エリス・アイスナーのフォドラ奮闘記   作:ゴアゴマ

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どうも、ゴアゴマです。

はい、という事で模擬戦後編です。

ちなみに原作ではキャラ別に使える魔法が異なりますが、
魔法専門教師のエリス先生がいるから少しぐらい
生徒達も使える魔法増えてもよくね?
という事で今回のリシテアがいい例ですが
本来なら習得しない魔法が使えている、という場合がございますので、
このように至る所で原作と違う点が出てきますが、
何卒御容赦していただけるととても助かります。

よろしくお願いします。

では、どうぞ。


模擬戦 後編

「「サンダー!」」

 

 

 

対峙するやすぐさま唱え、お互いの雷が衝突し合う。

やがてぶつかりあった雷は力を失い、花火のように拡散しながら消え去った。

 

「おぉ、早速使えるようになったか。上手いもんだな」

 

「それは何とも嬉しい言葉です。ですが、まだまだ行きますよ!」

 

俺は彼女を賞賛するが、それを使えただけでは満足しない様子で、まだまだ戦意喪失の気配は見られない。

 

「アロー」

 

「ウインド!」

 

すかさず俺が追撃を入れると、リシテアは俺がクロードが放った弓矢に対して行った対処法を使い、アローをかき消した。

 

「…俺、このやり方教えたっけ?」

 

「先生が言ったでは無いですか。攻撃だけではなく、上手く有効活用して場を有利に進めろ、と」

 

「それもそうだった、な!」

 

口を動かしながらも俺は彼女目掛け、ボルガノンを放つ。通常の2倍近く大きさの真紅の炎が、彼女を覆わんと飛んでいく。

 

「ブリザー!」

 

途中まで避けの体勢だったが無理と判断したのか、氷魔法を唱えて凌がれた。自分のせいだとはいえ、ここまで強くなったってのは予想外だったなこりゃ。

今までの奴らとは違い、ほぼほぼ余裕を持って攻撃を防いでいる。

 

「ウォームz!」

 

「っ! 危ねぇ!?」

 

俺が少し分析に思考を向けていると、厄介な闇魔法を放ってきた。少々反応が遅れてしまい、ファイアで打ち消そうとしたが左手に掠ってしまった。

 

「チッ、参ったな。動きにくくなっちまった」

 

闇魔法の厄介な部分は、1部の魔法に相手の動きを少し封じる力があり、命中すると移動しにくくなってしまうという効果がある。ま、俺はあんま動かないから意味は無いけど。

 

「今のは防がれると思いましたが、案外やって見るものですね! それに攻めるなら今と見ました!ドーラΔ!」

 

はぁ、何やってんだか、油断は禁物とか言っときながら考え込んで先制を許すとか。

 

「そう簡単に当てれると思うなよ!」

 

『いやさっきめっちゃ当たってたでしょ』

 

ツッコミは聞かなーい。それにほら、防げてるからいいでしょ。

 

にしても、確かにクロードの言う通りだな。油断したら一気に首を切られそうだ。だが、

 

「まだまだ若いもんには負けんわァ!」

 

『1歩も動いてないやつに凄まれても何の説得力も無いんだけどね?』

 

ちょっと。いい所なんだからそのままにしとけよ。恥ずかしくなってきたわ。

 

「やはり、一筋縄ではいかない様ですね。でも、これでこそです。今の自分でどこまで貴方と渡り合えるか知りたいから!」

 

『ほら、ああいう風にカッコつけたら輝くんだって。何そのセンスも欠片もへったくれも無い決めゼリフ。だっさいわぁー』

 

分かったから!ちょっと黙ってろ気が散るわ!

 

「なら、少し本気を出すとするか。上手く避けろよ!」

 

俺はまたアローを唱える。だが、今から発動させるモノは一味違う。構造としては、俺の周りに幾つもの矢が精製され、リシテアを狙っている感じだ。まぁ、察しの通り連続で魔法を発動して攻撃しようとしている、つまりは連続魔法なんて言う奴だ。

 

「アロー×5!」

 

『ダサっ!!』

 

(うるせぇよ!)

 

イージスからの手厳しい発言を頂いたが、それもお構い無しに順々にリシテアに向かって飛んでいく。

 

「一度に5発も…!?

