その迷宮にハクスラ民は何を求めるか   作:乗っ取られ

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91話 寄り添う二人

 時は、ベル・カウンターが炸裂した数秒後に遡る。隣の者にすら聞こえない程度の音量で歯ぎしりするリヴェリアは羞恥に至り、顔は火照るを通り越して茹っており着火しかねない勢いだ。

 己の師の相手に直撃するという流れ弾付きのカウンターをぶっ放した少年を睨みつけるも、当該の少年はどこ吹く風。本人は、アイズ宜しく可愛らしく首をかしげるだけである。

 

 苦笑するティオナに耳打ちされた内容で、少年は“やっちまった”ことを理解した。故に、横から見ればメトロノームのごとく頭を下げて謝罪一辺倒の様相を見せている。

 そんな少年に対してこれ以上怒りを向けるわけにもいかず、そうなれば問題は、自分と同じくカウンターを食らっているはずのヒューマンだ。先ほどと変わった点は手に持っていたエールのジョッキを降ろしている程度であり、横顔を盗み見ても焦ることなく平然としている。

 

――――な、なぜあの馬鹿者は、ああも冷静でいられるのだ……。

 

 彼が居るテーブルは、己の隣のテーブルに居るベル・クラネルの1つ隣。距離としても10mあるかどうかで、聞き取れていないということもないだろう。

 故に声が聞こえていないはずがない。馬鹿者が。いや、直前に顔を向けておりエール片手に応対していたのだから確実に聞こえているだろう。馬鹿者が。

 

 全くもってハイエルフらしくない。持っているはずの誇りや気高さはどこへ行ったのか、とは彼女も自覚している。

 同じファミリアの中でも特に親しい者を相手にこそ使う3文字は、本来ならば王族である彼女が口にすることは褒められない。しかし今は、表情を筆頭に、とにかく彼の全てに対してその3文字を付けたくなる。

 

 こうも冷血な反応をされては、自然と彼女の熱も冷めてくる。冷静な頭でもって、しかし普段のようには冷静になれない心で、何度も彼の様子を盗み見た。

 まるで、先ほど少年が口にした一文を気にも留めていない様ではないか。少しくらいは、何かしらの反応を見せてくれてもいいだろうと考える。

 

――――それとも。やはり彼にとって、もう自分は魅力的ではないのだろうか。

 

 先程までの情熱は、何も無かったかのように影を潜め。ズキリ、と胸の奥が痛んだ気がした。

 自分自身にとって望んでいない回答を想像し、僅かながらに顔が歪む。伏せ気味になる眉は心境を隠せずに本心を表しており、冷静になった心から不安と心配の感情が沸き起こる。

 

 今の自分は、酷く彼の言葉を求めている。“そんなことはない。”きっと彼ならば、ぶっきらぼうな表情で、そう言ってくれることだろう。

 とはいえ、そう思う彼女の考えも少し違う。嗚呼、自分はこれほどまでに弱かったのかと、思いもよらなかった弱点を見つけてしまった格好だ。

 

 言ってくれるだろう、ではなく、言って欲しい。先ほど浮かんだ己の負の感情を真っ向から向かって否定して欲しい。最初の頃は随分と真面目に反応してしまった、己を煽るような言葉を掛けて欲しいと望んでいる。

 もし、先ほどの不安を肯定されでもしたら、今の自分はここで崩れ去り。多勢の前だというのに、涙を流してしまう程の自信がある。

 

 

「リヴェリア様……」

 

 

 悲しげな表情を見せ微かに唇をかみしめる彼女の横で、静かに問いかける一つの声。静かに横を向けば、そこには同じファミリアの女性エルフが一人、眉間に力を入れて立っている。

 実は先ほどから行われていた代表選抜会議において見事抜擢された女性のエルフであるアリシアは、フンス!と鼻の孔から可愛らしく擬音が鳴りそうなぐらいに顔に力を入れ――――

 

 

「引いて駄目なら押してみろ!です!」

 

