今の所ベレスがヒロインに選ばれそうになっております。
兄妹を超えた恋愛ですか、良いですねぇ。
自分が1番いいと思う3名の内1名への投票、
是非よろしくお願いします。
では、どうぞ。
専門教師
レア。
その姿を見た時、何故か安心感の様なものが胸の中をいっぱいにした。
何なのだろうか、良かった?なのか?何も分からないのに、何故なのだろう。
…先程は急に力を使ってしまったが、今ここで力を使えばまたベレスにいたずら、もとい心配されてしまうと考え、もう少し場が安定したら彼女に対して使ってみようと考えた。
『その判断はとても良いと思うよ。僕も、ね』
(お前も?力を勧めてきたお前にしては珍しいような)
『僕は力を使いこなせとは言ったけど乱用しろとは言っていないよ。使い時ぐらいは考えてもらわないと。それに彼女セイ…レアだっけ? 只者じゃなさそうだ。今の君ならボロが出そうだしね』
(ボロクソ言ってくれるじゃねぇか。まぁいいや、そういう事にしておく)
じっとこちらを見定める様に見つめてくるレアを後に、俺達は建物の中に入り始めた。ちなみにベレスも見られていたが、あの人は誰だろうくらいの感覚で見ていた様に見えた。
「…やはり、まだ意思は残っているのですね。
お母様、お父様」
「無事だったのだね。しかし、名前を変えここに居るとはね。
…まだ囚われているのかい、セイロス」
決して誰にも伝わることの無い両者の呟きが、それぞれ寂しげに響いた。
しばらく歩いた俺達は、何やらだだっ広い所に行き着いた。どうやら、此処で待ってれば良いみたいだが。
「にしても、親父があそこまで翻弄されるとはな、少し、意外だったな、フフッ」
「いじらしく笑ってんじゃねぇ。普通そこは慰めるなりなんなりする所だろうが」
「いや親父に慰めは要らねぇだろ。天下のジェラルトアイスナー にはな?」
「煽ってんじゃねぇ!おいベレス、こいつの代わりに慰めてくれ!」
「分かった。抱き締めればいいか?」
「あ、もううちの娘最高、おいエリスどけ。俺の娘の近くは親の俺が陣取る」
「てめぇは俺の親でもあんだろうが! こんな所で変な親バカ発揮すんなアホ!」
たくなんでこうも親子揃って可笑しいことばっかり言うんだか、俺には全く理解ができん。騒がしいしやかましい親父と静かなる天然爆弾妹、全くジャンルの違うバカではあるんだが合わさるとホントうぜぇ。収集がつかなくなるから困る。
「だが、ここに来るのも何年ぶりかね。今更あの人と顔を合わせた所で…」
不意にいつもの調子に戻るジェラルトの顔がまた変化して曇り始めた。忙しいなあんたも。
でも、大体親父が変な顔をする時って何かしらやべぇ事があったりすんだよなぁ。
「あの人って?」
「さっき中庭の2階から俺達を見てた人じゃねぇの? 親父がレア、とか言ってた人」
「エリスの話した通りだ。
大司教レア様。ベレスは知ってるだろうが、このフォドラの住人の大半は、セイロス教の敬虔な使徒だ。
そんな馬鹿でかい教団の最高支配者が、大司教たるレア様ってわけよ。そこのバカは知らないだろうがな」
「うっせぇな。俺は世間に関してはこれっぽっちも興味がなかったんだ。知らなくて当然だろうが」
「ハァ、興味が無いにしても重要な事くらい少しは覚えておけよ。良くそんなので魔法が使えるようになったな」
「いやあれは面白いじゃん? 何でいちいち面白みの無いもの聞いてたって何の得もねぇものを覚えなきゃならねぇんだよ」
「…お前のその大雑把加減には本当に呆れるなぁ。まぁいいや、とりあえず、今からでもいい。世間についてよく勉強しろ。」
『親父さんの言う通りだね。一応並の知識以上は覚えた方がいいよ。いや覚えてくれ』
2人がかりで言われてもなぁ。興味無いものに時間を割きたくないしなぁ。
『…頼む。いずれ必要になるんだ』
…コイツ何に必死になってるんだろうか。俺に情報を頭に詰め込ませて歩く辞書にでもさせる気か? ふざけましたすみません。
「まぁ、考えておくわ。やるかやらないかは別として」
「なんだ、やけに素直じゃねぇか。明日は槍でも降るのかねぇ」
「オゥクソ親父、そこに直れトロンぶちかますぞ」
「お前が俺に勝とうなんざ100年早ぇ。せめて長時間働けるようになってから挑みやがれ」
「お待たせ致しました、ジェラルトさんってこんな所で騒ぎを起こすのはやめてください」
親父と些細な喧嘩をしていると、緑の髪の男と先程のレアと呼ばれる人物がこちらに来ていた。
うーん、なんか近くで見れば見るほどなんか懐かしげがある顔だな。あと男の方も。
