第二話:プリキュア発見!輝く未来を抱きしめて!
2018年 はぐくみ市 のびのび町
side:駆
頭に鈍い痛みがある。目を瞑っているからか、真っ暗である。
駆(そうだ…船が急発進したせいで…頭を打ったんだ…)
?「大丈夫ですか?タネ?本当にカケルは意識が戻りそうなんですか?」
種「うん…もう意識は戻ってる。多分タネたちの会話も聞こえてるはず」
種と…女の子の会話が聞こえる。身体の主導権を戻そうと意識を集中する。すると、周りから甘いにおいがする。そう思って瞼を開けると…青い髪をツインテールにした少女がいた。
?「カケル、起きましたね。ココアです…私が入れたのですが…よかったらどうぞ」
駆「え…えっと…ありがとう。…き、君はだれ?」
?「?…どうしたのですか、カケル?まさか、まだ痛みますか?」
そう言うと、少女は僕の頭をなで始める。僕は慌てて席から立ち上がり、後方にある壁まで逃げる。
駆「だ、大丈夫です。そ、それより君は…」
種(お兄ちゃん。その子は”コルーリ”だよ)
駆「え!?…鳥じゃなくなってるけど…」
コルーリ(人)「私、人に変身もできるんです。この姿の方が、カケルたちとプリキュアを探す時に怪しまれにくいですから」
妖精って…何でもありなんだな。そう思いながら僕は、コルーリが入れてくれたココアを口にする。甘さ加減が絶妙でとてもおいしい!どこのメーカーだろう?
コルーリ(人)「気に入っていただけました?」
駆「うん。とってもおいしい。こんなおいしいココアを入れられるなんて…コルーリはすごいね」
コルーリ(人)「チチュン///!?も、もちろんです。それより!もう”HUGっと!プリキュアの時代に来ています。これを飲み終わったら、探しに行きますよ」
駆「了解」
種(りょ~かい!)
僕は、ココアを飲みながら、HUGっと!プリキュアさん達がどんな人達なのかを考えることにした。
side:ネツゾーン
フェイク「キュアシード!…次あったら必ず俺が倒す!!!」
?「あ~ら~、負けて帰ってきたくせに~、フェイクちゃんやる気だけは…あるもんね~」
?「まったく、うるさくて敵わん。少しは静かにしたらどうだ?”二人共”」
フェイク「マーネル!インペイル!」
オレンジのゴスロリの洋服に身を包み、右手にこれまたオレンジ色でフリルがあしらわれた日傘を持ち”マーネル”はフェイクを煽る。そんな様子を観察し、”インペイル”は二人を見下す。
マーネル「インペイル?あたしまで煩いっての?…消すぞ」
インペイル「出来るのかね?…小娘」
きっちりと着込んでいるブラウンのスーツ。その上着のボタンを外すと、黒のワイシャツがのぞく。右腕をマーネルに向け、掌に黒い球体を生み出す。
カイザーン『そこまでだ…お前たち…』
カイザーンの声が空間に響き渡ると、三人は膝をつき首を垂れる。
インペイル「カイザーン様。お見苦しいものを…」
カイザーン『構わん…フェイク』
フェイク「ハッ!」
カイザーン『キュアシードを追い、HUGっと!プリキュアの時代に行け。…あそこはお前が”改竄”した歴史だ。お前の手でキュアシードを葬れ』
フェイク「御意!」
カイザーンの命令を受け、フェイクはHUGっと!プリキュアの時代へ向かう。
マーネル「カイザーン様、あたしたちは何を?」
カイザーン『マーネル、お前は2017年…キラキラ☆プリキュアアラモードの時代へ行け。インペイル、お前は”あれ”の管理をせよ。またフェイクにむやみやたら”あれ”使われては困るのでな』
マーネル「御意♡」
インペイル「御意」
三幹部全員がいなくなると、カイザーンはつぶやいた。
カイザーン「待っていろ、キュアシード……トキオ…カケル!フハハハハハハ!」
side:駆
ココアを飲み終えて、僕達は”のびのび町”を探索している。哺乳瓶に似た建物、大きなホームセンターといろいろ回っているものの、HUGっと!プリキュアさん達は見当たらない。
駆「…全然見当たらない。人に聞いてもウワサ程度しか情報がない。それも僕らが知っている程度の事だけ。いや…逆にあれほど有名なプリキュアを知らない方が異常なのか?」
種(改竄前の時間だから、いろんな人たちがプリキュアを忘れていないのにね)
コルーリ(人)「学生さんに聞いてみるのはどうでしょうか?プリキュアは中学生くらいの子が多いですし、ウワサでも知っている可能性があります」
種(あっ!あの子、制服着てるよ!お兄ちゃん!聞いてみよう!)
