ヴァールハイト・プリキュア   作:32期

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ごきげんよう、32期です!今回からスマイルプリキュア編となります。プリキュアシリーズ屈指の人気タイトルに遂に到着しました!……すげープレッシャーを感じますが最高の作品を書いてやりますぜ!では、お楽しみください!

キュアマーメイドこと、”海藤みなみ”ちゃん!一日遅れだけど誕生日おめでとう!彼女ほど”マーメイドドレス”が似合う女性はいないと思ってます。ついでに、シーズン的に夏休み!今年の学生さんは夏休み少ないらしいけど……2015年の彼女たちの夏休みを思い出します!はるかちゃんの家にお泊りして、スイカの種飛ばしして……きっと今年も仲良く種飛ばししていると思います!……そういえば、トランクの中身……三つめは何だったのかな?ついでに言うと、2つ目の花火だけど……あれって火薬の所持に定められている量……超えてそうだったけど……大丈夫だったのかな?やべっ……長くなってしまった!中の人もFateのライダー役で大活躍するので”ヘブンズフィール”……ぜひ見に行ってね!


スマイルプリキュア編
第二十六話:太陽マンの罠!?迷い込んだ”ふしぎ図書館”での出会い!


プリキュアカーシャ 操縦室

 

side:コルーリ

 

コルーリ「……メディカルチェックの結果ですが、どこにも異常ありません……カケル、本当に大丈夫ですか?」

 

駆「何度も言ってるけど特に異常はないよ……心配し過ぎじゃないかな?」

 

種『でも、お兄ちゃんに何ともなくてよかったよ!』

 

駆「だから、大事な機能で遊ばない……って言っても聞かないんだよね……種は」

 

2013年で起きたカケル自身への異変……”プリキュアではないモノ”となり……時代を一瞬だが”消滅”させた……カケルの危険性はお父様が言っていた通りとなっている……私に、カケルを支えることが出来るのでしょうか?

 

駆「……コルーリ、クアライト博士に連絡を繋いでくれる?」

 

コルーリ「えっ!?……それは……」

 

駆「コルーリに伝えたよね、クアライト博士の伝言……それに、僕自身に起こったことも考えないと……なんでしょ?頼れるものは全部使おう……迷ってる暇はない」

 

種『……お兄ちゃん』

 

コルーリ「……分かりました、少しだけ待って下さい……直ぐに繋ぎます」

 

カケルの言う通り……頼れるものは全て使うべきです。……でも、私はお父様に……ひどいことを言ってしまった。カケルは心配していると言っていたが……あのお父様だ……本当か分からない……でも!

 

クアライト『コルーリ!……オホンッ!すまない……連絡とはどうしたのかね?』

 

コルーリ「……お父様、私……すみませんでした!」

 

私は……謝りたいです!

 

種『お父様!?……クアライト博士ってコルーリのお父さんなの!?……全然似てない』

 

駆「こら!……とりあえずお二人の事については……また後でも良いですか?聞きたいことがあるんです……それと、僕が頼んでいたことについての進捗報告とか……諸々お願いします」

 

コルーリ「そうですね……”クアライト博士”、ご報告と……”相談”があります!」

 

クアライト『……分かったクア。……報告と……相談を聞こう』

 

2013年で起きた出来事……カケルの異変……ネツゾーンの新戦力”ゲンサーク”……私たちは目の前で起きたことの全てを……報告した。

 

クアライト『……Qaウォッチに残ったシステム不備……やはり最悪の事態となったか。タイプK……君自身にも悪影響を被る事態となったのではないかね?』

 

駆「……どうなんでしょう?僕としては……つきものが落ちたみたいに……スッキリしたんですけど」

 

クアライト『……そこまで、君と”Aqライト”の親和性が高すぎると言うのか……そして、時代を一瞬とは言え”消滅”させた……君と言う存在がどれだけ危険なのか……改めて再確認したクア』

 

種『お兄ちゃんは危険じゃない!』

 

駆「種!……とりあえずそれは分かったのでもう良いです。……変な事を聞くんですけど、僕は……マナさんが好きだったんです……なのに、今は”何の感情もない”……これは……Aqライトによるものなんでしょうか?」

 

カケルは……やはり”マナさん”が好きだった。しかし……今は何の感情もないと言う……告白をしていたあの夜……彼にあった”愛”は……消えてしまったのでしょうか?

