ヴァールハイト・プリキュア   作:32期

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明けましてごきげんよう、32期です!今回から”フレッシュプリキュア”編をお送りいたします!フレッシュプリキュアはEDに初めて3Dモデルが使われそれ以降のEDにも大いに影響を与えました!そして、題材はダンス!相手はパラレルワールドの”人間”、敵幹部の死とか盛りだくさんですよ!私のフレッシュでの推しは”キュアパッション”!タイツが良いんですよ……!OPでは添えるだけなのが勿体ない!ラブ兄貴との絡みが最高なんですよね~!後は桃園一家に馴染んでいく姿が、涙なしでは見れないです!!おっと……話が逸れまくりました!まあ、せっちゃんには駆と同じ”一回死んでるキュア”同士、仲良くやってもらいましょう!では、お楽しみください!!!


フレッシュプリキュア編
第四十二話:ダンシングクローバー?オンステージをゲットだよ!(花道オンステージ…ですね!)


5月21日 アカシック王国 異世界航行用港〈アカシック・ポートステーション〉

 

side:駆

 

駆「今日までありがとうございました!大変お世話になりました!」

 

コルーリ「お父様……行ってまいりまチュン」

 

 ネツゾーンの襲撃から一週間、僕とコルーリはアカシック女王から”プリカバリー計画”への復帰を認められ、僕たちは今日……2009年の時代へ向かう事となった。つまり……アカシック王国から旅立たねばならないのだ。

 

クアライト「気にするな……可能な限りの準備はしたクア」

 

環「寂しくなる……ね。出来れば……一緒に行けたらよかったんやけど……女王様がダメって言うけん……仕方なかね」

 

駆「いいえ……この一週間、今の僕に出来る事をしっかりと確かめるお手伝いをしていただいてありがとうございました!そうだ!何かお返しをさせて下さい!」

 

 この一週間、環さんと共にプリキュアとしての訓練を始めた……この力がどこまで出来るのかを理解する必要があるし、仕方ない事だ。環さんにはいろいろお世話になってしまったし、助けてもらった恩もある……出来れば何かお返ししたい。すると……環さんは僕に言った。

 

環「なら……前に持ってた本が欲しい……ほら、”よく分かる楽器調律”ってやつ……私、それがよか」

 

駆「えっ?は、はい……いいですよ。でも……どうしてこの本を?」

 

 音吉さんから頂いた本だが……内容はすべて覚えたしいいかな?でも……どうしてこの本が欲しいのだろう?

 

環「えっと……前に私が吹奏楽部に所属してるって話したよね。その……だから楽器の調律をしないといけないけん……だから欲しか……ダメ?」

 

駆「いいえ、分かりました……はい、どうぞ」

 

環「わあ……ありがとう!」

 

クアライト「カケル、私からはこれを……」

 

駆「Qaウォッチ!?……でも、何ですかこの”パーツ”?」

 

 環さんに本を渡すと、今度はクアライト博士から……見慣れたものが渡される。それは……Qaウォッチだったのだが、見た目が少し違う。画面の所に被せてあるパーツがあるのだが……これは何だろう?

 

クアライト「それは”Aqストッパー”……Qaウォッチのシステムを抑制させるための”拘束具”の様なものクア。今の君ならしないと思うが……Qaウォッチの使用による”Aqライトの活性化”を抑える。すまない……システムの書き換えは以前のように出来なかった……そのうえでの処置クア」

 

駆「いいえ……これがあれば種が戻った時に使えますし、今だって……ほら」

 

プリキュア達『『『『『ねえ~~~!!!』』』』』

 

駆「皆さんが使いますから」

 

 僕とプリキュアさん達は以前より強いリンクが繋がっているため、以前は出来なかったこんなことも出来るようになっている……せっかくだしこの方が話しやすい。

 

クアライト「そうかね……コルーリ、私はお前を信頼している……大丈夫だと思うが気を付けるクア」

 

コルーリ「はいチュン」ギュッ!

 

クアライト「うむ……コルーリ、マウティには……お別れはしたクア?」

 

コルーリ「”女王陛下”は……この国の代表チュン。だから……会う訳には……!」

 

コルーリッ!!!

