エリス・アイスナーのフォドラ奮闘記   作:ゴアゴマ

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連続です。


幕間~生徒+αから見たエリスPart1

1人目 アッシュ

 

エリス先生は僕の恩人だ。

 

 

 

別に何か特別な事をしてもらった訳ではない。誰にでも響く言葉を言われた訳でもない。でも、その言葉はしかと僕の心に刺さった。確かにそれで心を動かされたんだ。

 

 

 

あの人と初めて会った時は、少し怖いと感じた。けど勇気をだして声をかけてみると、とても気さくで優しい人だと感じた。

模擬戦の時も、みんなに対して自分の知識や実力を押し付けることも無く、その場その場に相応しい立ち振る舞いで僕達を導いて善戦まで持ち込んでくれたのだ。

 

けど、何処かで最初の怖い気持ちも残っていたんだろう。いつか、その優しい所が崩れていってしまうのではないかと少し不安だった。その中でのロナート様の反乱だった。

 

どうにかなってしまいそうで、頭が混乱してしまった。きっと食事の時に僕を見ていた時も、心配してくれていた筈なのに、僕は逃げ出してしまった。

その時は本当に自分でも情けなくて、どうしようもなかった。

 

けれど、先生は追いかけてきてくれて、でもそれだけじゃなくて、しっかりと芯のある言葉で僕の迷いを晴らそうとしてくれた。

 

その言葉に胸を打たれた僕は、課題に参加し、ロナート様の反乱を止める事が出来た。

やはり、僕の最初の感情はその場だけのもので、本当に先生は人として完成された人なのだろうと感じたのだった。

 

…偶に授業で暴走してしまう時はさすがに怖いけど…。

 

あの人が僕に対して気にかけてくれなければ、今僕はこうして、どんな形だったとしてもロナート様の傍に居られることは無かっただろう。

 

でも、あの人にどんなにお礼を伝えても、俺は何もしていないの一点張りで、受け取ってくれないのだ。

少し不満ではあるけど、そこで素直に例を受け取らないからこそ、先生のは今の人格者として成り立っているんだろう。

 

けれど、それでは僕の気が済まないから、思い切って先生を呼び出して街で見つけてきた先生に似合いそうな腕輪をプレゼントしてみた。日頃の感謝だって言って。

 

とても喜んでくれていたし、大切にするとも言ってくれたけど、なんであの時僕じゃない明後日の方を見て目を抑えていたんだろう…?

 

またこれも偶然出会った先生の父親であるジェラルトさんに聞いてみると、先生は結構感情が出やすいんだという。だから、感激して涙を流してしまったんだろうと言っていた。

それを口にした瞬間に何処からともなく先生が現れて、ボルガノンをジェラルトさんに放っていたけど、あれは照れ隠しだったんだろう。多分。

途中から殺し合いみたいに戦闘が激化してたけど、多分照れ隠しだろう…。(大事な事なので2回言った)

 

どんな事にも永遠は無いから、きっと僕が卒業したら先生と会う機会も減ってしまう。だから、修道院に居られる今の間に、もっと先生に恩を返して、教えを乞うつもりだ。

 

でも、偶に誰もいない空間に話しかけている時があるのは、少し怖く思った。多分、先生程になると見えない何かに話せる程に感覚が鋭くなるんだろう、と解釈はしたけど。

 

 

 

 

2人目 カスパル

 

 

先生に会った時は、この人本当に強いのか? と舐めた事を考えてた。

だって、走る事も苦手だし、体を動かす事も無理だっていうし、武器を握るのも一苦労って言うからよ!

びっくりしねぇ方がおかしいんだよ!

だから最初に先生にあった時、気にしてるとも知らずに先生に変な気遣いをしちまってよ。明らかに気分が沈んでいたから、後悔したけど。

 

 

 

でもよ! 模擬戦が始まって実力を見てみたら、すげぇんだぜ!? 全く身体は移動してないのに、繰り出す魔法だけで殆どの奴らをぶっ飛ばしちまうんだ! 俺は魔法の技術は全く知らねぇけど、そんな俺でもあれはヤベぇって感じちまったもんな!

