ヴァールハイト・プリキュア   作:32期

60 / 86
Yes!プリキュア5GoGo!編、今回が最終回になります。ダークドリームと出会い、プリキュア5の元に向かう駆。そこに現れる新たなる姿を手に入れたデリート!駆とプリキュア5の運命は!?では、お楽しみください!
トロピカル~ジュ!プリキュアが無事に開始しましたね~!いいよ~!まなつちゃんの人間離れ感と顔芸が最高だよ!ローラの腹黒感もいい味出してるし……やべえ!今年も当たり年かもしれねえ!早く他のメンバー出て欲しいですね~!おっと……失礼、今日はラビリンの誕生日です!ヴァールハイト・プリキュアを考え始めの時のコルーリの声のイメージがラビリンの中の人だったんですけど、妖精に採用されてしまったので変えた記憶があるんですよ。あの声好きでなんですよね~……私はウィクロスの主人公で初めて知りましたけど、結構好きな声優さんです!映画……観に行きますよ!


第四十九話:花開く白いバラ!夢のぞみ、夢と駆ける!

鏡の国

 

side:駆

 

駆「君は……キュアドリーム!?」

 

Dドリーム「いいえ……私はあの子とは違う。私は”ダークドリーム”……かつてプリキュア達の敵として戦った存在よ。だけど、あの子に助けられた私は……私達を生み出した”シャドウ”に反発し消滅させられた。しかし、私の意志はクリスタルに残留思念として残っていたの……そして、世界を見守ることもしていたわ。そしたらあの子達が、見知らぬ敵と対峙してるのを見つけて……あの子の傍に居て、大きな力を持っているあなたをこの”鏡の国”呼び、あなたの力を使ってこの姿を新たに作り出した。私のこの姿は、あの子の姿を真似て作られたもの……でも、あの子が”友達”と言ってくれた大切な姿よ」

 

駆「僕の力を利用するために、鏡の国に呼んだって事ですか」

 

Dドリーム「……その通りよ」

 

 このダークドリームと言う存在は、のぞみ先生の知り合いの様だ。多分だけど……のぞみ先生たちがネツゾーンに襲われているのを知り、力を利用できそうな僕を鏡の国に呼び込んで……僕の”Aqライト”を使って肉体を勝手に作ったって事かな?クリスタルが彼女の後方にあるのを見るに……残留思念であった彼女の精神は、すでにクリスタルから独立しているようだ。

 

Dドリーム「悪い事をしたと思う。……ねえ、こんな時……なんて言えばいいの?」

 

駆「……悪いことをしたら、”ごめんなさい”って言うんですよ」

 

Dドリーム「そっか……ごめんなさい」

 

駆「……もういいです。でも……のぞみ先生を助けるためにその身体を作ったんですよね?だったら……のぞみ先生や皆さんを助けるのを手伝ってくれますか?」

 

Dドリーム「ッ!!……ええ!」

 

 彼女は協力してくれるらしい……なら、僕のAqライトを使った事はもういい。それよりも、襲わせそうなのぞみ先生たちの方が気になる!早く行かないと!!

 

駆「それよりも、のぞみ先生たちの方が心配です!ダークドリーム、この”鏡の国”は世界のあらゆる場所をみれるって言ってましたよね?どうすれば良いんですか?」

 

Dドリーム「この周りにある鏡を通して、外の世界を見ることが出来るわ。あなたが望む場所を考えれば……鏡は”映り込んでいる”その場所を映してくれる」

 

駆「だったら……”のぞみ先生がいる場所”を映してくれ!」

 

 Dドリームの説明通りに、僕は探しているのぞみ先生がいる場所を見せて欲しいと考える。すると、さっきまでいた”プリンセスランド”の場内が映される。多分だけど……アトラクションの外観にある”窓”に映っているのだろう……そこにはのぞみ先生達やコルーリの姿も見えるし、それからインペイルと……デカい”ハチ”の怪物が見える。インペイルが”デリート”を持っているようなので、ゲンサークかもしれない。まずい……僕がいないとゲンサークは浄化できない!

 

駆「急がないと!クルン、この鏡を使って元の世界への出口を作れ!」

 

クルン『クルンッ!』

 

駆「よし!ダークドリーム、行きましょう!」

 

Dドリーム「ええっ!!」

 

 僕はDドリームと共に、クルンが作り出した向こうへ行くための出口へと飛び込む。のぞみ先生達の歴史を……奪わせはしない!!

 

 

プリンセスランド 鏡のアトラクション〈出口付近〉

 

side:コルーリ

 

コルーリ「皆さん、無茶をしては……」

 

キラーーーーーンッ!!!

 

ココ「なんだ、この光は!?」

 

駆「帰って……これた!」

 

黒いドリーム「……ええ」

 

のぞみ「あ……あなたはっ!!」

 

プリキュア5「「「「「ダークドリームッ!?」」」」」

 

 アトラクションの外観にある窓がいきなり輝き出したと思ったら、その光の中からまだ迷路にいるはずのカケルと……どこかドリームに似ているが黒い衣装を身に着けている少女が現れる。その光景に誰もが驚いているが、それを見て何よりも驚いているのは、プリキュア5の皆さんの様でした。

 

Dドリーム「久しぶり……今度は私が助けに来たよ」

 

駆「皆さん、遅くなってすいません!その代わり、助っ人を連れてきました!!」

 

インペイル「やっと来たか、キュアエクス!……でも、そっちの黒いのは誰だ?」

 

Dドリーム「私はダークドリーム……あの子の、キュアドリームの”友達”よ!!」

 

のぞみ「わぁ~~~!!うんっ!!!」

 

 プリキュア5に似た姿を持った敵、シャドウによって生み出されたプリキュア5の偽物……その一体であるDドリームが何故、ここにいるのですか?分からない事もあるけれど……今はそれどころでは無いですよね。すると、カケルはインペイルの方を凝視する……何を見ているのでしょう?そう思っていたら、カケルの口から驚きの発言が飛び出す。

 

駆「お前……インペイルじゃなくて”デリート”だな。インペイルの身体を操ってるんだろ……その異様なAqライトの気配がお前を起点にしてインペイルの全体を包んでいる。悪いけど、僕の目は誤魔化せない……いや、誤魔化す気なんてないんだろうけどね」

 

コルーリ「ッ!?デリートが……インペイルを操ってる!?」

 

 今までデリートはインペイルたちネツゾーンの幹部たちによって使われていた……いわゆる”道具”の筈です!なのに……道具であるデリートの方が、インペイルを操っていると言うのですか!?

 

デリート『あっ!分かる~?そうだよ~……俺はカイザーン様から”Aqライト”を大量に頂いてね~。俺の事を”兵器”だとか言ってたこいつを操る事だって出来るようになったんだよ~!!キャハハハハッ!!!最高だよ!!!!最っ高だっ!!!!!』

 

駆「……悪いけど、お前に構っている暇はないんだ。先にゲンサークを倒す!皆さん、行きましょう!!!」

 

プリキュア5「「「「「「Yes!」」」」」」

 

 カケルのかけた号令に、プリキュア5の皆さんも”了解”の意志を込めて”Yes”と返す。そして……カケル達は一同に変身アイテムである”QaフォーンS”と”キュアモ”、”ミルキィパレット”を取り出す。

 

駆『プリキュアプリケーション!インストール!!!』

 

のぞみ・りん・うらら・こまち・かれん『『『『『プリキュア・メタモルフォーゼ!』』』』』

 

くるみ『スカイローズ・トランスレイト!』

 

 七人の眩い光の戦士……彼らは自らを包む光を取り払い、最高の戦士へと変わる。

 

エクス「重なる思いで、駆けろ未来!キュアエクス!」

 

ドリーム「大いなる希望の力!キュアドリーム!」

 

ルージュ「情熱の赤い炎!キュアルージュ!」

 

レモネード「はじけるレモンの香り!キュアレモネード!」

 

ミント「安らぎの緑の大地!キュアミント!」

 

アクア「知性の青き泉!キュアアクア!」

 

プリキュア5「「「「「希望の力と未来の光!華麗に羽ばたく五つの心!」」」」」

 

プリキュア5「「「「「Yes!プリキュア5!」」」」」

 

ローズ「青いバラは秘密のしるし!ミルキィローズ!」

 

 変身を終えた七人……そして8人目のプリキュアであるDドリーム 、皆が揃ってデリートやゲンサークを睨む中、デリートだけは……。

 

デリート『キャハハハハッ!みんな!!みんな美味そう!!!だけど……先ずはキュアエクスだ!!!!!そのために……俺、もっと”変わる”!!!!!でやぁあああああああっ!!!!!』

 

コルーリ「で、デリートが……空中へ飛んだっ!?」

 

エクス「何をする気だ……!?」

 

デリート『お前らの全てを消してやる~!デリーーーーートッ!!!!!』

 

バクッ!!!!!

