その迷宮にハクスラ民は何を求めるか   作:乗っ取られ

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平和な日常回


167話 デスクワーク

 

 特に予定もない、平和な日の午前中。いい感じに太陽が隠れているために窓から顔を背けたくなるような日照りの強さこそないものの、絶好のお昼寝日和というには少し肌寒い事だろう。

 リヴェリアも今日は所用があると事前に連絡を受けているために、自己鍛錬が終われば比較的暇であると言っても良いだろう。このような日は、趣味の読書に耽るのが青年の中の楽しみだ。

 

 

「タカヒロさん、ちょーっとご一緒にお茶しませんか?」

 

 

 そんな平和は、ギルドに務めるハーフエルフであるエイナ・チュールの手によって引き裂かれた。突然訪ねてきたかと思えば、玄関口にて、このようなお誘いを突然として受けることとなる。

 タカヒロが目にしたことのある制服姿――――ではなく、黒いリボン付きの白の長袖ブラウスに赤い短めのスカート。エルフの始祖であるアールヴの血が混じっていることも相まって、エルフのなかでも整った身体が一目で分かる程のものであり、短めのスカートながら黒のロングソックスを履くことで防御面もバッチリだ。

 

 エルフスキーなこともあって青年も思わず目線を向けてしまう程の容姿であり、健全な青少年が目にしたならば破壊力が凄まじい事だろう。知性を示すような眼鏡も掛けておらず、まるで一人の町娘として存在感を示している。

 手のひらを重ねて彼女自身の頬の横に持ってきており、非常に可憐さ溢れる様相だ。どうにも作り笑いの気配が拭えないが、それはさておくとしても状況は謎だらけと言って良いだろう。

 

 先ほどの言葉を発したエイナだが、彼女とて青年がリヴェリアとお付き合いしているのは知っているはずである。とはいえリヴェリアとてエイナの性格は知っているだろうし、お茶1つで間違いが起こることも無いだろう。

 それでも、リヴェリアがこの事を知れば良い気持ちを抱くことはないはずだ。故に如何なる内容であろうとも、青年が口にする回答の方向性としては1つとなる。

 

 

「自分程度がお誘いを受けるのは光栄だが、お断りさせて頂く」

「ぐっ……」

 

 

――――何かワケ有りか。

 

 表情が歪んだ相手の反応から、タカヒロは直感的に、純粋なお誘いではないと見抜くこととなった。何かしらの“裏”があるが為の反応であり、何かを隠していることは明白と言えるだろう。

 しまったと言いたげなエイナ、しかし口には出せずといった感じで作り笑いの表情に戻るも、時すでに遅し。裏の存在は既に相手に伝わってしまっており、タカヒロは一層のこと警戒を見せることとなる。

 

 もっともエイナとて、「はいわかりました」と素直に受けてくれるとも思ってはいなかったらしい。加えて“手配”の程は完璧らしく、お願いしますとの言葉と共に、入り口のドアの外側に向かって頭を下げていた。

 

 

 数秒後、タカヒロが新たに感じるもう一人の姿。チラリと翡翠の髪が見える寸前から相手の援軍が誰であるかが分かってしまったタカヒロは目を閉じて、「そう来るか」とでも言わんばかりに溜息を吐いた。

 

 

「タカヒロ。内容は耳にしていないのだが、私からもお願いする」

「お茶代は持ちますから!」

 

 

 グッと両脇を占めてドヤ顔らしき表情を見せるエイナだが、タカヒロからすれば、そういう類の問題ではない。汚い話をすれば金には困っていない青年からすれば、何がどうなってこの状況となったのかという点が問題だ。

 そもそも用事があったのではないかと私服姿のリヴェリアに問いを投げようとするも、どうやらエイナ・チュールとの約束だったようである。そのことを察したタカヒロは口を噤んだままで、相手の言葉を待っていた。

 

 

「実はエイナに助力するよう、手紙でアイナから頼まれてな……」

「……そうか」

 

