第十八話:世界はプリキュアだらけ!?私……テレビにデビューします!(しないから!)
プリキュアカーシャ 操縦室
side:コルーリ
コルーリ「以上が”パラレルワールド〈2018〉”でのキュアシード及び、カケルのプリキュアとしての可能性である”キュアエクス”の報告ですチュン」
私は、2018年のパラレルワールドで起こった出来事をクアライト博士に報告していく。キュアシードの最新データとカケルが変身したプリキュア”キュアエクス”の存在、その可能性について……これならきっと、博士もカケルの事を認めるに違いない。
クアライト『タイプK単独でのプリキュア……あり得ないクア』
どうやら、思った通りには行かないらしい……。
コルーリ「な、何故ですか?実際のデータとして提示していますチュン!」
クアライト『タイプKのQaライト保有量は、まったく変化していないクア。今回の戦地であった”ゲーム世界”によるバックアップあってのものと判断せざる負えない。今後、タイプKがキュアシードのように確実に変身できるようになる可能性はないクア』
コルーリ「しかし、キュアエクスの戦闘データを確認していただいたはずでチュン!カケルがとてつもない才能を持っていることはクアライト博士にだってお分かりのはずチュン!」
クアライト「我々が求めるのは、”いつ現れるか分からないヒーロー”ではなく、”必要な時に確実に現れるヒーロー”なのだクア。その点でタイプKよりもタイプTを優先するのは当たり前クア」
私の意見に対して、反論を唱える博士。確かに、多くの人が協力してやっと変身できたのは事実である。
クアライト『コルーリ、君の言う様にとてつもない才能を持っているのと同時に、タイプKは危険クア。彼の放出する”黒い光”はQaライトですらない別物……それをあそこまでコントロールし、ゲーム世界の理である”システム”すら歪めてしまう。タイプKは……”歴史”を消し去る存在になりかねんクア!』
コルーリ「そんなことないチュン!カケルは……絶対そんなことしないチュン!」
クアライト『コルーリ、今は報告任務の最中クア。冷静さを失うんじゃないクア……この前までのお前なら、私を注意する事が出来ていたはずクア。特異点たちに私情を挟むんじゃないクア』
コルーリ「……了解しましたチュン」
私は……どうなってしまったのだろう?どんどん……カケルの存在が大きくなって、私の心を苦しくする。私は……変わってしまったのだろうか?
クアライト『現在、キュアシードの強化アイテムを開発中クア。君たちが2014年に着く頃には完成するだろう。完成次第、アカーシャにプリブートする……私からの報告は以上クア』
コルーリ「……はいチュン」
クアライト『報告任務は以上……健闘を祈るクア』
通信が切れたことを確認し、私は自分の胸に翼を当ててカケルの事を考える。
コルーリ「カケル……私は、どうなっちゃったチュン?変わっていく自分が……怖いチュン」
私の中に生まれた変化への”恐怖”……私は、それを乗り越えることが出来るのでしょうか?
コルーリ「教えてください……カケル」
この場にいない”彼”に……私は問いかける。当然、答えは返ってこない……。
side:クアライト
クアライト「Qaライトの特性は”時間”に干渉することで、歴史改竄によって発生する”世界による修正”を回避している。女性の場合なら、時間を”膨張”させることで修正が発生しない時間を無理やり引き延ばすことで……男性の場合なら、時間を”凝縮”させることで”固定”し、修正自体を”時間の密度”で乗り越える。”赤い光”はキュアシードの女性意識であるタイプT、彼女のQaライトがその性質をフルに発動したためと考えられる」
キュアシードが発生する”赤いQaライト”を、自身の知識から導いていくクアライト。そして、彼は今までのデータと赤いQaライトの発生状況を照らし合わせていく。
クアライト「最初の発生は、2016年での戦闘。タイプKの意識がない状態で発生している……この際に、タイプTのQaライト値はQaフィールの最大使用限界とほぼ同量クア。2回目は〈パラレルワールド2018〉での戦闘で3回発生している。この際はタイプKの意識があり、タイプTのQaライト値は……前回の半分程。やはり、私の仮説は間違いない……タイプKの意識が”タイプTのQaライト放出を阻害している”」