 

コルーリ「ッ!!……女王、陛下……!」

 

 コルーリはクアライト博士との抱擁を終えると、アカシック女王に別れを告げたのかを問われる。コルーリはここに来るまで……アカシック女王に会ったりはしていない。あったら……離れたくなくなってしまうからと言うのもあるのだろうが……僕としては二人に会って欲しかった。そんな時、青く丸い雌鳥がやってくる……あの姿は、アカシック女王の妖精の姿だったか?きっと……会いに来てくれたのだろう。

 

アカシック女王「コルーリ……気を付けて……ね」

 

コルーリ「お……かあ……さま……!」

 

アカシック女王「コルーリッ!!!」ギュッ!

 

コルーリ「おかあさま……お母様……っ!」ギュッ!

 

 二人は涙を流しながら抱き合う……出来ればこのまま……一緒に居させてあげたい。けど……アカシック女王はそれをしなかった。僕と一緒に……戦いに送る事を決めている……それは”娘”としてではなく、一人の国民……そして”軍人”としてだ。この抱擁は……娘として抱きしめる最後の抱擁……戦いが終わるまでの別れを意味しているのだろう。

 

駆「アカシック女王……僕が必ずコルーリを守ります」

 

アカシック女王「……はい、お願いします」

 

駆「……コルーリ、行こう。このままだと……辛くなっちゃうよ」

 

コルーリ「……はいチュン」

 

アカシック女王「コルーリ……必ず帰ってきてチュン。私たちは……あなたが帰ってくるの待ってるチュン」

 

 コルーリはその言葉を聞くと、敬礼をしてアカーシャの中に入る。僕も見送ってくれる人たちに礼をすると……兵士の隊列の中にいるクローネが泣きながら敬礼をしてくれたので、僕も敬礼を返し……アカーシャへと乗り込んだ。

 

駆「コルーリ、全部終わらせなくちゃ……笑顔で……この国に帰ってくるために」

 

コルーリ「はいチュン。では……目標【2009年・フレッシュプリキュア!】の改竄地点へ!」

 

プリキュアカーシャ『時間軸・空間軸・・・設定完了。アカシックレコードへ接続。発進タイミングを操縦者に譲渡します」

 

コルーリ「了解チュン!プリキュアカーシャ!発進チュン!」

 

 そして……僕らのプリキュアさんを救う旅が再び始まった。それを告げる様に……アカシック王国の空へ”碧色の流れ星”は駆け抜けていった。

 

 

アカシック王国 アカシック城〈女王の間〉

 

side:アカシック女王

 

アカシック女王「……これで良かったのですか、”レクス”?」

 

 私は玉座に座り、誰もいない空間に話し始める……すると、”顔を見せない黒いコートの彼”はどこからともなく現れた。

 

レクス「ええ……ありがとうございます。コルーリ達を旅に出させてくれて……これで”俺達”の望む結果になりますよ、アカシック女王」

 

アカシック女王「本当に……これがコルーリを救う事になるのですか?私はそれを信じたから……あなたにQaフォーンを渡したのですよ?」

 

レクス「ええ……あれでいいんです。あの結果は俺が望んだ通りです」

 

 ネツゾーン襲撃の前日に接触してきた男……レクス。彼は私がアカシックレコードをもってしても知りえないコルーリの歴史を知っていた……その結果が……”コルーリの死”に繋がると言う結果を。だから……私は彼の要求する”Qaフォーン二台”を提供した。それが……”コルーリの死”を回避する事に繋がると言う彼の言葉を信じたからだ。

 

アカシック女王「キュアエクス……あれが貴方の望んだ結果ですか?」

 

レクス「あれは”決定した結果”です……どうやっても”キュアエクスは誕生する”。それよりも重要なのは……”QaフォーンS”の方です。あれは……俺が”知らない”物ですから」

 

アカシック女王「……どう言う事ですか?」

 

