ヴァールハイト・プリキュア   作:32期

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Go!プリンセスプリキュア編、今回が最終回となります。夢を見つけた駆の前に立ちふさがるベガとインペイル。”夢”を見つけた駆の力は?そしてベガの前に現れるザート。謎に包まれた二人の秘密が明かされる!では、お楽しみください!




第十七話:強く、優しく、美しく!小さな種よ、咲き誇れ!

side:Go!プリンセスプリキュア

 

はるか「う~ん…見つからない。あっ!みなみさん!きららちゃん!見つかった?」

 

みなみ「いいえ、こっちにはいなかったわ」

 

きらら「こっちもダメ~!後はトワっちだけか~」

 

パフ「こっちもダメパフ~!」

 

アロマ「見つからないロマ。…あ!コルーリさん!」

 

駆君を探すために皆で手分けしていたが、結局見つからずに終わってしまう。そんな中、駆を一番最初に探しに行ったコルーリも私たちを見つけたからか、こちらにやってくる。

 

コルーリ「皆さん、カケルを見ませんでしたか!?」

 

はるか「ううん、私たちも探してるんだけど…見つからなくて…」

 

ゆい「みんな、大変!トワちゃんと駆君が…変な女の子と一緒に消えちゃったの!?」

 

ゆいは大急ぎではるかたちの元へ走ってくると、自分の目の前で起こったことを話していく。

 

はるか「ゆいちゃん!それホント?」

 

きらら「ゆいゆい、変な女の子って?」

 

ゆい「えっと、一瞬だったんだけど…黒いロングヘアで…」

 

ベガ「”私”みたいな子…でしょ?眼鏡の冴えない子」

 

ゆい「あ、あなたは!駆君とトワちゃんは!?」

 

突如として現れた少女の後ろに、駆君の敵”ネツゾーン”のインペイルもいた。

 

ベガ「私はベガ。二人なら無事よ…今のところはね。…それと貴女…」

 

ゆい「私…?」

 

ベガ「私のアルタイルに”色目”を使った罪…ここで贖いなさい!インペイル!」

 

インペイル「かしこまりました、ベガ様」

 

そう言うとインペイルは、ゆいの方を向く。

 

インペイル『貴様の夢、見せてみろ!』

 

ゆい「ッ!?」(自分にしか描けない物語を描いて、夢の力と夢を守る大切さをみんなに伝えたい)

 

インペイル『その夢、絶望の檻に閉じ込めてやろう!インペイル・ユア・ドリーム!』

 

ゼツボーグ『ゼツボーグ!』

 

ゆいの夢をみたインペイルは、彼女の夢を絶望の檻に閉じ込め錠前を付けると”ゼツボーグ”が生まれる。ゆいのゼツボーグは今までと変わらない姿だが、インペイルはゼツボーグに右腕を向け”何か”をしようとする。

 

インペイル『Go!プリンセスプリキュアの歴史を隠せ!ガンサーク!!!』

 

Gゼツボーグ『ガンサ~クゼツボーグ!!!』

 

ベガ「さあ、始めましょうか…絶望のパーティータイムよ」

 

はるか「ゆいちゃんの夢を…守ってみせる!みんな!」

 

パフュームを取り出すはるかの声に従い、他の二人もパフュームを取り出す。

 

はるか・みなみ・きらら『『『プリキュア、プリンセスエンゲージ!』』』

 

フローラ「咲きほこる花のプリンセス!キュアフローラ!」

 

マーメイド「澄みわたる海のプリンセス!キュアマーメイド!」

 

トゥインクル「きらめく星のプリンセス!キュアトゥインクル!」

 

フローラ「強く!」

 

マーメイド「優しく!」

 

トゥインクル「美しく!」

 

「「「Go!プリンセスプリキュア!」」」

 

変身を済ませた三人はベガたちを見る。

 

フローラ「冷たい檻に閉ざされた夢、返していただきますわ!」

 

「「「お覚悟は、よろしくて?」」」

 

ベガ「ええ、よろしくてよ!行きなさい、ガンサクゼツボーグ!」

 

Gゼツボーグ『ガンサ~ク!』

 

