ヴァールハイト・プリキュア   作:32期

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フレッシュプリキュア編、今回が最終回です。せつなを取り込んだラビリンスゲンサークを倒し、フレッシュプリキュアを、せつなを救うことが出来るのか?では、お楽しみください!

1月20日はキュアエールこと”野乃 はな”ちゃんの誕生日でした。はなちゃんは駆にとってプリキュアのお手本のような人であり、初めて自分に手を伸ばしてくれた人物で、駆の中では”尊敬する人”なんです。では、はなちゃん!誕生日おめでとう!!


第四十五話:不幸を超えろ!精一杯に手を伸ばせ!

クローバータウンストリート 四つ葉町公園

 

side:駆

 

ラブ・美希・祈里『『『チェインジ・プリキュア・ビートアップ!』』』

 

駆『プリキュアプリケーション!インストール!!!』

 

ピーチ「てやぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 僕たちはすぐさま変身を開始する。こうしている間にもせつなさんが苦しんでいるかもしれない……そう考える僕ら……特にラブさんは急いでいた。彼女は名乗ることなく……あのゲンサークへと向かって行く……それこそ彼女が焦っている証拠だ。でも……あんなのは無謀すぎる!何とかしないと!!!

 

ラビリンスG『『『『クルナーーーーーッ!!!』』』』

 

ピーチ「ッ!? きゃあっ!!」

 

ベリー「ピーチ!」

 

エクス「くっ!コルーリ、大輔くん達を安全な所に!!僕はピーチを助ける!!」

 

コルーリ「わ、分かりましたっ!タルトさんとシフォンさんもこちらへ!!」

 

 ピーチの攻撃はゲンサークの振るった腕の強い力で空中に打ち上げられる。僕は魔法の箒をプリブートすると、それを使って空へ打ち上げられたピーチの元へと飛んでいき、彼女をキャッチする。

 

ピーチ「くっ!!……えっ?あ、ありがとう、エクス!」

 

エクス「むやみに突っ込んではダメです!僕もせつなさんの事は心配ですけど……ここは考えないと!」

 

インペイル「ほお……プリキュアであるキュアパッションをゲンサークにしたが……変身能力は残っているのか。プリキュア本体に”特異点に匹敵するQaライト保有量”がある事はデータで分かってはいたが……それが原因か?まあいい……やれ、ラビリンスゲンサークよ!お前の真の力を見せてやれ!!!」

 

ラビリンスG『『『『スベテハ”インペイル様”タメニッ!!!』』』』

 

エクス「なんだ……あれは?”ダイヤ状のシンボル”か?それに”正三角形のカード”と……ソレワターセの実っ!?」

 

 インペイルの命令を聞いたラビリンスGと言うゲンサークは、自身の前に三種類の物質を出現させる。一つ目は”ダイヤ状のシンボル”が二つ、二つ目は涙を流す一つ目マークがあしらわれた”正三角形のカード”……そして三つ目は、前回の戦闘で見た”ソレワターセの実”。まさか……ゲンサークがあれを使って、別の怪物を生み出そうとしてるのかっ!?

 

ラビリンスG(ウエスタ―・サウラ―)『『ナケワメーケ、ワレニ仕エヨ!』』

 

ラビリンスG(イース)『ハアアアアアッ!!!』

 

ラビリンスG(ノーザ)『ソレワターセ、姿ヲアラワセ!』

 

 ラビリンスGが放った物質は、僕たちが食べようと思っていたドーナツに入っていくと……それはドーナツに手を生やしたような怪物”ナケワメーケ”の二体と、ソレワターセが現れる……が、ナケワメーケの一体については”正三角形のカード”が追加で入っていき、涙目のマークがついた怪物”ナキサケーベ”へ変化した。しかもそれらは……。

 

Gナケワメーケ『ガンサ~クナケワメ―――ケッ!!!』

 

Gナキサケ―べ『ウオォォォォォォッ!ガンサ~クッ!!!』

 

Gソレワターセ『ガンサ~クソレワタ―――セッ!!!』

 

 ……もれなく”ガンサーク化”されている。

 

エクス「……これはヤバイ!」

 

ピーチ「やばくったって関係ないよ!それよりもせつなを助けないと!」

 

ベリー「バカッ!ガンサークって前回と同じなんでしょ!私達じゃどうしようもない!!」

 

パイン「でも……このままじゃせつなちゃんが……ッ!!」

 

エクス「これはっ!……ソレワターセのつたっ!?」

 

 地上に降りた僕とピーチは現状の確認をするためにベリーとパインの二名のところまでいくが……話しても全く進展しない。そのうえGソレワターセのつたが僕らを拘束した……しかも他の二体も向かってきている!まずは拘束を解いて回避しないと!!

 

エクス「エトワール、メロディソードを出します!!スタースラッシュで拘束の解除、前方へ”盾”のように展開して下さい!!!」

 

エトワール『分かった!スタースラッシュ!!』

 

ピーチ「あ、ありがとう!」

 

ベリー「この後はどうするのっ!?」

 

エクス「なんとかしてゲンサーク以外の怪物を一点に集めましょう!集めたら……僕がそいつらを浄化します!!」

 

パイン「わ、分かったわ!」

 

 僕はその場でエトワールの能力を発動し、拘束解除と防御をエトワール側にお願いする形で態勢を整える……拘束は解けた、防御は……5秒ってところかな。何とかこの間で次の作戦は伝えた……正直、作戦と言うには無理がある……シードならまだしも、エクスでは限界がある……でも……だとしても……やってやる!!!

 

バリンッ!!!

 

Gナケワメーケ・Gナキサケ―べ『『ガンサーーーーークッ!!!!!』』

 

エクス「いきますよ!周囲に散って……皆さんの浄化技を三体に向かって放って下さい!!」

 

ピーチ「うん!ベリー、パイン……やるよ!」

 

ベリー・パイン『『ええ(うん)!』』

 

 三人はリンクルンから”キュアスティック”と言うアイテムを出すと……それぞれ”ピーチロッド”、”ベリーソード”、”パインフルート”と彼女たちに合った形の姿をしている。フレッシュプリキュアさん達はそれを使い……浄化技の準備をする。

 

ピーチ・ベリー・パイン『『『悪いの悪いの飛んでいけ!』』』

 

ピーチ「プリキュア・ラブサンシャイン……!」

 

ベリー「エスポワールシャワー……!」

 

パイン「ヒーリングプレアー……!」

 

ピーチ・ベリー・パイン「「「フレーーーーーッシュ!!!」」」

 

 ピーチはGナキサケ―べを、ベリーはGナケワメーケを、パインはGソレワターセを……それぞれの浄化技で何とか僕の目の前まで集めてくれた……ここからは!

