ヴァールハイト・プリキュア   作:32期

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今回から魔法使いプリキュア編となります。一応新キャラの登場などございます。あと遅くなりましたが、春野はるかちゃん誕生日おめでとう!私の大好きなプリキュアの一人であり、夢の大切さと大変さを教えてくれた存在です。彼女の活躍は、この後のGo!プリンセスプリキュア編までありませんが、絶対良いものを書きたいと思います。では、お楽しみください!


魔法つかいプリキュア編
第十話:落ちたでしょ(落ちてないし)!?魔法つかいが落ちてきた(計算通りだし)!


プリキュアカーシャ 操縦室

 

side:コルーリ

 

コルーリ「こちらプリキュアカーシャ”モデル1”。アカシック王国”特殊緊急時派遣隊”コルーリですチュン」

 

クアライト『聞こえるよ。通信は良好のようだね…コルーリ。プリカバリー計画の進捗状況と例の特異点”タイプT”と”タイプK”の報告を頼むクア』

 

アカシック王国”特殊緊急対策本部長”及び技術開発部最高顧問”…クアライト博士。”アカシックのプリキュア”の生みの親であり、Qaフォーンの開発者であり、Qaライトの発見者。そして、プリカバリー計画の発案者でもある、アカシック王国最高の天才。

 

コルーリ「プリカバリー計画は、2018年及び17年のプリキュアを固定化しましたチュン。」

 

クアライト『そうか…。やはり君が見つけ出したアカシックのプリキュアは想像以上クア!特に”タイプT”は群を抜いている!』

 

”タイプT”とはタネ、”タイプK”はカケルの事を表している。クアライト博士は二人の特異点をこう呼んでいるのだ。私はこの言い方があまり好きではない。

 

クアライト『特異点の基準値を大きく超えた”Qaライト保有量”!基準値の50倍!ビックバンにも匹敵するエネルギークア!!!』

 

コルーリ「博士…落ち着いてくださいチュン」

 

タネの持つ大きな力に興奮する博士は、大きな声を上げる。それを落ち着ける様に私は博士に声を掛ける。

 

クアライト『…すまないクア。タイプTとタイプKの”Qaフィール”の計測データは取れたかね?』

 

コルーリ「転送しますチュン」

 

”Qaフィール”とはQaライトを使用する際の”最大使用限度”の事。言うなれば…”心の器”。大きければ大きいほど使えるQaライトは多くなり、それだけ強い力にすることが出来る。

 

クアライト『タイプT!やはり”Qaフィール”の数値も申し分ない!基準値の三倍以上クア!これならば戦闘にも問題はないだろう!』

 

コルーリ「はい…」

 

クアライト『しかし…タイプK。こいつは何クア?Qaライト保有量は特異点の基準値と変わらず。”Qaフィール”に関しては”0”クア!こいつにはタイプTのボディ程度の価値しかないクア!」

 

コルーリ「…ッ!」

 

クアライト博士の言葉を…撤回させたかった!カケルの事を何も知らないくせに!なんで…そんなひどいことが言えるんだ!!!

 

クアライト『まあいい。コルーリ…報告は以上クア?』

 

コルーリ「…博士、一つ宜しいですチュン?」

 

クアライト『何かねクア?』

 

コルーリ「現在、別任務にあたっているアカシックのプリキュア…その名前を知りたいチュン」

 

画面に映る博士は表情を変えることなく私に言い放つ。

 

クアライト『他のプリキュアの情報は機密に当たる。もちろん君のキュアシードもクア。もう一人のプリキュアにも情報公開はしていない』

 

コルーリ「そうですかチュン」

 

クアライト『では、通信を切るクア」

 

コルーリ「待ってくださいチュン。”ヴァールハイト・プリキュア”…キュアシードの…私たちのコードネームチュン!」

 

クアライト『分かったクア。では…」

 

画面から博士の映像が消える。私は疲れと怒りを忘れたいと思い、人間になってシャワーを浴びるために操縦室から出ていった。

 

 

side:ネツゾーン

 

ベガ「あら?マーネル…戻ってこれたのね」

 

マーネル「ええ!カイザーン様の命令でね♡」

 

カイザーンに必要だと言われたことがよっぽど嬉しかったらしく、マーネルは機嫌が良い。

 

ベガ「それはよかったわね。そうね…なら2014年に向かってもらえるかしら?これはカイザーン様の命令でもあるから…破る訳ないわよね?」

 

マーネル「カイザーン様の!?ええ!もちろんよ!!」

 

ベガ「返事は?」

 

マーネル「御意♡」

 

そう言うとマーネルは次元の穴をあけ、部屋から消えていく。

 

