ヴァールハイト・プリキュア   作:32期

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ハートキャッチプリキュア編、今回は駆達が最終決戦までの一週間に何が起きていたかを簡単にお送りします。そして……タイトルにもある通り、ファッションショーに参加させます!!やっぱりハトプリはファッションでしょう!!!しかし、私はファッションに疎いのでお洋服の種類なんて分からない……と、いう事で服装とか、衣装の描写はカットしました!申し訳ありません!後……この話は本編11月14日の39話を途中でまたいでいると考えてくれれば、”彼女”がいるのは問題ないでしょう!では、お楽しみください!

11月4日と8日は、キュアソードこと”剣崎 真琴”ちゃんとキュアドリームこと”夢原 のぞみ”ちゃんの誕生日でした!まこぴー、のぞみちゃん、誕生日おめでとう!!!まこぴーは天然な所が可愛いんですよね~!のぞみちゃんは……夢をもっておらず、何も持っていなかった……しかし、それでもしっかりと変わって”国語の先生”になる夢をみつけ、一人の人間として成長した……素晴らしい女の子ですよね!しかも、ヒープリ映画で共演まであると言う……これはヤバイですよ!!!こればっかりは映画を見に行くしかないか!?あ、そう言えば10月31日に映画公開おめでとう!私は小さい子供たちにいっぱい映画を見て欲しいので、映画館には行かずレンタルが出るまで待ちますよ~!


第三十五話:強制参加!?ファッションショーに出るんですか?(ヘルヘイムより深い僕の心も……ここらが我慢の限界です!)

希望ヶ花市 来海家

 

side:駆

 

駆「……えりかさんの家って、つぼみさんの家のお隣だったんですね」

 

えりか「そうだよ~!まあ、入って~!たっだいま~、お母さん、ももネェ!」

 

駆・種・旭・コルーリ「「「「お邪魔します」」」」

 

さくら「あら~!えりかのお友達?いらっしゃ~い、私は”来海 さくら”!この”フェアリードロップ”のオーナー兼デザイナーをしているの!」

 

ももか「私はえりかの姉で”来海 ももか”って言うの。へぇ~……」

 

 えりかさんのお母さんである”さくらさん”と、お姉さんの”ももかさん”の紹介が終わると、ももかさんは僕の顔を観察する様に見回す……あの、顔が近いんですけど……。

 

ももか「へぇ~、えりかにしては良いチョイスするじゃない!結構カッコいい男の子ね♪えりかも隅に置けないな~、彼氏なんて呼んじゃって~……私に当てつけか~~~♪」

 

えりか「ざんね~ん!ももネェ、駆はつぼみが予約済みだから駄目なんだって~♪」

 

ももか「へぇ~!そ・れ・じゃ・あ……つぼみちゃんが何かする前に、私がなんかしちゃおうかな~♪」

 

種(お兄ちゃん……高校生ってこんなに大人っぽいの?……女の子の私でもドキドキしちゃったよ~)

 

駆「……そうだね」

 

 種の言う通り、高校生ってこんなに大人っぽいのだろうか?少なくとも、僕が知るプリキュアの高校生である”ゆかりさん”や”あきらさん”……そして、”ゆりさん”……たった2,3歳違うだけで、どうしてこんなに違うのか……。

 

マカロン(あら……知りたいの?そうね……気が向いたら教えてあげるわ)

 

駆(結構です……ん?きららさん、どうしました?)

 

トゥインクル(嘘っ!?あの”来海 さくら”さんに、”来海 ももか”さん!?ママもお世話になった大先輩に、あたしが小学生の時にはもうベテランだったモデルじゃん!?ケルケルの中にいてラッキー♪)

 

駆(確か……きららさんのお母様って”天ノ川 ステラ”って言う世界的なモデルでしたもんね……そう考えればそうか……)

 

ももか「お~い、駆く~ん?」

 

 おっと……ももかさんが呼んでいる。一回、プリキュアさん達との会話を終わらせて、そっちに集中しないと!

 

駆「すみません、考え事をしてしまって……何ですか、ももかさん?」

 

ももか「あ~……用があるのは、私じゃなくてえりかの方よ」

 

駆「はあ……何ですか、えりかさん?」

 

えりか「駆、コルーリ、旭……あんた達さ、これから一週間ここでお世話になる訳でしょ?」

 

駆「え、ええ……えりかさんの好意に甘えてしまいますが〈そう!その考えはすっごく甘い!!!〉……つまり、僕らがここにいる間、しっかり働け……という事ですか?」

 

 僕はえりかさんの発言から読み取った事を確認すると、えりかさんは”すごく悪い笑顔”をして僕らを見て……言い放った。

 

えりか「そのとお~り!ここで寝泊まりする間、あんた達3人はあたしの言う事に絶対服従!そして……あたしが最初に出す命令は……これへの参加よ!!!」

 

駆「希望ヶ花市 主催……」

 

コルーリ「中学生……衣装制作発表会?」

 

旭「”スクールファッションショー”!?」

 

えりか「そう!一週間後に開催される中学生限定のファッションショー!って言っても、モデルには年齢制限はなし!学校関係者じゃなくてもいいんだ~!ファッション部の子達が、みんな用事あってさ……参加できないんだよね~……一応、つぼみとあたしに、いつき、ゆりさんも出るんだけどさ……実は課題の一つに”カップルコーデ”があるんだよ!そこで、駆は男の子じゃん?しかも、顔もいいし、スタイルも悪くない……これは逸材でしょって思ったわけですよ!それに旭とコルーリも可愛いしさ~……もう服のデザインが津波の如く押し寄せてくるんだ~~~!!!と、いう訳で……これに参加して!」

 

 なるほど……一週間後のファッションショーか……ふ~ん……うん!

