ヴァールハイト・プリキュア   作:32期

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フレッシュプリキュア編、今回は桃園家でのお泊り描写を”せつな”目線多めで書いております。駆の事を怪しんでいるせつながどんな心境で彼を感じ、触れ合ってくのか……お楽しみください!

一応書いておきますと、コルーリが駆に対してやっている事は全て、自分の意志で、彼を落とそうと努力しての行動です。本編で”何か”を身に着けていないのは……勿論彼女が言った理由もありますが……狙ってやってる事です。どういう事なのかは……本編を見て確認してください。では、お楽しみくださいませ!




第四十四話:信じてる?せつなと駆……二人の気持ち

PM15:00 四つ葉町 桃園家

 

side:駆

 

ラブ「はい、とうちゃ~く!!!」

 

駆「ここが……ラブさんのお家ですか?」

 

 見た感じ……普通の一般的な一軒家みたいだ。家の中に明かりが見えるから、多分ご両親か、どちらかの親がいるのかもしれない。そう言えば、せつなさん……ずっと付いてきているけど、もしかしてお家が近いのかな?

 

ラブ「それじゃあ、鍵を開けるね!あ、コルーリ、さっきも言ったけど妖精になってくれる?」

 

コルーリ「は、はい」ボンッ!

 

 コルーリは妖精の姿に戻り、それを確認したラブさんが家のドアを開ける。すると、掃除機で家の廊下を掃除している女性が見える……多分、ラブさんのお母様だろう。

 

ラブ「おかあさん、ただいま!」

 

せつな「ただいま、おかあさん」

 

ラブさんのお母様「あら!お帰り、ラブ!せっちゃん!あっ!?もうラブが言ってた子が来ちゃったの!?まだお掃除の途中なのに~!」

 

 ラブさんのお母様……何となくラブさんと同じ感じがするな。でも……せつなさんも”おかあさん”と呼んでいる……名字が違うし、似ているようには見えない。もしかして……一緒に暮らしているのかな?まあ、リコさんやことはさんの例もあるし……変ではないか。

 

駆「だ、大丈夫ですよ!えっと……初めまして、”時生 駆”と言います、こっちは僕の友達の……小鳥の”コルーリ”です。本日はお世話になります」

 

あゆみ「まあ!ご丁寧にどうも!初めまして、ラブの母の”桃園 あゆみ”です。コルーリちゃんもよろしくね!」

 

コルーリ「チュンッ!」

 

あゆみ「あら!すごく人に慣れてるのね!そうだ、ラブ!タルトちゃんが襲ったりしないように気を付けなさいね!」

 

ラブ「大丈夫!タルトとも仲良くなったから!ねっ!」

 

 コルーリにタルトを近づけると、タルトはコルーリの頭を撫でる仕草をする……これならあゆみさんも納得するだろう。

 

あゆみ「それは良かった!それじゃあ、手を洗ってリビングに行ってて!お茶とお菓子を用意するから!」

 

ラブ「やった~!それじゃあ行こう、せつな!駆君も上がって!」

 

駆「はい、では……お邪魔します」

 

コルーリ「チュンッ!」

 

せつな「・・・・・・」

 

ラブさんに勧められ、僕は桃園家の中へと入っていく……しかし、そんな中でも、せつなさんの僕を疑う視線はなくなることはなかった。

 

 

桃園家 リビング

 

side:せつな

 

あゆみ「はい、紅茶とお菓子よ!そう言えば駆君、ラブから聞いたんだけど、せっちゃんが住んでたところの知り合いなんですって!」

 

駆「え、ええ……まあ……」

 

ラブ「おかあさん、駆君が困ってるよ!」

 

あゆみ「あら!ごめんなさい!それにしても……結構かっこいい男の子ね!ラブとはどこで知り合ったの~?」

 

せつな「・・・・・・」

 

 駆と言う少年……私は彼が放っていた”黒い光”から”恐怖”を感じた。けど……彼の言動や行動に関してはそのような感じはない。しかし、あの感じは……ノーザやメビウスとは比較にならない程のものだった。もしかしたら……私達に悟られないようにしているのかもしれない。あのコルーリと言う妖精……あの子からは何も感じないけど、もしかして……操られているのかも……。

 

ラブ「せつな、どうしたの?」

 

せつな「えっ!?な、何でもないわ」

 

ラブ「そう?あっ!おかあさん!今日の晩御飯は何~?駆君もいるんだしさ~なんかすごいのが良いな~!」

 

あゆみ「うふふっ!それなら決まってるわよ!なんと今日スーパーに買い物に行ったら……じゃ~ん!”人参”と”ピーマン”がすっごく安くて、いっぱい買ってきちゃった!」

 

ラブ・せつな「「え~~~~~!!!」」

 

 ピーマンは……まだ苦手だけど、おかあさんが作ってくれるんだもの!精一杯頑張って、完食してみせるわ!

