エピローグ
人間を含む地球上の生物の半分以上は死に絶え、建物もほとんど一掃された。
何も無くなっても、人間はまた町を、都市を作り元通りにしようと協力した。
ただし人口の関係で、一つの都会しかできず、他には村や町が点在するばかりであった。
そこから数十年、また新たな流行り病や自然災害に見舞われた。当時の技術は癌を含むほとんどの病を治せるし、ある程度の機械化による雇用者の増大など、人間が困らない生活を送れるほど発展していた。
だがまたもや文明の力は空しく崩れ、人類は更なる危機に絶望していた。
そんな時、急にそれらを解決するものが現れた。
あらゆる病を治すもの、破壊されたものを直してくれるもの… あらゆる場面で優れた人物たちが現れ、さまざまな困難から人間を救った。
人々は、彼らに尊敬の念を込めて[STRONEST]と呼んだ …
そしてその時代から、また数百年…………
ある市場にて…
大声が響き渡る。
「捕まえてくれぇ!泥棒だぁ!」
大勢の人の中、二人が間をかき分けていく。
「待てこのやろぉー!」
人で溢れているのに、見失わないとは中々凄い店主だ。まぁ、追いかけられてる側も特徴的な容姿をしていたためであろう。
桃色の頭髪で片方にみつあみをしており、比較的温暖な気候であるにも関わらず、短めのスカーフに青色の短いコートを羽織っている。ただやはり暑いのだろうか、腕は捲ってあり短パンを履いている。ちなみに靴はロングブーツだ。
若干走りにくそうな格好をしていても、店主はその泥棒と大きな距離を離されていた。
「待てって言われて待つやつはいねーよ!それにあんたのとこのセキュリティが甘いからこうなんだよーっ!」
正論(?)を突きつけられ、店主はもちろん激昂。
先ほどよりもスピードを上げ、こちらに迫ってくる!
執念、ていうやつ?恐ろしいものだ。
「まぁ人も少なくなったし、こっちもちょっとだけ本気…」
出しますか!
その瞬間、店主との距離がみるみる離れていく。
まるで先ほどの必死の競争が準備運動のように感じる。
ふと後ろを見ると追いかけてくる人が二人増えてる。
そういえばさっき警官とすれ違った気がする…
だが二人の警官も追いつくことなく、泥棒の少女、シーカは町外れにあるスラムへ逃げ込んでいった…
同時刻、同じ場所にて
市場が騒がしくなっている頃、また違う騒々しさがあった。
聞けば、政府が最重要指名手配している人物らしき者がこの町に入ってきたらしい。
ただ訂正しておきたい。
俺はその張本人だ。
その青年は町人から聞いた話に心の中でつっこんだ。
赤黒い頭髪は肩にかかるまで伸びているが、片方だけ耳もとらへんまでしかない。
ジャージの中にノースリーブのタンクトップをきており、下はジーパン。ただしジャージの左肩当たり、ジーパンのベルトの左側にチェーンを巻いており、二個のベルトをしている。頭髪以外は、ちょっと悪そうな兄ちゃんがしている服装である。
「ふむ、この町にいると聞いたんだが…」
先ほどから聞き込みをしているが、全然見つからない。普通ではない速度で走る人物、と言えば分かるはずなのだが…
本当に、ただの噂だったのか…?
するとその眼前を、少女が通りすぎていった。
常人が出すスピードではない…
待てよ?確かやつの特徴は…
すぐさま懐にしまっていたメモ帳を見る。
・少女 当てはまっている…
・桃色の頭髪 これも…
・異常なスピード これもだ…
すべて当てはまっている!ということは、やつが!
「やっと見つけたぞ…最強の盗賊、シーカ・ベンダバール!」
青年はすぐさま、少女を追いかけた。
文才、どこかに落ちてないかなぁ?