クアライトは、羽根を使ってキーボード入力をしていく。そして、彼が考えた強化アイテム”Qaウォッチ”が完成する。
クアライト「タイプKの危険性、コルーリ、タイプTへの被害発生の危険を考えれば……やることは1つクア」
クアライトは完成した”Qaウォッチ”を研究室と思わしき部屋の謎の機械に乗せる。そして、Qaウォッチは量子化され、プリキュアカーシャへと転送される。
クアライト「……タイプK、これは君のためでもあるクア。悪く思わないでくれクア」
クアライトは、少し苦しそうな表情でつぶやいた。
side:ネツゾーン
カイザーン『起きるのだ……インペイル!』
インペイル「……カイザーン様?私は……?」
カイザーンの声によって、目覚めるインペイル。彼は前回のキュアシードとの戦闘で大きな傷を負っていたが、カイザーンの力によって再び目覚めたのだ。
ベガ「やっと起きたの?悪いのだけど、すぐ仕事に向かってもらうわ。あなたが向かうのは”2012年”よ、キュアシードへのリベンジ……出来るかしら?」
インペイル「キュアシード!!!あのガキ……!!!!!!……はあ、はあ、はあ……もちろんです、ベガ様。必ずや打ち取ってみせます」
ベガ「そう……なら、2013年に向かったフェイクが”デリート”を持っているわ。それを使いなさい」
インペイル「なぜ、フェイクが?カイザーン様は、フェイクがデリートを勝手に使うことを警戒していたではありませんか?」
インペイルの質問に対し、カイザーンは笑いながら答えた。
カイザーン『フェイクは、お前よりもデリートを使ったことがあるからな……面白いことをしてくれるだろう。お前も2013年へ向かい、見てきたらどうだ……インペイル?』
インペイル「……?御意……では、行ってまいります」
インペイルはカイザーンの思わせぶりな言葉に興味が沸き”2013年”へと向かうことを決めると、次元の裂け目を開き、その中に消える。
ベガ「……面白くなりそうね!どうやって乗り越えるのかしらね……私のアルタイル」
ベガは一人、部屋の奥へと消える。前回出てきた”オリヒメの人格”はなくなってしまったかのように、元のベガのままだった。そしていつの間にか、空間にカイザーンはいなくなっていた。
2014年 東京都・練馬区 ぴかりが丘
side:駆
駆「ここが、ハピネスチャージプリキュアさんがいる街か!それにしても……」
《ハピネスチャージプリキュア!サイアークを撃退!》
駆「あっちにも……」
《アロ~ハプリキュア!ハワイで活躍!》
駆「こっちにも……」
《プリキュアスナック!”新弾”発売中!》
種(プリキュアだらけだ~!!!)
コルーリ「この時代は、地球の神様がプリキュアをたくさん産みだした時代です。でも、こんなにいるなんて知りませんでした」
駆「プリキュアがこんなに認知されてるのに、何で時代ごとに認知度が違うんだろう?……これも”世界の修正”によるものなのかな?」
種(お兄ちゃん!難しいことは抜き抜き!早速探そうよ!その前に……プリキュアスナック欲しい!カード付きだって!いいな~!)
駆「仕方ないな~……一個だけだよ」
僕たちは、プリキュアだらけの街の様子に驚いた。ここまで時代によって認知度が違うと、少し怪しくも感じる。そう考えていると、種から”プリキュアスナック”なる物をせがまれる。仕方ないので、僕は了承すると近くにあったスーパーに向かった。スーパーでプリキュアが見つかれば……楽なんだけどな。
ぴかりが丘 MARKET PIKARIGAOKA(マーケット ピカリガオカ)〈お菓子売り場〉
種「ど・れ・に・し・よ・う・か・な!これにする~!」
駆(決まったの?それじゃあ、レジに行こうか)
コルーリ「カケル、後で……少し相談があるのですが……いいですか?」
種が選んだスナックを持ってレジに向かう途中、コルーリが僕に話しかけてくる。相談とは、なんだろうか?
あった~!プリキュアスナックの新弾!ど・れ・に・し・よ・う・か・な~!
種(あっ!あの子もプリキュアスナック買うんだ!やっぱり人気なんだ~!絶対レアカード当てちゃうもんね~!)