僕達の前に、確かに制服を着た中学生くらいの女の子がいる。濃いピンク色のミディアムヘア、前髪をパッツンにして緑色のヘアピンをしてる。彼女の目の前に【ビューティーハリー】と看板が付いたお店があり、そこに入るところのようだ。
駆「あの…ちょっといいですか?」
?「は、はい!何ですか?」
僕は彼女を呼び止めることに成功し、プリキュアについて知っているかを聞こうとする。すると種が、僕に話しかけてくる。
種(お兄ちゃん、私が話すよ。お兄ちゃんずっと歩いてたし、疲れてるでしょ?」
駆(種…ありがと。じゃあ、お願いするね)
種(任せて!)
僕は主導権を渡し種と入れ替わる。すると、僕が黙っていたせいか、話しかけていた少女が僕に声を掛けてくる。
?「あの、大丈夫ですか?」
種「ええ、大丈夫ですよ。それより君…」
種はプリキュアの事を聞こうとすると考えていた僕は…種の発言に驚愕する。
種「君、ちょ~イケてるね~!良かったら僕とお茶しない?」
?「め…めちょっく!!!」
種がふざけだしたので、僕は主導権を奪い事態の収集を開始する。早くどうにかしないと…。
駆「いや、すみません!…えっと…お茶でもしたいところですが、実は聞きたい…こと…が…あれ?」
?「こ、これってナンパ!?ど、どうしよ~!イケてるって!お、男の人から!?え~どうしよ~!?」
?「はな~!」
?「はな?どうしたの?」
ごまかそうとしたが、彼女はなんか取り乱しながら顔に手を当て声を漏らしている。そんな時、彼女の後方から、彼女の名前を呼ぶ少女が二人現れる。一人は青いロングヘアで、向かって右側の側頭部をお団子頭にしており整った顔立ちをしている。もう一人は黄色のショートヘアで、頭頂部にアホ毛がある。身長は160センチくらいあり、スタイルはスラっとしたスポーツをしているような印象を僕は持った。
はな?「さあや!ほまれ!わ、わたし…この人に告白されちゃったよ~!!!」
さあや?「え!?」
ほまれ?「うそ!?まじ!?」
何か話がどんどん大きくなっていく…。さっきナンパされたって言ったのに、告白されたになってる…。何とか誤解を解かなくちゃ…。
駆「いや…あの…」
?「はなせんぱ~い!みなさ~ん!大変なのです~!!!」
?「オシマイダーが現れました!」
話そうとした瞬間に、また二人組が現れる。今度は小学生くらいの女の子で、明るい茶髪を赤いリボンでツインテールに留め、赤いワンピースを着ている。もう一人は青紫色の髪を髪留めで二つ結びにし、黄色いカチューシャをしている。顔が整いすぎていて、僕には”人間に見えない”。
はな「えみる!ルールー!…あの!ごめんなさい!私、行かなくちゃ!みんな!行こう!」
「「「「うん!」」」」
?「おまえら、俺もすぐ行くわ!」
はな「分かった!ハリー急いでね!」
ハリー?「了解や」
何か急に状況が変わり訳が分からなくなる。関西弁のお兄さんは”赤ん坊”を連れて彼女たちの向かった方へ走っていくし、僕の誤解は解けてないしで…。
種(振られちゃったね、お兄ちゃん)
駆(もとはと言えば、種のせいだろ…)
コルーリ(人)「”オシマイダー”…」
駆「どうかしたの?コルーリ?」
コルーリ(人)「オシマイダーって…クライアス社の怪物の名前です!」
コルーリは大声で衝撃の事実を言う。なら、彼女たちは何故怪物の事を知っていて、怪物のいる場所に向かうのだ?…まさか!?
種(まさか!?さっきの子達が、HUGっと!プリキュアさん!?)