 

 他ならないアイナからの頼みと言われては、リヴェリアに断るという選択肢は生まれない。そして他ならないリヴェリアから言われては、タカヒロに断ると言う選択肢は尚更生まれない。

 

 なんだかロクでもない内容な気がして仕方がないが、青年は観念したのか財布などを取りに部屋に戻った。そして言われるがまま、リヴェリアとエイナと共に街中へと繰り出すこととなる。

 

 

 タカヒロも予想はしていたが、やはり向けられる嫉妬の視線の強さも量も凄まじい。文字通り両手に花状態な青年を視界に捉えれば、向ける視線も無理が無いと言えるだろう。

 何せ片や神にガチンコで勝負できるハイエルフ、もう一人もその従者と成れる程の美貌を持っていたエルフの娘なのだ。大多数の冒険者が必死になってダンジョンへと潜っている時間帯からこの二人を連れている為に、先ほどの視線を浴びせられているというワケである。

 

 もっとも、青年としては視線を感じるものの何ら気になるモノではない。直接的に手を出してくる輩が居なければ普段通りの仏頂面であり、感情を表に出さないのはリヴェリアも同様だ。

 しかし残りの一名、とりあえずタカヒロを連れ出すという第一段階が成功したエイナは目標達成への意気込みを盛大に見せており、己の野望を果たすべく気合を入れている様相。やたら上機嫌なエイナの背中に疑問符が沸き目線を合わせる二人は、時折片眉を歪めている。

 

 

 やがて人気のない通りに在るカフェに辿り着き、3人は4人用の個室に入って飲み物を注文した。室内の様子としては、若者向きとは懸け離れた落ち着いた様相と表現することができるだろう。

 一応は社交辞令で「ベルが世話になっている」と口にしたタカヒロに対し、エイナも慌てて言葉を返しているような状況だ。やがてドリンクが運ばれてきており一度口を付けたならば、本題が口に出されることとなる。

 

 

「最近ロキ・ファミリアの会計記録の提出がとても早いので何かあったのかと調べていたら、母からの情報で“リヴェリア様の彼氏が手伝ってくれている”と知り、是非ともギルドに御助力頂きたく思いまして!」

「……おい」

「……」

 

 

 ゆっくりと動いた物言いたげな青年の顔から向けられる視線が、リヴェリアを貫く。彼女は完全に顔を逸らしており、明後日の方向に向けて戻そうともしていない。

 

 この残念ハイエルフ。アイナを相手にした初回相談の際において、タカヒロが見せた計算能力について思いっきり自慢したことを思い出した。

 

 

 他のファミリアの者が手伝っている事が知れれば良い方向に行くことはないために機密事項、と交わした個々の約束はどこへやら。どのような言い訳を見繕っても、悪いのはリヴェリアに他ならない。

 結果としてアイナへ口止めしていなかったために、彼女からエイナへと伝えられてしまっている、この現状。壁に耳あり障子に目あり、情報と言うのはどこから漏れるかは分からないのである。

 

 

「……ごめん、なさい」

 

 

 消え入りそうな可愛い声、しかし今の発言は誰だ?と思い、エイナは辺りを見回した。しかしながら個室には自分達3人以外の誰かが居るわけがなく、当たり前だが店員すらも見られない。

 ならば消去法が有効だろう、まず初めに自分の発言ではない。女性の声だった為に青年でもないとなると、自然と残りは一人となる。

 

――――え、何。これホントにリヴェリア様!?