 

クアライト『報告の通りなら、君は”自身”にAqライトによる攻撃を行っている……考えられるのは、Aqライトによる”感情の書き換え”……であろうな。君の中にあった”愛”を……何もない状態まで書き換えたのだろう』

 

種『”感情”の……』

 

コルーリ「……書き換え」

 

駆「……そうですか。まあ……別に問題ないですね」

 

コルーリ「ッ!?何を言っているんですか!?カケルは……それでいいんですか!?」

 

私は、彼の余りにもあっさりした返しに反論する。しかし、カケルは表情を変えることなく言い返す。

 

駆「あの時の僕は……どうかしていたんだ。ヒーローってさ……”個”よりも”全”を守り、”全”のために”個”を守る者なのに……僕は”個”だけを守ろうとした……そんな独り善がり……”自己中”ってヤツだよ」

 

コルーリ「カケル……」

 

駆「……聞きたいことも分かってよかった。それでは、クアライト博士……Aqライトについて分かった事は……あったんですか?」

 

カケルは、いつかは分からないがクアライト博士に……Aqライトの事を調べてもらっていたらしい。通りでAqライトの事を知っていたり、Qaウォッチに残った問題など……私が把握していないことを話している。……カケルは、私に内緒でお父様と連絡を取っていたのだ……彼なりの配慮なのだろうけど……少しだけでも……話して欲しかった。

 

クアライト『……今までに君に起きていたこと……それがAqライトによって殆ど説明できることが分かった。……君が今まで発生させていた”アスパワワ”や”キラキラル”……それは”Aqライトによる変換”によって起きていることが分かった」

 

駆「Aqライトによる……”変換”?いったい何を変換して出していたと言うんですか?」

 

クアライト『変換していたものは……タイプK、君自身の”Qaライト”だったクア。しかし、君のQaライト保有量は特異点の最低値……だが、君にはその代わりになるモノがある』

 

駆「……”Aqライト”ですね」

 

クアライト『その通りクア。正確にはAqライトから”再反転”したQaライト……君の話していた通りならQaライトが反転したものがAqライトという事だったクアね。君の精神状態がポジティブに振り切ることでAqライトがQaライトに再反転され、発生したQaライトをAqライトによって様々な物質に”変換”する……君が〈パラレルワールド2018〉で行った単独変身……それすらもAqライトにより、ミラクルゲーマーライトのエネルギーをQaライトに変換することで可能にしていたと考えれば……説明が付くクア』

 

カケルが今まで行ってきた奇跡が全て……”Aqライト”によるものだって言うんですか!?何処まで行っても……カケルは”絶望”と一緒だって言うんですか!?そんなことって……!

 

駆「……だとしても、それで戦えて来たことは事実です。どちらにしても僕と切り離せないなら……この力との向き合い方を……考えます」

 

クアライト『……出来ればこれ以上の使用は控えてもらいたい……それにあたって、新しいアイテムを制作することも検討している』

 

種『ッ!?まさか……またお兄ちゃんを閉じ込めるの!?そんなことしたら私……今度こそ許さないよ!!』

 

クアライト『……そんなことはしないクア。……検討しているモノは”AqライトをQaライトに変換する”ための機構クア……それがあればタイプKの”Aqライト”による危険性は減少し、タイプTに匹敵する新しい”希望”となる』

 

駆「……”希望”……ですか」

 

お父様の話が本当なら……カケルは危険じゃなくなって……”絶望”からも救われる!……そうなってくれれば……カケルも……本当に笑い合えるはず!

 

クアライト『しかし、それにも問題がある。一つ目は君の”Qaフィール”の事クア……送られてくるデータではどのように確認しても数値は”0”……Qaライトに変換しても使えなくては意味がない。二つ目はAqライトの性質クア。今の段階では私の仮説の域をでない……AqライトがQaライトに変換される完全なメカニズムを解明しきれていない以上……実現は不可能クア』

 

駆「そこまで考えていただいただけでも十分です」

 

クアライト『……私も全力は尽くそう。……閉じ込めた私が言うのもなんだが……タネ……そして、カケル……”君たち”は私たちアカシック王国の”希望”クア』

 

コルーリ「お父様!」

 

初めて……お父様がカケルを認めてくれた!……良かった……本当に!