レクス「……俺が知る歴史通りなら、キュアエクスになる時に持っていたのは男性用Qaフォーン”だけ”なんですよ……それを渡して来たのはコルーリでした。過程を変えずに結果を変える……そのために俺はコルーリに男性用Qaフォーンを渡し、届けるように促した。でも……本格的に結果を変えるには、俺の干渉が必要になりましてね……だから、俺が直接”トキオ カケル”に干渉し”彼らのQaフォーン”を渡した。彼が受け取った時点で……新しい結果が生まれる……それこそ”QaフォーンS”。”コルーリの死”と言う結果を回避する……”歴史の分岐点”が生まれたんです」

 

 レクスが言っているのは……QaフォーンSが生まれた事で、”コルーリが死なない歴史”への分岐が生まれたと言う事だろう。彼は歴史の中に起こる事象……その過程を変えず、結果を変えた。この男は……時間の中にある出来事を、結果を知り尽くし……全てを掌で操っている。この男は”カイザーン以上”に……危険だ。

 

レクス「……ここまでやって来た成果は、”全てのプリキュア達を救った先”……そこで待つ”結末”を変えることに掛かっている。後は……弱い”トキオ カケル”に賭けるしかない。もうここに用はないので俺はもう行きます……ありがとうございました」

 

アカシック女王「……最後に教えて。あの三人の歴史は何故、アカシックレコードから塗り潰されているの?」

 

 レクスは少しだけ考えると……その答えを口にする。

 

レクス「トキオ カケル……トキオ タネ……二名の歴史を塗り潰したのは”カイザーン”です。彼女は……”トキオ カケル”の”因果を超える”のに”決まってしまった歴史”が邪魔だったんでしょう。タネは……あの小僧の中に留まってしまった事が作用したんだと思います」

 

アカシック女王「なら……コルーリは違うと言うのですか?」

 

レクス「……ええ、違います。何故なら、コルーリの歴史を塗り潰したのは……”俺”ですから」

 

アカシック女王「えっ!?……いない!?」

 

 コルーリの歴史を塗り潰したのがレクスだと知った私は王座から立ち上がり、彼が話していた王座の後ろを見る……が、そこにはレクスの姿はなかった。

 

レクス『コルーリの歴史を変えるには……”決まった歴史”よりも”塗り潰して真っ白になった歴史”の方が結果を変えやすいので……。決まった歴史とは”無限の可能性”の否定です。だからこそ……真っ白の方がどんな結果にも出来る……アカシックレコードって、”はなさん”の教えてくれたことの否定みたいで……嫌いなんですよ。では……アデュー!』

 

アカシック女王「……奴は何を考えてるの?どうして私すら知りえない歴史を観測できるの?カイザーンとは違う……コルーリ、気を付けて!」

 

 あの男は……どこか”壊れている”。身体ではなく、”心”が……だ。私は……”悪魔”に手を貸してしまったのかもしれない。

 

 

side:ネツゾーン

 

カイザーン「フェイク……あなたの報告通りなら、”トキオ カケル”はプリキュアになったのね?」

 

フェイク「はい、奴は……”キュアエクス”と名乗っていました」

 

カイザーン「そう……では、インペイル……あなたが”2009年”に行きなさい。デリートの調整は済んでいるのでしょう?」

 

インペイル「はい……何時でも向かうことが出来ます」

 

カイザーン「よろしい……マーネル、あなたは”2006年”へ……さあ、再び現れた脅威を……消し去りなさい♪」

 

マーネル・インペイル「「御意!」」

 

 カイザーンの号令に従い、マーネルとインペイルは”次元の裂け目”と”穴”の中に消えていく。残されたフェイクは……ただ深々と頭を垂れている。

 

カイザーン「フェイク……もっと力が欲しい?」

 

フェイク「ッ!?ほ、欲しい!!あの野郎……”キュアエクス”を……いいや、”トキオ カケル”を……消してやりたい!!!」

 

カイザーン「うふふっ♪やっぱり……二人の因縁は消えないか♪いいよ……目を閉じて……」

 

 カイザーンはAqライトを出し……フェイクを飲み込んでいく。それは球体となり……言葉を発することもなく、空間の中を漂う。

 