 

 エイナ・チュール、内心で王族をコレ呼ばわり。思った本人もハッとして、「このお方」と思い直している。

 それはともかく、目の前に居る傷心顔のハイエルフが問題だ。落ち込む心境を表すかのように下がっている両肩と垂れ下がっている長い耳の持ち主が、あの高貴なハイエルフであるリヴェリア・リヨス・アールヴだと言われても疑問符しか芽生えない。

 

 まるで、イタズラがバレてしまって説教を受けた子供の様。泳ぐ目線は、腕を組んで目を瞑っている相方の反応を気にかけている。

 そんな気になる相手は、腕を組んだままで目を閉じた様相を崩さない。悪い気はしないながらも、約束は約束だ。

 

 

「その件については後で話そう。ところでエイナ君、1つ聞きたい。ギルドという存在は、いかなる案件においても中立と聞いたことが」

「大変恐縮ですが本件がどうなろうとも表向きはヘスティア・ファミリアとロキ・ファミリアへの対応や関係が変わることはありませんし、そもそも四の五の言ってられません」

「……いや、機密保持の観点から」

「表向きは“アルバイト”ですから職務規程の観点においても問題ございません!」

 

 

 顔はスマイルながらも超早口、そして最後には必ず営業スマイル。ややおっとり系で容姿の整ったエイナが見せる微笑は、並の男ならば一撃で堕ちてしまう代物だろう。

 がしかし口は笑っていても目が笑っていないエイナは本音が漏れており、中々にマジな様相だ。タカヒロの実力は直接目にしたことは無いものの、母アイナとリヴェリアが口にするならば間違いは無いと自分自身を納得させている。

 

 

 そしてタカヒロが口にする問題、機密保持の観点も何のその。何それ美味しいのと言わんばかりだが、これについては彼女に限った話ではない。

 

 

 そもそもギルドにおいては、セキュリティポリシーを筆頭として、情報漏洩に関するマニュアルなども一切が存在していない。機密という認識こそあるものの、カタカナ四文字で表現するならば“ガバガバ”なのである。

 勿論、現職もしくは退職者から洩れてしまう可能性を防ぐ手立てなど存在しない。そうならぬよう担当者はコンプライアンスの観点から道徳(モラル)を学ぶのだが、少なくともオラリオにおいて、そのようなものを学ぶ場所など設立されていない。補足としてはオラリオが遅れているわけではなく、この時代に生きる者の“常識”の一部だ。

 

 

 雑にまとめると、少し“お漏らし”をしたところで誰も“悪い”とは思わないのだ。率先して“お漏らし”を行わないのは先にも述べた機密という点に関する認識だけは持ち合わせている為であり、唯一の砦ともいえるだろう。

 

 

 中立を謡うギルドが目指す最終地点は、ギルドが定めたルールに則ってファミリアが活動することを徹底する法治国家のようなものだろう。しかし法治国家を目指すには、ルールを守ろうとする基礎となる一般教育が圧倒的に足りていない。

 ギルドそのものについても、例えば巨大ファミリアが弱小ファミリアを潰しにかかった際に手を出すことはない。その際のルールも決められておらず、不平不満を漏らす者も少なくはないのが実情だ。

 

 

 簡単に言えば、命令が不完全。目指す立ち位置をギルドが確固たるものとするには何十年、いや何百年単位の時間を要するだろう。

 

 

 何はともあれ、ルールに従って手を貸す分には問題が発生することはない。あえて冒険者として登録せず一般人として活動している者がいるように、いつの時代も抜け道を使う者は一定数が存在する。

 

 成功報酬は要談ということで、エイナ・チュールからタカヒロに対して再び仕事の話が持ちかけられている。回答を聞く前に仕事の内容が口に出されているが、これは担当冒険者に有無を言わさぬ彼女のスキルの一つだ。

 毎月の提出が定められている会計報告書的な書類は、その年によって対象ファミリアや実施月が違うものの、年に4回に分けて精査が行われている。抜き打ち検査のようなものであり、不正報告を防ぐための大事な処置だ。

 

 問題は、それに費やす時間について。事務方の職員総出で日付が変わるまでギルドに篭り、1週間以上をかけて終わらせるという地獄の時でもあるらしい。そして時は、目と鼻の先に迫っているとのことだ。