ベガ「そう…あんたにはまだ”利用価値”があるのよ。だから…”必要”なの。そうよね…”カイザーン様”」

 

部屋にカイザーンの気配はなく、ベガの声が響く。

 

ベガ「アルタイル…ああ!アルタイル!あなたの温もりが…恋しいわ…///」

 

キラパティで触れた彼の熱を思い出し、ベガは駆に触れた右手の人差し指にキスをした。

 

 

2016年 津成木町

 

side:駆

 

駆「この町に…次のプリキュアさんがいるんだね」

 

コルーリ「はい。この町に”魔法つかいプリキュア”がいます」

 

駆「コルーリ?なんか疲れてるみたいだけど…大丈夫?無理しなくていいんだよ」

 

コルーリ「だ、大丈夫です!さあ!探しましょう!」

 

種(コルーリ…ホントに大丈夫かな?)

 

僕たちはコルーリを朝から見ているのだが、すごく元気がないように思える。朝食の時に作ってくれたココアも今日は苦い気がした。しかし、ネツゾーンは待ってはくれない。まずは早く”魔法つかいプリキュア”さんに合流しないと!

 

 

一時間後・・・

 

駆「見つからない…」

 

コルーリ「見つかりません…」

 

種(見つからないね~)

 

僕たちは公園のベンチに座ってうなだれていた。僕たちは町で聞き込みをしたが”謎の怪物”、”魔法使いの格好をした少女達”と手掛かりはあるのだが…決定的なものがない。

 

駆「いちかさんが”はるか”さんと”みらい”さんって言ってたから、はるかさんについて聞いて回ったけど…これはみらいさんの方に変えて、また聞き直しかな」

 

ぐ~~~!

 

コルーリ「ち、違いまチュン!これは!?」

 

コルーリは朝からずっと思い詰めていて、朝食も満足に食べていなかった。僕は公園の周りを見回し移動販売の車を見つける。

 

駆「コルーリ!ちょっと待っていて!」

 

僕はmofu mofu bakery(モフモフベーカリー)と書かれた看板の移動販売車に向かい”イチゴメロンパン”なる物を三個買ってコルーリの元へ戻る。

 

駆「はい、コルーリの分」

 

コルーリ「え!?い、いいですよ!私…お腹空いてな」ぐ~~~!!

 

駆「ほら!お腹は正直だよ。それにコルーリが倒れちゃったら…僕たち心配だよ」

 

コルーリ「カケル…!ありがとう。いただきます///]

 

コルーリはイチゴメロンパンを美味しそうに頬張る。少し元気になったようでよかった…。

 

ピンクの髪の子「イチゴメロンパン下さ~い!」

 

お店の人「ごめんなさいね!もう売り切れちゃったの」

 

ピンクの髪の子「え~!そんな~!!」

 

金髪の子「仕方ないよ、はーちゃん!また今度買いに来よ!」

 

イチゴメロンパンを買いに来たらしい女の子。ピンク色のロングヘアーに緑のカチューシャをしている子と、金髪のショートヘアーに、ポシェットくらいのカバンにクマのぬいぐるみを連れた女の子はイチゴメロンパンが買えずにガッカリしているようだった。そうだと思い僕は二人の元へ向かう。

 

駆「あの、すいません」

 

はーちゃん?「はー!何?あ!イチゴメロンパン!!」

 

駆「一個だけですけど…よかったらどうぞ」

 

はーちゃん?「はー!!ホント!やった!!」

 

金髪の子「わ、悪いですよ!あの…あなたが食べるのじゃないんですか?」

 

僕は思った事を二人に伝える。

 

駆「えっと…すごく食べたそうにしてたので。それに…」

 

金髪の子「それに…?」

 

駆「笑っていてほしかったと言うか…えっと…すいません。上手く言葉に出来ませんね」

 

上手く伝える言葉が見つからなかったので、僕は二人に謝ると金髪の子が笑いかけてきた。

 

金髪の子「でも…それはとっても素敵なことだと私は思うな!」

 

はーちゃん?「はー!はーちゃんもそう思う!」

 

駆「…ありがとうございます。それじゃあ!連れが待ってますので失礼します!」

 

僕は彼女たちの言葉に恥ずかしくなり、逃げる様に公園のベンチに戻ると二人は僕に手を振りながら帰っていった。

 

種(…変わったね、お兄ちゃん)

 

駆(そうかな…?)