流石にベレス先生には勝てなかったみたいだけど、単純な魔法だけで言ったらこの大修道院の奴らでは相手にならないって事だけははっきり伝わったぜ!

 

 

俺は確信したぜ。世の中ってのは体力とか知力だけじゃねぇんだ。あんな風な技術とかによっても強くなることが出来るんだってな! だとしたら、苦手だけど手を出さない訳には行かねぇ! 今から猛特訓して、魔法と体力を両立させて、俺は更に強くなってやるぜ!

そうしたら、先生の事も越えられるかもしれねぇからな!

 

 

 

 

 

 

 

そう言って少し身につけて先生に勝負を挑んだら、完膚なきまでに叩きのめされちまった。クソっ、簡単には越えられねぇな!

 

 

 

 

 

 

 

 

3人目 ベルナデッタ

 

怖い。偶に優しいかと思ったけど全部が怖い。

ベレス先生は全然怖くないのになんでこの人はこんなに怖いんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

もう話したくないですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!

 

 

 

 

 

 

4人目 リシテア

 

怖いとは失礼ですね。ベルナデッタ。あの人程優しい人は居ないと思いますよ。今度良く話してみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

…私は幼い時から余り幸せとは言えなかった。

幼い体に2つの濃い烙印を刻まれ、そこからの私は地獄と言っていいほどの暮らしを続けてきた。

 

…何の為に努力しているかを時々忘れてしまう時もあった。けれど、私は進まなければならない。でなければ、私は…。

 

烙印のせいで、私の体は本当にズタボロとなっていた。髪は白く染まり、成長も余り感じられない。そのせいで周りからは子供扱いを受けることもしばしばあって、その度に私はうんざりしてしまう。

心は…? そんなの、とっくに分からない。

 

周りの人に、何か楽しみは無いの? と聞かれたことがあった。

 

…楽しみ? …甘い物を食べている時と魔法の研究はとても心が踊るけど、それ以外に感じた事なんて…。あったかも忘れた。

何も魅力を感じなくなっているんだろう。それ程までに。

 

 

 

 

 

 

けど、大修道院に入って、少しした頃だった。突如として私はある出会いをする。

 

クロード達が助けられたと言う傭兵の中に、1人の女性のような男性がいた。

 

その人はエリスと言った。彼は妹と一緒にこのガルグマクの教師をする事になったらしい。

 

…けれど最初は、この人も周りと一緒で興味も湧かないと思っていた。

 

でも、私達の学級を見て回っている時にふと彼が話した魔法について、私は人生で1番と言えるほどの興味を惹かれていた。合成魔法? 連続? なんて素晴らしい事をするのだろうと思っていた。

正直この時の私は驚く程に興奮してたと思う。気付いた時にはこれからよろしくと先生に深々とお辞儀をしていた。

この時はただ単に先生の魔法に興味がわいただけだと、そう思っていた。

 

 

でもそれは単なる間違いだったと気づいた時は、いつ頃だっただろう。

 

先生の講義で自分が知らないことを知る時、いつも興奮が止まらなかった。

 

模擬戦で先生の実力が知りたくて真剣勝負を望んだ時だって、負けて悔しい気持ちもあったけど、何故か清々しい気持ちになっていた。

 

魔法以外でも、食事を一緒に取った時に見せる美味しそうに顔を綻ばせる顔には、何故か胸がキュンとした。

 

講義の前の準備で私達の手伝いでやることが無くなってしまって、少し寂しそうな顔をしている時も、何故か私も切なくなってしまう。

 

きっと母性本能が擽られるんだと自己解決しようとしたけど、逆に個別指導で上手く出来た時に、優しく頭を撫でられると、いつもと同じような感覚になって、この時間が永遠に続けばいいと思うようになってた。