 

エクス「僕の番だ!”HUGっと!プリキュア”の皆さん……僕に力を!!!」

 

HUGっと!プリキュア『『『『『うん(はい)(ええ)!』』』』』

 

 僕はエトワール以外のHUGっと!プリキュアの皆さんを呼び……力を貸してもらう!

 

HUGっと!プリキュア『『『『『HUGっと!』』』』』

 

エクス「プリキュア・ドットライト……エクスーーーーーーッ!!!!!」

 

 僕は浄化技を発動し……三体の怪物達へと突き進む。1チーム分の威力ならガンサーク三体でも浄化できる……が。

 

インペイル「ゲンサーク……やれ!」

 

ラビリンスG(イース)『ハアッ!!!』

 

シュンッ!!!

 

エクス「消えっ!?があっ!!!」

 

シュンッ!!!

 

ピーチ「エクスッ!?きゃあっ!!!」

 

ベリー「ピーチッ!?これって……っ!?ああっ!!!」

 

パイン「いやっ!!!」

 

 僕の浄化技が当たる瞬間……ガンサークたちは”赤い光”に包まれて消えた。そして次の瞬間には……奴らは僕の真上に現れて僕を押し潰す。その後もガンサークたちは赤い光に包まれると、フレッシュプリキュアさん達の後ろに現れて彼女たちに奇襲を行う……それのせいで皆さんの持つリンクルンを入れたケースが身体から外れたせいなのか、彼女たちの変身が解かれてしまう。

 

ラブ「変身がっ!?さっきのあれって……せつなの!?」

 

タルト「間違いあらへん!あれはパッションはんの……”アカルン”の力や!」

 

美希「それで……いきなりガンサーク達があたしたちの後ろに出て来たのね」

 

祈里「さっきのは”ゲンサーク”がやったみたいだから……先にゲンサークを倒さないと!でも、他にいる”ガンサーク”三体が邪魔するはずだし……」

 

エクス「ガンサークを狙ったら、ゲンサークがテレポートで守る……ゲンサークを狙っても、ガンサークの処理が出来ないし、自身をテレポートするかもしれない……ほぼ”詰み”か!」

 

 この状況は……危険だ。フレッシュプリキュアの皆さんは変身が解けているし、奴らは四体で人数差がある……そして、パッションのテレポートが厄介すぎる!……だが、なんとかするしかない!!ほぼ詰みではあるが……可能性がない訳ではない!!!

 

エクス「HUGっと!プリキュアさん、ありがとうございました……解除します」

 

コルーリ「エクス……それではもうこの戦闘で”HUGっ!プリキュア”の力が使えませんよ!?」

 

エクス『大丈夫……考えがある!プリキュアプリケーション!インストール!!!』〈魔法つかい〉

 

 僕は新たに”魔法つかい”のプリキュアプリを使用し……ミラクル、マジカル、フェリーチェの三人を呼ぶ。ここで必要なのは……”単体での戦闘力”ではなく、”複数人による戦局のへの対応”!……だからこそっ!!!

 

エクス「「”僕たち”がゲンサークとガンサーク……どちらにも対応できれば良い!!!」」

 

ラブ「え、エクスが……”二人”になっちゃった!?」

 

祈里「ど、どうなってるの!?」

 

美希「これって……どう言う事なの、エクス!?」

 

 僕がいきなり二人になった事に動揺するラブさん達……まあ、驚くと思ったけど、説明しないとな。

 

エクス(L)「これは”ふたり”になるはずのアプリなんですけど……種がいなくて”僕だけ”になったらどうしてもふたりに出来なかったんです。そこで僕は考えました……僕の中にある”もう一つの意識”を使って、全体の出力を半分ずつにすることで……二人に分身することに成功した。ついでに僕はエクス L《レフト》……"

本来の時生 駆"です……そして、こっちが」

 

エクス(R)「無理やり呼び出された”バッドエンドシード”……改め、エクス R《ライト》です。ちなみにこの組み合わせは”2016年繋がりだから”って理由があるんだけど……まあ、その説明は後程。はぁ……まさか僕まで利用されるなんて思わなかったよ。もう一人の僕って……結構”強欲”だよね~」

 

美希「い、意味が分からないわ……」

 

エクス(L)「まあ……掻い摘んで説明すると、”戦闘力を半分にした分身を出した”って意味です!」

 

エクス(R)「でも、スペックは元々の身体能力なので変わらないし、”Qaライトの出力が半分になる”って感じですかね~……まあ、底上げが出来るので何とかします」

 

 僕が考えた”複数戦用”の戦闘形態……Qaライトの出力を半分にし、もう一人分の身体に”バッドエンドシード”の精神を入れる事で無理やり完成させたのだ。Qaライトの出力が半分になるだけでなく、呼び出せるプリキュアも半分の”3人”……その代わり、二人で別々のプリキュアを呼び出せるが、この形態になるの為に既に”ミラクル”と”マジカル”をセレクトしているから……実質”2人”しか選べない。今回フェリーチェを合わせて呼んだのは単騎での戦闘力が高いし、防御こなせるからだ……今回は”L側”に呼んだので、僕が呼べるのはあと”1人”、”R側”があと”2人”……上手く立ち回らないといけない!

 

エクス(L)「さあ、ここからは!」

 

エクス(R)「僕たち、2人!」

 

エクス(L・R)「「"XX"《ダブルエクス》で相手をする!」」

 

インペイル「面白い!カイザーンはお前を必要としているからな……見せてみろ、キュアエクス!!貴様の力をっ!!!」

 

エクス(L・R)「「上等だ!超協力プレイでクリアしてやるっ!!!」」

 

 僕はゲンサークを、エクス(R)はガンサークを……それぞれ対処するために動き出す。待ってて下さい……せつなさん!!!

