その迷宮にハクスラ民は何を求めるか   作:乗っ取られ

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タイトルにルビを振ることができると最近知りました…。


114話 時の(ひと)

 先日に行われた戦争遊戯(ウォーゲーム)から一夜が過ぎ、ベルとタカヒロが朝食も終えた頃。今日の二人の予定はこのあとすぐオラリオへと戻る内容となっており、流石に昨日の今日ということでベルの中には少し疲れが残っているが、強くなるために休んでいる暇はない。

 一応ながらタカヒロから今日明日は安静にしているようアドバイスが出ているために、無茶なことはしていない。しかしながら己が使えるスキルの詳細を検証をしたいとのことで、人気のない軒先でタカヒロが相手をしているというわけだ。

 

 

「どうでした、師匠?」

「……やはり、そうだな。自分は“最終ダメージ”と呼んでいるんだが、その段階で“全ダメージ”に補正が入るようだ」

 

 

 タカヒロは様々な装備をコレクションしており数値的な検証ができるために、こうして英雄願望(アルゴノゥト)の全容を解明しようと先ほどから攻撃を受けている。その検証も6回目が終わったところで、先の答えに辿り着いたというわけだ。

 そもそもにおいて、ベルが所有しているスキルの1つ英雄願望(アルゴノゥト)とは、チャージ時間中は移動が不可能になるという大きなデメリットが存在する。しかしながらマインドを消費して行われるチャージ時間に比例して、次の一撃における攻撃力が上昇する補正がかかるのだ。

 

 このスキルを使った際のダメージ上昇について、どうにも“単に威力が上がる”わけではないとベルは感じ取っていたらしい。答えとしては正解で、最終ダメージにプラス補正が入るアクティブスキルというわけだ。

 例えばタカヒロが大好きな“+n%全報復ダメージ”は、様々な装備やスキル、星座の効能などに付与されている。もし基礎ダメージが500で“+n%”がABCと複数ある場合、%を実数に直したうえでの計算式は500*(1+A+B+C)となる。蛇足としては、“全ダメージ増加”の効果では報復ダメージは増加しない。

 

 しかしベルの場合、例えば反撃殴打(カウンター・ストライク)英雄願望(アルゴノゥト)を同時に使用した際はコレではない。威力500、英雄願望(アルゴノゥト)の上昇値を50%と仮定するならば、最終威力の計算式を単純に表現するならば500*(1.2)*(1.5)となるのだ。

 これらの補正は“全ダメージ”、つまり全種類のダメージが対象であるために、ヘスティア・ナイフにエンチャントされた炎ダメージにも効果が及ぶ代物だ。故に今更ながらもステイタスが上がれば上がる程、かつ英雄願望(アルゴノゥト)のチャージ時間によっては、とんでもない火力を発揮することができるだろう。

 

 

「それにしても、不思議なタイミングで補正がかかるのですね」

「そこは“スキルだから”と割り切って考えるしかないだろう。ともかく特殊なダメージ上昇だから、使いこなすには特訓あるのみだ」

「はい!」

 

 

 つまるところ、連撃の扱いとなるリング・オブ スチールをチャージ後に使えば最終ダメージの底上げが狙えるということだ。カウンターストライクの+20%は最終ダメージではなく計算前の攻撃力に補正がかかるものであるために、共存させることも可能なモノだ。

 最終ダメージ補正量もチャージ時間に比例しマインド消費量も関係するために、実戦でのパターンは無数にあると言えるだろう。使いこなすには苦労するだろうが、強力なシナジーであることに変わりはない。

 

 最終ダメージ増加の真逆が、最終ダメージに減少が入る不壊属性(デュランダル)と言えるだろう。壊れない代わりに“装備のランクが下がる”と表現されているのだが、このようなデメリットがあるわけだ。

 

 

 そのような検証も、無事に一区切りを迎えることとなる。先日のうちに戻っていたヘスティアの後を追うように、二人はオラリオへと戻っていく。

 