 

エクス「インペイルを……飲み込んだ?」

 

 空中に飛んだデリートは、今までにない程に大口を開け……頭上からインペイルを丸飲みにする。すると、デリートの口が小さくなっていくが、元の手の平サイズにはならず……まるで口の中にいるインペイルに外側からまとわりつく様になる。しかし、それだけではない……デリートの身体から放出されるAqライトがデリートの全体を包み込み、奴らを包む”どす黒い闇”が消え去ったその中から……新しい姿をした”デリート”が現れる。その姿は……インペイルを思わせるコートやスーツを身に着けているが、全て……”黒い”。それに……あれは”布”ではない、デリートが持つ真っ黒の皮膚で出来ているようだ。カケルが怪物に変わった時の姿が”人から怪物”に変わったと表現するのなら、デリートは”怪物が人”になったような感じ……しかも、その姿があまりにも歪で……見るに堪えない。カケルの暴走した時の姿が……いい意味ではないが、どれだけ整っていたのかを思わせる。

 

インペイルD『俺は……インペイルの全てを取り込んだ新しいデリート!その名も……”インペイルデリーター”だ!!ギャッハッハッハッハーーーーー!!!!!』

 

コルーリ「インペイル……デリーター……!」

 

エクス「うっ!?うっぷ……!」

 

ドリーム「エクス!大丈夫っ!?」

 

エクス「酷い……Aqライトの濃度だ。インペイルだけじゃない……いろんな人の記憶がAqライトで捻じ曲げられている。気分が……悪くなる!」

 

 新しいデリートの姿を見たエクスは、急に気分が悪くなったのか吐き気を訴え始める。エクスが言うには……信じられない濃度のAqライトを放っており、それに当てられてしまったらしい。あのエクスと互角かそれ以上のAqライトの濃度を誇っている……危険であることは間違いない!

 

インペイルD『さあ!遊ぼう!!奪い合おう!!!消し去り合おう!!!!まずはお前だ……キュアエクス!!!!!カイザーン様のお気に入りーーーーーっ!!!!!』

 

エクス「プリキュア5の皆さんを……一人も奪わせるか!」

 

インペイルD『行けよ、おっさん!お前はプリキュア5の方だ!!キュアエクスは……俺の獲物だーーーーーっ!!!』

 

エクス「デリートは僕が押さえます!皆さんがゲンサークと戦えるように準備しながらになりますけど……それまで持って下さい!!」

 

インペイルD『イタダキマーーーーーーースッ!!!!!』

 

 新たな姿になった”デリート”と依然として脅威である”ゲンサーク……二つの脅威に立ち向かうべく、プリキュア達の戦いが幕を開ける。

 

 

side:キュアエクス

 

ブンビーG『私が最高なんだーーーーーっ!!!』

 

Dドリーム「危ない!ふっ!!」

 

エクス「ダークドリーム、あなたはプリキュア5の皆さんを援護してください!」

 

Dドリーム「分かった!あなたも……気を付けて!」

 

エクス「分かってます!」

 

 ゲンサークの攻撃を押さえ、Dドリームはプリキュア5の皆と共に僕から離れる。これでデリートには巻き込まれない……ゲンサークを倒せるようにするには、プリキュア5の変身アイテムを手に入れてインストールし、この場にいるプリキュア5の皆さんとリンクを繋ぎ”Qaライト”の効果を付与させるしかない!でも……何が変身アイテムになるのだろう?”白い蝶”か?”バラの種”か?どっちなんだ!?

 

インペイルD『よそ見するなよ、キュアエクスッ!!!』

 

エクス「はっ!?ぐっ!!」

 

・・・・・・ミシッ!

 

エクス「ッ!?だりゃっ!!」

 

インペイルD『よっと!キャハハハッ!!へなちょこパンチじゃ効かないぞ~!!!』

 

 デリートのパンチを何とか押さえたけど……押えた腕が”軋んだ”。骨に響く衝撃が思っていた以上に大きく、骨が折れたのかと錯覚するほどだ。僕の攻撃も簡単に避けてしまう……考えながら戦える余裕があるかと思ったけど、これは危ないかもしれない!でも……先ずはプリキュア5の皆さんを優先すべきだ!こうなったらAqライトで”バラの種”を書き換えて……やってみよう!

 

エクス「頼むぞ……これであってくれ!」

 

Dドリーム「ダメッ!その”力”ではいけない!」

 

エクス「えっ!?ど、どういうことですかっ!?」

 

Dドリーム「確かにその力なら花は開くかもしれない……だけど、その力でこの身体を作ったから分かるわ。あなたの持つその種は”心の力”を求めている!その力では”心”まで歪めてしまう……だからその力ではダメ!あなたの”心”でなければ、本当の花を咲かせることは出来ない!」

 

 僕のAqライトを使ったせいなのか……”バラの種”の事を分かっているようだ。そのうえでAqライトでは本当のバラを咲かせられないと言うような発言をするDドリーム。Aqライトではダメなら……どうすれば良い!?

 

インペイルD『もういいか?もういいよな?襲っちゃってもいいよな~?あ~~~!もう我慢できないっ!!!でえーーーーーっ!!!!!』

 

エクス「チッ!考えるしかないかっ!!スカーレット!ビューティ!」

 

スカーレット『行きますわよ、エクス!』

 

ビューティ『エクス、あなたの目指す”道”のために……参りましょう!』

 

Dドリーム「私と……同じ声?」

 

 Dドリームの発言はまあスルーするとして、プリキュア5の皆さんも何とか持ってくれている。早く……Aqライト以外の方法を考える!そのために……デリートを倒す!!

 

インペイルD『おりゃーーーーーっ!!!』

 

エクス「今度はそう簡単に行くかっ!!!」

 

インペイルD『おっ?俺の手を取ってどうするつもりだ~?』

 

エクス「こうするんだ……よっ!!!」

 

ブオォォォォォ!!!!!

 

インペイルD『ギャアアアアアアッ!!!熱いっ!!!熱いぃぃぃぃぃっ!!!!!』

 

エクス「もう一つ……くらえっ!!!」

 

ゴオォォォォォ!!!!!

 

インペイルD『つ、冷てえっ!!!今度は固まってるっ!!!』

 

ピキッ……ピキピキッ!……バキンッ!!!

 

インペイルD『ウワアアアアアアアアアッ!!!俺の腕ガアアアアアアアアアッ!!!!!』

 

エクス「流石の化物でも……高温からの低温による温度差ではさすがに壊れるよな!」

 

 僕はデリートの右腕を掴むと”ある事”を仕掛ける。スカーレットの炎を使い”高熱”にした奴の腕を、ビューティの冷気で一気に”冷却”する……すると、僕が思っていた通りにデリートの腕は砕け散った。高温から一気に低温にすると、物質が急激な温度差によって不均衡の状態となり壊れだす……ガラスなどの実験で知られるものだ。デリートがどれだけ化物であろうと、これ位は効くだろう!

