神獄塔メアリスケルター 獄中童話炎日譚   作:謎のコーラX

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(´・ω・`)宇崎ちゃんは遊びたい良いよね、ということでこんなのを投稿しました。


番外⑥ マチ ある過ちの一日 ①

「お誕生日おめでとう!」

 

20になった日、マチは自室にて黎明皆に祝われた。

ピンク色じゃない貴重な白いケーキが用意され、マチのマッチの棒も刺さっている。

 

「ほら、吹き消しなさいな」

 

「そうだな……ふっ」

 

赤ずきんに進められ、マチは火を一息で吹き消した。

 

そして、ケーキを食べ終えると、赤ずきんが何かの瓶を持ってきた、ジュース……にしては、入れ物の色が明らかにそんな雰囲気じゃないし、まさか。

 

「ふっふっふ、まずあたしからプレゼントよ、酒!」

 

酒……20になったときに始めて飲めるやつか、そんなモノを用意してるとは、先に20になったのは赤ずきんだし、まぁ買えるっちゃ買えるか。

 

「ハル、あなたも付き添ったのかな」

 

「ん?、あぁ、赤ずきんがこれが良いとか言っていたからな、あぁそれと、俺からはこれだ」

 

ハルが渡してきたのは、小さな、手のひらくらいの犬のぬいぐるみだった、なかなか可愛いなおい。

 

「これこの前マチが見ていたやつか、意外と見ているんだな」

 

「まぁな」

 

「マチ姉!、わたくしからは――」

 

「私からも――」

 

「白雪からは――」

 

「僕から――」

 

血式少女の皆から、様々なプレゼントを貰った、皆大切に選んでくれたのがわかるものばかりだ。

 

「それにしても、マチ、あんた意外と少女趣味よね」

 

「失礼だな赤ずきん、マチだって女だぞ」

 

「あはは!、そうね」

 

「まったく……さて、酒ねぇ、今からでもいいか?、フユ」

 

マチは一度フユに確認をとる、うつらうつらとしながら、目を擦った後、手で丸をつくった。

 

「いいよいいよ、どうぞご勝手にぃ――すぅ」

 

すぐにまたフユは立ったまま眠りにつく、寝不足なのだろうか。

 

「あぁ、ここ最近忙しそうだったからな、今は寝させてやれ」

 

ハルはそう言ってフユを抱えると、部屋から出ていった。

 

「まぁ起こす理由はもう無いしそうするか、さて」

 

マチは酒のコルクを人力で抜き取ると、コップに注いでいく、不思議な臭いが鼻につく、これが酒か。

 

「なぁ、赤ずきんも飲んだことあるのか」

 

「えぇ、一度ね、意外と酒に強いことがわかったわ」

 

「ふむ、ならマチだって……ごくごく」

 

マチは喉を鳴らして、酒を飲み干す、喉にくる痛み、味は苦い、が、悪くない。

 

「ふぅ……なるほど、これはいけりゅ――」

 

――そこからの記憶は無かった。

 

 

「……うーん、頭が……痛い」

 

頭のズキズキとした痛みから、マチは目を覚ます、すると目に入ったのは、赤ずきんの横顔、次に自身の状態に気づいた……()だ。

 

「……は、え?、ん?、お?」

 

そしてマチは赤ずきんを抱いて寝ていた、うん、わけわからん、理解が追いつかない、何がどうなっているんだ!?。

 

「うぅん……あ、起きたみたい……ね」

 

赤ずきんは顔を赤らめて、しかしすぐにニンマリとした顔になる、な、なんだ、何があったというのだ。

マチは赤ずきんから離れ、床に落ちていた服を拾い上げてすぐに着た。

 

「あの、えっと……赤ずきんさん?、何があったんです?」

 

「うふふふ、まさかあんたがあんなにもねぇ」

 

「マジで何があったって言うんだ!?」

 

「そうねぇ、とりあえず他の人に聞いて回ったらいいんじゃないかしら、あたしからまず聞いてもよくわからないとは思うわよ」

 

え、なに、いろんなところ言ってんのマチ――駄目だ、まるで思い出せない、酒って本当に記憶とぶんだな。

 

「とりあえずまずはシンデレラから当たってみると良いわよ」

 

「そ、そうか……まぁいい、後でじっくり聞くからな」

 

「はーい、待ってるわー」

 

マチは急いでシンデレラのところに向かって走った、この無くなった記憶の間に何があったのか、聞き出さないとな。

 

 

 

 

 

 


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