神獄塔メアリスケルター 獄中童話炎日譚   作:謎のコーラX

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一応最終回です


第8回

マチ達は信頼できる人達を集めて、研究室に集まった、集まったのは今いる血式少女全員、そしてハル 視子、フユ、教団のミチルと千昭の5人がここいる、その内容はもちろん博士がスナークだったこと、ゲルダという謎の氷の怪人が現れたことを話した、内容を聞いた面々は皆驚きや困惑の表情を見せている、今まで一緒に脱獄を目指していたのだから当然ではあるが。

 

「……まぁこんな感じだ、独断専行してすまないとはマチは思ってるよ、でもこれでいままでマチが10の時に8人もいたのに脱獄を進めなかった理由は明白ではある、そりゃあ計画に支障をきたし、自分を護ってくれるナイトメア殺せるやつがいるんだから、進められないよな」

 

「それって博士、もといスナークは弱かったと?」

 

「見た感じそうだと思うな、視子さんでも頑張ればいけるかもよ」

 

「それは過小評価すぎるわね、それにしてもいったいどうするつもりだったのかしらね」

 

「それについては、ハルさんに話してもらおうかな」

 

「……ゲルダのやつがいってんだな、俺も異星人だって」

 

それを聞いて、血式少女達は武器を向けるが、マチが制する。

 

「大丈夫だ、本当に敵ならもう少し動きがあったさ、マチから見て信頼できるやつだよ」

 

「そりゃあ怪しい行動なんてないよな、俺はただ見ていただけだからな、スナークの正体を知っていても」

 

「で、スナークの目的は?」

 

「……最初に言っておくがジェイルの監獄塔についてだ」

 

ハルが言うには、監獄塔 ジェイルは月に触れることで白い核を作り出すらしい、それはありとあらゆるものに擬態し、世界を塗り替える力を持っている、それを聞いたつうとマチは頭に頭痛が走った、が、すぐに治まった。

 

「大丈夫?、おつうちゃん」

 

「大丈夫です姫、大丈夫てす……」

 

「マチ?」

 

「こっちも大丈夫だ赤ずきん、頭が痛い話だと思ってな」

 

「それは信じていないのか?」

 

「大丈夫、本当だと思ってる……一応聞いておくけど、ゲルダの正体も知ってたり?」

 

「残念ながらそれは本人から口止めされてる、言うわけにはいかないな」

 

「あぁ来てたのか、残念、さて、こういう話をしにきたわけではないんだよな、で、どうする、黎明のトップいなくなったわけだけど、たぶんいないと一般人てんやわんやだぞ」

 

「はいはーい、ミチルから提案があります」

 

最初に名乗りだしたのはミチルだった。

 

「姉さん、もう大丈夫?」

 

「えぇ、靄が晴れた気分です、親指姫達には心配かけましたね、さて、一つ提案なんですが、マチが黎明のトップになればいいと思います」

 

「──は?」

 

「うん!、それはいいわね!、マチなら納得できるわ、あたしは」

 

赤ずきんが賛同すると、他の血式少女も賛同していく、それにマチはあたふたしながら反対する。

 

「いや待ってくれ!、マチにはそんな器ないし、一般人には嫌われているから認められないから、なるなら視子さんじゃないか?」

 

「私は──うん、昔なら喜んでいたでしょうけど、わたしでは不十分よ、なるなら……フユ、あなたよ」

 

「──ん?、え?、へあっ!?、わたし!?」

 

ふられるとは思ってなかったのかぼーとしていたフユは驚いて変な声がでた。

 

「あー、フユさんね、一般人からも受けがいいし、研究者としても一流、うん、フユさんならマチも納得できる」

 

「あたしもいいわよ、早いメルヒェンの倒しかたとか、いろいろと教えてくれたし」

 

「わたくしも賛成ですわ、たまに励まされたりしてますし」

 

「ぼくもいいよ、姫共々最初の生活のときアドバイスもらっていたし」

 

「おつうちゃんが言うなら私もいいよ」

 

「私もいいわよ」

 

「白雪もいいですよ、爆弾の改良に手伝ってもらってますし」

 

「ん……ボクも」

 