 

駆「あの~……ちょっといいですか?」

 

あゆみ「えっ?駆君、どうかした?」

 

ラブ「あっ!もしかして……駆君も人参が苦手なの?!」

 

駆「あ、いいえ……人参は好きです。えっと……僕が言おうとしたのは、良かったら夕食を”僕に”作らせていただけませんか?泊めていただくんですし……何かお礼をさせていただきたいんです」

 

せつな「……ッ!」

 

 私達に料理を振舞おうと言うの!?まさか料理に何かを仕掛けて私達を……もしかしたら”おかあさん”や”おとうさん”にも……!

 

ラブ「え~!?駆君、料理できるの!?」

 

駆「はい、”妹”によく作っていたので……それなりに作れますよ。ご希望でしたらデザートも作りますけど?」

 

あゆみ「デザートも作れるの!?あ、でも果物はそんなに買ってないわね……生クリームはあるけど……」

 

駆「あ、それは大丈夫ですよ。必要なものを”たくさん買った”と仰ってたので……それがあれば」

 

ラブ「それって……人参とピーマンでデザートを作るの!?」

 

駆「はい、野菜を使ったスイーツは結構あるんですよ」

 

 何かを仕掛ける可能性は否定できない……そんな事はさせないわ!

 

せつな「ねえ、良かったら……私も手伝っていいかしら?」

 

駆「せつなさんが?ええ、構いませんけど……別に休んでてもいいですよ。泊めていただくのは僕ですし……」

 

せつな「ッ!! だめっ!!」

 

ラブ「せ、せつな……?」

 

せつな「ッ!! ご、ごめんなさい……大きな声を出して。せっかくあまり見ないスイーツを作るって聞いたから……作り方が知りたくて」

 

 いけない……動揺して声が大きくなってしまった。でも……これ位の理由なら、彼だって断らないでしょう。

 

ラブ「あっ!あたしも!あたしも手伝う~!!」

 

駆「う~ん……分かりました。では、お手伝いをお願いします」

 

ラブ「オッケ~!任せてよ!」

 

駆「お願します。あ、せつなさん……ちょっと」

 

せつな「んっ?何かしら?」

 

・・・・・・怪しまれる事を言わないで下さい。

 

せつな「ッ!?」

 

 私を呼び止めたと思うと、彼は私の耳元まで顔を寄せて小さく囁く。まさか……私が疑ってるのがバレた!?

 

駆「せつなさん、一応……僕らはせつなさんの故郷の知り合いって設定なので、僕を知ってるのに”僕が作るケーキを知らない”みたいな”知らない他人”だとバレそうな発言をするとあゆみさん怪しまれてしまいます。ちょっとだけ……親しい感じにやりましょう」

 

 ……どうやら、私が怪しんでいることがバレた訳ではないみたい。おかあさんに話している私達の関係が怪しまれないように、話を合わせてくれと言うものだった……良かったぁ。

 

せつな「……はぁ、ええ……分かったわ、”駆”。前みたいに一緒に作りましょう」

 

駆「はい、前みたいにやりましょう……せつなさん」

 

 こうして……私たちはキッチンで料理を作っていく。私は彼のやる事の全てに目を向けていたけど……彼が何かを忍び込ませる動作など、不審な事は……何一つ見当たらなかった。

 

 

PM19:00

 

圭太郎「ただいま~!いや~!今日も疲れた……なっ!?」

 

あゆみ「あっ!お帰りなさい!」

 

ラブ「おとうさん、お帰り~!」

 

せつな「お帰りなさい」

 

駆「あっ!ラブさんのお父様ですね、お帰りなさい……本日はお世話になります。あ、お食事の準備、もう出来てますのですぐ出せますよ」

 

 おとうさんは彼を見て驚いているようだ……ラブ、もしかしておとうさんには連絡していなかったのかしら?

 

圭太郎「き、君は誰だい!?ま、まさか……っ!ら、ラブのっ!?そ、それともせっちゃんの!?こ、こんなにも急に……娘は成長してしまうのか~~~っ!?」

 

ラブ「おとうさん、何言ってるの?……あっ!おかあさん、おとうさんに駆君が泊まるって連絡したの!?」

 

あゆみ「あっ!! え、えっと~……ご、ごめんなさい、忘れちゃってたみたい!」

 

ラブ「も~!おかあさんたら~!!」

 

圭太郎「ど、どっちなんだ~!君は……どっちの~~~!!!」

 

駆「あ、あの!?や、やめて下さい!?コンロの火を消してないですから!!肩を掴んで揺らさないで下さい!!!」

 

 やっぱり、おとうさんに伝えてなかったみたい……取り合えず、説明しないとね。

 

 

PM19:10 

 

圭太郎「いや~!さっきはごめんね~!そうか……せっちゃんが前にいた所の知り合いなんだね」

 

駆「はい、お騒がせしました。あ、どうぞ……今日の夕食はラブさん達に手伝ってもらって僕が作ったので、お口に合えばいいんですけど……」

 

ラブ「て、言っても……殆ど駆君が全部やってたけどね~」

 

駆「あはは……あ、こちらがメインの”ハンバーグ”です」

 

せつな「・・・・・・」

 

 私達の前に出されたのは、オレンジ色のスープ、サラダ、ハンバーグとご飯……全部に何かが入っている事はないだろうけど、不安なのはこの”スープ”だ。これだけは……他のものに気を取られて見過ごしてしまっていた……注意しないと!

