ヴァールハイト・プリキュア   作:32期

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ふたりはプリキュアMaxHeart編、今回が最終回となります。長かった過去を越えていく旅……遂に完結です。怒りに震えるレイジング・エクスとフェイクデリーターの戦い、それを止めに来るストリング、そして……エクスが決めた覚悟とは?今回の話ではエクスの本当の強化形態を登場させます!詳しくはキャラ詳細にも書くつもりなのでそっちもチェックしてね!では、お楽しみください!

今日は8/4……私のマイスイートハート!キュアハートこと”相田マナ”ちゃんの誕生日だ!うえ~い!!!おっと、その他にも7月中のプリキュアで15日にはキュアマシェリの”愛崎えみる”ちゃん、20日にはキュアマーメイドの”海藤みなみ”さん、30日にはキュアパルフェのキラ星シエル”ちゃんと弟のピカリオこと”リオ”くん、そして最新のプリキュアであるキュアサマーの”夏海まなつ”ちゃん!水着も良かったし、今週は浴衣回もあるし……最高にトロピカってるわ!そして決めました!前回の水着回をみて……私、トロプリの推しは”キュアサマー”にします!おっと、話が逸れた……誕生日のプリキュアの皆!そして、マナちゃん!誕生日おめでとう~!!!キュンキュン!!!


第五十七話:光も闇も受け入れて!駆け上がる思いと繋がり ”ライジング・エクス”!

2005年12月31日 小泉学園 公園広場

 

side:ふたりはプリキュアMax Heart

 

なぎさ「あ~あ……今年も今日でお終いか~!来年からは高校生……勉強も大変になるんだよね~。あっ!冬休みの宿題、まだ終わってないんだった……最悪~!」

 

ほのか「もう、なぎさったら……そう言うのは早くやっておいた方が良いっていつも言ってるのに」

 

なぎさ「だって……未来から駆君たちが来たり、ジャアクキングみたいなのが出たり、駆君たちにこの時代の案内だってしてあげたりさ……色んな事がいっぺんにあったでしょ、仕方ないじゃん。ひかりは宿題やってる?お店のお手伝いもしてるし……もしかしてまだだったり?」

 

ひかり「えっ?私はもう終わりましたけど……」

 

なぎさ「あ~ん!ひかりまで私を裏切る~!!!」

 

メップル「なぎさがやってないのが悪いだけメポ!」

 

 駆さんが来てもうすぐ一週間程……私達の冬休みも半分を過ぎ、今日は大晦日で……今年ももう数時間で終わってしまう。今日は夜更かしをして初詣に行こうと考えている私たちは、駆さんが泊まっていると言う”トキオ時計堂”に初詣に一緒に行こうと誘いに行く途中なのだ。

 

なぎさ「ふんっ!駆君たち……いると良いんだけどね。ほのか、さっき電話したら繋がらなかったんでしょう?」

 

ほのか「ええ、お店の電話番号をおばあちゃまに聞いて掛けたんだけど……全然つながらなかったの」

 

なぎさ「駆君のケータイの番号、聞いておけばよかったね。あの板みたいなのがケータイなんだから……未来ってすごいよね~」

 

ほのか「ッ!?なぎさもそう思う!あの機械”スマートフォン”って言うらしいんだけど、あれって電話だけじゃなくてインターネットに繋げることが出来て、しかも有線じゃなくて無線でつなげられるんですって~!本当にすごいわよね!」

 

ミップル「ほのか……この話を聞いた時からずっとこんな感じミポ」

 

ひかり「あはは……」

 

 駆さんのいるお店に電話が繋がらなかったと言うのが気になるけど……私達は他愛無い会話をしながら公園広場を抜けようとする……その時。

 

ゴォォォォォオオオオオッ!!!!!

 

ひかり「ッ!?」

 

なぎさ「ひかり?どうかしたの?」

 

ポルン「闇の気配ポポ!」

 

ルルン「こ、ここここ怖いルル~!!!」

 

ほのか「ザケンナーじゃない……ま、まさかっ!?」

 

ようやく着いたぜーーーーーーーーーー!!!!!

 

ドンッ!!!!!

 

 私やポルン、ルルンは……身体中に張り付くような闇の気配を感じた。しかも……その気配は”Aqライト”のそれと同じものだったのだ。そして……空から響く男の声、空に開いた黒い穴……そこから勢いよく地面へと振ってくる男の影。私達はその姿を見て……驚愕した。

 

フェイク「ふぃ~……久々の地上は良いね~!未来に飛ばされた上に”海の上”だったんでな……へへっ!よう、プリキュア共……また会ったな~!!!」

 

 そう……男の影の正体は、前回の戦いで駆さんと私達を苦しめた存在……ネツゾーンの幹部”フェイク”のものだった。”キュアストリング”という駆さんの知り合いのプリキュアによって何処かへ飛ばされたフェイクは……今日、2005年最後の日に戻って来てしまったのだ。

 

フェイク「ん~……キュアエクスはどうした?一緒じゃねえのか?へっ!まあいい……あいつが来るまでの退屈しのぎにはなるだろ。ちっとばかし騒ぎを起こして、呼び寄せることもできるしな~!」

 

なぎさ「くっ……ほのか!ひかり!私達だけでも戦おう!」

 

ほのか「ええ!駆君たちが来るまで……何とかしましょう!」

 

ひかり「はい!」

 

メップル「なぎさっ!」

 

ミップル「ほのかっ!」

 

ポルン・ルルン「「ひかりっ!」」

 

メップル・ミップル・ポルン・ルルン「「「「変身メポ(ミポ)(ポポ)(ルル)」」」」

 

 フェイクに向き直ると、戦う覚悟を決めて……私達は変身を始める

 

なぎさ・ほのか『『デュアル・オーロラ・ウェイブ!』』

 

ひかり『ルミナス・シャイニング・ストリーム!』

 

ブラック「光の使者!キュアブラック!」

 

ホワイト「光の使者!キュアホワイト!」

 

Max Heart「「ふたりはプリキュア!」」

 

ホワイト「闇の力のしもべ達よ!」

 

ブラック「とっととお家に、帰りなさい!」

 

ルミナス「輝く命!シャイニールミナス!」

 

ルミナス「光の心と光の意志、総てをひとつにするために!」

 

フェイク「へっへっへ……今回は俺が直接やってやるぜ!さあ、いくぜ!!プリキュアアアアアアッ!!!」

 

 フェイクは私達に右腕を伸ばすと、そこから”火球”を放つ。その威力は凄まじく、防御でどうにか出来るものではない。

 

ブラック「二人共、避けるよ!たあっ!」

 

ホワイト「ええっ!はあっ!」

 

ルミナス「えいっ!あっ!ブラック!ホワイト!後方に車がっ!?」

 

ホワイト「えっ!?ダメっ!!ここからじゃ間に合わない!?」

 

ルミナス「私が何とかします!ルミナス・ハーティエル・アンクション!」

 

 攻撃を回避した私達。私は攻撃を目で追っていると、火球の向かう方向に……一台の車が走ってくるのが見えた。私は火球を遅くして車に当たらないようにハーティエル・アンクションを使った……しかし。

 

ボワンッ!!!!!

 

ルミナス「そんなっ!?ダメえええええっ!!!」

 

 私のハーティエル・アンクションが火球に接触した瞬間……ハーティエル・アンクションの光が火球の炎によってかき消されてしまう。そして……火球は速度を落とすことなく、車へと向かい……。

 

ドッゴーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!

 

 大きな爆発を起こし……車を空中へと吹き飛ばしてしまった。車から人と思われる影が投げ出され、その人影と車が地面へと落下し、車体が壊れる音……炎が燃え上がる音が周囲に響く。落ちた車体から人が二名出て来る……遠目で見えないが女の子が大人の男性を引きずり出しているようだ。大人の男性は……殆ど身動きを取れていないため、気絶しているかもしれない……もしかしたら……命も!

 

ブラック「あんた……許せない!」

 

ホワイト「ルミナス、避難している人達をお願い!」

 

ブラック「私達が!」

 

ホワイト「これ以上!」

 

ブラック・ホワイト「「何も傷つけさせないっ!!!」」

 

ルミナス「ブラック……!ホワイト……!」

 

 ブラック達の覚悟が込められた言葉……それを聞いた私も……これ以上、誰かを傷つけさせないと言う覚悟を決める。

 

男の子「………だね?」ボソッ

 

 壊れた車の近くで男の子の声が聞こえた。距離があるため話している内容は聞こえないが……あれ?この声……聞いた事がある。

 

男の子「あの"ゴミ"が……やったんだな!」

 

 男の子の声に……怒りが込められているのを感じる。そう思った瞬間……私は"恐怖"する事になった。

 

ゴォォォォォオオオオオッ!!!!!

 

ルミナス「ッ!?……あれは"Aqライト"!?それにこの気配は……駆さん!?」

 

"あいつを消すっ!!!!!"

 

ルミナス「っ!?うぅ……!」

 

ブラック「ルミナス、大丈夫!?」

 

ホワイト「どうしたの、ルミナス!?」

 

 空中に出現した"Aqライトの巨大な塊"……そこから感じる駆さんの"怒り"と"憎しみ"……そして"殺気"。桁外れの感情の暴流を受けて……私は膝をついてしまう。

 

ゴォォォォォオオオオオッ!!!!!

