あまり変わってないけどご容赦を(´・ω・`)
それから2ヶ月、マチは寝たきりになった、視子が言うと、あの状態でここまでこれたのが奇跡という見解らしい、事実、ベッドで寝た瞬間に、安心したのか指一本動かせなくなったからだ、火事場のバカちからってやつだね。
見舞いにシンデレラと赤ずきんがほぼ毎日訪れ、ハルや博士などもきている。
つうや人魚姫も助けてくれたお礼など述べてマチのところに訪れてくれる。
そして本来より1ヶ月早いらしい完治となって、マチは復帰した。
それを祝って、黎明の皆でパーティーを開いた、といってもピンク色のケーキを食べるだけだが。苦手だけどなぁ、ピンクケーキ・・・まぁ断れないわけだが。
「それじゃあ、皆で言おうか!、えっとこういうとき確か、そう!、退院!、せーのっ!」
「「退院!、おめでとう!!」
赤ずきんのタイミングで、皆声をあげた。
「あはは、ありがとうな、みんな、さてこれを食べるか」
3分ほどでケーキを食べ終わる、うーんこのクソ甘くてしつこい味よ、腹がふくれた辺りで、つうが話しかけてくる。
「んー?、なんだつう」
「……改めて、メルヒェンから、ナイトメアからぼくと姫を助けてくれてありがとう、だから今こそ言おうと思う、ぼくを弟子にしてくれ!」
その言葉に皆驚く、そりゃあそうか、だが、マチは笑みを浮かべて、つうの肩を叩く。
「いいね、寝たきりで身体がなまっていたんだ、存分に鍛えてやるよ」
「──!、ありがとうマチ──師匠!」
「マチでいいよ、博士、ケージを使っていいか?」
「あぁ、今きみの実力がどれほどが確かめておきたいしね」
「なら……あたしも混ざっていいかな」
赤ずきんが名乗り上げる、その顔は冗談ではなく、本気の目をしている。
「あんたばかりに無理をさせたくない、あたしだって強くなってナイトメアなんかも倒せるくらいになりたいの」
うーむ、決意は堅そうだな、断る理由もないし。
「おう、何人でもマチは歓迎するよ」
そして、本来メルヒェンと血式少女が戦うケージの中でマチと赤ずきん、そしてつうが相対している、マチは2本のマッチを持ち、赤ずきんはハサミ、見慣れたやつだな。
「そっちは本気でかかってくるといい、武器も自由だ、つうはもう貰っているようだな」
つうが持っている剣も赤ずきんのハサミと同じく本体は黒く、刃の部分は白い。
「いつでもこい、少しは本気を出させてくれよ」
「
それから一時間、赤ずきんとつうは戦ったが一向にマチに一撃をいれることができない、そのまま二人は体力が尽きて倒れる。
「ふむ、まぁまだこんなものかな、メルヒェンよりは楽しめたよ」
「ぐぅ……ぼくはまだ、まだいけるぞ!」
「あたしだって、まだ負けてないわよ!」
なんとか赤ずきんとつうは立ち上がったが、傷こそないものの、体力は限界で足は生まれたての小鹿のようになっていた
「二人とも足がガグガクでよく言えるね、今日はここまでだ、なに、時間はたくさんある、少しずつでもマチに追い付けばいい」
そう言って、マチはケージから出ていく、二人は悔しそう頭を下げ、そのまま倒れ伏した。
○
解放地区の一角、そこには大規模な孤児院があり、この街が沈んで十数年で、メルヒェンにより、親がいなくなった子供が増えていった、反対に子供を無くした親達が子供を保護し、親代わりとしてここで生きている。
そしてその孤児院で、特に愛されているのが、長女の親指姫、次女の白雪姫、三女の眠りひめ、そして、ミチルと千昭の姉弟が仲良く遊んでおり、大人達の心を癒していた。
「ふむふむ、ここがあの孤児院か」
つうと人魚姫が黎明にやってきて約一年、血式少女隊は既に8人にまで増えていた。
彼女達の正確な年齢ら不明だが、黎明が暫定的に決めた、現時点で最年長は11歳の赤ずきん、マチ、その下に9才のシンデレラ、6才のつう、人魚姫と続き、5歳の親指姫、白雪姫、眠り姫、三姉妹はその保護者から黎明のメンバーとなった、拾った時に目がピンク色になったことを黎明が聞き、博士自らが迎いいれた。
そして、今マチは教団なっているという孤児院に訪れていた、たった一人で、なんとかバレないようにシンデレラと赤ずきんに言っておいたが、露見する可能性は高いだろう、そしてマチはその教団の扉を開こうとした。
「あら、あなたマチだっけ、孤児院に何か用?」
マチは後ろを振り返る、そこには親指姫、白雪姫 眠り姫、そしてつうと人魚姫が立っていた。
「あー、いや、そのー……」
なんでいるんだよクソが、親指姫の疑問に、マチは予想外のことに言葉がでない、その様子に何か察したのか、親指姫が手を叩いて話し出す。
「わかった!、ミチルに会いにきたんでしょ?」
「……あー、うん、そうそう」
マチは話を合わせる、良かった、そこまで頭回るやつでなくて。
そしてマチは5人と一緒に孤児院に入り、ミチルと千昭
に会う。まぁ最初からの目的だし、一応良かったのかな?
「あら?、あなたは」
「ミチルだったか、マチはマチという、自他ともに認められた黎明最強だと思ってるよ」
自分で言っておいて恥ずかしく無いかだって?、1ミリもないね。
「わたしはミチル、あなた……ふぅん、」
ふむ、この子がミチルか、いろいろと謎なやつだ、そしてなんだろうな、どこか……うむ、とりあえず目的を果たすか、なにか察したような気配してるけど、まぁ、いいか。
「千昭、お前に少し話がある」
マチは千昭に近づいて、小声がそう言う。
「……わかった」
マチと千昭は孤児院の裏に向かって歩いていった、その様子を見ていた三姉妹は何かおかしな察しかたをしたのにマチが気づくのは後の話。
「……それで、なんの話だ」
「いやなに、話を聞いたんだよ、調査してるんだってね、千昭」
千昭は先程までより鋭い目でマチを見る、確実に警戒心が湧いたな、まぁそりゃあね。
「それで?、やめろとでも言われたのかな」
「いや、むしろ一人でくるつもりだったからな、その調査とやらに関わりたいんだよ」
その言葉に千昭は目を見開いて驚いたが、すぐに冷たい視線を向ける。
「駄目だ、この調査は危険を伴う、見ず知らずの人にこんなことさせられない」
だよね、マチがそっちの立場だったら同じ言葉を吐くと思う、けど理由はあるね。
「では理由を述べるか、一つは非現実感が味わえる、もう一つはお前に対してのメリットになるが、危険ならむしろマチをつれていくといい、最強だぞ、下手な危険なんてはねのけられる、そしてマチ自身も疑ってるのさ、この6年の間ずっとね」
千昭はその自信に満ちた態度と言葉に、諦めからかため息を吐き、手を差し出す。
「いいですよ、どうせ何を言っても無駄でしょうし」
「あぁ、断ろうがマチはその調査とやらに関わるつもりだしな」
こうして、マチと千昭は二人で教団と黎明の謎の調査が始まった。