ヤンデレのヒロインに死ぬほど愛されて眠れない13日の金曜日の悪夢   作:なのは3931

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「ちょっとあんた!次の話は出来たの!?」
「うるせぇな~脳内のカーチャン…今やってるよ…!」

「そんな事言って!ピコピコばっかりやってるじゃないの!」
「今4周年記念なんだよ~!」

「あんたねぇ…早くしないと地上波でレディ・プレイヤー1が放送されるよ!」
「うっせぇな…だからなんだってんだよぉ?」

「あんた知らないのかい!?チャイルド・プレイからチャッキーが出るんだよ!」
「え、マジで?今すぐ書きます!!」


チャッキーが出るよ!シャイニングも出るよ!キングは複雑!

レザーフェイスのホラー美少女フィギュアのモデルがでましたねぇ…
ふくよか…悪くない


8

「チャッキー!ほら、投げるよ!」

「へいへい」

 

 

子供の様な二人組が外でボールを投げあっている。

 

「それ!」

「へぇ、中々やるじゃねぇの」

 

少年の投げた球を少女染みた顔の子供がキャッチした。

 

(やれやれ、何が悲しくてガキと呑気に玉遊びしなきゃならねーんだ…)

 

 チャッキーことチャールズ・リー・レイはこの日常にフラストレーションを感じていた。

今自分と遊んでいる相手、レオンはどこか抜けてる様に見えて勘が鋭く、チャールズが悪さを企もうとしても中々抜け出す隙を見せなかったのだ。

 

それ故に彼は何もできず唯々悶々と日々を過ごしていた。

 

(こいつは罪をおっ被せるのに丁度良いガキだと踏んでいたが、思いのほか面倒なガキだったようだぜ…)

 

 レオンの経歴は少年という身でありながら犯罪者になってもおかしくないような境遇を歩んでいる。

チャールズはその事を目に着け、彼を自分の隠れ蓑にする事にしたのだ。

 

 だがいざ夜に抜け出そうとすると先程までスヤスヤ眠っていた癖にベッドから降りた瞬間に目を見開き「どこに行くの?」と、問い詰めて来るのだ。

 あのガキはどうやら誰かが居なくなる事に敏感になってるのかぬくもりを失くした途端に身体が反応しているようだった。

 渋々ベッドに戻れば両の手で羽交い絞めにされその日はもう二度と動けなくなってしまうのだ。

 

(だが学校が始まれば変わるだろう)

 

 レオンはもうすぐ学校に入り午前中は授業を受ける事になる。

そうすればこの人形の姿では自由に外を歩くこと自体は難しいだろうが、自由に行動する時間も増えるというものだ。

 

(精々今の内はガキの御守に付き合ってやるとするか…)

 

そう思いながらレオンから受け取ったボールを適当に投げ返す。

 

「そらよ」

 

「うわぁ、へなちょこな球だなぁ。女の子みたいだ」

 

 

「あ゛ぁ゛?」

 

 このガキ今なんて言った?このオレ様をへなちょこだぁ?

せっかくガキでも取れる様に山なりにかるぅ~く投げてやったのになんだその言い草は?

 

 確かに今時分の身体は女児の様な姿になってはいるが、おめぇ俺の身体能力はチャールズ・リー・レイの身体の頃のままだぞ?

 おめぇどころか大の大人を腕力だけで一捻りする事だってチョロいんだ。

凶器を殺したい奴の頭にぶん投げてぶっ殺したことだってある。

 

(ガキが…舐めてると潰すぞ!)

 

なら思い知らせてやる…自分の全力投球で一つ痛い目に遭わせてやる!

 

「オラァ!」

「お、今度はいい球だね」

 

「な、何ィィィィィッ!?」

 

チャールズが全力で投げた球をレオンはいとも容易く捕球した。

 

 

(ば、馬鹿な!?今の球速は80マイルは出ていた筈だ!?)

 

「今度はこっちの番だぞっ」

「っ!速ぇ…!」

 

捕球が出来ない程では無いが6歳辺りの子供が投げる球にしてはかなり速い。

 

「ほら~早く返してよ~」

 

(このガキ!あんまり調子に乗るなよ!)