Gゼツボーグは鉛筆型のミサイルを発射し三人を攻撃する。その攻撃をかわしフローラはコルーリにお願いをする。

 

フローラ「コルーリ!トワちゃんと駆君を探して!話で聞いた通りならキュアシードがいないとダメなんでしょ?」

 

コルーリ「分かりました!(ボンッ)私が探してきますチュン」

 

アロマ「コルーリさん、僕も行きますロマ!パフ、フローラ達を頼むロマ!」

 

パフ「お兄ちゃん、分かったパフ!」

 

コルーリ「パフさん、お願いしますチュン!アロマさん、行きますチュン!」

 

アロマとコルーリは空へと飛び立ち、駆とトワを探しに行く。それを確認したフローラは心の中で呟く。

 

フローラ(二人共…お願いね!)

 

そして、フローラ、マーメイド、トゥインクルとGゼツボーグの戦いが始まった。

 

 

side:駆

 

トワ「…駆!あれを見てください!」

 

駆「…いた!皆さん!」

 

フローラ「あっ!駆君!トワちゃん!」

 

マーメイド「コルーリ、アロマ、見つけることが出来たのね!」

 

トゥインクル「…てかトワっち、お姫様抱っこなんて見せつけてくれちゃって!早く降りて来てよ!」

 

三人の安全を確認出来て僕は安心する。僕はトワさんをしっかりと抱きしめて箒から”飛び降りた”。

 

駆「トワさん!」

 

トワ「はい!」

 

トワ『プリキュア、プリンセスエンゲージ!』

 

駆『プリキュアプリケーション!インストール!!!』〈タップ〉

 

僕たちは空中で変身を開始する。

 

スカーレット「深紅の炎のプリンセス!キュアスカーレット!」

 

シード「小さな種は、輝く未来!キュアシード!」

 

シード「偽りの闇に消えた光を、正しき歴史へ紡ぐ使者!」

 

シード「ヴァールハイト・プリキュア!」

 

僕はスカーレットを再びお姫様抱っこして着地する。

 

トゥインクル「シード!あんたスカーレットに変な事してないでしょうね!」

 

スカーレット「トゥインクル、何もありませんから大丈夫ですわ」

 

マーメイド「みんな、集中して!来るわよ」

 

シード「…ベガ」

 

マーメイドの注意によりガンサークの方を向くと、そこには”ベガ”がいる。

 

ベガ「私のアルタイル、戦うのは初めてね。止めることが出来るかしら?」

 

シード「僕は…君を止めるよ!」

 

ベガ「なら…止めてみなさい!行きなさい、ガンサクゼツボーグ!」

 

Gゼツボーグ『ゼツボーーーグ!』

 

シード「来い!だりゃぁぁぁ!!!」

 

ゼツボーグは僕に向かって絵筆を振り下ろす。僕はその攻撃をかわすと、絵筆を握る右腕に蹴りを入れ正面をあける。

 

シード「フローラ!お願いします!」

 

フローラ「まかせて!リリィ!舞え、ユリよ!プリキュア・リィス・トルビヨン!」

 

Gゼツボーグ『ガン!?』

 

シード「おぉぉぉぉぉ!!!」

 

ユリの花吹雪がGゼツボーグへと放たれる。ものすごい勢いのためGゼツボーグは動くこともできない。その瞬間を狙って僕は攻撃を仕掛ける。

 

シード「でえやぁぁぁぁぁ!!!」

 

Gゼツボーグ『サーーーーーク!!!」

 

シード「マーメイド!トゥインクル!ヤツを拘束してください!」

 

トゥインクル「オッケー!ルナ!キラキラ、月よ!プリキュア・フルムーン・ハミング!」

 

Gゼツボーグ『ゼツ!?』

 

上空に飛ばされたGゼツボーグに先回りしたトゥインクルは、満月状のバリアーをGゼツボーグの後ろに出現させる。驚くGゼツボーグにマーメイドが追い打ちを掛ける。

 

マーメイド「アイス!高鳴れ、氷よ!プリキュア・フローズン・リップル!」

 

Gゼツボーグ『ゼ…ツ…ボーグ』

 

スカーレット「フローラ!わたくしたちも!」

 

