エリス・アイスナーのフォドラ奮闘記   作:ゴアゴマ

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どうも、ゴアゴマです。

中々オリジナルを原作にぶち込むのが難しく、中々完成しませんでした。申し訳ございません。

では、どうぞ。


もう一人の自分

あの後、親父が突如現れたおっさん風の騎士に絡まれ、なんやら訳アリのようで強制連行される事に。

 

当然俺達も道連れにされる訳で。まぁええんちゃう?正直飽きてきた面もあるし。新しいとこに行ってなんか新しい事するのも悪くは無いっていうか。

 

「…兄さん。少し話が。」

 

俺が親父に哀れみの目とこれからの事に期待を膨らましていると、ベレスが俺に話しかけて来た。向こうから来てくれるとは、少しありがたくもあり、不安でもあるな。一体どう言った展開になっていくのやら。

 

「…丁度良かった。ベレス。俺もお前に話があるんだ」

 

「…兄さんも?」

 

「…あぁ」

 

「…両想いだね」

 

「この展開にぶち壊し入れないでくんね!?」

 

また出たわ。ベレスの悪い癖。シリアス持ちかけるだけ持ちかけといてアホな事抜かしよるこの癖、まだ直ってなかったんだな。アホな事も大抵の事ならツッこんで終わるんだけども、たまにこいつ血が繋がってること分かってるのかって言いたくなるような発言をしてくるから、ヒヤッとする。

 

その原因は周りの男共と何故か親父までもが俺に睨みを効かせてくるからだ。いや、俺筋違いだから。怒るなら羞恥心も何も無い天然ボマーのベレスちゃんにしてちょうだい。

 

「…兄さん?大丈夫?ボーッとしてるけど」

 

「あ?あぁ、大丈夫。ちょっと考え事をね。

それよりも、話ってなんだ?」

 

これ以上無駄話を続けると延々と続いてしまう予感がしたので、本題に入らせることにした。

 

「兄さんは、私が斬られそうになった事を知っているか?」

 

「あぁ。止めようとして世界が止まった所まで全部な」

 

この発言で、お互いが時間の巻き戻り以前の記憶を保持している事が確認された。だが、まだ肝心のその巻き戻しの犯人が分からない。

 

「ちなみに、この巻き戻しを起こした奴って、誰なんだろうな。こんな人助けのような事をイタズラでやるわけもないだろうし、俺らの関係者しか居ないように思えるが」

 

「…それは…」

 

その発言で、ベレスの雰囲気が重くなる様な気がした。それだけで、何を表しているのか察しがついてしまった。

恐らく、珍しい事をしでかした自分を俺はどのように見るのだろうかと不安なのだろう。

 

「…ベレス」

 

「っ?」

 

名を呼ぶと共に、俺はベレスの頭を撫で回した。こうすることで少しくらい気持ちが安らぐだろう。

 

「何でかとか、そう言うのは聞かねぇよ。ただ、言いたくなったらすぐいいな。俺はお前がどんな事が出来たとしても失望なんてしねぇから」

 

「…兄さん」

 

相変わらず無表情だが、少しだけ雰囲気が柔らかくなった気がした。

 

この子は感情を余り表に出さない子で、滅多に笑ったりする事がない。怒る事も、悲しむ事も、本当に極々稀にしか見せない。

 

でも、彼女に感情がない訳では無い。不安になる事だってそりゃあある。だからこそ、兄の俺がちゃんと味方で居てやらねぇとな。と世話を焼いちまうんだよな。

 

「…っ?」

 

「ん?どうした?なんかそっちにあるのか?」

 

ベレスが何かを気にし始めたので、撫でるのをやめて、

そちらを向く。すると、そこには先程の3人がこちらを見ていて、ベレスを呼んでいるようだった。

 

「行ってこいよ。ベレス」

 

「うん。兄さんも一緒にね」

 

そう言うと、ベレスは俺の手を引いて3人の方に連れて行く。

はぁ。まぁいいか。あの3人の事も知りたいしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁー。助かったよ。あんたらのおかげでさ」

 

「あぁ。本当に素晴らしい連携だった」

 

「さすが、壊刃ジェラルトの子供と言ったところかしらね」

 

「いや、君達が無事なら良かった」

 

「俺なんか後ろで魔法撃っているだけだしな」

 

3人にお礼を言われたが、実際俺はチキンプレイしてただけなんだけどなぁ。

 

「いや?そんなことは無いぜ。あの剣の身のこなしと合わせたアンタの正確な魔法、あれでただ普通に戦っていると言われる方がおかしいってもんだろ」

 

