問題児達と第一位が異世界に来るそうですよ   作:デクナッツ

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たくさんの感想ありがとうございました。
とても参考になり、これを糧に頑張っていきます。



第五話 元魔王ロリッ娘BBA

「このお馬鹿様方!」

 

黒ウサギの叫びがやかましい。

 

しかしこれでは敬っているのか、罵っているのか判断できない。

 

「あなた方は馬鹿ですか、馬鹿なのですか、馬鹿ですね!」

 

どうやら罵っているようだ。

 

「ヤハハ。いいじゃねぇか減るもんじゃないんだから。」

 

先ほどから黒ウサギが怒っているのは俺達がギフトゲームを設定したかららしい。

 

「十六夜さんは黙っていてください。このギフトロールを見たらわかります。かなり危険なゲームになる可能性だってあるんですよ!」

 

 

 

ギフトゲーム「処刑か黙秘」

 

プレイヤー

久遠 飛鳥

春日部 耀

一方通行

ジン=ラッセル

 

クリア条件

ガルド=ガスパーの打破

 

詳しい内容は当日本拠に記載

 

 

「ふ〜んこれって危険なのか。」

 

「何を言っているの私達が虎一匹程度に負けるとでも。」

 

坂廻の今の言葉を挑発と受け取ったらしい。

 

「確かに負けても黙秘を約束させられるだけです。」

 

このゲームは名のとおり勝てばガルドの死亡。負ければガルドが自白した事を今後一切口にしないという契約で行われる。

 

「しかしよく見てください。このゲームは敗北条件すら書かれていません。」

 

「こちらの全滅が敗北条件かもしれねぇってことか。」

 

つまり降参は認めないということ

 

「それこそ問題ないわ。正直一対一でも負けないもの。」

 

確かに久遠のギフトで支配すれば勝利だ。

 

「いえ。もしかしたらクリアに制限が掛かるかもしれません。例えば時間制限だとか。」

 

「それは違反にはならないのか?」

 

どうやら黒ウサギはゲームの審判権限というのを所持しており、ゲームが正当かどうかを確認できるらしい。

 

「あまりに報酬と釣り合わなければどうにかなるかもしれません。でも今回は報酬にガルドの命が入っているので多少の無茶は通ると思われます。」

 

それは参った。少しでも長引くルールになるだけで一方通行は敗北に近づく。

 

(少なくとも電極のバッテリーはどうにかしねェとなァ)

 

「ごめん僕のミスだ黒ウサギ。来たばかりの久遠さんに任せっきりだったから」

 

確かにあの場でジンだけはゲームについて多少の知識はあったのだから。

 

「い、いえ済んだことは仕方ありません。それよりもゲームをどうするかです。」

 

流石にジンくんを虐めるのは気が引けた。黒ウサギだって問題児に囲まれながら他に気を使えるかと言えば即答はできない。

 

「しっかし一日そこらでできることなんてたかが知れているだろ。」

 

「はい。そこで黒ウサギに提案があります。なるべく十全にギフトを使えるように自分のギフトについて知っておいて損はないと思います。」

 

そこでと黒ウサギが何処かの方向を指差し

 

「ギフトを鑑定しに行きましょう。」

 

この言葉にいい顔をする問題児は例外なくいなかった。

 

「じゃあ僕は先に本拠に帰っているよ。」

 

ジンを除いた一行で鑑定へと向かった。

 

そして歩くこと数分、『サウザンドアイズ』というコミュニティの前まで来ると人悶着行われた。黒ウサギと久遠と店員によって。

 

「うちは時間外営業は行っていません。お帰りください。」

 

「なんて商売魂が腐った定員なの。」

 

「全くです。というかまだ五分あるじゃないですか!」

 

「そうですね箱庭の貴族たるウサギを愚弄する訳にはいきません。では確認までにコミュニティの『名』と『旗印』を提示してください。」

 

これは新手のいじめなのだろうか?

 

「うちは『ノーネーム』っていうコミュニティなんだが。」

 

「はいどちらの『ノーネーム』ですか?」

 

飄々とした態度の逆廻だったが話の全容を理解して肩をすくめてしまう。

 

勝負あったか、という顔の店員と悔しさでにじめる顔の黒ウサギが対照的だ。

 

ここは少しお話(脅し)をしようかと思いゆっくりと前に出ると、奴が現れた。

 

「く・ろ・う・さ・ぎぃぃぃぃぃ」

 

それは店内から出てくると黒ウサギの豊満な胸に幅跳びの選手顔負けの水平ジャンプで飛び込んだ。

 

「ぎゃゃゃぁぁぁああああ」

 

黒ウサギの絶望の顔と店員の呆れた顔は少しばかり似ていた。

 

「なぁ店員あれはこの店のサービスなのか?それなら俺はほかのパターンで。」

 

「断じて違います。」

 

二人とも割と真剣に話していた。内容はともかくとして。

 

「それなら俺は違う幼女でェ頼もうかァ。」

 

「黙れ」

 

店員の態度は客に対してどうなんだろう。

 

「いやはや黒ウサギの胸はやはり揉み心地が違うのお。」

 

ある程度触って満足したのか。それはようやく黒ウサギから離れた。

 

「すまんの。そこの店員の非礼は詫びよう。よかったら店に入ってくれ。」

 

「しかし白夜叉様・・」

 

「『名』がないと知って聞くなど、嫌がらせにも程があるじゃろう。」

 

どうやら上下関係はしっかりしているようだ。

 

分かりましたというと店員は店へと案内した。

 

一方通行も最後についていくと、

 

「待てそこの白いの。」

 

さすがにこの年の奴に命令されるのはいい気分にはならない。

 

あぁと振り返ると、

 

そこには先ほどからいるのは別人の奴がいた。

 

訂正しよう。姿形は全く変わってない。しかしそこにいる奴のオーラはエイワスに匹敵する程濃密で強大な殺気で覆われていた。

 

「次にここの店員に手をあげようとすれば、それ相応の罰を受けてもらう。」

 

常人では精神が病んでしまうほどの恐怖。それが一人から発せられた。

 

「フヒッハハアァァハハハハハァァ」

 

これは一方通行(アクセラレータ)の笑い声。周りから見れば狂ってしまったと思われるだろう。

 

しかしこれは喜びの笑いだった。当たり前に強敵がいることに。

 

今まで彼は頂点。小細工や対自分用の能力に屈することは学園都市でもあった。しかし真正面から彼を打倒できたのは一人の無能力者と一体の天使だけだった。

 

しかしそれに匹敵する奴にそう簡単に会える世界。

 

ここならば一方通行は普通に生活を送れる可能性がある。

 

彼が望んでいた普通を掴めた喜びが彼を充満していた。

 

しかし喧嘩を売られたのだから、しっかりお返しをしなければならない。

 

「っハハハあーーあ。なぁ」

 

彼の発していた雰囲気がガラッと変わった。

 

「忠告ありがとよ。だが次に仲間を侮辱されたら。俺もどォなるか分かんねェぞ」

 

これは宣戦布告。自分より遥か強者への。

 

「ふふっ覚えておこう。」

 

踵を返して彼は店内へと入った。

 

 




前回の後書きを完全に無視する形になり、
誠に申し訳ございませんでした。
(一応白夜叉は出ましたが・・・)
尚ガルドのゲームは名前こそ違いますがルールとか変わりません。
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