ベレスヒロインになったのに何故か最近リシテアがグイグイ来ている気が…。
そのうち喧嘩しそうで怖いわ…(他人事)
では、どうぞ。
「お疲れ様、先生。負けてしまったが、素晴らしい戦績だったと思う」
「おぉ、ありがとなディミトリ。心配してるよりは役に立てたようで何よりだわ。現段階で迷惑かけちまってるがな」
模擬戦が終了したあと、疲れて倒れかけた俺をベレスが大修道院まで運んで行ってくれたのだが、ベレスは黒鷲の学級で集まり、俺も青獅子の学級で集まる事になり、途中で交代してディミトリが担いで行く事になった。
「何言ってんすか先生! 大活躍でしたよ! 先生が居なかったらあそこまで他と渡り合えたかどうか分からなかったですし…」
「えぇ〜。それに、事前の先生の講義のおかげで前より上手くライブを使いこなせたから、思ってたよりも皆粘れてたのよ〜」
「いやー、あれは相手がベレス先生じゃなければ勝ってたよね〜。あそこでエリス先生が味方になってくれて本当に良かったって思ったもん!」
「確かにそうですね…。もしお二人共黒鷲の学級で来られてたと想像すると…」
「やめてください想像したくもないです…!」
思っていた何倍もの優しい言葉に、おもわず涙ぐんでしまったのは言うまでもない。
その後にまたシルヴァンが余計な事を言ったので制裁(アロー)を加えた。尻に刺さっていた。そんな中、フェリクスは違う事が気になっているようで、俺に質問してきた。
「おい、金鹿のリシテアだったか? 奴は何故あそこまで強くなった?
普通に教える事を教えただけで、この短期間であそこまでになるのはほぼほぼ不可能のはずだが」
「ちょっとフェリクス…。聞き方ってものがあるでしょ…。まぁ、私も気になりますけど」
「どうってなぁ…。別に講義外でも教えて貰いに来ること以外特に他の人と変わらないけどなぁ…」
「…普通にそれが理由だと思うのだが」
「いや、それ以上に彼女の精神力の強さだと思うのだがね。でないとそこまでの成果は出せんよ」
実際俺もよくわかってないんだけどな…。ただ、一番生徒の中で意欲的かつ積極的だったのはリシテアだった。そして結果が出るように何度も復習していたり、成功するように実戦を繰り返していた。ハンネマンの言う事も一理あるのかもしれないな…。
ただ…
「あの、先生!」
「ん?」
ふと目を向けると、アネットがこちらを見ていた。いや皆も見てるけども。一回り真剣な眼差しでで俺を捉えていた。
「あの、あたしにももっと色々教えていただけないですか?」
「ん?それはリシテアみたいに講義外でって事か?」
「はいっ。あたしの今の実力じゃ、いずれ着いて行けなくなって皆の足を引っ張るんじゃないかって。今回の模擬戦を見ててそう思ったんです。だから、今のうちからもっと頑張らなきゃって、強くなりたいなって…!」
…アネットも努力家ってのが伝わるな。頑張ることに何よりも力を入れている…。そんな子の願いを断る事なんざ鬼でもなければ出来ないだろう、とのことで普通に了承した。
「いいぞ。ただ、時間が取れたら、な。リシテアの時も中々時間を取るのが難しい事があるからな」
「! はい! ありがとうございます! 先生!」
了承すると、アネットは物凄く明るい笑顔を作ってみせた。不覚にも少しドキッとした俺を殴りたくなった。
その瞬間、誰かに鋭い殺気を向けられた気がした。なんでさ。俺がなにかしたって言うのか?
『 後ろから刺されないといいね』
不吉なこと言うなよ!?
「あら、なら先生〜?私もお願いしてもいいかしら〜? この模擬戦で自分の改善点を幾つか見つけたのだけれど、先生の御指導と一緒に直していきたいの〜」
「あぁ、構わない。」
「あら〜。ありがとう〜。先生〜」
「 …個別講義とはまた違う個別時間を貰えたりしねぇかな?」
なんやかんな言いながら、既に教師に慣れている俺は、変化に対応しやすい人間なのか? 意外とそうなのかもしれないと簡単に思えるくらいに対応出来てるからな。
『無意識に干渉の力を垂れ流してるのかもね〜』
(マジで!?制御出来なきゃ不味いなそりゃあ…)
『真に受けないでよ。最近使ってないくせに何を言ってんのさ』
「取り敢えず、今回はお疲れ様。先生。今回だけじゃなく、これからも俺達、青獅子の学級を宜しく頼むよ。勿論、他の2学級もな」
ディミトリが代表してそう言い、一応反省会?みたいなものは幕を閉じた。
「…ディミトリ、すまん。そのまま俺の部屋に送ってって貰えないか?」
「…せめてもう少し体力はつけた方がいいと思うぞ。先生」
仕方ないだろ! 何やってもつかないんだからさぁ!
