チルノがチルノじゃなくなった   作:叢雨

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どうも、遅くなりましたぁぁ
周りがあつ森ブームの中、私は撃滅戦とFAIRY TAILコラボとApocryphaと忙しいなコンチクショウ()

今回はちょっと短めシリアスさん。



幼女って心のオアシスだよね

 ルーミアちゃんとの修行の後、私達は三人で幻想郷のまだ巡っていない場所を巡ることにした。

 

 今はお昼に差しかかるぐらいの時間。人間達は活発に活動する時間だが、この辺りの妖怪はそうでもないようで、神社へ続く道は小鳥のさえずりと木々のざわめきが聞こえるくらい。珍しく妖怪達の気配は全くしなかった。

 

 普通なら妖精や獣妖怪の一つや二つ、居たっておかしくないはずなんだけどなぁ。私のそんな疑問が伝わったのか、大ちゃんが今向かっている場所、幻想郷で唯一の神社である博麗神社について説明してくれた。

 

 

「博麗神社っていうのはね、この幻想郷を覆ってる結界の要としての役割をしているの。それでね、そこの巫女さん──博麗の巫女は妖怪退治の専門家なの。そりゃあこの幻想郷で一番大事な所を守るんだもん、強くなくっちゃね」

 

「なるほど……だから妖怪が寄り付かないのか……ねぇ、それって私達も危なくない?」

 

「悪ささえしなければ多分……」

 

 

 ちょっと、大ちゃん……?大ちゃんから何やら不穏なことを聞いたので、もしもの事があったら全力で逃げようと思った。勿論二人を見捨てることはしないけども。多分。まぁここまで来たら軽くお参りぐらいはしてくけどさ……

 

 若干の警戒をしつつ、境内への階段を上る。登り切った所にある鳥居をくぐった先に神社があるのだが、その手前で何やら人影が見えた。

 ヘンテコな帽子を被り、道士服のようなものを着た金髪ロングの美女が話しかけ、ちっさい巫女服のようなものを着た幼女がその手に持ったお札を金髪美女に向け……あ、吹き飛んだ。

 

 何か見てはいけないようなものを見た気がするが、気にしない事にしよう。うん、何も見ていない。

 私が神社の本堂に近づいていくと、それに気づいた幼女がこちらにテトテトと歩み寄ってきた。私も何かされるのかと身構えるが、そんな様子もなく私の目の前でピタリと止まり、不思議なものを見るような目で見つめられた。

 

 とりあえずとてつもなく可愛いので、顔を幼女と同じ目線になるように屈み、頭を撫でた。すると幼女は気持ちよさそうにニコニコして体を預けてきた。やばい、破壊力がやばい。何これやばい。(語彙力喪失)

 

 後ろでムムム……と唸りながら手をワキワキさせている大ちゃんをとりあえず放置して、私は幼女に話しかけた。

 

 

「あなた名前は?」

 

「れいむ!」

 

「お歳はいくつ?」

 

「よんさい!」

 

「お姉さんは?」

 

「お姉さんはチルノっていうの。後ろの緑の髪のお姉さんが大ちゃん、金髪のお姉さんがルーミアね」

 

「チルノ!大ちゃん!ルーミア!」

 

 

 はぁ~可愛いよぉぉぉ……もはや天使じゃん。大天使霊夢じゃん。何これ、こんなに可愛いのが妖怪と戦うの?ダメだよそれなら私が代わりに全員ぶっ倒すわ(固い意志)

 

 そんな風に戯れていると、異様な空気を感じてパッと顔を上げた。そこには先程霊夢に吹っ飛ばされた金髪美女が微笑を浮かべながらこちらに優雅に歩いてきていた。

 こいつ、強い……!んだろうけど頭に葉っぱとか付いちゃってる辺り緊張感が持てない。どうしよう。シリアス出来ない。

 

 

「貴方達は……湖の森の妖精ね?」

 

「あ、はい」

 

 

 そう言って試すような鋭い目を私に向けるので、私も負けじとじっと美女を見つめる。はえー、妖力が凄い強い。肌綺麗。髪綺麗。おっぱい大っきい。背も高い。くっ……全て負けた。

 

 私が負けを認めて目線を逸らすと、何を勘違いしたのか霊夢ちゃんが何処からか取り出した御札を手に私の前に出た。

 

 

「チルノお姉ちゃんをいじめるな!えいっ!」

 

「えっちょっそんなつもりじゃないのよ?待って霊夢ちょっと紫お姉さんの言うこと聞いぎゃぁぁああああああああ?!」

 

 

 ……なんか、ごめんなさい。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

「私がこの幻想郷の管理者、八雲紫よ」

 

「どうも、氷精のチルノです」

 

 

 

 何やかんや神社の奥の縁側で皆でお茶することになりました。さっきの事件はみんな忘れなさい?とゆかりんに凄い圧で言われたので、みんなさっぱり忘れる事にした。何も無かった、いいね?