 

ブラック「あれって……!?」

 

ホワイト「Aqライト……それに駆君……なの?」

 

ルミナス「ダメ……混沌は"闇"を選んでしまった」

 

 地面に落下したAqライトの塊……そこから現れた黒いエクス。彼から感じるAqライトは……"光"を捨て、完全な"闇"となってしまった。彼は……光ではなく闇を選んでしまったのだ。

 

R・エクス「お前は……一片も残さず消してやるよ……フェイクウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!」

 

フェイク「くっ……くくくっ!あーっはっはっはっは!!!漸くこっち側に堕ちたな!!!キュアエクスッ!!!!!」

 

 この場に存在する……ふたりの"闇"。彼らの戦いが……これから始まる。

 

 

side:コルーリ

 

コルーリ「エクス……!」

 

R・エクス「おじいちゃんを……お願い。それから……」

 

コルーリ「それから……?」

 

R・エクス「加減が出来ないから……そこから動かないで……でないと……巻き込むからっ!!!!!」

 

ドンッ!!!!!

 

 エクスは足に力を入れ……一気に地面を蹴りフェイクへと飛び掛かる。その様は……"黒い風"の様で、Max Heartの間を抜け……既にフェイクの目の前にいた。

 

R・エクス「だあああああっ!!!!!」

 

フェイク「面白え!だったら"俺たち"も……!」

 

デリート『デリーーーーーーーーーートッ!!!!!』

 

バクッ!!!!!

 

フェイクD『『本気じゃねえとな〜!!!』』

 

ザンッ!!!!!

 

 R・エクスを見てフェイクは興奮し、デリートと一つになったフェイクDの姿になる。しかし、一瞬にしてR・エクスは……フェイクDの背後にいた……そして……。

 

……ボトッ

 

 フェイクDの首が……地面に落ちた。

 

コルーリ「っ!?」

 

ブラック「な、何が起きたの?」

 

ホワイト「っ!!あ、あれを見て!エクスの右腕が!!」

 

ルミナス「っ!?腕に……"黒い刃"が!?」

 

 ホワイトのいう様にエクスの腕を見ると……そこには黒い刃状のものが"生えていた"。刃は厚みがあり、鋭く、湾曲している為……"鎌"の様にも見える。

 

ブラック「あれって……鎌?」

 

ホワイト「いいえ……あの刃の形状と厚みは……恐らく、"ギロチン"の刃だわ」

 

 ギロチン……駆の世界で昔使われていた処刑器具の事……だったと思いますが、まさか……フェイクを"処刑してやる"という意図で……あれをしたのだろうか。

 

くふふふふっ!良いじゃねえか……いきなり首を刎ねるなんてよ〜!!良い趣味してるぜ!!!

 

ルミナス「っ!?フェイクの身体が……!?」

 

あら……よっと!

 

 地面に落ちた首から声が響き、突然に動き出す首のない身体。身体の方は首を拾うと……それを元の場所にくっつけ……元通りのフェイクDの姿になる。

 

フェイクD『『ふぃ〜……やっぱり身体とくっついてる方がいいね〜!良いぜ、キュアエクス……手加減無しって感じでよ〜!!!』』

 

R・エクス「次は……木っ端微塵にしてやるっ!!!!!」

 

フェイクD『『ほお〜!そいつはスゲエ!!!じゃあ……"これ"な〜んだ?』』

 

 そう言ってフェイクDが見せたのは……エクスの右腕に生えていた"ギロチン"の刃だった。一体……いつの間に!?

 

R・エクス「やっぱり……時間圧縮でも追えないか。なら……!」

 

フェイクD『『ああ、そうだよ!能力なんて関係ねえ!!俺たちがやりたいのはな……もっとシンプルに!!!もっと原始的にな〜〜〜!!!!!』』

 

R・エクス/フェイクD「『『ブン殴るだけだ(りたいんだよ〜〜〜)!!!!!』』」

 

R・エクス/フェイクD「『『でええええええええっ!!!!!』』」

 

ドンッ……バキバキバキバキッ!!!!!

 

 エクスとフェイクは……同時に殴り掛かり、ふたりの拳が……勢いよく衝突する。その刹那、今まで体験した事のない程の衝撃が発生し……空がヒビ割れていく。それだけじゃない……周囲のビル、一軒家と言った建物も音を立てて崩れ始める。

 

R・エクス「だりゃあああああっ!!!!!」

 

フェイクD『『でえええええいっ!!!!!』』

 

ドンッ!!!!!

 

R・エクス「ぐうっ!!!があっ!!!!!」

 

ダンッ!!!ズガガガガガッ!!!!!

 

フェイクD『『ぐっ!!がっ!!!はっはっは!!!最高だっ!!!最高だぜ、キュアエクスッ!!!!!』』

 

バンッ!!!ドガガガガガッ!!!!!

 

 ふたりの戦闘は激化し、お互いが攻撃を食らって地面に吹き飛ばされる度に地面に亀裂が走り、お互いの殴った衝撃で……既に空が崩れ落ちそうになっている。これは……もはや"世界の終わり"の様な状況である。前回のジャアクキングとの戦い以上……であるのは間違いない。

 

R・エクス「だりゃあああああっ!!!!!」

 

フェイクD『『へへっ!!!ちょっと趣向を……』』

 

ガシッ!

 

R・エクス「ッ!?」

 

フェイクD『『変えようぜっ!!!』』

 

ボンッ!!!!!

 

ホワイト「ああっ!?」

 

ブラック「エクスの腕が……!?」

 

コルーリ「エクスッ!?……嫌っ!!!」

 

 エクスの拳を避けて、フェイクがエクスの右腕を掴む。すると、掴んだ場所から大きな爆発が起き……肩から先のエクスの右腕が"なくなっていた"。

 

R・エクス「ぐっ!があああああっ!!!」

 

グゥ……バシュッ!!!

 

コルーリ・ブラック・ホワイト「「「っ!?」」」

 

ルミナス「腕が……生えた!?」

 

フェイクD『『おおっ!!遂に……”人間”も捨てる気になったか!!!』』

 

ガシッ!!!!!

 

R・エクス「だああああああああああっ!!!!!」

 

フェイクD『『キュアエクスゥゥゥゥゥウウウウウッ!!!!!!!!!!』』

 

ドッ・・・・・・ゴーーーーーーーーーーンッ!!!!!!

 

 驚いているのも束の間、エクスはまるで力を込めるように咆哮すると……肩の断面から、なくなっていた右腕が生えてくる。そして、その腕でフェイクDの頭部を掴むと、地面に渾身の力を込めて叩きつけた。叩きつけられた瞬間はまるで時が止まったように静かだったのに、その後には信じられない衝撃と共に、地面に走る亀裂、巻き上がる建造物の瓦礫。衝撃が強すぎて私や進武さん、プリキュア達ですら吹き飛ばされてしまうかと思ったくらいだ。

 

R・エクス「はあ……はあ……」

 

もう終わりか……キュアエクス~?

 

R・エクス「まだだ……こいつで消すっ!!!たあっ!!!!!」

 

 エクスの猛攻を受けても尚、フェイクは頭部を地面に突き刺されたまま……エクスを煽る。フェイクの言葉を聞いたエクスは……エクス・スパイラル・リングを出現させて……それを力いっぱいに回す。世界中から……エクスに向かって光が集まっていく。それだけじゃない……”私の身体からも”少しずつ光が持っていかれる。プリキュアの三人も同様だ……だめ、身体が……重い。苦しい……止めないと……また……カケルが……!

 

大丈夫よ、コルーリ……私に任せて

 

コルーリ「あ……なた……は!?」

 

あの子を止めてくるけん……進武と一緒にいて

 

コルーリ「スト……リン……グッ!」

 

 突然現れ、倒れた私に優しく語り掛ける彼女……キュアストリング。彼女は私に語り掛けた後、エクスが……カケルが立つ場所へと進んでいった。

 

 

side:ふたりはプリキュアMax Heart

 

ブラック「何よ……これ!?」

 

ホワイト「力が……エクスに持っていかれているみたい」

 

ルミナス「エクスに集まっているのは……この世界にある全ての”命の光”です。エクスは……あの力を一度に使って……フェイクを消し去るつもりです!」

 

ブラック「ッ!?そ、そんなことしたら……!は、早く止めないとっ!!くっそ~……なんで……動かないのよっ!!!」

 

ホワイト「このままじゃ……世界が!みんなが!!」

 

 エクスの力によって私たちの力や”世界にある全ての命”が集められたことによって動けなくなってしまった私達。何とか止めようと力を振り絞っても……全然、動くことが出来ない。

 

R・エクス「これで……消えろっ!!!!!」

 

ブラック「ダメ、エクスッ!!!」

 

R・エクス「プリキュア……オールライフ!!!」

 

ホワイト「お願い……元のエクスに戻って!!!」

 

R・エクス「エクスターミネーションッ!!!!!」

 

ルミナス「ダメえええええええええええっ!!!!!」

 

 彼の輝く拳が……フェイクDへと振り下ろされる。すべての命を使い……振り下ろされる消滅の一撃。その拳がフェイクDの動かない胴体へと触れようとした瞬間……。

 

シュンッ!

 

 一本の細い”糸”によってエクスの腕が縛り上げられ……その一撃を止める。その糸が伸びる方向……そこに立っていたのは、エクスの知り合いと言っていたプリキュア……キュアストリングの姿だった。

 

R・エクス「んっ!!ぐうっ!!!があああああああああっ!!!!!」

 

ストリング「エクス……もういいのよ。怒りを鎮めて……それ以上、怒る必要はないけん」

 

 ストリングの糸を力尽くで引き千切ろうとするエクスだが、その一本の糸を断ち切ることが出来ない。そして、ストリングはエクスの正面に立ち……まるで”自分の子供”を説得するかのように優しい口調で語り掛ける。

 

R・エクス「でも……こいつのせいでおじいちゃんが!!!こいつを消さないと……全て消されるんだっ!!!こいつをここで消さないと……コルーリも、プリキュアさんも、世界も……全部っ!!!!!」

 

ストリング「だから……自分が世界を消してしまうの?」

 

R・エクス「ッ!?……でも、おじいちゃんが……!」

 

ギュウッ!!!