 

エクス「お前に構ってる暇はないんだ!早く……ゲンサークの対処法を!」

 

インペイルD『おい……見ろよ、キュアエクス』

 

エクス「だから……お前に構ってられないって!!」

 

コルーリ「エクス!避けてくださいっ!!!」

 

エクス「えっ?ガッ!!右腕が……やっぱり再生するのかっ!!……えっ?」

 

 僕の胸倉を掴んだのは、デリートの破壊したはずの右腕……しかし、僕はその光景以上に”変な物”を見つけた。それは……振りかぶられた”右腕”なのだ。

 

インペイルD『見ろよ~……お前のおかげ右腕が増えちまったぞ~~~!!!おらっ!!!』

 

エクス「がっ!!」

 

インペイルD「もう一発っ!!!」

 

エクス「ビューティ、氷の盾を!ソード、力を貸して下さい!」

 

ソード『分かった!勇気の剣……使って、エクス!』

 

 最初の一撃は動揺して受けてしまったが、二発目はビューティに氷の盾を形成してもらい、奴の手から逃げるためにソードを追加で呼び出して、デリートの腕を切断して一気に距離を取る。腕は……もう再生している!くそっ!キリがない!!!

 

インペイルD『あ~あ……せっかく捕まえたのにな!どうだ……俺の演技は?お前、演技に弱かったよな~!!カイザーン様に騙されてたの……2010年の時にいたから覚えてるぜ~!!!』

 

エクス「一頭身のカエルのくせに……良く舌が回るじゃないか」

 

インペイルD『知ってるぜ~!それって”皮肉”って言うんだろう?お前がやりたい事、お得意のAqライトで解決できなくて残念だな~!!』

 

エクス「……分かった、考えるのは後だ!お前を倒す……先ずはそこからだ!!!」

 

インペイルD『そうだよ!そうすればいいんだ!!お前は俺だけを見るんだよ~~~~~!!!』

 

 こいつは他の事を考えながら戦える相手じゃない……ごめんなさい、皆さん!

 

エクス「スカーレットバイオリン!フェニックス!!スカーレット、一緒にお願いします!」

 

スカーレット『ええ!』

 

エクス・スカーレット「『羽ばたけ、炎の翼!プリキュア・フェニックス・ブレイズ!』」

 

インペイルD『大物だ~!デリーーーーートッ!!!』バクッ!!!

 

エクス「フェニックス・ブレイズを……飲み込んだ!?」

 

インペイルD『お返しだーーーっ!!!ベッ!!!』

 

 スカーレットバイオリンから放った浄化技……それを見たデリートは、胴体部分に隠されていた”口”でそれを丸飲みにすると、僕に向かって吐き出し……攻撃をそのまま返して来たのだ。

 

エクス「ビューティ、冷気をフェニックス・ブレイズに放ちます!」

 

ビューティ『分かりました!はあっ!!!』

 

ジュウ~~~~~ッ!!!!!

 

インペイルD『なんだこれ!?……どこだ!キュアエクス!!!』

 

シュンッ!!!

 

インペイルD『な、俺の腕に……氷の剣だとっ!?』

 

エクス「僕はここだっ!」

 

インペイルD『くそっ!腕の三本に剣が刺さって……なら、四本目だ!!おらああああっ!!!』

 

 炎であるフェニックス・ブレイズに冷気を放つことで発生した”水蒸気”を目くらましに使い、奴が僕を見失った隙に氷の剣を投擲してヤツの腕を一時的に止める。そして、仕上げとして奴の懐に入り込んだ僕にデリートが即席で生み出した二本目の”左腕”こと”四本目”で殴り掛かってくる。それを待っていた……僕がカウンターを狙えるその単調な一撃を!!!

 

エクス・ソード「『閃け!ホーリーソード!』」

 

インペイルD『ガアアアアアアアアッ!!!』

 

エクス『まだだ!プリキュアプリケーション!インストール!!!』〈Go!プリンセス〉

 

 デリートの胴体に右手に形成したホーリーソードをエクス個人の能力である”カウンター”とセットで威力を上げて叩き込む。そして、追撃と言わんばかりにプリンセスプリキュアさんのアプリを起動……呼んでいたビューティとソードを解除して、スカーレットを除く3人のフローラ、マーメイド、トゥインクルを呼び出し”プリンセスプリキュア”のメンバーを揃える。

 

フローラ『エクス、私達と一緒に!リリィ!』

 

マーメイド『合わせるのよ!バブル!』

 

トゥインクル『そう言う事だからいくよ!シューティングスター!』

 

エクス「はい!」

 

エクス・フローラ・マーメイド・トゥインクル「『『『輝け!3つの力!プリキュア・トリニティ・エクスプロジオン!!!』』』」

 

インペイルD『ウワアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』

 

 三本のプリンセスロッドをプリブートし、セットされる3本のキーを使って発動するプリンセスプリキュアさんの合体浄化技……それをゼロ距離でデリートに放つ。虹色の光波が奴を飲み込んで輝いている……だが、奴の影は残ったままだ。僕が……ケリを付けないと!

 

エクス『プリキュアプリ!インストール!!!』〈タップ〉

 

エクス「〈Go!プリンセス〉プリキュア・ドットライトエクスッ!!!」

 

 Qaライトのサークルを通り抜けて、光波の中にいるデリートへと突っ込んでいく。僕はデリートの胸に向かって左腕を叩き込もうとする……もう当たろうと言う所まで来た……だが。

 

シュン……

 

エクス「ッ!?胸に……”穴”が!?」

 

インペイルD『ギャハハハハッ!!!また引っかかった~~~!!!』

 

 僕の浄化技は……奴が作り出した空洞の胸の”穴”によりデリートの身体を通り抜けたため、当たらなかったのだ。それを見たデリートは僕の腕を掴み、高らかに笑った。

 

インペイルD『両腕を掴んだぞ。普通ならこれで手は使えないけどな~……俺、今は腕が4本あるからよ~!まだ2本残ってるぞ~!!!オラオラオラオラオラッ!!!!!』

 

エクス「ガッ!ゴッ!!ガアッ!!!グエッ!!!!グアアアアアッ!!!!!」

 

 身体に叩き込まれるデリートの連打により、僕は後方にある建物の壁へと吹き飛ばれる……一発一発が身体に撃ち込まれる度に、骨が軋み……呼吸が出来なくなる。プリキュアになっているため防御面は問題ないはずなのに……どこかの骨が折れたような感覚がある。本当に折れているかは分からないが……痛みで意識がはっきりしない。

 

インペイルD『キヒャヒャ!どうだ……キュアエクス?俺はAqライトで身体の"形"や"感覚"を書き換えることが出来るんだよ!さっきの攻撃だって効いてなかったんだぜ~!!お前が”人間の形”をやめてたら、俺ともやり合えるのにな~……勿体ないな~……ほら、Aqライトで変わってみろよ~!じゃないと……ほら、プリキュア5もピンチだぞ~!!』

 

プリキュア5「「「「「「きゃあああああっ!!!!!」」」」」」

 

ブンビーG『私がトップだーーーッ!!!あーはっはっはーーーーーっ!!!!!』

 

エクス「みな……さん……!」

 

 皆さんが……ゲンサークの攻撃で吹き飛ばされている。このままじゃ……皆さんが!のぞみ先生が!!

 

ブンビーG『これで……終わりだーーーーーっ!!!』

 

ドンッ!!!!!

 

ブンビーG『うんっ!?』

 

Dドリーム「彼女たちに……手を出させないっ!!!」

 

エクス「ダーク……ドリーム!」

 

インペイルD「へえ~……なるほど!そいつ、Aqライトで構成されてるんだな~!!だからゲンサークの特性にも対抗できると……いい手駒を用意してるじゃないか!」

 

 確かに……Dドリームだけがゲンサークの攻撃を押さえたり、ダメージを与えているように見えた。彼女の存在は実に大きい……だけど、ここからどうすれば良い?ゲンサークへの対処法は?デリートの攻略法は?何にもない状態で……どうすれば?

 

ブンビーG『小賢しいっ!!!!!』

 

Dドリーム「ッ!?」

 

 ゲンサークが片方の腕にある”針”の様なものでDドリームを攻撃しようとする。Dドリームと言えど、両腕でゲンサークの片手を押さえている状態だ。このままでは攻撃を受けるしかない……しかし、その攻撃は彼女に当たる事はなかった……何故なら……。

 

ガンッ!!!!!