 

駆「……ありがとうございます。……まさかそう言ってくれるなんて……思っていませんでした」

 

種『えへへ!お兄ちゃんとタネは最高なんだから!当たり前だよ!』

 

クアライト『……オホンッ!……すまないが二人共……コルーリと二人にしてくれないかね?』

 

種『お安い御用だよ!』

 

駆「分かりました。コルーリ……ちゃんと話すんだよ……では、失礼します」

 

カケル達は操縦室から出ていき……お父様と私だけが残される。

 

クアライト『……コルーリ、私はお前の”父親”であると同時に……仕事上の”上司”クア。お前は……優秀な子クア……どんな任務でもこなせると私は信じている……しかし、それは”親”としての意見……私情を挟んだものクア。……この”プリカバリー計画”は失敗してはならない重要な任務……私情を挟むことは許されん」

 

コルーリ「……分かっています。お父様の言葉が……正しいという事……私は私情を挟んで……カケルを想ってしまっている……それで……」

 

クアライト『……そういう悩みには、”母親”の方が向いていると思うのだがな……すまないクア……母さんの代わりになってやれなくて』

 

コルーリ「……ッ!?だ、大丈夫ですよ、お父様!それにお父様……私が”お母様を知らない”事……ご存じじゃないですか」

 

クアライト『そうクアね……しかし、大丈夫クア。お前は”母さん似”クア……あの少年だってその気になれば落とせる……母さんが私を落としたようにね』

 

なっ!?

 

コルーリ「お、お父様!?それは……それは私情チュン!話が違うチュン!!」

 

クアライト『ホッホッホ!すまないクア。……これだけは信じておくれ、コルーリ……私はお前がこの任務を完遂すると信じている……”父親”としても”上司”としても……な』

 

コルーリ「お父様……!」

 

クアライト『……任務が終わったら、母さんの墓参りに行こう……立派に成長した姿を見せてやらねばな』

 

コルーリ「……はい!」

 

こんなにお父様と話したのは……いつ以来だろう?アカシック王国の訓練生になった時から……お父様は”上司”になり……”父親”として話すことは無くなった。私が何かをする度に、お父様と比べられ……自分の出来の悪さが嫌になって……お父様と話すことが完全に無くなってしまった。こうやってお父様と向き合えるようになったのも……カケル……あなたのおかげです。

 

クアライト『報告は以上。引き続き両特異点と協力し、プリキュアの固定化を進めたまえ。私もAqライトについて解析を進める……可能な限りタイプK……カケル用のアイテム製作を始められるようにする」

 

コルーリ「了解しました!」

 

クアライト『それから……コルーリ、不純異性交遊は行かんクア。年相応のお付き合いを心掛けるようにするクア』

 

コルーリ「ッ!?クアライト博士!?それは”セクハラ”チュン!訴えるチュン!!」

 

クアライト『ホッホッホ!では……健闘を祈るクア!ホッホッホ!』

 

あっ!?通信を勝手に切りました!

 

コルーリ「お父様!勝手に切らないで下さい!おと~さま~~~!!!……ふふっ!」

 

こんなに楽しい気分は……久しぶりですね。でも……カケルはきっと苦しいはずです。

 

黒コートの男『あいつ……君の大好きな少年には、”君”が必要だ……絶対に』

 

あの男性が言っていた……カケルには私が必要だと……マナさんがもういないなら……私がカケルの支えになる!私は……絶対にカケルを守り抜いてみせます!

 

 

プリキュアカーシャ 駆と種の部屋

 

side:駆

 

駆「……どうしようかな?」

 

種『何を考えてるの、お兄ちゃん?』

 

駆「アストラル・シードの問題点……改善すべき点を挙げて、Qaウォッチを”アップデート”しようと思ってね」

 

種『”アップデート”って……お兄ちゃん、また”Aqライト”を使う気!?ダメだよ!さっきクアライト博士に言われたばかりでしょ!!』

 

駆「正直、使いたくはない……でも、早い段階で改善しておけば僕が今後”Aqライト”を使うことも……戦闘で苦戦することも減るからね、先行投資ってヤツだよ」

 

僕はアストラル・シードの改善のためにQaウォッチのアップデートを考えていることを種に伝えると、種は猛反対してくる。しかし、出来るだけ早い段階での改善こそが、僕自身が”Aqライト”を使うこと、ネツゾーンに苦戦する事の対策になる……今やっておくべきなんだ。

 

種『ダメ!そんなことして……お兄ちゃんがまた苦しんだらどうするの!!絶対に……ダメ!!!』

 

分かってくれないか……仕方ない!

 

駆「強制……執行!てやっ!」

 

Qaフォーン……スキャン!《Qaウォッチ:システムクリエイトモード……スタート!》

 

種『あっ!お兄ちゃん、何を!』ブチッ!

 

僕は即座にQaフォーンをQaウォッチにスキャンする。こんなこともあろうかと、Qaウォッチのシステムを書き換えることが出来た時に考えておいた”システムクリエイトモード”……Qaウォッチ内のシステムを定期的に変更、更新することを考えて付けておいた機能。これを使ってる間はQaウォッチの機能が制限され、種が邪魔できない様に”僕の深層意識に閉じ込める”ことが出来ると言う……あまりいいものじゃないけど、今回は仕方ない……ゆっくり考えたいからね。

 

駆「さあ、検索を始めよう!」

 

キーワードは……”高出力”、”処理能力不足”ってところかな?出力が大きすぎてQaウォッチで処理できなかったってことだけど……だったら処理できるようにスペックを上げたり、処理できない分を”放出”するとか……かな?