駆「急ごう!彼女達を追いかけないと!」
コルーリ(人)「は、はいチュン!」
彼女達が向かった道を僕たちは走り出す。
駆(お願いだ…間に合って…)
side:HUGっと!プリキュア
オシマイダー『オシマイダー!!!』
はな「いた!」
?「お?お前らがHUGっと!プリキュアだな。探す手間が省けたぜ」
そこにいたのは、ジェロスでもビシンでもトラウムでもない。長い白髪を一本に纏め、全身を黒一色の洋服で固めた長身の男性だった。
さあや「あなたは誰?クライアス社なの?」
ルールー「いえ、あのような人物は記録にありません」
フェイク「俺の名はフェイク。お前らの”歴史”を消しに来た」
フェイクと名乗る彼は、歴史を消すと発言する。
ほまれ「何言ってんの?あいつ」
えみる「とにかく!危険なことに変わりわないのです!」
はな「そうだね!みんな!いくよ!!!」
「「「「うん!」」」」
『『『『『ミライクリスタル!ハート、キラッと!』』』』』
プリハートにミライクリスタルをセットし、変身を始める。
エール「輝く未来を抱きしめて!!みんなを応援!元気のプリキュア!キュアエール!」
アンジュ「みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ!」
エトワール「みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール!」
マシェリ・アムール「「みんな大好き!愛のプリキュア!」
マシェリ「キュアマシェリ!」
アムール「キュアアムール!」
「「「「「HUGっと!プリキュア!!!」」」」」
変身が終わるとフェイクは強い敵意を私たちに向ける。
フェイク「そうこなくっちゃなあ!今日がお前らの最後の日だからよ~!」
エトワール「ふざけたこと言わないで!」
マシェリ「私たちはいなくなったりしないのです!」
フェイク「そ~かよ…なら…こいつならどうだ!!!」
そう言うとフェイクは、オシマイダーに右手を向ける。
フェイク『HUGっと!プリキュアの歴史を欺け!ガンサーク!!!』
Gオシマイダー『ガンサ~クオシマイダー!!!』
オシマイダーが黒いオーラに包まれると、ガンサークの力を併せ持つ新たな怪物”ガンサクオシマイダー”へと姿を変える。
アンジュ「オシマイダーが…」
エール「パワーアップした!?」
アムール「あのようなオシマイダー…私も知りません。猛オシマイダーとも違うようです!」
信じられない状況に動揺する私達に、あのオシマイダーが襲い掛かってくる。
Gオシマイダー「ガンサーク!!!」
エール「!?」
アンジュ「フレフレ!ハート・フェザー!!」
エールの前にアンジュが出ると、Gオシマイダーの攻撃を防ぐが…その盾は一瞬で砕けてしまう。
エール・アンジュ「「きゃああああ!?」」
ハリー「エール!アンジュ!」
はぐたん「えーる!あんじゅ!」
Gオシマイダーがプリキュア達を圧倒するのを傍観しているフェイクは、プリキュア達を煽る。
フェイク「はっはっはっはっは!おいおい!本気でやってくれよ!プリキャア~!」
エール「くっ!!」
フェイク「お前らの最強技なら…倒せるかもしれねえな~!はっはっはっは!」
確かに、あれほど強力な敵では生半可な攻撃はきっと効かない。だったら…
エール「みんな!!!」
「「「「うん!!!」」」」
自分達ができる全部!ぶつけるんだ!!!
「「「「「メモリアルキュアクロック!チアフル!」」」」」
「「「「「ミライパッド!オープン!」」」」」
「「「「「メモリアルパワー!フルチャージ!」」」」」
フェイク「そうだ!打ってこい!!!」
「「「「「プリキュア!チアフル・アタック!」」」」」
Gオシマイダーに向け、チアフル・アタックが放たれる。Gオシマイダーは避ける事なくチアフル・アタックを受け、虹色の光に包まれる。
G『ヤメサセテモライマー……セン!』
「「「「「えっ!?」」」」」
Gオシマイダー『ガンサーク!!オーシーマーイーダー!!!』
フェイク「はっはっはっはっは!ひっひっひっひっひ!最高だぜ!その絶望に歪んだ面!!!」
私たちの攻撃でまったくダメージを受けていない。一体…どうなってるの!?
フェイク「はー…あ~面白かったぜ!そんじゃあ…種明かしだ!!」
エール「種…明し…?」
フェイク「このオシマイダーはな、もうこの歴史の代物じゃねえのさ!この歴史から切り離されたことで、お前たちの”アスパワワ”じゃ倒すことは”絶対に出来ないのさ”!!!」
エール「そ…そんな…!?」
どうすることもできないの!?私たちは…ここで…終わりなの!?
フェイク「じゃあな、HUGっと!プリキュア…この歴史から…消えちまえ!!!」
エール「ッ!?」
フェイクから黒いオーラが放たれ、私たちは目を瞑る。しかし、いつまで経っても痛みはない。どうなっているの?
?「…なんとか…間に合ったね…”タネ”」
?「うん!やったね!”お兄ちゃん”」
目の前で話声がする。男の子と、女の子の声。兄妹なのか?女の子が男の子の事を”お兄ちゃん”と呼んでいる。私達は警戒しながら、ゆっくりと目を開く。そこには・・・。
エール「…”プリキュア”?」
シード「初めまして!”私たち”はキュアシード!HUGっと!プリキュアさん!みんなを助けに来ました!」
そこにいたのは"一人"のプリキュア”キュアシード”。彼女は私たちにゆっくりと笑いかける。
To Be Continued……
いかがだったでしょうか?次回はGオシマイダーとの戦闘となります。果たしてキュアシードはGオシマイダーを倒すことは出来るのか?乞うご期待ください!