でも、何とか凌がなければ!」

 

彼女は一瞬戸惑うも、1、2発目を避け、3、4発目を自分の魔法を使って防いだ。が、5発目が運悪く自分の腕を掠ってしまった。

 

「いっ!?」

 

「悪いがこれで終わりだ!シェイバー!」

 

リシテアには悪いが、この好機を活用してトドメを指す。放たれた強烈な風が吹き荒れながらリシテアを包む。

 

「え、避けれな、キャァァァァァァァァァ!」

 

流石にいいのを貰ったので、その場に膝を着いてしまった。俺はそのまま彼女に駆け寄る。 (いつの間にかウォームΔの効果は切れていた)

 

「や、やはり流石は先生、ですね。1発しか当てられませんでした」

 

「いや、俺も危なかった。気を常に張り巡らしてなければいつやられるか分からなかったからな」

 

『流石に一瞬別の事考えて喰らったなんて言えないもんね』

 

(ちょっと黙って?)

 

「…今の実力では、先生には全く太刀打ち出来ませんね…。…もっと頑張らないと。その為に私は…」

 

…っ、気の所為だろうか。少しだけリシテアの目に闇が見えた気がした。…ここまで魔道に執着するのと何か関係があるのだろうか。

 

「…次の講義から今よりも幅広い範囲の魔法を教えよう。それでもっと力を付けて再戦しような」

 

「! はい!」

 

暫くそのままのリシテアだったが、講義の話を持ち出して励まし?をすると再び目が輝き出した。

 

彼女もまた何かを抱えているのかもしれない。だが、何も知らない以上踏み込めないし、力を使うにしても彼女を知らなすぎる。今の俺に出来るのはリシテアが努力している事の手助けをすること、なのかもしれないな。

 

「あー、そこ、いい感じ出してるけどリタイアだからな。さっさと戻れよー」

 

少し生徒とのコミュニケーションとってただけなのにもう終わりかよ。親父もつれないな全く。

 

て、やべぇ。まだベレスがいるんだった。急いで行かねぇとな。ディミトリ達、まだ粘れてるかな?

 

 

 

 

にしても、

 

「やべ、走っちゃったから息が、酸素が少な、やべ」

 

「先生!? 大丈夫ですか!?」

 

急いで駆け寄ったせいで息切れ起こしてしまった。全くもうこの体は。

 

『はぁ、しっかりしてよもう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ディミトリ、悪いけどここで終わりだ。」

 

「ぐぁぁぁぁ!」

 

遅かったわ。すまんディミトリ。俺の体力が少なすぎるせいで。

 

「っ、先生か。すまない。なんとか食い止めようとしたのだが、歯が立たなかった」

 

「俺の方こそすまん。遅れちまった。だがあとは任せろ。やれるだけのことはする」

 

「せめてそこは俺がやるって言い切ろうよ兄さん」

 

「ベレスがツッコんだ!?」

 

「つっこ? 何だそれは? 何か楽しいことか?」

 

「そしてすぐ天然になった!」

 

『『どうでもいいからさっさと始めてよ(るのじゃ)!!』』

 

わかった、わかったって。そんな怒んなって。ってん?何かハモったか?

 

「て言っても正直勝てる気がしねぇな。一気に間合いを詰められたら終わるしなぁ」

 

「それはこっちもだ。近づくまでにどれだけの痛みを与えられるのか分からないな」

 

お互いに謙遜し合ってても何も始まらないし、そろそろ始めるか。

 

「先手はいただくぞ。ボルガノン!」

 

「シッ!」

 

俺が放った炎を、ベレスは勢いよく横へと避け、その駆け出した勢いのままに俺の方へ走り出してきた。

 

「悪いが加減は無しだ! アロー×5!」

 

『だからダサイって』

 

「その手は何度も食らった!」

 

先程リシテアを少し翻弄した連続魔法も、ベレスは軽々と避けていく。

 

「そのちょこまかを直したらもっと可愛くなるんじゃねぇのか、よ!」

 

余りにも早く避けられるので、ウォームΔで遅くしようとする。

 

「フッ!」

 

「あぁもうこれだから運動神経抜群な奴はよぉ!」

 

その魔法ですらブリッジで避けられる。その頭を後ろに持ってくやつはどこの筋肉を柔らかくしたら出来るんですかぁ?俺が必死になるも適わず、あっという間に間合いを詰められてしまった。

 

「ハァ!」

 

「っ! ウォームΔ!」

 

「うぁ!?」

 

剣が体の端から端をなぞる前に、近距離で魔法をぶち当ててやった。ベレスはまともに喰らって、しかもあの魔法なので少し動きが鈍くなった。

 

「いってぇ…!!」

 