 リヴェリアに任せきりとなっていたロキ・ファミリア然り、根が深そうだと考えるタカヒロは溜息を吐いている。リヴェリアの手前、この依頼を断ることも良いとは言えないだろう。

 

 

「……分かった、1日だけならば手伝おう」

「本当ですか!?」

「だが自分が目にした資料の守秘義務について、後から四の五の言われても承知しかねる。もっとも全てを暗記する余裕もないだろうが、他の部署などが」

「お任せください、文句を口にする所(他の部署)は黙らせますので!」

 

 

 鬼神染みた覇気を身に纏う姿は、必死さを隠せていない。もっとも彼女からすればトラウマ級となる地獄を緩和するために、是が非でも協力を仰ぐ必要があるのだ。

 明日さっそくと言うことで約束を取り付け、この場は一旦お開きとなる。まるで一仕事を終えたかのような気配を見せているのは、タカヒロの思い違いではないだろう。

 

 いつかポーション代金を支払う事のなかった誰かと違い、3名の分+αのお茶代を置いて、エイナは機嫌よく帰っていく。そして冒険者ギルドへと直行し、周囲の男が向ける“私服可愛すぎ問題”の評価を作りつつ、職員総出で明日の準備を進めることとなった。

 そして残されたのは、未だ二人して前を向いたままの大人らしき二人の姿。ベンチシートの横に座る男の出方が気になって、リヴェリアは声も出せず動けずにいる。

 

 

「さてリヴェリア、先の件だが……」

「……」

 

 

――――可愛いから許す。

 

 その言葉を耳にした瞬間、全力で青年の胸に全体重を預け抱き着くハイエルフ。悲し気な表情のまま再び小さな声で“ごめんなさい”と口にしつつ個室ゆえに存分に甘える姿は、他の誰からも見られることは無かった。

 

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 冒険者ギルドに備え付けられた裏方の一室として、事務室的な部屋がある。そこにあった少し大きめの机に立派な椅子が備え付けられ、タカヒロ専用の臨時デスクとなって動いていた。

 デスクとは造りのしっかりとした机を指し示す言葉であり、テーブルとはまた違う。主に事務机と表現されるモノであり、そういった意味では、このデスクは使命を全うしていると言えるだろう。

 

 

「す、凄い……」

 

 

 積まれた山が、崩れ行く。そう表現しても良いかのように、エイナたちが確認しなければならない書類はデスクの上で、超高速の処理速度によって消えていくのだ。

 

 

 そんな光景に対して「凄いだろう?」と言いたげに満足げな表情を見せるのがリヴェリアであるために畏まり度合マシマシのエイナだが、目の前の光景が現実なのか疑わしい程だ。もっともリヴェリアからすれば、もはや見慣れてきた光景とも言えるだろう。

 一応、最初の5枚ほどは職員によっても確認(ダブルチェック)されている。しかし勿論、結果としてはミス無しでパーフェクト。開いた口が塞がっていないエイナだが我に返ると終わった書類の整備に勤しんでおり、こちらはこちらでやる事をこなしている。

 

 

「……ん?何故コレが混ざっている、そちらの分類ではないか?」

「えっ?……あっ、ホントだ!す、すみません、こちらで預からせて頂きます!」

 

 

 相も変わらず単に処理をこなすだけではなく、ある程度は中身を見ているという状況だ。思わず関係している職員の全員が敬語で応対しており、エイナ・チュールが連れてきたヒューマンが気になって仕方ない。

 単に処理速度だけを見ても、この部屋の職員総出に匹敵する、いや上回る戦力である事は火を見るよりも明らかだろう。是非ともギルド職員にならないかと全員が同じ感情を抱くも、決して安易に口にしてはならないと喉元で押さえつけた。

 

 一山を終えて背伸びする青年にお茶を差し入れメモ用紙を交換したり書類の整理をするリヴェリアについては触れないようにしておこうと各々が決意し、無作為に抜き取った書類を確認する。しかし全てにおいてやはり問題はなく、各々に冷や汗が浮かんでいる。