駆「はいはい……」
僕たちの後ろの方で、青い髪に白と水色のレースの服を身に着けた同い年くらいの少女がはしゃいでいた。それを見た種は、プリキュアの人気を再確認して、より一層カードが欲しくなったらしい。分からなくはないけどね……その気持ち。そして無事スナックを買った僕らは、近くの河川敷に移動した。
ぴかりが丘 河川敷
種「では……御開帳!……な~んだコモンか~!ぶ~!」
駆(種、文句を言っちゃいけないよ。えっと……”キュアプリンセス”だって)
種「プリンセス!すっご~い!はるかちゃん達にも見せてあげたかったな~!」
コルーリ「あれ?チーム名……”ハピネスチャージプリキュア”って書いてあります!」
駆(これは……幸先よさそうだね)
種がスナックから引き当てたカードは”キュアプリンセス”……僕たちが探しているハピネスチャージプリキュアさんのメンバーと言うことが分かった。この人を手掛かりに探せるかもしれない。
種(よっと!スナックはお兄ちゃんにあげる!召し上がれ!)
駆「……はあ~!分かったよ……そういえば、コルーリさっき言ってた相談って何?」
スナックと主導権を押し付けられた僕は、コルーリがさっき言っていた”相談”について聞いてみる。
コルーリ「……実は、博士……私の上司がキュアシードに強化アイテムを製作しているらしいんです。ごめんなさい……カケルの事、本当のプリキュアにしてあげられなかったです」
駆「どういう事?」
コルーリ「カケルは……キュアエクスはすごい力を持っていたチュン。タネだけじゃない……カケルだって”プリキュア”になれるのに……クアライト博士を説得できませんでした。私が……不甲斐ないから……」
駆「そんなことないよ!コルーリは僕たちをいつだって助けてくれてる!それに……僕は本当の”プリキュア”だって、もうわかってるから……気にしないよ」
コルーリ「カケル……!」
どうやら安心したらしく、コルーリの顔に笑顔が出来る。コルーリは笑ってる方が良いしね。
ピピピピピピッ!ピピピピピピッ!
駆「Qaフォーンが……!着信なんてあるんだ……」ピッ!
Qaフォーンが着信のメロディを響かせる。僕はQaフォーンの画面をタップし着信を受ける。するとQaフォーンからディスプレイが現れ、そこに眼鏡をかけた大きなフクロウが現れた。
コルーリ「クアライト博士!なぜQaフォーンに連絡を?」
駆「この人?が……コルーリの言ってた上司か」
種(もこもこで可愛いかも!羽がふかふかだし、おっとりしたおじいちゃんって感じする!)
種のなんとも緊張感のない会話で少し気が抜けそうになるが、とりあえず無視して”上司さん”が話始めるのを待つ。
クアライト『君が……いや、”君たち”がキュアシードクア?話はコルーリから聞いているクア。私はクアライト、アカシック王国”特殊緊急対策本部長”及び”技術開発部最高顧問”を務めているクア。よろしくクア』
駆「ご丁寧にありがとうございます。僕は……」
クアライト『挨拶は結構クア。君たちの事は全てコルーリから報告を受けて把握している。……早速本題クア。今回連絡を取ったのは、キュアシード専用の強化アイテム”Qaウォッチ”が完成したことの報告と機能の簡単な説明のためクア。コルーリ、Qaウォッチはすでにプリキュアカーシャに転送済みクア。直ぐに向かい、プリブートしたまえ。説明は私から彼らにするクア』
コルーリ「りょ、了解しましたチュン!」
コルーリはすぐさま、アカーシャの着陸ポイントへと走り出す。緊張していたのか、口調も妖精時のものに戻っていたりしていたが……そんなにすごい鳥なのか……この”クアライト”と言うヤツは?