カイザーン「私のアルタイルは……新たなステージに辿り着いた♪……でも、”QaフォーンS”って何?そんなものなかったはず……因果を超えたせいかしら?私の知らない”未来”になろうとしているの?……まあ、なんとかなるでしょう!多少の誤差が出ていても……向かっている道は同じ♪私のアルタイルが、私に相応しい”王”になるまでの物語……さあ、再開の時よ♪……ねえ、あなたも黙ってないで喜びなさいな……”不純物”ちゃん♪」

 

種〈……駆は生きてるの?〉

 

カイザーン「ええ♪そもそも……”彼が死んでしまう”なんて一回も言ってない、私は”彼に一度死んでもらう”としか言ってないわ♪”彼は死なない”の……それは世界に決められている。因果を超え……結果を変えたこの世界では彼は絶対に死なない……ううん、”死ねない”の」

 

種〈だからって……駆を苦しめて楽しいのっ!?〉

 

カイザーン「違うわよ……死の中で彼は見つけたの……”生きる意味”を。彼は”死の無意味さ”を”生きる意味”を理解した……”全てを守る”と言う強い意志を手に入れた。そして……その意思が折れた時、彼は……”私と同じになる”!彼は……全てから救われる!」

 

 カイザーンは……おかしい。種はこの女の発言を聞いた時……その事だけが浮かんだ。この女は”壊れている”……”心”が壊れている。しかし……種が感じたのはそれだけではなかった。彼女は”必死”だ……一生懸命だ……駆のために何かをしようとしている。

 

種(……駆、気を付けて。カイザーンは……やっぱり危険だよ)

 

 種は……心の中で駆を想う。たとえ届かなくても……心の中で……ただ願った。

 

 

2009年 四つ葉町 クローバータウンストリート

 

side:駆

 

駆「ここが四つ葉町のクローバータウンストリート……フレッシュプリキュアさんがいるっていう町だね」

 

コルーリ「はい。この町にいるスウィーツ王国の105番目の王子である”タルト”王子と共に行動しているはずです。タルト王子は未来でも、未熟な妖精たちに”自身の経験”や”プリキュアなど活躍”を普及するために活動していらっしゃる……素晴らしい方なんです」

 

アムール『この景色……以前、ドクタートラウムがアスパワワを奪おうとした際に訪れたことがあります。記憶通りでしたら、この先に公園があるはずです……そこで”キュアピーチ”と接触する確率は”75.3%”です』

 

駆「ふむ……パートナ―妖精って事は、基本的に一緒に行動しているはずだ。ルールーさんの話も考慮すると……公園に行くのが先決だね。でも、ここは商店街みたいだし……公園に向かいながらも、住民の皆さんにもプリキュアの情報を聞いてみよう」

 

コルーリ「はい、分かりました。……カケル、失礼します///」ギュッ!

 

 ルールーさんの情報をもとに、公園に向かいながら住民に情報収集をする事にした。そんな訳でコルーリとストリートを歩こうとするのだが……コルーリは自分の腕を僕の腕に組む。……なんだか、コルーリが積極的になった気がする……困るんだよな////。まあ……こうなったのは、アカーシャの中での出来事のせいだが……。

 

 

プリキュアカーシャ 〈2009年への航行中〉

 

コルーリ『カケル……少しいいですか?』

 

駆『ん?……何、コルーリ?今、プリキュアさん達の能力の組み合わせで出来る”戦闘方法のバリエーション”を考えてるんだけど……どうしたの?』

 

コルーリ『……確認したい事があります』

 

駆『確認?……いいけど……あっ!プリキュアさん、少しの間オフレコでお願いします!……オッケー、何?』

 

 僕はコルーリが確認したいと言う内容を聞くために、プリキュアさん達に目と耳を塞いでもらい聞けないようにし……準備を終える。さて……どんな内容……

 

コルーリ『カケルに……私が”貴方を愛している”事を話しましたよね?その”答え”について……です』

 

駆『ッ!!……その事か』

 

 確かに……結局、その事に対しての”答え”は話していなかった。……分かった、話そう……僕の”本当の心”を……!