 そして急遽誰かが買いに走った最上級の弁当が用意された午後、冷や汗は別の意味で大きくなる。二山目がスタートして数分が経過した時、タカヒロがエイナを呼びつけた。何だろうかと、部屋の隅々までに緊張が走る。

 

 

「そこの右から3つ目に在る書類の束を、もう一度見直してくれ」

「な、何かありましたか?」

「この書類と同じ内容の物を見た気がする。不正となれば問題だろう、確認するべきだ」

 

 

 静電気が生まれたかのように、その一言で、場を包み込む緊張感がピークに達した。ギルド職員4-5人掛かりで終えていた書類の束を確認したところ、確かにタカヒロが指摘した書類と同じものが出てきたのだから、それはもう蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。

 なぜ気づけたのかと恐る恐る問いを投げるエイナだが、回答としては驚くほどに単純であった。中身の順番こそ違っていたが数値的には同じものばかりであり、暗算で計算をしているうちにピンとくるものがあったらしい。

 

 同じファミリアから2枚が提出されていたわけではなく、他のファミリアと比較されることがない点を逆手に取った抜け道だ。これらのファミリアAとBは、他の書類も同じような内容で作られ提出されている。

 この書類の結果としては、団員の大量負傷による収入減少からくる已むをえない理由とはいえ不正の類であった。そのような場合には診断書のような制度を用いれば納税額が軽減される制度がある事を知らなかったようで、此度においては幾らかの罰金と厳重注意の結果となっている。

 

 

 そしてタカヒロは、とあるファミリアの書類を精査することとなる。しかしながらこれは既に解散したファミリアであることを知っていたために、どうするかとエイナに問いを投げていた。

 結果としては、除外してしまえばOKとのこと。しかし“特殊”なファミリアであったために収入が気になったタカヒロは、エイナに声を掛けつつ脳内で暗算を進めていたのだ。

 

 

「……おや?」

「どうしたのですか?」

 

 

 後ろからエイナが覗き込むも、そこにあるのは“イシュタル・ファミリア”の書類だけ。特に不思議なことが書かれているわけでもなく、タカヒロが黙ったままであるために自分の仕事に戻っていた。

 

 タカヒロが気になったのは、その書類に記されていた月単位の収入額。オラリオにおける最も規模が大きな“夜の街”を経営するファミリアとしては、いささか額が少なすぎるのではないかと怪しんでいる。

 偶然にもロキ・ファミリアで似たようなことをやっていたために、数値の凡そを暗記しているソレと比較して疑問に思ったというワケだ。もっとも探索型のファミリアである上に“単価”の相場を知らないために単純な比較はできないが、調査の必要があると、培った直感が告げていた。

 

 

 その後しばらくして、エイナと約束していた終了の時間を迎えることとなる。書類の山は完全に片付かなかったものの未だ残り数日という時間があり、加えて今後の残業は不要なほどにまで消化することができたらしい。

 周囲の事務員から神だの英雄だなど崇められながら、戦いを終えた戦士は帰路に就く。タカヒロはリヴェリアと共に、なぜだか黄昏の館へと向かうのであった。

 

 

「で、次は此方の来月分の月次報告書というワケか……」

「……頼む」

「タカヒロはん、頼むわ!」

 

 

 そして、オカワリとなったワケである。遠足は帰るまでが対象とよく言われるが、後片付けも含まれるのが現実だ。他ならないリヴェリアに上目気味でお願いされては、青年の中で断る選択肢は生まれない。

 流石に終えた夜は少しの頭痛を覚えたのだが、それは仕方のない事だ。こちらもまた豪勢な夕食が提供されて、のちにリヴェリアの部屋にて膝枕等という安息の時間を得るのは、激務を終えた相応の報酬と言えるだろう。

 




コンプライアンス研修は大切です。ぐれぐれも現代で真似しないようにご注意ください。

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