 

駆「ダメですね」

 

えりか「はぁぁぁぁぁ!?なんで!?どうして!?」

 

駆「あの……僕らが一週間お世話になる理由、お忘れですか?」

 

えりか「えっ?忘れてないけど?その上でお願いしてるんだよ」

 

駆「・・・・・・お前」

 

 えりかさんの発言……ここから分かった。この人は僕らがどういう状況か……今、この人たちが置かれている事態を全く理解していない。全てのプリキュア達が救えるかもしれない最大の好機なんだ……それと全く同じ日にやるファッションショーに僕らを誘うだとぉ!さすがにこれは……ヘルヘイムの森のように深い僕の心も、ここらが我慢の……限界だ!!!

 

旭「か、駆君!?お、抑えて!?」

 

コルーリ「は、早まってはダメですっ!!」

 

駆「離せ!!!こいつ、ぜってぇ許さねえ!!!離せ!!!僕は時生だぞっ!!!!!」

 

種(お兄ちゃんダメ!!”暴力はダメ”っていつも言ってるお兄ちゃんが暴力を振るっちゃダメ~~~~~!!!)

 

えりか「うわ~~~~~!?!?!?!?そ、そんな怒らないでよ~~~~~!!!」

 

 その後の事なのだが……イマイチ覚えていない。後で聞いた話だが、コルーリと旭さんに押さえられ……騒ぎを聞きつけて、花咲家にいたゆりさんといつきさんからの同時手刀により気絶させたらしい。そう言えば、僕らは来海家に挨拶を済ませたら、再び植物園に戻る予定だった……挨拶の間、花咲家で待ってもらっていたのだ。その上、植物園へ戻る予定も中止になってしまったし……本当に申し訳ない事をしてしまった。

 

 

花咲家 リビング

 

駆「……ご迷惑をお掛けします」

 

つぼみ「えっと……お茶をどうぞ。……あの、えりかの所に泊まるはずだったのでは……」

 

種「それがね……」

 

えりか『連帯責任で、あんたたちはファッションショーに強制参加!それから駆は危ないから、つぼみの家に泊りなさい!!コルーリと旭はこっちで面倒見てるから!!!ほら、行った!行った!!!』

 

種「……だってさ」

 

 僕の起こした騒動により、えりかさんから”つぼみさんの家に泊まれ”と言う指示……と言うか強制的な隔離状態にされた……しかもファッションショーにまで強制参加させられる始末である。明日から衣装のための寸法を測ったり、ステージを歩く際のウォークの練習などをさせられる……こんなことしている暇はないのだが……仕方ない。これは僕の責任だ……出来るだけそれ以外の時間でフォーメーションや技のアレンジなどを考えておこう。

 

陽一「ふう~……今日もひと段落ついたな。……ん?おお、君がえりかちゃんが言ってた”駆君”だね!花咲家へようこそ!つぼみの父の”花咲 陽一”だ!どうぞ、ゆっくりしていってくれ!」

 

駆「ご丁寧にありがとうございます、”時生 駆”と申します」

 

みずき「つぼみの母の”花咲 みずき”です!つぼみが男の子のお友達を連れてくるなんて嬉しいわ!」

 

つぼみ「お、お母さん///っ!?」

 

駆「一週間なんて長い滞在なのに……了承していただいて本当にありがとうございます。……ん?」

 

 つぼみさんのご両親である陽一さんとみずきさんに挨拶し、二人にお礼を言う。そんな時、みずきさんに目を向けると、彼女にも……花が見える。しかし、おかしな点がある……それは、彼女には花が”2つ”あった事だ。いや……もう一つは、花と言うよりも”種”に近い。透明で透き通った丸い種……どんな花になるか分からない……そんな種がある。……もしかして!……いや、みずきさんの腹部は膨らんでいるようには見えないし、何だろう……”透明な種”にノイズが掛かる時がある。もしかして、存在が確立していないから……不安定なのか?

 

みずき「……? どうしたの、駆君?私がどうかした?」

 

駆「えっ?あ、ああ……ちょっと言いたいことがありまして……その、お身体に気を付けて下さい。えっと……一人だけの身体じゃ……ないですから」

 

みずき「ッ!?……ふふっ!ありがとう、駆君。優しいのね……」

 

つぼみ「えっ?えっ?何のことですか、お母さん?」

 

みずき「ふふっ!つぼみにはしっかりと分かったら話してあげるわ。それまで、楽しみにしてて」

 

 みずきさんの言葉に?マークを浮かべるつぼみさん。それにしても……僕が見ている”花”や”種”は何なのだろう?これが……”こころの花”なのだろうか?後で、薫子さんとつぼみさんに聞いてみよう。

 

種(お兄ちゃん、みずきさんに言った言葉……もしかして”妊娠”してるから、身体を大事にしてって意味?よく分かったね!私、全然気が付かなかったよ)

 

駆(うん……みずきさんの中に小さな”種”が見えたんだ。だから、もしかしたらって思ってさ……)

 

種(えっ!?小っちゃい”私”が見えたの!?)

 

駆(いや……”花の種”の事だけど……まあいいか)

 

みずき「さあ、ご飯作るわよ!今日は腕によりをかけるわ!」

 

 そんな訳で、みずきさんが作ってくれた夕食を御馳走になった。せっかくなのでみずきさんの料理をお手伝いしたけど……気付いたら僕がみずきさんに調理を教えていた。

 

 

PM 8:00 薫子の部屋

 

駆「失礼します」

 

薫子「いらっしゃい、今お茶を入れるわね」

 

つぼみ「駆君、おばあちゃんと私に聞きたい事って何ですか?」

 

駆「あの……僕、この2010年に来てから人たちの中に”花”が見えるんです。これって……”こころの花”なんでしょうか?僕はよく分からないので、お二人に確認したかったんですけど……」

 

つぼみ「えっ!?駆君……こころの花が見えるんですか!?ハートキャッチミラージュもなしに!?」

 

 どうやら、僕が見ている”花”は、”こころの花”の可能性が高いみたいだ。その上、つぼみさんの言う”ハートキャッチミラージュ”なるモノがないと見ることが出来ない……僕の身体、確実に普通の人間から遠のいていくな。このままじゃ、オーズの”恐竜グリード”や鎧武の”オーバーロード”のようになってしまうのだろうか?……出来れば、死ぬ瞬間まで”人間”でいたいけど……そうなったら仕方ない。それでも世界を、歴史を、プリキュアさん達を救えるなら……ギリギリまで”化物”になってもいい。少しでも……人間らしいところが残っていてくれれば……それだけでいい。少なくとも、今は味覚がなくなる訳でも、食欲がなくなる訳でもないし……良い所”エスパー”止まり……まだギリギリ”人間の領域”だろう!……いや、一度でも時代を”消滅”させてる時点で……もうアウトかな、ハハッ……!

