チルノがチルノじゃなくなった   作:叢雨

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どうも、一話で感想とかお気に入りとかがあってもう驚きですありがとうございます!!!
見切り発車で行き当たりばったりですけど頑張って続けます。はい。暖かい目で見て下さいな。



アリスちゃん家の蓬莱は可愛い

 はい!先生!魔導書って難しいですね!!! 

 何やかんやアリスちゃんの家で魔導書を読んでいるわけだけど、まぁ分からん。謎単語多い。謎単語調べたらその説明に謎単語出てくる。ウィキペディアでたまにあるよねそういうの。

 

 そんな私に優しく教えてくれるアリスちゃんのお陰で、最初のチュートリアル的な部分を読み終えた。うむ、キッつい!まぁそんな事でめげないですけども。あと、魔法は通常は魔力を使うのだが、そこは妖力でも代用可能なのだとか。何それご都合主義バンザーイ!

 とりあえずキリのいい所なので休憩することにして、アリスちゃんに紅茶を淹れて貰って一息つく。あ、紅茶美味しい。

 

 

「ところでチルノ、貴女そんなに大人しかったかしら。なんというか、精神が成長したというか。何かあったの?」

 

「……うぐっ」

 

 

 さっきの大ちゃんにも言われたが、そんなにわんぱくだったの私。私そんなキャラじゃないんですけど!!!いや、チルノはそういうキャラなんだけどさ。ややこしいなこれ! 

 

 

「わ、私だって成長するのよ!何!文句あるの!」

 

「い、いや、別にないけど……」

 

 

 よし、勢いで何とかなった。アリスちゃんすっごい引いてるけど。やめて、そんな目で見ないで私結構ガラスのハートなの!!

 

 お返しとしてお茶請けとして上海人形が出してくれたクッキーを沢山もっしゃもっしゃしておく。……美味しいなこれ。いや美味しいなこれ。何色パティシエールしてるのん? 

 

 アリスちゃんはなんでも人形を操ることができるらしくて、その中でも半自動で動くハイスペックなやつがこの上海人形ともう一人奥で上海人形とわちゃわちゃしてる蓬莱人形らしい。何あれ可愛い。超欲しいんだけど。

 じっと見てる私に気づいて近くに来た蓬莱人形を、膝の上に乗せてアタマを撫でておく。最初は驚いて、ホーラーイと声を上げる蓬莱ちゃんだったが、次第に私の体にもたれ掛かりされるがままになった。……かーわーいーいー!!!

 

 可愛すぎて蓬莱ちゃんを弄る手が止まらないえっへっへ……サラッサラヘアーの頭を撫でたり、もちもちのほっぺを触ったりして蓬莱ちゃんもふにゃふにゃでなんかもう幻想郷最高だね本当にありがとうございました!!

 

 それを見て物欲しそうにアリスちゃんの方を向く上海人形を、アリスちゃんがしょうがないという風に膝の上に乗せて頭を撫でていた。百合百合してるわぁ……ゆるゆりだわぁ……。

 

 

「ホーラーイ……」

 

「何あっさり蓬莱を手懐けてるのよ……」

 

「だって可愛いんだもの、しょうがないよね」

 

「はぁ……で、そういえば何故急に魔法教えてなんて頼んだのかしら。森でやってたあれもそうだし、随分急というかなんというか」

 

「私強くなるの。友達皆守れるぐらいに。もうべらぼうに強くなるの。ふふん、私凄いでしょ」

 

「最後のは強くなってから言いなさいよ……」

 

 

 ふむ、それもそうだった。いや、今のは勢いで言っちゃったというかそんな呆れた目で見ないで美少女のそういう目って怖いんだからね?!

 アリスちゃんの目線から逃れるように窓の外を見ると、時が進むのはあっという間のようで外はすっかり暗く……暗くぅ?!

 ヤバい帰れない夜の森怖いよぅ。帰る方向も恐らく分からんし、何より何が出るか分かったもんじゃない。今のチルノちゃんじゃそんなの勝てませーんよー!!!!

 

 

「そんな目で見なくても別に夜の外に放り出さないわよ……はぁ、いいから今日は泊まっていきなさい」

 

「アリスちゃんありがとう大好き!」

 

 

 よーしもう恐れるものは何も無いからお腹空いたし夕飯にしようぜ!という事で魔法使いと氷精のマジカルクッキングによってオムライスを作った。我ながら会心の出来である。アリスちゃんには劣るけどね。何あれ、卵が渦巻いてんじゃん。お洒落すぎるんだけど。

 

 

「あぁ、これはね、ドレス・ド・オムライスって言うのよ」

 

「流石は都会派……」

 

 

 私のは古典的なオムライス。古き良きやつ。ホワイトソースとか絶対認めないんだからねっ!!美味しいけどさ!!!