 

圭太郎「よし!では……いただきます!」

 

あゆみ・ラブ・駆「「「いただきます!」」」

 

コルーリ「チュン!」

 

せつな「……いただきます」

 

 こんなに楽しくない食事は初めてだ……誰かを疑って食事をするなんて……でも、これは……おとうさんとあかあさん、そして……ラブを守るため!だから……私が頑張るわ!

 

ラブ「じゃあ~……スープから!あ~~~……」

 

せつな「待って」

 

ラブ「えっ!?せ、せつな、どうしたの?」

 

せつな「私が最初に食べていいかしら?久しぶりの……味だから」

 

ラブ「ッ!! そ、そうだね!久しぶりの故郷の味だもんね!」

 

 よかった……ラブが分かってくれて。この設定の事を忘れていたらどうしようかと思ったけど……これで私だけで済むわ。

 

せつな「……いただきます。……はむっ!……ッ!!」

 

 なにこれ……甘くて、なめらかで……口当たりもいい。これって……。

 

せつな「・・・・・・美味しい」

 

駆「よかった……味、変わってなかったみたいで」

 

ラブ「ホント~?はむっ!ん~~~!!!美味し~~~いっ!!!」

 

あゆみ「本当!すっごく美味しいわ!」

 

圭太郎「美味い!お店の味みたいだよ!!!」

 

 やはり、何も……入ってない。あれほどの恐怖を感じた相手なのに……どうして何もしないの?本当に……彼は何もないと言うの?

 

ラブ「本当に美味しいよ、このスープ!ねえ、駆君、このスープって何のスープなの?」

 

駆「”人参”です、人参のポタージュ」

 

ラブ「えっ……え~~~~~っ!!!こ、これ……人参なの!?こんなに美味しいのに!?」

 

駆「はい、人参の独特な味が嫌いな人って多いですからね……でも、人参本来の甘味を残し、独特な味だけを消せれば……小さい子供でも食べられるポタージュの完成です」

 

ラブ「すごいね~!これなら人参が好きになっちゃうかも!ハンバーグは……あむっ!ん~~~!こっちも美味し~~~!!私より美味しく作るなんて~ちょっと悔しいな~!!!」

 

 彼の料理を食べて……。

 

あゆみ「うふふっ!ラブったら~!駆君から教わったらいいじゃない!」

 

圭太郎「はっはっは!こんなに作れたら僕なんか全然できないみたいになっちゃうな~!ははははっ!」

 

 みんなが……笑顔になっていく。

 

駆「……せつなさん」

 

せつな「・・・・・・?」

 

駆「みんなとの食事って……楽しいですね」二コッ

 

せつな「っ!!……そうね」

 

 それは、私がよく知る”楽しい食事”の風景と……一緒だった。

 

 

PM19:50

 

桃園家・せつな・駆「「「「「ご馳走様でした!」」」」」

 

コルーリ「チュン!」

 

駆「そうだ!デザートも作ったので、今出しますね!」

 

ラブ「せつな、デザートだって!何が出るのかな~?」

 

せつな「野菜を使ったデザートって言っていたけど……どんなのかしらね?」

 

駆「お待たせしました!”特製パウンドケーキの生クリーム添え”です!最初の一口は……そのままのパウンドケーキの味をお楽しみください!」

 

 私達の前に出されたのは……二切れ程にカットされたパウンドケーキ。調理実習で作ったことがあるけど……それとはちょっと違う。確かパウンドケーキってドライフルーツが入ってるはずだけど、これにはそれがない……その代わりに細かくカットされた”緑”や”赤”のかけらの様なものが入っている。これが野菜だろうか?

 

ラブ「いただきま~す!あむっ!う~~~!美味い!せつな、すっごく美味しいよ!せつなも食べてみてよ!」

 

せつな「え、ええ……はむっ……んっ!お、美味しい!」

 

駆「良かった~!美味しいって言ってもらえて!」

 

あゆみ「ねえ、駆君、私のは全体が緑色なんだけど……これはラブ達のとどう違うの?」

 

駆「味は大体同じですよ、入れている野菜の違いで色が違うんです。あゆみさんのはラブさんから教えていただいて特別製なんです」

 

 確かに……おかあさんだけ私達と違って全体が緑色のケーキだ。ラブが教えたって言っていたけど……何を教えたのかしら?

