side:キュアシード
シード「初めまして!私たちはキュアシード!HUGっと!プリキュアさん!みんなを助けに来ました!」
私は”HUGっと!プリキュア”に挨拶をする。目の前にいる私たちに驚いているのかな?どうしよう?
駆(種、少し変わっていいかな?)
シード(お兄ちゃん?うん、いいよ)
お兄ちゃんに主導権を戻すと、お兄ちゃんはプリキュアさん達に声を掛ける。
シード「すみません。詳しい説明は、あのガンサークを倒してからします。ここは僕たちが引き受けます」
エール「う、うん…」
シード(もういいよ。ありがとう…種)
種(りょ~かい!)
私は主導権を受け取り、ガンサークの方を向く。ガンサークはサラリーマンのようにスーツを着て社員証を首にかけている。
シード(あれも…誰かの歴史を改竄して生み出したのかな?旭ちゃんにしたみたいに…)
駆(…だとしたら…許せないね)
シード(お兄ちゃん!)
駆(うん…それじゃあ…)
シード「いくよ!!!」
私は足に力を入れて、ガンサークに向かって飛び掛かる。ガンサークは応戦するように私に向かってパンチを仕掛ける。私は拳を強く握り、ガンサークの拳に向かってパンチをする。
シード「おりゃーーーーーーーーーーー!!!!!」
Gオシマイダー『ガッ!?ガンサーーーーーク!?』
私のパンチが、ガンサークのパンチを圧倒し、ガンサークは後方へと吹き飛ぶ。このような状況が信じられないとばかりに、HUGっと!プリキュアもフェイクも驚きの表情をする。
フェイク「なんなんだてめえは!?ガンサクオシマイダーを圧倒するだと!?てめえ…何もんだ!!!」
シード「覚えとくって言ったのに忘れるとか…あんた何様よ!」
フェイク「何言ってやがる!てめえとは初対面だ!ボケ!!」
駆(…多分だけど、ここにいるフェイクは”僕たちに会う前のフェイク”なんだ。プリキュアさん達を歴史から消した時点…僕たちがキュアシードになる前の出来事に、僕らは干渉してるんだよ)
シード「なるほど!さすがお兄ちゃん!」
私はお兄ちゃんの説明に納得すると、フェイクに向かって高らかに宣言する。
シード「いいよ、教えてあげる!私たちはキュアシード!あなたたちネツゾーンをやっつける!正義のプリキュアなんだから!」
フェイク「キュアシードだと!?むかつくぜ!!!ガンサクオシマイダー!あいつをやっちまえ!!!」
Gオシマイダー『ガンサ~ク…オシマイダー!!!』
シード「私たちは絶対に!負けないんだから!」
自分を奮い立たせるように強く吠える。そしてもう一度ガンサークに向かって飛び掛かる。
シード「おりゃおりゃおりゃおりゃ!」
Gオシマイダー『オシマイダーーーー!!!」
私はガンサークにパンチの連打を繰り出す。ガンサークは上手く連打をいなし反撃の蹴りを仕掛ける。
シード「ッ!?」
駆(種!!!)
Gオシマイダー『ガン!?が、が、ガンサーーーーーク!?』
シードの主導権がいきなり切り替わる。お兄ちゃんはガンサークの蹴りを身体を回転させて回避し、ガンサークの足を掴むと回転の勢いを利用して上空へと投げ飛ばす。
種(お兄ちゃん!)
シード「今だ!種!!」
種(よっしゃ~!)
シード『プリキュアプリ!インストール!!!』〈タップ〉
シード『プリキュア!ストライク~シ~ド!!!』
Gオシマイダー『ケッサ~~~~~ク///ヤメサセテモライマ~ス』
ガンサクオシマイダーを浄化すると黒いオーラが周囲に散っていき、最後には碧の光となって消えていく。
フェイク「切り離した歴史を”修復”したのか!?ちっ!キュアシード!覚えとけよ!!!次はそいつらも!お前も!!歴史から消してやる!!!」
捨て台詞を残し、フェイクは次元の裂け目を開き、その中へと消えていく。これで、HUGっと!プリキュアさんが消える事態を回避できたのだ。これで…みんなの、旭ちゃんの時間停止は直るはずだ!
