マチのマッチの炎、それは普通に石の床や壁に擦れば付く、そしてもう一つ、自身の生命力によっても着火が可能、それはナイトメアすら殺せるが何本も使用しないといけないため確実性に欠ける、メルヒェンにも有効である、そしてもう一つ、それは生命力の火には本人の記憶、もとい願うものが映し出される、軽い幻覚とでも言うべき、それこそがマチの血式能力、ファイアビジョン、なぜ不死状態のナイトメアを殺せるのか、それは今のマチにも不明である。
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「さて、繁華街エリアを進んでいったわけだが、これはなんだ?」
千昭の調査隊と合流して、マチとシンデレラは繁華街エリアを進んでいった、そこには眼のようなものがあった。
「わかりません、ただ何かを監視する、というのはわかります」
「そうかそうか──じゃあ、聞いてみるか、今後ろからついてきていた人に」
「!?」
千昭と調査隊が驚き振り向く、そこには……博士が立っていた。
「……へぇ、一人できたんだ、博士」
「なに、きみたちがメルヒェンを掃討してくれたおかげで楽できたよ、さぁマチ、今すぐ帰ろう、きみであってもナイトメアには苦戦する、それにスナークが現れては」
「そうだね、では今ここで倒すか、そのスナークを」
「マチ姉、それはどういう?」
シンデレラはなにかなんだかわからず困惑している。
「ほう、つまりきみがそういうのは、ここにスナークがいる、と、言ってるのかな?」
「はい」
「マチ、きみはどこまで知ってるんだい」
「そうだね……では一つ、勝手に入らせてもらったことがあってね、フユさんにわがまま言って、最初は鍵かかっていて入れなかったけど」
「ふむ、それはもしかして、モニター室かな?」
「正解、で、今ここにある眼、モニター室にある映像のやつと同じ場所なんだよね」
「……それは前に調査」
「あぁ、そういうと思ったよ、ただ、なんで破壊されないのか疑問が起きちゃうんだよね」
「……」
「ついでにもう一つ、博士、これなーんだ」
マチは懐から何かの機械を取り出す、それを見た博士は目を見開く。
「ナイトメアを倒した後にさ、そいつがきたところを戻っていったんだ、そしたらこんなものが落ちていてな、フユさんが言うには昔人と人どうしが遠くから会話するための装置、たしかトランシーバーだっけか、そこから聞こえたのが……あなたの声なんだよ」
「──やれやれ、行動を急ぎすぎたかね、つまりきみは10歳のときから私を疑っていたのか」
「大丈夫、それはあんたに会ったときから、会ったやつ全て疑っていたよ、確証がとれれば信頼するがね」
「あの、わたくしは」
「もちろん信頼してるよ」
シンデレラは一瞬顔が曇ったがすぐに笑顔になった。
「……とりあえず、あんたがスナークでなくても、あなたが裏切り者なのはここに来ていることでほぼ確定なんだよ」
「……やれやれ、ここまで頭が回るとは、本来ならシンデレラにやらせるつもりだったが、わたしはね、こんな始まってすらいない段階で死ぬわけにはいかないのだよ」
博士が指を鳴らすと、何かが近づいてくる音が聞こえる。
「……千昭、狙いはお前だろう、そしてマチも含まれている……さて、赤ずきん、お前はどっちにつくんだ」
「!」
マチは博士の後ろからついてきていた赤ずきんを見る。
「おぉ、赤ずきん、お前まできていたのか」
「……お父さん、本当に、本当にスナークなの?」
「──あぁ、この際だ、ここにいるやつらは皆死ぬのだから見せよう」
博士、いやスナークは本来の姿に変わっていく、白い姿の怪人に。
「それがあなたの本当の姿か」
マチは背中のマッチを手に持ち、臨戦態勢に入る。
「さぁ!、こいナイトメ」
突如、スナークの身体が頭だけ残して、凍りつく。
「ガッ!?、こいつは──なにを──」
「……本当にバカなやつだね、お前の出番の世界ではないのにさ」
マチは何か、言い表せない悪寒が走る、今の自分には勝てない、そのようなものを空から、それは空中から飛来し、ゆっくりとスナークの側に降り立つ。
その姿は全身がスナークのように白いが、冷気を纏い、ドレスのような物を着ており、顔は右半分が鏡のようなもので覆われている、左の目からその冷気のような冷たさはなく、むしろ優しい眼差しをマチとシンデレラに向けている。
「あなたは……」
「ワタシは、ワタシはゲルダですよ」
「ゲルダ!?、何故だ!、貴様は既に死んでいるはずだ!」
「スナーク、あなたには2つの選択肢がある、一つら心情を曲げず、このままワタシに殺されるか、黎明から抜けてこの世界と共に生きるか」
「……ぐぅ」
「選べ」
そうこうしてると、ナイトメアがマチ達の目の前に現れる。
「くっ、来たか、マチが相手する、お前らは」
「大丈夫だ、支配権は今はワタシにある」
ゲルダは手を下ろすと、ナイトメアは平服のように頭を下げる。
「なっ!?」
「驚いたかなスナーク、もうアナタには戦力はいないのだよ」
「ぐっ、赤ずきん!、お前は私についてきてくれるだろ!」
「あたしは……あたしは」
赤ずきんが言い淀んでいると、マチが口を開く。
「赤ずきん、お前の選択だ、どちらを選んでもマチは恨まない」
「マチ……うん、決めた、いや決まってたわ」
赤ずきんはスナークのところ──を、通りすぎ、マチの横に立った。
「あたしは、仲間をとるわ、スナーク、いやお父さん」
「──そうか」
「さぁ、スナーク、潔く死ぬか、共存の生か、選べ」
「──わかった、共存を選ぼう」
「そうか、では」
ゲルダが指を鳴らすと、氷が砕けて、スナークは自由になる、そしてスナークの姿は再び十島博士のものとなった。
「私は黎明を抜けるよ」
「お父さん……」
スナークは無言でこの場から去っていった。
そして、ゲルダはマチ達のほうを見る、調査隊は武器を構えるが千昭が手で制する。
「驚かせてすまなかったね、今は敵対する気はない、ナイトメアも帰らせる」
ゲルダがそう言うとナイトメアは再び奥に消えていく。
「……あなた達は何者なんだ」
「わかりやすい言い方をするなら異星人かな、今の状況を作り出してるのはスナークが滅んだワタシ達の星の種
本来人を滅ぼすはずだったらしいけど、ジェイルは共存を選んでいる」
「なるほど、お前の他に仲間はいるのか?」
「そうだね、まぁ言ってしまっていいかな、一人だけ言っておこう、ハル、アナタ達の武器を作った人だよ」
「やっぱりか……それで、この後マチ達はどうすればいい」
「出来れば帰ってほしいかな、今アナタ達が進んでも、勝てないし、あぁ、それと千昭、ミチルちゃんはもう大丈夫だよ」
「それはどういう?」
「それは会えばわかるよ、さて、ワタシの支配権も長くない、早く帰られよ」
「……わかった、あえてその支配してるやつのことは聞かないさ、帰るぞ、シンデレラ」
「わ、わかりましたわ」
その後、マチ達は襲われることはなく、無事黎明に帰ることができた。他の異星人の謎を残して
はい、もう1話続きます、次で本当に最後に……なるといいなぁ