 

 

side:エクス(L)

 

ラビリンスG『『『『ゲンサーーーーークッ!!!』』』』

 

シュンッ!

 

エクス(L)「消えた……どこに……」

 

マジカル『落ち着いて……エクス、ゲンサークの出る瞬間をしっかり予想しなさい』

 

フェリーチェ『マジカルと私の目では……対処することが出来ません。ですが、エクスの”目”はあの瞬間移動に付いて行くことが出来るはずです。それはあなたにしかできない……あなたの力です』

 

エクス(L)「分かりました……やってみます」

 

 呼吸を落ち着けて……ゲンサークが現れる場所を予測し、奴の現れた瞬間に……一撃を叩き込めれば……!

 

シュンッ!

 

ラビリンスG『『『『ハアァァァァァァッ!!!!!』』』』

 

エクス(L)・マジカル・フェリーチェ「『『はあっ!!!』』」

 

シュンッ!

 

エクス(L)「またっ!?がっ!!!」

 

 再び現れたラビリンスGに合わせて攻撃を仕掛けるが……奴は再び姿を消し、僕の背後から攻撃をしてくる。体勢も変えることが出来なかったため避けられずに攻撃を受けてしまった……打ち込むにしても距離があり過ぎたか?もっと引き寄せるか……そのうえで打ち込むしかない!いや、残念だが”目”だけではダメだ!あと呼べる”1人”で……どうにかしなくては!必要なのは”確実な一撃”、”素早い反応速度”、”あらゆる場面に対応できる万能性”……なら!

 

エクス(L)「ムーンライト!」

 

ムーンライト『お呼びの様ね……いいわ。エクス、ゲンサークは死角からの攻撃が多いわ。そして、あなたの”目”はゲンサークに通用している……なら、後は奴との距離を測りなさい。そのために”目”でしっかりと見えれば……出来るわね?』

 

エクス(L)「つまり”後ろ”が見えれば……そうか!ムーンライト・リフレクション!」

 

 僕は銀白色の円盤を二枚発生させて、空中で浮遊させるように操る。円盤の角度を合わせて……これ位か?

 

シュンッ!

 

ラビリンスG『『『『消エロォォォォォッ!!!!!』』』』

 

 もっと……もっと引き付ける!もっと……もう少し……ここっ!!!!!

 

エクス(L)「だりゃああああああっ!!!!!」

 

ラビリンスG『『『『ガアァァァァァッ!!!』』』』

 

 よし!入った!!!円盤を”鏡”の代わりにして後方を見える様にしたが……上手くいったぞ!

 

ラビリンスG『『『『小賢シイッ!……ッ!?』』』』

 

ガンサーク達『『『ガンサ~~~~~クッ!?』』』

 

ドカンッ!!!

 

エクス(R)「小賢しいのはお前らだって……ふぅ……これで一か所にまとまったかな?一緒に決めるよ、もう一人の僕!」

 

ミラクル『それなら私達も手伝うよ!』

 

マジカル『あいつらを逃げないように押さえればいいのね!分かったわ!!』

 

エクス「いきます!リンクルステッキ!!」

 

エクス(L・R)「「『『ダイヤ!永遠の輝きよ!僕(私)たちの手に!フルフルリンクル!プリキュア・ダイヤモンド……エターナル!!!』』」」

 

 エクス(R)によってゲンサークの元へ吹き飛ばされてきたガンサーク達。これにより動かなくなったゲンサーク達をミラクル、マジカルの協力で作り出したダイヤモンドのケージ……それに閉じ込めて上空へと打ち上げる。これで……外さない!!!

 

エクス(L・R)『『プリキュアプリ!インストール!!!』』〈魔法つかい〉

 

エクス(L・R)「「〈魔法つかい〉プリキュア・ドットライトエクスッ!!!!!」」

 

 僕たちは左右からゲンサーク達を挟み込むように……奴らへと突っ込んでいく。さっきは逃げられたが、もうそうはいかない!これで終わらせて……せつなさんを!!!

 

ラビリンスG(イース)『プリキュア・ハピネス・ハリケーンッ!!!!!』

 

エクス(L)「プリキュアの能力だけじゃなく、浄化技までっ!?」

 

エクス(R)「ッ!?ボサッとするな!くそっ!!フラワーエコーワンド!!リンクル・ピンクトルマリンッ!!!」

 

コルーリ「エクスッ!」

 

エクス(R)「チッ!防ぎきれない……!くそっ!!がっ!!!」

 

ドンッ!

 

 突っ込んでいく中、ゲンサークはパッションの浄化技と思わしき”ハート型の光弾”が嵐のように飛んでくる。それに気を取られた僕をエクス(R)が守るように攻撃の軌道を変えて僕の前に来て、フェリーチェが使う”花のバリア”を前方に展開する……が、その勢いをバリア一枚で留められることが出来ず、僕らは地面へと吹き飛ばされてしまう。

 

エクス(R)「がっ!はぁ……はぁ……ヤバイ……そろそろ消えそうだ……!」

 

インペイル「くふふ……これは中々!さて……そろそろ”出来上がった”頃かな?ラビリンスゲンサークッ!!!」

 

 インペイルの声を聞いたラビリンスGは、胸の辺りを開くと……そこから”黄色の液体”が入ったヘルメットくらいの装置を出す。それを見たインペイルは興奮を抑えきれない様子で……口元をピクピクと振るわせて、それを取り上げる。あれは……何だ?