 

一先ずは一緒に生活するのも我慢してやる…が、どちらが上かはハッキリさせておかないと気が済まない。

 

「ドゥリャアッ!!」

 

「そ~れ!」

 

気付けば彼はレオンとのキャッチボールに夢中になって勤しんでいた。

 

 

チャールズ・リー・レイは感情的になりやすく、熱くなった一時の感情で物事をそのまま実行する事がある。

 

 ()()が付いたのだってその所為だ。最初は計画的に物事を進めていてもカッとなって周りに注意を向けるのが疎かになり失敗した。

 

そののめり込みやすい性格が少しずつ今の彼の計画を狂わせる事になるとは、今の彼には思いもよらないだろう…

 

 

「母さん、ただいま!」

「あら、レオンだいぶ汚れちゃったわねぇ」

 

気付けばレオンはチャッキーとの遊びに夢中になり過ぎて汗や砂などでだいぶ汚れていた。

 

「洗濯するからお風呂入ってらっしゃい」

「うん!チャッキーも一緒に洗ってくる!」

「え?…壊れないかしら?貯水出来るし確か防水だった筈よね…?」

 

 マギーはお風呂に向かうレオンを見送りながら物思いにふけ、我が子の替えの服を用意しに行った。

彼があそこまではしゃいでいた事など今まで無かっただろう。

 やはりあの人形を買って正解だった。マギーはそう思った。

 

 

(マズい…非常にマズいぜこりゃあ…!)

 

 チャッキーは先程までの自分の愚かさを恨んだ。

外でマジになって遊んだせいで全身が薄汚れている。

 

「チャッキー、服脱がないの?」

 

そのせいで今、身体を風呂場で綺麗にされようとしている。

 

(そんな事になったら女の人形だってバレちまうだろうが!)

 

 万が一自分が入替わった事がバレたら面倒な事になるかもしれない。

ガキ一人なら問題ないがあの女に告げ口されたら男物の人形と最悪取り換えられるかもしれない。

 カレンとかいう女ならなぁなぁで済ませたかもしれんがマギーとかいう女は確実にクレーマータイプ!

問い合わせして回収だのされたらたまったもんじゃない。

 カレンに連絡されても面倒だ。入れ替わりが完全にバレる。

 

(何とかやり過ごさなきゃな…)

 

「俺ゃぁいいよこのままで、人形だし洗わなくたって平気さ」

「駄目だよ!帰ったらバイキンを持ち帰らない様に隅々まで綺麗にしなきゃ駄目って先生も言ってたもん!」

 

(それはただの変態の言い訳だろうが!)

 

変態淑女の教育をチャッキーは心底恨んだ。

 

「後で自分で洗うって」

「駄目だよ!一人じゃ汚れが取れない所があるかもしれないだろ?」

 

「ねーよ!…そうだ!俺様は水に濡れると壊れるかもしれないんだ。だからお風呂は勘弁してくれ」

「大丈夫でしょ?だって君日本製でしょ?簡単には壊れないよ」

 

(ファッキンジャップ!)

 

 信頼と安心の日本製。象が踏んでも壊れない。

戦地から爆撃を受けても生き延び帰還したグッドガイ人形の信頼性を今回ばかりは恨んだ。

 

「ほらいいから脱ぎなよ。万歳してホラ」

「…ばんじゃ~い」

 

オーバーオールを脱がされて、シャツも脱がされる。

 

「ま、待て!」

「なんだよ?まだなんかあるの?」

 

ここで何とかしなきゃヤバい。

 

「脱ぐ!脱ぐけど…こっちを絶対見るなよ!」

「なんで?」

「恥ずかしいだろ!見られたら!」

「男同時なら恥ずかしくないだろ?」

「俺は男同士でも恥ずかしいの!」

「もしかして小さいから恥ずかしいとか?子供の内は小っちゃいから気にしなくていいって先生も言ってたよ」

 

(このガキ人が気にしてる事を!小さいどころか無ェんだよ!コッチは!)

