私は姉だ、同じ年だけど、それでも私が二人を守らないと、そんなことを物心つく頃には思っていた。
私、白雪 ネム チー ミチル、5人は仲良しだったわ、でも急にチルが来るなと言われて、私は悲しかった。
黎明でも暮らしは悪くない、けど、二人に会えないのは、とても寂しかった。
「……はぁ」
私の口からため息が漏れる、白雪とネムから離れて、一人黎明の中を俯きながら歩いていた、心の整理がつくと、そう思って、けどそんなに晴れないわね、これ。
「お、親指か」
反対方向から、聞き覚える声がした、私と同じ赤い髪、いや、私より綺麗な髪の色の女の子、マチだった。
「暇してるなら少し付き合え」
「でもあんたチルと」
「いいからさ、悩んでる顔してるぞ、あとチルとは何もないから」
私はマチに引っ張られて、マチの部屋に入った、思った以上に整えられていて、少し驚いた、私はそのまま椅子に座らされた、テーブルもあり、マチは何か葉っぱが入った透明なモノから水を、コップに注いだ、不思議と葉っぱは出てこない。
マチはそれを私の前に置いた。
「ハーブティーっていうものだ、飲めば少しは気持ちが晴れるんじゃないか」
「……」
私は言われるままそのハーブティーに口につけた………美味しい、爽やかな味で、頭がスッキリしてきた。そのまま私はそれを全て飲み干してしまった。
「……もし、チーが、ミチルが私達を嫌ってたらって思って」
「……チルはなんて言っていたんだ」
「心を守る仕事をしてるって」
「なるほど……ま、マチから言ってしまうと、チルは本当に3人を嫌ったりなんかしてないぞ、ミチルだって同じだ」
「どうしてそんなことが言えるのよ」
「それは言えないな、だってチルから口止めされているし、口止めされていることを言うなとは言われてないから言ったけど」
「……ふふ、やっぱりあんた達仲がいいわよね」
「別に仲はそこまでじゃないよ、それと、笑えるようになったな親指」
私は口に触る、確かに口角が上がっていた、あぁ、そういえば最近笑えて無かったな、二人にも心配かけていたのかな。
「……ありがとう、心が楽になったわ」
「それは良かった、二人に心配かけるなよな、まぁ悪いこと考えるより次遊ぶとき何して遊ぶか考えてればいいと思うぞ」
「えぇ、わかってるわ、ところであのハーブティーって?」
「あぁ、それはだな」
「マチ姉、いますのー?、入りますわよー」
シンデレラが突然、マチの部屋に入ってきた。
「さっき教団の人が……あら、そのハーブティー、視子さんに頼んで何日もかけて作ったやつじゃないですの?」
「ば!?、おま――何を言ってるんだ!」
マチは顔を赤らめて、シンデレラの口を塞いだ。あぁ、マチ
「もごごー」
「あれほど口止めしてたのにお前ー!」
「……本当にありがとうね、マチ姉」
―――その数時間後に、博士が裏切り者だと知らされ、ミチルの様子が昔に戻った、詳しいことはよく知らないけど、マチ姉がやったんじゃないかと、そう思った。