「わらわはマチさんが言うなら賛成しますー」

 

血式少女皆賛成してくれた、フユはため息を吐きながらハルを見る。

 

「俺もいいぜ」

 

「……そっかー、うーん……はぁ、わかったよ、私がやりますよ新しい黎明の長を」

 

その後、博士は行方不明になった、フユが黎明の新しい長になったと報じて、しばらく大忙しになった。

それが落ち着いたある日、フユとハルは二人だけで夜の黎明本部の屋上にいた。

 

「……ここなら誰も来ないぜ」

 

「えぇ、ここでならゆっくりできるね、話を」

 

「……これもお前の計算通りか、()()()

 

「……そうね、長になるのは予想外だったけどおおむね、スナークを追放できたわ、予定通りに」

 

「それは良かったな、それにしても殺さなかったのはお前らしくないんじゃないか、昔のお前ならそのときに一瞬で殺っていたはずだが」

 

フユは少しうつむき、そして笑みを浮かべ顔を上げる。

 

「生物は変わるものだよ、どんな生物でも、適応するために」

 

「そうか、本当にお前は変わったよ、ゲルダ、いやフユ。それでこれからどうするつもりだ、スナークはいなくなり、これから本格的に白い核、ウィッチクラフトを誕生させるか」

 

「うまくいけばね、全てが、ただそううまくはいかないと思うわ」

 

フユの顔が曇る、何か計算できないものがあるからだ

 

「……いるんだな、お前の他にも()()したやつが」

 

「さぁね、ただ最近になって人の動きもメルヒェンの動きも怪しいからね、何かが動き始めてると見ていいわ」

 

「……どちらも更に頑張らないとな」

 

「えぇ、これから大変になるわね、お互いに」

 

二人だけの夜は更けていった。

 

 

それから数年が経過した。

 

「赤ずきん、シンデレラ、そしてマチ」

 

「なんだ、マチ達を呼び出して」

 

すっかり成長した3人、赤ずきんは黒の制服のフードをいじり、シンデレラは髪を整え、マチは寝不足からかあくびをしながら聞いている。

 

「元街道エリアのダンジョンに行ってた調査隊が戻ってきたの。報告によ?と、そこに囚われている人々の中にいるかもしれないの、血式少女が」

 

「ほう、ついに10人目か」

 

「本当に!?」

 

「それは楽しみですわね」

 

目を輝かせる赤ずきん、手を合わせニヤニヤしてるシンデレラ、靴を鳴らすマチ、血式少女。メルヒェンを倒せる新たな仲間、妹のような存在。

 

「まだわからない。だから確かめてきてほしい、あなた達3人でね」

 

「わかった、それで、見分け方は?」

 

「このメルヒェンの血を噴射するスプレーを1人1本ずつ持っていって。これを浴びせれば、目がピンク色に光れば血式少女だから、たぶん」

 

「見つけたらどうしますの?」

 

「もちろん、連れて帰ってきて」

 

「わかった、マチ!、シンデレラ、いこう!」

 

嬉しそうに答え、赤ずきん達はメルヒェンの血が入ったスプレーを受け取り、赤ずきん自分の身長ほどの大きなハサミを抱え、シンデレラは左右違う形の具足をはき、マチは大きなマッチ2本を持って走り出す。

 

その背中を見送り、フユは建物の屋上へと登った。

遠くにそびえ立つどこかおかしい監獄塔を見上げる。

 

(さて、あれから皆力をつけた、そろそろ本格的に動いても良さそうだな、メルヒェンを殺し、核を破壊し、ナイトメアを殺し……そして、塔を伸ばして天幕を破り、ウィッチクラフトを誕生させる)

 

それが、フユの、黎明が目指す悲願。

 

(ひた走れ、血式少女たち。日を差す場所に向かって)

 

フユは天高く腕を上げ、白い月を握りつぶすように、拳を握った。

 

 

新たなる脱獄劇、新たな役者を加え、血塗られた少女たちの、最後の脱獄劇が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、最後まで見ていただきありがとうございます、続きは明日か、もしくは一週間後かもしれません、もとは不定期でしたし、本編の前にオリキャラの設定のせるかもです
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