フローラ「うん、行くよ!ローズ!」

 

フローラ・スカーレット「「舞え、バラよ(滾れ、炎よ)!プリキュア・ローズ・トルビヨン(スカーレット・フレイム)!」

 

フローラのバラの花吹雪とスカーレットの渦巻き状の烈炎がGゼツボーグを襲う。そして、ひるんだ瞬間を見計らい、浄化技を仕掛ける。パフとアロマの姿がメイドと執事に変わると、出現したのは城をイメージしたアイテムである。

 

Go!プリンセスプリキュア『『『『モードエレガント・ロイヤル!』』』』

 

四人の重なる手に現れたのは”輝くドレスアップキー”。そのカギを”プリンセスパレスの中央に差し込む。すると、四人の姿が美しい”白のドレス”に変わり、背中にはそれぞれの色を淡くしたようなリボンが大きな蝶々結びであしらわれている。

 

Go!プリンセスプリキュア「「「「ドレスアップ、ロイヤル!」」」」

 

シード「すごい…」

 

種(綺麗…!まるで”ウエディングドレス”みたい…!)

 

シード「種!?…起きたんだね!」

 

種(うん…。でも、そんなことは後だよ!)

 

シード「…そうだね!僕たちも準備だ!」

 

シードも準備のために走り出す。その中Gゼツボーグは城に拘束され動けなくなり、プリンセスプリキュアは空へと舞いあがる。

 

Go!プリンセスプリキュア「「「「響け!はるか彼方へ!プリキュア・グラン・プランタン!」」」」

 

四人は虹色のオーラを身に纏いGゼツボーグに落下し浄化しようとする。

 

Gゼツボーグ『ドリーミン…ゼツボー!?』

 

シード「”夢”が見れないなら…僕が見せてあげるよ!」

 

シードはプリンセスプリキュアの力を振り払おうとするGゼツボーグの真上まで飛び、浄化技を仕掛ける。普段のエネルギー弾を”三つ”も用意しそれを”一つ”に合わせる。暴走した駆が出した大きさを上回るエネルギー弾をGゼツボーグに向ける。

 

シード「プリキュア!ストライク…シーーーーード!!!!!」

 

Gゼツボーグ『ケッサ~~~~~ク///ドリーミング』

 

シード「…ブルーミング」

 

Gゼツボーグが浄化されるとゆいの絶望の檻も消滅する。

 

ベガ「素晴らしいわ!さすがは私のアルタイル!」

 

シード「…ベガ、次は…君の番だ」

 

ベガ「あら!ダンスのお誘いかしら?でも残念、あなたの相手は…」

 

インペイル「私だよ…キュアシード」

 

シード「・・・」

 

シードの戦いをほめるベガ。Gゼツボーグを倒したシードはベガとの勝負を希望するが、彼の前にインペイルが出てくる。

 

インペイル「さあ、もう一度見せてくれたまえ!貴様の”絶望”を…な!!!」

 

シード「…違うよ」

 

インペイル「ッ!?何!?ば、馬鹿な!?」

 

シード「確かに…”絶望”は大きな力だ。でも…気付いたんだ。支え合う”小さな力”は…集まれば”無限の力”になる事を!僕は…”一人”じゃない!種が、コルーリが、プリキュアさん達の思いが…僕と一緒にある!」

 

インペイルの一撃がシードに迫る。しかし、シードはインペイルの一撃を”片手”で受け止める。データを取ったインペイルはこの状況に驚くと、シードは答えていく。自身が見つけた”無限の力”について、自分の心の中にある”小さな力”と大切な人とプリキュアの思いで築かれた…本当の力の事を。

 

インペイル「ぬかせぇぇぇぇぇ!!!」

 

シード「エール!〈HUGっと!〉だりゃぁぁぁ!!!」

 

インペイル「があああああ!!!」

 

シードは一瞬にして”エール・シード”に姿を変え、インペイルの左手のパンチをかわして腹部にパンチを入れる。そのパンチによってインペイルが後方に飛ばされるが、シードはそれを見逃さない。

 

Y・シード「ホイップ!〈キラキラ☆アラモード〉こっちへ…来い!おらぁぁぁぁぁ!!!」

 

インペイル「なに!?がっ!?」

 

”ホイップ・シード”に姿を変えると、キャンディロッドを出現させクリームエネルギーを出す。それでインペイルの足を掴むと自分たちのいる場所へ引っ張り込む。

 

W・シード「ここからが…ショータイムだ!行くよ、種!」

 

種(おっけ~!)

