ゴッサム中心警察本部
「マーク、さっき教えた銃の使い方は大丈夫?あなた、銃の使い方も知らずによくここへはいれたわね…」
ソフィとマークは、ゴッサム中心警察本部地下1階の銃格納庫に居た。
「ソフィさん、使い方を教えてくれてありがとう。実際、知識はあるけれど持つのが怖くて…なにせ、僕の両親は銃で殺されてしまったんだ。銃に対する、恐怖心というか抵抗があってね、」
ソフィは、銃を持ち震えるマークの手を握った。
「そうだったのね…それで、あなたは警察官に?とっても素敵だと思うわ、」
マークはソフィの手を強く握り返し、ソフィを見つめた。
「ソフィーさん、僕…」
ザザ…ザザザ
ゴッサム警察の放送機が不吉なノイズ音とともに、作動した。
「はぁ~い♡ゴッサム警察の紳士たちよ。俺は明日、アーカム州立病院を爆破する。俺は常にスリルと恐怖のはざまにいる男だ…ヒヒ、明日、俺はアーカムにいるプリンセスを迎えに行かなくちゃならない。明日の、午後12時だ。それまでに引き渡すというのならば、爆破はしないぞ…
さぁ、here we go!!」
バチッ…
「…まずい!!」
ソフィとマークは顔を合わせ、警察本部最上階へと向かった。
「シリウスさん、マイケルさん…!!」
「マーク君、ついに君の番が来たようだ。この後すぐ、彼らの巣へと乗り込んで爆弾の情報を聞き出すのだ。SWATチームの突入指令はソフィ君。君に頼むよ。」
「わかりました!私も現場に同行します、」
シリウスは、マークの肩に手を乗せて力強く目を見つめた。
「…わかりました、必ずや情報を聞き出します。」
「私は車の手配と、SWATチームへ指令を送ります。マークさん、出発できる?」
「もちろん、銃も…ばっちりだ。」
「ボス、アーカム病院からの返事はいまだありません。部下が偵察に行っていますが、受け渡す素振りなども見られないようで…」
ナイフを丁寧に磨いている、ジョーカー、ボスと呼ばれる紫のコートを着た男は唇を大きくなめた。
「…それと、アジトの外にぜひボスの組織に入りたいという男が立っていますがどうしますか?」
ジョーカーは、ナイフ磨きをピタリとやめた。
「この組織に…入りたいと?ヒヒ、ゴミに捨てられた爪弾き者ってやつだな。チャッキー、すぐに“テスト”の準備をしろ。」
チャッキーは、殺されまいとすぐ“支度”をした。
「なんせ、この場所を知っているのはとんだもの好きなやつらでね…素質を磨こうか。」
「ザザ…聞こえる?マークさん、こちらソフィ。あなたとその耳の装置で繋がっているわ。そちらの声が聞こえるようになっているの。」
「ソフィさん、今ピエロマスクを被った男に誘導されてアジトへ侵入している…不気味なピエロの絵ばかりだ。」
マークが暗がりの不気味なピエロの廊下を歩くたびに、ミシミシと床が不吉な音を立てる。
「気を付けて…身に危険を感じたら発砲してもいいのよ、正当防衛だわ。」
「わかっている…」
案内役の男が廊下の途中でピタリと足を止めた。
「…どうした?なぜ止まった?」
マークが焦りながらピエロマスクの男に解いた。
「どうして俺がお前の案内役かわかったよ…今日は俺がゴミなんだぁああ!」
ピピピピピピ…不吉な時限爆弾の音がその男の首元からする。
「マーク!そのマスクの男から離れて!!」
っ…!!
マークは、自身がソフィに呼び捨てにされたことに少し動揺する暇もなく
バン…
「あ…あああ、」
目の前の男の首は、ごろんとマークの足元へ転がった。
「うああああ!」
「これぐらいでぇ…驚かれちゃあな。テストではうまくできるか?んん?」
マークは迫りくる大男の気配を察し、後ろを向いた。
「お、お前がジョーカーか…?」
さけた唇、緑色の髪、紫の大マント…ジョーカーがたっていた。
「ああ、そうさぁ…君が夢にまで願った組織だ。ほら?どうだ?入団テストを受けに来たんじゃないのか?こんなに丸腰で!!!!」
「?!…」
マークは足を取られ、床に叩きつかれた。さらにジョーカーは、いつのまにかマークの無線を奪い取り自慢のナイフをマークの口元へとやった。
「なんだ?そのしかめっ面は?美人なかみさんと電話でもしていたか…?」
マークは、何が起こったのかわからずただ動揺し呼吸が荒くなった。
そして、ジョーカーは無線を右手で握りつぶし不気味な笑みを浮かべて、マークを気絶させた。
「マーク?!応答がない…そして回線が切られている。」
「おそらく、ジョーカーにこちらの動きがバレたようだ…彼がおとり捜査官であるということも。」
マイケルがため息をつきながら言った。
「そんな、では彼の命は…SWATチームにかけるしかなさそうですね。」
「君の支持で、彼らは動くはずだ。タイミングを見計らって、突入させるしかない」