 

 ストリングは突然、エクスに抱き着く。すると、先程と変わらない優しい口調で……説得を続ける。

 

ストリング「大丈夫……進武はまだ死んだりしてない。ほら……聞いてみなさい」

 

 ストリングは右手の人差し指から糸を出し、それがエクスのおじいさん”時生 進武”さんの身体に繋がると、右手をエクスの耳に当てる。すると、糸が"黄色い発光"を起こし……ストリングと進武さんを”繋いだ”ように感じる。

 

R・エクス「聞こえる……おじいちゃんの鼓動の音!」

 

ストリング「そう、進武は……まだ大丈夫。だから、もう怒らないでいいけん……ほら、こんなに力いっぱい握ったせいで……痛かったでしょう?手を握るのは……”大切な人の手を握ってあげるため”なの。誰かに怒りをぶつける……拳はとっても痛いけん。それに……約束したでしょう」

 

 ストリングは命の光が集まったエクスの右腕に手を伸ばし……握りこぶしをゆっくりと開いてあげる。すると、集まっていた命の光が今度は一斉にエクスから離れる様に散っていった。

 

R・エクス「……約束?」

 

ストリング「もしも大きな力を手に入れてしまったのなら、それを誰かのために……世界をよくするために使いなさい……って」

 

R・エクス「ッ!?……その約束って!?」

 

ああ……いい話だな~。良い話過ぎてよ……!

 

ストリング「ッ!!……駆っ!危ないっ!!!!!」

 

フェイクD『『虫唾が走るぜえええええええええええっ!!!!!』』

 

ストリング「きゃあああああああっ!!!!!」

 

R・エクス「うわあああああああっ!!!!!」

 

 ストリングとエクスの会話を遮るように響く……フェイクの声。声の方向を見ると、身体は動くことなく静止しているのだが……少し変だ。だって、”腹部”に”顔”が出来ていたからだ。そして、その顔から放たれる光線……それがエクスとストリングに放たれた。フェイクとエクスたちの距離は1メートル以内と言う事もあり、至近距離での着弾……しかし、それをストリングは”捨て身”でエクスを庇い……その光線の前に出たのだ。二人はコルーリがいる車の残骸の近くまで、ストリングと彼女の身体と共にエクスが吹き飛ばされる。

 

フェイクD『『んっしょっと……ああ、感動で涙が出そうだったがよ、在り来たりで面白くねえんだよ~!』』

 

駆「くっ!環さんっ!!起きて!!!」

 

ストリング「あ……良かった。怪我……ないね」

 

 フェイクの攻撃により変身が解ける駆さん。彼は地面に倒れ伏すストリングに近寄り……精一杯に彼女の名前を叫ぶ。すると、その声が聞こえたのか……ストリングが目を覚まし、駆さんの頬に右手を添える。相当のダメージを受けているのだろう……ストリングの衣装が消えかかり、変身が解けようとしている。

 

駆「お願い……!まだ……”さよなら”なんて嫌だよっ!!!」

 

 そして……ストリングの変身が解け、彼女の正体が……露わになる。

 

駆「……”おばあちゃん”っ!!!!!」

 

廻「あは……”31年ぶり”やね、久しぶり。そして、漸く……”おばあちゃん”って、呼んでくれたね……駆」

 

 同年代だと思われた”キュアストリング”。しかし、その正体は駆さんのおばあさん……”時生 廻”さんだった。

 

ブラック「駆君のおばあちゃんが……キュアストリング!?」

 

ホワイト「どう言う事なの?」

 

フェイクD『『へっ!面白い事になってる所悪いんだけどよ……もういいか?』』

 

 目の前で起こっている状況に……私達は困惑する。しかし、フェイクは待ってはくれなかった。フェイクは駆さんたちに向かって腕を伸ばし……攻撃を仕掛けようとしている。そんな事……させない!!!

 

ザッ!!!

 

フェイクD『『ん~?消え損ないのプリキュアが……まだ何か用か?』』

 

ブラック「駆君……おばあちゃんと一緒にここから離れて」

 

ホワイト「絶対に私たちがフェイクを通さない……だから離れて!」

 

駆「ッ!!で、でも……!」

 

ブラック・ホワイト「「でもじゃない!」」

 

 私たちは駆さん達の前に出て、フェイクの攻撃が飛んでくるであろう射線の上に立つ。そして、駆さんと駆さんのおばあさんが離れられるように少しでも時間を稼ごうと覚悟し……戦う決心をする。しかし、私たちの考えとは裏腹に駆さんは迷い……逃げることを躊躇する。そんな彼の言葉に対してブラックとホワイトは厳しい言葉で返す。

 

ブラック「そこにいても何もできないでしょ!だけど、駆君がここで動けば……おばあちゃんを助けられるかもしれない!」

 

ホワイト「それだけじゃない!駆君のおじい様だってまだ必死に生きてるのよ!ふたりを助けるにはあなたが行かなくちゃいけないの!だから……早く行きなさい!!!」

 

駆「っ!!……くっ!!!!!」

 

 駆さんはようやく決心がついたのか……おばあさんの体を支えてコルーリとおじいさんのいる場所へと走っていく。良かった……これで少しでも駆さんが傷つかなくて済む。

 

フェイクD『『おい……おいおい!キュアエクスよ~……勝手にどこ行くんだよ~!!!』』

 

ブラック「あんたの相手は……私達よ!」

 

ホワイト「絶対に……ここを通さない!」

 

ルミナス「はい!絶対に……”未来に繋がれた光”を奪わせはしません!」

 

 私たちの心が一つとなり、私はハーティエルバトンを頭上に掲げる。すると、溢れ出た光の洪水が二人を包む。

 

ブラック『漲る勇気!』

 

ホワイト『溢れる希望!』

 

ルミナス『光り輝く絆とともに!』

 

グッ!!!

 

ブラック・ホワイト「「エキストリーム!」」

 

ルミナス「ルミナリオーーーーーッ!」

 

フェイクD『『下らねえ光で……俺達が止められるかっ!!!!!』』

 

ゴオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!

 

 私達の”光”とフェイクの放つ”闇”……二つの力がぶつかり合う。絶対に負けない……私達の日常を、世界を駆さん達の未来を……絶対に守ってみせる!!!!!

 

 

side:駆

 

駆「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」

 

廻「秘密にしてて……ごめんね。アカシック王国で初めて会った時に……"廻"って子は知らないなんて……言って。私の旧姓は……"環 廻〈たまき めぐる〉"。廻って名前は……私の事……だったと」

 

駆「いいから!今は喋らないで!!」

 

廻「初めて駆の顔を見た時……進武にそっくりで驚いた。私の博多弁を"可愛い"って言ってくれたのも……進武と一緒。駆が二人目って……あの時に言ったでしょ。一人目はね……進武だったのよ」

 

駆「もういいから!しっかり歩いて!!」

 

 僕はブラック達に言われた通りに、おばあちゃんの身体を支えてフェイクから逃げている。後ろで起こる衝撃……恐らくプリキュアさんとフェイクの攻撃による物だろう。僕はそれから遠ざかる様に……脱力したおばあちゃんを支えて走る。

 

廻「駆、分かってるでしょう?私は……"絶対に助からない"……って」

 

駆「ッ!!……知るもんか!そんなの……知るもんか!!!」

 

廻「駆、私を……進武の所に……ねえ、お願い」

 

駆「ッ!!……くっ!!!」

 

 ああ……分かってる!もう分かってるよ!!壊れた車の残骸、瀕死のおじいちゃんとおばあちゃん……もし戦いが終わり世界が直って、人々がこの光景を見たとしたら……これは"交通事故"に見えるだろう。そして、おじいちゃんとおばあちゃんの傷の深さは……命を落としてもおかしくない。そう……これがおじいちゃんとおばあちゃんの決められた結末……"変わらない運命"なんだ。

 

コルーリ「駆っ!廻さんっ!!……ッ!!!」

 

廻「コルーリ、私を……進武の横に」

 

駆「……」コクッ

 

コルーリ「は、はい」

 

 コルーリが僕らに寄って来て、僕とおばあちゃんを見る。すると、コルーリは驚きの表情をする。当たり前だ……おばあちゃんの傷は、前回の僕の様にプリキュアの防御を超えているし、深さだって比にならない。だけど、おばあちゃんはおじいちゃんの側に行きたいと言うかので……僕はコルーリを説得し、おばあちゃんをおじいちゃんの横に寝かせる。

 

廻「うん……これで駆の知ってる"結末通り"……ね。ほら、進武……まだ逝くには……早いとよ」

 

進武「んっ……ああ、そうだね。ははっ……久しぶりに聞いたな、廻の……博多弁」

 

 全身に爆風による火傷があるのに……おじいちゃんは笑って目を覚ます。

 

駆「進武さん、無理しないで下さい!」

 

進武「おお、"駆"……無事で良かった。ああ……そうだ、渡しそびれたらいけないから……ね。くっ!……はい……これ」

 

カチャッ!