 

駆『……コルーリ、僕は君の事を……心から信頼してる。僕を誰よりも信頼してくれて……何時だって僕の力になってくれた。僕のために……身体を張ってくれた……僕は……君の事を……好いていると思う。少なくとも……君の事を”異性”として意識している』

 

コルーリ『ッ!!……はい///』

 

駆『でも……今、答えを出すことは出来ない。僕はまだ……種にちゃんと向き合えてない。種に……”僕の本当の心”を……話していない!だから……だから……!もう少しだけ……待って欲しい!』

 

コルーリ『……いいですよ、今は……このままで。でも……』

 

ギュッ!

 

駆『こ……コルーリ?』

 

コルーリ『私は……あなたを愛し続けます///。だから……少しだけ……”積極的”になります///。あなたを振り向かせられるように……です///』

 

駆『……君の気持ちに……答えられないかもしれないよ?』

 

コルーリ『あなたの出した答えなら……それでいいです。それに……そうならないように、私はあなたを振り向かせるんです』

 

駆「ッ///!?……まあ、お手柔らかに……頼むよ///」

 

 コルーリに抱きしめられ、彼女の心からの言葉を聞いた……それなのに、僕は彼女に対して答えを出せないことが……歯がゆかった。

 

 

 まあ……そんなこんなで、僕らの関係は……少しだけ変わった。”ただの仲間”だったのが……”仲間以上、恋人未満”と言うヤツになり……今まで意識したこともなかったのに、こうなると変な感じだ。

 

コルーリ「さ、さあ……行きましょう///」

 

駆「う……うん///」

 

 こんな感じで……僕らのプリキュア探索が開始する。すると……結果はなんと……。

 

子供「プリキュア?知ってるよ!!」

 

駄菓子屋のおばあちゃん「プリキュア?もちろん知ってるさ……それより、あんたらカップルだろ?これ持っていきな」

 

男子中学生1「プリキュアなら知ってるさ!俺は勿論”キュアベリー”さんを推すね!」

 

男子中学生2「僕は”パイン”さんが……でも、”パッション”さんもいいな……」

 

 この時代……いや、このクローバータウンストリートでは、プリキュアはご当地ヒーローのように馴染んでいる。ハピチャの時代に近いのかな?まあ……これで4人組であることが分かったし、公園にいる4人組の少女達を見つければ問題はないだろう。

 

 

クローバータウンストリート 四つ葉町公園

 

駆「ここが例の公園か……誰もいないみたいだけど……」

 

コルーリ「もしかしたら、まだ来ていないのかもしれませんね」

 

ちょいちょい!そこのカップルさ~ん!

 

 目的地の公園に着くが……どうやらまだ誰も来ていないみたいだった。すると、どうしようか迷っている僕らに誰かが声を掛けてくる……その声は広場にある移動販売車から聞こえてくるため、どうやら客引きのために声を掛けて来たみたいだ。休憩がてらに寄って、少し話を聞いてみようかな。

 

ドーナツ屋の店主「いらっしゃ~い!ウチのドーナツは絶品だよ~!なんたって愛情がたくさん入ってるからね~!ぐはっ!」

 

トゥインクル(ドーナツっ!ケルケル!!)

 

駆「……プレーンシュガーを」

 

トゥインクル『セットで!!』

 

ドーナツ屋の店主「はいよ~!ん?今、そっちの彼女とは違う声が聞こえたけど……まあいいか!ぐはっ!」

 

 きららさん……ちょっと黙っててくださいよ。普通にバレそうになった……まあ、その危険は何とか回避できたので僕らは席に座ってドーナツを待つ。すると、店主さんがドーナツ6個と紅茶のセットをテーブルに運んできてくれた。これで情報も聞きやすいな。

 

ドーナツ屋の店主「はい、お待たせ!それにしても……お二人さん、見ない顔だね!」

 

駆「あの……人を探してるんです。この公園に来る僕らと同い年くらいの4人組の女の子を知りませんか?」

 

ドーナツ屋の店主「あ~!もしかして”ラブちゃん”達の事かい?何、少年も”ダンス”するのかい?」

 

駆「……ダンス?」

 

ドーナツ「ありゃ?それで探してたんじゃないの?それじゃあ、何で探してたんだい?」

 

 まずい……疑われてしまった!……そんな時、少女の大きな声が響く。

 

カオルちゃ~~~~~んっ!!!

