ポケモンの世界へ迷い込んだ、少女   作:セブンスランス

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22話

シオンタウン ロストタワー 2F

 

「グリーン、これ」

 

「おうありがとうな」

 

グリーンの戦闘を無事に終わらせて。

ましろとグリーンはお互いのポケモン達を回復していた。

勝負の行方は、リザード側の勝利だった。理由としてはリザードの火炎放射の威力が高く、カメールが放った水の波動が蒸発したからというのが。理由だった。

 

「行くのか?ましろ?

噂じゃ幽霊がいるらしいからさ?」

 

「うん、さっきガラガラ?みたいなポケモンがこのロストタワーに入ってく姿見たからさ。気になってね」

 

「あー?恐らくましろが見たのは進化前のカラカラだな?

そうか、なら俺は止めはしないぜ?。ただひとつだけ言うとしたら

幽霊が見えるスコープがあるらしいが。それを探してみるのもありだろうな」

 

「とりあえず今は上に行ってみるよ。何か分かるかもしれないし」

 

グリーンはましろのポケモン達に回復を済ませた後、別れたましろは

ロストタワーの3Fに登っていく。先程のフロアと違い、霧が出ていた。操られている寄稿者達を正気に戻しながら。幽霊が出るという

ロストタワー5Fに辿り着く。

 

「(うぅ…怖いけど…いくしかないよね?)」

 

6Fに繋がる階段を見つけ、幽霊なんていないと安心したましろはその階段へ向かうとするが。どこから共なく声が聞こえてくる。

ゾッとしたましろは肩が震える程に鳥肌が収まらなく、そっと背後を振り向く、そこには正体不明のポケモンが目の前にいた

 

「デデイケェェ!タチサレエエエ!」

 

「…ぁ…」

 

ましろは気を失った

 

 

気がつくと、ましろはシオンタウンのポケモンセンターで目を覚ました

さっきの記憶を振り返ろうとすると、恐ろしい体験をした事を思い出した。誰に運ばれたのか、受付で、ジョーイさんに話しかける。

 

「あの」

 

「あら、トレーナーさん!無事だったのね良かったわ」

 

ジョーイさんは、ホッとした表情でましろを見つめていた。

理由を聞かされると、ましろと同じように5Fに登った人が居たらしく、たまたま倒れてるましろを見つけて、ポケモンセンターに連れてきたというらしい。

 

「そのトレーナーさんにお礼言いたいのですが、何処かに居ますか?」

 

「あーごめんなさい。そのトレーナーさんはもう居ないみたいなのよ。あと、あの子が目を覚ましたらこれを渡してって」

 

カウンター越しから、ましろはネックレスを受け取る。

不思議な雰囲気が漂い、何かに嵌るような窪みがあった。

受け取ったあと、首にネックレスを巻き、鏡に映ったましろの姿が映し出される。

 

シオンタウン

 

外に出て、次の街へ足を運ぶましろ。前にグリーンと戦って

幽霊の姿が見えるスコープを探す事にした。左の方角に

タマムシシティという場所へ向かうことになった、

いざ、行こうとすると。昨日見た、カラカラが、目の前を通り過ぎていく姿を目撃をし、ましろも後を追うようにカラカラについていくが。

足が速いのか、曲がり角のところで見失ってしまう。

息切れを起こすましろは一度息を整えた後、タマムシシティに向かっていくのであった。

 

タマムシシティ

 

目的地の場所へ辿り着くと、最初に目に付いたのが。大きなマンションや、大きなデパートや、大人達が遊ぶ店など、建っていた。ましろは近くのポケモンセンターでポケモン達を預けて。近くのテーブルに座る方にした。

 

「ふぅ、着いた。でもなんでロケット団があんな街中でうろうろしてたんだろ…?」

 

「あれ?ましろ?」

 

振り返ると、クチバシティ以降会ってなかった。リーフと再開した

ましろは久しぶりに会うリーフと目を合わすのが恥ずかしかったが

リーフはましろの頬を引っ張るようにと強引にこちらに向かせて

ほっぺが赤くなっていた。

 

「リーフさんも、タマムシシティに今着いた所ですか?」

 

「いや、タマムシジムの人と対戦して、勝って終えたところでポケモンセンターに寄ったのよ。まさかましろちゃんがいたの知らなくてね

それより、ましろちゃんはタマムシジムを受けるのかな?」

 

「そうなんですけど、まず。ロストタワーにいるかも知れないフジさんに会おうとしてたのですが。あいにく事情があってですね…」

 

ましろはこれまでの事をリーフに話をした。

最初は驚いていたが、幽霊が見えるスコープとカラカラの話になると

リーフは、何かを知っている表情をしていた。

 

「多分、シルフカンパニーの発明した部品のことだと思うよ。

グリーンが話していたの。あっ、でも最近泥棒が入った事件があったからそのスコープは今も何処かで盗まれてると思うよ」

 

「シルフカンパニー…?」

 

「えーと、ほらハナダシティやクチバシティの間にでかい街並みがあったでしょ?そこに世界一有名な会社があってそこがシルフカンパニーっていう場所。今は外部からの連絡も途絶えてるからしばらくしたら、通れるようになると思うよ?」

 

「(そっか、前に警備員がいて通れなかった理由がそれかも)」

 

「…ん?あれは…」

「どーしたの?ましろ?」

 

その時、外からポケモンを持ったロケット団が走るところを見かけたましろはボールのポケットに入れて後を追うように追いかけていき

突然の行動にリーフも驚くが、すぐにましろの後を追いかけていった

 

「はぁはぁ…ど、どこに行ったんだろう…カラカラ…はぁはぁ」

「ましろちゃん、どうしたの?そんなに慌てて?」

 

後から追ってきた、リーフに事情を話すましろ。リーフは。もしかしたら、と言ってましろの腕首を掴み、何処かへ連れて行かれると。そこには大きな看板が光っており。そこは子供も大人も楽しめる

ゲームセンターという場所に辿り着いた。

 

「ここは…ゲームセンター?」

「うん、私の勘だけど。ロケット団はここに入っていったんじゃないかな?他に思いつく場所ないしさ。」

 

「…リーフさん。いこ?もしかしたらここにスコープを盗み出した犯人がいるかもしれない」

 

「おーいいよ。私も付き合うよ」

 

二人は、ゲームセンターの中に入っていった。

いずれ知ることになるだろう。スコープを盗み出した犯人そして

カラカラの行方はいかに。ましろ達の旅はまだ続く。


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