エリス・アイスナーのフォドラ奮闘記   作:ゴアゴマ

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どうも、ゴアゴマです。

ベレト×アネット(ベレアネ)尊すぎる…
でもあまり見ない…寂しい
皆さんはどのカップリングが良いですかねぇ?
ベレアネの他には私はヒルダ×マリアンヌ(ヒルマリ)
ディミトリ×イングリット(ディミイン)がいいかなぁw

では、どうぞ。


干渉の力

イージスとの話を途中中断してから、俺達はこれからの目的地へと向かっていた。話の始まりに自己紹介をして、帝国の少女がエーデルガルト、

王国の青年がディミトリ、

同盟の青年がクロード、とわかった所で、それぞれが気になる話題をぶつけあった。

 

4人と話す途中で、時々イージスが口を挟んでくるが俺にしか聞こえてないようで、口で返答したら、3人におかしな目で見られた。何故かベレスは同情の眼差しを向けてきた。

 

もしや、ベレスにも同じような存在がいるのか? 一応、その可能性も捨てきれない為、気に留めておくことにしよう。

 

「そう言えば、お二人さんは兄妹らしいが、仲は良いのか?」

 

ふと、クロードがそんな事を聞いてきた。逆にここまで一緒にいて仲が悪かったら、本当に仲がいい奴らはどんなスキンシップを取っているのか気になるわ。

 

「無論、仲は良いぞ。仲が悪い所を想像した事は無いくらいにはな」

 

「もちろんだ。私と兄さんは深い絆で結ばれているからな」

 

「…そう。すごく仲が良いのね」

 

?おかしい事言ったかな俺達。普通に答えただけなんだが。少しだけエーデルガルトの目が曇ったように感じた。すぐさま謝罪しようと思ったのだが、余計な気を使わせまいと思ったのか、すぐにあちらが口を開いた。

 

「ご、ごめんなさいね。少し、昔の事を思い出してただけだから」

 

昔…か。詮索はよした方がいいかも知れないな。無闇に聞くのは止めよう。

 

「じゃあ、2人は食事とかも一緒に取ったりしているのか?」

 

「あぁ、そうだな。と言っても食事中はあまり話さないけどな」

 

「あぁ、食事だけじゃない。寝る時も一緒だ」

 

「うぉい!?」

 

また始まったなこの無自覚がぁ! サラッととんでもないこと抜かしてんじゃねぇよ! てか、いつも寝てたら勝手にお前が入ってくるんだろうが!

見ろほら! 3人の顔が無になってるだろうが! なんでテメェはそんなポンポンとメティオ発射すんだよ!!

 

「兄さんは寝る時も大胆だからな。さりげなく私を抱いてくれるんだモガ」

 

「待て待て待て待て! すこーしお口を閉じような!

色々抜けてるせいで俺がヤバいことしてるように聞こえるから!」

 

どうしてこうも恥じらいもなくこんな発言ができるんだ? あ、気付いてないからか! いやだとしたらなんで普通に話しててそんな風な発言が出てくるんだ!?

 

あぁ待って! 3人ともそんな絶対零度の眼差しで俺を見ないで!

 

「いやはや、ま、まさかこれ程とはなぁ」

 

「いや言うなクロード。世の中には様々な愛の形があるんだ。俺たち部外者が口を挟んでいいものじゃな、ない、はずだ…」

 

「…とんだ人ね」

 

「おい待て!誤解だ! さすがに俺も妹を召し上がる気はねぇよ!」

 

「?兄さん、召し上がるとはなんだ?私は兄さんに食べられるのか?」

 

「だぁぁぁぁぁぁ! いつの間に拘束破ったんじゃテメェ! いいからも少し黙ってろぉ!」

 

「モガモガ、りいふぁん、しゃふぇれらい(兄さん、喋れない)」

 

自業自得だ。無自覚メティオは黙っとれい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、普通に一緒に寝ただけね。びっくりしたわ」

 

「良かった。これで変に悩まずに済む」

 

「ホントそうね。お兄さんの方の印象が最悪になる所だったわ」

 

俺も良かったわ。知り合って早々ギスギスした関係なんてなりたくねぇからな…!