シード「やった!やった!!やった~!!!」
駆(…はぁ…とりあえず、一件落着だね)
私たちは、目的を達成できたことを喜び合う。うれしくなった私はプリキュアさん達の元へと走る。
シード「HUGっと!プリキュアさ~ん!!!」
side:HUGっと!プリキュア
エール「すごい…」
アンジュ「私たちが敵わないオシマイダーを…」
マシェリ「倒してしまったのです!」
キュアシードは、私たちが敵わなかったGオシマイダーを圧倒した。彼女の活躍に驚いていると、そこに青い髪をツインテールに結んだ女の子が現れる。
?「みなさん!お怪我は大丈夫ですか!?」
エトワール「う、うん。私たちは大丈夫。」
アムール「それよりも”キュアシード”…彼女は何者ですか?そして、あなたも」
コルーリ「私はコルーリ。アカシック王国から派遣された妖精です。そして、彼女は”プリキュア”であるあなた方を助けるために来たプリキュアです。」
コルーリと名乗る少女によると、彼女は妖精で、キュアシードは私たちを助けに来たプリキュアだという。
ハリー「なんやそれ!?キュアシードなんてプリキュア…未来にはおらんかったで!プリハートかて持ってきた4つしかあらへんはずや!どうやってプリキュアになっとんねん?」
コルーリ「それは…」
シード「HUGっと!プリキュアさ~ん!!!」
コルーリが話そうとした瞬間、キュアシードは私たちに向けて声を掛けてきた。
シード「やったよ~!これでみんなを助けられたんだ!」
コルーリ「シード!お疲れ様です」
シード「コルーリ!やったよ!”歴史の改竄”を回避したよ!!」
アンジュ「”歴史の改竄”?それってどういうこと?」
シード「え?うん!それはね!…あれ!?変身が!」
アンジュは歴史の改竄というワードについて質問する。シードが返答しようとすると変身が解けて元の姿に戻る。
シード?「あ~戻っちゃったよ~」
エール「あ…あ……」
エール・アンジュ・エトワール「「「あああああああああああ!」」」
そこにいたのは、はなと一緒にいた男の子。はなに”告白した男の子”だった。
side:駆
ビューティーハリー店内
Gオシマイダーを倒した僕らは、HUGっと!プリキュアさん達に連れられて、妖精のハリーさんのお店【ビューティーハリー】へやってきた。店内は洋服やアクセサリーと言った商品が取り揃えられている。現在はハリーさんが店を閉めているため、お客さんはいない。
はな「では、改めまして!私、野乃はな!中学二年生!将来の夢は超イケてる大人のお姉さんになること!よろしくね!」
さあや「私は、薬師寺さあやと申します」
ほまれ「私は、輝木ほまれ」
えみる「私は、愛崎えみると申します。そしてこちらが…」
ルールー「ルールー・アムールです」
HUGっと!プリキュアさん達、改めはなさん達は僕たちに自己紹介をしていく。それに続いてハリーさんも挨拶をする。
ハリー「ワイは、ハリハム・ハリー。そんでこっちの赤ん坊が”はぐたん”や」
はぐたん「はぎゅ~!」
はぐたんと呼ばれる赤ん坊が元気に声を出す。挨拶をしてくれているのだろう。今は僕たちの前にあるテーブルの上でお座りしている。泣き出す様子もないので、僕たちも自己紹介をする。
駆「えっと…僕は時生 駆。皆さんをネツゾーンと言う敵から助けるために未来から来ました」
はな「未来!?」
コルーリ「はい。カケル達はみなさんより少しだけ未来の住人です」
駆「といっても、本当に何か月後くらいの未来です。ですが、僕たちの未来で大変なことが起こったんです」
僕たちは、HUGっと!プリキュアさんにこれまでの経緯を話す。ネツゾーン、消えてしまったプリキュア達、自分たちの世界の事、全てを話した。
はな「私たちが消えちゃったから”クライアス社”の時間停止で、駆君たちの未来で時間が止まったままになっちゃったんだ」
駆「はい。でも、皆さんの歴史が改竄されるのは回避されています。これで僕たちの世界も…」
コルーリ「カケル…それは少し違うチュン…」
駆「え?どういうこと?コルーリ」
僕たちは歴史を守ったと思っていた。しかし、コルーリはそれが誤りだというのだ。
コルーリ「まだ、改竄を先延ばしにしただけチュン。また、フェイクたちが来てHUGっと!プリキュアがやられてしまったら、元も子もないチュン」
駆「じゃあ、根本的な解決になってないって事?なら、どうすればいいの?」
コルーリ「それは、キュアシードが”HUGっと!プリキュアになる”必要があるチュン」
駆「HUGっと!プリキュアに…?」
はな「…”なる”?」
コルーリの発言の意味がわからず考え込む。HUGっと!プリキュアになるとは…どういうことなんだ?