 

ではこの気持ちは何なのだろう。

今まで生きてきた中で、こんな気持ちになったのは両親に頭を撫でられた時以来だった。いや、今回のはあれよりも大きかった気がしなくもない。

 

思い切って大聖堂の相談所のような所に紙を出して、返答を待っていると、それは不思議なことではなく、それはその人を信頼している証なのだと言う答えが返ってきた。

 

…そっか。

 

最初はただ興味がわいただけだと思っていたけど、違うんだ。

 

何も特別なことをされたわけじゃないけど、私を良過ぎず悪過ぎずな過度な接し方をせずに、1人の人として接してくれている彼に、どうしようもなく安心しているんだと、やっと自分の中で行き着いた。

 

そう確信すると、何でか嬉しくなって、その日は1日大修道院を軽く歩き回ってしまった。

 

何も興味が湧かなくなるほど、私の心は廃れていなかった事に喜びたいのか。

そうじゃない。

 

こんな発見があったことを誰かに伝えたいのか。

違う。

 

ただ純粋に、この気持ちを大切にしたいのか。

 

そうだ。

 

きっとそうだ。

 

だからこそ私は、この気持ちを大事に、いつも先生と一緒に行動を共にしたいと感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

けれど、先生は体が弱いと言う事を考えると、私はどうしようもない胸騒ぎを覚える。

 

弱いと言っても病弱ということでは無いらしいけど、体を動かすことや、運動をするという事が異常な程に苦手だという。

 

そういう人もいて仕方の無い世の中だろうと考えても、私の心は晴れなかった。

 

もし、体力の低下で疲れている時に襲われたら?

 

魔法の速度が追いつかず、刺されてしまったら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが原因で、居なくなってしまったら?

 

 

怖かった。泣き叫びそうだった。

私の心を動かしてくれた人が、その体力のせいでいなくなってしまうと考えただけで、張り裂けて消えてしまいそうになった。

 

 

 

いやだ。

 

 

いやだ。

 

 

 

それだけはいやだ。

嫌だと考えるほどに、私の中での最悪な展開が頭の中を駆け巡り、狂ってしまいそうになった。

 

 

ならどうすればいい?

 

今の私に出来ることは限られている。なら、今よりも力をつける事。それが今の私に出来る事。

 

 

あ…いけない。今この瞬間にも不安になってしまっていた。

本人の前でこんなところ見せられない。

 

 

とりあえず、今日は先生を誘って書庫にでも行こうか。

きっと、本を読む先生も凄く輝いて見えるんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

妹がついてくるとは思わなかったけど。レアといい、妹といい、何故こんなにも先生に執着しているのだろうか。腹が立ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5人目 門番さん

 

本日も異常ありであります!! 上の方がとてつもなく闇を抱えて私まで足が震えてきますよ!!

 

あ、エリス先生の事ですか?

 

とても楽しい人でありますね。良く門番である私とも気軽に話してくれるのですが、会話が楽しくて共に門番をしてくれないかと思う事もあります。

 

 

 

…まぁ、ベレス先生とリシテアさんに挟まれている事をよく見てもいるので、なにか相談相手にもされることも多いのですが。

 

あ、自分はもう少し見回りをしなければならないので、では!!




この世界にはエリスとイージスと言った存在がいるため、原作とは違った展開があちこちにあります。
かなり違う場面がありますが、そこはこの物語の1つのポイントとしてご覧いただけると。

あれー…。なんか依存の兆しが見えるぞ…?

追加連絡です。今までのアンケートを終了し、新たなアンケートを設けました。突然の変更で申し訳ございません。

皆さんはどのルートを辿って欲しいですか?(このアンケートはあくまで希望調査なので、実際に反映される訳ではありません。最も多かった回答でも反映されないこともあります。ご了承下さい)

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