深夜テンションで書くとダメだね、収集つかないよ……
あ、あと言い忘れてましたが、この話の時系列はまだ吸血鬼異変すら起こってません。だってそーゆーイベントに絡ませていきたいじゃん。チルノだし(暴論)
アリスちゃんの家を後にした私達は、先ずは人里へと行くことにした。人里は普通妖怪を通すことは無いのだが、外から見る分には問題ないだろう。所詮妖精だし。たかが妖精ですし。……自分で言って傷ついた。
人里は成人男性位の高い塀に囲まれていたけれど、その塀は木材を格子状にしたもので中の様子を見ることは簡単に出来た。ま、妖精だし空を飛べば関係ないんだけどね。
里の中はそれなりに栄えており、パッと見た所では甘味処や骨董屋などが見て取れた。いーなー、見て回ったら楽しそう。うらやま。
里の周りには川や森や、里から少し離れた場所で開拓した土地を耕して、小さな集落を作って住む人々もいた。いいね、こういう田舎暮らし。隣を飛ぶ大ちゃんも目をキラキラさせながら人々の暮らしを見ていた。そんな顔を見てしまったら、スローライフ系の計画をやらない訳にいかないじゃないか……!(使命感)
絶対家建てよう……二人で住むんだ。農作物とか作りながら。口からポロッと大ちゃんとこういう二人暮らしもいいなって呟いたら隣にいた大ちゃんが顔真っ赤にしてこっちを振り向いた、と思ったら急に俯いてあれこれ呟いてた。うむ、とりあえず可愛い。
「……チルノちゃんと二人暮らし、つまり同棲って事だから……という事はあんなことやこんな事があったり……?!」ボンッ
あ、なんか爆発した。
◇
次の場所は妖怪の山に行こうと山の麓まで来た……時に丁度出会った巡回中の白狼天狗に、ここ最近は天狗の重役がピリついてるから山全体がピリピリしてるらしく、今は本当に山に近づかない方が良いよと言われた。ぐすん。また今度来よう。
大ちゃんが言うには妖怪の山は今はほぼ天狗の土地らしく、力のない人や妖怪が来ても大体巡回中の天狗にボコボコに追い払われるらしい。今回は私達が妖精だったのと、偶然優しい白狼天狗に見つかったお陰で穏便に済んだんだとさ。……大ちゃんそれもっと早く言ってね?!
思わぬ所で命拾いした私達は、休憩に妖怪の山の近くで流れていた川へ降りる事にした。そこはとても綺麗な川で、中で泳いでいる魚や生えている水草、苔むした石、そして流れていくきゅうりの群れをとてもはっきり見ることが出来た。
川の水とかそのまま飲めそう。飲めた。美味しい。ついでにきゅうりも美味しい。(みんなは川の水とか絶対飲んじゃダメだぞ☆)
食べかけのきゅうりを手に振り向くと、現代じゃ考えれない綺麗な川の光景に大ちゃんも口を開けて驚いていた。……あれ、大ちゃんあなた、ここ出身じゃないの。
「チ、チルノちゃん、私の見間違いじゃなきゃ今大量にきゅうりが流れてたんだけど……って食べてる?!」
「……はっ!いつの間に!」
あまりにも自然に流れていたものだから何の疑問も持たず食べてしまった。美味しかったからいつの間にか全部食べてしまったよ……ムシャムシャしてやったよ、後悔も反省もしていないけどね!!!
二人で驚いていると、川の上流からとてつもない速さで泳いでくる何かが……何あれ速さがジェットスキー並なんだけど。よく目を凝らすと物凄い速さで泳ぐ河童の少女という事が分かった。速すぎて私じゃなきゃ見逃しちゃうね(ドヤ顔)
突然来たジェット河童は、私達の目の前で盛大な水しぶきを上げて止まると、岸に上がり、物凄い血相でこっちに来た……こっち来たんだけど?!待って私何もしてない!きゅうりなんか食べてない!食べたけど!