 

あゆみ「それじゃあ……あむっ!まあ美味しい!」

 

駆「コルーリも食べる?」

 

コルーリ「チュン!チュン、チュン……チュママ~~~!」

 

圭太郎「ところで駆君、さっきせっちゃんが”野菜の入ったデザート”って言っていたけど……これには何の野菜が入ってるんだい?」

 

駆「ああ、あゆみさん以外のパウンドケーキには二色の”ピーマン”を、あゆみさんのには”ほうれん草”をいれました!ラブさんが、あゆみさんは”ほうれん草”が好きだからって……あ、あれ?あゆみさん……どうしたんですか?顔色が悪いですけど……?」

 

 ラブ、そんな事をして……私、知らないからね。

 

あゆみ「こ、これ……ほうれん草が入ってるの?」

 

駆「は、はい……作る前にラブさんが入れてって……」

 

ラブ「あ、あはは……」

 

あゆみ「ラ~~~~~ブ~~~~~ッ!!」

 

ラブ「ッ!! ごめんなさい!」

 

あゆみ「……はぁ!今回は……駆君の美味しいデザートに免じて許してあげるわ!」

 

ラブ「わははっ!おかあさん、ありがと~!」

 

 大丈夫だったみたいね……それにしても、あの苦いピーマンが入ってるのに、どうしてこんなに美味しくなるのかしら?……って、そんな事を考えてる場合じゃないわ!私、いつの間にか彼を疑う事を忘れてしまっている……ちゃんと気持ちを落ち着けないと!

 

ラブ「せつな、どうしたの?」

 

駆「もしかして、ピーマンが苦かったですか?ちゃんと下処理はしたんですけど……」

 

せつな「いいえ、大丈夫……とても美味しいわ、駆」

 

駆「はぁ……そうですか!」

 

 ……ここまで何もしてこないなら、私から仕掛けるべきかもしれない。この後……直接彼に聞いてみよう。

 

 

PM22:30

 

桃園家 リビング

 

side:駆

 

駆「コルーリ、えりかさんがくれた服って……これ?」

 

コルーリ「はい、私達をイメージした”Tシャツ”だそうチュン!」

 

 お風呂を頂いた僕は、コルーリが2010年で”えりかさんから頂いた”と言う服をパジャマの代わりに着ている。いや……それにしても、青のTシャツに白字で大きく”兄”の一文字はないよ。ついでに種のもあるらしいのだが……そっちはピンク色のTシャツにこれまた白字で”妹”と書かれている……えりかさん曰く、合わせて”兄妹”Tシャツらしい。

 

駆「センスがいろんな意味でヤベーイ……ん?コルーリのTシャツは……どんなデザインなの?」

 

コルーリ「私ですか?私のは……これチュン!」ポンッ

 

 ここはリビングだが既に夜の10時を回っているおり、圭太郎さん達もお部屋に行っているため、コルーリも人間になって僕にTシャツを見せてくれる。ちなみに……白のTシャツに青字で”鳥”と書かれている。まさに……”青い鳥”Tシャツである……ん?なんか……胸元にぽっちが……ッ///!!

 

駆「こ、コルーリッ!?し、下着はどうしたの!?何で付けてないの!?」

 

コルーリ「……そ、それが……下着のサイズが小さくて……合わなくなってしまったので///」

 

 コルーリの言い分だと、最近になって胸元が物理的に苦しくなり確認したら……胸が大きくなったから下着のサイズが合わなくなってきたらしく、仕方なく今は外しているらしい。一応、その事をラブさんに伝えたら明日出かけて、一緒に探すことになったらしい……いや、そこはラブさんに借りるとかさ……あるよね?……と言うか、まともにコルーリの方を向けないから困る///。

 

駆「……取り合えず、Tシャツはもういいから……早く妖精に戻ってよ。僕が見せてって言ったせいだけど……」

 

コルーリ「……はい///」ポンッ

 

駆「でも……えりかさん、なんで11月だった2010年の時に半袖で作るかな……羽織る物がないと寒いよ」

 

えりか『いや~!だってファッションショーの準備してる間の空いた時間につくったからさ~!それに半袖の方が使い勝手いいでしょ!』

 

駆「このデザインじゃ……部屋着にしかなりませんよ」

 

 幸い……魔法を使って必要な物は取り出せたからいいけど、正直……これを着て明日の朝、ラブさん達の前に出るのは……勇気がいる。そんな事を考えていると……誰かの足音が聞こえる。僕は妖精に戻ったコルーリを両手で隠し、足音の方を向く……すると、リビングの扉を開けて入って来たのは……”せつな”さんだった。

 

せつな「駆……まだ起きてる?」

 

駆「せつなさん、どうかしましたか?」

 

せつな「……少し話したい事があるの。私の部屋に来てくれるかしら?」

 