クアライト『行ったようクアね。では、キュアシードの強化アイテム”Qaウォッチ”についての説明をさせてもらうクア。Qaウォッチはキュアシードの持つ”Qaライト”……そして、その最大使用上限である”Qaフィール”に作用する装置クア。QaフォーンをQaウォッチにスキャンすることで、タイプT……君の妹であるタネの女性Qaライトの特性である”膨張”を強化させる。君たちが分かるように言うなら……”赤い光”を人為的に発生させることが出来るようになるクア。そして出力も、キュアシードが出せる最大使用限度で使える。戦闘力で算出するなら……現在の5倍以上は固いクア』
種「何言ってるか……全然分からないんですけど……どういう事、お兄ちゃん?」
駆「……つまり、キュアシードの持つ”特性”と”出力”を上げるための装置。……”ハザードトリガー”みたいなものって考えで良いのかな?……暴走の危険はないんですか?」
僕の知る強化アイテムの一つ”ハザードトリガー”。ビルドの戦闘バリエーションの豊富さと言う”特徴”を残しつつ、ハザードレベルと言う戦闘力を底上げすると言うアイテム。本当は”浄化装置”なのだが……今はそんなことどうでもいい。似ているアイテムがこれってだけだし……一応、暴走しないかも聞いておこう。あんなヤベーイ状態になるなんて嫌だし……。
クアライト『……暴走の危険はないクア。むしろ、”キュアシードの状態”を安定させるのが、この装置の本来の目的……心配は無用クア』
種「良いね!もしかして……コスチュームとか変わったりしない!パワーアップで衣装が豪華に……みたいなの!」
クアライト『すまないが、戦闘に不要な要素だったため……そのような機能は付けていないクア』
種「え~!そこらへんもこだわってよ~クアライトさん!」
駆「……まあ、戦闘が楽になるだけでもいいさ。プリキュアさん達を早く助けるのが、僕達の目的だし……一秒でも早く助けないと……」
……正直、強化形態を期待していたのだが、まあいいだろう。……いや、やっぱり欲しかった。例えワンピースがドレスになるとかでもあって欲しかった……。
クアライト『何か質問はあるかね?なければこれで通信は切るクアが……』
駆「……質問よろしいですか?」
クアライト『何かね?』
駆「”ザート”と言うプリキュアを知っていますか?そして、彼女と共に行動していたプリキュアもいるはずなんですが……ご存じないですか?」
旭さん……キュアザートと、ベガ……オリヒメの二人はネツゾーンと戦っていた。何か知っているなら、情報が欲しい。
クアライト『……ザート?すまないが記憶にないクア。では、ここで失礼するクア。君たちの健闘を祈るクア』ピッ!
クアライト博士との連絡が切れてしまった。彼が最後に言っていたこと……”ザートを知らない”。つまり、クアライト博士ですら把握できていなかったプリキュア……単に”パラレルワールドのプリキュア”だから知らなかったという事なのか?でも……アカシック王国が全ての次元をとおして”1つしかない世界”だとしたら……。
きゃああああああ!!!!!
駆「ッ!?何だ!」
種(お兄ちゃん、あれ見て!)
サイアーク『サイアーーーーーク!!!』
シルクハットの男「はっはっは!もっと世界をカビだらけにするのですぞ~!チョイアーク!お前たちも行くですぞ!」
チョイアーク『『『『『チョイー!』』』』』
機械のような腕に緑色のマフラーとベルト、そして特徴的な赤いサングラスをした怪物と、まるで”ショッカー戦闘員”の様な黒タイツと赤いサングラスをした集団、そして……それを使役する2本の触覚の生えたシルクハットをかぶり、緑色のフロックコートを着用して杖を持った紳士のような男。……あの声、どこかで聞いたことがあるような……はっ!?
ヤバイ宇宙人『チャオ~!』
間違いない!あの声!まさか、もう地球に来ていたのか!?しかも、姿を別の人間に擬態させている!プリキュアさんまであいつの研究対象なのか!?あの人でなし!!!
駆「エボルトおおおおおおおおおお!!!!!」
僕は今までにない速さで、エボルトの元へ向かう。あいつは危険すぎる!絶対に止めないと!
エボルト「ん?なんですぞ、少年?早く逃げた方が……あなたのためですぞ?」
駆「黙れ!お前みたいな侵略者は”ビルド”が来る前に僕が倒してやる!……いや待て、倒したら”ビルド”自体が生まれないんじゃ……」
エボルト「……何を言っているかは知りませんが、邪魔をするなら容赦しないですぞ!やってしまえ、チョイアーク!」
チョイアーク『『『『『チャイ―ーー!!!』』』』』
ちょっと待った~~~~~!!!!!