 

薫子「……本当に”こころの花”が見えているの?そうね……なら、ハートキャッチミラージュを使ってみせてあげるわ。同じように見えれば同じかもわかるでしょう。つぼみ、ハートキャッチミラージュを……」

 

つぼみ「う、うん!」

 

 そう言って部屋を出ていったつぼみさんは、大きな鏡台を持ってくる。……あれが、ハートキャッチミラージュなのだろうか?……ん?鏡台の上に乗ってるの……コルーリ!?妖精の状態でやって来たのか?

 

コルーリ「カケル、こんばんはチュン!えりかさんの伝言を伝えに来たっチュけど……何かするチュン?」

 

駆「つぼみさん、それがハートキャッチミラージュなんですか?」

 

つぼみ「はい!このハートキャッチミラージュは先代のプリキュア達から受け継がれてきたもので、”こころの花”を映す事や”こころの大樹”の元に行くことが出来るんです!」

 

駆「すごいですね……。コルーリ、これからこれを使って”こころの花”を見ようとしてたんだ。それも大事だけど……えりかさんの伝言って何?」

 

コルーリ「はいチュン!えっと……”寸法を測るから、明日の朝10時に家に来て”だそうです。それから……つぼみさんにも伝言がありましたけど……その……”押し倒せば、男の子なんて一発だよ……と///」

 

 えりかさん……そう言うのは伝言で頼まないで下さいよ。と言うか、押し倒せば一発って……男はそんなに単純ではないと思うが……いや、女の子の複雑さには勝てないけれどね。

 

つぼみ「お……押し倒す///!?」

 

駆「はぁ~……そうだ!コルーリも見てみない、”こころの花”?自分のこころの花とか結構気になるしさ」

 

コルーリ「は、はい、いいですよ。でも確か……こころの花って、その人の”心”を表すのでは……それじゃあ……」チラッ

 

駆「……?どうかした、コルーリ?」

 

コルーリ「ッ!?な、何でもないチュン///!?み……見てみましょう!」

 

 コルーリ……どうして慌ててたんだろう?

 

種(はぁ~……お兄ちゃんの鈍感さん。まあ、気付かなくてくれて良いけど……)ヒソッ

 

駆「種、今なんて言ったの?……まあいいか、それじゃあ早速見てみましょうか!」

 

薫子「そうね。それじゃあ、つぼみのこころの花を見てみましょうか……駆君は、つぼみの花は何に見えるの?」

 

駆「……”桜”です」

 

薫子「分かったわ。つぼみ、少しそこに立っていて……」

 

 つぼみさんにハートキャッチミラージュを使うと、鏡の中につぼみさんの影が映り込む。そして、真っ黒なつぼみさんの影に”花”が出てくる……その花は、僕がつぼみさんに初めて会った時に見たままの”桜”の花だった。

 

薫子「”桜”……どうやら、駆君は本当に”こころの花”が見えているようね」

 

駆「ですが……この時代の人の花しか見えません。コルーリや旭さんの花は全然見えないんです……鏡に映った僕からも見えませんでした」

 

つぼみ「でしたら、確認してみましょう!駆君の”こころの花”はどんな綺麗な花でしょうか?楽しみです!」

 

駆「分かりました……それじゃあ、お願いします」

 

つぼみ「はい!」

 

 つぼみさんは僕にハートキャッチミラージュを向けてボタンを押す。鏡に浮かぶ僕の影……そこに映った花は”蓮《はす》”……かな?

 

つぼみ「これは……”睡蓮《すいれん》”ですね!花言葉は”清純な心”、”信頼”、”優しさ”などで、清らかな心を表すものが多いんです!」

 

駆「清らかな心……か。でも……確か反対の意味を持つ花言葉もありましたよね……」

 

つぼみ「えっ……それは……」

 

薫子「睡蓮のもう一つの花言葉は……”滅亡”……だったわね」

 

駆「なるほど……僕にピッタリですね。確かに僕の”心”を表してる」

 

 睡蓮……”清純な心”と”滅亡”か。どうやら、こころの花って奴は本当に持ち主の”心”を表すらしい……あれ?でも……なんか変じゃないか?

 

駆「あの……僕の睡蓮以外に、僕の中に花はないですか?」

 

コルーリ「えっ?……あっ!種のこころの花がない!」

 

つぼみ「えっと……あっ!駆君のこころの花に重なるように何かありますけど……どんな花なのかは良く見えませんね」

 

種「ダメだよ、勝手に見ちゃ!私の心はそんなに簡単に見ちゃダメなのっ!!!」

 

駆「なんだよ……自分は僕のを見ておいて……まあいいか。見られたくないなら、見せなくていいよ、種。すいません、皆さんも種のこころの花を見ないで下さい……これでいい、種?」

 

種「ありがとう、お兄ちゃん」

 

 確かに……自分の心を筒抜けにされるのなんていい気分はしない……種だってそう思う時くらいあるだろうし……本音を言うなら、僕も知りたくない。種が僕をどう思っているのか……旭さんの記憶から読み取って見た”向こうの世界の僕”……彼は種の幻覚に苦しんでいた。それと同じように”こっちの種”が僕を恨んでいるんじゃないか……それを知るのが……怖い。

 

種「ごめんね、皆……その代わり、コルーリがしっかり見せてくれるから!」

 

コルーリ「えっ!?た、タネッ!!それは酷いチュン!!!」

 

種「ごめんごめん!ちゃんと見てあげるか~~~らっ!!!」ピッ!