 

駆「ッ!!……これ、お孫さんに渡す予定の"懐中時計"……あれ?」

 

 おじいちゃんは苦しそうに腕を動かして、胸ポケットから何かを取り出すと僕の手の平に乗せる。それはおじいちゃんの手作りの懐中時計だった。しかし、おかしな点がある。それは懐中時計の"背面"……そこに、おじいちゃんとおばあちゃんからのメッセージが……"既に刻まれていた"のだ。おじいちゃんは名前が決まってから刻むと言っていたのに……これはおかしい。ま、まさか……っ!!!

 

駆「僕と種の事……"知ってた"の?」

 

進武「あはは……全部、結婚する前に廻から聞いていたよ。僕たちに息子が生まれる事、二人の孫の事、プリキュアの事、そして僕達が……2005年に命を落とすこともね。でも、そんなの関係なく……僕は君が孫だってわかったよ。だって……その黒髪は”廻と同じ”だから。僕の恋した女性の……一番好きになった特徴だから……見間違えるわけがない。それに……君の声が”よく聞こえた”からね」

 

駆「僕の……声?」

 

進武「僕の耳にノイズが混じらないのは……時計の歯車と秒針の音。そして……”廻”と”歩夢”……愛する家族の声だけだった。でも……君の声には”ノイズは混じらなかった”」

 

廻「進武……あんまり時間がないと。”私の命”も……そんなに長くないけん」

 

 おばあちゃんはおじいちゃんに”あまり時間がない”と伝えると、二人は小さく頷いて……僕の方を向く。

 

進武「そうだね……廻、僕と駆を”繋いでくれ”」

 

廻「うん……駆、手を出して」

 

 僕はおばあちゃんの言葉に従い手を出すと……そこに一本の”糸”が繋がる。その糸はおじいちゃんと繋がっており……突如として黄色く光り出す。すると、おじいちゃんは急に涙を流し……僕へと声を掛ける。

 

進武「そうか……っ!駆は……病と闘っていたのか!そして……種を守るためにっ!……痛かったろう!苦しかったろう!ごめんよ……こんなに苦しんでいたのに、傍に居てあげられなくて……!悲しい時に助けてあげられなくて!!何も……してあげられなくて……ごめんよっ!!」

 

駆「おじいちゃん……急にどうしたの!?」

 

廻「進武は……駆の記憶を見ているのよ。私のスーパーQaライトの力で……ね」

 

駆「この黄色い光が……おばあちゃんのスーパーQaライトなの?」

 

 おばあちゃんが発しているこの”黄色い光”。クアライト博士の提唱するQaライトの特性は……男性と女性の二種類だけの筈だ。コルーリが予想していた未知のスーパーQaライトの可能性がまさか本当だと言うのか?

 

廻「そう……女性の”膨張”でも、男性の”凝縮”でもない。私だけのスーパーQaライト……”繋ぎ”の力。人や物、時空……あらゆるものと”繋ぐ”事が出来る力。人に繋げば……心を読む事も出来るし、物に繋げば……縛り付けることも出来る。時空に繋げば……時間も場所も思いのままに移動できる。進武は……駆と繋がる事で記憶を見ている状態。駆も見たんじゃない?あの”包帯”を巻いた夜に”私の記憶”を……だって、あの包帯は”私がスーパーQaライトの糸を編んで”作ったんだもの」

 

駆「あの包帯が……スーパーQaライトで編まれたものだって!?い、いや……それよりもあの時の夢が……おばあちゃんの記憶!?」

 

廻「やっぱり……繋がってたとね。それなら……話は簡単に済ませられる」

 

 おばあちゃんは呼吸を整えて……僕がこの2005年に来るまでの31年間にしていたことを話し始めた。

 

廻「あれは今から31年前……私はアカシック女王様に元の時代に戻るように言われたとよ。理由は……私が貴方の祖母である事。私が生きていないと……あなたの存在は誕生しない。そして、私の未来が駆の”塗り潰された歴史”と重なる……つまり、私にとっての”未来”で出会わなければならない事。”決定した歴史”を知る駆と出会う以上……”私達が死んでしまう”と言う結果は決定している。それを回避することは出来ない……って、言われた。でも……その時にはあなたが孫だって知ってたから……こう返したと」

 

それで……よか。好きな人と結ばれて……子供も産めるけん。"駆"も……あんなに良い子で、優しい子やけん。こうやって、こんな形でも会えて良かった。

 

 

廻「ってね。それから戻って……私は残りの時間で駆にしてあげられることを考えた。その時に偶々出来るようになったのが……この”繋ぐ力”。この力をクアライト博士の言ってたスーパーQaライトだと考えた私は……良い事を思いついたと」

 

駆「良い事?」

 

廻「それはね、このスーパーQaライトの糸を使って……”形”に残してあげよう思ったの。試しに……変身を解除した後もどれくらい糸が残せるのかやってみたけど……残ったのはたった”一本”だけだった。それも……私の持つQaライトを全部使って……”1日1本”が限界。だけど……一本だけでも、時間をかければ……10日で10本、100日で100本、1年あれば365本、10年あれば3650本になる。2005年に駆が来るまでの時間……私は自分が知る未来になる様に行動しながら……糸を紡いでいった。毎日、毎日……そして、完成したのがあなたの巻いている……”マフラー”よ。そのマフラーには私がこれまでに紡いだ糸の……全てを使った。身体と繋がる事で……熱を逃がしたり、熱を蓄えたりしてくれるし、傷と傷を繋いで……閉じることも出来る。駆と種を守る……私からのお守り。二人で巻けるように……長くしたからね」

 

駆「これを……僕が来るまでずっと……!」

 

 僕の首に巻かれた……黄色のマフラー。これはおばあちゃんが……僕と種のために1日1本しかできないスーパーQaライトの糸で、長い時間をかけて作り上げた代物なのだ。

 

廻「進武も……私の知る未来の出来事を聞いて、全部……信じてくれた。だから私達は……今日という日を……受け入れる準備はとっくに出来ていたの」

 

進武「だから……僕は2005年が来るまで死ぬことはないと考えて、ボランティアコンサートに参加した。でも……結果は話した通り。廻が話してくれた未来の事を勝手に解釈した僕が悪いのに……僕は廻を攻めてしまった。最低の人間だ」

 

駆「おじいちゃん……!おばあちゃん……!……僕の力で二人を助けることは……出来ないんだよね?」

 

廻「ええ。駆、進武は……本当はもう命を落としているの。今、進武は私と”命”を繋いでいる事で……生きてる。その私も……こんな状態だから。そして……この結果は変えてはいけない」

 

 古城のお祖母ちゃんも言っていた……”全てのものに生命が宿るように、命は生まれた瞬間に滅びが定められる。それは世界によって決められていて……その均衡を犯すことは誰であってもしてはいけない”。やっぱり……分かってた通りだ。

 

廻「でも……それ以降は関係ない」

 

駆「……えっ?」

 

廻「私達の結末は……どうしようもないけど、それ以降は……関係ないけん。駆、その後の”結果”とか……”運命”なんか……あんたの好きにしなさい」

 

駆「な、何言ってるんだよ!?それは世界を壊すって事じゃないか!!カイザーンと一緒じゃないか!!!改竄するって……事じゃないかっ!!!!!」

 

廻「それは……力を使う人次第よ。力を使う人が正しく使えれば……”世界を滅ぼす力”だって、”世界を救う力”になる。駆、あなたは……それが出来る」

 

 出来る訳がない!さっきのレイジング・エクスでの戦闘なんて……力を正しく使えていない!ただ消す事にだけに固執した……最低の使い方だ!こんな僕に……この力をどう正しく使えと言うのだ!

 

進武「駆、僕は……君に話したね。絶望しなければ……見えない光があり、絶望の中にも”光”はある……と。駆、お前は”痛み”や”苦しみ”、”絶望”を誰よりも感じてきた。僕は……思うんだ。幸せなだけの人間は……幸せの本当の価値を知らない。本当に幸せの価値を知るのは……不幸を誰よりも知っている人だって。駆、お前は誰よりも苦しみ、怒り、絶望して来たからこそ……誰よりも優しく、誰かを想い、そして……誰かの希望になれるんだ」

 

廻「駆……”光”だけでも、”闇”だけでも……世界は、人間はだめなの。光がなくちゃ……闇の中にある輝きを見つけることは出来ない。闇がなくちゃ……眩しすぎて輝きの居場所に気付くことは出来ない」

 

廻・進武「「駆、”光”も……”闇”も……受け入れていいのよ(んだ)」」

 

 ふたりの優しい言葉が僕に投げかけられる。しかし、僕はまだ……怖いのだ。この力の大きさと強さ……その全てを知っているからこそ……僕は怖かった。

 

駆「でも……僕はこの力を使いこなせない!」

 

進武「出来るさ……だって、どんなに大きくても……それは”君の力”なんだから」

 

廻「駆の力を使えるのは……”駆だけ”。大丈夫……怖くなんかないとよ」

 

駆「でも……!今度こそ全部消しちゃうかもしれない!元に戻せないかもしれない!!そもそも……命を弄ぶこんな事っ!!!」

 

廻「でもでも……喧しいっ!!!」

 

駆「ッ!?」

 

 おばあちゃんは動けないながらも、ものすごい重圧を感じさせる大声で僕を叱咤する。

 

廻「嫌な事をやり直して何が悪いと!?皆、最高の結果が一番良いに決まってる!!綺麗事で全部を失いたいと!?甘ったれんな!!!出来ることを出来るのにしないなんて……それこそ失礼たい!!!そがんに命ば弄ぶのが嫌なら”絶対に守る!弄んでごめんなさい!!だけど、必ず最高の結果にします!!!”って、それくらいの覚悟ばせんね!!!!!駆、あんたは男やろ!!!男なら……そん位の覚悟ばせんねっ!!!!!」