謎の大声と共に空からやってくる”プリキュア”。そのプリキュアは、さっき種が当てたコモンカードに載っていた”キュアプリンセス”であった。
プリンセス「そこのあんた!すぐにここから離れて!ここは私が何とかするから!」
駆「は、はあ……」
エボルト「あなたですか、キュアプリンセス!一人で何が出来るんですか?やれ、サイアーク!」
サイアーク『サイアーク!!!』
プリンセス「今は、私だけで十分よ!ナマケルダ!これ以上この町をカビだらけにさせないんだから!」
なんか……始まっちゃったんだけど。ナマケルダとか言う偽名を名乗るエボルトは”サイアーク”と言う怪物でプリンセスを倒そうとする。しかし、どうやら状況はプリンセスが有利のようだ。
プリンセス「プリンセス・弾丸マシンガン!」
チョイアーク『『『『『チョイ―――!?』』』』』
サイアーク『サイアーク!?』
ナマケルダ(エボルト)「ほほう……なかなかやりますな~。しかし!」
プリンセス「えっ?きゃあ!?」
プリンセスのエネルギー弾の連射により、チョイアーク、サイアークともに怯んでいる。しかし、サイアークだけは両手でエネルギー弾を防御し、そのままプリンセスに突撃する。プリンセスはそのことに気付いていなかったのか、攻撃を食らい空中へ飛ばされる。
駆「あ、危ない!」
僕はプリンセスの落下地点を予測して、彼女の元へ走る。そして、僕が思った通りの地点に落ちてきた彼女をお姫様抱っこでキャッチする。文字通りの”プリンセス”を抱っこした……これで二回目かな。
プリンセス「えっ///!」
駆「大丈夫ですか……プリンセス?」
プリンセス「は……はい///」
彼女はどうやら、攻撃のダメージにより少しぼんやりしているようだ。少し休ませた方が良いかもしれない。そう思った僕はプリンセスを立たせる。
駆「少し待っててもらえますか?僕があいつらを……やりますから」
プリンセス「えっ!?で、でも……」
駆「あの侵略者に……あなたを傷つけさせはしない!」
プリンセス「えっ///!?そ……それって///!?」
そうだ!あいつはエボルト……火星を滅ぼした侵略者だ!容赦はしない!
種(お兄ちゃん?やっと繋がったけど……どうしたの?いきなり興奮したせいでリンクが切れちゃったよ)
駆「種……エボルトだ。あいつがいるんだよ!」
種(えっ?いる訳ないよ~!)
ナマケルダ(エボルト)「さっきから何言ってるんですぞ~?」
種(いたーーーーーーーー!!!!!間違いないよ!声が同じだよ~!)
種も分かってくれた!よし!もう容赦しないからな~!変身だ!
種・駆『『プリキュアプリケーション!インストール!!!』』〈タップ〉
シード「「小さな種は、輝く未来!キュアシード!」」
シード(駆)「偽りの闇に消えた光を!」
シード(種)「正しき歴史へ紡ぐ使者!」
シード「「ヴァールハイト・プリキュア!!!」」
僕は”ビルド”の決めポーズとセリフを思い出し、目の前のエボルトにたたきつけてやる。
シード「勝利の法則は……決まった!なぜなら、僕と種は”ベストマッチ”だから……だよ」
ナマケルダ(エボルト)「ふざけたことを!サイアーク、やるですぞ~!!!」
サイアーク『サイアーーーーーク!!!!!』
馬鹿正直に突っ込んできた!振りかぶって僕にパンチしようとしてるみたいだが……もうお終いなんだよ!
シード「だりゃあああああ!!!!!」
サイアーク『サイッ!?』
サイアークのパンチを軽く躱し、すかさず腹部に右ストレートを入れる。少し威力を押さえて吹き飛ばないように調整した……それは”追撃”のため!
シード『プリキュアプリ!インストール!!!」〈タップ〉
サイアーク『サ、サイ!?サイアーク!?』
右の拳に形成したエネルギー弾をゆっくりと膨張させて、サイサークがエネルギー弾に抱き着くような形になる。……あとは!
シード「プリキュア・ストライクシード!!!」
サイアーク『ゴクラ~~~~~ク!』
ナマケルダ(エボルト)「い……一撃ですと!?くっ!……まあいいですぞ。キュアシード……面倒ですぞ」
サイアークが抱き着いたエネルギー弾を殴り飛ばし、上空で破裂する。見事浄化はされたもののエボルトのヤツは逃げてしまった。くそっ!あいつだけは逃がしちゃダメなのに!