 

コルーリ「チチュン!?チチュチュ~~~ンッ///!?」

 

種「ぐっへっへ……胸元隠してもスケスケだよ~~~!おお!見えてきた~~~!!!」

 

 種……いい方が何か変だよ。確かに、タネの言う通りコルーリの影の中に花が見えてくる。……あれは確か……”ダリア”の花かな?

 

フローラ(わぁ~!コウテイダリアだね!)

 

駆「……コウテイダリア?」

 

つぼみ「駆君、良く知っていますね。コウテイダリアはダリアの中でも特に大きいお花なんです。確か花言葉は……”乙女の真心”、”乙女の純潔”だったと思います」

 

コルーリ「チュ~///!チュン~~~///!!チュ~~~~~ンッ///!!!!!」

 

種「へぇ~……コルーリ、故郷に好きな子でもいるの?お兄ちゃん、残念だったね~!コルーリ、好きな子がいるんだって~……」

 

コルーリ「ッ!?ち、ちが…!?」

 

 そうか……コルーリって好きな子がいたんだ。へぇ~意外だな……任務が大事って感じかと思ってたんだけど……意外と普通の女の子なんだな。

 

駆「大丈夫だよ、種……僕はコルーリの事、そんなふうに思ってないから」

 

コルーリ「ッ!?……そ、そうですか。ご、ごめんなさい……私、えりかさんに採寸してもらう約束を忘れてました。直ぐに戻りますね!それじゃあ……お休みなさい!」

 

駆「お休み、コルーリ」

 

種「お休み、コルーリ……うふふ、焦っちゃって可愛い!」

 

つぼみ「何ででしょう……コルーリ、少し悲しそうでした」

 

 コルーリはえりかさんとの約束を思い出したらしく、急いで部屋を出てえりかさんの元へと向かう。それと入れ替わりでシプレが部屋に入って来たけど……どうしたのかな?

 

シプレ「あっ!駆、ここにいたですぅ!お部屋の準備が出来たってお話ししてたのを聞いたので呼びに来たですぅ!」

 

駆「そうか……ありがとう、シプレ。それでは、そろそろ失礼します……お休みなさい」

 

つぼみ「お休みなさい!駆君、種ちゃん!」

 

薫子「お休み、駆君」

 

 僕は薫子さんの部屋を出て、リビングにいる陽一さん達の所へ向かう。そして、お部屋へと案内され寝る準備をする。……明日から、ファッションショーと最終決戦のための準備をし始めなくてはならないのだ……時間を無駄にしないために、しっかりと考えなくちゃ!……でも、その前にしっかり休息を取ろう……それも戦うための大事な準備だ。

 

駆「お休み……種」

 

種「お休み、お兄ちゃん……お兄ちゃんが寝てる間、私も作戦考える!だから……ちゃんと休んでね」

 

駆「うん……分かった……zzZ」

 

 僕は種の言葉を聞いて、安心しながら……眠りに落ちていった。明日も……頑張ろう……。

 

 

DAY:1 最終決戦とファッションショーまであと……6日

 

駆「えりかさん……昨日はごめんなさい。怒ったりしてしまって……」

 

えりか「ああ、気にしてないから大丈夫!それより……つぼみに押し倒された?どうだった?」

 

駆「何ともなかったですよ……」

 

えりか「な~んだ~!せっかく駆を怒らせて、つぼみの家に泊めさせたのに……全く、つぼみの意気地なし~!」

 

駆「……えりかさん、そう言うのやめた方が良いですよ」

 

 この人……すごい事考えるな。敵に回したくないタイプ……しかも、その場のノリでどうにかするタイプとか……厄介この上ないな。

 

種「あっ!えりかちゃん、ちょっと耳貸して~!お兄ちゃんは聞いちゃダメだよ!耳塞いでて!」

 

駆「なんだよ……はいはい」

 

種「おっけ~!えりかちゃん、ごにゅごにょ……」

 

えりか「へえ~!良いアイデアじゃん!オッケー、用意しておくよ!!」

 

種「お願いね、えりかちゃん!最高に可愛いのだよ~~~!!!」

 

 何をするつもりなんだろう……ヤバイ、悪寒がする!

 

 

DAY:2 最終決戦とファッションショーまであと……5日

 

ももか「ファッションショーだから、勿論ランウェイを歩くことになるわ。だから……駆君、旭ちゃん、コルちゃん、早速やってみて!」

 

コルーリ「つぼみさん達は、やらなくてよろしいのですか?」

 

えりか「あたしたちはパリでもう経験済みなのよ~!」

 

ゆり「そういう事……だから、しっかりと見ていてあげるわ」

 

いつき「パリか……そう言えば、オリヴィエは元気かな?」

 

 皆さん、パリのファッションショーでランウェイを歩いたんだ……すごいな。しかし、いつきさんが言った”オリヴィエ”って……誰だろう?

 

ももか「まあ、その話は後で!さあ、まずは駆君からやってみて!」

 

駆「はい」

 

トゥインクル(ケルケル、ちゃんとできるの?)

 

駆(きららさん?そうですね……もう少しお手本が欲しいと思いますけど……)

 

トゥインクル(そっか~……ケルケル、ちょっと身体を貸してくんない?お手本、見せてあげる!)