 どちらのオムライスもとても美味しかった。今どき料理ぐらい作れなきゃね。教育番組で子供が料理作ってるぐらいだもん。まぁ、女子力ってやつ?アタイってそこら辺流石よねっ(都会風)

 

 その後食器を共に片付けて、また魔導書読んだりアリスちゃんと戯れたり蓬莱ちゃんと戯れたりしていたら疲れて眠くなったので寝ることにした。大半はお戯れがすぎたようね……反省。よしそれでは、おやすみアリスちゃん。

 

 

「えぇ、おやすみなさい」

 

 

 ◇

 

 

 あれね、天真爛漫な妹を持ったみたいな感じかしら……大人びつつもまだあどけなさの残るチルノの寝顔を見て、そんな印象を持った。なんだか不思議な気持ちになりながら私は毛布をかけて部屋を出た。一応ベッドは二つあるから問題はなし。何故か分からないけれど。深くは聞かないで、悲しくなるから……

 

 その後、居間で人形作りをして過ごしていると誰かが訪ねてきた。誰かしらと思いながら玄関を開けるとそこに立っていたのはチルノとよく一緒にいるところを見る大妖精だった。

 

 

「あら、いらっしゃい。……あぁ、チルノなら部屋で寝てるわよ」

「あっ、そうですか。すみません……何だか心配でチルノちゃんを探してたんですけど、アリスさんと一緒なら安心ですね」

 

「そうだったのね。もう遅いからあなたも泊まっていきなさい」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 

 そう言った大妖精は、礼儀正しくお辞儀をしておじゃましまーすと家の中に入っていった。どこぞの氷精とは大違いね……

 部屋で寝ているチルノを見つけた大妖精は、そっと部屋に入って行った。微笑ましいと思いながら、私にもあのような関係の友達がいたらとifを考えてしまった。魔法使いになる時に幾らか割り切ったはずなのにね。

 

 そんな過去の郷愁に刈られながら、夜は更けていった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 朝だね!気持ちいいね!お布団暖かいってとても幸せ。

 大ちゃんはというと、私の前で丸まって超至近距離で寝ていた。わぁ、朝チュンだぁ。寝顔可愛い写真撮りたい。写真撮れないからカメラを作ろうそうしようと心に決めた。今決めた。

 

 ……てか何故に大ちゃんが一緒のベッドに居るのん?!えっ、昨日そういうなんかあったっけ無いよね無いはずなんだけど!

 いつまでも慌ててる訳にも行かないのでとりあえず朝だよと優しく揺すって起こす。

 んぅ……と可愛い声を出しながら目を覚ました大ちゃんは私の顔を見るなり顔を真っ赤にして飛び起きた。えぇ、そんなに距離置くの……なんかショック。

 

 昨日あんな風に飛び出してしまった手前少し後ろめたさはあったが、大ちゃんは気にしてないよと言ってくれた。その後、頬を少し赤らめながらおはよって言ってくれる大ちゃんが可愛い。もう結婚して。え、今はまだダメ?ショッキング。

 

 気を取り直して、とりあえず今日の予定は幻想郷の探索と住処の計画を立てることである。計画って大事よ。

 

 まず幻想郷について知識があるかと思えばこの子そんな事ないから分からないところが多いのよね。山の方とか、人里とか、ひとしきり見て回りたい所だ。

 そしてもう一つの住処の計画だが、妖精や野良妖怪なら当たり前なのだろうが流石に毎日野ざらしってのは私の倫理観的にどうかと思うし、落ち着いて魔導書読んだり工作したりしたい。とにかく、夢のマイルームが欲しいの!!!

 

 つー事で適当にフラフラ行ってみますかー。あ、そうだ、大ちゃんも一緒に来る? 一人じゃつまんないし。

 

 

「勿論だよ!」

 

「じゃ、行こうか」

 

「うん! えへへ、デートみたい、だね」

 

「そ、そうだね……」

 

 

 乙女や。オーラが乙女や……デートちゃうねんけど否定するのもなんだしいいか。うん。デート楽しもう。

 てかこんなに積極的だったなら流石に気付こうよ……。まぁ、私はこんな可愛い子に好かれるなら万々歳なんだけどさ。

 よし、気を取り直してまずは人里に行くとしますか。

 

 

「起きたならさっさと来なさい。朝ごはんにするわよ」

 

「「あっ、はい」」

 

 

 確かにまだ朝ごはん食べてなかったわ。チルノ、一生の不覚……!

 アリスの声とともに返事をした二人は同時にお腹を鳴らしたので、二人で顔を見合わせ笑いながらキッチンに向かった。




朝のアリスちゃん(扉の向こうが百合空間すぎて辛いわ……)
しょうがないね、朝チュンだもんね。

不自然な点などあったら教えて下さい。
感想とかも待ってマース。
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