すみませ~ん!ちょっといいですか?
シード「うるさいです!今大変で……って誰?」
美代「あら?ご存じない?みんなに伝えたい!私が伝えたい!〈プリキュアウィークリー〉の看板キャスター……増子 美代です!続けて読めば、マスコミよ!」
ハンディカメラを持った女性”増子 美代”さん。どうやら、ニュースキャスターさんらしいのだが……なんだ?ぐいぐい寄ってくる……うっとうしいな。
美代「あなたは新しいプリキュアですか?キュアプリンセスと一緒にいるようですが……まさか!?ハピネスチャージプリキュアの5人目ですか?」
シード「ちっが~う!私たちは、”ヴァールハイト・プリキュア”!ねえねえ、お姉さん!これってテレビなの!?すっご~い!イエーイ!私たちはキュアシード!正義のプリキュアだよ~!」
駆(種……ふざけてる場合じゃないよ)
僕たちの存在が、メディアに知られてしまった場合の事はどうなるのだろう?少し厄介かもしれない……申し訳ないけど……ヤるしかない!
駆(種、変わってくれる?)
シード(ん?お兄ちゃんも映りたいの?いいよ~!)
種と主導権を入れ替えて、僕は計画を開始する。
シード「すみません……増子さん!」
美代「えっ!?ちょっと!?カメラ返して!」
シード「ええ、どうぞ!」
美代「えっ?なんか正直に返され……あ~~~!メモリーカードがない!」
プリンセス「えっ///?ま、待って///!いきなり逃避行なんて……///やばやばいよー///!]
シード「我慢してください!」
僕はメモリーカードを素早く拝借し、プリンセスを再びお姫様抱っこし河川敷を離脱する。窃盗とか……したくないんだけどな……。
ぴかりが丘 ブルースカイ大国大使館
シード「はあ……はあ……はあ……ここまでくれば安心ですね」
プリンセスのガイドを元に移動して、ハピネスチャージプリキュアさん達が集まると言う”ブルースカイ大国大使館”に来ている。西洋風の建物で、大使館なのに警備はほとんどいない……ここは本当に大使館なのか?
妖精「ひめ~!買い物中にいなくなって!探しておりましたのよ!って……きゃあああああ!!!あなた……どなたですの~!」
頭部にクローバーのついたピンクのリボンを付け、背中にテントウムシの様な羽が付く妖精がやってくる。どうやら僕たちを普通の人だと勘違いしているようだ。とりあえず説明しようと思い、プリンセスを下ろして変身を解除する。
駆「僕は時生 駆。あなた達、ハピネスチャージプリキュアさんを助けるために……未来から来たプリキュアです!」
スナック買ってた子「えっ!?……未来から来たって……すごごごーい!」
種(あっ!プリキュアスナック買ってた女の子!プリンセスってあの子だったんだ!)
なんと、あの時プリキュアスナックを買っていた子がプリンセスだった。妖精の話も合わせると、買い物に来ていた時に騒ぎを聞きつけて、妖精を置いてきて来てしまったと言うところだろう。
駆「……一先ず、他の皆さんを集めてください。ご説明します」
こんなにトラブルがない合流は……いや、メディア漏れって言うトラブルが発生しそうになったから、結局トラブル続きだな。……そういえば、コルーリ置いてきちゃったけど……大丈夫かな?
ブルースカイ王国大使館 館内
駆「では、失礼して……僕は、時生 駆。未来から来たプリキュアです」
めぐみ「すご~い!未来にもプリキュアっているんだ!私は、”愛乃 めぐみ”!よろしくね!」
濃いマゼンタ色の髪をポニーテールにして、瞳の色も髪と同じ。元気な女の子と言った感じだろうか?
