ニビジム 観客席
「あちゃもう始まってたかー」
リーフは、色々と街を回っていたため
ましろの試合を見るのは2匹目を出した所からだった
「ましろ達、いい勝負してるぜ?リーフ」
「グリーン?いたの?てっきり早めにいってると思ってたけど
あ、もしかしてましろちゃんのことが気になるの?」
顔を赤くするグリーン
本人は否定しているが、リーフは笑いが止まらなかった
「冗談だよあはは本気にしちゃったぇ」
「う、うるせー
とりあえず俺は次の街に行くからな、じゃあな!」
カバンを持ち、グリーンはニビジムを後にした
「もう、冗談なのに…ああーこういう時にレっ…」
その時だった。
大きな音が響き、リーフはその先のフィールドを見た
時は数分前
「ヒトカゲ!移動しながらひのこ!」
「かげ!」
ヒトカゲはイワークの周りをひのこで少しづつダメージを与えていく
イワークの反応が少し鈍いが、ヒトカゲ小さいため、簡単に避けられた
「イワーク!尻尾でなぎ払え!」
「ジャンプして!ヒトカゲ!」
タイミングよくヒトカゲはイワークのなぎ払いを交わしていく
「イワーク続けて体当たりだ!」
「いわぁ!」
「かげ!?」
「ヒトカゲ、防御して!」
イワークの体当たりを両腕でガードするが
押されるがままにヒトカゲは壁に大きな音ともに激突し
壁に押し潰された
「かげぇ!!」
「ヒトカゲ!?」
「イワーク、一旦距離を取れ!」
イワークは先程の位置へと戻っていった
「ヒトカゲ!!お願い目を覚まして!ヒトカゲ!」
「かげ…!」
ギリギリに意識を保ったヒトカゲが
イワークに向かっていく。
「ヒトカゲは体力の限界のようだな
これでとどめだ、イワーク!たたきつける攻撃だ!」
「…!ヒトカゲ!!」
「かげええええええ!!」
ヒトカゲの口から強烈なりゅうのいぶきが放出され
直線へ向かってイワークに直撃を喰らわせる
「何!?」
「いわぁ!?」
「イワーク!?」
「…すごい、ましろのヒトカゲ凄いじゃん!」
「ヒトカゲ、ナイスだよ!」
ましろはヒトカゲに向かって親指を立てる
ヒトカゲもましろと合わせて親指を立てた
「まさか隠し球を、持ってたとはな
これは俺も油断してたようだな」
「ヒトカゲまだ!行けるよね?」
「かげ!」
「やる気は十分だな、イワーク!もう一度体当たりだ!」
「いわ…」ビリビリ
「…!?しまった麻痺ったのか!?」
さっきのりゅうのいぶきで運良くイワークを麻痺らせていた。
ましろのヒトカゲはもう一度りゅうのいぶきを出そうとしたが不発で終わった。
「ふはは、不発で終わったようだな
イワーク!たたきつける攻撃だ!」
「いわぁ!」
「ヒトカゲ、イワークの目にひのこ!」
「かげ!」
口から放ったひのこは、イワークの目に当てようとしたが
イワークはそれを回避し、こちらに向かってくる
「ヒトカゲ避けて!」
ヒトカゲは、イワークの攻撃を避けたが
それを読まれたのか、イワークは自分の身体を紐のように巻き
ヒトカゲの行動をできなくした
「かげ…!」
「くっ!ヒトカゲひのこを思いっきり放って!」
ひのこを浴びさせようとイワークの顔に何度もひのこを与えようとするが、それを軽く避けていく。
天井まで放っていったひのこはスプリンガーに当たったような気がするが、誰も気にしてはいなかった。
「良し、そろそろとどめを出してやれ!イワーク
いわなだれだ!」
「かげ かげ かげ!」
「ヒトカゲ!?…だめだ…終わりなの…!?」
その時だった、警報が鳴り響き
上のスプリンガーから大量の水が放射されて来た
その水を浴びたイワークは巻きついていたヒトカゲを解放し
避けようにもない雨に打たれていた
「かげ!?」
とっさにヒトカゲは自分の尻尾の炎が消えないようにお腹で守っていく
その光景にタケシもましろも驚きを隠せなかった
「まさか、狙ってやったのか?チャレンジャー」
「い、いえ違います…むしろ
上の警報機が反応したのに私は驚いただけで…」
「…ふはは、やっぱり君は面白い子だ!