 

Dドリーム「ッ!?……えっ!?」

 

ドリーム「んんんっ!!!!!」

 

 ドリームが立ち上がり……ゲンサークの攻撃を受け止めたからだ。

 

Dドリーム「あなた……どうして!?」

 

ドリーム「決まってるでしょ……”大好き”だからだよ」

 

Dドリーム「ッ!!」

 

ドリーム「あの時は……あなたに助けてもらった!でも……今度は私の番!一緒に押し返すよっ!!!」

 

Dドリーム「ええっ!!!」

 

ドリーム・Dドリーム「「たああああああああああっ!!!!!」

 

ブンビーG『何っ!?ガアアアアアアアッ!?』

 

 二人のドリームによってゲンサークの大きな巨体が押し返され、ゲンサークは仰向けに倒れてしまった。僕はアイテムをインストールしてQaライトのサポートだってしていない。なのに……ドリームは何で……あんなにも力強く、綺麗に、精一杯に戦えるんだ?

 

インペイルD『ほ~!すっげ~~~!!何でそんなことが出来るんだ~!!!お前じゃゲンサークは倒せないのによ~……頑張ったって無駄なのに、どうしてそんなことが出来るんだ~~~?』

 

ドリーム「倒せないとか、無駄だとか……そんなのは関係ないよ!」

 

インペイルD『う~ん……どう言う事だ?』

 

ドリーム「私ね……国語の先生になるって”夢”があるの!なれるかなって……不安にあることもいっぱいある!でもね……未来から私の”教え子”が来てくれたの!勿論、それでも本当に先生になれるのか不安なのは変わらないよ……でも!その子が私を”先生”って呼んでくれた!!だから、夢をもっと頑張ろうって思えたの!!!今の私が諦めたら……その子の先生になれないもん!!!だから、絶対に諦めない!!!倒せなくても!無駄でも!私は……駆君の待つ未来へ向かって、駆君の夢を応援できる”先生”になるんだからっ!!!!!」

 

エクス「のぞみ……先生……!」

 

 真っ直ぐに自分の進む”夢”をのぞむドリームの……のぞみ先生の言葉。温かくて、カッコよくて……僕の”心”に力が沸いてくる!

 

インペイルD『キャハハハッ!!!そんな事で!その程度の事で頑張れるって~?キャハハハハハハッ!!!!!』

 

エクス「……笑うな」

 

インペイルD『ん~~~~?』

 

エクス「お前が……一生懸命に頑張る……ドリームの夢を……のぞみ先生の夢を……笑うなっ!!!!!」

 

ドリーム「エクスッ!!」

 

 痛みが走る身体を無理やり動かし……身体を起こして、デリートへと吠える。

 

エクス「ドリームは……ううん、のぞみ先生は……僕がどれだけ否定しても、”夢”の大切さと意味を示してくれていたんだ!」

 

インペイルD『夢が……大切?』

 

エクス「ドリームだけじゃない!夢を”呪い”だと思っていた僕に……夢を気付かせてくれた”フローラ”、”マーメイド”、”トゥインクル”、”スカーレット”……そして、ゆいさん。プリンセスプリキュアの皆だって夢を目指して精一杯に努力してる!」

 

インペイルD『だから……それが何になるってんだよ~?』

 

エクス「夢は……すごいんだ!怖くて……苦しんだり、不安になったりする時もある。だけど……夢をみて生きる人間はみんなすごい努力をしているんだ!それはすごい事なんだ!瞬間、瞬間……命を燃やして……歴史に足跡を残している!!ドリームだって、フローラ達”プリンセスプリキュア”だって、ううん……夢をみる全ての”プリキュア”さん達が、夢に向かって一生懸命に生きているんだ!!!その全てを消そうとする……お前も、カイザーンも絶対に許さない!!!」

 

 僕はしまっていた”バラの種”を取り出す……今なら分かる。この種に必要な物が!

 

エクス「僕も……今まで逃げてきた僕の”夢”から逃げない!僕がなりたい自分に……正直になる!!!」

 

ピキッ……パカンッ!

 

ドリーム「あれって!?」

 

プリキュア5「「「「「”白いバラ”!?」」」」」

 

ココ「なんだ……あのバラは!?」

 

ナッツ「”希望の赤いバラ”、”奇跡の青いバラ”とも違う。伝説に存在しない……新しいバラと言うところか」

 

シロップ「キュアローズガーデンに咲くバラ……あいつ、この一瞬でそれを育て上げたってのか?」

 

 心のどこかで諦めていた、僕が子供の時からなりたかった……”将来の夢”。その夢に向き合い、心の中に溢れる”夢”への気持ちを”バラの種”にありったけ込める……すると、バラの種はかたい殻を破って芽を伸ばし、最後には綺麗な”白いバラ”を咲かせる。キュアローズガーデンで見た2008年の僕の”白いバラ”とは違う立派に咲いた白いバラ……でも、あの時の白いバラと同じ感じがする。このバラは……きっと”今の僕”のバラだ。僕の命を精一杯に表してくれた僕の白いバラだ。そのバラが咲いたのを感じたのか、Qaウォッチから”白い蝶”も出てきて……あの時のようにバラへと止まる。お前のお気に入りは……やっぱり僕のバラって事かな?

 

インペイルD『なんだそれは……嫌な気配を感じる!何なんだそれはっ!!』

 

エクス「そうだな……僕が勝手に名前を付けるなら”真実の白いバラ”ってところかな」

 

インペイルD『嫌な感じだ……そいつを渡せっ!!!!!』

 

 さすがのデリートも、このバラの気配から嫌なものを感じてるのか声を上げて問いかけてくる。そんな奴に僕は、プリキュア5の皆さんが持つバラの名前をリスペクトして……この白いバラに”真実の白いバラ”と言う名前を付ける。それを聞いたデリートは、奴が感じる嫌な気配を放つこのバラを消そうとしているのか……僕へと突撃してくる。

 

エクス「フローラ、力を借ります!」

 

フローラ『オッケー!』

 

ブワッ!!!

 

インペイルD『なんだこの”花”はっ!?……ッ!?い、いない!?』

 

エクス「ちょっとしたアドリブだ!これだけの時間があればいい!」

 

 突っ込んでくるデリートの攻撃に対して、僕はフローラの力を借りて無数の花を空間に出現させて姿を隠し、奴から距離を取る……ウィザードの映画で見たアドリブ、一回やってみたかったんだよね。おっと……それよりもやることがある。僕は手の中でしっかりと咲く”真実の白いバラ”とそれに止まる”白い蝶”をまとめてQaフォーンSへとしまい、インストールを行う。

 

Yes!プリキュア5GoGo! ダウンロード率…25パーセント…50パーセント…75パーセント…90パーセント…

100パーセント…ダウンロード完了。インストール準備完了。

 

エクス『プリキュアプリケーション!インストール!!!』〈Yes!5GoGo!〉

 

ルージュ「な、何?この力は?」

 

レモネード「これが……エクスの言っていたQaライトの力なんでしょうか?」

 

ミント「私達の心がさらに一つになっていく……優しい力ね」

 

アクア「これで……ゲンサークと戦えるのね。確かに受け取ったわ、エクス!」

 

ローズ「ええ!さあ、ここから反撃よ!」

 

 感じる……皆さんとリンクが繋がっていく!これでゲンサークとも戦えるはずだ!

 

ドリーム「うん……感じる。エクスが何を考えてるのか……みんなが思ってる事……全部!」

 

エクス「はい!皆さん、デリートは僕が倒します!だから……ゲンサークをお願いします!」

 

プリキュア5「「「「「「Yes!」」」」」」

 

エクス「ダークドリームも……お願いします!」

 

ダークドリーム「ッ!!……Yes!」

 

 さあ……準備は整った!

 

エクス「デリート……ここからは僕たちの番だ!!!」

 

インペイルD『それは俺も一緒だ!!!お前ら全員……まとめて平らげてやるよーーーーーっ!!!!!』

 

 終わらせてやる……今度こそ!!!

 

 

side:プリキュア5

 

ドリーム「さあ、エクスにお願いされちゃったからね!いくよ、みんな!!!」

 

プリキュア5+ダークプリキュア「「「「「「Yes!」」」」」」

 

ブンビーG『よくも……私を地に這い蹲らせたなっ!!!お前ら全員、踏みつぶしてやるーーーーーっ!!!』

 

ドリーム「ローズ!」

 

ローズ「ええっ!たあああああああああああっ!!!!!」

 

ドンッ!!!!!