 

 きららさんの申し出は実に喜ばしい!そう思った僕はきららさんに主導権を移す……やっぱり、僕の感覚もあるな……これをしっかり覚えておけばいいだろう。

 

ももか「駆君?」

 

駆(きらら)「は~い♪それじゃあ……いくよ!」

 

 きららさんは僕の身体……体幹や体格、重心や歩幅が違う身体でありながら、美しいウォークを決める。

 

駆(きらら)「ま、こんなもんでしょ♪」

 

駆(きららさん、ありがとうございました!体の動かし方、重心、歩幅……しっかり覚えました!)

 

トゥインクル(うん、それならよかった♪それにしてもケルケル、ちゃんと食べてるの?身体が軽すぎない?それとも男の子の筋力だとこれくらいどうってことないのかな~?それに男の子の歩幅って結構大きんだね~……あたしも勉強になったよ!ありがとう、ケルケル!)

 

駆「……はい、ありがとうございました」

 

ももか「すごいじゃない、駆君!もう天才よ!きっといいモデルになれるわよ~!」

 

 いや……これはチートみたいなものだし、丁重にお断りしよう。

 

種(お兄ちゃん、もしかして……また誰かが代わりにやったとか言わないよね?お兄ちゃんがウォークまで出来るなんて知らないし、それ系の本だって読んだことないでしょ……見たのは練習前のももかさんのウォークだけ……で、今度は誰にやってもらったの?)

 

駆(……きららさん、だけど……)

 

種(ふ~ん……あっそ……)

 

駆(……種、怒ってるの?)

 

種(怒ってないよ……別に……)

 

 種……不機嫌になっちゃったな。仕方ない……後で買い物に行って、クッキーの材料を買って作ってあげようかな。それに……ハートキャッチミラージュを使って種のこころの花をみようとした時から、種とのリンクがゾワゾワする……ジョーカーの話をしてた時と同じだ。黒い感情……が流れてくる……左手の一件もあってそう言うのに敏感になってしまっているみたいだ。最高のテンションも戦闘に関わる……しっかりケアしないとな。

 

 

DAY:3 最終決戦とファッションショーまであと……4日

 

駆「今日はファッションショーの練習はないらしいから、新しい戦闘フォーメーションとかを考えよう」

 

種「おっけ~!後、お菓子を用意したよ~!お兄ちゃん特製スコーン!絶品だよ~~~!!」

 

コルーリ「美味しそうですね!……そう言えば、まだアップデートは終わらないんですね」

 

駆「大掛かりなアップデートだからね……もしかしたら最悪、当日までに済まないかもしれない。だから、そんな時のためのフォーメーションと戦略が必要なんだ……間に合ってくれると信じたいけどね」

 

旭「だったら、ハートキャッチプリキュアのアイテムをもう手に入れた方が良いかも。その方が戦略も増えるし、アイテムも使えるようになる……固定化しておけば、最終決戦が本当の最後じゃなくてもハートキャッチプリキュアの歴史は守れるしね」

 

 確かに、旭さんの言う通りだな。しかし……ハートキャッチプリキュアさんってどうやって変身するんだろう?戦闘してなかったから、分からないな……どうしよう?

 

駆「でも、どういうアイテムで変身するか……まだ分からないですよ?」

 

コルーリ「でしたら、薫子さんに聞いてみてはいかがでしょうか?薫子さんも”キュアフラワー”……プリキュアでしたからね」

 

種「なるほど~!じゃあ、スコーン食べたら植物園に行こう!」

 

 僕らは植物園へ行き、薫子さんに話をすると……なんでも、プリキュアになるためには”プリキュアの種と言うものをココロパフュームに使って変身するのだそうだ。しかし、それが分かったからと言って手に入る物でもないらしい……話を聞いたら、プリキュアの種はプリキュアの中にあるらしいし……もしかして僕のこころの花を書き換えるとかすればいいのかな?一応、薫子さん立ち合いのもと、”こころの大樹”と言う所に案内してくれることになった……明日、行く事になったからしっかりしないとな。

 

 

DAY:4 最終決戦とファッションショーまであと……3日

 

駆「ここが……”こころの大樹”ですか!」

 

種「大きな木だね~!」

 

旭「これが、この世界でこころの種の源になっているのね」

 

コルーリ「……感じます。こころの大樹も意識があるみたいです」

 

薫子「そうね……でも、ダークプリキュアとサバ―ク博士によって一度は弱ってしまったの。それをつぼみたちが頑張ってここまで回復させたのよ」

 

 ”ダークプリキュア”に”サバ―ク博士”……ここに来る前に言っていた砂漠の使徒に属する闇のプリキュアと砂漠の王”デューン”の側近と言う男。ハートキャッチプリキュアさん達の敵……世界を砂漠にしようと考えているらしいが……僕はその目的自体が只の”ついで”のように感じる。それなら、わざわざ”こころの大樹”を狙ったりせずに一気に世界を砂漠に変えればいい。でも、そうしないのは多分……彼は……”心”を憎んでいるからではないだろうか?人の心を嫌っているから、心が信じられないから……心を消し去ってしまいたいから、こころの大樹を先に消そうとしている……そんなふうに感じる。

 

よく来たね……君に会うのは、ゆりたちと出会った時だったね。

 

駆「えっ?……君は、あの時の妖精……だよね?」

 

旭「駆君、また何か見えてるの?」

 

薫子「駆君、もしかして……あなた、”コロン”の事を見ているの?」

 

駆「コロン?……シプレたちに似た、紫色の模様を持った妖精ですけど……それが君の名前?」

 

コロン『そうだよ……ボクはコロン。こころの大樹も君に会いたがっていたんだ』

 

 こころの大樹が僕に会いたがっていた?どういう事だろう?

 

コロン『こころの大樹は、君たちがこの世界に現れた瞬間に君の事を観察していたんだ。そのために、僕はあの時ゆりの後ろにいたんだ……君たちを観察するために大樹に頼まれてね』

 

駆「それであの時……」

 

コルーリ「カケル、コロンさんは何を話しているんですか?」

 

駆「大樹は僕らがこの時代に来た時点で、僕らを観察していたらしい」

 

薫子「心の大樹が……」

 

コロン「さあ、こころの大樹から君に贈り物がある……受け取って欲しい」

 

 コロンはそう言うと、こころの大樹は自身の中から小さな光を作り出し、僕の前に差し出すように空中で静止させる。それを掴むと手の中で輝きが消え、僕の手の平には丸い宝石の様なものが現れる。これが……”こころの種”か?