 

進武「あはは……相変わらず廻の叱咤は強烈だな。駆、廻の言う通り……覚悟は必要だ。それに責任も伴うだろう。世界の皆の意見なんて聞いていられないし……聞くことも出来ない。だけど、これだけは言える……駆、僕と廻は……駆がどんな選択をしても、どんな行いをしても……僕らはそれを受け入れる。君が世界を救っても……君が世界を滅ぼしても……僕達は君を拒絶しないし、君の選択を否定しない。もしも……世界が君を拒絶し、否定し、虐げたのなら……僕らは存在の全てを賭けて……”君を肯定する”」

 

駆「ッ!!・・・・・・いいの?」

 

進武「勿論さ」

 

駆「本当に……いいの?」

 

廻「当ったり前たい!だって……私達は駆の”おばあちゃん”と」

 

進武「”おじいちゃん”……だからね」

 

 おじいちゃんの優しい笑顔、おばあちゃんの言葉……その全てを受けて最後の確認をする。ここからの僕の全ての選択……それは我儘だらけで、とても一人の人間がしていい事じゃない。だけど……それをおじいちゃんとおばあちゃんは受け入れてくれた。

 

廻「さあ、駆……行って来て。”全てを守る”……その覚悟を私達に……証明しなさい」

 

進武「そして……僕らに言わせてくれ。僕らの孫は……”すごいんだよ”って」

 

駆「・・・・・・うん!」

 

コルーリ「カケル……行くんですね?」

 

駆「うん……おじいちゃんとおばあちゃんをお願い。でも……安心して。絶対に……守るから」

 

 僕は本当に”全てを守る”と言う決意を、そのために……世界すらも変える事の覚悟を決める。そして、おじいちゃん、おばあちゃんに背を向けて……フェイクDの攻撃を必死に抑えている”Max Heart”の三人の元へと向かう。

 

 

side:ふたりはプリキュアMax Heart

 

ブラック・ホワイト「「たああああああああああっ!!!!!」」

 

フェイクD『『お前らのどこにこんな力があるんだよ……おもしれえよ、ホントに!でもなあ……それだけじゃ足りねえっ!!!』』

 

ホワイト『ッ!?……私達の目の前に希望を……!』

 

ブラック『ッ!!……私達の手の中に希望の力を……!』

 

 ”エキストリーム・ルミナリオ”ですら……フェイクの攻撃を押し切ることが出来ない。そのうえ、相手はさらに力を込めてくる……その時、ホワイトはある言葉を呟く。それを隣で聞いたブラックもそれに応えるように……小さく呟く。すると、彼女達の腕にスパークルブレスが現れる。

 

ルミナス「ッ!!ブラック!ホワイト!……全ての光をっ!!!」

 

ググッ!!!

 

 より強く握られる二人の手。それに応えるようにスパークルブレスが”黒”と”白”……二人の色のスパークを迸らせる。

 

ブラック・ホワイト「「スパーーーーーク!!!!!」」

 

フェイクD『『そうだよ!!これだよ~!!!それくらいしねえと……面白くねえんだよ~~~!!!!!』』

 

ブラック・ホワイト「「たああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」」

 

フェイクD『『でも……もう終わりだけど……なっ!!!!!」

 

バンッ!!!!!

 

 私達の全ての光を込めた一撃。しかし、その一撃は……恐らくフェイクの全力の前に無残にも消え去った。そして、私達の一撃を消し去っても尚……威力を落とすことのない火球が私達へと迫る。

 

ブラック「そ、そんな!?」

 

ホワイト「これでも……ダメなの!?」

 

ルミナス「光は……闇に勝てないの?」

 

……そんなことはありません!

 

Max Heart「「「ッ!?」」」

 

 突如、私達を足元から包むように出てくる大量の”黄色い糸”。それに包まれた私達はフェイクの火球を受ける……が、それによるダメージはないし、衝撃だってこない。そして、糸たちが私達から離れていくと、その糸が戻っていく方へ顔を向ける。すると、そこには先ほどの恐ろしいエクスの姿ではない……元通りの駆さんが立っていた。

 

ブラック「駆……君?」

 

ホワイト「ダメ……逃げて」

 

駆「嫌です……僕はここで戦います。プリキュアさんを守り、世界を守り……そして”全てを守る”為に」

 

……スッ

 

ルミナス「あれは……!」

 

駆「そのために……僕は!」

 

 駆さんがポケットから取り出したのは……彼が手に入れた”プリキュアハート”。しかし、そこに描かれているのは”ジャアクキング”の姿だ。すると、駆さんはプリキュアハートに力を込める。

 

駆「”光”も……”闇”も……すべて受け入れる!」

 

……シャンッ!

 

ルミナス「光と……!」

 

 

洋館の少年「闇が……!」

 

 

ルミナス・洋館の少年「「ひとつになる!」」

 

 私は何処かにいるあの子ときっと同じことを感じているのだろう。駆さんの手によって掲げられたプリキュアハートに集まる”光”と”闇”の力。その力が合わさり……一つになっていくのだ。

 

駆「これが……僕の答えだ!」

 

 そして、彼の掲げるプリキュアハートに集まった輝きが消え、そこに描かれた絵柄が露わになる。そこに描かれていたのは”光のクイーン”と”ジャアクキング”……二人が手を取り合い並び立っている姿だった。

 

駆「さあ、僕の中にある全てのAqライト……出て来い!!!!!」

 

シュンッ!・・・・・・シュワアアアアアアアアアアッ!!!!!

 

 駆さんはプリキュアハートをQaフォーンSの中に入れると、身体中からAqライトが放出される。そして、Aqライトは世界中のひび割れた空を覆うように広がり……世界を真っ暗にしてしまう。

 

ブラック「せ、世界が!?」

 

ホワイト「やっぱり……Aqライトをコントロールできていないの?」

 

ルミナス「いいえ……違います」

 

 ブラック達はこの様子を見て恐れを感じているようだが……私には分かる。これはフェイクの使うAqライトと違う。それよりも……もっと静かで、落ち着いていて、まるで……星が輝く”夜”の様に”静寂”と”癒し”を与える様な……そんな力を感じる。

 

駆「なるほど……こうやって見ると、Aqライトの黒って……”夜”みたいじゃないか。まだ夜が明ける前の静かな闇……今まで恐怖で気付けていなかったんだ」

 

フェイクD『『違う!Aqライトは、カイザーン様の力はな〜!!もっと神々しく!荒々しい!!こんなバカみてえに静かな……ただの夜なんかと一緒にするな!!!キュアエクス、お前だってそうだ!!!こんなもんお前の”闇”じゃねえ……もっと怒り!壊し!消し去るのが俺達と同じ”闇の住人”であるおまえだろう!!!!!』』

 

駆「そうだよ……僕は闇の住人でもある。だけど、光の使者なんだ。怒り、恨み、絶望して……自身の滅びを望んだ僕も、プリキュアさんを救いたい、未来や夢に希望を願う僕も……全部、僕だから。どっちかなんてダメなんだ……光も闇もどっちもないと意味がない。フェイク、お前の事は憎いけど……お前もきっと必要なんだ」

 

フェイクD『『な、何を言ってやがる!?』』

 

駆「だから……お前も救うよ。一片も残さないように消す事で……お前が光になることも出来るように」

 

 駆さんは首に巻いているマフラーを外し左手に持つと、右手に持っていたQaフォーンSの背面をQaウォッチに当てる。

 

Qaフォーン”002”……リンケージ!〈プリキュアップデート!〉

 

駆『プリキュアプリケーション!アップデート!!』

 

スーパーQaライト:アクティベーション……〈Ready?〉

 

駆『インストーーーーールッ!!!』〈タップ〉

 

 駆さんはキュアエクスの姿になると、彼の持っていたマフラーが輝きだす。マフラーは一本一本の”糸”へと戻り、その姿を変えていく。その姿は……キュアストリングの形で、キュアストリングの姿になったマフラーはエクスの後ろから首元に抱き着く。すると、エクスの左腕の”青く輝くリボン”が上空へと伸びていき……それを伝って”Aqライト”がエクスの衣装へと流れていく。あの姿はさっきまでフェイクと戦っていた姿……しかし、それだけでは終わらなかった。キュアストリングの形をした一本一本の糸がエクスの衣装に縫い込まれていくように動き出し、最終的にエクスの黒い衣装を縁取る様に”黄色”が足され、抱きしめていたストリングの腕はマフラーの様になり……エクスの首に巻かれ、風になびいて揺れている。

 

Ri・エクス「重なる思いと繋がりで、未来へ駆け上がれ!キュアライジング・エクス!」

 

ブワ―――――ンッ!!!!!

 

ブラック「空が……雲が明けたの?」

 

ホワイト「ひびが消えて……あんなに青い空に……」

 

ルミナス「夜が明け……眩き太陽が昇る……朝と夜、光と闇を重ねて”繋ぐ”プリキュア」

 

Ri・エクス「祝え!全てのプリキュアの思いを!長き時間を掛けて未来へと繋いだ”愛”を受け継ぎ!光と闇の真実を知り、未来へと駆け上がるプリキュア!!我が名はライジング・エクス!!!全てを守る為に……今、ここから先の運命は……僕が変える!!!!!」

 

フェイクD『『無理だよ~!!!結果は……もう決まってんだからよ~~~~~!!!!!』』

 

 エクスの目の前に一瞬にして移動するフェイク。そして、フェイクの拳による攻撃をエクスは避けることなく……顔面で受ける。その衝撃でエクスの後ろの地面が抉れ、私達にもその衝撃が伝わってくる。

 

フェイクD『『へへっ……あ?』』

 

Ri・エクス「……もういいのか?それで……お前の攻撃は終わりか?」

 

フェイクD『『へ……へへっ!!!いいぜ~!!!いいぞ、キュアエクス~~!!!!!』』

 

ダダダダダダダダダダダダダダッ!!!!!!