 

ブンビーG『なっ!?なあああああっ!?!?!?』

 

 ブンビーGが私達を踏みつぶそうとしてくる……でも、私達の心はいつも以上に一つになっているから、言葉にしなくったって分かる。だから、私はすぐにローズに声を掛けた……するとローズはどうすれば分かっているとばかりに、地面を思いっきり殴りつける。そして、その衝撃によって地面に大きな”穴”が出来上がり、それによって片足でバランスを取っていたブンビーGは、いきなりなくなった地面のせいでバランスを崩してしまう。それを見たみんなが……次にどうするかを理解して動き出す。

 

レモネード「プリキュア・プリズム・チェーン!」

 

ブンビーG『わ、私の足にっ!?のわあっ!?こ、このままでは背中から倒れてしまう!?』

 

ミント「プリキュア・エメラルド・ソーサー!」

 

ブンビーG『のわっ!?あ、あれ……背中で何かに支えられてる?よかった~……』

 

ミント「はあっ!!!」

 

ドヒュンッ!!!

 

ブンビーG『うわあっ!?そ、空に撃ち出されたっ!?!?!?』

 

 レモネードのプリズム・チェーンでブンビーGの足首を掴んで引っ張り更にバランスを崩して、それをミントがエメラルド・ソーサーで背中から支える。別に助けた訳ではない。ミントはその後、エメラルド・ソーサーをブンビーGを支えた状態のまま空中に向かって放ったんだ。それに続く様にルージュとアクアも続いていく。

 

アクア「合わせるわよ、ルージュ!」

 

ルージュ「言われなくても!」

 

アクア・ルージュ「「プリキュア・サファイア(ファイヤー)・アロー(ストライク)!」」

 

ブンビーG『えっ!?わ、わあああああああっ!?!?!?』

 

ルージュ「ドリーム、行って!!」

 

 ルージュからの声……うん、分かった!!!

 

ドリーム「ねえ、一緒にいこう!」

 

Dドリーム「ッ!!……ええっ!」

 

ドリーム・Dドリーム「「プリキュア!」」

 

ブンビーG『えっ?な、ななな、なんだ~~~!?な、流れ星~~~!?!?!?』

 

ドリーム・Dドリーム「「シューティング・スターーーーーズ!!!」」

 

ブンビーG『どひゃああああああああっ!!!!!』

 

ドンッ!!!

 

私と彼女の攻撃で地面に落ちてくるブンビーG。決めるなら……ここだよね!

 

ドリーム「ココ!ナッツ!お願い!!!」

 

ココ『プリキュアに力を!』

 

ナッツ『ミルキィローズに力を!』

 

 妖精になった二人の力で私達の元に”フルーレ”と”ミルキィミラー”がやってくる。

 

ドリーム「あなたも一緒にお願い!」

 

Dドリーム「ええ!」

 

ドリーム・Dドリーム「「クリスタル・フルーレ!希望の光!」」

 

ルージュ「ファイヤー・フルーレ!情熱の光!」

 

レモネード「シャイニング・フルーレ!はじける光!」

 

ミント「プロテクト・フルーレ!安らぎの光!」

 

アクア「トルネード・フルーレ!知性の光!」

 

ドリーム・Dドリーム『『五つの光に!』』

 

ルージュ・レモネード・ミント・アクア『『『『勇気を乗せて!』』』』

 

プリキュア5+Dドリーム「「「「「「プリキュア・レインボー・ローズ・エクスプロージョン!」」」」」」

 

ローズ『邪悪な力を包み込む、煌くバラを咲かせましょう!』

 

ローズ「ミルキィローズ・メタル・ブリザード!」

 

 私達の合体浄化技がブンビーGへと向かって行く。エクスのQaライトの力を受けて輝きを増す浄化技がブンビーGを包んでいく。

 

ブンビーG『うわああああああああっ!!!サイコウケッサ~~~~~ク///』

 

レモネード「やりました!浄化できたみたいです!」

 

 レモネードの言う通り、ブンビーGは浄化されて元のエターナルのブンビーに戻ったみたい。これで一件落着……じゃない!

 

ドリーム「え、エクスはどうなってるの!?」

 

 そうだよ!エクスの心配をしないといけないんだった!私達はそれを思い出し、エクスの方へと視線を向けた。

 

 

side:キュアエクス

 

インペイルD『でやあああああああああっ!!!』

 

エクス「とっておきを……見せてやるよ!」

 

 僕はストリング……環さんと練習したある”戦い方”をしようとする。そう考えた僕は自分の手首、足首の辺りに小さなQaライトの”サークル”と展開する。

 

インペイルD『だからなんだっ?それで俺の四本の腕に対抗できるのか?俺のパワーに対抗できるのか?出来るもんならやってみろ!!!』

 

エクス「じゃあ……お言葉に甘えるよ!!!」

 

 僕は左腕を振りかぶり、奴に殴りかかる体勢になる……しかし、奴の攻撃はパンチだけでも四方向から飛んでくる。デリートも僕が左手で攻撃すると読んでいるため、左手で攻撃されるであろう個所は腕を二本使って防御している。しかし、わざわざ僕がカウンターしないで”あからさま”に左腕を振りかぶったのは……奴の防御個所を誘導させるためだ。

 

シュンッ!!!

 

インペイルD『グエッ!?な……何で……左腕を振りかぶってる時に、”右腕”のパンチが飛んでくるんだよ!?それに……何だこのパワーは!?』

 

エクス「不思議か?僕が左腕で攻撃しようとしてるのに、いきなり右腕からパンチが来て……原理は簡単だよ。左腕で構えている時に、右腕を打ち出したんだ。……これだけ聞いたら意味わかんないか。そうだな、左腕で構えている時に、右腕をさ、サークルを使って高速で加速して打ち出した。ドットライトエクスの応用でね……サークルの軌道をコントロールして頭で考えてから”身体”を動かすよりも先に、目で見て方向を決めて打ち出した方が早いだろ?」

 

インペイルD『お前……俺の四本腕の攻撃に対処するために身体を動かすんじゃなくて、銃口みたいに標準を定めて……無理やり攻撃の方法とベクトルをサークルの加速を使って変えたって事か?自分の身体を人形みたいにしてよぉ?」

 

 デリートの言う通りだ……これは四カ所に展開した小型サークルで身体を無理やり動かす……人形を操るのと同じ戦い方だ。使いたいかって言われれば使いたくはない。でも……人間離れもいい所のこいつには丁度いいし、メリットだってある。

 

エクス「加速も付いて……普段より威力も付くし、無理やり攻撃の軌道も変わるから一石二鳥なんだよ。でも……流石に人体への負荷は考慮してないんだよね。プリキュアとして無理する事を前提にしてるからさ。まあ関節の方向に逆らって動かそうなんて思ってないから安心してよっ!!!」

 

シュンッ!

 

インペイルD『ッ!?足首のサークルを使って今度は高速移動ってか!!だが、その程度でっ!!!』

 

シュンッ!シュンッ!シュンッ!シュンッ!

 

インペイルD『がはあっ!!!い、一回で四発だと……ッ!?』

 

エクス「言っとくけど……サークルを一か所に集めることも出来るからな!プリキュア5の6人分の思いが重なってるんだ……意地でも当ててやる!!!」

 

 僕は四カ所のサークルの内の3カ所を左腕に集める。サークルの加速はドットライトエクスの時に使うサークルの四分の一程度だが……これは”加速をさらに加速させる”!それが四乗で跳ね上がる!実に頭の悪いやり方だ!!

 

エクス「いけえええええええええっ!!!!!」

 

インペイルD『喰らうかよ!!!』

 

 顔面に叩き込もうとしている一撃だが……奴はなんと顔を二つに分けて避けようとしている。ダメだ……速度を付けすぎてベクトルを変えられない!無理に変えてもいいけど……そしたら腕がどうにかなるかもしれない!だけど……当てる!当ててみせる!!……そう思った瞬間、僕の左手首にあるリボンが”青”色に変わる。

 

ガチッ!