 

薫子「透明な……こころの種……!大樹は駆君をプリキュアと認めたの?」

 

コロン『大樹は……君にこの世界を守って欲しいと願っている。だから受け取って……その力が君たちも、世界も……守ってくれるはずだからね』

 

駆「ありがとう……コロン。こころの大樹も……ありがとうございます!僕らが世界も……プリキュア達も……そして、”心”も……しっかり守ってみせます!」

 

こころの大樹〈ありがとう……信じていますよ、今は小さな”種”のプリキュア。あなた達が……いつか大きな”花”を咲かせる時を……楽しみにしておきましょう〉

 

駆「ッ!?……はい!」

 

 大樹から”こころの種”と励ましの言葉を頂いて、僕らはこの場を後にした。その後、この事をつぼみさん達に話したら、つぼみさん、えりかさん、いつきさんは驚いており、ゆりさんは穏やかに笑っていた。なんでもコロンは”ゆりさんのパートナー妖精”だったらしく、もう肉体は存在しないらしい……ゆりさんは大切なものを失った悲しみも超えて戦っているのだ。……確かにそれなら強いはずだ。だから……僕を消せるだけの力を持っているのかもしれない……何考えてるんだ!それよりも……今は、最後の戦いと……ファッションショーの事を考えなくちゃ……な。

 

 

DAY:5 最終決戦とファッションショーまであと……2日

 

えりか「それじゃあ、衣装の最終合わせといこうか!さあ、どんどん着ていって~!!!」

 

駆「……えりかさん」

 

えりか「ん~?な~に~、駆?何処か合わない所あった?」

 

駆「いや……レディースものが僕の担当する衣装に入ってたんですけど……まさか……」

 

えりか「そう、駆用の衣装だよ。正確には”種”用の衣装だから一緒に入れておいたの!種が”自分も着たい!”って言ってたし、駆の体格と身長ならレディースものでもバッチリ着れると思ったからさ~!」

 

駆「”種”の……そうですか。良かったね、種」

 

種「うん!すっごく可愛いの~!早速、着てもいい?」

 

駆「いいよ、僕も見たいからね」

 

 そんな感じで、僕の担当がメンズとレディースの2パターンあることが発覚したが、せっかく種のためにえりかさんが制作した衣装なんだ。喜んで着ようじゃないか!

 

 

DAY:6 最終決戦とファッションショーまであと……1日

 

駆「これで……よし」

 

種(お兄ちゃん、アップデート……間に合うかな?)

 

駆(まだ、その時まで時間がある……って言いたいけど、もう夜10時……後、2時間で日付も変わる。最終決戦の直前でもいいから間に合って欲しいけどね。その代わり、しっかりフォーメーションも新しいアイデアも検証して成功している。こころの大樹からもらった、この”こころの種”も……あるからね)

 

種(まだ、インストールしないの?)

 

駆(アストライスタ―がない現状、ネツゾーンに初見を喰らわせられるのはこれだけだしね……出来るだけ取っておきたい)

 

種(なるほど……”取っておきたいとっておき”だね!)

 

 もう……僕らに残された時間は少ない。何とか可能な限りの計画も準備も完了した……一番の切り札ないことを除けば……だけど。ここまで来てしまった……いいや、ここまで来たんだ!絶対に……この時代で終わらせてやる!!!

 

コツッ!……コツッ!……

 

駆「ん?窓から……あ、コルーリ!今開けるよ!」

 

コルーリ「ありがとうチュン……お邪魔だったチュン?」

 

駆「ううん……身体冷たいよ。どこか行ってたの?」

 

コルーリ「アカーシャまで行ってたチュン。クアライト博士との通信が回復してるか確認のために……結果は変わらずでしたが……」

 

駆「そっか……そうだ、お話ししない?旭さんも呼んでさ」

 

 そう言うと僕は、旭さんのAqフォーンに連絡を取る。すると、部屋の中に”黒い穴”が現れ、そこから旭さんが入ってくる……そんな方法で来なくてもいいのに……。

 

旭「駆君、来たよ。お話しするって言っていたけど……何を話すの?」

 

駆「これまでの事だよ……僕と種がプリキュアになった所から、今までの事を全部……最後かもしれないから、話しておきたいんだ」

 

コルーリ「カケル……」

 

駆「大丈夫、負ける気はさらさらないよ……絶対に勝つ。そして、救うべきものを救う……それだけだよ」

 

えりか「話は聞かせてもらった~~~~~っ!!!!!」

 

 え、えりかさん!?つぼみさんはいるとして……いつきさん、ゆりさんまで!?な、何でつぼみさんの家にいるの!?確か……えりかさんの家に泊まるって話してたと思うんだけど……。

 

いつき「いや~……旭ちゃんを呼びに行こうとしたら、何処かにいなくなっちゃって……そしたらえりかが、駆君の部屋にコルーリと旭ちゃんが集まってるって言いだしてさ……」

 

えりか「それで、お邪魔しに来たって訳!」

 

ゆり「明日が本番なのでしょう……せっかくだから、私たちもあなたたちの事を詳しく聞きたいわ。もう聞く機会がないかもしれないもの」

 

駆「……分かりました。それじゃあ、皆さんにお話しします……僕たち”ヴァールハイト・プリキュア”の戦いを……そして、僕の中にいる”彼女達(プリキュア)”にも……ね」

 

 最後の夜……僕らはハートキャッチプリキュアさんと一緒に僕らの戦いを振り返った。戦うことになって、変わり始めて……僕はここにいる。それを思い出して……僕は明日へ進む。

 

 

DAY:7 最終決戦とファッションショー……当日

 

希望ヶ花市 大広場〈特設ステージ〉

 

side:ハートキャッチプリキュア

 

つぼみ「ほ、本番ですね……き、緊張して……手が……」

 

えりか「何言ってんのよ、つぼみ!ほら、駆の事見てみなよ……」

 

つぼみ「えっ?」

 

駆「……アストライスタ―は間に合わなかったか。でも……やってやる。何とかしてみせる……!」

 

えりか「落ち着き通り越して……燃えてるよ、あれ」

 

 駆君、今日がネツゾーンとの最終決戦だって言っていた。私がこれから出るファッションショーのステージ……それにだって緊張するのに、駆君はもっと……もっと大きなものに挑もうとしている。そうです!私も……しっかりしないと!チェンジ……するんです!!!