 

駆「クアライト博士が言ってた”Qaフィール”って言うQaライトの最大使用限度。一応、種のQaフィールを限界まで使っているけど……Qaライトの量が多すぎて持て余してる状態なんだよね……だったら”Qaフィールの限度”を増やすしかない……か」

 

僕のQaフィールを利用して使用量を増やすのは……無理だ。僕のQaフィールは”0”だから増やせるわけがない。多すぎるQaライトをQaフィールの範囲内まで制限するか?……そんなことじゃ出力が小さくなる……多すぎるQaライトがQaフィールの範囲内に収まりきればいいんだけどな……例えば”圧縮”するとか……”圧縮”?

 

駆「スーパーQaライトは確か性別で異なるQaライトの”特性”を引き出したって言ってたっけ……なら、男性の特性は何なんだろう?”膨張”の逆だと仮定したら……”凝縮”かな?……”圧縮”と”凝縮”……意味は同じだよな」

 

もしそうだとすれば……いけるかもしれない!

 

駆「僕の負担が増えることは仕方ない……でも、この方法なら……種の力を更に出せる!これこそ……”真のアストラル・シード”だ!」

 

あとは……”膨張”と”凝縮”の調整かな。それから、どれだけスーパーQaライトを”凝縮”できるかも考えないと……そもそも男性の特性が”凝縮”なのかを調べるところから……クリエイトモードで試行錯誤するしかないか……今日は徹夜だな。

 

 

side:ネツゾーン

 

ベガ「くっ……ふふふ!あ~はっはっは!!フェイクの怯え方、チョ~最高!!!やっぱりあいつの性格は”臆病者のまま”だったみたいだし……本当に滑稽!!!そ・れ・に~!私のアルタイルがついに!!!私にふさわしい存在に近づいてる!!!あの女への愛なんて”幻想”……”カケル”は私のモノ!!!誰にも渡さないんだから!!!!!」

 

真っ暗な空間に響くベガの声……興奮を抑えられないとばかりに声を張り上げている。

 

ベガ「カケル……私のアルタイル!彦星にふさわしいのは”オリヒメ”に決まってる!は~///……早くあなたに抱きしめて欲しい///……私をメチャクチャにしてほしい///すべて終わった時、私たちは選ばれた二人になる!……そのためにも”不純物”はさっさと取り除かないと……ねぇ」

 

ベガは空間に映像を映し出す。そこに映るのは”駆”と”旭”……操られる前の友人達をベガは眺める。

 

ベガ「アサヒ……アサヒもカケルが欲しいんだよね~!うふふっ!」

 

カイザーン『ベガ……時は近づいている。その時まで……』

 

ベガ「分かっているわ、カイザーン様。既に手は打ってあります……って言うまでもないか」

 

カイザーン『楽しみだよ……私が彼を手に入れる瞬間が本当に待ち遠しい!……そうは思わないか?』

 

ベガ「ええ……本当に楽しみ!」

 

現れたカイザーンと共に、自分たちの計画の進行を確信していくベガ。そして、映像に映る”旭”の頬を撫でて呟く。

 

ベガ「アサヒ……今どこにいるの?カケルに会ってたりするのかな~?いいな~……羨ましいな~……本当にずるいな……」

 

ベガは旭に対して……”嫉妬”と”悲しみ”の感情を向けて呟く……それは”ベガ”の心なのか……それとも”オリヒメ”の心なのか……その答えを知る者は……彼女の心を知る”カイザーン”のみだった。

 

 

2012年 七色ヶ丘市

 

side:駆

 

駆「ふぁ~……!徹夜はしない方が……ん~!やっぱり良いや」

 

コルーリ「カケル?……とても眠そうですけど、どうしたんですか?」

 

種「聞いてよコルーリ!お兄ちゃん、アストラル・シードを直すからって言って”Aqライト”を使おうとしたんだよ!しかも私まで心の中に閉じ込めたの!!最低!!鬼畜!!!鬼ぃちゃん!!!!!」

 

駆「”鬼ぃちゃん”て……上手いこと言ったつもりなの?」

 

コルーリ「……あれ?種、Qaウォッチのスピーカーを使わないんですか?」

 

コルーリは、種がスピーカーを使っての会話をしないことに違和感を感じたらしい……話しておかないとだな。

 

駆「今、Qaウォッチのアップデート中なんだ。それまで機能を一部制限してるんだけど……もう少ししたらアップデートも完了するから大丈夫だと思う」

 

コルーリ「……カケル、無理はしないで下さい。あなたは一人じゃない……知っていますよね?」

 

駆「分かってるよ……今度は見失わない。頼りにしてるよ、コルーリ……種も……ね」

 

コルーリ「はい!……何か苦しいことがあったら……私が胸を貸してあげます!これでも……あなたよりお姉さんですからね」

 

種(……ふんっ!お兄ちゃん、タネはそんなに都合のいい女じゃないよ!……でも、お兄ちゃんのためなら……仕方ないか!)