駆「……分かりました。コルーリ、ここで待ってて……先に寝ててもいいから」

 

コルーリ「はいチュン……カケル、気を付けてチュン」

 

 僕はコルーリをリビングで待たせて、せつなさんに案内されて彼女の部屋に行く。コル―リが言っていて”気を付けて”と言うのは……彼女が僕を疑っているからと言う事からだろう。

 

せつな「ごめんなさいね……急に呼び出してしまって。あなたに……聞いておきたい事があるの」

 

駆「……僕が出したって言う”黒い光”についてですか?」

 

せつな「それもある。あの光から感じたのは底なしの”恐怖”だった……けれど、あなたを見ていて感じた印象は逆だわ。だからはっきりと確認したいの……あなたが何なのか、あの光……”Aqライト”と言う力について」

 

駆「……少し長くなりますけど、分かりました」

 

 僕はせつなさんに僕の事、Aqライトの事を話していく。これで納得してくれればいいけれど……。

 

 

桃園家 せつなの部屋

 

side:せつな

 

せつな「ネツゾーンのボスである”カイザーン”と同じ”世界を書き換えてしまう力”……か」

 

駆「……疑いますか?」

 

せつな「そうね……まだちゃんと信じきれてはいないわ。でも、あなたが悪い人ではない事は分かる。少なくとも、あなたが私達に何かするつもりもないし、誰かを助けたいと言う気持ちは本物だと思うから」

 

駆「……ありがとうございます」

 

せつな「今は攫われてしまったのよね……あなたの妹」

 

 私は彼が話していた”妹”の種と言う子について聞いてみる。話では……彼らの敵である”ネツゾーン”に攫われたらしい。私の質問に対して苦しそうに考えた彼は……ゆっくりと口を開く。

 

駆「その通りです……でも、絶対に取り戻します!そして、今度は信じ抜いてみせる!」

 

せつな「……やっぱり、あなたがあんな力を持っているのは変だわ。あの力を……どうやって手に入れたの?」

 

 彼の言葉から感じる”強い意思”は本物だわ。やはり駆が敵と同じ力を持っているのはおかしい……そう思った私は、”Aqライト”と言う力をどうして使えるのかを聞いてみる。

 

駆「あれは……僕の”破滅願望”が関係しているんです」

 

せつな「破滅……願望?」

 

駆「Aqライトは元々、僕らが使う”Qaライト”と言うエネルギーなんです。だけど、使用者が強く”今ある世界は間違っている、だから変わって欲しい”と望むことで……反転します。僕の場合は……”僕が生きていることが間違っている”と言うものでした」

 

せつな「生きていることが……間違い」

 

駆「はい……さっき僕が話したように、僕は人の命を奪ってしまいました。そんな罪を持っている僕は……生きていてはいけない……そう言う考えが僕の中にあったんです。Aqライトは”怒り”、”憎しみ”、”恐怖”……特に”絶望”の感情が大きい程、その力は……際限なく強くなります。僕は……生きている事に絶望していた……僕が生きてきた時間……その中で絶望し続けていた。だから……ここまで大きなAqライトが出来ているんだと思います……まあ、それ以外の要因にカイザーンが僕にAqライトを流し込んだり、別の時代に存在するエネルギー”バッドエナジー”の干渉、この世全ての悲しみの”悲しみ”である”ノイズ”を僅かだけど取り込んだり……色々ありましたから」

 

 駆の説明から分かるのは……彼が放つAqライトが彼の生い立ちだけでなく、これまでの戦いの中で彼が立ち向かっていた脅威によるものである事だった。その壮絶さを考えるだけで……私が恐怖すら感じるほどにだ。

 

駆「僕にとって……命は捨てたくて仕方のなかったものでした。でも……死んで分かったこともありました。死んでしまったら……助けたい人も守れないし、苦しみは生きていた時と変わらない。だから……生きていなければ意味がない!僕は全部助けるために……何があっても生き続けてやる!!!そして……種をっ!!!!!……あっ、ごめんなさい……もう夜でしたね」

 

せつな「……私も一度、命を落としたことがあるの」

 

駆「えっ?」

 

せつな「私達、ラビリンスで生まれた人間は寿命すら管理されている……通告を受けて、後はその時を待つだけ……それが普通だと思っていた。でも……ラブや美希、ブッキーにおかあさんやおとうさん……この町のみんなと触れ合って……変わっていった。私も……今は生きたいって思うわ……あなたと一緒ね、駆」

 

駆「そうですね。その……安心してください、僕はこのAqライトを使って誰かを傷付けたりはしない。あと……フレッシュプリキュアの皆さんや、この”クローバータウンストリート”の皆さんも……絶対守ります!ネツゾーンの好きには……絶対……させ……」

 

 彼の言葉が急に途切れ途切れになる。よく見ると……瞼が閉じそうになり、身体がふらふらと揺れている……もしかして、眠いのだろうか?