ひめ「”白雪 ひめ”……よろしく///」
ひめさんは、聞いた話だとブルースカイ大国の王女で、本名は”ヒメルダ・ウインドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイ”だとか……すごく長い名前だな。
ゆうこ「私は、”大森 ゆうこ”。お近づきの印に”ハニーキャンディ”をどうぞ!」
駆「……ありがとうございます」
茶髪のショートヘアに、黄色のオーバーオールを来た女の子。なんでだろう……この人からは”ご飯の匂い”がにじみ出ているような気がする。
いおな「”氷川 いおな”よ。……見たところ、男の子みたいだけど……プリキュアなの?」
紫のロングヘアをしたいおなさん。なんとなくだけど……彼女からは”闘気”の様なものを感じる。何か武道の心得でもあるのかもしれない。
誠司「俺は、相楽 誠司。……男でもプリキュアになれるんだな」
どうやら、一般人の協力者もいるようだ。男の子の協力者なんて……少し羨ましいな。今だけは、あのうざったらしかった”詩文”の存在が……少し恋しいかもしれない。
駆「えっと……”僕たち”の場合は”妹”がいてやっと変身できるので……」
誠司「妹?お前も妹がいるのか?俺と一緒だな。俺にも”真央”って言う妹がいるんだ」
駆「僕は、双子の妹が”いました”。”種”って言うんですけど……」
?「いました?それでは……いや、君の中に”もう一つの魂”が映っている……それが妹さんかな?」
駆「ッ!?誰だ!?いったいどこから!?」
いきなり部屋の中に現れる水色の髪の男。白いワイシャツにジーンズと言った格好で……武装はなさそうだ。……Qaフォーンはいつでも使えるように持っておこう。
ブルー「すまない、驚かせてしまったね。僕はブルー、”地球の神”……とでも言っておこうかな」
駆「”地球の神”……それじゃあ、コルーリが言っていたプリキュアを増やしている神様って……あなたなんですか?」
ブルー「その解釈で間違いはないよ。しかし……君が持つ力は、僕が与えている物とは違うようだね。それは一体、何なんだい?」
駆「……詳しい説明には、僕たちの仲間が必要ですが……ここは僕が説明します」
僕は、プリキュアの歴史が改竄された事、それによりプリキュアが消えたこと、その原因であるネツゾーンと僕たちが戦っていることを話した。
ブルー「そのようなことが起こっているのか……未来の僕は、止めることが出来なかったのだろうか?」
駆「すいません、僕も神様が本当にいるなんて知らなかったので……止めようとしたのかまでは……分かりません」
めぐみ「きっと、ブルーも頑張って止めようとしたんだよ!だって、ブルーは優しいもん!絶対そうするよ!」
ブルー「めぐみ……そうだといいがね。……君も自己紹介したらどうだい?駆君の中にいる”妹”の君も……」
いおな「時生君の”中”……どういうことですか、神様?」
やはり”神”と言うだけはあるようだ。さっきも僕の中に”種の魂”がいると言っていたし……。
種「……神様の許可も出たところで、私も自己紹介しま~す!初めまして!ハピチャの皆さん!私は、時生 種!駆お兄ちゃんの妹で、お兄ちゃんと二人でプリキュアやってます!それにしてもかわいい子ばっかり!ねえ!サイン頂戴!今のところみんなからもらってるんだ~!」
誠司「こ、これが神様の言ってた……時生の妹……って奴か。一体どうやったらこうなるんだ?」
種「何?誠司君、知りたいの?……じゃあ、今度は私が説明するね。いいよね、お兄ちゃん?」
駆(分かった。あまり……嫌な部分までは離さなくていいからね……種)
種により、僕らの事件と一人になった経緯が話される。必要以上の部分は省かれており、皆に嫌な思いをさせることなく伝えられただろう。
めぐみ「そっか……駆君も病気だったんだね。でも、今は元気なんだし幸せハピネスだね!」
いおな「めぐみ、それを決めるのは……時生君よ」
駆「まあ……辛いことも多いですけど、今は……変わってきてる気がします」
ひめ「・・・・・・じ~~~~~!」
ゆうこ「ひめちゃん、どうしたの?駆君の事そんなに見つめて」
僕にスゴイ視線を向けているひめさん。一体どうしたのだろう?そう思っていると、ひめさんは何かをぶつぶつ呟いている。聞こえるかな?……なになに?