 

二人の答えを聞いて、やる気が出てきた……それじゃあ!

 

駆「よし!スマイルプリキュアさんを……探すよ!」

 

駆・種・コルーリ「「「おーーーーー!!!」」」

 

この時代のプリキュアさんを探そう!彼女たちを救うために!!!

 

 

七色ヶ丘市 商店街

 

種(ラ~ラ~~~ララ~~~ララ~~~ララ!ラ~~~ララ~~~ララ!ラララララ~~~ラララララ~~~!ラ~ラ~~~ララ~~~ラ~ラ~~~ラ!)

 

駆「……ん?何、その曲?」

 

種(これ?これはね、”お星さまの歌”!昨日お兄ちゃんに閉じ込められてる間に作ったの!)

 

駆「……なんかゴメン……でも、すごく素敵なメロディだと思う」

 

種(本当!)

 

コルーリ「私も聴きたいです!聴かせてくれますか?」

 

コルーリも聴きたがってるようだ……そう思った僕は種に主導権を渡す。

 

駆(種、コルーリに聞かせてあげなよ……きっと喜ぶよ)

 

種「お任せだよ、お兄ちゃん!じゃあ……いくよ!」

 

僕たちは種の作ったメロディを聴きながら、プリキュアさん達を探す…… そんな時、一軒の本屋さんが目に入る。

 

駆(……本屋さんか……そういえば、最近はずっと読んでないな。こうなる前は、毎日何冊も読んでたのに……ん?こ、これは!?」

 

コルーリ「えっ?い、いきなりカケルに変わった!?ど、どうしたんですか?何か、スマイルプリキュアさんの手掛かりが見つかりましたか?」

 

種(ララ~ラ~~~ラ~ラ~~~ラ~ララ~~~~~!……ってお兄ちゃん!私が気持ちよく歌ってるときにいきなり主導権を変えないで!!!……って本屋さん?)

 

駆「こ……この書籍は”太陽マン”!!!2011年に”西映”から放送された幻のヒーロー!放送期間一年でシリーズも繋がらなかったが、今だ根強い人気を誇る作品で目覚まし時計などのアイテムが製作されたけど、その出荷数の少なさから2019年ではプレミアがついていると言われる……しかもこの本、”2011年初版”じゃないか!?2019年ではその入手難易度の高さから……オークションで”50万円”の値段が付いた。その商品が今……僕の目の前に!!!値段は……古本で105円(税込み)!?ほ、欲しい!!!」

 

コルーリ「か、カケル!?どうしたんですか!?スゴイ早口で……何を言ったんですか?」

 

僕の目の前に”太陽マン”が……ある!確か書籍版は全部で”4巻”……もしかしたら、この本棚の中にあるかもしれない!……棚、探さずにいられない!!!

 

駆「一巻はこれだ!……探せ!……見逃すな!この中にある事だけを信じろ!」

 

種(お兄ちゃん……久々に”特撮スイッチ”入っちゃてる。……これはもう止められないよ)

 

うるさい!気が散る!少し静かにして!!!……あった!!!2……3……4巻全部……ある!!!!!本の後ろに隠れているが……”動かせば”取れる!!!

 

駆「2巻は目の前の棚……前にある本を”右”にずらしてっと……よし!2巻ゲット!」

 

……カチッ!

 

駆「やっぱりここは順番通りに取っていくのが……作品に対しての誠意だろう。2巻と同じ棚の列にあるけど……ここはスルーして下段にある”3巻”を取る!……前にある本を”左”にずらして……こちらもコンプリート!」

 

……カチッ!

 

駆「そして最後……まさかの1巻の後ろに隠れていた”4巻”!最後だし……両手で”左右”に本をずらそう!感動の瞬間だ……ウェイ!よし、これで最後の”4巻”ゲーーーーーー……」

 

……カチッ!ピカ―――――ン!!!

 

駆「ーーーーーット!!!……って……わ~~~~~!!!!!」

 

種(なんか本棚が光ってるよ!?ついでに落ちるよ~~~~~!?)