 

インペイル「ふふっ……これが何か知りたそうだね。これはインフィニティを復活させるためにラビリンスが集めていた”不幸のエネルギー”……それを濃縮したものだよ。不幸のエネルギーはゲージから解放されると人の命だけでなく、心まで壊すことが出来る……これはね、ラビリンスが所有する不幸のゲージの”三倍”……それを更に濃縮した代物で、ラビリンスゲンサークがこの時代に存在する間……この”世界全ての不幸”を集めて作っていたのさ。これを解放すれば……世界が滅んでしまうかもしれないな~!しかも、これは量産が可能!!これを大量に生産すれば……さすがのカイザーンと言えどただでは済まないだろう!!!」

 

ラブ「そんなっ!?そんなのを使ったら……クローバータウンストリートがっ!?」

 

美希「それだけじゃないわ!世界全体が……不幸に包まれてしまう!!」

 

祈里「このままじゃ……!」

 

エクス(R)「相変わらず説明が長いんだよ……三流悪党がっ!リンクル・アメジスト!」

 

 エクス(R)はアメジストの魔法を使うと、インペイルの手元にある……例えるなら”不幸の爆弾”を魔法陣に通し、自身の手元に持ってくる。そして……その爆弾を僕へと手渡す。

 

エクス(R)「ごめん……ここまでだ。後の始末……頼むよ、もう一人の……僕……!」

 

エクス(L)「分かった……後は僕の中で見ていてくれ」

 

 エクス(R)は僕の中へと消えていくと……それ同時に魔法つかいプリキュアさんやムーンライトまで解除される。まだ……ピンチのままだ……でも……この爆弾をどうにかしないと!世界も、プリキュアも……守れない!!

 

エクス(これを壊せば!……いや、ダメだ!壊せば”不幸”が溢れてしまう……それに壊せても、ゲンサークがいれば何回でも作られる!!どうすれば……!!)

 

インペイル「簡単だよ……それを使って世界を滅ぼせばいいのさ」

 

エクス「ッ!? これを……使って……?」

 

インペイル「そいつを使えば、世界全ての人間が消え……不幸はなくなる。そうすれば……少なくともこの時代ではこの兵器は作れない……が、フレッシュプリキュアの存在の保証は出来んよ。さあ、”世界”を滅ぼし、プリキュアを犠牲にして不幸を止めるか?”プリキュア”を救うために世界を不幸にするか?選ぶのだ、キュアエクス!!!」

 

エクス「……分かった。……決めたよ、どうするのか」

 

 インペイルが出した選択肢……出来るだけ早く、可能な限り考えて……答えを決める。この選択肢は……コルーリにまた怒られるやつだな……。

 

インペイル「では……答えを聞こうか、キュアエクス」

 

エクス「答えはこうだ……世界を不幸にせず、プリキュアも救う!」

 

ガチッ!ゴオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!

 

エクス「全ての不幸を……僕が受け止める!!!!!」

 

 僕は不幸の爆弾のハンドルと思わしき部分を思いっきり捻る。すると、爆弾は破裂し……その中から黄色の液体が溢れだす。黒い靄を纏い、空を覆うその液体は……”僕”へと向かってくる。

 

エクス「うああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」

 

コルーリ「エクス……またっ!!!だ、ダメッ!!!やめてえええええええっ!!!!!」

 

ラブ・美希・祈里「「「エクス!」」」

 

タルト「エクスはん、あかん!!あんなとんでもないエネルギー……一人で受け止められる訳あらへん!」

 

シフォン「かけりゅ……」

 

でも、これは僕を犠牲にするんじゃない……助けるために!救うために!!僕は……やるんだ!!!

 

インペイル「ハハハハハッ!それが君の答えか!キュアエクス!!自己犠牲とは何とも美しいじゃないか!!!しかし、それは無駄だ!!!君の犠牲は……誰も救えないのだよっ!!!!!」

 

エクス「がああああああああああああっ!!!!!!!!!」

 

インペイル「どうだね!世界の不幸は!!それを濃縮した世界を滅ぼす力は!!!さあ、もっと苦しめ!!!!!あっはっはっはっはっは!!!!!」

 

フレ……フレ……僕!

 

インペイル「……ん?」

 

エクス「フレ……フレ……僕!頑張れ……頑張れ……僕!!!フレフレ……僕!頑張れ頑張れ……おー!!!!!」

 

インペイル「何を言っている……キュアエクス?」

 

 インペイルの問い掛け……それに僕は答える。大方、この言葉の意味が分からないのだろう……いいさ、答えてやる!

 

エクス「自分を……応援してるだけだ!」

 

インペイル「応援……だと?」

 

エクス「そう……だよ。そうでもしないと……やってられないから」

 

インペイル「それが何になる?その程度で”世界の不幸”を受け止められる訳がない!」

 

エクス「人間は……不幸を……超えることが出来る!」

 

 僕は足に力を入れ……しっかりと身体を支えて、インペイルを睨む。そして……言葉を続けていく。

 

エクス「人間は……生きてると……いろんなことがある!不幸なことだって、辛いことだってある……けど、それだけじゃない!!僕も……辛い事や不幸なんていっぱいあった……けど、今はそれを乗り越えて……ここにいる!!!人間は……完璧には程遠い……だけど信じてるんだ!!!精一杯頑張れば……不幸の先にある……”幸せ”を掴むことが出来るって!!!!!」

 

warning! Aqライト:Qaフィール・セーフティライン……〈オーバー〉

 

コルーリ「あ、あれは……”Aqライト”!?」

 

エクス「人間は……不幸を超えられるんだ!悪いけど……人間をなめるなよ!!!」

 

 身体から……Aqライトが漏れ始め、纏うように身体を包んでいく。Qaウォッチから警告音まで出て来てるし……でも、これならっ!!!

 

インペイル「な、何をしている!?Aqライトで……不幸のエネルギーを取り込んでいるのか!?」

 

エクス「後……少し……はあああああああっ!はあっ!!!」

 

インペイル「不幸のエネルギーを……全て取り込んだ!?こ、これでは……カイザーンに通用するか……い、いや!それどころではない!!行け、ガンサーク!!!」

 

ガンサーク達『『『ガンサ――――――クッ!!!』』』

 

エクス「今行きますよ……せつなさん!」

 

 僕は……重い足取りでゲンサークへと歩み寄る。身体が重い……ガンサークも来てる……でも、足を止めたら……もっと遠くなってしまう!構うもんか!!ガンサークが邪魔をしたって……足を進めるんだ!!!

 

インペイル「消えろ、キュアエクス!!!」

 

ガンサーク達『『『ガンサーーーーーークッ!!!!!』』』

 

コルーリ「エクス!避けて下さい!!!」

 

美希「あのままじゃ……まともに攻撃を受けてしまうわ!」

 

祈里「お願い!避けて!!」

 

 避けてる暇は……ない!このまま……進め!!!

 

ドンッ!!!!