 

カオル「おっ!噂をすれば!ラブちゃ~ん、お客さんが来てるよ~!!ぐはっ!!」

 

ラブ「お客さん?」

 

マシェリ(あ~~~!!!あの人です!!!あの人がキュアピーチなのです!!!)

 

駆(この人が……”フレッシュプリキュア”のキュアピーチか)

 

 動きやすそうな格好にボストンバックを背負っている金髪をツインテールにした女の子……僕らが捜していたキュアピーチこそ、大きな声の主だったみたいだ。探す手間は省けたのだが……店主のカオルさんを遠ざけないとな。

 

カオル「そう、こちらの少年たちがラブちゃん達を探してたんだって」

 

ラブ「あなた達が?あ、初めまして!私、”桃園 ラブ”!私を探してたって聞いたけど……?」

 

駆「えっと……実は大事な話があるんです。そのために残りの3人と”タルト”って言うあなた達の友達を連れて来て欲しいんです!大至急!!」

 

タルト「”わい”がどうかしたんか?」

 

コルーリ「た、タルト王子!は、初めまして!!私、コルーリと言います!!!アカシック王国から来ました!!!」

 

タルト「アカシック王国!また随分遠くから来はったんやな~!兄弟、この二人はわいのお客みたいや!ちょっとわいらだけにしてくれるか?」

 

 えっ?……何でこの”ヘソのないフェレット”、平然と普通の人に話しかけてるの?えっ……この世界は妖精が意外と普通にいる感じ?

 

カオル「なんだ~!兄弟のお客さんか!ならそこの席を好きに使ってくれ!それじゃあ、ぐはっ!!」

 

タルト「で、アカシック王国の”コルーリはん”やったな!わいやピーチはん達になんか様なんか?でも……アカシック王国はスウィーツ王国と協定を結んどらなかったと思うんやけどな~?」

 

コルーリ「実は……プリキュアの皆さんに危険が迫ってるんです!」

 

ラブ「私たちに?」

 

駆「はい……だから、他のメンバーを呼んでもらって説明したいんです。……今、”プリキュア達”に迫っている危険についてを……!」

 

 

side:フレッシュプリキュア!

 

せつな「もしもし?……ラブ?ええ、頼まれてた通りに美希とブッキーを迎えに……え?……分かったわ」

 

美希「せつな?ラブから電話?」

 

せつな「ええ……何でも、アカシック王国と言う所から来た人たちが、”プリキュア”に用があるんですって」

 

美希「……”プリキュア”に?……急いだほうがよさそうね」

 

祈里「アカシック王国……スウィーツ王国みたいなところなのかな?でも……どうしてプリキュアの事を知ってるんだろう?」

 

 美希はモデルの仕事、祈里は家の手伝いがあったために迎えに来たせつな。そんな彼女に親友であるラブから連絡が来る……彼女は今日指導に来てくれる”ミユキ”さんに遅れることを伝えるために、先に公園に向かっているはずだった。が、そんな彼女から来た連絡は、”アカシック王国と言う所から来た人がプリキュアを探している”と言うものだった。私たちはその話を疑いながらも……公園に向かって進み始める。そして……公園に着いたせつなが見たものは……。

 

黒髪の男の子「ん?……あなた達が残りの”プリキュア”……ですか?」

 

ゴォォォォォオオオオオオッ!!!!!

 

せつな「ッ!?」

 

 まるで世界を歪めてしまうような……”黒い光”を放つ少年の姿だった。

 

 

side:駆

 

黒髪の少女「ッ!?ラブ!その男から離れてっ!!!」

 

ラブ「えっ?」

 

駆「な、何ですか?」

 

 少し話しかけただけなのだが、その瞬間から急に声をあげて怒り出し……僕とラブさんの前に割って入る。この少女が僕に向けているのは……”恐怖”と”敵意”。なんだ……どうしたと言うんだ?