 

駆・種『『プリキュアプリケーション!インストール!!!』』〈魔法つかい〉

 

駆・種『『キュアップ・ラパパ!クォーツ!』』

 

駆・種『『ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!』』

 

「「小さな種から花開け!」」

 

M・シード「二人の奇跡!キュアミラクル・シード!」

 

シード・M「二人の魔法!キュアシード・マジカル!」

 

”ふたり”になったシードは向かってくるインペイルに構える。

 

インペイル「ぐっ!調子に乗るな!!!」

 

M・シード「今日は”赤”の気分だね、お兄ちゃん!」

 

シード・M「ああ!ヒーヒーヒーとね!」

 

突如としてシード達の姿が”赤”を基調とした衣装に変わる。それに驚くインペイルだが構わず突っ込んでくる。その攻撃を”受けよう”とシード・Mが前に出る。

 

インペイル「消えろ!!!」

 

シード・M「それはこっちの…セリフだよ!!!」

 

インペイル「なっ!?ごっ!?」

 

シード・Mはインペイルの右手のパンチを右足の蹴りで弾き、蹴りの勢いで身体をひねり左足の踵で、インペイルの顎を蹴り上げる。そこにM・シードの追撃が続く。

 

M・シード「これも…持ってけーーーーー!!!」

 

インペイル「ッ!?ぐっ!ぐわぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

M・シードの強力なパンチが放たれ、それを受け止めようとするインペイル。しかし威力が強すぎるため防ぎきれずに吹き飛ばされてしまう。

 

インペイル「…何故だ!?何処に…こんな力が!?お前たちの…何が”変わった”というのだ!?」

 

シード・M「”夢”だよ!」

 

インペイル「”夢”…だと!!!」

 

シード・M「…今まで逃げていたんだ…でも、ゆいさんやスカーレットが教えてくれた!自分の中にある”夢”を!僕の本当の力を!そして…僕も誰かの希望だって!もう逃げない!僕は…この”汚れた手”でもプリキュアさんの…種の”夢”を…未来”を守ってみせる!!!!!」

 

僕の胸から光が溢れていき、その光は形を”透明なカギ”に変わる。

 

パフ「あ、あれは!」

 

アロマ「”ドレスアップキー”ロマ!」

 

フローラ「キラキラして…綺麗なカギ」

 

スカーレット「シード…それが…あなたの”夢”なのですね!」

 

僕はドレスアップキーを手に取ると、それを種に渡す。

 

M・シード「え、お兄ちゃん!?これ、お兄ちゃんのだよ!?」

 

シード・M「種の夢…”お姫様になる”だったでしょ?だから…種に使って欲しい」

 

M・シード「お兄ちゃん…覚えていてくれたの?」

 

シード・M「勿論だよ。”あの時の約束”もね」

 

M・シード「…///!?お、お兄ちゃん!も~!分かった!!」

 

顔を真っ赤にする種は、ドレスアップキーをQaフォーンにしまう。

 

Go!プリンセスプリキュアダウンロード率…25パーセント…50パーセント…75パーセント…90パーセント…

100パーセント…ダウンロード完了。インストール準備完了。

 

M・シード『プリキュアプリケーション!インストール!!!』〈Go!プリンセス〉

 

シード・M「えっ!?ちょっと!?待ってぇぇぇ!!!」

 

僕は…M・シードに引っ張られ、”一人”に戻った。

 

 

side:種

 

シード「あれ!?お兄ちゃん!?一人になっちゃったよ!?」

 

駆(どうやら、魔法つかいの状態なった後に変身すると…一人に戻るんだろうね。まあ、仕方ないさ。…種、任せるけどいいかな?)