さて、そろそろ水が止まる。
恐らくこれが最後の技決めになるだろう」
「…いきます!」
スプリンガーの雨が止み
イワークとヒトカゲの最後の技が繰り出されようとしていた
「イワーク!これでおしまいにしろ!たたきつける攻撃だ!」
「ヒトカゲ!もう一度!りゅうのいぶき!」
ヒトカゲのりゅうのいぶきは先程の威力は出ないが
イワークを倒せるくらいの威力は残っていた
対するイワークは雨に打たれながらも必死に最後の技をこちらに向かって来て、お互いの技がぶつかり合い、そして
「いってえええええええ!!」
「かげぇぇ!!!」
煙が舞い、両方の姿が見えなくなった
しばらくして、その煙がなくなっていき
イワークはその場で倒れ込み、ヒトカゲは膝をつくが
なんとか立ち上がるくらいの体力を残していた
その時だった
ヒトカゲの、身体が眩い光に包まれていくのを
「えっ!?ヒトカゲ?」
「これは…進化か!?」
タケシの口から発する言葉「進化」
そう、ましろのヒトカゲは進化を成し遂げていき
観客席から覗いていたリーフは上から見ていた
「グゥオ!」
身体が大きくなり、ヒトカゲはリザードに進化した
「戦闘中に進化とは、凄い人だなチャレンジャー!」
「ヒトカゲ…?」
図鑑が反応し、説明をしてくれた。
「リザード…よろしくね!リザード」
「グゥオ!」
「おめでとう、チャレンジャー!
どうやら、俺は君を少しみくびっていたようだ。すまなかった」
「いえ!わ、私もタケシさんと勝負できて、良かったです」
「君に渡す物がある、これを受け取ってくれ」
タケシからグレーバッチを貰ったましろ
「綺麗ですね…これがバッチなんだよね?」
「そうだ、ポケモンリーグ公式から認められた際に受け取られる
バッチだ。8個集めれば君もポケモンリーグを受ける権利ができるようになる。」
「ありがとうございます!
リザードもお疲れ様!」
「グゥオん!」
「君達二人はいつか、ポケモンリーグのチャンピオンだって慣れるはずさ、世界はこんなにも広い、何処にいてもまだ見ぬポケモン達もいるはずだ。そうだ、この先にハナダシティがあって、そこに俺の知り合いの子がジムリーダーを務めるから、会いにいってみたらどうだ?」
「わかりました、色々と教えていただきありがとうございます」
「ましろー!」
振り返るとリーフが観客席から手を振っていた
どうやら先程の戦闘を見ていたようだ
「リーフさん、今行きますね!」
「(頑張れよ、未来のチャンピオン)」
ニビシティ 夕焼け
「おめでとう、ましろ!」
「あ、ありがとうございますリーフさん」
「今日は遅いし明日になったらハナダシティに向かった方が良いかもね?今日はポケモンセンターに泊まろうか?」
「うん!」
ましろとリーフはポケモンセンターで泊まることにした。
後に、リーフは朝早くからニビジムに行きバッチを貰ってきたと
話していた。
3番道路
「もう、リーフさん先にいっちゃうなんて…
けど、ポッポの怪我も直ったから今度こそ出発だね!」
一歩踏み出そうとしてたが、背後から誰かが話しかけてきたようで
そこにはタケシが慌てた様子でましろに会いに来たようだ
「た、タケシさん!?」
「ようやく忘れる所だったよ
朝、渡そうとしてて忘れててね、ちょうどましろがハナダシティに向かうまで良かったよ。はいこれお弁当だ。お昼になったらポケモン達にもあげてやってくれる 」
「タケシさん、料理も作れるんですか?
ありがとうございます。」
「いやぁ、こんなの朝飯前だよ。それよりましろ
気をつけて行ってくるんだよ?」
「はい!では
またいつか勝負しましょう!タケシさん!」
ましろ達はタケシと別れを告げ
また、いつか再会を信じて、ましろ達の旅はまだまだ続く