ヴァールハイト・プリキュア   作:32期

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HUGっと!プリキュア編、VSガンサクオシマイダー戦となります。


第三話:握れぬ手、僕の罪

side:キュアシード

 

シード「初めまして!私たちはキュアシード!HUGっと!プリキュアさん!みんなを助けに来ました!」

 

私は”HUGっと!プリキュア”に挨拶をする。目の前にいる私たちに驚いているのかな?どうしよう?

 

駆(種、少し変わっていいかな?)

 

シード(お兄ちゃん?うん、いいよ)

 

お兄ちゃんに主導権を戻すと、お兄ちゃんはプリキュアさん達に声を掛ける。

 

シード「すみません。詳しい説明は、あのガンサークを倒してからします。ここは僕たちが引き受けます」

 

エール「う、うん…」

 

シード(もういいよ。ありがとう…種)

 

種(りょ~かい!)

 

私は主導権を受け取り、ガンサークの方を向く。ガンサークはサラリーマンのようにスーツを着て社員証を首にかけている。

 

シード(あれも…誰かの歴史を改竄して生み出したのかな?旭ちゃんにしたみたいに…)

 

駆(…だとしたら…許せないね)

 

シード(お兄ちゃん!)

 

駆(うん…それじゃあ…)

 

シード「いくよ!!!」

 

私は足に力を入れて、ガンサークに向かって飛び掛かる。ガンサークは応戦するように私に向かってパンチを仕掛ける。私は拳を強く握り、ガンサークの拳に向かってパンチをする。

 

シード「おりゃーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

Gオシマイダー『ガッ!?ガンサーーーーーク!?』

 

私のパンチが、ガンサークのパンチを圧倒し、ガンサークは後方へと吹き飛ぶ。このような状況が信じられないとばかりに、HUGっと!プリキュアもフェイクも驚きの表情をする。

 

フェイク「なんなんだてめえは!?ガンサクオシマイダーを圧倒するだと!?てめえ…何もんだ!!!」

 

シード「覚えとくって言ったのに忘れるとか…あんた何様よ!」

 

フェイク「何言ってやがる!てめえとは初対面だ!ボケ!!」

 

駆(…多分だけど、ここにいるフェイクは”僕たちに会う前のフェイク”なんだ。プリキュアさん達を歴史から消した時点…僕たちがキュアシードになる前の出来事に、僕らは干渉してるんだよ)

 

シード「なるほど!さすがお兄ちゃん!」

 

私はお兄ちゃんの説明に納得すると、フェイクに向かって高らかに宣言する。

 

シード「いいよ、教えてあげる!私たちはキュアシード!あなたたちネツゾーンをやっつける!正義のプリキュアなんだから!」

 

フェイク「キュアシードだと!?むかつくぜ!!!ガンサクオシマイダー!あいつをやっちまえ!!!」

 

Gオシマイダー『ガンサ~ク…オシマイダー!!!』

 

シード「私たちは絶対に!負けないんだから!」

 

自分を奮い立たせるように強く吠える。そしてもう一度ガンサークに向かって飛び掛かる。

 

シード「おりゃおりゃおりゃおりゃ!」

 

Gオシマイダー『オシマイダーーーー!!!」

 

私はガンサークにパンチの連打を繰り出す。ガンサークは上手く連打をいなし反撃の蹴りを仕掛ける。

 

シード「ッ!?」

 

駆(種!!!)

 

Gオシマイダー『ガン!?が、が、ガンサーーーーーク!?』

 

シードの主導権がいきなり切り替わる。お兄ちゃんはガンサークの蹴りを身体を回転させて回避し、ガンサークの足を掴むと回転の勢いを利用して上空へと投げ飛ばす。

 

種(お兄ちゃん!)

 

シード「今だ!種!!」

 

種(よっしゃ~!)

 

シード『プリキュアプリ!インストール!!!』〈タップ〉

 

シード『プリキュア!ストライク~シ~ド!!!』

 

Gオシマイダー『ケッサ~~~~~ク///ヤメサセテモライマ~ス』

 

ガンサクオシマイダーを浄化すると黒いオーラが周囲に散っていき、最後には碧の光となって消えていく。

 

フェイク「切り離した歴史を”修復”したのか!?ちっ!キュアシード!覚えとけよ!!!次はそいつらも!お前も!!歴史から消してやる!!!」

 

捨て台詞を残し、フェイクは次元の裂け目を開き、その中へと消えていく。これで、HUGっと!プリキュアさんが消える事態を回避できたのだ。これで…みんなの、旭ちゃんの時間停止は直るはずだ!