 

つぼみ「か、駆君!」

 

駆「……どうかしましたか、つぼみさん?」

 

つぼみ「あ、あの!ファッションショー……精一杯頑張りましょう!駆君に……ファッションショーよりも大事なことがあるのは知っています……けど、それまでの時間、たくさんの思い出をいっぱい作りたいんです!だから……駆君も、そんなに怖い顔をしないで……一緒に楽しみましょう!私……駆君と一緒にランウェイを歩きたいんです!!!」

 

いつき「おお……すごいな、つぼみ……」

 

ゆり「……ふふっ」

 

 ど、どうしましょう!?お、大きい声出し過ぎたでしょうか!?駆君、黙っちゃいました!ど、ど~しましょ~~~!?!?!?

 

駆「……ふふっ!」

 

つぼみ「……えっ?」

 

駆「そうですね……ちょっと力を入れ過ぎていたかもしれません。せっかくファッションショーに出るんですもんね。分かりました!楽しみましょう、つぼみさん!カップルコーデのランウェイ……一緒に頑張りましょう!」

 

つぼみ「は、はい!……え?カップルコーデ……って、駆君と旭さんが出るんじゃ……」

 

駆「え?えりかさんから、つぼみさんと僕が出るって聞いたんですけど……」

 

えりか「あ~!ごっめ~ん!旭の衣装サイズ間違えてつぼみのサイズで作っちゃってさ~!という訳で、つぼみ、よろしく~~~~~♪♪♪」

 

 え、え~~~~~~!?!?!?!?!?そ、それはないですよ、えりか!?だって……だったら何のために最終チェックしたんですか~!?おかしいじゃないですか~~~~っ!!!

 

駆「……まあ、そういう訳なので……よろしくお願いします、つぼみさん」

 

つぼみ「……はっ!……はい///」

 

ももか「皆、ここにいたの?そろそろ始まるから準備するわよ!駆君は男性の控室よ、お母さんがそこで衣装の着替えとメイクをしてくれるから!」

 

駆「は、はい!」

 

つぼみ「は、はい!頑張ります!!!」

 

 もうすぐ、ファッションショーが始まります!頑張るぞ~~~!お~~~~~!!!……で、でも、駆君とか、か、か……カップルなんて……私、大丈夫でしょうか!?

 

 

ファッションショー 男性控室

 

side:駆

 

さくら「うん、完璧ね♪駆君、女顔だからメイクが映えるわ♪」

 

駆「ありがとうございます……変じゃないですかね?」

 

さくら「大丈夫よ~!あっ!後、終わったらすぐに控室まで走ってきてね!次はレディースでステージに上がるから!」

 

駆「分かりました!」

 

スタッフ「私立明堂学園ファッション部の出演者の方はスタンバイお願いします!」

 

 どうやらお呼びの様だな……行くか!

 

さくら「それじゃあ、いってらっしゃい!」

 

駆「……はい!」

 

 そして僕は、輝くステージの舞台袖へと向かっていった。

 

 

ファッションショー 特設ステージ

 

司会者「それでは、エントリー№5!私立明堂学園ファッション部です!どうぞ!!!」

 

わあ~~~!!! 可愛い~~~!!! きれ~~~い!!!

 

駆「わあ~~~~~!……ハハッ!!!」

 

種(キラキラのステージ!溢れる歓声!最高だね、お兄ちゃん!)

 

トゥインクル(どう、ケルケル?これがあたしが見てるランウェイからの眺めだよ♪)

 

 スゴイ!……ステージってこんなに輝いて見えるんだ!確かに緊張とかもあるけど、それよりも……楽しい!こんなに人が喜んでくれるなんて……ファッションてすごいな!!!……あ、もう着替えないと!早く控室に行かなくちゃ!僕は舞台袖に戻ると、すぐに控室に向かって走り出す……舞台裏って大変なんだな~!

 

駆「さくらさん、戻りました!」

 

さくら「オッケー!それじゃあ、これに着替えて!」

 

駆「はい!」

 

他の参加者1「あ、あれ……レディースじゃなかったか?」

 

他の参加者2「あ、ああ……そう見えたけどな」

 

 僕はすぐに渡された衣装に着替え、再び舞台袖へ向かう。

 

他の参加者1「ッ!?お、おい……さっきの男、女だったのか?女にしか見えないけど……」

 

他の参加者2「……あれならいける」

 

他の参加者1「へっ?」

 

何か変な発言が聞こえたけど無視しておこう。おっと……次は”種”の番だな。

 

駆(種……輝いてきなよ!)

 

種「お任せあれ♪」

 

旭「あっ!種ちゃん、頑張ってね!」

 

種「ありがとう、旭ちゃん!行ってくるね!」

 

 種の番も終わり、残るは最後の衣装……”カップルコーデ”のみとなった。出演する僕とつぼみさんは舞台袖で、その番が来るのを待つ。

 

つぼみ「……ッ!」カチコチ!