 

ラブ「せ、せつな、急にどうしたの?この男の子がさっき電話した用事がある男の子なんだよ」

 

せつな「あなたは”何”っ!ラビリンスの手先!?私達に何をしようとしているの!?」

 

駆「……えっと、どうかしたんですか?」

 

せつな「ッ!!それ以上寄らないで!!!」

 

 ……なるほど、そういう事か。

 

駆「あなた……もしかして僕のAqライトを見たんですか?」

 

せつな「アーク……ライト?」

 

コルーリ「カケル……!」

 

駆「いいよ……仕方ないから。あの力はカイザーンと同じものだから……ね」

 

タルト「パッションはん、このお二人は悪い人やない……わいを信じて~な!」

 

 まさか……僕のAqライトでプリキュアに敵意を向けられるとは思わなかった。でも……この力も”僕の物”だ……なら、それも背負うしかないんだ。

 

せつな「……分かったわ、タルトの言葉……信じる。でも、あなたを信用するのかは……今は後回しよ」

 

駆「……大丈夫です。それも……覚悟の上ですから」

 

ラブ「え、えっと……みきたん!ブッキー!どうしよ~!!」

 

みきたん?「落ち着きなさいよ、ラブ。取り合えず……話を聞くのが先よ」

 

ブッキー?「そうだね、美希ちゃん」

 

駆(取り合えず……フレッシュプリキュアの4人は揃った。相変わらずのトラブル続きだけど……もう諦めてるからいいさ!さあ、話そうじゃないか!プリキュアに迫る危機とネツゾーンについて!!)

 

 4人揃ったフレッシュプリキュアとタルト、そしてもう一匹の妖精である”シフォン”の合計6人にプリキュアの歴史が改竄された事、それによりプリキュアが消えたこと、その原因であるネツゾーンと僕たちが戦っていることを話した。

 

タルト「なんやそれ~!?ラビリンスよりもさらにヤバイ奴やないか~!?」

 

美希「その話が本当だとすると、私たちの他にいるプリキュア達も危険なのね?」

 

ブッキー?「と言う事は……”なぎさ”ちゃんや”ほのか”ちゃん、”咲”ちゃんに”舞”ちゃん……”のぞみ”ちゃん達も!」

 

駆「はい……”夢原先生”も奴らのせいで……!」

 

ラブ「……ん?”夢原先生”って……のぞみちゃんの事だよね?なんで先生なの?」

 

 そうか……この人たちは夢原先生と年代が近いから、普通に中学生時代の友人みたいなものなんだもんな。よし、そこら辺も込みで僕の事を話そう……僕が”未来”から来たって事を。

 

駆「それは、僕の担任の先生が”夢原 のぞみ”先生だったからです。僕がいた……2019年の未来では」

 

ラブ「”未来”って……つまり、あなたは未来から来たって事?」

 

駆「はい……僕は時生 駆。2019年の未来から来た……プリキュアです」

 

せつな「あなたが……プリキュア?」

 

駆「はい……信じられないと思いますけど……ね」

 

 僕は……事実だけを話した。でも……その言葉をせつなさんは信じようとはしない。本心を話すと言っても……それで絶対に信じてもらえる訳ではない……心って……やっぱり難しいな。

 

ラブ「未来のプリキュアか……!スゴイね、みきたん!ブッキー!せつな!」

 

駆「……あの、申し訳ないんですけど、ラブさん以外の方のお名前を聞いてもよろしいでしょうか?」

 

美希「あ、ごめんなさいね!あたしは”蒼乃 美希”よ、よろしくね」

 

祈里「私は”山吹 祈里”です。よろしくね、駆君」

 

せつな「……”東 せつな”よ」

 

タルト「一応わいも名乗っとくわ!わいはスウィーツ王国の王子”タルト”や!”かわいいかわいい妖精さん”や!」

 

シフォン「”シフォン”~!キュア―!」

 

 何とか自己紹介を終えることが出来た……と、その瞬間……”知らない男性”がやってくる。

 

大柄の男「見つけたぞ……”イース”。さあ、”インフィニティ”を渡せ!」

 

せつな「ウエスタ―!?くっ!シフォンは渡さないわ!」

 

コルーリ「ッ!?ま、まさか……シフォンさんが”インフィニティ”だって言うんですか!?メビウスの災厄を起こす引き金になった……”無限のメモリー”!」

 

 あの男……ウエスタ―とか言ったか?あいつの口ぶりから分かるけど、前にコルーリが話していたメビウスの管理する国家”ラビリンス”に所属している……つまり、フレッシュプリキュアさんの敵か!