しかし、俺も全てを防ぎきれた訳ではなく、肩を少し斬られてしまった。激痛が走り、抑えずには居られない。

 

俺達は距離を離す。

 

「お互いに結構厳しいんじゃないか?これはよ」

 

「あぁ、私もかなり体力を持っていかれた」

 

これは次の一手で決まるかね。そう考え、俺は次の魔法に勝利を託す事にした。

 

それはベレスも同じ様で、一撃で俺を仕留めるように集中している。

 

「! ハァ!」

 

「シェイバー!」

 

また一気に間合いを詰め、彼女の一振が先に俺に届くか、それとも俺の放った風が彼女を包み込むのが先か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「超痛てぇ…やっぱ動く事もままならねぇと不便だなぁ」

 

勝ったのはベレスだった。彼女は、俺の放った魔法を勢い良く飛び越え、そのまま着地と同時に俺を斬ったのだ。

 

「大丈夫か兄さん?」

 

すぐさまベレスが倒れた俺を抱える。色々と疲れたのでそのままの状態で話す。

 

「大丈夫じゃねぇよ。善戦したかと思ったんだが、キツい状態でもお構い無しにあの身体能力を発揮するってどんな奴だよ」

 

「いや、あれでも踏ん張った方だ。油断したら足がもつれそうだったな」

 

あー、でも、負けちまったか。これで全滅って、ん?

 

「あれ、そういえば、マヌエラを倒してなかった気がするが、どうするんだ?」

 

「あぁ、大丈夫だ。彼女ならもう撃破してある」

 

「え?お前が?」

 

「違う。ほら、見てみて」

 

後ろに指を刺されたため、見てみると、

 

「こっちに来たと思ったら皆無視して他の人たちの所に行っちゃって、エリス先生すら来てくれなかったのに、終盤になってこっそり近付かれて倒されるって私の扱い酷くないかしらァ!?」

 

「ぴぃぃぃぃぃ!?倒したァァァ!!倒したけど怖いですぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

 

ベルナデッタにやられて嘆いているマヌエラと、マヌエラに怯えているベルナデッタが目に映った。

 

「なにあれカオスゥ…」

 

「ベルナデッタには隠れて敵を撃破してくれと指示を出したんだが、上手く気付かれずにやってくれたようだな」

 

「…はぁ。あと少し遅かったら2人にリンチにされてたな。危なかったわ」

 

「そこまで! 戦闘の結果、勝者は、黒鷲の学級だな!」

 

「ふぅ。一先ずは良い成績を残せたんじゃないか?」

 

全ての戦闘を終えたベレスは、俺の手を引いて俺を立ち上がらせる。が、疲れきった俺は上手く立っていられずにベレスに寄りかかってしまった。

 

「っ、兄さん?」

 

「悪い、ベレス。歩けねぇわ」

 

明日絶対動けないコースだわこれ。全く体が動く事を許可してくれない。

 

「なら私がおんぶしよう。そのまま修道院まで行こうか」

 

「いや。この歳になってまでおんぶはさぁ」

 

「いいから乗る」

 

「わふ」

 

強引に背中に乗せられてしまった。心配してくれてるのは分かるけどちとむりくり過ぎないかな?

 

まぁ、助かったのは事実だからいいけどさ。

 

(っ、兄さんが背中に密着している。寝ている時も感じたが、やはり兄さんは暖かいな。ずっとこうしていたい気分だ。それに、沢山動いたからか、やけに鼓動が速い。私の背中に直接振動が伝わっている。

?私は何故こんなにも兄さんのあれこれを意識している?)

 

『ムッフッフ。こやつ達のこのやり取りは見て飽きんのう!先が楽しみじゃ!』

 

彼女とその中の人がヒートアップしていることなんて今の俺には全く分からないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、模擬戦は黒鷲の学級での勝利で終わった。




如何でしたでしょうか。

苦手な戦闘シーン頑張りましたw

戦闘描写って中々難しいんですよねー。

余りバシュ!とか入れないで字で表現しようとしても、
あれをした。これをした。肉が切れた。しか
書けないって…。

さて、いよいよ次回から課題やなんやに入って物語はどんどん加速していきます。

では、また次回。

今の所、主人公視点で書いていますが、最終的には普通の小説形式になり、たまに○○sideでキャラの心情を書くようになります。今から変えた方が良いでしょうか。

  • 今は現状維持
  • 変えてくれ
  • そんなのどうでもいい
  • それよりもベレス視点を増やせ
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