 

エクス(時間が……止まった?)

 

 この感じは……あの時と一緒だ。キュアエクスになった時に世界が止まった感覚……これは僕のスーパーQaライトの”凝縮”によるものなのか?でも……この中で僕は動ける!だったら思いっきり……!!!

 

エクス「ぶち込めっ!!!!!」

 

ドンッ!!!!!

 

インペイルD『なあああああああああっ!!!!!』

 

 入った!一撃が……入った!!!

 

インペイルD『何で当たるんだよ!絶対避けることが出来るタイミングだったぞ!?どうなってんだよっ!!!』

 

エクス「どうだっ!……っ!?う、腕が……!」

 

 デリートに攻撃を打ち込んだ後、手に違和感があるのを感じる。手の平に力が入らず、握り拳に出来ないのだ。左腕全体は動かせるけど……これでは使い物にならない!サークルの出力もスーパーQaライトの発動で安定しない……無理には使えない!絶好のチャンスが!!

 

インペイルD『ん?ん~~~?どうした?もしかして……トラブルか?き……キヒャハハハッ!!!こいつはラッキーだ!!!最高だぜ!!!最っ高!!!!!デリ―――――トッ!!!!!」

 

 あと少し……あと少しなのに!!!ここで……終われないんだ!!!

 

 

side:プリキュア5

 

コルーリ「エクスッ!!」

 

ルージュ「エクス、早く避けて!!」

 

レモネード「このままじゃ、あの大きな口でエクスが食べられちゃいます!」

 

ミント「私達も行きましょう!」

 

アクア「そうね!私たちが援護しましょう!」

 

待ってっ!!!

 

 エクスのピンチに私達は援護に向かおうとする……が、そんな私達を止める声が響く。その声の主は、私の友達……ダークドリームである彼女だった。

 

ドリーム「……あなた」

 

Dドリーム「私がいくよ。皆はここにいて……あの子だってその方が安心だと思うから」

 

ローズ「何言ってるのよ!あんた一人で何が出来るの!?」

 

Dドリーム「大丈夫……あなた達は、あの子に光を分けてあげて」

 

ドリーム「待って!教えて……どうして一人でいこうとするの?」

 

 私は彼女だけがエクスの元へ行こうとするのか確認する。すると、彼女は小さく微笑むと……私の目を真っ直ぐに見て答えた。

 

Dドリーム「今回は……私が助けてもらったでしょ?だから、そのお返し。あなたの生きる未来で……あなたが大切に思っている”教え子”なんでしょ?この身体も……彼から借りてしまったものだもの……今度は二人の為にこの力を使いたいの!」

 

ドリーム「ッ!!……ありがとう!私の大切な教え子の事……お願いできる?」

 

Dドリーム「……ええっ!!」

 

 ダークドリーム……彼女がエクスの元へと走っていく。大丈夫……だって、あの子は私の……大切な友達だから!!!だから……信じるよ!!!

 

 

side:キュアエクス

 

インペイルD『貰ったぜ~~~~~っ!!!!!』

 

 嫌だ……こんな所でっ!!!

 

エクス「終わってたまるかーーーーー!!!」

 

Dドリーム「エクスッ!!!」

 

エクス「ダークドリーム!?」

 

Dドリーム「私に手を伸ばして!!!」

 

 この状況で僕の元へとやってくるDドリーム。僕はDドリームの言葉の言葉を信じ……何とか動く左腕を伸ばす。すると、僕の左手首にある青いリボンがDドリームを包み込み、その大きさドッジボールほどの大きさの光の球に変えて僕の元へと引き寄せる。そして……僕の左手に”刀身のない剣”の様なものが青いリボンによって固定された状態で握られている。

 

エクス「なんだ……これ?」

 

私を振るって……あなたの光の名を唱えて……このフルーレに光を!

 

エクス「ッ!?……分かった!はあああああっ!!!」

 

ザンッ!!!

 

エクス「ドットライト・フルーレ……重なる光!これが……僕の光だ!!!」

 

インペイルD『ガアッ!!なっ!?俺の身体が……インペイルの身体から剝がされそうになっただとっ!?』

 

 スゴイ……このフルーレは、デリートと取り込まれたインペイルの身体に干渉できるのか!これなら……いけるかもしれない!

 

エクス「ありがとう、ダークドリーム!一緒に……いくよ!!!」

 

インペイルD『キヒャヒャ!!面白い!!面白いぞ!!!キュアエクス!!!!!おらああああああああっ!!!!!』

 

 デリートの腹にある大口から放たれた極太のビーム……避けてられない!

 

エクス「頼むよ……たあああああああっ!!!!!」

 

 フルーレを使ってビームを断ち切ろうとするが、あと少し力が足りない!あと少し……あと”一振り”あれば!!!

 

ドリーム「聞こえたよ、エクス!!!」

 

エクス「ドリーム!皆さん!!」

 

 僕の考えが……リンクによって皆に伝わったのか、ドリームや皆さんが僕にフルーレを向ける。

 

ルージュ「あたし達の光を!」

 

レモネード「受け取ってください!」

 

ミント「エクスの光と!」

 

アクア「一緒に振るって!」

 

ローズ「私達が力を貸すんだから、負けたら承知しないからね!」

 

エクス「はい!だりゃあああああっ!!!」

 

ザンッ!!!!!

 

 フルーレやミルキィミラーに付いている”バラ飾り”が僕の元へ集まってくる。集まったバラ飾りは新しいフルーレとなり、僕はそのフルーレを掴んで振るう。すると、極太のビームは見事に真っ二つに切り裂かれる。

 

エクス「スターライト・フルーレ!プリキュア5の皆さんの光を束ねた……思いの光だ!こんなに沢山の思いを受け取ったんだ!今の僕は……負ける気がしない!!!」

 

インペイルD『それはどうかな~!!お前ら全員が俺の餌だーーーーーっ!!!』

 

エクス「トルネード!はあっ!!」

 

インペイルD『水で俺の攻撃が……流された!?』

 

エクス「だりゃあああっ!!!」

 

ザンッ!!!

 

インペイルD『ガアアアアッ!!やっぱりだ!やっぱり俺とインペイルを分けようとしやがる!?何なんだそれは!?』

 

 デリートの四本腕によるパンチを、右手に握るスターライト・フルーレ……その内のアクアの力である”水”を使い、奴のパンチを振るったフルーレに沿って現れる”水”によって捌く。そして……それによってできた隙をつき、デリートをドットライト・フルーレで切りつける……やはり、このフルーレはデリートとインペイルを分裂することが出来る様だ!止まるな……もっと攻め込むんだ!!!

 

エクス「プロテクト!ていっ!!」

 

インペイルD『飛び道具かっ?おりゃっ!!ははっ!!当たらないぞ~!!!今度はこっちからだっ!!!いけえっ!!!!!」

 

 デリートに向かって今度はミントの力……フルーレの剣先で作った円盤状のエネルギーを放つ……が、その攻撃は簡単に避けられてしまう。でもよかった……避けてくれた方が好都合だ!

 

エクス「まだ終わりじゃ……ない!」

 

ガキンッ!!!

 

インペイルD『っ!?受け止めた剣先から……また!?いや……こいつは”盾”か!』

 

エクス「盾だと思って侮るなよ……はああああっ!!!」

 

バンッ!!!!!

 

インペイルD『盾を……ぶっ放した!?』

 

 盾を撃ち出す……この使い方は実に面白い。でも……これだけじゃない!お前の吹き飛ばされた後方には……”あれ”がある!!

 

ドンッ!!!

 

インペイルD『がっ!?なっ!?こ……こいつは最初に放った”もう一枚の盾”!!俺を吹き飛ばす前提で……わざと外して、俺の後ろにっ!!!』

 

エクス「まだだっ!シャイニング!!縛り上げろっ!!!」

 

ガキンッ!!!

 

インペイルD『盾ごと俺を……鎖でっ!!!』

 

 レモネードの力による拘束で身動きはとれない……奴が拘束を解く前に叩く!!