 

 悩める乙女を、駆り立てた。

 

 

 そんな女性の言葉を受けて、リヴェリアはキョトンとする。最初は言葉の意味が分からなかったが、数秒して、そういうことかと腑に落ちた。

 次の瞬間には、軽く声を上げて少しだけ笑い。続けざまに「ありがとう」と口にして、果実ジュースが入ったピッチャーのようなものを手に取った。

 

 つまり、相手の女性アリシアに酌をしてやるということである。しかしながら、それはそれで王族に自分の酌をさせるという、アリシアからすれば難易度アルティメットな状況と言えるだろう。

 身振り手振りを駆使して全力で遠慮する彼女に対し、「私が振舞うジュースが飲めないのか?」とパワハラチックな文言を放つハイエルフ。すっかり通常運転のナインヘルに戻りつつあるリヴェリアの顔は、同胞を可愛がる母親だ。

 

 

「……行ってくる」

「ご、ご武運を!」

 

 

 相手が、緊張のあまり一気に飲み干した、と言うよりは息継ぎ無しで流し込んだことに触れている余裕は無い。今しがた注いだジュースの入れ物と自分のジョッキを持ち、彼女は結末を知るために覚悟を決めて立ち上がる。

 左を向けば2つ隣のテーブルに、自然と座る彼の顔が目に入る。年甲斐の男性らしいややゴワっとした白髪は、艶やかさこそなけれど力強い。しかしその顔や目線は左に居るフィンに向いており、何かしらの事を話しているようだ。

 

――――ほう。私への反応よりも、フィンと会話を交わす事の方が重要か。

 

 何故、ここで怒りが?と自分でも疑問符が芽生えたリヴェリアだがそれは違う。自分以上に気を向けている相手が居るという事実に対するただの嫉妬に他ならない。

 しかしその嫉妬により、僅かに噛み合わなかった歯車が合致する。緊張の糸はとうに無くなっており、足取りはとても軽い。いくらか周囲からの視線が自分に向けられていることは痛いほどに理解できるが、不思議な程にスルー出来る。

 

 何故ならば今の彼女は、上辺ではなく本心を伝える決意を抱いている。僅かにスペースが空いている彼の右横へと着座するまでには、数秒とかからなかった。

 

 

「お前が来ないから、待ちきれずに此方から来てしまったぞ」

 

 

 掛ける一言の口調は、ロキ・ファミリアで見せるいつものリヴェリアらしく。しかし意を決して、足を運んだ事実を口にした。

 

 そして場面は、フィンがエールを盛大に噴き出したタイミングへと戻ることとなる。こちらもリヴェリアに似て気管に入ったのかゴホゴホと咳き込んでおり、先ほどのベル・カウンターが放たれた時の彼女のような様相だ。

 決意を笑われたかのように感じてしまい、咳き込む彼を一睨み。直後リヴェリアは、強めの声で一人の団員を呼びつけた。

 

 

「ティオネ」

「なんでしょうかリヴェリア様!」

 

 

 待ってましたとばかりに、レベル5故に持ち得る脚力を発揮して馳せ参じるアマゾネス。

 なお、なぜか様付け。もちろん目標は、そこで咽ている団長フィン・ディムナだ。

 

 

「飲みすぎでフィンが辛そうにしている。水を忘れるな、外で“二人きりで”介抱してやってくれ」

「ちょゲフッ!ま、ケホッ!」

「了解しました!!」

 

 

 嗚呼、一族の栄光を夢見るパルゥムよ永久にあれ。小人族故に彼が40代だと知らなければ色々とヤベー事案になりそうな拉致状況だが、何故だか宴の場にはティオネを応援する黄色い声が木霊していた。

 自慢の親指のうずきとはいえ、自分から危険状況を作り出してしまっては反応する暇もない。一度は流れ弾を回避したフィン・ディムナだが、慣れぬ場面故に二の矢までは予測できていなかったようである。

 