『分かってると思うけど、力を使うなら様子を見て使ってね。あの時強制させた僕が言える言葉では無いけども』
(分かってるって)
「久しいですねジェラルト」
「えぇ、ホント、何十年ぶりかってもんですがねぇ。ここを出てから、まぁ色々とありましてね」
「そして授かった子供達が、その子達、という訳ですね」
急にレアの視線が俺達2人の方に向く。
っ、なんだこの舐め回されるような目は。なんだ? 何かを期待しているのか?宝石の様に綺麗目をしながら俺達を見つめているのに、何か、偶に透き通った色が濁る様に不安な何かが俺を見つめているようにも感じた。
「どうも…ベレスです」
「…エリスだ」
「おいエリス。もうちっと柔らかく対応できねぇのかお前は」
「仕方ねぇだろこれがありのままなんだからよ」
「まぁまぁジェラルト。元気があってよろしいでは無いですか」
なんかうさんくさくて警戒してしまう様な人に優しく話しかける方が無理な話だと思うんだがな。俺は特に。気を使ったりするのあんまり得意じゃねぇし。知り合い以外には。
「…兄さん」
「なんだベレス。お腹でも痛いのか」
「違う。あのレアって人、どう思う?」
「どうって?」
「父さんがあんなに畏まってたりするの、見た事ないし、さっきの父さんの説明から凄い人なのは分かるけど、それだけなのかなって」
そうか、こいつも何か感じ取ったのか。鈍感天然なところが多いが、こう言ったやつには俺と同じで勘が鋭いからな。
「…正直得体が知れないとは思う。だから警戒しておくのも一理あるだろう」
「…分かった。そうしてみるね」
俺達が話し終えて正面を向くと、何やら話が終わった様な様子が漂っていた。
「積もる話もあるとは思いますが、今日はとりあえずこれで終わりにしましょう。今は体を休めて、明日詳しい事を話すとしましょう」
彼女がそう言うと、その場は解散となり俺達はまた案内されて行った。
翌日の朝、また昨日の場所に招集され、何やら疲れた顔で来た親父が先に居た。
「やれやれ、またセイロス騎士団の団長になる事になっちまった」
「あら、親父元々ここの騎士団の人だったのね。どーりであのアロイス?て人に団長とか言われてたのか」
「そんな呑気に俺のこと語ってる暇はねぇぞ。お前らもここで働く事になったらしいからな」
「それは、私達も傭兵として?」
「いや違う、なんでも士官学校の教師として、だそうだ。」
はァ?教師?俺達が?そんな事言っても俺教えられること何も無いんだけど?
「こんにちはー。あら、貴方が新しい先生? 中々逞しいじゃなーい?」
「あぁ違う。俺じゃなくて隣のこの2人だ。じゃあ俺は騎士団の仕事に向かうから、上手くやれよ」
見ない2人の男女がここに来たら、親父が簡単な説明だけしてその場から立ち去ろうとした。
逃げんのかお前。と思ったが、次の一言で態々そそくさと退出しようとしてまで言いたかったことがあると分かった。
「…レア様には気を付けろ。あの人がお前らを教師にする意図が読めねぇ。なにか裏があるかもしれねぇ」
なるほど、俺達3人の意思は一致したというわけか。元々ここに居たであろう親父が警戒しろと言うのであれば、俺のこの不信感も確定なんだろう。
そして入れ替わる様に入ってきたレア達と話し、3つのクラスがあるからどのクラスにするかを決めてこいと言われた。
とりあえずクラスを見てこいと言われたので、その場を後にしようとした所、レアに引き留められた。
「…何か?」
「申し訳ないのですが、エリス。貴方は3つのクラスを選ぶのではなく、ある専門の教師をして貰いたいのです」
「…なに?」
「ジェラルトから話を聞いた限りでは、貴方は魔法の才能がとても凄まじいとか。その実力を見込んで、貴方には3クラス共通の魔道専門の教師をして貰いたいのです」
「は?」
如何でしたでしょうか。
主人公以外のカップルも登場する予定ですので、
登場させてほしいカップリングなどがあればご提案して頂いていいですので、よろしくお願いしますね。
では、また次回。
今作のヒロインは誰がいいか
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ベレス(兄妹以上の愛)
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メルセデス
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フレン