 

エクス「ファイヤー!!はああああっ!!はっ!!!たあっ!!!!でりゃあああああっ!!!!!」

 

インペイル『ガアアアアアアアアアッ!!!ワ、分カレル!?俺ト……インペイル……ガ!!!』

 

 ルージュの情熱の炎を纏ったフルーレと僕のフルーレによる三連撃を、盾や鎖もまとめて斬り伏せてデリートに叩き込む。デリートの身体が崩れてきている!!もう少しだ!!!

 

エクス「クリスタル!!いけえええええええっ!!!!!」

 

シュンッ!!!!!

 

インペイルD『クッ!!!右手ノ剣ヲ……”サークル”デ加速シテ……ダ、ダガ!受ケ止メタゾ!!コノ色々出テクル方ヲ離スナンテ……馬鹿ガ!!!コレデ俺ノ隙ヲ作ルコトハ……ッ!?』

 

エクス「もう……最後の隙は出来てる!この一回で十分!!!」

 

 僕はサークルを四枚展開し、それを使ってスターライト・フルーレをデリートに放つ。それを受け止めたデリートは動きを止めている。この一回で……決める!!!

 

エクス『プリキュアプリ!インストール!!!』〈タップ〉

 

インペイルD『”サークル”ヲ展開シタノハ、コノ為ノ布石カ!!展開ノ手順ヲ省略シテ動作ヲ早クシタノカ!!!』

 

エクス「説明どうも……今回はサークルも多めだし、スーパーQaライトのせいで加速の出力も手加減できない!お前には打って付けだろ!!!」

 

 いつもの浄化技に使うサークルも多めの四枚、加速も制限できない……構うもんか!!!これで終わらせてやる!!!!!

 

エクス「プリキュア・ドットライト……!!!」

 

インペイルD『キュアエクスウウウウウウウウウウッ!!!!!』

 

エクス「”エクス”プロ―――――ジョンッ!!!!!」

 

インペイルD『ギャアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!』

 

・・・・・・ザンッ!!!!!

 

 一瞬の光となって駆け抜けた僕とフルーレによる浄化技が、デリートの身体を両断する。すると、デリートに飲み込まれていたインペイルとデリートは、完全に分裂し……元の真っ黒なカエルに戻ったデリートが地面に落ちる。

 

デリート『ケッ……ケヒヒッ!キヒャヒャヒャヒャヒャッ!!!面白かったぜ~!キュアエクス!!!お前の事を気に入ったよ!!!また遊ぼうぜ!!!キヒャヒャヒャヒャッ!!!!キヒャヒャヒャヒャヒャヒャッ!!!!!』

 

 デリートは自身の足元に次元の裂け目を作ると、その中へと不愉快な笑い声と共に落ちていく……インペイルの事も一緒に連れて行ったようで、インペイルの身体は残っていない。でも……これで……。

 

エクス「やっと・・・・・・」

 

シュン……

 

駆「おわ・・・・・・た・・・・・・」

 

ドスッ!

 

 戦闘による疲労、緊張により……変身も解除されてしまった僕は……その場で倒れ伏し、意識を手放してしまった。

 

 

side:駆

 

駆「・・・・・・ん、ん~……ここは?」

 

目が覚めたのか?

 

駆「ッ!?……な、ナッツさん?と言う事はここって……」

 

ナッツ「ナッツハウスだ。あの戦闘の後、お前は気を失っていたんだ……それから彼女にもお礼を言っておけ。お前の事をずっと看病していたんだからな」

 

駆「看病?……あっ」

 

 目を覚ました僕はナッツハウスの一室にあるベッドにいた。デリートとの戦闘の後、僕は気を失っていたらしい。ナッツさんは”お礼を言っておけ”と言って僕の手元の辺りに視線を向ける。すると、僕の左手を握りながらベットに頭を乗せて小さな寝息を立てている”コルーリ”がいた。ずっと……僕が気を失っている間、看病をしてくれていたんだ。

 

駆「あの……僕はどれくらい気を失っていたんですか?」

 

ナッツ「……三日だ」

 

駆「三日も!?」

 

 僕は三日も気を失っていたのか?確かにお腹も空いているし……でも、おかげで痛い所はないみたいだ。

 

ナッツ「……寝起きで悪いが、駆……お前に聞きたい事がある」

 

駆「……?は、はい……何ですか?」

 

ナッツ「……お前、身体に何の異常も感じないか?」

 

駆「は、はい……お腹が空いているくらいだと思いますけど」

 

ナッツ「左腕に……違和感はないか?」

 

 左腕?確かに戦闘の時は無理をして痛かったし、握れなかったりしたけど……特に違和感はない。それがどうしたと言うのだろう?

 

駆「今は痛みもないです……あの、それがどうしたんですか?」

 

ナッツ「……お前は戦闘の後、Aqライトと言うエネルギーを体中から放出したんだ」

 

駆「Aqライトを!?ま、まさか……僕は暴走して……!?」

 

ナッツ「いや……放出は見られたが、暴走はなかった。ダークドリームがお前のAqライトに溶けることで、再び落ち着いたんだ」

 

駆「ダークドリームが……」

 

 Aqライトの放出が……僕の意識がない時に起きるなんて……。クアライト博士が”Aqストッパー”と言う装置をQaウォッチに組み込んで、この時代に来た時にセーフティも上げたはずなのに……何故?それに……ダークドリームが僕のAqライトに溶けるって……確かに僕のAqライトで身体を作ったから同じ性質ではあるけど……。

 

ナッツ「それから……左手の件だが、お前を一度”アカーシャ”と言う船に運んで検査したんだが、指から手首にかけての骨が”粉砕骨折”していたそうだ」

 

駆「ふ、粉砕骨折!?で、でも……この通り動きますし!」

 

ナッツ「お前の左腕に巻かれていた”青いリボン”……そして”Aqライト”によるものらしい。クアライト博士と言う人物の説明では、スーパーQaライトの”凝縮”により粉砕した箇所を元の状態に固定し、Aqライトをリボンが巻かれた箇所にのみ展開することで……”負傷した箇所を書き換えた”のだそうだ」

 

駆「そんな無茶苦茶な」

 

ナッツ「ああ……確かに無茶苦茶だ。だが、お前は何の影響もなく目を覚まし、負傷も完治した……駆、お前は……本当に”人間”か?」

 

 ナッツさんの言葉……僕は本当に”人間”なのか?あの時の様だ……どんどん人間を止めていく感覚だ。その感覚がカイザーンの介入もなしに現れている。……だとしても!

 

駆「僕は……人間です」

 

ナッツ「……そうか。今日はまだ休むといい……万全とはまだ言えないだろう。俺は店番に戻る」

 

駆「……はい」

 

 ナッツさんは僕の返答に、ただ頷いてくれた。ナッツさんがいなくなって静かになった部屋……その部屋に小さく響くコルーリの寝息が止まると、コルーリは頭を起こし……信じられない物を見たような表情で、僕の顔を見る。

 

コルーリ「カ・・・・・・ケル?」

 

駆「うん……おはよう、コルーリ。あと、看病……ありがとう」

 

コルーリ「……はい!おはようございます、カケル!」

 

 三日ぶりのコルーリの笑顔と一緒に……僕らは朝の挨拶を交わした。

 

 

……四日後

 

プリキュアカーシャ 着陸ポイント

 

のぞみ「もう体調は大丈夫、駆君?」

 

駆「のぞみ先生……もうその質問は”12回目”ですよ」

 

のぞみ「心配するよ~!だって、私のだ~いじな”教え子”なんだから!」

 

りん「あらら、もう先生風吹かせちゃって」

 

うらら「でも、無事に直ってよかったです!そうだ!駆さんがお願いしてたの出来てますよ!」

 

 僕が目覚めて四日後の今日……体調も完全に落ち着いたので出発することにした。のぞみ先生や皆さんとの楽しい時間もいっぱい過ごせたし……思い出もいっぱい出来た。特にあの……2014年であった増子さんにそっくりの”増子 美香”と言う人物がナッツハウスに来た時にインタビューをされたのだが、その次の日にサンクルミエールの生徒さんたちに揉みくちゃにされて、コルーリはさらに大きくなった胸を僕の腕に押し付けてくるし……散々な目にあった。まあその話はいいとして……僕が頼んでいた物が完成していると言ううららさんの言葉を聞いた”こまち先生”が僕の前に色紙を差し出してくる。