 そしてフィンとタカヒロの周囲に居た者は、気を利かせてテーブルから離れている。犠牲者である己が団長を見送るために立ち上がって、そのまま別のテーブルへと移動していた。

 

 結果として、場には二人の男女が取り残されている。周囲に背を向けた位置にあり正面は壁であるために、周りからは表情や口元は読み取れない。ガヤガヤどころかベルとアイズの所詮でギャーギャーと山吹色の声が五月蝿い会場だというのに、まるでそこだけ切り取られたかのような印象だ。

 事実、タカヒロとリヴェリアの耳に周囲の雑音は入らない。ただあるのは、隣に座る互いの気配と微かな温もり。ピッタリとくっついているわけでもなければ大きな隙間があるわけでもなく、文字通りの微妙な距離感だ。

 

 二人は出会ってから日は経ったか?答えはNoだ。相手の事を、誰よりも深く理解できているか?答えはNoだ。どちらかと言えば、知らないことの方が大半だ。

 腰かける二人は、そんな関係。「彼女が貶されるところを見過ごせなかった」という男の本心から生まれ出た文言で始まった世にも奇妙で甘い恋路は、ここに区切りを迎えている。

 

 

「……甘いが、飲むか?」

「……少し貰おう」

 

 

 優しい声の問いに静かに返事を返して、彼は空のジョッキを横に差し出す。リヴェリアは優しい手つきでジュースの入れ物に手を添えて三分の一ほどを注ぐと、彼は二口ほど喉に流した。

 

 甘い。ひたすらに甘く、下戸な者を除けば、とてもこのような宴の場で男が飲むモノではない。

 当然だ、彼女が飲んでいたのは果実ジュース。どう頑張っても製法故に酸っぱさが顔を覗かせるエールと比べれば、その甘さがより一層に引き立つと言うものだ。

 

 

「……勧めるわけではないが、酒は飲まんのか?」

「ああ……。記憶が飛ぶ、と言ったことは無いのだが、どうにも酔いが回りやすい体質でな」

「……そうか」

 

 

 そう答えると、青年は再びジョッキを持ち上げ口をつける。

 ふぅ。と、微かに聞こえる程の溜息を零していた。

 

 

「……知らないこと、ばかりだ」

 

 

 前を向いたままポツリと口に出された言葉の中に、どれほどの意味があっただろうか。向けられた対象が自分自身の事なのか、相手の事なのか、周囲の事なのかは分からない。胸の内を耳にすれば、それら全てとも言えるだろう。

 少しだけ顔を向けて彼女が横目で見ると、相手の視線は珍しく下げられている。悲し気な表情のように見えるが、黄昏ると言った方が適切だろう。語り部は己の過去を振り返るように、静かに口を開いている。

 

 

 オラリオという土地に足をついて、戦う理由を失い、教えてもらい、新たに生まれ、その優先度が変わっていったこと。かつては緑髪のエルフ程度にしか思っていなかったとある人物が、まだまだ知らないことばかりのその人物が、今は全く違って見えること。

 かつての戦いにおいては、結果を出すたびに何かしらが満たされた。しかし、此度のようなことは、その戦士にとって初めてのことであったらしい。

 

 クエストを達成して、報酬や依頼者の役に立ったことに満たされた。

 勝てなかった敵に対して小手先の技術を高め、突破できた達成感に満たされた。

 新しい装備、珍しい装備を取得して、コレクションが増えたことに満たされた。

 オラリオで弟子をとることとなり、磨き、その成長過程に満たされた。

 新しい装備によって戦闘能力が引き上げられ、掲げた目標に一歩近づいたことに満たされた。

 そして今回、最初の頃と違って見える緑髪のエルフを助けるために武器を掲げたが――――

 

――――知らなかったことだ。何かしら満たされるかと思ったが、違っていた。

 

 

「……君を守り切ったと言うのに、大きな不満が残った。これで終わりかと考える程に他ならぬ自分が拒否感を示し、いつまでも、そう在りたいと夢見てしまう」

 

 