 

コルーリ「カケル…さっきのパンはカケルの分ですよね?よかったんですか?」

 

駆「大丈夫だよ。種の分もあるし…。一口だけもらえれば十分だから。それに作ってきた”これ”もあるし」

 

僕はコルーリに大丈夫と伝え、持ってきたカバン(コルーリの)に入れたものを考える。しかし、種が食べたら自分のお腹に溜まるからいいと思い取り出さず、種の分のイチゴメロンパンを一口食べる。

 

駆「うん!…甘くておいしい…。ありがとう、種。交代だね」

 

主導権を種に渡すと、種はパンを食べだす。

 

種「いただきま~す!はむっ!ん~~~!!!おいしい!!!」

 

駆(よかったね…種)

 

種「すっごく美味しい!こんなに美味しいなら魔法つかいも”空”から落ちてくるよ!」

 

駆(ははは…だったらいいけどね)

 

?「退いて!退いて!!退いて!!!」

 

少女の叫び声が聞こえたと思い主導権を僕に戻し、公園のベンチから周囲を見回す。しかし叫んでいるような人はいない。

 

駆(聞き間違いだろうか?)

 

そう思って空を見てみると、”箒に跨った少女が空を飛んでいた”。箒の軌道はぐちゃぐちゃで今にも落ちそうだった。

 

駆「え!?ちょっと!?あ、あっちは確か…並木道がある方!い、急がないと!!」

 

コルーリ「は、はい!」

 

急いで走り並木道まで行くと、人はおらず空飛ぶ少女はまだ落ちてはいなかった。そう思ったのも束の間、少女の乗っている箒が急加速して僕たちに向かって飛んでくる。

 

駆「も、もうこれしかない!!」

 

箒に乗った子「退いて~~~~~!!!」

 

少女を受け止めようと手を広げて待機する。箒の軌道に立った僕に箒と少女が迫ってくるのを確認し”最終手段”を取る。

 

駆(シード・ガード!)

 

種「ふえ!?あ、あ、ふにゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

箒の乗った子「きゃあぁぁぁぁぁ!!」

 

僕の最終手段”シード・ガード”。種に主導権を強制的に移すことで、一番強い衝撃を種に肩代わりさせる。あまり使いたくないのだが、最近主導権を勝手に奪うためその仕返しと、種のせいで発生するトラブルを回避するためには仕方のない事である。そう…仕方ないのだ!

 

種(ふきゅ~…)

 

駆(いててて…キャッチは成功した。種は…気絶したみたいだ…。リンクは切れてないから、もしもの時にはシードにもなれるし…とりあえずこの子を起こさなくちゃ!えっと…とりあえず手を動かして…)

 

ふにゅっ

 

駆「ふにゅっ?」

 

掌に温かく、小ぶりだが柔らかい感触が伝わる。

 

箒に乗った子「はっ!?いやーーーーー!!!」

 

駆「へぶっ!?」

 

少女のビンタが僕にクリーンヒットすると、公園の入り口の方からイチゴメロンパンをあげた少女たちがやってくる。

 

金髪の子「リコ!大丈夫!?」

 

はーちゃん?「リコ、だいじょ~ぶ?あ!さっきイチゴメロンパンくれた子だ!君も大丈夫?」

 

箒に乗った子「みらい!はーちゃん!私、このヘンタイに汚されちゃったの~!」

 

駆(どうやら、今回も…トラブルからのスタートみたい…だ)

 

箒に乗っていた少女は立ち上がり、知り合いらしい少女二人に走り寄る。ビンタされた駆は地面の上で大の字になり倒れている。衝突の痛みだけでなく、ビンタの痛みが上乗せされ心と体のダブルパンチで駆を襲っているからだ。

 

コルーリ「カケル…大丈夫ですか?」

 

駆「…めちょっく」

 

駆は声を振り絞って出した言葉は”めっちゃく”…この一言だけだった。

 

 

side:コルーリ

 

駆「えっと…リコさんですよね。先ほどは…本当にすいませんでした」

 

リコ「・・・」

 

カケルが…リコさんの…その…を触ってしまったので、カケルは彼女に謝罪する。しかしリコは謝罪に対して一切反応せず、ただカケルを睨んでいた。

 

みらい「リコ…もう許してあげなよ。あ、私は朝日奈みらい!よろしくね!」

 

駆「え!?あなたが…”みらい”さん!?」

 

カケルはいちかさんに聞いていた名前の人物を見つけ驚く。

 

駆「じゃあ、そちらの”はーちゃん”という方は…もしかして”はるか”さんですか?」

 

ことは「はー!!残念!私は花海ことは!あなたも”はーちゃん”って呼んでね!」

 

駆「そう…ですか。そして…あなたが」

 

リコ「…十六夜リコよ。それと…あまり話しかけないで、このヘンタイ!」

 