焦る私の肩をがっしり掴み、河童の少女はこう言った。
「きゅうり流れてこなかった?!」
「「向こうに流れていきました!!!」」
◇
ジェットスキー河童ちゃんと大ちゃんと私の三人で、下流に流れて行ったきゅうりを大量に回収した。いい経験になったね、この経験を生かす事はきっと無いだろうけど。
ジェット河童ちゃん改め、河城にとりちゃんが言うには、自作の全自動きゅうり収穫機が誤作動を起こし、暴走して川に収穫したきゅうりを放流したらしい。何それアタイじゃツッコミが追いつかないよ……
「いやー、すまないね!お陰で助かったよ、ありがと!」
「いえいえ……」
「あ、お礼にきゅうりあげるよ。はい、どーぞ」
「「あ、ありがとうございます……」」
私達は、にとりちゃんに貰ったきゅうりを二人で食べながら共に河童の住処へと向かっていた。隣を見ると、大ちゃんもこのきゅうりをお気に召したようで目を輝かせながらポリポリ食べていた。こうも簡単に大ちゃんを落とすとは……流石は河童のきゅうり、格が違う。
そうこうしてる内に、森と川辺の間にあるきゅうり畑を見つけた。近くに何やら大きくて物騒な機械が置いてある。あれか、全自動きゅうり収穫機。
メカメカしい胴体には六本の腕が伸びていて、四本の腕にハサミ、他の二本のアームでカゴを掴んでいる。足はキャタピラで、頭はザクみたいな感じ。なんでコレをこんな細かく描写してるんだ私は……
「ジェットちゃんは普段きゅうりを作ってるの?」
「ジェットちゃんって何?!……まぁいいや、えっと、普段は機械を弄ってる事が多いかな。最近はスマートホームってやつがやりたくてさ」
「すまーとほーむ……?」
スマートホームとは、電気を付けたりカーテンを開けたりといった色々な日々の生活で行う動作を、インターネット経由で制御して、声だけで全自動で行うようにするやつである。簡単に言うと、動かなくていい家にしようってやつ。うん、大体あってると思う。
つーか幻想郷の文明レベルに比べて河童の技術だけ進みすぎじゃない?大丈夫なの?何者かに消されたりしない?緊急避難用ハッチがある?マジかよ。
聞きなれない単語に首を傾げる大ちゃんにスマートルームについて説明すると、ほへーと驚くと共にそんな事知ってるチルノちゃん凄いと褒めてくれた。
ま、アタイ最強ですから、とーぜんよねぇ?どこぞの都会派魔法使いの様に、さも当然のような顔をして髪の毛をファサッってしておく。この時少し目を涼しげに瞑るのがポイント。アリスちゃんが言ってた。
「チルノちゃんかっこいい……」
ふふん。
よし、大ちゃんによいしょしてもらうのもこれぐらいにして。私達がこんな寸劇を繰り広げている間に、にとりはどこぞから持ってきた工具箱を傍らに置いて全自動きゅうり収穫機の前で難しい顔をしていたので、私達は後ろからその機械を覗く。
にとりは機械の前の蓋を外して配線を弄りながらどこが暴走の原因か探っている様だったので、私の知識を元に横から勝手にアドバイスしながら弄っておく。するとそれに感激したらしいにとりが新たな提案をしてきた。
「ふむふむなるほど……じゃあこういうのは?」
「おぉ、それもいいかもしれないね、後はここが……」
「そこはこうすれば……でもここが……」
「遠いよ……この間までのわんぱくだったチルノちゃんがもうこんなにも遠い所にいるよ……」
いっけない、にとりとの機械談義に花を咲かせ過ぎて大ちゃんを置いぼりにしてしまった。チルノ、反省。だってさ、にとりちゃんきゅうり収穫するだけの機械に変形機能とか付けようとするんだもん。……そんなもの全力で後押ししちゃうよね!!
にとりにもう帰ることを告げると残念そうな顔をしながらまた何時でも来て欲しいと言われたので、お言葉に甘えてまたいつか来る事にする。今度来た時はカメラでもねだっておこう。
◇
にとりに手を振りながら大ちゃんといつも過ごしている森を目指して飛ぶ。しばらく飛んでいると、私の後ろを飛んでいた大ちゃんが感慨深そうな顔をしながら隣まで飛んで来た。
「どうかしたの?」
「今日は楽しかったなって」
「そうだねぇ」
人里見学して、妖怪の山を引き返して、にとりと機械弄って。……やべぇ当初の目的の幻想郷見学がそんなに出来てない。半分もマッピングできてない。まぁ、気長にやりますか。
もう一つの予定の家を建てる計画も立ててない。……まぁ、気長にやりますか。うん。時間だけはあるからね!!!
「知ってるようで私は私の過ごしてる場所のことをなんにも知らないんだなって。今回は色々な事が知れて楽しかったよ」
「ふふっ……それは良かった。私も楽しかったよ」
「また、二人で色んな所に一緒に行こうね」
そう言ってこちらを向いて笑う彼女の顔は夕日に照らされて、とても美しく、幻想的に見えたのだった。
「あっ、チルノちゃん前!」
「えっ?」
突然の大ちゃんの声に前を向くと、私の目の前に黒い玉が迫っていた。
「なのかー」
「ぎゃあああああああ?!」
「チルノちゃーん?!」
私が小説を美しく締めくくるとか無理だった……!
コメディ挟んでしまうのかーそーなのかー。
評価されてて驚き桃の木ありがたき。
これからも頑張ります。
感想評価待ってマース。