 

せつな「……分かったわ。だから、もう言わなくていい……あれだけの戦いに、ずっと緊張したふうで疲れてしまったのよね。私のベッドを使っていいから……ゆっくり休みなさい」

 

駆「ごめん……な……さい……でも……絶対に……」

 

ポスッ!

 

せつな「ふふっ……ここが限界みたいね。コルーリを呼んできて運ぶのを……」

 

ぎゅうっ!

 

 私はベッドから離れようとすると、手に何かが掴まっている感じがした。それをよく見たら、駆は私のパジャマの所をぎゅっと掴んでいる……力強く握っているけど、離せない訳ではない……でも、起こしてしまうは……この彼の可愛らしい寝顔を見ると忍びないので、私は……このまま動かない事に決めた。

 

駆「守り……ます……絶対に……絶対……に」

 

せつな「……ええ、期待してるわ……駆」

 

 この時、私が彼から感じたものは既に”恐怖”ではなく……確かな”希望”になっていた。

 

 

翌朝 AM5:00

 

side:コルーリ

 

コルーリ「……チュ?チュ~~~~~ンッ!チチュン……あれ?カケル、戻ってこなかったチュン?」

 

 私はソファーで目を覚ますと、ここで寝る予定だったカケルの姿がない。せつなさんに呼ばれて行ってしまい、それなりに時間が経っても戻ってこなかったので先に寝てしまったのだが、結局帰ってこなかったようだ。

 

コルーリ「まだ誰も起きてないみたいチュン……よし、カケルを探しましょう」

 

 私は誰も起きていない桃園家の中を飛びながら、カケルを探すことにする。せつなさんのお部屋は……確か二階の奥の方だったはず……先ずはそこに行ってみましょう。

 

 

桃園家〈二階〉 せつなの部屋の前

 

せつな「……ここチュン」

 

 私はせつなさんのお部屋の前まで来る。昨日から帰ってこなかったと言う事は……何かあったのかもしれない……例えば……。

 

せつな〈お前を信じることは出来ない!私と戦え!!〉

 

駆〈うわぁぁぁぁぁっ!!!!!〉

 

 はたまた……。

 

せつな〈可愛い顔してるわね……私が遊んであげるわ♪〉

 

駆〈そ、そんなっ!せ、せつなさん……///〉

 

 もしかしてっ!

 

駆〈僕のものになってください……せつなさん。それが駄目なら……僕なしではいられない身体に……してあげますよ〉

 

せつな〈だ、ダメ……ッ///!アアッ///!〉

 

コルーリ「////……ないチュン!カケルに限って……そんなこと……でも、マナさんは押し倒していたし……いいえ、そんな事ないはずチュン。カケルは……そんな事……」

 

 私は……色々な妄想をして、その何かが広がっている可能性のある扉のドアノブに乗り……体重をかけてノブを動かし、扉を開ける……そこに広がっていたのは……。

 

駆「……くぅ……くぅ……」

 

せつな「すぅ……すぅ……」

 

 同じベッドで寝ている……カケルとせつなさんでした。

 

チュ~~~~~~~~~ンッ!!!!!!!!!!

 

 

一方その頃……

 

ラブ・タルト「「ん~~~?せつな(パッションはん)の部屋から……?」」

 

圭太郎「ん~?何の声だ~?」

 

あゆみ「んん……ねえ、さっきの声、せっちゃんの部屋からしなかった?」

 

圭太郎「そうか?一応……見に行ってみようか?」

 

あゆみ「そうね……何かあったら大変だし……」

 

 この声を聞きつけて部屋にやって来た桃園家の面々に一緒に寝ている事が見つかった駆とせつなは……顔を真っ赤なハートのように赤くして、大変だった……と言う。

 

 

AM13:30 クローバータウンストリート 四つ葉町公園

 

side:駆

 

ラブ「可愛いの買えてよかったね、コルーリ!」

 

コルーリ「はい、美希さんが……可愛いブルーの奴を選んでくれました」

 

 現在、僕らは隣町のショッピングモールでコルーリの下着を買って、クローバータウンストリートの四つ葉町公園に戻って来たところである。男として……あまり女性専用下着売り場には行きたくないのだが……一緒に探してと言うコルーリの上目遣いに負けて一緒に探した。……途中で店員さんが下着を勧めて来た時はどうしようかと思ったが……何とか切り抜けた。

 

美希「しっかり身体に合ったものじゃないといけないからね」

 

ラブ「そうだよね~……そうだ!せつなは買わなかったの~?駆君に見せる用とか~~~!」

 

せつな「ッ!?ら、ラブっ!あれは本当に違うんだから///!」

 

美希「え~!何それ!!ラブ、その話 詳しく聞かせて!!!」

 

祈里「美希ちゃん、せつなちゃん困ってるよ」

 