 

シード「お任せあれ!」

 

シード『プリキュア、プリンセスエンゲージ!』

 

Qaフォーンの画面にドレスアップキーとプリンセスパフュームが表示される。私はキーをドラッグしてパフュームの上部までもっていきセット、そしてキーをスライドさせ正面を向くように合わせる。すると画面内のパフュームに光が満ちていく。私はQaフォーンを動かし、手、足、胸と光を掛けていき、最後に出したティアラを被る。

 

シード・F「小さな種から花開け!咲きほこる、花のプリンセス!キュアシード・フローラ!」

 

フローラ「素敵!花のプリンセスみたいだよ!」

 

シード・F「ありがとう、フローラ!ありがとう…お兄ちゃん。私の夢…叶っちゃった!」

 

駆(素敵だよ…プリンセス。さあ、ビシッと決めていこう!)

 

シード・F「うん!Go!プリンセスプリキュアさんの正しい歴史、返していただきますわ!」

 

シード・F「お覚悟は、よろしくて?」

 

インペイル「覚悟するのは…お前の方だぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

シード・F「とぉぉぉぉりゃ!!!」

 

私に向かって攻撃してくるインペイル。私は避けることなく、それを両手で受け止める。

 

インペイル「チッ!こいつ…ッ!?」

 

シード・F「飛んでけ~!!!とりゃぁぁぁ!!!」

 

私はインペイルの右腕を掴むと思いっきり空中に投げる。私はこの隙を利用して、Qaフォーンのアイテムアプリを開く。

 

シード・F「大盤振る舞いだよ!」〈クリスタルプリンセスロッド…プリプリブート!〉

 

マーメイド「二本!?」

 

トゥインクル「ホントに大盤振る舞いだね…」

 

私はプリンセスロッドに”ローズキー”と”リリィキー”をセットする。

 

シード・F「舞え、花々よ!プリキュア・フラワーズ・トルビヨン!」

 

インペイル「ぐあああああ!!!!!」

 

二色の花吹雪に吹き飛ばされていくインペイル。決めるなら…このタイミングしかない!

 

シード・F「これで決めるよ!」

 

シード・F『プリキュアプリ!インストール!!!』〈Go!プリンセス〉

 

シード・F『エクスチェンジ、モードエレガント!』

 

Qaフォーン画面内のパフューム上部の十字のエンブレムをずらし、再びキーをセットし捻る。するとドレスがロングドレスに変わり浄化技の体制に入る。

 

シード・F「舞え、花よ!新たな未来の命!プリキュア・シード・トルビヨン!」

 

インペイル「くそ!キュアシーーーーーードーーーーー!!!!!」

 

絶叫していたが、浄化技により動かなくなるインペイル。するとお兄ちゃんがベガと呼んでいた少女が、インペイルを次元の裂け目に消してしまう。

 

ベガ「…やるわね。でも…貴女みたいな”不純物”に興味ないの。私の興味は…”彼”だけなの」

 

シード・F「ッ!?あれ!?お兄ちゃん!?お兄ちゃん!なんで!?お兄ちゃんの意識が”消えた”!?…ッ!?あのベガって子もいない!?なんで!?」

 

コルーリ「シード!?どうしたんですか!?」

 

シード・F「お兄ちゃんが!お兄ちゃんの意識が消えちゃった!」

 

スカーレット「まさか…!」

 

訳の分からないことが起きている!お兄ちゃんのリンクがいきなり切れた。しかもベガって子もいない。これは一体なに!?

 

 

side:駆

 

僕は気が付くと…知らない花畑にいた。そこには色とりどり花、小さな湖、小鳥のさえずりが聞こえる。そして、そんなきれいな景色の中に僕と…ベガがいる。

 

ベガ「…綺麗でしょ?この花畑…私のお気に入りなの…”あなたとの思い出の場所”よ」

 

駆「悪いけど知らないよ。ここは…また君の世界か?」

 

ベガ「ええ…貴方って本当に素敵だわ。やっぱり…私のものにしたい」

 

駆「…冗談はよして。一体何のつもりなの?」

 

ベガ「つれないわね…せっかく”二人きり”なのよ。ここなら…何をしても気付かれないわ」

 

そう言うと僕へと身体を押し付けるベガ。全く彼女の意図がつかめない僕は、彼女の肩を掴み身体を離す。

 