カケルはリコさんの言葉に傷つきながら、表情を崩さず話を続けていく。

 

駆「いや…落ちそうになってるのを助けようとして触ってしまったので…。決して故意でやった訳では…」

 

リコ「落ちてないし!計算通りだし!」

 

駆「いや…軌道計算された飛行ではなかったと思いますし…落ちそうになってたんじゃ…」

 

リコ「落ちたことなんてないし!!!」

 

駆「え~と…」

 

カケルはこれ以上話しても無理だろうと思ったのか、話の内容を変える。

 

駆「そ、そういえば自己紹介してませんでしたね。僕は時生 駆。未来から来た…あなた達と同じ”プリキュア”です」

 

みらい「いま、未来からっていいました!?」

 

リコ「何で私たちがプリキュアだって知ってるのよ!」

 

ことは「は~!なんでなんで?」

 

駆「とりあえず…僕たちの話を聞いていただけませんか?」

 

カケルと私は彼女たちにミライで起こった話す。プリキュア達の歴史が捏造されていること、その大本であるネツゾーンについてを三人に話していく。

 

みらい「そんなことが起こっているなんて…」

 

リコ「他のプリキュア達にも危険が迫ってるだけじゃない。私たちにもいつ降り掛かるのか分からないわ」

 

ことは「はー!!大変なことになっちゃったよ~!」

 

コルーリ「このような事態を解決するために、カケル達…”ヴァールハイト・プリキュア”が皆さんを助けに来たんです」

 

私はカケル達が皆さんを助けるために来たことを伝えると、カケルの隣からクマのぬいぐるみが出てくる。

 

クマのぬいぐるみ「甘い匂いがするモフ~」

 

駆「え…カバンから?ってぬいぐるみが動いてる!?」

 

みらい「こら、モフルン!ごめんね、駆君」

 

みらいさんはカケルに謝る。するとカケルはカバンをあけて中から袋を取り出し封を開ける。

 

モフルン「クッキーモフ!」

 

駆「朝起きて作ったんだけど…食べるかい?」

 

モフルン「わ~!ありがとうモフ!」

 

みらい「良かったね、モフルン!」

 

駆「よかったら、皆さんもどうぞ」

 

駆は袋を三人に向ける。みらいさんとことはさんは喜んで一枚クッキーを取る。リコさんは嫌そうな顔をしながらも他の二人に勧められクッキーを取った。

 

みらい「いただきまーす!はむっ!ん~~~美味しい!ワクワクもんだぁ!」

 

ことは「は~!!サクサクで甘~い!ワクワクもんだし!」

 

リコ「…はむ…ッ!…美味しい…!」

 

駆「良かった!気に入っていただけたみたいで。はい、コルーリの分!このクッキー、コルーリが朝ごはんあまり食べてなかったから用意したんだ。だから…遠慮せず食べてよ」

 

コルーリ「カケル…ありがとうございます///」

 

ドキッ!

 

コルーリ(何故だろう…胸がドキドキする)

 

私はわからない胸の鼓動を感じながらクッキーを食べる。程よい甘さとバターの香り、サクサクの食感で後味も良い。カケルのクッキーはとてもおいしくて、この一枚を食べ切るのが勿体なかった。

 

コルーリ(なんだろう…心が…ポカポカする…)

 

幸せな時間を楽しんでいた時、あの声が…”あいつ”の声が響く。

 

フェイク「くだらね~ティータイムは終わりか?」

 

コルーリ「フェイク!?」

 

駆「…フェイク!」

 

フェイク「キュアシード!会いたかったぜ!!また俺とやり合おうじゃねえかよ!!!」

 

フェイクはカケルを見るや興奮したように声を上げる。

 

みらい「駆君!あの人は誰なの?」

 

駆「あいつはネツゾーン三幹部の一人”フェイク”。プリキュアさんの歴史を改竄してるヤツです」

 

リコ「じゃあ、あいつを倒せば!」

 

ことは「はー!解決ってことだね~!」

 

カケルと三人はフェイクの方を向き戦闘の準備に入る。

 

コルーリ「カケル!皆さん!気を付けてください!」

 

駆「ありがとう、コルーリ!少しだけ待っていて!!!」

 

カケルはQaフォーンをケースから取り出し、フェイクとの戦闘が始まる…。

 

 

To Be Continued……




いかがだったでしょうか?今回はコルーリ目線を多めにして書いてみました。私的にココのぞとか妖精と人間の絡みとか好きなんで書きたいと思ってやりました!後悔はしていません!次回はVSフェイク戦です。駆と魔法つかいプリキュアの運命は如何に!乞うご期待ください!
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