 

 距離を取ったフェイクは火球をエクスに向かって連発する。舞い上がる爆炎と爆風、地面から伝わる揺れ……フェイクは力をセーブしないで攻撃している……はずなのに。

 

タッ……タッ……タッ……タッ……

 

Ri・エクス「・・・・・・」

 

 エクスは傷一つなく、顔色一つ変えず……舞い上がる煙の中から歩いて出て来たのだ。

 

フェイクD『『ど、どうなってやがる!?』』

 

Ri・エクス「次は僕の番だ。スパークロックブレス!」

 

 エクスの声に応える様に、彼の左手首に巻かれたQaウォッチに黒と白のスパークが迸る。すると、Qaウォッチにまるで"スパークルブレス"の様なアイテムが被せられ……新たな"Qaウォッチ"へと進化する。

 

Ri・エクス「……行くぞ」

 

ゴッ!!!!!

 

フェイクD『『……えっ?』』

 

 エクスが小さく呟くと、彼の首元に巻かれたマフラーが黄色く発光したと思った瞬間……空間に光が走る。すると、エクスの左拳がフェイクの顔面に打ち込まれ"終わっていた"。

 

フェイク・デリート「『うわっ!!!』」

 

フェイク「な、何っ!?」

 

デリート『た、ただの攻撃で……俺達を分離したのか!?あの変な剣も無しに!?』

 

フェイク「だ、だが!一発の威力はさっきより弱え!早く動けても、俺達を分離できても……俺達を倒さねえと意味がねえ!!デリート、もう手加減は無しだ!!!徹底的に消すぞっ!!!!!」

 

Ri・エクス「退かないか……分かった。もう一つギアを上げよう。スパイラル・エクス・リング!!はあっ!!!」

 

 エクスの一撃により二人に分かれるフェイクとデリート。しかし、それにも怯むことなくエクスへと向かおうとする。エクスもそれに応えるように、腰元にアイテムを出し……それを勢いよく回す。すると、先程と同じように光が集まっていく……が、その光は純粋な”精霊の光”と言うべきモノだけで周囲に被害は出ていない。あのアイテムも……完全に自身の物にしたのだ。

 

フェイク「デリーーーーートッ!!!!!」

 

デリート『おうさっ!!!!!』

 

バクッ!!!!!

 

フェイクD『『ぶっ壊してやるよ、キュアエクスッ!!!でえええええっ!!!!!』』

 

シュンッ!シュンッ!!シュンシュンシュンッ!!!バシューーーーーンッ!!!!!

 

Ri・エクス「はぁ……だりゃあああああっ!!!!!」

 

ドゴンッ!!!!!

 

 接近するフェイクが放つ連続の蹴り……しかし、エクスはそれを紙一重で躱し続けると、最後に放った強力な回し蹴りに合わせてエクスも回し蹴りを放つ。

 

フェイクD『『なっ!?さっきよりも……強いだと!?』』

 

Ri・エクス「僕のカウンターは……さっきのパンチよりは効くだろ?」

 

 同じ攻撃を放った二人……フェイクの蹴りとエクスの蹴りはぶつかり合うと、エクスの力が勝っているのか……フェイクの蹴りが押し返されてしまう。

 

フェイクD『『くそっ!!!ちんたらやってても埒が明かねえ!!!こうなったら……とっておきだ!!!おらあああああああっ!!!!!』』

 

ブラック「で、でかっ!?大きすぎでしょ!?」

 

ホワイト「あの火球の周り……空間が歪んでる!?空間を歪めるほどの物理的エネルギーなんて……あんなの喰らったひとたまりもないわよ!?」

 

フェイクD『『俺達のAqライトを全て込めた一撃だっ!!!消え失せろ、キュアエクスぅぅぅぅぅうううううっ!!!!!!!!!!』

 

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!

 

 フェイク達によって放たれた黒い特大火球……その炎が空間を歪め、世界のあらゆるものを焼き尽くさんと燃え上がる。しかし……エクスはその炎に向かって歩みを進めている。

 

Ri・エクス「来い……全て受け入れてやる。お前の炎も、痛みも、悲しみも、絶望も……それを全て知ったうえで、お前の全てを……」

 

フェイクD『『消えろーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!』』

 

Ri・エクス「……消し去って……救うよ」

 

ガッ!!!!!

 

フェイクD『『なっ!?!?!?!?』』

 

コルーリ「Aqライトの塊を……片手で……!」

 

 火球へと歩みを進めるエクスが伸ばした左手……もうすぐ火球と触れると言う所まで来た瞬間、エクスの左手は……フェイクの特大火球を受け止めていた。

 

Ri・エクス「……こんなにカイザーンから与えられたのか。これじゃあ……本当のお前自身なんて残ってないのかもしれないな。だけど……大丈夫だ。こいつはお前にしっかりと返す……だから、安心しろ」

 

フェイクD『『か、返すだと!?』』

 

Ri・エクス「ああ……スパークロックブレス!」

 

シューーーーーンッ!!!

 

Aqライトを検出:解析を実行します。Aqライトを解析……終了:Aqライト《モデルF》。コネクト対象:〈フェイク〉、干渉項目:〈存在〉……”コネクト・ストリング”準備完了。

 

Ri・エクス「……実行する」

 

実行命令を受諾……”コネクト・ストリング”を開始します。

 

シュンッ!!!!!

 

 エクスの新しいQaウォッチに吸い込まれるAqライトの火球。それを吸い込んだQaウォッチから流れる機械的な音声。それを聞いたエクスは”実行する”と言葉に出した瞬間、彼のマフラーが眩い輝きを放ち……そこから数本の糸が放たれフェイクを拘束する。

 

フェイクD『『ガッ!?こいつは……ストリングの糸か!?こんなもん……なっ!?ま、また切れねえ!!だったら……燃えろおおおおおっ!!!!!』』

 

エクス「無駄だよ。この糸はお前のAqライトを解析して”同質”にしたものだ……この糸はお前と繋がった時点で”お前自身”なんだよ。お前が自分自身をAqライトで消そうとでもしない限り……消すことは出来ない。それに……この糸でお前と繋がってる僕は、お前の”存在”に干渉しているから……既にお前の全ては僕が掌握している」

 

フェイクD(フェイク)『……お、俺の全てだと!?』

 

Ri・エクス「さあ、もう終わりにしよう……ドットライト・フルーレ!」

 

 エクスが取り出した3つ目のアイテム……私達がまだ見た事の無いそれは、まるで刃のない剣の持ち手に白いバラ飾りが付いた様である。エクスはそれを左手に握ると、右側のケースからQaフォーンSを取り出す。

 

Ri・エクス『QaフォーンS……オープン!』

 

カシャッ!

 

Ri・エクス「プリキュアプリード!!!」〈タップ〉

 

Qaフォーン”001”……リード!〈ブラックスパーク!〉

 

Qaフォーン”002”……リード!〈ホワイトスパーク!〉

 

Ri・エクス「プリキュアの美しき魂よ!」

 

ブラック×ホワイト……〈マーブルスパーク!!!〉、X(エクス):Change your ”destiny"

 

Ri・エクス「光も闇も……全てを繋げ!!!」

 

 ハートフルコミューンの様に開かれたQaフォーンSをピンク色の方からQaウォッチにスキャンしていく。ピンクから水色とスキャンしていくと……その度に”黒”、”白”とスパークが迸る。その光が大きくなるのに合わせて腰のアイテムが回り出し、握られた刃のない剣が輝きだす。

 

Ri・エクス「プリキュア・マーブルライト……!」

 

ダッ!!!!!

 

Ri・エクス「ライジングリッド!!!!!」

 

・・・・・・スッ

 

フェイクD『『・・・・・・あ?』』

 

 エクスは一気にフェイクの懐に入り、浄化技を打ち込む……と、思っていたが……エクスはフルーレの刃を出すことなく、刃が出るであろう箇所を動けないフェイクの胸元に当てる。爆発も……まばゆい光も暴流も……何も起きない。私達だけでなく、フェイクたち自身も何が起こっているのか分からないと言わんばかりに、小さく声が漏れる。

 

ブラック「ふ、不発!?」

 

ホワイト「このタイミングで……そんな!」

 

廻「いいえ……もう終わっているわ」

 

コルーリ「廻さん……それは一体?」

 

ルミナス「ッ!?見て下さい!フェイクの身体が!!」

 

 浄化技の失敗かと狼狽える私達だったが……変化は現れた。フェイクの胸元、エクスがフルーレを当てている部分から少しずつ輝きだす。まるで……”内側から”光が溢れようとしているように。

 

フェイクD『『お、俺達の中に……光が流れてくる!?な、何をした……キュアエクスッ!?』』

 

Ri・エクス「お前と僕を繋いだことで……お前の内部に直接繋がるパイプを作ったんだ。そこからお前が放ったAqライトを再反転してQaライトに戻し……それに合わせて僕の持つエネルギーを上乗せして流し込んでいるんだ。大丈夫、内側から直接浄化してるから……もう終わる」

 

フェイクD『『お、俺の内側から……浄化されていく!?』』

 

Ri・エクス「お前を消す事が……今のお前を救う方法だと思ったんだ。今度は……”光”になれると良いね」

 

フェイクD『『くそっ!!!だがな……未来はもう決まったんだ!!!カイザーン様がプリキュアを消し去る……その運命は変わらない!!!!!」

 

Ri・エクス「そんな運命は……僕が変える」

 

フェイク『『キュア……エクスぅぅぅぅぅうううううっ!!!!!!!!!!!』』

 

ドッゴ―――――ン!!!!!!!!!!