 彼らしい、捻くれた言葉だった。決して素直ではないものの、思ったことはそのままに。

 そして、その内にある本音は表向きは隠れながらも。見つけて欲しそうに、柱の陰からコッソリと顔を覗かせている。

 

 

 戦う理由を正義に掲げ、やりたいことを全てやったというのに、少年期に抱く憧憬の如く満たされることは無かった。原因は単純であり、彼が最後に口にした内容である。

 

 装備の更新という、かつて抱いていた飽くなき欲求。そのために武器を取るという、戦う理由。それと同じ程に強い戦う理由を、彼女と出会うまでは知らなかった理由を、確かに抱いた。

 今、そのための戦いを意識すれば、水をくくったように、から紅の心が燃え上がる。持ち得る力・知識・命という己が積み上げた全てを捧げるに値する、守りたい相手を見つけたのだ。

 

 とはいえ先の言葉を要訳すると、「いつまでも一緒に居たい」という本音が隠れ見えている一文だ。相変わらず青年は仏頂面で表情一つ変えておらず、一方で横から聞こえる据わった声を耳にして、彼女の頬が、桜が色づくように高揚した。

 己からグイグイ行くつもりで来てみれば、ものの見事に不意打ち右ストレートを食らってしまった格好と言えるだろう。恋愛など右も左も分からない彼女がそんな場面を想定しているはずもなく、結果として素を曝け出して対応するしか道が無い。

 

 大きく開かれる翡翠の瞳も含めて、本当に素の姿が出ているのだろう。心の高ぶりと焦りを抑えきれないようなワタワタとした小さな仕草が、青年の心を刺激する。

 こうして横目見ているだけで、自然と顔が緩みかけてしまう程の慌て具合。落ち着いた普段とのギャップもあって、猶更のこと可愛らしい。

 

 嗚呼、やはり己が抱いた感情は間違いないのだと、心は固まる。くすぐられる心の奥底からこんこんと湧き出る情熱を押し留めることは、新しい装備を前にした時と同じく、いかんせん難しい。

 

 風を受け、赤く深く燃え揺れる紅葉のように。己に宿る、熱い思いを伝えたい。

 

 

 

 今貰った言葉に動揺してしまい、己が勝手に抱いていた不安は何だったのだろうかと考えていた一人の女性だが、愚にもつかないため忘れることとした。手を胸に当てて深く呼吸をすると、いくらか落ち着いたように思えてくる。

 

 同時に、やけに暑いと彼女は感じる。夜とは言え夏場だと言うのに暖房を焚いているのは何故かと、後ろ向こうで騒いでいる主神を相手に文句を垂れそうになり、己の顔が、だらしなく緩んでいることに気が付いた。

 かつての己が今の自分を見ていたら、なんと思うことだろうか。きっと厳然とした表情で一蹴する言葉を放つことだろうが、そんな言葉があったとしても無視を決め込んで、彼に答える選択を取ることは確かだろう。

 

 となれば、今の己はどんな言葉で答えるべきか。ロキ・ファミリアの副団長らしく、威厳溢れるような言葉で答えるべきか。ハイエルフらしい、凛とした規律正しい言葉で答えるべきか。

 

 簡単だ。難しい言葉も、堅苦しい言い回しも必要ない。

 いつか、いけすかないドワーフが教えてくれたように。上辺ではなく、心から思っていることを、そのまま伝えればいいのだから。

 

 

「奇遇だな……。私も魔導士ゆえ、守られることなど幾度もあった。それでもお前が居ると、いつも以上に詠唱に集中できた。いつも以上に、安心できる。いつまでも、私を守って欲しいと思ってしまう」

 

 

 妙な理由で発生し、妙に長引いた互いの行き違いも、ここまでである。優しい笑みを正面に向けたままながら話す彼女の言葉により、双方は相手方の心境を知ることとなった。

 ダンジョンの深層と呼ばれる場所で出会った二人が紡いできた、初めて知る特別な関係。そしてひょんなことからすれ違った恋時計の針は、再び出会う結末を見せている。

 