 

ラブ「ッ!?……えっ?」

 

インペイル「そ、そんな……バカなっ!?」

 

ガンサーク『『『ガ、ガンサ~ク!?』』』

 

タルト「な、何やあれ!?ガンサークの腕が……”消えとる”!?」

 

コルーリ「エクスに当たった部位から……消滅している!?」

 

 僕は構うことなくガンサークの攻撃に突っ込んでいったのだが、全く痛くない。どうやら……僕に触れた瞬間に奴らの方が消え始めたみたいだ。これは丁度いい……このまま進もう!

 

エクス「ごめん……ここは通らせてもらうよ」

 

ガンサーク達『『『ケッサ~~~~~ク///シュワシュワ~』』』

 

インペイル「触れただけで……消滅だと!?何だそのAqライトの濃度は!?前回よりも濃度が上がっているのか?まさか……これがカイザーンがお前にこだわる理由なのか!?だ、だが……こんなことが出来ると言う事は……”カイザーンと同等”だとでも言うのか!?」

 

エクス「……もう少しですよ、せつなさん」

 

インペイル「ッ!? ラビリンスゲンサーク、そいつを消し去れーーーーーーー!!!!!」

 

 インペイルの命令を聞いたラビリンスGが……消えた。また視界から攻撃してくるつもりなのだろう……でもそれは……。

 

ラビリンスG『『『『消エ去レーーーーーーーッ!!!!!』』』』

 

ガシッ!

 

ラビリンスG『『『『ッ!?』』』』

 

エクス「漸く捕まえました……これで離さない」

 

 向こうから近付いてくると言う事だ。その攻撃はもう覚えた……捕まえるのは容易い。

 

インペイル「ラビリンスゲンサーク、もう一度だ!!!」

 

エクス「……”逃げるな”」

 

ラビリンスG『『『『ガッ!?ガガアアアアアッ!?!?!?』』』』

 

インペイル「Aqライトがラビリンスゲンサークを”絡めとっていく”!?テレポートすることを……無理やり禁止したのか!?」

 

 僕はラビリンスGの動きとテレポートを無理やり止めて……奴に手を伸ばす。これでいい……これで逃げない。後は……せつなさんを引き上げれば……!

 

シフォン「ダメ―――――!!!」

 

エクス「……シフォン?」

 

 ラビリンスGに触れようとする手の前にシフォンが飛んできて割り込む。

 

シフォン「せつな、いじめちゃダメーーー!」

 

エクス「……そうか、Aqライトが触れるのは危ないって分かってるんだね。そして……どんなに姿が違っても、せつなさんを感じているんだ」

 

 シフォンは……せつなさんの事を感じている。そして……せつなさんを苦しめているのは、インペイルのAqライトだし、僕のAqライトも同じか……それを無意識に理解してるのかもしれない。

 

エクス「……シフォンは優しいんだね。大丈夫だよ……せつなさんをこれ以上、苦しめたりはしない。あの怪物の中から……絶対に助けてみせる。シフォン、僕を……信じてくれるかな?」

 

シフォン「グスッ!……ホント?」

 

エクス「うん……約束する」

 

シフォン「キュアキュア・プリプーーー!」

 

 シフォンの声が響き、額のクローバーのような部分が光を放つと……ラビリンスGの身体に”光の穴”が現れる。これがコルーリの言っていたシフォンの正体”インフィニティ”の力なのか?でも……この力から感じるのは”優しさ”や”温かさ”だ……悪いものではないだろう。それにこれなら、無理やりAqライトで”穴”を開けなくて済んだ……もしそれをしていたら、せつなさん達を傷付けていたかもしれない。

 

エクス「ありがとう、シフォン……せつなさんを助けてくるね」

 

 僕は光の穴へとAqライトを纏って入っていく……この先にせつなさんがいる!

 

 

ラビリンスゲンサークの中

 

side:せつな

 

せつな(……真っ暗で何も見えない……ラブ……美希……ブッキー……みんな……どこにいるの?)

 

 暗闇の空間で私はみんなの事を考える……何も見えないし、誰もいない。身体中を包む嫌な力……駆が放っていたものと同じ”Aqライト”の気配、そして”みんながいない”この状況が……私に”恐怖”を与えてくる。

 

せつな(怖い……!誰か!……ラブッ!みんなっ!!……駆っ!!!)

 

エクス(せつなさんっ!!!!!)

 

 恐怖を感じる私の前に現れた光の穴……そこから駆が、キュアエクスが現れる。しかし、彼は私の姿を見ると……急に伸ばしていた手が止まる。

 

エクス(せつなさん……なんですか?その姿は一体?)

 

せつな(姿……?こ、これって……イースの時の!?)

 

 私を見たエクスの手が止まった理由は、私の”姿”にあった。光が私を照らして漸く分かった……今の私の姿は、かつて人々を不幸にし、不幸のエネルギーを集めていた……”イース”の姿だったからだ。ラブや美希、ブッキーにおとうさんやおかあさんに変えてもらった”私”……その全てを”なかったもの”にされたような、どれだけ変わっても”罪が消えない”事を形にされたような感覚が……大きな不安になる。

 

せつな(嫌!嫌っ!!やめて……私から”みんな”を消さないで!!!)

 

エクス(ッ!?シフォンの開けた穴がっ!?このままじゃ……助けられない!せつなさんっ!!!)

 

 私を包むAqライトが……エクスを私から遠ざけ、光の穴を少しずつ闇に飲み込んでいく。そして……光の穴に半身まで戻されたエクスが再び私に手を伸ばす。

 

エクス(せつなさん、手を伸ばして!み■なの所に帰りましょう!!さあ、早く!!!)

 

 誰の所に帰るのか……よく聞こえない。でも……そうよね、帰らないと!ラブが……美希が……あれ?あと……”誰”だったかしら?思い出せない……で、でも……戻らないとよね!手を伸ばさないと……ッ!?

 

エクス(せつなさん!!!!!)

 

ゴォォォォォオオオオオオッ!!!!!

 

せつな(嫌ああああああああっ!!!)

 

 エクスを包むAqライト……何よあれ!?この空間を包んでいる物よりも何倍……いいえ、何百倍もの”恐怖”だ。あれに触れてしまったら……私はどうにかなってしまう!助けて、ラブ!助けて……あ、あれ!?後……誰!?二人の顔と名前が……私の中からどんどん消えていく!?あと二人いたのは分かる……なのに思い出せない!?