ひめ「顔は良い……スタイルも悪くない……ファッションのセンスも……良い!それに……ここここっ告白までされてるし///……これって”運命の出会い”///!運命の赤い糸……ついにめぐり合ってしまったのね!私の白馬の王子様///!そうよそうよ!絶っ対そうに違いないわ~!」
聞かなかったことにしよう。ちなみに今の服装は”種がコーディネート”したものなので、僕のセンスではない。もし、種がコーディネートしなかったら”制服”で出かけるところだったし……。それに、僕のプリンセスは……もう”僕の中にいる”ので……王子にはなってあげられない。それに王子としての僕も、もう”僕の中のプリンセス”に予約済みだしね。
ぐらさん「なんだ~おひめちゃん?もしかして、そこの坊やに一目ぼれか?」
ひめ「なっ!なななななんの事~!?み、見てないし~!?私は、ファッションがいいな~て思ってただけし~!」
いつの間にか出てきた、リボンにそっくりな妖精こと”ぐらさん”。何とも男前な口調で話すぐらさんにちょっかいを掛けられたひめさんは、すごく動揺したような態度をとる。彼女風に言うなら……”すごごご~く"怪しいのである。
ブルー「ひめ、前にも言ったと思うが……プリキュアは”恋愛禁止だ”。分かっているね?」
へえ~!プリキュアって恋愛禁止なんだ~。まあ、戦ったりしなきゃいけないし……してる暇ないよね。確かに!それに、大切な人にまで被害が出る危険もある……さすが神様だな……よく考えている。
種「ええ~!!!何それ!?そんなの反対!断固反対!!!」
種は主導権をいきなり奪いだし、神様に猛抗議する。しっかりと考えられた……立派なルールだと思うのだが……何が不満なんだろう?
マーネル「本当よ。誰かを愛すると言う”生命の定め”に抗えだなんて……本当に”神”って奴は碌なやつがいやしない」
リボン「ッ!?だ、誰ですのあなたは!?
駆「マーネル!?いつの間に!?」
種の猛抗議に賛同するように、突如として現れるマーネル。一体どこから!?
いおな「ッ!?みんな!気を付けて!」
ゆうこ「幻影帝国……ではなさそうね」
マーネル「初めまして、ハピネスチャージプリキュアと……そのお仲間たちってところね!」
僕の事を見ても、キュアシードと気付いていない。という事は……改竄時のマーネルか!
駆「皆さん!ここでは不利です!どこかに場所を移しましょう!」
ブルー「僕に任せてくれ!鏡よ、この場にいる者を静かな場所に移動せよ!」
マーネル「何!?何だこの光は!?」
駆「うっ!?わあ~~~!!!……ってここは、神社?いつの間に?……でも、ここなら!」
なんと、大使館の部屋にいた僕たち全員は、鏡の中へと吸い込まれ、気付いたら静かな”神社に移動していた。ここなら……やれる!
プリキュアカーシャ プリブートルーム
side:コルーリ
”Qaウォッチ”データインストール完了!プリブートを開始します。
私は、Qaライト式物質データ実体化装置”プリブーター”を操作し、クアライト博士から転送されてきた”Qaウォッチ”の完成データをインストール、そして実体化していく。30秒ほどすると、プリブーターの上に腕時計型デバイス”Qaウォッチ”が実体化する。
コルーリ「これが……Qaウォッチ。これで、キュアシードが……カケルとタネが強くなるのでしょうか?」
クアライト博士は”タネ”を強くしようとするはず……カケルのことまで考えて強化アイテムなど作る訳がない。……何もなければいいのですが。
warning!warning!warning!
コルーリ「ネツゾーン出現のアラート!?いったいどこで?……”ぴかり神社”、カケル達の反応もあります!急がないとチュン!」ボンッ!
私は妖精の姿になると、Qaウォッチを肩から掛ける。そしてアカーシャを出て、カケル達がいる”ぴかり神社と言う場所へと飛び立つ。
コルーリ「カケル……無事でいてチュン!」
私は……この後、後悔する事となる。この”Qaウォッチ”を持っていかなければよかったと……もっと博士を疑うべきだったと……そして、自分はどこまで行っても……”役立たず”なのだと……。
To Be Continued……
いかがだったでしょうか?次回はマーネルが生み出す怪物との戦闘です!ハピネスチャージプリキュアさんと共闘するシード!コルーリに渡された新アイテム”Qaウォッチ”!その力で解放されるシードの赤い光”スーパーQaライト”!しかし、その力の代償は……あまりにも大きすぎた……。乞うご期待ください!
劇場版のキャラ設定にクロノ君とはぐみちゃん、コートの男を追加するのと、本編のキャラ設定の更新をしておきますので、確認してくださいね~!