 

コルーリ「か、カケル!?あぶない!!!わっ!?きゃああああああ!!!」

 

僕は最後の4巻を掴んだ瞬間……僕の目の前にあった本棚が急に輝き、僕はその光へと勢い余って落ちてしまう。コルーリは僕の身体が落ちない様に押さえようとしてくれたが……男である僕の体格を押さえきれず一緒に落ちてしまう。……なんと言う不覚!……おのれ太陽マン!!!図ったな~~~~~!!!!!

 

 

ふしぎ図書館 

 

うわ~~~~~~~!!!!

 

ドンッ!!!!!

 

駆「い……痛い……コルーリ、種……無事?……前が見えないんだけど……どうして?」

 

顔になんか当たってる?何この固いの……”壁”?

 

ペタッ!

 

コルーリ「チチュンッ///!か、カケル///!どこ触ってるんですか///!」

 

駆「あっ……ごめん。”背中”でも触った?」

 

コルーリ「女の子の”胸”を触っておいて……ひどいです」グスッ!

 

小声過ぎて何言ってるのか……全然聞こえない。そう思っているとどこからか女の子数人の声が聞こえてくる。

 

ピンクコロネ頭の子「えっ!?何!?」

 

オレンジ髪の子「今なんか悲鳴みたいの聞こえたんやけど……ってホンマに誰か倒れてるやん!?」

 

黄色髪の子「だ、大丈夫ですか!?」

 

緑髪の子「大丈夫?自分で立てる?」

 

紺色の髪の子「それにしても……お二人はどうしてここにいるのでしょうか?」

 

コルーリは緑髪の子に手を貸してもらって立ち、僕も自分で身体を起こす。改めて周囲を確認すると……そこは。

 

駆「……森の中にある……”図書館”?僕たち、本屋の前にいたはずなのに……しかも、本持ってきちゃったし……あとで謝って、すぐに買おう」

 

紺色の髪の子「本屋の前……もしかして、本棚の本を動かしませんでしたか?」

 

駆「えっ?……確かに探してた本を取ろうとして動かしましたけど……それがどうかしたんですか?」

 

緑髪の子「なるほど……それで”ふしぎ図書館”に来ちゃったって訳か」

 

この自然に囲まれた図書館は、”ふしぎ図書館”と言うのか……それにしても、このような特殊な出入りをする場所にいるなんて……もしかして!

 

駆「……もしかして、皆さんて……”プリキュア”ですか?」

 

黄色髪の子「えっ!?何でバレちゃってるの!?こういう正体バレって言うのはもっと終盤にあるべきイベントだよ!」

 

オレンジ髪の子「やよい、今はそんな事どうでもええっちゅうねん!」

 

ピンクコロネ頭の子「そ、それより、何で私たちが”プリキュアって知ってるの!?」

 

どうやら当たりみたいだ……前回が異質だっただけに、目の前のリアクションに落ち着いてしまう。いい加減この感じのリアクションに僕も慣れてきたな。

 

駆「それについてご説明します。……とりあえずどこか落ち着ける場所に移りたいんですけど……いいですか?」

 

紺色の髪の子「確かに、このような所で立ち話もなんですね……一度移動しましょうか」

 

ピンクコロネ頭の子「サンセー!それじゃあ、私たちの秘密基地に案内するよ!」

 

警戒心ゼロ……この人たち、大丈夫なのかな?

 

 

ふしぎ図書館 秘密基地内

 

やよい?「お茶をどうぞ~」

 

駆「ありがとうございます」

 

コルーリ「ご丁寧にありがとうございます」

 

羊?の妖精「みゆき~!誰か来たクル~?」

 

何処からか現れる妖精。羊……なのかな?僕はそう考えていると、コルーリが驚いた顔でその妖精を見る。

 

コルーリ「きゃ、キャンディ女王(クィーン)様!?何故この世界に……」

 

キャンディ「クル~?キャンディは女王(クィーン)様じゃないクル……そりより、ちみ達は誰クル?」

 

コルーリの知ってる妖精……なのかな?女王様って感じじゃないけど……王族なのかな?おっと……自己紹介をしないといけないんだった。

 

駆「僕は時生 駆、皆さんを助けるために未来から来たプリキュアなんです」

 

コルーリ「私はコルーリ、アカシック王国から派遣された妖精で、プリキュア達を助けるために駆達と共に旅をしています」

 

みゆき?「未来から来たプリキュア!?」

 

オレンジ髪の子「それってつまり……”未来人”っちゅうことか!?」

 

駆「そんなに時間は離れてないですけど……まあ、その解釈で良いですよ」

 