コルーリ「存在を”固定化”するんでチュン」
さあや「”固定化”?それはどういうことなんですか?」
コルーリ「HUGっと!プリキュアを形成しているのは、キュアエール、アンジュ、エトワール、マシェリ、アムールの5人でチュン。この5人が歴史から消えることで、歴史は改竄されHUGっと!プリキュアは”消えてしまう”チュン。でも、キュアシードがHUGっと!プリキュアになることで、5人が消えてしまっても”キュアシードがいるから”HUGっと!プリキュアは”存在している”。存在が歴史に固定されるチュン」
ルールー「キュアシードの存在が、歴史改竄へのファイヤーウォールになるのですね」
コルーリ「その通りチュン!」
つまり、キュアシードがメンバーになれば、5人が消えてしまってもHUGっと!プリキュアにメンバーが残る状態になる。そうなればHUGっと!プリキュアの存在が歴史に固定されるから、はなさん達を倒してもHUGっと!プリキュアは消えない。歴史改竄が出来なくなるという訳だ。しかしそれは…。
駆「…僕たち…キュアシードがやられたら…終わりって事…だよね?」
コルーリ「…そうチュン…ごめんなさいチュン!こんなこと…お願いしちゃったから…」
駆「いいよ…僕たちが決めたことだし」
コルーリを励ますように、僕たちの本心を告げる。店内の空気が重い雰囲気になってしまった。そんな中で種が声を上げる。
種「ん~~~~~もう!暗い雰囲気禁止!それに!私まだはなちゃん達に自己紹介してな~い!」
えみる「か、駆さん!?どうなさったんですか!?」
ほまれ「な、なんなの一体?」
種が僕から主導権を奪うと大声で喋りだす。一同、僕が急に変なことを言い出したと心配してくる。だが、種は止まらない。
種「初めまして!私、時生 種!駆お兄ちゃんの妹で、二人でキュアシードやってるんだ!本物のプリキュアに会えるなんて感激だよ~!サイン頂戴!サイン!!!」
はな「お、落ち着いて!?さあや!駆君どうしちゃったの!?」
さあや「もしかして…何かに取り憑かれてるとか!」
ほまれ「ヒッ!?」
駆(はあ~…)
種が喋ったらこうなるであろうことは想定していたが、予想以上の事態になってしまった。そう思い種から主導権を戻し、僕の口からはなさん達に伝えることにした。
駆「え~と…妹がすみません。簡単に言うと…僕は”二重人格”なんです」
はな「二重人格?それってよくテレビに出てくる…あの?」
ルールー「解離性同一性障害…DIDとも呼ばれる症状ですね」
駆「僕の場合はDIDとは違います。少し…特殊な事例なんで…」
はな「特殊…?」
僕の発言に、皆さんは戸惑ってしまう。話すべきでは…なかったのだろうか。
はぐたん「は~ぎゅ~」
ほまれ「はぐたん?」
はぐたんが僕の方へと近づいてくる。僕がテーブルに置いていた手に触ろうとしたのだ。その時だった。
『なんで私の息子を■したの…?』
駆「ひぃ!?」
はな「駆君?」
駆(あの声だ…!あの人の声だ!あの時の”泣いてた女の人の声”・・・・!?)
僕はテーブルに置いていて手を見ると、そこには…”真っ赤に染まった両手”。それに触ろうとしているはぐたんがいた。
駆「僕に”触っちゃダメだ”!!!!!」
はぐたん「ひぇ!?は…はああああぎゅううううううう!!!!!!」
ほまれ「あんた!!!はぐたんに何すんの!!!!!」
駆「ッ!?違う!これは…」
ほまれ「あんたがはぐたんを泣かしたんでしょ!!!なんでそんなことする訳!?」
ほまれさんの冷たい目線が僕に刺さる。他のみんなの視線も僕に向かって注がれる。
駆「…ごめんなさい…もういなくなるから……」
ほまれ「あんた!!どこ行く気!!!」
ほまれさんの手が僕の腕を掴もうとする。真っ赤で…汚れ切った”僕の手”を!
駆「触るな!!!!!」
ほまれ「ッ!?」
駆(よかった…手に…触れないでくれて…)
ほまれさんが僕の叫び声に驚き、手を止めてくれたことに僕は安心する。そして、僕は何も喋らずにビューティーハリーを出ていき…両手を確認する。
駆(ずっと…ずっとこのままだ…ずっと僕の手は汚れてるんだ!だから!!誰にも触れちゃいけないんだ!!!!!)
駆は自分の両手を見る。その手は”真っ赤に染まった手”だった。あの日から変わらない…7年前のあの日から…”引き金”を引いたあの日から……。
To Be Continued……
いかがでしたでしょうか?駆が人と触れ合うことを避ける理由に触れる回となりました。駆はこの恐怖を乗り越えることが出来るのか?果たしてキュアシードはHUGっと!プリキュアになれるのか?乞うご期待ください!