 

 溢れる光を放ち、フェイクが爆発する。限界まで流し込まれた浄化の光に……フェイクの可wらだが耐えられなかったのかもしれない。しかし、爆発が起こった場所をよく見ると……フェイクの身体は残っていた。傍にデリートもいるようだが……二人共、かなり消耗しているため動くことは出来なそうである。

 

Ri・エクス「身体が残ったか……デリートを纏っていたのが原因かな?でも……もうこれ以上ここに残していても……フェイクが苦しむだけだ。僕の手で……ちゃんと……トドメを!」

 

悪いけど……このバカ共を消させる訳にはいかないわよ!

 

シュンッ!!!

 

Ri・エクス「ふんっ!お前たちは……マーネルとインペイル……なの?」

 

マーネル「はあ~い♪前回は恥ずかしい所を見せちゃったわね~……キュアエクス。このバカ兵器のせいで……ねっ!」

 

インペイル「マーネル、デリートはまだ有効活用の価値がある……踏みつけるな。殴るくらいにしたまえよ。おっと……久しぶりだね、キュアエクス。どうだね、私達の生まれ変わった姿は?」

 

 フェイクにとどめを刺すために近付こうとするエクス。しかし、それを邪魔する様にエクス目掛けて空から光線が放たれ、その光線の放たれた方向から女性の声が聞こえる。すると、フェイク達の倒れる場所に二人の人物が降り立った。その人物は、廻さん達にコルーリが初めて接触した時にいたネツゾーン三幹部の残りの二人……マーネルとインペイルだったが……その姿は印象がかなり変わっている。オレンジのゴスロリを着ていたマーネルは”黒のゴスロリ”に変わり……例えるなら海外の喪服の様。目元に”涙”を思わせる刺青もされている。インペイルもブラウンのスーツではなく”真っ黒のスーツ”になり、首元をぐるっと一周するように”一本線”の刺青が入っている。

 

Ri・エクス「お前たちも……フェイクと同じか。ひどい……歪められ方だ」

 

マーネル「あら、そうかしら?まあ、その事は置いておいて……悪いんだけど、このバカ共は連れていくわよ。カイザーン様はまだこいつらを使う予定らしくてね~」

 

インペイル「それから……カイザーン様からの伝言がある。”アルタイル、あなたに捧げる全ての用意が出来た。5月1日……玉座の前で待つ”との事だ。では……さらばだ、キュアエクス。君の相手にする者が……君がどうする事の出来ない”絶対の支配者”であることをよく考えることだよ……ふははっ!!!」

 

 フェイクとデリートを連れ、次元の裂け目の様なものの中に消えるマーネルとインペイル。これで……漸くフェイクとエクスの戦いが終わったのだ。しかし、フェイクがいなくなった現在も……世界に傷跡は残ったままになっている。倒壊した建物、地割れした地面、火事で燃え上がっている家屋もあるようだ。

 

コルーリ「エクスッ!」

 

ブラック「エクス、終わったね!でも……」

 

ホワイト「町が……戻っていないわね」

 

Ri・エクス「……大丈夫です。今度はちゃんと戻せますから……行きます。……”戻れ”」

 

……パチンッ!

 

 エクスが指を鳴らすと……世界は元の姿に戻っていた。何の変りもない当たり前の日常が送られる……いつもの町の姿。しかし、その中に……”壊れた一台の車両”と”倒れる二名”の姿だけが残されていた。

 

駆「……ふぅ、終わりました」

 

なぎさ「駆君、あれ……」

 

駆「いいえ、あれは合ってます……あれじゃないとダメなんです」

 

ほのか「駆君……!」

 

駆「……ごめんなさい、皆さんは……もう帰ってくれませんか。僕は……おじいちゃんとおばあちゃんに最後の話があるので」

 

 駆さんが私たち向ける瞳。その瞳は……信じられない程に真っ直ぐに私達を見つめる。その瞳に込められた覚悟と信念……それは絶対に曲げることは出来ないと分かってしまう程だった。

 

ひかり「……分かりました」

 

なぎさ「ひかり……うん、私も分かった」

 

ほのか「夜の初詣は……一緒に行けるかしら?」

 

駆「少しだけ……遅れるかもしれませんが、必ず行きます」

 

 駆さんの小さく笑った笑顔……それを見た私達は、駆さん達を置いて……この場を後にした。

 

 

side:駆

 

駆「おじいちゃん……おばあちゃん……終わったよ」

 

進武「うん……見ていたよ」

 

廻「覚悟……決めたね。でも……まだまだね」

 

駆「……うん」

 

廻「駆、あなたが泣いていいのは……”大切なものを取り戻して、全てを終わらせたとき”……よ」

 

……ポタッ……ポタッ

 

駆「……う…んっ!」

 

 おじいちゃんとおばあちゃんに最後の……挨拶をする。おじいちゃんは優しく微笑み、おばあちゃんは少しだけ厳しくも笑いながら僕に声を返してくれる。これでお別れ……それを分かって、覚悟も決めて、やり切った後だけど……涙が一滴、一滴と流れ落ちる。

 

進武「駆……おいで」

 

廻「私達に……顔をよく見せて」

 

駆「……うん」ギュッ!

 

 二人に言葉に従い……僕は倒れるおじいちゃんとおばあちゃんの首元を腕を回し……”二人を抱きしめる”形になって、顔を近づける。

 

進武「そうだ……これも渡さないとね」

 

駆「これ……時計のネジ」

 

 おじいちゃんは僕の首に……ある物を掛ける。それは、おじいちゃんのおじいちゃんが作った大時計のネジ……そして、僕と種の懐中時計を動かすためのネジだった。

 

進武「さっきの時計は……これから生まれる駆に。こっちは……今の駆に。今まで止まっていた時間を……動かせるように」

 

廻「これからが……本当に大変よ。きっと……泣いている暇もない。だから、泣くのは……当分できないけん。だけど、きっと大丈夫……駆、あなたはきっと種を、プリキュアを、世界を……全てを救えるけん。信じてるとよ」

 

駆「……うん」

 

廻「コルーリも……どうか、この子達を最後まで……お願いね」

 

コルーリ「……はい、必ず!」

 

 二人の大きな手が……僕を抱きしめ返す。そして……本当に最後の言葉を交わす。

 

進武「駆、種……愛しているよ。僕たちが消えてしまっても、それは絶対に……変わりはしない。二人が歩夢と果実ちゃんを……お父さんとお母さんにしてくれたように……僕を……おじいちゃんにしてくれて……」

 

廻「私を……おばあちゃんにしてくれて……」

 

廻・進武「本当に……ありがとう」

 

駆「僕もっ!……おじいちゃんと……おばあちゃんの孫でっ!……ほんどうにぃ……良かったですっ!!」

 

 僕は……ひたすらに涙を流した。もう……ここから先に涙が流せなくなるくらいに……本当に全てを終わりにするまで……泣くことのないように……。これが……この戦いが終わるまでの”最後の涙”にするために。

 

進武「さあ、涙を拭いたら……行かなくちゃ。種が……待っているよ」

 

廻「愛してるとよ……駆」

 

駆「……うん!おじいちゃん……おばあちゃん……行ってくるよ」

 

進武「うん、いってらっしゃい」

 

廻「気張って……いってらっしゃい」

 

 僕は……流れる事のなくなった涙を確認し、おばあちゃんたちから身体を離す。そして、今できる精一杯の笑顔をみせて……おばあちゃんたちに背中を向けて歩き出す。その背中に向けられた……二人の”いってらっしゃい”を受けて。

 

 

side:廻

 

廻「行った……みたいね」

 

進武「ああ……ねえ、廻……あの子達はとってもいい子だったね」

 

 二人だけになった道路の真ん中……壊れた車の隣で私達は最後の時間を過ごしていた。時間は本当にない……だけど、それでは暇なのだろう……進武は他愛のない会話をしようと話しかけてくる。

 

廻「当たり前たい!だって……私とあんたの孫で、歩夢と果実ちゃんの……息子とよ」

 

進武「あはは……そうだね。ねえ……廻」

 

廻「……なあに?」

 

進武「愛してるよ……ずっと」

 

廻「あら……生意気。私の方が何倍も愛してるとよ……なんて言ったって私は中学生の時から好きだったけん」

 

進武「それは……僕も一緒だよ。初めて君が転校して来た時から……ね。短めの黒髪だったけど……すっごく綺麗でね、博多弁が可愛らしくてさ……完全に一目惚れだもの」

 

 中学生の頃か……懐かしい。しかし、進武も私に一目惚れしていたというのは初耳だ。そう思っていると、もう一つ……驚きの事実を話し出す。

 

進武「そう言えばさ……結婚する前に、廻がプリキュアで、未来を知ってるって話した時さ……未来を知ってるって話をすぐ信じれたのは……実は秘密があるんだ」

 

廻「えっ?秘密って……何?」

 

進武「廻が中学生の時にくれた教本だよ。”よく分かる楽器調律”……あれ、発行日の年が”2011年”だったんだよ。未来から来た本だったんだ……だから、廻は実は未来人なんじゃないかって……学生時代に考えたこともあったんだ。そしたら、未来を知っていると来たんでね……すぐに信じたよ」