やよい?「スゴイ!未来から来たプリキュアなんて……まるでタイムレンジャーや仮面ライバーキバみたい!」

 

ほう……なかなか出来るな、やよい?さん。そこら辺を把握しているなんて……女の子にしては珍しいな。

 

駆「えっと……詳しく話す前に、皆さんの事も教えてくれませんか?」

 

みゆき「あ、そうだね。私は”星空 みゆき”!絵本がだ~い好きなんだ!」

 

あかね「ウチは”日野 あかね”!バレー部のエースで、お好み焼きが得意なんや!よろしゅうな!」

 

やよい「私は”黄瀬 やよい”。絵とか漫画を描くのが〈黄瀬 やよい!?〉ふぇっ!?な、なに~~~!?」

 

種が主導権を奪っていきなりやよいさんの名前を叫ぶ。どこかで聞いたことある名前だと思ったら……そういう事か。

 

種「は……はわ~!わ、私……”時生 種”って言います!き、黄瀬 やよい先生に会えるなんて……こ、こ、こ、こ、光栄です!さ、サインください!ミラクルピースシリーズ……全部買ってます!!」

 

やよい「え~~~!?わ、私……まだ漫画家になってないよ!?さ、サインなんて……どうしよ~~~!?」

 

なお「やよいちゃん、落ち着いて。あ、あたしは”緑川 なお”……今、”時生 種”って……駆君と違う名前を言ったけど……どういう事?」

 

種「サイン!サイン!……へっ?何?」

 

ダメだ……やよいさんに夢中で全然周りが見えてない。……あ、もうQaウォッチのアップデート終わってる……今回は、僕がこっちで喋ってあげようかな……種、よっぽどサインが欲しいみたいだし。

 

駆『それは僕がご説明します』

 

なお「ひっ!?な、何で駆君、口を動かしてないに声が聞こえるの!?」

 

駆『えっと……Qaウォッチ……左手首にある機械のスピーカーを使って話しています。幽霊とかじゃないんで、ご安心ください』

 

なお「な……なんだ~!びっくりしちゃったよ~」

 

駆『……とりあえず、種の説明して良いですか?』

 

僕は種の事、事件の事を必要な部分だけにまとめて説明した。……そういえばこの時代って”事件があった年”……なんでよね?……いや、もう4月1日は過ぎてしまっているから、事件は”起こった後”なんだ……どうしようもないし、どうもしようなんて……思ってはいない。

 

やよい「心臓の移植で”家族の人格”が宿るなんて……カッコいい!」

 

なお「やよいちゃん、それは少し不謹慎だよ。……ちょっと待って……と言う事は……種ちゃんは……」

 

種「うん!もういないから”幽霊”って事かな!えへへ~!すごいでしょう!」

 

みゆき・なお「「・・・・・・」」」

 

駆『みゆきさん?……なおさん?……どうしたんですか?』

 

なんだろう……この感じ?”ほまれさん”や”みなみさん”時と同じ感じがする……。

 

みゆき・なお「「きゃあああああああああああああ!!!!!」」

 

コルーリ「お、落ち着いて下さい!大丈夫ですから!怖くないですから!」

 

れいか「なおのお化け嫌いは相変わらずね。申し遅れました、わたくしは”青木 れいか”と申します。みゆきさん達と一緒にプリキュアをさせていただいています」

 

駆『どうもご丁寧に……とりあえず、一通りの自己紹介も終わりましたので……』

 

キャンディ「待つクル!キャンディがまだ話してないクル!え~と……キャンディはキャンディクル!メルヘンランドから来た可愛い妖精さんクル!」

 

・・・・・・まあいいか。

 

駆『それでは、全員の自己紹介が終わったので……僕たちが過去に来た理由をお話しします。……コルーリ、お願い』

 

コルーリ「分かりました」

 

コルーリの説明でプリキュアの歴史が改竄された事、それによりプリキュアが消えた事、その原因であるネツゾーンと僕たちが戦っていることを話す。

 

みゆき「そんなことが起こってるなんて……」

 

キャンディ「そんなのあり得ないクル!みゆきたちが負ける訳無いクル!」

 

駆『ですが……歴史から全てのプリキュアさんは一度消えたんです。改竄されて……無いことにされたんです。今も、スマイルプリキュアの皆さんは歴史の中では”いない事”になっている……それを救うために僕たちがいるんですよ』

 

キャンディには辛い事実かもしれないけど……実際にはそうなんだ。まだ、この歴史に”スマイルプリキュア”さん達を固定化していない以上……歴史から消えたままだ。

 

 

七色ヶ丘 商店街

 

side:ネツゾーン

 

ウルフルン「けっ!どいつもこいつも楽しそうにしやがって……!」

 

ドンッ!