 闇に紛れるようにして戻ってきているために、これと言った大きな騒ぎは起こっていない。廃教会に戻るとヘスティアが屍と化していたが、これは勿論ベル・クラネルが何故レベル4になれたのか、何故あそこまで強いのかなどの質問攻めにあっていた為である。

 掠れた声で「10時間ぶりに解放された」と遺言を残すヘスティアを豪華な総菜で釣って(リザレクションして)夕食を取ると、ようやく疲れが取れたらしい。まだ神会(デナトゥス)も始まっていないのにコレとなると本番ではどうなるのかと、ヘスティアは身体が重くなるのを感じているのは仕方のないことだろう。

 

 

 そして翌日。朝食を終えて少しした時間帯に、ベルは用事を済ませるために町中へと歩いてゆく。

 目的地は、意外や意外フレイヤ・ファミリア、というよりはフレイヤがいるバベルの塔の最上階。もっとも直行するわけではなく、市場にあるお店に寄ってから向かう予定となっていた。

 

 タカヒロが、応援してくれたファミリアへの御礼はするべきだとアドバイスを出していたのだ。そして、「一応は公衆の面前で応援を受けたのだから、真っ先にお礼をしに行くべきだ」とも伝えている。

 故にベルが過ごす午前中は、賭け事においてヘスティア・ファミリアに賭けてくれたファミリアへのご挨拶巡りとなる予定なのである。手ぶらというわけにもいかないので、市場へと赴いているわけだ。

 

 一般の冒険者達はダンジョンへと潜ったあとながらも、オラリオの大通りは相変わらずの人気と活気に包まれている。人ひとりが居なくなっても、恐らくは誰も気づかない。

 が、しかし。その者は、つい先日において怒涛の活躍を見せた存在。故に今のオラリオにおいて姿と名前を知らぬ者は居ない程であり、そこかしこで声が上がることとなる。

 

 

「お、おいアレ」

「あ、ああ間違いない。あれがリトル・ルーキーだ」

「クラネルくーん!」

「かわいいーっ、ホントにアルミラージみたい!」

「ああ、いぢめられたい……!」

 

 

 昨日に行われた戦争遊戯(ウォーゲーム)の熱は冷めやらぬ勢いを見せており、到底ながら収まる気配を見せていない。突如とした現れたスーパールーキーの存在を、オラリオの全住人が褒め讃えていると言っても過言ではない状況だ。所々に怪しい声も見受けられるが、その点はスルーするべきだろう。

 もっともベル本人としては歯がゆいモノがあり、自然と足早となって目的のお店へと直行している。軌跡を追うかの如くトレインのように女性陣を中心とした何名かが連なっているという、なんとも不思議な光景だ。

 

 お店の入り口に到着したベルが背中に寒気を感じてバッと後ろを振り返ると、やや興奮した一同が思い思いの眼差しを向けている。もっとも、ベル・クラネル本人はハイライトが消えつつありドン引きの状況だ。

 単にサインが欲しい者、一度でいいから“もふもふ”なあの髪を撫でまわしたい者。前者ならば男性冒険者、後者は若い女性であり、後者の人数が圧倒的。更には数が増えている。

 

 白兎、圧倒的なピンチと言って良いだろう。しかしながら、予想外の助け船が出されることとなった。

 

 

「はいはいそこまで。少年相手に、いいオトナ達が何をやっているのかな?」

「キャーッ、フィン・ディムナよ!」

「えーっ!」

 

 

 甘いマスクと穏やかな声は、ベル・クラネルに(たか)っていた後者の視線を一瞬にして奪い去る。そのような群れを適当にあしらう姿はベルとは真逆であり、慣れているところもあるのだろう。