 

 それはそうと、妖怪退治の専門家、魑魅魍魎に対する人間の最後の砦を妖怪が育てるなんて皮肉なものだなと思ったけれど、それは今代だけらしい。なんでも先代の博麗の巫女は病に倒れついこの間に亡くなったそうな。

 

 そんな話に少ししんみりしていると、私の腕をクイクイと引っ張り、心配そうな目を向ける霊夢と目が合ったので、心配ないよと笑って頭を撫でてやる。きっとこの子は先代の事は知らないんだろうな。

 

 折角だから霊夢と遊ぶことにした。二人に一緒に遊ぶか聞いたら、大ちゃんは遊ぶと言って、ルーミアは見てると言った。

 ルーミアがなんか大人しい……思春期かな……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴方は行かなくてよかったのかしら?」

 

「……うん」

 

「何か聞きたいことがあるんでしょう?」

 

「分からない。モヤモヤしたままなの。思い出せないの」

 

「私が貴方の頼みで封じましたからね」

 

「……そうなのか」

 

「思うところが無いわけじゃないわ。でも彼女がそれを望まなかった。だからこの事を私は追求しない」

 

「……そっか」

 

「私の分まで、精一杯この世を楽しみなさい。どうか、笑っていて……確かに伝えたわよ」

 

「っ……!」

 

 

 俯くルーミアの頭を、紫は優しく撫でた。

 

 流れそうになる涙を堪えて、ルーミアは精一杯笑った。俯きそうになる顔を上げて、太陽のように笑った。先代の巫女のように。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 あの日から、ルーミアがニコニコしてる。元気いっぱいに私に纏わりつくんだけど何かあったのん?!

 ゆかりんと何か話してるみたいだったけど、霊夢が危なっかしくて大ちゃんと二人がかりで何とかするしかなくて見てなかったんだよね。

 だって急に飛ぶんだもん。危なすぎるよ……誰か止めて……

 

 

 さて、神社に行ってから数日後。私の家ができた。夢のマイホーム。特筆することも無い普通のログハウス風の家だけどね。にとり達、河童の技術ってすげー。あっという間だったもん……流石すぎるわ。

 

 

 そんな自宅の、ふかふかのベッドの魔力から何とか起きた私は、隣で寝てる大ちゃんを起こさないようにそっとベッドから出る。……大ちゃん寝顔可愛すぎるよぉぉぉぉおお!!!いかん、理性が。ストップ!邪念!!!静まれマイハート!!!

 

 くっ、布団の次は大ちゃんという即死級二段トラップ……朝から壮絶な戦いを繰り広げてしまったわ……

 

 命からがら私は外に出て、新鮮な朝の空気を吸う。いつもより早く起きてしまったようで、まだ外には薄らと霧がたちこめていた。このまま二度寝をしてもいいけれど、スッキリと目が覚めてしまっていたので、湖まで散歩することにした。

 

 

 森の近くの湖でパシャパシャと顔を洗う。朝の水はまだ冷たく、頭がキリッと冴えた。まだ大ちゃんが起きてくるには時間がありそうなので、湖の周りをぐるっと回ることにした。

 

 湖を半周ぐらいした頃、私は霧の向こうに何か大きな影を見た。

 ……なにあれ、でっかい妖怪だったらやばいんだけど。この湖、私の生活でめっさ使う場所なんだけど。

 

 私がその大きな影にびびっていると、霧が晴れてその正体が見えたのだが、それは私の想像を大きく超えるものだった。

 

 

「何これ気持ち悪っ、てか何これぇぇぇえええ?!」

 

 

 私の目の前には、禍々しいほどの深紅の色をした巨大な建物が建っていたのだった。




ルーミア…何があったんだろうね(すっとぼけ)



何だかスランプ気味。アイデアァァァ来いぃぃい。

まぁ、次から吸血鬼異変ですし。な、何とかなる、よね?
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