 

ウルフルン「イッテ~!気を付けろ!」

 

インペイル「すまないね……オオカミくん」

 

ウルフルン「チッ!……はあ~……腹減ったな~……」

 

インペイル「少し借りるよ、オオカミくん……これが”赤っ鼻”と”闇の絵本”……そして”闇の黒い絵の具”か。ふっふっふ……早速、使わせてもらおうか!」

 

インペイルはウルフルンより奪った”闇の絵本”を開き、”闇の黒い絵の具”を掌に乗せる。

 

インペイル『世界よ!最悪の結末、バッドエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!』

 

インペイルは手の平で握りつぶした絵の具を、白紙のページに叩きつけて黒く塗りつぶす。そして、人々の笑顔が溢れる商店街は……”絶望”で塗りつぶされ”バッドエンド空間”へと変えてしまう。

 

インペイル「さあ……来たまえよ、スマイルプリキュア!」

 

 

ふしぎ図書館 秘密基地内

 

side:種

 

キャンディ「ッ!?バッドエンド空間クル!」

 

みゆき「えっ!?キャンディ、場所は?」

 

キャンディ「え~と……」

 

駆『……商店街だ、そこに何かある』

 

種「えっ?なんで、お兄ちゃんが分かるの?」

 

お兄ちゃんは、なんでキャンディでも分からないのに……敵の場所が分かったの?

 

駆『……”Aqライト”の初めて使った時と同じ感覚を……感じるんだ。あの本屋があった場所……多分、商店街の方から……あまり良い成長ではないけど、分かるのは助かるよ』

 

お兄ちゃんが……どんどん変わっていく。私が思っている良い方向ではなく……”絶望”にどんどん近づいてしまっている。……お兄ちゃん、お願いだから……これ以上”絶望”に……染まらないで欲しいよ。

 

種「……行こう!商店街に!」

 

みゆき「だったら、本棚を使っていこう!」

 

あかね「そうやな!」

 

なお「すぐに行くには、それしかないね」

 

れいか「皆さん、本棚の前へ!」

 

そう言うとれいかちゃんは、本棚の本をなんと”お兄ちゃんが本を取り出す時にやった工程”と同じことをし始める。なるほど、それが図書館への出入りの仕方だったんだ!

 

れいか「開きました!行きますよ!」

 

種「うん!てやっ!」

 

私は光の中へと飛び込むと、次の瞬間には私たちが消えた本屋の前だった。しかし、あの時とは違う……空は真っ暗で、いっぱいの人たちが道路や電柱に倒れたり、寄り掛かったりしている……これが”バッドエンド空間”なの?

 

インペイル「お早い到着だな……スマイルプリキュアの諸君」

 

みゆき「あなたは誰?バッドエンド王国の新しい敵なの?」

 

種「違うよ、みゆきちゃん!あいつはインペイル、私たちが戦ってる”ネツゾーン”の幹部だよ!」

 

駆『……デリートを連れてないってことは、”改竄時”の方だ……先ずはあいつを追い返そう』

 

種「おっけー!お兄ちゃん!コルーリ、キャンディと一緒に下がってて!」

 

私の指示でコルーリはキャンディを抱っこして、物陰に隠れる。私はケースからQaフォーンを取り出し、変身の準備をする。

 

駆『種……ゲンサークは出てこないけど、必要なら”アストラル・シード”も使える……無理は禁物だ」

 

種「お兄ちゃんもね!今回は私が行くから……お兄ちゃんは休憩でもしててよ!」

 

駆『頼もしいね……でも、いつも通り”二人”で……いや、”プリキュアさん達”と一緒に……やるよ!』

 

種「うん!みんな……いくよ!」

 

みゆき・あかね・やよい・なお・れいか「「「「「うん(はい)(おっしゃ~)!」」」」」

 

私たちは、変身アイテムを持ってインペイルを睨む。今回は……誰の記憶も、お兄ちゃんの心も、プリキュアさん達も……絶対に守る!!!

 

 

To Be Continued……




いかがだったでしょうか?スマイルプリキュアもいい作品なので、出来るだけ彼女たちのキャラを崩さずに書いていきたいと思います!……今回もお泊りさせようと思うんですけど……誰の家に泊めてあげようかな?みゆきちゃん家には”モモタロス”いるし、あかねちゃん家は”キンタロス”、やよいちゃん家だと”特撮談義”、なおちゃん家だと”大家族の絆に触れられる”、れいかちゃん家だと”道”……どれも捨てがたい!……次回は、インペイルの生み出したガンサクアカンベェとの対決となります!乞うご期待ください!
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