これからも週一ペースで投稿できるようにします。
それでは本編です。(短いけど)
(・・・ここはどこだ?)
辺りを見わたすことで少しずつ自分の置かれた現状が理解できた。
なんせ上空4000mの地点に投げ出されていたのだから。
目に映るのは広大な自然、天幕に覆われた未知の都市、そして世界の果て・・・
これで彼は完全に理解した、ここが今までと全く違う世界であることを
気持ちの半分は驚愕、困惑に染まっていた。しかしもう半分ではこの世界に見惚れていた。
彼は魅了されていたのだ。動物達が地上を走りまわる、ごく自然な情景に。
今まで暗部から見えていた醜い世界とは雲泥の差まさに天国と地獄だ。
しかしこの光景もいい事ばかりではないようだ。
なぜなら、あまりの感動に自分の置かれた現状を脳裏の端にどけてしまったのだから。
自由落下している者を待つのは地上なのだから、幸いなことに〔?〕彼らを待っていたのは固い地面ではなく大きな湖だった。
彼らは抵抗虚しく湖には高い水柱が作られたのだった・・・
なんとか水中から脱出して〔前回より能力は使いっぱなし〕電極を切ると
「・・・・・・・・・・じゃねえかのか。」
「・・・・・・・ないもの。」
二人の男女が愚痴をこぼし合っていた。
先ほどから『彼ら』と表現していたとおり落下していたのは
彼を含めて4人と一匹がこの場所にいた。
一人は乱暴な言葉遣いで、いかにも問題児という雰囲気の少年
一人は上品な言葉遣いで、いかにもお嬢様という雰囲気の少女
この二人が今ほど愚痴を言っていた奴らだ。
さらに体についた水をバサバサと払っている猫が一匹
その猫に小声で話しかけている小柄な少女が一人
そんな風に観察していると、いつの間にか自己紹介となっていた。
「逆廻十六夜だ」
「久遠飛鳥よ」
「春日部耀・・」
説明通りの順番で自己紹介が進んでいった。
「・・・あなた怪我してるの?」
ふと猫を抱えた、春日部と言う少女が尋ねてきた。
まぁ杖をついているのだから疑問に思うのも無理はない。
「まだあなたの名前を聞いていないわね」
視線が集中していた。今までも敵意、殺意、憎悪で視線を向けられる事はいくらでもあった。
しかしこんなふうに好奇心で注目されることはいつぶりだろうか
不思議なことにこの空間は居心地が良かった。
「別に怪我をしている訳じゃねェ歩行障害があるだけだ。」
何年ぶりだろう皮肉もこもっていない純粋な自己紹介なんて
「
なぜだろう空間が一瞬で静寂に包まれた。
「厨二病?」
「もやし?」
今まで心の中を渦巻いていた謎の感動は消え失せてしまったようだ。
「ブッ殺すぞお前らァァ」
経験したものなら分かる、自分が馬鹿みたいに思えるそんな気分だった。
なおも逆廻と久遠に弄られるなか、春日部一人がなにか言いたそうな目で彼を見ていた。
申し訳ございません。
感想でいただいた代理演算についてですが3、4話ぐらいになってしまうと思います。
今回も誤字脱字報告お願いします。