 となれば現時点において、残る心配は女性が抱えるあと一つ。見た目は確かに自信がある彼女だが、本当の年齢を知って彼がどう思うかを確認しなければならないと考えていた。

 それは、血反吐を見る努力をしても決して抗えないもの。かつてロキに煽られ脛を蹴飛ばし、アイズに言われ拳骨を振り下ろしたことのある、覆せない自分自身の積み重ね。それだけに眉を八の字にして、語尾と共に心からの不安を悲しげな表情に出してしまう。

 

 恋愛事情においては一般的な物差しとして口に出されることが少なくない“歳の差”というやつだ。その点を気にしてしまい顔に出したリヴェリアは、いつのまにか顔を下げてしまっている。

 

 

「……タカヒロは、良いのか?知っての通り、私はお前より遥かに――――」

 

 

 抱く不安を口にしかけた時。ペチンと、こめかみの部分に、全く痛みのないデコピンを受けてしまう。

 

 

「しみったれた似合わん表情は捨てておけ、面を上げろ。気高く凛とした姿はどこへ行った」

 

 

 いつかイジワルをした際に受けてしまったデコピンと、城壁の上で過去に悩んでいた時に貰った、その言葉。己の心を包んだ悲し気な気持ちを容易く粉砕し、救い上げてくれるような気持ちになる。

 つられて自然と彼女の顔も、青年の言葉通りに下を向くことを辞めている。そして視線の先にあった、目に力を入れつつも穏やかな表情から、決定的な一言を知らされた。

 

 

「自分が口説いた文句を忘れたか?気にすることなど何処にもない。他ならない、君だから好きなんだ」

 

 

 言葉の最後からワンテンポ置いて、ボッと擬音が鳴るように。ここにきてあの夜の言葉と共に思い返し、彼女の顔が一瞬にして茹で上がる。ようやく出された素直な言葉はシンプルながら、彼女が抱く不安の全てを一蹴し、恋路など右も左も分からない乙女の心と脳天を打ち抜くのだ。

 相手の女性が見せるそんな表情に対して、流石の青年も恥ずかしさを意識したのか頬が赤くなっている。初めて見る、そして戦場とはかけ離れた様相を見せる青年の表情に、リヴェリアも可愛らしく小さく吹き出してしまった。

 

――――何を笑う。

 

 照れ隠しでぶっきらぼうに。物言いたげな目線と共に、そう問いを投げたかった青年は片眉を歪めたが、相手が静かに顔を横に振ったために言いそびれ――――

 

 

「私は心から思っていることを、ちゃんと伝えねばならん。私もお前が好きだ。不束者だが宜しく頼む、タカヒロ」

 

 

 

 

――――あの時は、してやられた。

 

 

 とは、後に語った彼の感想である。最後の最後に使うべく、彼女は途轍もない必殺のカウンターストライクを隠し持ってやってきていたのだ。

 それこそ女神に引けを取らないどころか上回る程に眩しい、心から嬉しかったが故に出された笑顔は、報復型ウォーロードの耐久をもってしても手に余る。様々な属性への高い耐性を持つメンヒルの防壁を容易く貫通し、エンピリオンの光と渡り合えるほどの輝きを見せていた。

 

 思わぬ笑顔に面食らう青年の情熱は抑圧を突き破り、意識という地表へ噴き上げる。括られた水よりも深く赤い心の炎が互いに芽生え、自然と互いの目線が交差した。

 

 しかし、そこはベルやアイズと違ってオトナな二人だ。帰還記念パーティーという多勢の前で、相手に甘えるようなことはしていない。

 互いにドリンクを注ぎ合い、ジョッキをカコンと軽く鳴らして口につける。先にも増して甘く感じる果実のジュースの味を分かち合うのであった。

 




最後にカウンターストライクを食らって負ける主人公。
エンダァァァ?



P.S.
次話、ちょっとお時間いただきます。

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