 

シード「やった!やった!!やった~!!!」

 

駆(…はぁ…とりあえず、一件落着だね)

 

私たちは、目的を達成できたことを喜び合う。うれしくなった私はプリキュアさん達の元へと走る。

 

シード「HUGっと!プリキュアさ~ん!!!」

 

 

side:HUGっと!プリキュア

 

エール「すごい…」

 

アンジュ「私たちが敵わないオシマイダーを…」

 

マシェリ「倒してしまったのです!」

 

キュアシードは、私たちが敵わなかったGオシマイダーを圧倒した。彼女の活躍に驚いていると、そこに青い髪をツインテールに結んだ女の子が現れる。

 

?「みなさん!お怪我は大丈夫ですか!?」

 

エトワール「う、うん。私たちは大丈夫。」

 

アムール「それよりも”キュアシード”…彼女は何者ですか?そして、あなたも」

 

コルーリ「私はコルーリ。アカシック王国から派遣された妖精です。そして、彼女は”プリキュア”であるあなた方を助けるために来たプリキュアです。」

 

コルーリと名乗る少女によると、彼女は妖精で、キュアシードは私たちを助けに来たプリキュアだという。

 

ハリー「なんやそれ!?キュアシードなんてプリキュア…未来にはおらんかったで!プリハートかて持ってきた4つしかあらへんはずや!どうやってプリキュアになっとんねん?」

 

コルーリ「それは…」

 

シード「HUGっと!プリキュアさ~ん!!!」

 

コルーリが話そうとした瞬間、キュアシードは私たちに向けて声を掛けてきた。

 

シード「やったよ~!これでみんなを助けられたんだ!」

 

コルーリ「シード!お疲れ様です」

 

シード「コルーリ!やったよ!”歴史の改竄”を回避したよ!!」

 

アンジュ「”歴史の改竄”?それってどういうこと?」

 

シード「え?うん!それはね!…あれ!?変身が!」

 

アンジュは歴史の改竄というワードについて質問する。シードが返答しようとすると変身が解けて元の姿に戻る。

 

シード?「あ~戻っちゃったよ~」

 

エール「あ…あ……」

 

エール・アンジュ・エトワール「「「あああああああああああ!」」」

 

そこにいたのは、はなと一緒にいた男の子。はなに”告白した男の子”だった。

 

 

side:駆

ビューティーハリー店内

 

Gオシマイダーを倒した僕らは、HUGっと!プリキュアさん達に連れられて、妖精のハリーさんのお店【ビューティーハリー】へやってきた。店内は洋服やアクセサリーと言った商品が取り揃えられている。現在はハリーさんが店を閉めているため、お客さんはいない。

 

はな「では、改めまして!私、野乃はな!中学二年生!将来の夢は超イケてる大人のお姉さんになること!よろしくね!」

 

さあや「私は、薬師寺さあやと申します」

 

ほまれ「私は、輝木ほまれ」

 

えみる「私は、愛崎えみると申します。そしてこちらが…」

 

ルールー「ルールー・アムールです」

 

HUGっと!プリキュアさん達、改めはなさん達は僕たちに自己紹介をしていく。それに続いてハリーさんも挨拶をする。

 

ハリー「ワイは、ハリハム・ハリー。そんでこっちの赤ん坊が”はぐたん”や」

 

はぐたん「はぎゅ~!」

 

はぐたんと呼ばれる赤ん坊が元気に声を出す。挨拶をしてくれているのだろう。今は僕たちの前にあるテーブルの上でお座りしている。泣き出す様子もないので、僕たちも自己紹介をする。

 

駆「えっと…僕は時生 駆。皆さんをネツゾーンと言う敵から助けるために未来から来ました」

 

はな「未来!?」

 

コルーリ「はい。カケル達はみなさんより少しだけ未来の住人です」

 

駆「といっても、本当に何か月後くらいの未来です。ですが、僕たちの未来で大変なことが起こったんです」

 

僕たちは、HUGっと!プリキュアさんにこれまでの経緯を話す。ネツゾーン、消えてしまったプリキュア達、自分たちの世界の事、全てを話した。

 

はな「私たちが消えちゃったから”クライアス社”の時間停止で、駆君たちの未来で時間が止まったままになっちゃったんだ」

 

駆「はい。でも、皆さんの歴史が改竄されるのは回避されています。これで僕たちの世界も…」

 

コルーリ「カケル…それは少し違うチュン…」

 

駆「え?どういうこと?コルーリ」

 

僕たちは歴史を守ったと思っていた。しかし、コルーリはそれが誤りだというのだ。

 

コルーリ「まだ、改竄を先延ばしにしただけチュン。また、フェイクたちが来てHUGっと!プリキュアがやられてしまったら、元も子もないチュン」

 

駆「じゃあ、根本的な解決になってないって事?なら、どうすればいいの?」

 

コルーリ「それは、キュアシードが”HUGっと!プリキュアになる”必要があるチュン」

 

駆「HUGっと!プリキュアに…?」

 

はな「…”なる”?」

 

コルーリの発言の意味がわからず考え込む。HUGっと!プリキュアになるとは…どういうことなんだ?