駆「あの時…”私を助けてね”ってどういうこと?君は…何なの?」

 

ベガ「私は…」

 

ザート「彼女から離れて!」

 

駆「キュアザート!?なんで君が?」

 

ザート「彼から離れなさい!たあ!!」

 

戦意のないベガへと攻撃するザート。ベガは攻撃をかわすと僕とザートから距離を取る。

 

ベガ「ザート…?ぐっ!ああああああ!!!!!」

 

駆「なっ!?ベガ!どうなってるの?」

 

ザート「ッ!目を覚まして!”オリヒメちゃん”!」

 

ベガ(オリヒメ?)「く…苦しいよ…!助けて!…アサヒ!…カケル!!!」

 

カイザーン『耳を傾けるな…ベガ』

 

ザートの名を聞き苦しみだすベガ。ザートはベガの事を”オリヒメ”と呼び心配すると、ベガはザートの本名?と僕の名前を呼ぶ。しかし、その背後にカイザーンが強大な存在感と”絶望”とともにやってくる。

 

ベガ(オリヒメ?)「カイザーン…様?」

 

カイザーン『今は…眠れ、ベガよ』

 

ベガ(オリヒメ?)「ッ!?…」バタッ

 

ザート「オリヒメちゃん!くっ!?」

 

眠りにつき倒れたベガに近づこうとするザート。しかし、強大なカイザーンの力によって弾かれてしまう。

 

カイザーン『待っていろ…”トキオカケル”。お前は必ず…我らの元に来る…はっはっはっはっは!!!!!』

 

ザート「待て!カイザーン!オリヒメちゃんを返して!返せ!!!」

 

ザートの叫びが響くが、カイザーンは一瞬にしてベガと共に消える。残された僕たちも気が付くとノーブル学園に戻っており、僕に関しては種に驚かれた。

 

 

side:コルーリ

 

駆「ッ!?戻ってきたのか?…種!いや…説明しにくいんだけど…後で説明するから…今は”彼女”の話を聞くべきだよ」

 

カケルはどうやらタネと話し合っているようですが、カケルはそそくさと話を切ると、突然現れた”プリキュア”キュアザートへと目線を向ける。

 

駆「さっき…ベガの事を”オリへメ”って言ってたよね?それに…君たちは僕の事を知っている。おかしいんだ、何で種を僕たちの過去の事で攻めたのか…そんなの”知ってなきゃ”分かんないことのはずだ!君は…いや、君とベガは…何者なんだ?」

 

カケルはザートに疑問をぶつけていく。するとザートは今まで閉ざしていた口を開いた。

 

ザート「分かったよ…”駆君”。全て…教えてあげる」

 

ザートはバイザーを外すと変身を解いていく。そこに現れたのは…私が”最初”に出会い、”救えなかった”人物だった。

 

駆・コルーリ「「麻琴さん(アサヒ)!」」

 

旭「久しぶりだね…いや、”君”とは初めましてなんだよね…駆君」

 

麻琴 旭…私が最初に出会った特異点。私と一緒に戦ってくれようとしてくれた優しい人。フェイクに改竄され特異点ではなくなったはずなのに…なんで?

 

駆「…”初めまして”?…僕とはって事?…まさか!?…君は…”別の世界”の麻琴さん…なの?」

 

旭「そっか…”君の世界”だと私、名字で呼ばれてるんだね。…そうだよ、私はあなたの世界とは…”別の世界”の麻琴 旭です。簡単に言うなら…”パラレルワールド”かな」

 

アサヒは自分は別の世界のアサヒだという。確かにそれなら彼女がいる事にも説明がつく。何故なら彼女は、フェイクに改竄させられていない、別の世界でも特異点である可能性は十分にある。

 

旭「私とオリヒメちゃんは…”プリキュア”だったの。でも…オリヒメちゃんは私をかばって…カイザーンに捕まった」

 

駆「ベガもプリキュアなの!?捕まって操られてるのか?…じゃあ、何で君の名前だけじゃなくて…僕の名前まで呼んだの?」

 

旭「それは…私とオリヒメちゃん、そして駆君は…向こうの世界だと親友同士だったの」

 