 

「兄さん、酷い」

 

「悪かったって。やり過ぎたのは謝るから。でもお前の悪い癖が出たせいだからな? 気を付けろよ?」

 

「おっと、また失礼な発言をしてしまっていたか。それは済まない」

 

言って聞かせるとすぐに納得してくれるからいい子なんだけどなぁ。無自覚って怖いわ。

 

『ハッハッハ、随分と災難じゃないか』

 

(うるせぇな、他人事のように言いやがって)

 

『でも口に出して怒らないのを見る限り、君は妹に甘々なんだね』

 

(だからうっせえって)

 

『…ホント、僕にそっくりだ』

 

(あ?何が)

 

『いやなんでもない。それよりも、さっきエーデルガルトだっけ? あの子、すごく暗そうな表情をしてたよね。何があったんだろうね?』

 

話を掘り返してきた。そうまでしてまで何が目的だ?

 

(気になるが、そんな物を聞くなんて出来るわけねぇだろう。だから、それはまた後に)

 

『いや?君は知る必要がある。それに、彼女に言わずに知る事だって出来る』

 

突然何を言い出すんだ?こいつは。知る必要がある?

それは一体…

 

「はっ? なにが」

 

イージスが言った事に一瞬呆然としてしまい、ふと、エーデルガルトを見てしまった。すると突然、何かが俺の頭に入ってくる様な感覚があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入ってきた物、それは映像。何者かに監禁されている複数人の男女が、何かとてつもない人体実験を繰り返されている図。そして、次々と様子がおかしくなっていき、倒れていく人々。その中で1人だけ残り、虚ろな目をした白髪の少女

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

「? 兄さん?」

 

一気に引き戻されてくる感覚と共に、現実へと戻ってくる。

 

余りにも強烈すぎる光景を目にしたせいで、汗が吹きでる。

今のは、なんだ?なぜ、今の様な映像が?

 

『見てきたようだね。彼女の過去を』

 

(ッ、見てきた、だと?)

 

過去を? 見た? あの拷問の様な光景が彼女の過去だということか?

 

「兄さん?」

 

『そう。君は、君の力は、あらゆるものに干渉する力というものだ』

 

(干、渉?)

 

『まぁ、言葉通りだよ。今のように他人の過去に干渉して情報を得たり、とかね。あとはあの巻き戻しも力に干渉して影響を受けなかった、とかね』

 

いや、規格外すぎるだろう。

 

「兄さ〜ん」

 

(しかし、いくらなんでも知り合ったばかりの奴の記憶を盗み見るなんて、どうかしてないか?)

 

俺が平然と口にした、いや、心の中で口にした、アァめんどくせぇ!

とりあえずイージスに向かって言った言葉に、何故か奴が言葉に詰まっているかのように感じた。

 

『…その点に関しては僕も同じ意見だよ。

でも、君はこれからこの能力でで様々なものに影響されなければならないからね。急いでこれに慣れてもらわないと困るんだ。

 

…最悪の事態を逃れる為にも。ね』

 

その言葉に、俺は何故か言い返せなかった。そんなありきたりな事、と言えれば楽なのだろうが、どこかその言葉に納得してしまう様な自分がいてならなかったからだ。

 

確証はないが、そんな気がする。

 

「? 気付いてないのかな。兄さん?(ほっぺむにむに)」

 

(…ハァ。と言ってもなぁ。映像が見えただけで、あれがエーデルガルトと言う保証もないしなぁ)

 

『まぁ、自覚して貰う為には誰でも良かったんだけどね。それに、それは力に目覚めたばっかりなんだから大まかな情報しか手に入らないに決まってるじゃないか。これ以上の情報が欲しいのなら、本人に聞くか力の使い方に慣れてから干渉することだね』

 

酷いし適当だし大雑把過ぎるわ。

 

「…いつになく柔らかい。(むにむに)」

 

にしても、あれが誰にせよ、イージスの言っていることが本当なら、この世界は相当に闇が深いって事になるな…。俺はあんまりこことかの情報知らないんだが、そんな俺でもここら辺の表裏は激しいんだろうなと感じてしまう程には。

 

(でもよ、お前、そうやってやたらと俺に何かさせようと急かすけどよ、何でなんだ?)