 

エクス(せつなさんを包むAqライトが……せつなさんに干渉し始めてる!せつなさん、これ以上この空間に留まるのは危険です!!ラ■さんや■■さん、■■さんが……それだけじゃないありません、■■■に”シフォン”だって待ってるんです!!!)

 

せつな(ラ……ブ?シ……フォン?)

 

 ダメ……もう分からなくなっている。ラブって……誰?シフォンって何?そして……”あなた”も誰?どうして……戻るのだろう?そもそも……私は”何処に”戻るのだろう?ああ、そうだ……”ラビリンス”だ。私は”イース”、”インペイル”様の為に……世界を……。

 

エクス(”東 せつな”っ!!!!!)

 

イース(せ……つな?)

 

エクス(目を覚ましてください!あなたは”東 せつな”……”ラブ”さんの大切な親友で、ラブさん、”美希”さんや”祈里”さん達と四人で”クローバー”と言うダンスユニットをしていて……ドーナツが大好きで、ピーマンが苦手で……みんなの事を誰よりも大事に思っている……優しい人です!!!僕のAqライトが怖いなら……ガアアアアアアッ!!!!!)

 

Aqライト:Qaフィール・セーフティライン……〈セーフ〉

 

 彼の左手首のリボンが”白”から”青”に変わると、リボンが伸びて左腕に巻き付いていく。すると、その部分からまるで”無理やり押さえつけられる”ようにして……纏っていたAqライトが消えていく。しかし、完全に消せている訳ではなく、消せているのはリボンが巻き付いた”左腕”だけだ。

 

エクス(これで……大丈夫です。さあ、早く……)

 

イース(でも……ここからじゃ届かない!動けないし、あなたの腕まで……距離が……)

 

エクス(諦めちゃダメだ!絶対に掴んでみせますから……精一杯に手を伸ばして!!!)

 

イース(ぐっ!……んんっ!!!)

 

 ダメ……やはり届かない!このままじゃ……!

 

ドンッ!!

 

イース(えっ?)

 

全く……世話が焼けるな、イース

 

イース(ウエスタ―!サウラ―!)

 

ウエスタ―(さっさと行って、この黒いモヤモヤをどうにかしてこい!)

 

サウラ―(僕は君の事なんかどうでもいいけど……このままだと僕らが危険だからね)

 

ウエスタ―(プリキュア!お前に頼むのは癪だが……イースを頼む!)

 

サウラ―(ついでに僕らを助けてくれると助かるんだけどね)

 

 私はウエスタ―に背中を押されて、”エクス”が伸ばす手に近付いていく。……少しずつ思い出してきたわ、ラブ……美希……ブッキー……タルトとシフォン……みんなが私を待ってる!そして……!

 

エクス(分かりました、ウエスタ―さん!サウラ―さん!さあ、せつなさんっ!!)

 

せつな(……ええ!)

 

 私は元の姿に戻って駆の手を掴み……光の中へと飛び込んだ。

 

 

クローバータウンストリート 四つ葉町公園

 

side:キュアエクス

 

ピカ―――――――ン!!!

 

エクス「はっ!!!……ふぅ……戻りましたよ、せつなさん!」

 

ラブ「せつな……せつなっ!!!」ぎゅっ!

 

せつな「ラブ……ただいま」

 

 せつなさんを何とか連れ戻し、ゲンサークの外に戻ってこれた……それはいいのだが。

 

ラビリンスG『『『ガアアアアアアアアアッ!!!!!』』』

 

インペイル「これは……ラビリンスゲンサークの存在が揺らいでいる!今まで保っていた”存在のバランス”が崩れたせいかっ!?」

 

 ゲンサークが凶暴化している……せつなさんがいなくなったことが原因らしいが、そんな事知ったことではない。でも、ウエスタ―さん達と約束したから……こいつを倒して、ウエスタ―さんとサウラ―さん……ついでにあの”ノーザ”とか言う人も助けないと!

 

コルーリ「エクス、Aqライトの放出がまだ止まっていません!それに……その左腕の”青いリボン”は……まさかっ!」

 

エクス「それは今……どうでもいいから。まずは……ゲンサークを!!」

 

タルト「シフォン、どないしたんや?」

 

 僕の前にやって来たシフォン……すると、僕の左手首のリボンが元の”白”に戻ると”Qaライト”が小さな”光の玉”となり、シフォンのおでこにあるクローバー型の部分に入り込む。

 

シフォン「ん~~~!ピックルン!!」

 

 シフォンがそのように叫ぶと、ラブさん達4人の持つピックルンがシフォンの元に集まり……シフォンが額から光を放出する。すると、その光にピックルン達の色に合わせた光が重なり……それが新しい”黒いピックルン”になり、僕の元へと飛んでくる。

 

クルン「クルンッ!」

 

エクス「これって……ピックルン?」

 

タルト「んなアホなっ!?ピックルンは4人のプリキュアの分しかあらへんのやで!?どないなっとんのや!?」

 

エクス「これが……この時代を固定化するアイテムって訳か。これなら……いける気がする!皆さん、あのゲンサークを浄化します!!今度こそ終わらせましょう!!!」

 

ラブ「うん、分かった!みきたん、ブッキー、せつな……いくよ!!!」

 

美希・祈里・せつな「「「ええ(うん)!」」」

 

 僕の言葉に答える様に、フレッシュプリキュアさん達も立ち上がる。大きく声をあげて……揃った4人による本当の”変身”を行う。

 

ラブ・美希・祈里・せつな『『『『チェインジ・プリキュア・ビートアップ!』』』』

 

ピーチ「ピンクのハートは愛あるしるし!もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!」

 

ベリー「ブルーのハートは希望のしるし!つみたてフレッシュ、キュアベリー!」

 

パイン「イエローハートは祈りのしるし!とれたてフレッシュ、キュアパイン!」

 

パッション「真っ赤なハートは幸せの証!熟れたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

ピーチ「レッツ!」

 

フレッシュプリキュア「「「「プリキュア!」」」」

 

 これで……本当に終わらせるぞ!