 それについては……今日の朝に遡る。昨日せつなさんに誘われて部屋で話していた僕は、戦闘とせつなさんから向けられる敵意で緊張していた事がたたり、睡魔に襲われてせつなさんの部屋で寝てしまったのだ。そしたら僕がせつなさんの服を掴んで離さなかったらしく、仕方なくせつなさんもベッドで眠り……それを朝まで帰ってこなかったことを心配したコルーリが部屋で発見して絶叫……桃園家とタルトの知るところとなった訳だ。圭太郎さんには身体をすっごい揺すられるし、あゆみさんは”お赤飯炊かなくちゃ~”とか言うし、ラブさんはこんな感じで、皆に言いたくて仕方がないみたいだ……ちなみに……。

 

コルーリ「……ん///」

 

 コルーリは少し大きくなった胸を当ててやろうとばかりに僕の腕に抱き着いている。さっきからずっとだ……試着室に行く以外で離してないんだ……いい加減熱いし……集中できない///。まあ……確かに前よりは大きくなったと思う……でも、まだ僕の好みという訳ではない……もう少し大きいくらいの方が僕好み……って、何考えてるんだっ!!!!!

 

カオル「は~い、お待たせ~!ドーナツのセットだよ~!ぐはっ!」

 

ラブ「カオルちゃん、ありがと~!……あれ、駆君……全部”プレーンシュガー”だね!好きなの?」

 

 あ、話題が変わった!良かった……!

 

駆「そうですね……これは僕なりのこだわりと言うヤツです!貰い物以外のドーナツは”プレーンシュガー”だけを食べる様にしてるんです!!……まあ、種が新商品のゲテモノを絶対に頼むので……口の中を落ち着かせるためなのが……理由ですけど」

 

祈里「種ちゃんって、昨日話してたネツゾーンに攫われたっていう妹さんの事だよね?」

 

美希「そうよね……あたしだって和希に何かあったらって思ったら……ゾッとするもの」

 

駆「・・・・・・」

 

コルーリ「……カケル」

 

 種と一緒に過ごして来たあの日々……僕の荒んだ時間の中で、笑えていた瞬間があった時……その中でも種は……僕に気持ちを隠していた。……種、お前はどんな気持ちで……僕と過ごして来たんだろう?まだ……僕には分からないな。

 

美希さ~~~~~~~ん!!!!!

 

 そんな事を考えていたら、昨日プリキュアの情報収集の時に話した”丸刈りにしている少年”が美希さんの名前を呼んで走ってくる。よく見たら後ろに昨日あった大輔くんと、これまた情報を話してくたメガネで長身の少年”がやってくる……どうやら友達だったみたいだな。

 

美希「ど、どうも、裕喜くん」

 

祈里「健人くんも、こんにちは」

 

健人「こ、こんにちは、山吹さん!」

 

裕喜「いや~!美希さんに会えるなんて歓迎ですよ~~~!」

 

 何とも分かりやすく好意を向けている”裕喜”くんと”健人”くんの二名……それとは別に僕にすっごい視線を向けてくる大輔くん……視線が痛いな。

 

大輔「何やってんだよ?お前……その子と付き合ってるのか?それなのに……ラブの家に泊まったのか?」

 

駆「ラブさんはせつなさんの友人……ご厚意で泊めていただいただけですから何もないですよ」

 

ラブ「すごかったんだよ~!お料理上手だし、デザートまで作れちゃうの!」

 

大輔「ッ!! ……けっ!お前は上手い飯を作ってくれるなら、男だって泊めさせるんだな」

 

 大輔くんが放った一言を聞いたラブさんは、大輔くんの目の前まで詰め寄り怒りをぶつける。

 

ラブ「何よその言い方!」

 

大輔「本当の事だろうが!」

 

祈里「ま、まあまあ、二人共!」

 

健人「喧嘩は良くないですよ!」

 

そうだな……そんなに怒っていては不幸のが溜まってしまうよ。

 

駆「ッ!! インペイル!」

 

 僕は聴きなれた声が聞こえると思い、その方向を向くと……そこにはインペイルと昨日会ったウエスタ―さんに、それと恰好がにいている女性と男性……合わせて4名がいた。

 

大輔「だ、誰だよあんたら!……ッ!!……ああ」バタンッ!