 

コルーリ「存在を”固定化”するんでチュン」

 

さあや「”固定化”?それはどういうことなんですか?」

 

コルーリ「HUGっと!プリキュアを形成しているのは、キュアエール、アンジュ、エトワール、マシェリ、アムールの5人でチュン。この5人が歴史から消えることで、歴史は改竄されHUGっと!プリキュアは”消えてしまう”チュン。でも、キュアシードがHUGっと!プリキュアになることで、5人が消えてしまっても”キュアシードがいるから”HUGっと!プリキュアは”存在している”。存在が歴史に固定されるチュン」

 

ルールー「キュアシードの存在が、歴史改竄へのファイヤーウォールになるのですね」

 

コルーリ「その通りチュン!」

 

つまり、キュアシードがメンバーになれば、5人が消えてしまってもHUGっと!プリキュアにメンバーが残る状態になる。そうなればHUGっと!プリキュアの存在が歴史に固定されるから、はなさん達を倒してもHUGっと!プリキュアは消えない。歴史改竄が出来なくなるという訳だ。しかしそれは…。

 

駆「…僕たち…キュアシードがやられたら…終わりって事…だよね?」

 

コルーリ「…そうチュン…ごめんなさいチュン!こんなこと…お願いしちゃったから…」

 

駆「いいよ…僕たちが決めたことだし」

 

コルーリを励ますように、僕たちの本心を告げる。店内の空気が重い雰囲気になってしまった。そんな中で種が声を上げる。

 

種「ん~~~~~もう!暗い雰囲気禁止!それに!私まだはなちゃん達に自己紹介してな~い!」

 

えみる「か、駆さん!?どうなさったんですか!?」

 

ほまれ「な、なんなの一体?」

 

種が僕から主導権を奪うと大声で喋りだす。一同、僕が急に変なことを言い出したと心配してくる。だが、種は止まらない。

 

種「初めまして!私、時生 種!駆お兄ちゃんの妹で、二人でキュアシードやってるんだ!本物のプリキュアに会えるなんて感激だよ~!サイン頂戴!サイン!!!」

 

はな「お、落ち着いて!?さあや!駆君どうしちゃったの!?」

 

さあや「もしかして…何かに取り憑かれてるとか!」

 

ほまれ「ヒッ!?」

 

駆(はあ~…)

 

種が喋ったらこうなるであろうことは想定していたが、予想以上の事態になってしまった。そう思い種から主導権を戻し、僕の口からはなさん達に伝えることにした。

 

駆「え~と…妹がすみません。簡単に言うと…僕は”二重人格”なんです」

 

はな「二重人格?それってよくテレビに出てくる…あの?」

 

ルールー「解離性同一性障害…DIDとも呼ばれる症状ですね」

 

駆「僕の場合はDIDとは違います。少し…特殊な事例なんで…」

 

はな「特殊…?」

 

僕の発言に、皆さんは戸惑ってしまう。話すべきでは…なかったのだろうか。

 

はぐたん「は~ぎゅ~」

 

ほまれ「はぐたん?」

 

はぐたんが僕の方へと近づいてくる。僕がテーブルに置いていた手に触ろうとしたのだ。その時だった。

 

『なんで私の息子を■したの…?』

 

駆「ひぃ!?」

 

はな「駆君?」

 

駆(あの声だ…!あの人の声だ!あの時の”泣いてた女の人の声”・・・・!?)

 

僕はテーブルに置いていて手を見ると、そこには…”真っ赤に染まった両手”。それに触ろうとしているはぐたんがいた。

 

駆「僕に”触っちゃダメだ”!!!!!」

 

はぐたん「ひぇ!?は…はああああぎゅううううううう!!!!!!」

 

ほまれ「あんた!!!はぐたんに何すんの!!!!!」

 

駆「ッ!?違う!これは…」

 

ほまれ「あんたがはぐたんを泣かしたんでしょ!!!なんでそんなことする訳!?」

 

ほまれさんの冷たい目線が僕に刺さる。他のみんなの視線も僕に向かって注がれる。

 

駆「…ごめんなさい…もういなくなるから……」

 

ほまれ「あんた!!どこ行く気!!!」

 

ほまれさんの手が僕の腕を掴もうとする。真っ赤で…汚れ切った”僕の手”を!

 

駆「触るな!!!!!」

 

ほまれ「ッ!?」

 

駆(よかった…手に…触れないでくれて…)

 

ほまれさんが僕の叫び声に驚き、手を止めてくれたことに僕は安心する。そして、僕は何も喋らずにビューティーハリーを出ていき…両手を確認する。

 

駆(ずっと…ずっとこのままだ…ずっと僕の手は汚れてるんだ!だから!!誰にも触れちゃいけないんだ!!!!!)

 

駆は自分の両手を見る。その手は”真っ赤に染まった手”だった。あの日から変わらない…7年前のあの日から…”引き金”を引いたあの日から……。

 

 

To Be Continued……




いかがでしたでしょうか?駆が人と触れ合うことを避ける理由に触れる回となりました。駆はこの恐怖を乗り越えることが出来るのか?果たしてキュアシードはHUGっと!プリキュアになれるのか?乞うご期待ください!
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