 そのまま人垣を掻き分けながら、足が竦んでいるベルを店内へと押し込んでいく。まさかの第一級冒険者とリトル・ルーキーという組み合わせの来客に色んな意味で興奮を覚える女性従業員ながら、真面目に対応しないのは失礼に値するとプロフェッショナル魂を発揮している。オラリオにはヤベー奴しか居ないのだろうか。

 

 

「す、すみませんフィンさん、ありがとうございました。でも、なんで僕だって分かったんですか?」

「昨日の今日だ。街中で人込みを引き連れてるとなれば、もしかして君かと思ってね。ところで焼き菓子店とは珍しいね、何か用があるのかい?」

「はい。ヘスティア・ファミリアに賭けてくれたファミリアに、お礼の挨拶をして回ろうかと思っておりまして」

 

 

 ほほー。と言わんばかりに、フィンは少し驚いた様相を見せる。

 持参する焼き菓子はソコソコのモノながらも、オラリオにおいては高額とは言えない程度の金額となるだろう。どちらかと言えば中身よりも、渡した上で礼を述べることの方が大事なのだ。

 

 それは、今後ファミリアとして活動をして行くうえでも重要なこと。他の構成員が何かしらの粗相を働いてしまった場合も同様であるために、“団長”として大切な行いなのである。

 どれが美味しいのかなどを店員に尋ねるベルだが、分かってやっているのか、前かがみの状態からクリッとした赤い瞳を上目に向けているために、店員の一部のメンタルが暴走中。片っ端から試食できる結末となっており、後ろにいるフィンもおこぼれを貰う結果となっているのは微笑ましい光景と言えるだろう。

 

 そんなこんなで買い物を済ませ、フィンの護衛付きという豪華な支援を受けてベルはバベルの塔へと送り届けられた。右手を挙げて別れの挨拶をしているフィンに頭を下げると、ベルはエレベーターを使って最上階へと足を向ける。

 

 門番のような役割をしていた団員に話を告げると応接室のような場所に通され、一方で、どうやら残っている幹部組の全員に召集がかかった模様。なお、当時において応援団となっていたメンバーである。

 その者らを後ろに並べながら、フレイヤが扉から姿を現した。複数の紙袋を目にして何かと思うも、とりあえず話を聞くことにする。

 

 

「フレイヤ様、そしてフレイヤ・ファミリアの皆様。戦争遊戯(ウォーゲーム)での応援、ありがとうございます。これ、つまらないものですが、御礼です」

「あらあら、ご丁寧に。嬉しいわ、ありがとう」

 

 

 紙袋に入った手土産を受け取る美の女神、フレイヤ。己が気にかけ、オラリオにおいてはレジェンダリークラスに礼儀正しすぎる少年を前にし、ニッコニコでご機嫌の様相を振りまいている。近所のオネーサン的な応対だ。

 とはいえ周囲に居る団員は“フレイヤ様の視線を独り占めする少年への嫉妬”組と“フレイヤ様の笑顔を作る少年に何事か”と二組に分かれてガンを飛ばし合っている。ベル本人はスルーしており、唯一オッタルだけがどちらにもつかない姿勢ながらも、そのうち巻き込まれることだろう。

 

 なお、これらはご存知タカヒロの発案だ。手土産を何にするか二人で悩んだものの、焼き菓子の類ならばハズレは無いだろうと、タカヒロが安牌を選んでいたのである。

 結果としては“効果は抜群”であり、フレイヤの心に刺さっているようだ。プルプルと震えながら放たれた「何かあったら相談に乗るわよ」との言葉を貰っている程であり、一層のこと気に入られていると言って過言は無いだろう。

 

 

「持ち物が何個かあるけれど、他のファミリアにも顔を出すのかしら?」

「はい、ヘスティア・ファミリアに賭けてくださった皆様のところへ伺う予定です。あれだけの応援をしてくださったので、フレイヤ様の所へは、真っ先に伺うべきだと思って一番最初に参りました」

 

 