 

廻「あれ……中学生の時にあった駆から貰ったの。丁度……あの時、進武が調律に興味を持った時だったから。進武に話しかける……口実が欲しかったと」

 

進武「そう考えると……駆は僕らのキューピットだったのかもね」

 

廻「そう……かもね」

 

 思いもよらない秘密に小さな驚きを感じる私。あの本が……私と進武を近づけてくれたのは間違いではなかった。確かに……駆のおかげかもしれない。

 

廻「ねえ……進武……進武?」

 

 私の声に……進武の声が返ってこない。ああ……もうこんな時間か。

 

廻「もし……もう一度人生があって……もう一度で会えたら……きっと……あなたを……もう一回好きになる。進武……愛してるとよ」

 

進武「・・・・・・ぼ・・・くも・・・・・・・さ、め・・・・・・ぐる」

 

廻「っ!!……うん、おやすみ……す……すむ」

 

 私は進武の身体に身体を寄せて……彼を抱きしめる。そして……彼の顔を最後に見ながら……私は瞼を閉じた。

 

 

トキオ時計堂

 

side:駆

 

駆「これで……よし」

 

コルーリ「持っていくものは……これで良いんですか?」

 

駆「うん。この本は……持っていきたいからさ。あっ!もうこんな時間か……急がないと」

 

 僕とコルーリはトキオ時計堂に戻り、回収したいものをまとめている。おじいちゃんが僕と繋がって記憶を見たように……僕もおじいちゃんの意識を少しだけ見ていたからだ。そして、回収したのは”よく分かる楽器調律”。僕が環さん……おばあちゃんに渡した一冊。この本はおじいちゃんの宝物だから……”失くしたくない”って意識がすごく大きかったのだ。一応、それとは別に持っていくものはあるけど……ね。時間を確認すると、現在の時間は……PM18:00。お母さんが分娩台に移動するのは19時だから……もう一時間しかない。

 

駆「コルーリ、掴まって!」

 

コルーリ「えっ!?きゃあっ!!」

 

 僕はAqライトの力で次元の裂け目を作り……その中に飛び込む。目的地は……僕と種が生まれる……あの病院だ。

 

 

2005年12月31日 PM18:02 多田織市 多田織市立中央病院

 

駆「よっと……着いたよ、コルーリ」

 

コルーリ「はぁ……はぁ……カケル、こういうのは……急にしないで下さい」

 

駆「ゴメン……さあ、お母さんの病室を探そう。あまり時間がないからね」

 

コルーリ「は、はい」

 

 お母さんの入院する病院”多田織市立中央病院”。僕が生まれて6年間を過ごした病院であり、僕と種が生まれた場所でもある。だから、この病院の構造は結構分かっているつもりだ。産婦人科は緊急の分娩が想定されているためこの病院では”2階”にある……が、多田織市は出産率が多い事、NICU(新生児集中治療室)の位置の都合上、お母さんはNICUのある”6階”にいるはず。

 

 

2005年12月31日 PM18:05 多田織市 多田織市立中央病院 6階〈小児科病棟〉

 

駆「……あった。”時生 果実”……お母さんの病室」

 

コルーリ「何か……聞こえますかね」

 

ガラガラッ!

 

駆・コルーリ「「ッ!?」」

 

光登里先生「ん?ああ、ごめんね」

 

 お母さんの病室を見つけ、何か聞こえないかとドアに近寄る僕達。すると、病室のドアが開き中から人が出てくる。しかし、その顔は……僕にとっては見慣れた顔だった。彼は光登里《こうとり》先生。僕が6年間お世話になった小児科医で僕の主治医だった先生だ。こう見えて産婦人科医でもあり、僕と種を取り上げてくれた先生でもある。しかし、どうやらお母さんの確認をしていただけの様で……僕達には目もくれずにナースステーションへと戻っていった。危なかった……すると、病室のドアがわずかに空いているのを見るけた僕は、すかさず病室内を覗く。

 

果実「んっ!……くぅっ……!」

 

歩夢「大丈夫だ、果実!大丈夫だから……もうすぐ母さんも来るから!絶対にお前を……赤ちゃんたちを一人になんかさせないからな!」

 

駆「・・・・・・」

 

 お母さんはベットで横になり、強くなっているであろう陣痛に耐えているようだ。お父さんは……少し動揺しているがお母さんを支えようと近くで手を握っている。その精一杯の姿を見た僕は……。

 

ガラッ!!!

 

 覗くのをやめて……病室のドアを開けて中に入る。コルーリは驚いたのか病室に入らないで廊下で待っているようだ。

 

歩夢「ッ!?だ、誰だ……って、と……父さん?い、いや……その髪色は母さんだし……いや、そもそも子供?」

 

果実「えっ?お、お義父さん……似ているけど違う?」

 

駆「すみません、僕は……進武さんと廻さんに頼まれてきた者です。もしかしたら来れないかもと言う事でしたので……代わりに僕が来ました。お二人と……お二人のお子さんたちにお届け物があります」

 

果実・歩夢「「お届け……物?」」

 

億の登場に驚くお父さんとお母さん。僕はふたりが僕に質問する隙を与えないように……すぐにしまっておいたカバンから渡すべきものを取り出す。

 

駆「歩夢さんには……廻さんからこちらを。果実さんには……PANPAKAパンの店主である大介さんからです」

 

歩夢「ッ!?これ……”MIDEN F-Mk2”!?母さん……仕舞っておいてくれてたんだ」

 

果実「これ……大介さんから頂いた”泡だて器”!嘘……ありがとう!」

 

駆「泡だて器はしっかりと磨いておきましたし、カメラにはフィルムも入れておきました……そして、進武さんから赤ちゃんへ」

 

 僕は最後の贈り物である懐中時計を歩夢さんに渡す。

 

歩夢「これって……懐中時計かい?」

 

駆「はい、進武さんの手作りだそうです。赤ちゃんたちのお守りに……と」

 

歩夢「父さん……!」

 

駆「そろそろ……僕は行きますね。では……失礼します」

 

歩夢「ま、待ってくれ!君は……一体何者なんだ?」

 

駆「……失礼しました」

 

 お父さんの言葉を無視して……僕は病室を後にした。

 

 

2005年12月31日 PM23:59 多田織市 多田織市立中央病院〈屋上〉

 

コルーリ「カケル、もう……5時間近くここにいますよ!身体を壊してしまいます!」

 

駆「もうちょっとだから待って……もうすぐ時間なんだ」

 

 僕は病院の屋上に出て……もうすぐ五時間になる。コルーリが心配して中に入ろうと言うが……これにはちゃんと理由があるのだ。

 

コルーリ「時間って……何のですか?」

 

駆「僕の生まれた時間……”1月1日AM0:00”なんだ。そして、この屋上は6階の上にあるから……もうすぐ生まれる僕に人に見つからない所だと一番確実で近い所だからさ」

 

ガチッ……ガチッ……ガチッ……

 

コルーリ「それ……時計のネジを回しているんですか?」

 

駆「うん……生まれてくる僕の時計の針は回せないけど、今の僕が持つ時計の時間を動かすことで……僕も、これから生まれる僕も……きっとこれからの時間を刻んでいけるから……さ」

 

ガチッ!!……カチッ!……カチッ!……カチッ!

 

「「あ~~~っ!!!あ~~~~~っ!!!!!」」

 

 僕の持っている懐中時計におじいちゃんのくれたネジを指して回していく。最後の一回し……それによって歯車が噛み合った音が鳴るのと同時に……赤ん坊の泣き声が響く。大きな泣き声が二人分……懐中時計とQaフォーンSの時計を確認すると……時間はAM0:00……時間通りだ。

 

駆「ハッピーバースデイ……僕と種」

 

コルーリ「カケル……」

 

ピピピピピピッ!ピピピピピピッ!

 

 僕の握るQaフォーンから発信音が響く。どうやら……僕の時間が動き出したことで、終わりの時も……近くなってきたみたいだ。

 

駆「……こちら、キュアエクス……時生 駆です」

 

ペック『キュアエクス!コルーリ!こちら、ネツゾーン調査隊のペックキー!エクス、コルーリはそこにいるキー?!』

 

コルーリ「こちら、コルーリ!ペック、どうしたんですか!?落ち着いて、詳しく報告しなさい!」

 

ペック『き、キー!前回の連絡通り、ネツゾーンのアジトを探索していたんだが……ついに発見したんだ!』

 

 QaフォーンSに届いた通信はネツゾーン調査隊のペック……おばあちゃんと一緒に行動していた妖精からだった。その通信の内容は、彼はネツゾーンのアジトを探していて……それを遂に見つけたと言う物だった。

 

コルーリ「それで……アジトがあるのは何処なんですか!?」

 

ペック『あ、ああ……ネツゾーンがあるのは……!』

 

 僕の向かうべき……最後の場所。種が囚われ、倒すべきかもしれない敵……カイザーンがいる場所。その場所が……ペックの口から告げられた。

 

ペック『”2019年”の……”多田織市”キー!』

 

 

To Be Continued……




いかがだったでしょうか?すっげ~長くなってしまったぜ。すごい遅れても何とかマナちゃんの誕生日までに書き切るという制約のおかげで書き切れました!でも、次回からはもう少し文章量少なくなるから……ペースは速くなる……はずです!
次回は、ペックの口から告げられた最後の舞台は……2019年!戦いの前の最後の休息……そこでコルーリは駆にある提案をする!?そして、決戦の日……エクスの前に立ちはだかるカイザーン!エクスとカイザーン……ついに遂に激突!乞うご期待ください!
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