 

ウエスタ―「ん?知らない奴がいるが……まあいい!ノーザさんから貰った……あれ?ない!?”ソレワターセ”の実がない!?ど、どこにやったっけ!?」

 

ほう……これがソレワターセの実か……実に良い”不幸”を放っている!

 

 ウエスタ―の後ろから響く……聞き慣れた男の声。この声……あいつか!

 

駆「インペイル!」

 

インペイル「私を知っているのか?……ほう、そこにいる少女は”アカシック王国の使者”か!」

 

ウエスタ―「だ、誰なんだよお前!その実をすぐに返せ!!」

 

インペイル『んっ?ああ、すまないね……直ぐに返そう!ソレワターセ、姿をあらわせ!!!』

 

ウエスタ―「がっ!!!」

 

 インペイルはウエスタ―が所持していたソレワターセの実と言う物を……ウエスタ―本人の中へと埋め込んだ。丸形から人を思わせる形になった実は……植物が芽を伸ばすようにウエスタ―を飲み込んでいき、大きな化物に変わる。

 

ソレワターセ『ソレワタ――――セッ!!!』

 

せつな「ウエスタ―ッ!!!あなた……何者なの!?」

 

駆「奴がさっき話したネツゾーンの三幹部の一人……”インペイル”。僕たちが戦っている相手です!そして……あいつはソレワターセを”強化”するつもりなんです!」

 

美希「ソレワターセを強化!?嘘でしょう!?」

 

インペイル『嘘ではないよ……さあ、本番の時だ!フレッシュプリキュア!の歴史を隠せ!ガンサーク!!!』

 

Gソレワターセ『ガンサ~クソレワタ―――セッ!!!』

 

 やはりガンサーク化してきたか!こうなったら……戦うしかない!

 

駆「コルーリ!タルトとシフォン、カオルさんを避難させて!!!」

 

コルーリ「は、はい!あ、あれ!?カオルさんがいません!」

 

 いつの間に!?なんてタイミングのいい……まあいいか!いないなら……いないで好都合!

 

駆「皆さん、やりましょう!それと……せつなさん」

 

せつな「ッ!?……何かしら?」

 

駆「ウエスタ―と言う人は……あなたの知り合いなんですよね。心配していた表情で分かります……だったら”助けます”!絶対に!!!」

 

せつな「っ!!……そう」

 

 僕はせつなさんの表情から感じた事と僕の考えを話す……この僕の気持ちに嘘はない!信じてもらえなくてもいい!!!それでも……僕のやるべき事を、信じると決めた事をやる!!!全てを守ると決めたんだ……なら!!!!!

 

駆「救ってみせます!フレッシュプリキュアさんも……ウエスタ―さんも!!」

 

 僕はケースからQaフォーンSを取り出して構え、闘志を高ぶらせ……戦いへ向かう覚悟を決める。

 

駆「そして……その先で待っている……”種”を!僕が……救ってみせる!!!」

 

 プリキュアさん!僕に……力を貸して下さいっ!!!

 

 

To Be Continued……




いかがだったでしょうか?ウエスタ―さんのおバカキャラ感出せたかな~?後、カオルちゃんの口調がいまいち難しいんですよね~……もっかい見直そうかな、フレッシュ。では、次回……インペイルの召喚したGソレワターセ!その力の前に手も足も出ないフレッシュプリキュアの4人を助けるため、駆が出したのは……”ベストマッチ”!?そして……戦いが終わった後に駆を待っていたのは……見知らぬ男の子からの”ライバル宣言”!?乞うご期待ください!
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