 

「レオン?まだ入って無いの?」

 

(マズい!?)

 

「分かった!脱いだ!ほら行くぞ!」

「わっ!?もう急かすなって…!」

 

 速攻で中に入りシャワーを付けて、お湯を出す。

お湯の湯気を濃くして、なるべく見えない様にしてやった。これなら大丈夫だろう。

 

(後は湯舟にでも浸かってりゃバレないだろ…)

 

チャッキーは一安心し、無い胸を撫で下した。

 

…がレオンの入浴方は変態仕込みのスキンシップに溢れたものだった。

 

「ほら身体をキレイキレイにしようね~」

「んひっ!?何しやがるッ!?」

 

 突如後ろから抱きかかえられ手で直接胸を洗われた。

 

「洗ってやるって言ってんじゃん」

「一人でやれるって言ってるだろーが!!大体なんだその触り方はッ!?いっ、イヤらしいぞテメェ!?」

 

「先生と洗いっこするときはいつもこんな感じだったよ?」

 

いい加減にしろよその先公!こんなFool(純粋)な子を騙しやがって!変態!ビッチ!ババア!

 

「いいからやめ…んぁっ♡」

「ん?なんだ?おかしいぞ?」

 

しまった。下の方を触られた。ていうか何だ今の声は?俺の声か?

 

「チャッキー…」

「な、何だよ…!」

 

レオンが此方にズイッと詰め寄る。

 

「お股見せて」

「はぁ!?何で見せなきゃなんねーの!?お前アレか?!ホモなのかおい!?」

 

「いいから見せて!!」

「おっおい…やめっ!?」

 

 チャッキーはレオンに対して背中を向けて()()を隠していたが、レオンがチャッキーの膝を自分の方へと向けた為半回転してスッ転んだ。

本来なら力の差で負ける事は無いが此処は浴室であり滑りやすかった。

 摩擦を失った身体は抵抗を失い勢いそのままに滑ってしまったのだ。

 

 

「……」

「いってェ…!?」

 

 

 転んだ拍子に咄嗟に身体を安定させようと脚を広げていた。

そのまま尻もちをついてしまった為、開脚したまま脚は天を指しているが…。

 

 

所謂おっぴろげである。

 

 

「……無いじゃんッ!?」

「う、うるせえ!?み、見るなっ!?」

 

バレた!?

 

 思わず股を手で隠そうとするが時既にお寿司である。

だがジャパニーズHAJIRAIの心が芽生えたのか隠さずにいられないのだ…。

 

「……」

 

 

くぱぁ♡

 

 

「けっこうグロい!?先生と一緒!!」

「広げるなぁッ!?」

 

 

幼稚園の同級生のIT(ソレ)をプールの後に見た事があるがもっと可愛らしいものだった気がする。

明らかな大人のIT(ソレ)である。

 

 

「なんで!?落としたの!?」

「落とすか!!」

 

「じゃあ何で無いの!!」

「俺だって好きで無いんじゃねぇよ!!」

 

例え目の前のこどもチソチソ程度だとしても男としては欲しかった。

 

だが現実は非常である。

我が身に有る筈の剣は無く、あるのは只の鞘であった。

男としての尊厳を失ったのだ。

 

「女の子だったのか…」

「自分が女だとは思っちゃいねぇよ。いいか、誰にも言うなよ!」

 

「ええ~どうしよっかな~?」

「おいおい、俺が不良品だと思われたらお別れだぞ。それでいいのか!?」

「えっそれはヤダ!」

 

「じゃあ俺様が喋る事と一緒で誰にも漏らすんじゃねぇぞ!!」

「わかったいわない!!」

 

(ちょっろっ…)

 

 変に警戒してた自分が馬鹿みたいだ。

そもそもこんなガキ一人、口先一つで誤魔化すなんて朝飯前だというのに何故バレるのを躊躇ったのか?

 というか身体を見られる事自体を嫌がっていた気がする。

一体何だというんだ…?