駆「親友…?」

 

旭「うん…。それにオリヒメちゃん…ううん、私もね…駆君の事が好きだったの。だから、私はたとえ世界が違ってもあなたを守りたいし、オリヒメちゃんも…あなたを求めているんだと思う」

 

アサヒの口から多くの事が語られていく。あのベガと言う少女、アサヒ自身について、パラレルワールドのカケルとの関係について…。

 

駆「君たちの世界の”僕”は…どうなったの?」

 

コルーリ「カケル…聞かない方が…」

 

駆「教えて欲しいんだ…お願いだよ」

 

旭「カイザーンに…消されてしまったの…」

 

駆「ッ!?…そうか」

 

カケルは残酷な事実を突きつけられ、落ち込むように足元を見る。するといきなりカケルは顔を上げアサヒに詰め寄る。

 

種「ねえ、旭ちゃん!私たちと一緒に行こうよ!一緒にプリキュアさんとオリヒメちゃんを助けようよ!」

 

旭「それは出来ない。私には…やることがある。…それに、”貴女”とは一緒に居たくない」

 

種「なんで!?」

 

旭「駆君から…あなたの事は聞いている。あの事件はどちらの世界でも同じみたいだし…だから、彼が苦しんだのも知ってる!あなたさえいなければ…駆君が苦しまなかったという事実は変わらない!私は…あなたを認めない!」

 

駆「やめてよ!麻琴さん、君はいつだって僕の味方だって言った。だから…君の力を貸して欲しい!僕もベガに”助けて”って言われたんだ!だから…」

 

主導権がカケルに切り替わると、アサヒに力を貸して欲しいと近づく。しかし、アサヒはカケルに背を向ける。

 

旭「・・・ごめんね、駆君。これは…私の問題だから。オリヒメちゃんは私の力で助けるよ。安心して…これからも…手助けはするから」

 

駆「待って!麻琴さん!」

 

旭「…駆君…私の事は…”旭”って呼んでね。…さようなら」

 

駆「待って!待ってよ!”旭”さん!」

 

旭「ッ!?…ありがとう」

 

アサヒは何かを呟くと、姿を消してしまう。カケルはアサヒがいなくなった後もただ…手を伸ばしていた。

 

 

side:駆

 

ゆい「もう行っちゃうんだね…」

 

駆「はい…。あの、ゆいさん!ありがとうございました!僕の…”夢”に気付かせてくれて」

 

ゆい「そんな!?私…何にもしてないよ」

 

駆「トワさんも…僕、これからも”プリキュア”としてみんなの”希望”になってみせます!」

 

トワ「ええ。駆…あなたの活躍を期待していますわ」

 

僕は、ゆいさんとトワさんにお礼を言い終わると、他のプリンセスプリキュアさん達に向き直り、喋りだす。

 

駆「僕…”夢”をみつけました!まだ…将来の夢は分からないんですけど…僕にも”夢”の大切さがわかりました!だから、あの時は…本当にすいませんでした!」

 

はるか「そんなに謝らないで!駆君の夢も、種ちゃんの夢も…見つかったり、叶ったり!ス・テ・キすぎる!」

 

みなみ「そうね。でも…夢は”スタートライン”よ。これからどうなるのかは…」

 

きらら「”ケルケル”次第だよ!」

 

駆「ケルケル…って僕ですか?」

 

僕は、あの時の”夢”が呪いであると語ったことについて謝罪する。すると三人は僕を許すだけでなく、僕に助言までしてくれた。しかし…”ケルケル”って…どうなんだろう?