 師匠譲りであるその一言も、ベルが発せば装甲貫通かつ確定のクリティカル2.5倍ダメージ。何とかして耐えて威厳を示すべきだと(鼻の血管)にムチを入れるフレイヤながらも、相手の攻撃は止まらなかった。

 

 

「先程のお言葉も含めまして、ありがとうございます、フレイヤ様!」

「かはっ!」

 

 

 少年の花のような笑顔と言葉がトドメとなり、フレイヤは赤い曲線と共に仰向けに倒れることとなる。ガンを飛ばし合っていた連中も正気に戻って慌てふためき、しばらく一帯は落ち着きそうにないだろう。

 そんな場における救護作業(後始末)はこちらがやるとオッタルが口にするので、ベルはそのままヘファイストス・ファミリアへと訪れる。彼女と一緒に顔を出したヴェルフに礼を述べると、他のファミリアへと足を向けた。

 

====

 

 一方此方は、そんなロキ・ファミリアのホームである黄昏の館。用事を終えて戻ってきたフィンが業務をこなし、休憩がてら食堂へ足を運んでいた。

 偶然にも廊下でロキと出会い、同じ目的地らしく、歩きながら午前中に起こったことを話している。彼女もまた、話の内容を興味深げに聞いていた。

 

 

「ふーん、あの子兎が挨拶巡りなぁ」

「ああ。14歳にしては、立派な心掛けだと思わないかい?」

 

 

 せやなー。と呟きつつ両手を頭の後ろに回し、天井に目を向けながらロキが思い出に耽っている。ロキ・ファミリアが結成した頃を思い出しているのだろう。

 やがて二人は目的地にたどり着き、互いにドリンクを手に取って席についている。先ほどの続きが口に出されており、いつのまにか数分が経過している程に熱中している。

 

 

「しかしなぁ、冒険者登録して半年たっとらんのやろ?んー……」

 

 

 それにしても、そんな少年がたった半年足らずでレベル4となっているのもまた事実である。どう考えても理由が分からず、己の考察はさておいて常識に当てはめるならば、やっぱりヘスティアが何かしらのズルをしているのではないかとロキは口に零してしまった。

 今の言葉に対し、フィンは「在り得ない」と突っぱねる。ステイタスに胡坐(あぐら)をかいているだけでは、あの強さは身に付けることはできないというのが彼の弁であり、鍛錬を目にしたが故の断定だ。

 

 その言葉は真相を抑えている。「せやろなー」と呟きながら、レベル4とは言え2つのファミリアを一人で潰した少年の攻撃を思い返し、ロキが溜息を見せているのも仕方のない事だろう。

 第一級冒険者程に詳しくはない彼女ながらも、それでもその辺の冒険者よりは戦闘知識に優れている。故に彼女の目線からしても、ベルが見せていた戦いのレベルは非常に高いものとして捉えられていたのだ。

 

 

「にしたかって、もっと遥かにヤバイのが、すぐ後ろに居ったんやがなぁ……」

「まぁ、今回は戦っていなかったし、何故だか普通の鎧だったからね」

「ホンマやで。まぁ、あれほどの事をやったんや、暫くは街の熱気も収まらんと思――――ん?なんか用かー?」

 

 

 二人がそこそこ真剣な表情だったために声を掛けて良いかどうか悩んでいた団員を見つけたロキが、陽気な声で問題がない事をアピールする。やや駆け足で走ってきた団員は、ベル・クラネルが戦争遊戯(ウォーゲーム)の御礼をしに来たことを伝えていた。

 丁度、時の人と呼んでいいだろう。二人は玄関に着くと、連絡が行っていたらしく駆け付けたアイズがご機嫌な表情で既にスタンバイしている。ベル・クラネルがやってきたのは、そのタイミングであった。

 

 

 そこにやってきた、もう一人。てっきり数日会えなかった“もう一人”も居るとふんで来たのであろうリヴェリアは、伏せられた睫毛で表情に影を落としていた。

 なお、今宵はロキ・ファミリアで戦勝祝いとランクアップ協力のお礼を兼ねた宴が催されるために、あと数時間すれば会うことはできるだろう。どうやら、その数時間すらも待てないらしい。