 

エクス「来てくれ、クルン!」

 

クルン「クルンッ!!!」

 

フレッシュプリキュア ダウンロード率…25パーセント…50パーセント…75パーセント…90パーセント…

100パーセント…ダウンロード完了。インストール準備完了。

 

エクス『プリキュアプリケーション!インストール!!!』〈フレッシュ〉

 

 僕はフレッシュプリキュアさんのプリキュアプリを使用すると、僕が纏っていたAqライトが消えてブローチに四人の色が現れる。それに……何だろう?僕の中にフレッシュプリキュアさんがいないし……それなのにリンクが繋がった感覚がある。これは……今ここにいるフレッシュプリキュアさんと繋がってるのか?

 

ピーチ「何これ……エクスの力が流れてくる!」

 

ベリー「ええ、それに……私達の考えてることが、言葉にしなくても分かる」

 

パイン「うん……これなら、あのゲンサークとも戦えるね!」

 

パッション「そうね……エクス、今度は私達があなたを助けるわ。行きましょう!!」

 

エクス「はい!それじゃあ……やりますよ!!はあっ!!!」

 

 僕は足に力を込めて、一気にラビリンスGへと飛び掛かる。

 

ラビリンスG『『『ハアアアアアッ!!!』』』

 

エクス「ベリーソード!それっ!!」

 

ラビリンスG『『『ッ!?』』』

 

 ラビリンスGのこちらに攻撃してくる中、僕はベリーソードをプリブートして……奴の頭上を越える様に投げる。攻撃すると考えていたのかゲンサークは、僕の行為が予想外だったのかベリーソードに気を取られてしまう。

 

エクス「だりゃあっ!!!」

 

バゴッ!!!

 

 僕はベリーソードを囮にして、ラビリンスGに蹴りを叩き込む。”僕”はベリーソードを囮にしたが……。

 

ベリー「プリキュア・エスポワールシャワー・フレッシュ!」

 

ラビリンスG『『『グアアアアアッ!?』』』

 

ベリー「ベリーソードは……囮じゃないわよ!」

 

 ベリーソードをパスした後の”ベリー”の攻撃は……別に囮ではない。それに……どうやら僕とリンクで繋がってるフレッシュプリキュアさん達の攻撃がゲンサークに効いているみたいだ。多分、僕とリンクで繋がりQaライトの影響を受けているのかもしれない!よし、どんどん行くぞ!!

 

エクス「ピーチロッド!パインフルート!パッションハープ!皆さん、受け取ってください!!」

 

ピーチ「オッケー!”二本”使っちゃうよ~!」

 

ベリー「二本なんて……超完璧ね!」

 

パイン「二本使うけど……これじゃあ、吹けないね」

 

パッション「私も奏でられないけど……今はいいんじゃないかしら。それじゃあ、いくわ!!!」

 

フレッシュプリキュア「「「「プリキュア・クアドラプル・フレーーーーーッシュ!!!」」」」

 

 ラビリンスGを囲むように立つフレッシュプリキュアさんに、彼女たちが元々持つアイテムである”キュアスティック”の三本、”パッションハープ”……をまだ渡していない3人に渡す。そして……彼女たちが所持する分と合わせてそれぞれ二つずつになったアイテムを使い……普段の二倍の威力の浄化技をゲンサークへと放つ。

 

ラビリンスG『『『グワアアアアアアアアアアアッ!!!!!』』』

 

インペイル「な、何故だっ!?何故”アカシックのプリキュア”でないフレッシュプリキュアの攻撃が効いているのだ!?これもキュアエクスの力だとでも言うのか!?」

 

エクス「まだ行くぞ!飛べぇぇぇぇぇ!!!」

 

バゴンッ!!!!!

 

ラビリンスG『『『プリキュアアアアアアアアッ!!!!!』』』

 

 僕は浄化技を受けて怯んだラビリンスGの下に潜り込み、体勢を低くして腹部に思い切り蹴り飛ばし……上空へと蹴り上げる。

 

エクス『皆さん、これで終わりにしましょう!プリキュアプリ!インストール!!!』〈フレッシュ〉

 

ピーチ『分かった!クローバーボックスよ、私達に力を貸して!』

 

 タルトが背負っていた風呂敷の中から出て来たアイテム”クローバーボックス”……それが開き、大きな輝きが放たれる。僕はと言うと、ゲンサークの下でプリキュアプリを使用したら……自分の足元に”黒い四つ葉のクローバー”が現れる。なんとなく……どうすれば良いかが分かる!

 

ピーチ『プリキュア・フォーメーション・レディーゴー!』

 

パッション・エクス「「ハピネスリーフ、セット!(パイン!)」」

 

 僕はパッションの声に合わせて僕もハピネスリーフをセットする。すると、黒いクローバーの”葉”の一枚が”赤”に染められる。

 

パイン・エクス「「プラスワン!プレアーリーフ!(ベリー!)」」

 

ベリー・エクス「「プラスワン!エスポワールリーフ!(ピーチ)」」

 

ピーチ・エクス「「プラスワン!ラブリーリーフ!」」

 

 僕のクローバーの全てに色が付き、フレッシュプリキュアの掛けていたクローバーも揃っている。ピーチがそれをゲンサークへと投げるとそれにフレッシュプリキュアさん達が飛び乗り、ゲンサークをクローバーに通すと……結晶の中へと拘束する。僕もクローバーをゲンサークへと放つと、それもゲンサークを通し……結晶の上部の方へと固定され……まるで二枚のクローバーで挟み込んだような形になる。

 

フレッシュプリキュア「「「「ラッキークローバー・グランドフィナーレ!」」」」

 

ラビリンスG『『『ガアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』』』

 

フレッシュプリキュア「「「「エクス、いって!!!」」」」

 

エクス「はい!〈フレッシュ〉プリキュア・ドットライトエクスッ!!!!!」

 

 フレッシュプリキュアの合体浄化技で浄化されていくゲンサークに向かって、僕も浄化技を使い……ゲンサークがいる結晶へと突進していく。本当の本当に……これで!!!

 

エクス「フィナーレだあああああああああああっ!!!!!」

 

パキッ……パキンッ!パッキーーーーーーンッ!!!