 

ラブ「大輔っ!?」

 

駆「大輔くん!……あっ!他の二人も!カオルさんまで!」

 

 インペイルがこちらに右手を向けると、急に大輔くん達は気を失っていく。何か力を使って彼らの意識を奪ったのだろう。

 

ノーザ「初めましてね……5人目のプリキュア”キュアエクス”。私はラビリンスの最高幹部……”ノーザ”よ。まあ、名乗っておいて悪いけれど……覚えなくていいわ。あなたは今日……ここで他の四人と共に消えるのだから!」

 

サウラ―「僕はサウラ―……まあ、見ての通りラビリンスだ」

 

駆「ラビリンスの幹部を引き連れてってことは……協力したって事か!」

 

インペイル「そう言う事だよ、キュアエクス。お前を消すために用意したのさ」

 

ノーザ「ええ、それでは行きましょう、プリキュアの倒しに……そう!全ては!」

 

ノーザ・サウラ―・ウエスタ―「「「全ては”インペイル”様のために!……え?」」」

 

 なんだ……何を言っている?急にラビリンスの三人が動揺しだした。何かあったのか?それを見ていたインペイルは……苦しそうに口元を抑えている。

 

インペイル「くっ……くくっ……くははははははっ!!!!!」

 

ノーザ「い、インペイルっ!?貴様……私達に何をした!?」

 

インペイル「ああ……”カイザーン”に与えられた”Aqライト”でどこまで出来るかを試したのだが……まさか、認識を歪めることも出来るとは……くふふ!これは愉快だな!!!我の前に……跪け!!!!!」

 

ノーザ・サウラ―・ウエスタ―「「「ぐっ!?」」」

 

 インペイルは右手をラビリンスの三人に向けると……Aqライトが他の三人を包み、まるで操り人形のように無理やり身体を動かしているようだ。そして……インペイルは空いた左手に……忌まわしい”兵器”を取り出す。

 

インペイル「さあ、実験を始めようっ!!!喰らえ、デリーーーーートッ!!!!!」

 

デリート『イタダキマーーーーースッ!!!!!』

 

ノーザ「インペイルーーーーーーッ!!!!!」

 

バクッ!!!

 

せつな「ウエスタ―!サウラ―!」

 

インペイル「次は……君だよ、”イース”!」

 

駆「ッ!! せつなさん、逃げて!!!!!」

 

デリート『プリキュアーーーーーッ!!!!!』

 

バクッ!!!!!

 

 目の前で起きたことは……恐ろしいものだった。インペイルの取り出したデリートはラビリンスの幹部三人を飲み込むと、その次に……せつなさんの後ろに一瞬で移動したインペイルによって……せつなさんがデリートに飲み込まれてしまった。

 

ラブ「せ、せつな……!せつなーーーーーっ!!!」

 

インペイル「さあ、仕上げだっ!四人の幹部にプリキュアを取り込むと……ゲンサークはどうなるのか!」

 

駆「インペイルッ!お前っ!!!」

 

インペイル『フレッシュプリキュア!の歴史を消し去り!隠せ!ゲンサーーーーーク!!!』

 

ラビリンスG『『『『スベテハ……”インペイル様”ノタメニーーーーー!!!!!』』』』

 

 目の前に現れたのは……”大量の泥”と”機械のケーブル”が混じりあった”一体”の人型の怪物。なのに……声は四人分聞こえる……さっき聞いた二人に、ウエスタ―さん……そして、せつなさんの声がする。

 

インペイル「あっはっはっは!成功だ!!私が新たにデリートへと組み込んだ”複数存在を一体のゲンサーク”へとする機能は成功だ!!!しかもプリキュアも取り込み、Aqライトの力で制御も出来ている!!!これならば……カイザーンの奴を消す事も出来る!!!!!」

 

駆「カイザーンを……消す?お前はカイザーンの部下だろう!」

 

インペイル「ふん……私達、三幹部全員が忠誠を誓っているとでも思っていたのかな?そもそも……デリートは私がカイザーンを消滅させるために作った”私の兵器”なのだよ!勿論それは隠し……ネツゾーンの目的に使用する兵器と偽ってね~~~~~!!!」

 

駆「この……度し難い外道がっ!」

 

返してっ!!!!!

 

インペイル「……ん?なんだね……キュアピーチ?」

 

ラブ「あなたの言ってる事なんてどうでもいい!せつなを……私達の友達を返して!!!」

 

インペイル「ふむ……だったら自力で取り返してくれるかな?できるものなら……だがねぇ!!!」

 

駆「ラブさん……やりましょう!あのゲンサークの中から……せつなさんを取り戻す!!」

 

ラブ「分かった!みんな……いくよ!」

 

 ゲンサークの中へと取り込まれたせつなさんを救うため……フレッシュプリキュアを救うために……絶対にこの手を……せつなさん、あなたに届けて見せる!!!

 

 

To Be Continued……




いかがだったでしょうか?よく考えたらフレッシュって東西南北の四人が一斉に揃うのって……せっちゃんがゲージを壊そうとした時くらいですからね……ちゃんと敵として四人で戦って欲しいな~……と考えてやってみました!あと、インペイルの裏切りは序盤の方で臭わせてましたが……あまり出す機会無かったので、思い切ってやってみた!次回は……ラビリンスGの能力で現れる怪物たち!二体になるエクス!?そしてエクスの伸ばした手が握るのは……彼女の手と、”黒い鍵”!?乞うご期待ください!

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