 

駆「つぼみさん?」

 

つぼみ「は、はいっ!?」

 

駆「大丈夫ですよ……つぼみさん、さっきのランウェイでのウォーク、とても素敵でした。だから絶対に大丈夫です。それでも心配するなら……」

 

つぼみ「か、駆君///!?な、なにを///!?」

 

 僕はつぼみさんの左手を握り、また語り掛ける。

 

駆「つぼみさんが言ってたじゃないですか……”一緒にランウェイを歩きたい”って……大丈夫、僕もいます。今だけは、僕はあなたの恋人……頼っていいですから……ね?」

 

つぼみ「は……はひ///」

 

 なんか……もっと緊張しちゃったかな?で、でも、さっきのカチコチな感じよりは良いかな。

 

司会者「最後は今回のファッションショーの課題より”カップルコーデ”の衣装……タイトルは”花咲く二人の花”です!どうぞ!!!」

 

駆「呼ばれましたね……行きましょう、つぼみさん」

 

つぼみ「は……はい!」

 

種(お兄ちゃん、ファイト~!)

 

 僕とつぼみさんは手を繋ぎながらステージへと出る。大きな歓声、ライトの輝きそれを受けて、一歩、また一歩とランウェイを進んでいく……すると……。

 

つぼみ「きゃあっ!?は、はわわわわっ!?」

 

駆「ッ!?……フッ!!!」

 

ガシッ!

 

キャアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!

 

つぼみさんが転びそうになってしまったのを、僕はつぼみさんを抱きしめる形で受け止める。その瞬間を見ていたオーディエンス達(主に女子中高生)は絶叫にも似た歓声を上げる……いや、やっぱり悲鳴かな?

 

つぼみ「あ……あにょ///駆君///」

 

駆「大丈夫ですよ……立てますか?」

 

つぼみ「は、はい!」

 

ずいぶん楽しそうな事をしてるじゃないのよぉん、あんた達!

 

 どこからか響く女性の声……聞いたことのない声だな。その声がする方を向くと、褐色の肌をした女性が立っていた。

 

つぼみ「さ、サソリーナ!?」

 

赤い髪の男「俺たちも!」

 

青髪の男「いるんだけどね」

 

えりか「つぼみ!駆!……って、クモジャキーにコブラ―ジャ!?」

 

いつき「なんでここに……」

 

 サソリーナ、クモジャキー、コブラ―ジャ……つぼみさん達が知ってるってことは、砂漠の使徒なのか?

 

クモジャキー「ここにとんでもなく強いヤツが来たと聞いたんでな……会いに来たぜよ!なるほど……そこにいる男がそうか!」

 

コブラ―ジャ「僕の次くらいに美しい少女……確か”ベガ”とか言っていたかな?彼女が教えてくれたのさ」

 

旭「オリヒメちゃんが!?」

 

駆「最終決戦前にこいつらをぶつけてくるって訳か!ご丁寧に自分たちは教えただけで直接手を出さないとか言う……ふざけやがって!!!」

 

サソリーナ「と、いう訳だから……消えちゃいなさい!!!はあっ!!!」

 

ドンッ!!!!!

 

観客「「「「「キャアアアアアアアアッ!!!!!」」」」」

 

 サソリーナは髪をサソリの尻尾のような形にすると、ステージへと攻撃してくる。その衝撃でステージは壊れ、観客たちは今度こそ悲鳴を上げる。皆、逃げていったみたいだけど……もしかしたら、控室の方には人がいるかもしれない!

 

駆「コルーリ、控室の方を確認してきて!さくらさんやももかさん、逃げ遅れた人がいるかもしれない!もしいるようなら避難させるんだ!!」

 

コルーリ「わ、分かりました!……カケル、負けないで下さいよ!!すぐに戻りますから!!!」

 

駆「分かってる!」

 

種「ここは私たちに任せて!」

 

コルーリ「はい!」

 

 コルーリは控室の方へ向かった……これで、ステージに人を近づけなくて済む。

 

駆「……ネツゾーンはどこにいる?」

 

クモジャキー「さあな……知りたいのなら、俺たちを倒すことぜよ!」

 

コブラ―ジャ「僕たち三人を相手に……」

 

サソリーナ「勝つことができるかしらぁん?」

 

えりか「ゆりさんにボコボコにされたの忘れたの~?あんた達なんてひと捻りなんだかんね~~~!!!」

 

 えりかさん……挑発しないで下さいよ。でも……ネツゾーンはきっとこの戦いを見ている。どこからか奇襲を仕掛けるつもりなのだろう……だとしても!

 

駆「僕らが戦うことに……変わりはない!」

 

種「ハートキャッチプリキュアさんの歴史を守るために!」

 

旭「オリヒメちゃんを取り戻すために!」

 

駆「全てのプリキュアを……救うために!!!」

 

駆・種・旭「「「僕(私)達は、絶対に負けない!!!」」」

 

 ネツゾーンの仕掛けた砂漠の使徒との戦い。直ぐに終わらせてやる……待ってろよ、ネツゾーン!!!

 

 

To Be Continued……




いかがだったでしょうか?スーパーシルエットの獲得とハトプリ映画の公開日、サソリーナの退場を考えたら、39話前後にしないといけなくなったので、今回は11月をセレクト、それにふたばちゃんの妊娠は本編で告げられなくてはいけないので、駆には黙ってもらいました!それから、駆と種、コルーリの”こころの花”ですが、まさか二人の方から候補が贈られてくるとわ……本当にありがとうございます!その内の一つ”コウテイダリア”をコルーリのこころの花にさせていただきました!誠にありがとうございます!駆については……申し訳ありません、私の独断で決めました。種のこころの花ですが……登場はハトプリ編の最終話で分かりますよ。
次回は、現れた砂漠の使徒の幹部たち!それを退けたプリキュア達の前に現れたネツゾーン!ネツゾーンたちは砂漠の使徒の三幹部と”闇のプリキュア”を使い、ヴァールハイト・プリキュアを追い詰め……そして、駆達は……新たな姿となる!乞うご期待ください!!!
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