 

 

「それにしてもチャッキーが女の子だったとはね」

「女じゃねーし」

「だから身体触られた時女の子みたいな可愛らしい声を上げてたんだね」

 

 

「あ゛?今なんつった?」

 

俺が女々しい悲鳴を上げたって?冗談いうなよ小僧ォ!!

 

 

「俺がそんな情けない声をあげてたと思うか?」

「あげてたじゃん」

 

「あげてねぇ!!じゃあまた俺の身体洗ってみろ!全然声なんてあげね~からよぉ!!」

「じゃあ僕が全身洗いきるまでに無反応で通したら君の勝ちね?先生だって倒した事もある僕腕前を見せてあげる♪」

 

そう言ってレオンは両手をわきわきとさせる。あの変態園児に何させてんだ。

 

 

(へっ、女をとっかえひっかえしていた経験豊富な俺様が少し前までハナタレ幼稚園児だったガキに後れを取るわけ無ぇだろう?)

 

 

さっきはいきなり触られてビックリしただけ…

 

身の程って奴を分からせてやる…

 

本気で向かえばこんな青二才なんかに…

 

 

絶対に負けない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ンヒィ!?…アッ…アッ…ッ!?チョットマッテッ!?

 

 

 

 

 

ソレ駄目ダッテ!?反則ゥ!!ラメラッテ…ン゛ォ゛ッ!?

 

 

 

 

 

ワカッタ…俺の負けでいいから…!エ…勝負ハ最後マデ…?

 

イヤイヤ無理ダッテムリィ、ムリィィィィィィッ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オ゛ッ……♡ン゛ッ…♡ハヒィ……♡」

「全然我慢できてないじゃん」

 

「う…、うるへぇ……♡」

 

 

そこには、全身を痙攣させタイルに突っ伏すくそざこメスドールの姿があった。

 

 

(馬鹿な…!?俺様がこんなガキに!?)

 

 

チャッキーは不思議だった。自分の身体がここまで敏感だったとは思えない。

 

(まさか、女の身体になった所為だとでもいうのか!?)

 

 

女性の快楽は男性のソレに比べておよそ10倍にも及ぶという話を昔、当時の女のティファニーに言われた事がある。

 

確かにヤバかった。

特に下半身のIT(ソレ)がヤバかった。

 

 まるでそういう事をする為だけに付けられたかの様に敏感だった。

開発した女を弄んでいる時の様な悲鳴を何度も上げてしまったのだ。

 

「激しいおしっこ沢山してたね、先生でもあんなに出してないよ」

「うるへー…、おしっこ機能の調子が悪かっただけだ。説明書にあっただろ…」

「はいはい、これ以上やるとのぼせちゃうからあがろうか」

「んぉー」

 

最早ただのお人形状態である。

レオンに引きずられる様にチャッキーは浴室を出た。

 

 

「あがったよ~」

「お帰り、随分騒がしかったわね?」

 

「チャッキーのお風呂ボイスが豊富で沢山遊んでたんだ」

「あらぁ、良かったわねぇ」

 

その後レオンは夕ご飯を食べ、ベッドに着いた。

 

チャッキーはその間結局、何もできなかった。

いつもと同じだ。

 

ただいつもと違うのは…

 

 

「チャッキー、お休み…」

 

「…おう…」

 

レオンが寝る前に口付けをする。

それをチャッキーは渋々受け入れた。

 

 

(酷い一日だった…)

 

 

自分が女の人形になった事を嫌でも実感した。

耐えがたい屈辱である。

 

 

(だが…)

 

 

あの感覚、レオンに弄られた時の感覚…

 

 

(めっちゃ気持ちよかった……!!)

 

 

しばらくの間…自由に動く目処が立つまで…

 

(それくらいならこいつとの遊びに付き合ってやってもいいか…)

 

 

自分らしくは無いと思ったが、チャッキーはそんな事を思いながら眠りに落ちた。

 

 




徹夜して書いてチャッキーの恐ろしい素顔を出せるとこまで行けると思ったらクソみたいな下ネタ書いて終わりますた。
これじゃこれからレディ・プレイヤー・1観る人にチャイルドプレイを誤解される!(棒読み)
今では反省している。

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