 

はるか「そうだ!先輩プリキュアの”めぐみ”ちゃん達を探してみて!手助けしてくれると思うから!」

 

駆「”めぐみ”さん…了解です!」

 

種「はるかちゃん…素敵なプリンセスになってね!私、応援してるから!」

 

はるか「種ちゃん…ありがとう!種ちゃんも頑張ってね!」

 

種とはるかさんはお互いの”夢”を応援し合っているようである。僕も皆さんと何かしたいと思い”右手の人差し指”を出す。

 

駆「皆さん!握手してもらってもいいですか?」

 

はるか「わ~!うん、いいよ!」

 

プリンセスプリキュアにパフ、アロマと人差し指で握手をする。みんな何も言わなかったけど…人差し指でもしてくれて嬉しかった。すると…きららさんが急に騒ぎ出す。

 

きらら「って!?もうすぐ門限の時間じゃん!寮に戻らないと!」

 

はるか「ええ~!?ど、どうしよう!?」

 

みなみ「急ぐわよ!」

 

アロマ「急ぐロマ!」

 

ゆい「みんな、待ってよ~!」

 

どうやら、寮に門限の時間があるらしく、それに気づいた途端に慌ただしくなる。まあ仕方ないかな…。

 

種(お兄ちゃん、皆行っちゃうよ?いいの?)

 

駆(そうだね…あ、そうだ!種…”あれ”やろうか!)

 

種(”あれ”?…”あれ”か!)

 

僕たちは心の中で打ち合わせをすると、プリンセスプリキュアさん達に声を掛ける。

 

駆・種「「みんな~!!!」」

 

「「「「「「…?」」」」」」

 

駆・種「「せ~の…”ごきげんよう”!」」

 

「「「「「「ごきげんよう(パフ)(ロマ)!」」」」」」

 

駆「皆さん!寮に付いたら…窓から”空”をみてください!」

 

種「すごいのが見れるからね~!」

 

はるか「…すごいの?うん、分かった!」

 

僕たちの言葉に返答するはるかさん。返答し終わるとみんな寮がある方向へと走っていく。僕たちはその背中を見つめながら、彼女たちを見送る。

 

駆「行っちゃったか…」

 

種(行っちゃったね…)

 

コルーリ「カケル!タネ!準備できましたよ!」

 

駆「…了解、今行くよ」

 

僕たちはコルーリの声を聞くと、アカーシャに向かって歩き出した。

 

 

side:Go!プリンセスプリキュア

 

はるか「…いつ見れるのかな~?すごいの?」

 

ゆい「はるかちゃん、風邪ひいちゃうよ?」

 

はるか「でも、二人が言ってたんだよ!ちゃんと見てなくちゃ!」

 

私は、自分の部屋の窓から空を見上げる。駆君と種ちゃんが言っていた”すごいの”は一向に現れない。ゆいちゃんに注意されるけど、見逃したら大変だよ!

 

ゆい「…ん?は、はるかちゃん!?あれ!」

 

はるか「あれ?…うわ~!」

 

夜空に現れたのは”碧色の流れ星”。キュアシードの使っていたのと同じ色の光。駆君達が言ってたのこの事だったんだ!

 

はるか「ステキ!ス・テ・キすぎる~!!!」

 

輝く流星がはるか彼方へと消えていく。きっと…二人が次の時代に行ったんだよね。

 

はるか「きっと…大丈夫だよね」

 

ゆい「うん…二人なら…大丈夫だよ」

 

駆と種の無事を祈る二人。しかし、祈っていたのは…二人だけではない。

 

みなみ「これは…素敵なサプライズね。頑張ってね、二人なら…きっと出来るわ…」

 

きらら「トワっち!あれ見て!」

 

トワ「まあ…なんて綺麗なのでしょう…」

 

きらら「あれ…二人だよね?…ちゃんとやんなさいよ!でないと承知しないかんね…”タネタネ”、”ケルケル”!」

 

トワ「ふふっ!大丈夫ですわよ、きらら。駆と種は…立派な”プリキュア”ですもの。…二人を信じましょう」

 

強く、優しく、美しく…確かな”心”と”夢”の力と共に…プリンセスたちの願いを受けて、駆達は新たな時代へと向かう。

 

 

To Be Continued……




いかがだったでしょうか?”夢”に気付くことが出来た駆。まだ、将来の夢のような未来に繋がる夢ではありませんが、きっとこの先に見つけることが出来ると信じてお待ちください。

※重要な報告があります!今回の話から「ヴァールハイト・プリキュア」を休刊しようと思います。理由は”劇場版”の執筆に専念しようと思ったためです!詳しくは活動報告の方に書きます!誠に勝手ではございますが、これからもよろしくお願いします!
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