 

こまち「はい、みんなで書いた色紙よ」

 

駆「うわ~!皆さん、ありがとうございます!!秋元こまち先生のサインに僕の名前まで!うららさんも種の名前で書いてくれて嬉しいです!」

 

かれん「その程度なら、お安い御用よ」

 

くるみ「私のサインも入ってるから有難く思いなさい!」

 

駆「はい!ありがとうございます、くるみさん!」

 

 僕は受け取った色紙をしっかりと受け取り、のぞみ先生の前に立つ。どうしても……言っておきたい事が出来たからだ。

 

駆「のぞみ先生……僕、先生に言っておきたい事があるんです」

 

のぞみ「えっ?……何、駆君?」

 

駆「未来で……僕、先生に”夢”はないのって聞かれたんですけど、ちゃんと答えることが出来なかったんです。だから、ここで言います!僕の……将来の夢!」

 

 あの時の二者面談で……逃げてしまった僕とは違う。今度は逃げない……覚悟を決めた僕はのぞみ先生に僕の夢を打ち明ける。

 

駆「のぞみ先生、僕……”医者”になるのが夢なんです。今まで……誰かの命を奪ってしまった僕が、人の命を守るなんて出来る訳がないって思って……ずっと我慢していました。でも……やっぱり目指したい!医者になるために”ドイツ語”だって勉強したし、ドクターに憧れて”エグゼイド”も好きになりました!僕……なりたいんです!苦しむ人を、世界を救える……スーパードクターになりたいです!!これが……僕の夢です!!!」

 

のぞみ「うん……ありがとう。私に……とっても素敵な夢を打ち明けてくれて」

 

駆「ッ!!……のぞみ先生」

 

のぞみ「なあに……駆君?」

 

駆「未来でもう一回……先生に相談したら、僕の夢を叶えるの……手伝ってくれますか?」

 

のぞみ「うん!もっちろんだよ!だって……私はあなたの”先生”だもん!」

 

駆「……ありがとうございます!」

 

ギュッ!

 

 僕の夢を聞いて、優しく微笑んで受け止めてくれたのぞみ先生。彼女が差し伸べてくれた手を僕は握る……すると、他の皆さんがやってきて、握られた手の上に……みんなも手を重ねていく。

 

りん「のぞみだけじゃ不安だからね!あたしも力になるよ……何かあったらあたしの所にもおいで!」

 

うらら「私も!駆さんの素敵な夢を応援します!勿論、私の応援も忘れないで下さいね!」

 

こまち「私の本が駆君の心に残っていること……とっても嬉しかった。私も応援するわ……それから私の本を……これからもよろしくね、駆君」

 

かれん「医者を目指す……私と同じね。何か知りたい事があれば、いつでも私を頼って……頑張りましょう、駆君」

 

くるみ「まあ、のぞみの教え子にしてはしっかりしてるし……駆、あんたなら大丈夫よ。きっと……ね」

 

駆「……はい!」

 

 皆さんの思いを受け取り、ココさん、ナッツさん、シロップの三人とも握手を交わす……そして、時間はやって来た。

 

コルーリ「カケル……準備が整いました」

 

駆「分かった……皆さん、今までありがとうございました!また未来で……会いましょう!のぞみ先生!歌人の名前、忘れないで下さいよ!」

 

のぞみ「えっ!?わ、忘れないよ~!!」

 

駆「えへへっ!ではっ!!」

 

コルーリ「皆さん、ありがとうございました!」

 

 僕はアカーシャの中へと入ると、アカーシャはQaライトの放出しゆっくりと浮き上がる。そして、アカーシャは空へと駆けあがり、晴天の空に”碧色の流れ星”が流れ……流れ星は空の彼方へと消えていった。

 

 

side:プリキュア5

 

シロップ「駆達……行っちまったんだな」

 

ナッツ「そうだな……だが、問題はないだろう。なあ、ココ?」

 

ココ「そうだね……ん?のぞみ、どうしたんだい?」

 

りん「のぞみ?」

 

うらら「のぞみさん?」

 

 私の心配をするみたいのココやりんちゃん、うららの声が聞こえる。別に心配する事じゃないのに……そう思ったけど私は笑顔で消えていった流れ星の方じゃなくて、みんなの方を向く。

 

のぞみ「ううん、大丈夫!未来の教え子と大事な約束しちゃったからね~!よ~し!もっともっと勉強を頑張って、国語の先生になるぞ~~~!けって~い!」

 

こまち「うふふ……のぞみさんらしいわね」

 

かれん「そうね……じゃあ、この後の予定は勉強会にする?」

 

のぞみ「えっ!?」

 

くるみ「いいんじゃない。だって約束したんだものね~……のぞみ先生?」

 

 そ、そうだよ!嫌がってちゃダメ!未来の私の大事な教え子が私を信じてくれてるんだもん!

 

のぞみ「が、がんばる!」

 

ココ「ははっ!えらいぞ……のぞみ」

 

のぞみ「ココ……えへへっ///」

 

くるみ「あっ!!ココ様!!」

 

りん「はあ~……でも、大丈夫なのかな……駆君達?」

 

のぞみ「大丈夫だよ!だって……」 

 

 そう……だって……。

 

 

Dドリーム『私が……この子のAqライトに戻って抑え込んでみる』

 

のぞみ『でも……そしたらあなたがっ!!』

 

Dドリーム『さっき……あなたが助けてくれたでしょ?』

 

のぞみ『えっ?』

 

Dドリーム『それが出来たのはこの子のおかげ……この子の力を借りることが出来たからなの。だから、助けたいの……あなたの未来の”教え子”である……この子を』

 

のぞみ『……わかった』

 

Dドリーム『うん……きっと私はこの子の中で生き続ける。だから……きっと未来であなたに会えるかな?』

 

のぞみ『きっと……会えるよ』

 

Dドリーム『ええ……それじゃあ、またね』ニコッ

 

 

のぞみ「あの子が……一緒にいるんだもん」

 

ココ「のぞみ……」

 

 あの戦いの後、駆君のフルーレから元の姿に戻った”あの子”……あの子は駆君の中で生きている。駆君を守るために、一緒に居てくれている。

 

のぞみ「だから大丈夫!駆君達なら……何とかなるなる!さあ!勉強会しよ!!それに~!かれんさんが持ってきてくれたセレブ堂のケーキもあるし~!えへへ~~~!!」

 

りん「て、そっちが目的かいっ!」

 

うらら「私も行きます~!」

 

りん「て、あんたもかいっ!」

 

こまち「豆大福もあるわよ」

 

りん「増えてるし~!あ~~~!もう!!こうなったら……あたしも食べる!!!」

 

のぞみ「あ~~~!!!りんちゃん、ずる~い!!!待ってよ~~~!!!」

 

うらら「待って下さいよ~!のぞみさん!りんさん!!」

 

かれん「はあ……私たちも行きましょうか」

 

こまち「うふふ、そうね」

 

くるみ「仕方ないわね~!」

 

 駆君……未来で待っててね!私……頑張って、夢の”国語の先生”になって……きっとあなたの前で先生として教卓に立ってみせるから!よ~し!頑張って先生になるぞ~~~!!!

 

のぞみ「けって~~~い!!!」

 

 

To Be Continued……




いかがだったでしょうか?いや……久しぶりにすっげ~~~長く書いてしまいました!のぞみちゃん達プリキュア5のキャラやブンビーさんのキャラを再現できたかな?残すプリキュアもあと二組!次回から”ふたりはプリキュアS☆S”編をお送りしますが……今月はヴァールハイト・プリキュアが一周年になる月でございます!なので……駆達の設定の深堀や、完成秘話、私が考える”次回作のプリキュア”を登場させる雑談回を書こうと思います。雑談回側を先にしようと思いますので……S☆S編はその後かな?何か質問がある人は感想欄などに書いていただけると、その回で取り上げたりしようと思います!乞うご期待ください!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。