後日、俺達はレアに呼ばれ、今回の模擬戦に対しての言葉を言われた。
「此度はお疲れ様でした。ベレス。エリス。どちらとも見事な活躍でしたね。
今回の模擬戦で、少し生徒達とも親睦を深められたのでは無いですか?」
「あぁ、中々に距離は縮まったと思う。」
「むしろ初対面から馴れ馴れしい奴も1人いて蹴り飛ばしたくなるくらいだ。あ、他は凄くいい奴ばっかだけどな」
「そ、そうですか。仲を深められたのなら何よりです」
何故かベレスから少し冷たいような視線で見られた。
大方レア困っちゃってるじゃん、と言いたげのようだが、それはシルヴァンに言ってくれ。アイツの女癖の悪さがいけないんだって誰が女だ!?
『自爆しないでよ。ださいな』
「因みに、今回の模擬戦は前哨戦に過ぎない」
「マジかよ…もっとキツイのがあんのか…」
「まぁ、兄さんにとってはこれ以上は辛いだろうね。だからこそ一緒の学級で戦えたらサポートが出来るんだけど」
「そんな私欲丸出しのお誘いには乗りませんよお兄ちゃんは」
「…話を戻してもいいか。本番は飛竜の節に行われる伝統ある鷲獅子戦だ。恥じぬ戦いになるように、しっかりと生徒達を鍛えてもらいたい」
鍛える事については任せてもらって構わないんだけど、それ以上にまた俺出んの? 本当に辞退していいかな俺。
「模擬戦の話はここまでにしましょう。さて、今日貴方達を此処へ呼んだのは、翌節の課題を伝える為です」
「課題?」
「…俺来年には屍になってるんじゃなかろうか」
「恐ろしい事を言うな。この大修道院では、身分を問わず奉仕活動に取り組んでもらっている。
無論、生徒も例外ではない。節ごとに奉仕に代わる課題に取り組んでもらう」
つまり、何かしらの問題とかが起これば、それを対処してこい、との事ね。歩きさえしなければなんでもいいんだけどな…。早く歩かずに移動出来る魔法、開発しねぇとなぁ。
「因みに、エリス。君は課題については、今回の模擬戦と同じ様に節ごとに違う学級で課題に参加して欲しい。配属する学級についてはこちらが決めさせてもらうので、待っていてもらいたい」
「…了解だ。」
「ベレス。エリス。貴方達には特別な何かを感じます。期待していますよ」
全ての報告事が終わったようなので、俺達は出ていく為に扉の方に向かって歩き出した。やけにベレスが明るげに見えたのは、次こそは兄さんと一緒に行動出来る、と言った私利私欲からのだろうか。
にしても、そんなに睨まなくても分かってるっての。嫌いならそれでいいからよ。変な事件は起こすなよ?
セテス。
「やはり、彼らに教師を任せて正解でしたね。リシテアを筆頭に今は少しですが、着々と力をつけているようですし」
「…なぁ、レア。今からでも遅くない。エリス アイスナーはやはり生徒達に近づけるべきでは無いのではないか?」
「…セテス。何度も言いますが、これは既に決めた事です。何かあれば私が責任を取ると言ったでは無いですか」
「確かに聞いた。それに、実力も確かだ。彼等ならば、この世に送り出せる程の実力者を生み出すのも容易いだろう。だがな、レア。私は危惧しているのだ。もし、彼がそうならば、またあの様な事に…」
「セテス」
「…!」
「それ以上は私も聞き捨てする訳には行きません。それを私は、私達はとやかく言える立場でもない。私達がここに来た時から、既にあの事態が起きる事は覚悟しなければならないものだった。それは胸に留めて置きなさい。」
「…レア。君は」
「…彼の事はもういいでしょう。それよりも、あの蠢く者達の詳細は掴めているのですか?」
「いや、今のところ有力な情報は掴めていない。何か分かり次第、直ぐに耳に入る様にしておこう」
「お願いしますね。では、私は少し席を外します」
「…」
「…レア。君は、まだ信じているのか。悪いが、幾ら否定しても、私にはあの者を信じる事が出来ない。それに、エリス アイスナーを見ていると、不安になる。何もかもが被るのだ。
あの反逆の神祖と」
如何でしたか?
最後の方の人物。誰なんでしょうね()
それと、レアについてですが、原作と少しだけ変化があるかもしれません。
最初の方って余りネタを話せないのが辛い…!
さて、次回からは課題に入っていきます。
エリス君が力を使い始めるようなので、是非見てあげてくださいねー。多分(汗)
ではでは。
今の所、主人公視点で書いていますが、最終的には普通の小説形式になり、たまに○○sideでキャラの心情を書くようになります。今から変えた方が良いでしょうか。
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今は現状維持
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変えてくれ
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そんなのどうでもいい
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それよりもベレス視点を増やせ