 

『…今はまだ全てを話す時じゃない。時が来れば、自ずとわかってくるさ。

ただ、一つだけ言うとなれば、君はこれからこの世界の事を知らなければならない。中には君が目を背けたいこともね。そして、

全てを知った時、君がどうするかによって未来は大きく変わる。ということだね。

 

・・・後は、君の全ても、ね』

 

ひと通り話し終えた後に、何かボソッと呟くのだが、何故か同じ体の中の人の発言なのに聞き取れなく、何を言っているのかさっぱりだ。

 

「まだ気付かないのかな。(むにむにむにむに)」

 

俺が何をしようと情報は勝手に入ってくるから自然体で待ってれば進んでいくってことか?

 

「…(びよーん)」

 

『そういう事だよ。よく分かってるじゃないか』

 

「…(びよーんむにむにむにむに)」

 

人の心を読むんじゃねぇ!ってこいつには分かるか。

 

「っていつまでお前は人の頬で遊んでんだ!」

 

「あう」

 

遊んでいたベレスに容赦なく拳骨を喰らわせる。お前は幼い子供か。何人の頬を触り倒してんだ。最終的にはなんだよ伸ばしながら揉むってアホか。あぁ、こいつはアホだった。そうだった。平気で人の寝床に潜り込んでくるアホでした。

 

「兄さんがぼうっとしてるのが悪い。あと兄さんの頬がふわふわなのが悪い」

 

「いや1つは分かるけど後のは俺悪くなくね!?」

 

「あー、お二人さん、仲が良くて結構なんだが、もうそろそろ着くぞ?」

 

そう言われ、ベレスとの口論?のようなものを中断して前を向くと、坂の上に何やら宮殿?の様な城のような兎に角大層な建物が見え始めた。

 

「あれが今、私達が向かっている場所、

ガルグマク大修道院よ」

 

ほう。あそこか。にしても、随分とでかい建物だな…。

 

(ここでしばらく滞在すんのか?まさか、ここに住み込みで働くっとかねぇよなぁ)

 

『良いじゃないか。ここには君が知るべき情報がわんさか眠ってるからね』

 

(なんで来たこともないのにそんなことが言えるんだお前)

 

『まぁまぁ、それはこれから分かるって』

 

こいつほんと具体的な事と匂わせる事しか言わねぇな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後あの3人とは別れ、俺とベレスは親父について行った。それで、ガルグマクの中に入った訳だが、中も広いんだな此処。しっかり着いて行かねぇと迷いそうだなぁ。

 

その途中、ふと突然親父が立ち止まって上を見あげた。そこには、2階のテラス?の様な所から美人な女性がこちらを見下ろしていた。

 

「…レア様…」

 

親父がふと呟く。その顔は、どこか嬉しそうで、どこか警戒している様な複雑な表情だった。




どうでしたでしょうか。

はい、エリス君の能力は天刻では無く、
干渉能力、という事ですね。

最初はどんな能力にしようか迷ったのですが、この物語の最終的な結果にするためには、まずある物を知ってもらわねばならないため、情報を入手したりすることができるような能力にしたいと思った結果、少し規格外な能力に…。
さすがにベレトスと同じ力では味気なくなっちゃう感じがしたし、ベレス(とソティス)だけの力にしたいですしね。

流石に力の流れを変えて殺されないようにする、とかは無理ですが、あ情報収集と特殊な力の無効化は可能です。

良ければ、感想もよろしくお願いします。

では、また次回。

今作のヒロインは誰がいいか

  • ベレス(兄妹以上の愛)
  • メルセデス
  • フレン

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