「そうだ。2人とも是非王国に来ないか?王国はお前達の様な優秀な人材を欲している。良ければこの後すぐにでも」

 

「ちょっと待ちなさい。それを言うなら私もよ。是非帝国に来ないかしら?」

 

「おいおい、お2人さん。いきなり口説くなんてズルいじゃないか。それを言うなら同盟国としてもこの人達の力が欲しいんだがねぇ」

 

「…人の前で口論を始めやがったな」

 

「? 仲良さげじゃないのか?」

 

「お前ホント戦闘系以外の事疎いよな」

 

それから、しばらく揉めたあと、1番どこが良いか等を聞いてきて、困惑してしまった。ベレスは帝国が良いと言っていたが、俺は別に帝国だの王国だの同盟だのってのは余り興味が無いから、そんなに知らないから決められないと答えたら、なんか微妙な反応をされてしまった。

そんなことを言っていると、先程のオッサンのような騎士が出発をするから準備をしろと声をかけてきた。

 

そして、俺達5人はそれぞれの準備に取り掛かるべく別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…まぁ、随分と濃い性格をした奴らだったな。」

 

別れたあと、俺はあの3人の事を思い出していた。帝国の女子と、王国の男子、そして同盟国の男子。戦いのセンスもあるし、カリスマもありそうで、こいつらがそれぞれの指揮を取るのならば上手くいくんじゃないかと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれの瞳の奥に闇が見えていなければの話だが。

 

表面上は取り繕っているのかは知らないが、それぞれが何か言葉にならない凄まじいものを抱えているような、そんな気がした。

 

帝国の女子。

あいつは、人の事を品定めする様に見る視線を送ってきた。まぁそれはまだいいだろう。人の事を判断する力も必要なんだろうし。ただ、それとは別に直感的に何か、この世界を揺るがしかねん野望を秘めている様な、そんな気がした。

 

王国の男子。

あいつは好青年に見えて、隠しきれていないほどの憎悪と怨念が渦巻いている感覚がした。今はいいが、間違いなくあのままだと自滅する。それも周りと共に。

 

同盟の男子。

人懐っこそうな雰囲気や、絡みやすそうな言動で接してくるが、それら全てが胡散臭く感じる。目が1つも笑っていないその表情からは、全てをひっくり返す様なことを仕出かす事を予言するかのようにも感じ取れた。

 

って、なんで俺はこんなにも明確にありもしない事を…?

 

『結構な名推理、いや、迷推理かな?』

 

「うるせぇな! ってお前…!」

 

急に貶された為に反射的にツッコんでしまうが、その声は世界が停止した時に聞こえた、男の声だった。

 

『やぁ、さっきぶりだね。何とか間に合ったようで良かったよ』

 

「…まさかまた会話することになるとは思っていなかったぜ」

 

『何もあそこの空間だけで話せるわけじゃないよ。僕もどう言う原理なのかは知らないけどね』

 

「…と言うか、後で説明するって言われた事、詳しく聞かせてもらおうか」

 

『おいおい、焦っても何もいい事なんてないよ?

それに、いくら同一人物的ななにかと言っても、呼び方が無いと不便じゃん?だから今度から、僕の事はイージスとでも呼んでくれよ。』

 

「…ちなみにその名前にした理由は?」

 

『パッと思い浮かんだから』

 

「…お前の頭どうなってんだよ。あ、俺の頭でもあるのか。ってめんどくせぇな!」

 

こいつ、まさかのボケ担当か…。また忙しなくなるな…。

 

『まぁまぁ、そんな辛辣な言葉を吹っかけないでさ! とりあえず、準備でもしたら?話は後でじっくりしてあげるからさ』

 

「…またはぐらかしたな。はぁ…まぁいいか。とりあえず、支度しないとなぁ」

 

色々疑問が残る中だが、奴に急かされ、とりあえず準備をすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『まぁ、説明をしてもしなくても、いずれかには全て八ッキリするだろうさ。何せ今から君が向かうのは、僕にとっての情報に満ち溢れているだろうからね。フフ…全てを知った時、君がどう決断するのか、楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が、不可能だった事を出来そうな予感がして、ね?』

 

イージスが何かボソッと一気に呟いたが、何故か聞き取れなかった。




閲覧、ありがとうございました。

一体、イージスとは何者なのでしょうか。
そして、何故エリスに向かってあのような意味深な発言をしたのでしょうか。それを知るのは、まだ先になりそうですね。

今作のヒロインは誰がいいか

  • ベレス(兄妹以上の愛)
  • メルセデス
  • フレン
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