 

ラビリンスG『『『サイコウケッサ~~~~~ク///』』』

 

インペイル「そ、そんな……そんなバカなーーーーーっ!!!!!」

 

 僕達の浄化技によって……遂にラビリンスGを浄化した。ゲンサークにされていたウエスタ―さんやサウラ―さん、ノーザと言う人は……光に包まれて、何処かへと飛んで行ってしまう。きっと……元居た場所に戻ったのだろう。後は……!

 

エクス「後はお前だけだ……インペイル!」

 

インペイル「こ、こんな……こんなはずでは!?」

 

何がこんなはずではなの~……インペイル?

 

インペイル「ッ!?か、カイザーン……様!?」

 

エクス「カイザーン……!」

 

カイザーン「はあ~い、私のアルタイル♪今回は本物よ~♪お話したいけど……ごめんね、インペイルなんだけど……私が連れて行っちゃうね♪ほら、戻るわよ……インペイル♪あなたが作ったゲンサーク……とってもすごかったわよ~……最初から最後まで全部見てたんだから~♪」

 

インペイル「ッ!?」

 

カイザーン「まあ、それはそれだからいいよ。さあ、戻りましょう……インペイル♪」

 

インペイル「……御意」

 

 突然現れたカイザーン……奴はインペイルを連れて消えようとしている!

 

エクス「待て!種を……種を返せ!!!」

 

カイザーン「ダ~メ♪あなたが全てのプリキュアの時代を超えるまでは……私が預かっておく。それまでは……」

 

シュンッ!

 

エクス「ッ!?」

 

カイザーン「これで我慢して……チュッ♡。じゃあね……私のアルタイル、早く来てね」

 

 奴はいきなり消えたと思ったら、僕の目の前に現れ……頬にキスをしてインペイルと共に消えていった。反応できなかった……パッションのテレポートだってなんとか追えるようになったのに……それより早い!まだ……僕はあいつに勝てないか!

 

駆「あっ……変身が……くそっ」

 

コルーリ「カケルッ!大丈夫ですか!?」

 

ラブ「駆君!」

 

せつな「駆、しっかりして!!」

 

 僕は体力の限界を迎えて変身解除してしまい……その場に崩れる様に地面に座り込む。あまりスッキリしないが……これでやっと……終わった。

 

 

一週間後……

 

プリキュアカーシャ 着陸ポイント

 

ラブ「はいこれ!私達のサインと……カオルちゃんのドーナツ!」

 

駆「ありがとうございます!サイン……種が集めてまして……あれ?色紙、”二枚”ありますね」

 

ラブ「それね、大輔たちが駆君が帰るって話したら書いて来たの!」

 

美希「裕喜くんからも……よろしくだって」

 

祈里「健人くんも、身体に気を付けてって」

 

 僕はあの戦いの後に気を失い……それから体力の回復のために一週間程、2009年で過ごした。大輔くんとの関係だが……ラブさんが”別に駆君の事、男の子として好きとかないよ!ないない!”と話したら普通に仲良くなりました。そして、何故かダンス大会に参加するとか言う話が出てきて大輔くん達3人と僕を入れた”四色だんご”でも組むかと誘われたが……丁重にお断りした。そして今日、体力も戻ったので……次の時代へと行く準備を整えたのだ。

 

駆「伝えられないので……悪いんですけど伝えてもらえますか?一緒に遊べて楽しかったと」

 

ラブ「うん、分かった!」

 

駆「あと……握手してもらえますか?」

 

美希「それくらいなら、お安い御用よ!」

 

 僕はフレッシュプリキュアの4人、タルトとシフォン……みんなと握手を終えて、アカーシャへと乗り込む。

 

駆「それでは……ありがとうございました!」

 

コルーリ「本当にお世話になりました!」

 

せつな「・・・・・・」

 

祈里「……せつなちゃん」

 

せつな「……駆」

 

 今まで黙っていたせつなさんが声を出す。どうしたのかな?

 

せつな「駆、あなたは……きっとみんなを救う希望になる。あなたのあの黒い力……怖いものだと思うけど、あなたなら正しく使えるし、きっと意味があると思う。だから……私はあなたを信じるわ」

 

駆「はい!僕もそう出来る様に……精一杯頑張ります!」

 

せつな「ええ、精一杯頑張って!」

 

駆「はい!」

 

 僕らは最後の言葉を交わし……ハッチを閉じたアカーシャは空中に浮き、空を駆け上がり……”碧色の流れ星”が流れ……空の彼方へと消えていった。

 

 

プリキュアカーシャ 操縦室

 

コルーリ「カケル……大丈夫ですか?まだ疲れているのですか?」

 

駆「少し……眠くなってきた……みたい」

 

コルーリ「でしたら……少し寝ていてください。到着まで時間がありますから」

 

駆「分かった……ごめん、おやす……み……zzZ」

 

 僕は……さっきまで元気だったにも関わらず、強い眠気に襲われる。これが……次の時代で”彼女”に会うためのものだと……僕はまだ知らなかった。

 

 

side:フレッシュプリキュア

 

ラブ「行っちゃったね……寂しくなっちゃうね、せつな」

 

せつな「そうね……でも、駆にも役目があるもの。仕方ないわ」

 

美希「そう言って……はい、ハンカチ」

 

せつな「……えっ?どして?」

 

祈里「せつなちゃん……泣いてるよ」

 

 私は気付いていなかった……自分の目から流れる”涙”の事を。彼の存在が……ここまで大きくなるとは思わなかった。

 

せつな「ありがとう……美希。でも……これは悲しい別れじゃないわ。また……会えると思うから」

 

美希「そうね……大丈夫よ。彼、”完璧”だもの!」

 

祈里「そうだね。駆君がプリキュアを助けるって……私、信じてる!」

 

せつな「そうよ……駆は精一杯頑張るって言ったもの!」

 

ラブ「うん!駆君なら、幸せゲット!できるよね!!」

 

 

 

To Be Continued……




いかがだったでしょうか?次回からプリキュア5GoGo!編をお送りします!次回、駆は夢の中で封印された女性……デスパライアと出会う。彼女から受け取った蝶を頼りに……6人少女たちが待つ”ナッツハウス”へと導かれる!乞うご期待ください!
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