 

 そんな恋するポンコツハイエルフはさておき、ベル・クラネルからお礼の言葉が告げられる。落ち着いた様相であり、ロキも思わず真面目に対応しかけてしまう程だ。

 しかしながら、その嗅覚は紙袋の中のモノを察知している。まさかとは思いつつ受け取るも、本能的に心が高ぶっていて落ち着けそうな気配を見せていない。

 

 

「!?この重み、液体の揺れる感覚、まさか……!」

「はい、ロキ様はお酒がお好きと耳にしまして、あえてこれにしてみました。今年お勧めの、お酒の飲み比べセットです」

「ベル・クラネル!お前さん分かっとるわ~!!」

 

 

 嬉しさのあまりベルに抱き着こうとするロキだが、横からガッシリと肩を掴まれており行動不可能。それこそ「おどれ何する気じゃ」と言わんばかりに物言いたげな目線を向けるアイズを目にしたロキは覇気に押され、スンマセンと頭を下げている。

 直後、ロキは両手で握手に変更して祝いの言葉と礼を述べる。そしてヒャッホーウと叫びながら廊下を駆け抜け、自室へと消えていった。始まる前から飲むらしいが、絡まれると面倒なために、特に誰も咎めない。

 

 その姿を見送った後、ベルとアイズの視線が合う。互いの右手の平が掲げられてパシッと優しく合わされ音が鳴り、互いの薄笑みとなって、此度の勝利を祝うのであった。

 

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 挨拶回りが一通り終わった時、ベルは再び市場へと足を運ぶ。あれ程までに喜んでくれるならば自分を信じてくれたヘスティアにも同じことをしてあげようと、花の笑顔と共に優しさという名の対戦車ロケットランチャーを用意した上で、キッチリと相手に発射口を向けているのだ。

 そして、この行動でヘスティアまでもがぶっ倒れることになるのはご愛敬。自分で砲撃を放っておいて自分で介護する不思議な少年を眺めつつ、タカヒロはベルが持ち得る人の良さを再認識した格好だ。今夜はロキ・ファミリアに呼ばれているために、それまでにヘスティアが治ればいいなと、呑気な考えを抱いている。

 

 

「な、なんとか落ち着いたようです……」

「そうか」

 

 

 実行犯のベル曰く、鼻血は止まった模様。ぶっ倒れたヘスティアをベッドに寝かせ、効果があるかは不明ながらも額にタオルを当てるなどの処置を行ったらしい。

 続いて、各ファミリアへお礼して回った経過をタカヒロに報告したものの。報告された内容は、単にそれだけに(とど)まらなかった。

 

 

「ですが師匠、黄昏の館に赴いた際ですが……リヴェリアさん、少し悲しそうなお顔をしていましたよ」

「は?……あー……。まったく、小娘ではないだろうに」

 

 

 苦笑と共にパタンと本を閉じ、しかしどこか嬉し気な様子を漂わせて青年は静かに席を立つ。先に行っているとヘスティアに対する伝言を頼み、穏やかな表情を向けるベルの視線を背中に受け、黄昏の館へと足を向けた。

 今夜は賞金を使った慰安会のようなモノが行われる手筈であり、ヘスティア・ファミリアの3名も呼ばれている。それが始まるまでには早すぎる時間であるが、今の彼女の機嫌を取ることが、そこの男がこなすべき仕事だろう。

 

 

 その後しばらく経った、黄昏の館の内部。

 買収用の酒瓶を手土産に早く訪れた一人の男と、喜びを抑えられないような表情で廊下をパタパタと駆けてゆく、一人のハイエルフの姿があったとか。

 




隙あらば以下同文につき省略致します。

次回、lol-elfさんの出番です。

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