詭弁ですよ!ヤオヨロちゃん!   作:名は体を表す

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ド下ネタ注意。


週に何回してんの!ヤオヨロちゃん!

 俺の発言で放課後のクラス全体が凍りつく。

 

「……はい?今、なんと仰いました?」

 

 凍りついた世界の中で一番始めに動き出したのは、俺のパートナー(会話相手的な意味で)の八百万百ちゃん。同年代と比較しておっぱいが目立つお嬢様可愛い女の子。

 

「だから、週に何回オナニーしてんの?」

 

「貴方は何を言ってますの?」

 

「えっ、聞こえなかった?じゃあ大きい声で……モモちゃんはぁ!週にぃ!何回「そういう意味ではありません!!!」ぎゃふん!非暴力不服従!!」

 

 思い切り(優しく)ビンタされて机に倒れ込む。愛が……痛い……!

 

「変な事言わないで下さい!あ、愛だなんて……」

 

「そんな!?俺とモモちゃんの仲じゃないか!互いの身体をむさぼり合うほど深い仲じゃないか!!」

 

「誤解を招く言い方しないでもらえません!?」

 

 クラスがざわめく。まさかあの副委員長がそんなぽっと出の男と爛れた仲だなんて予想だにしなかっただろう。さっきからクラス一のオチビがスゴい目で俺を睨み付けてきてる。

 

「そんな言い方ではまるで私達が、ふ、ふ、不埒な交際をしているようじゃないですか!!」

 

「不埒な交際って?具体的に教えて!」

 

「うるさい!」

 

「痛い!それでも僕はやっていない!」

 

 本日二度目のビンタ。かの有名な宗教で右の頬を打たれたら左の頬を差し出せって言うし、まだまだセーフ。

 

「とにかく、私達はそんな不健全な関係ではありませんから!クラスの皆様に変な誤解を与えないで下さい!」

 

「そうだね!俺達はお互い()()身体だもんね!」

 

「な、何か気に障る言い方ですわ……」

 

 そう、俺達はヴァージン。

 互いの身体をむさぼり合うというのも、ただ俺が昔弁当を忘れたときにヤオヨロちゃんの『個性』由来の食べ物を食ってたってだけだし。

 ……ちなみに、ヤオヨロちゃんの『個性』は自分の脂肪を様々な物質に変える事が出来る超有能個性だ。ぶっちゃけ宝石や貴金属類を産み出せば巨万の富が得られるだろうに。そんな『個性』なのに昼飯を忘れた俺に食わせるために『個性』を使ってくれるヤオヨロちゃんマジ天使。

 ヤオヨロちゃんの『個性』は脂肪を使う、そしておっぱいは脂肪。つまり俺はヤオヨロちゃんのおっぱいをお昼ごはんにしていた?なんだ俺は勝ち組じゃないか。

 

「うっ……何故か寒気がしますわ……」

 

「大丈夫かモモちゃん!裸で暖め合えば寒さを凌げるらしいぜ!」

 

「服を脱いで近づいてこないで下さいませんこと!?」

 

「えっ……じゃあ服着たまま抱きつけって?」

 

「どうしてそこで心底不思議そうなお顔をするんですか?」

 

「逆に聞くけど、服着たまま抱きつくのっておかしくないの?」

 

「えっ……?えっ……その……」

 

「服着て抱きつくなんて変態行為だよ!エッチ!」

 

「えっ?えっ?私が悪いのですか……?」

 

「深く傷つきました!責任とってください!」

 

「えっ、あ……、ごめん……なさい……」

 

「んーヤオヨロちゃんのかわいさに免じて許す!」

 

「ありがとうございます……?」

 

「ヤオモモ、良いように騙され過ぎ」

 

 俺達の会話にジロちゃんが口を挟む。

 

「落ち着いてよく考えてヤオモモ。服を着たまま抱きついたらセクハラだけど、服を脱いで抱きついたらただの犯罪行為だよ?」

 

「…………また騙しましたわね詭弁さん!!」

 

「はぁい!貴方だけの詭弁ですよ!ヤオヨロちゃん!」

 

 ヤオヨロちゃんの混乱グルグル目可愛い。好き。

 

 閑話休題。

 

「で!だ!よ!!モモちゃんは週に何回オナニーを__」

 

「ですから!アナタは!どうして!そんな!おはなししか!出来ないんですか!?」

 

「痛い!痛い!往復ビンタは痛い!」

 

 ヤオヨロちゃんの両頬が真っ赤に染まる。そして俺の両頬が真っ赤に腫れあがる。この違いはなんだ。可愛さか。なら仕方ない。

 

「そんな変な話かなぁ?」

 

「どう考えましても変でしょう!?」

 

 痛みでじんじんする頬を抑えながら、極力真面目な顔でヤオヨロちゃんの眼を見る

 

「モモちゃん。じゃあ聞くけど、友達に好きな食べ物を聞かれたら普通に答えるだろ?」

 

「うっ……(じっと見つめられると恥ずかしいですわ……)それは、まあ……」

 

「例えば友達が寝不足で、寝ようにも寝られないような不眠症に悩んでたら、寝る前にこの音楽を聴いた方がいい、この枕が寝やすくてオススメ、みたいな事を言うだろ?」

 

「そう、です、ね……」

 

「友達と普通に食欲、睡眠欲の話をするなら、最後の三大欲求の性欲のはなしだって普通にするだろ!」

 

「そ、そうなんです、か……?」

 

「いや、ンなわけ「そうだよ!それが庶民一般人の会話ってもんだよ!!」

 

 ジロちゃんの口を塞ぎながら大きな声を出す。余計なことを言われる前に畳み掛けるんだよホラホラ。

 

「『あの女の子可愛いよな!!』とか、『やっぱ男は顔よね!』とか話すだろう!男が数人集まれば女の子のおっぱいやお尻の話しかしないし、女が数人集まれば彼氏の性癖の話しかしない!違うか!?」

 

「そ、そうなんですか!??」

 

「そんなわけ無いじゃん」

 

「お前バンド仲間とファックしてるだけだもん"ン"ン"ン"!!??」

 

 ジロちゃん、心臓に耳をぶっ刺すのは止めよう。俺、死ぬよ?

 

「死ね」

 

「死なん!とにかく同性集えばシモ話しかしないのは天地開闢自明の理!何故ならそれが手っ取り早く自分と相手のハートをぶつけ合って仲良くなるこぬゅみゅけーしょんだからだ!」

 

「今噛んだ「噛んでない!」噛んだよね「噛んでない!」

 

「そ、そういうことですか……」

 

「そうだよ!俺はもっとモモちゃんと仲良くなりたいんだ!互いを知っていきたいんだ!」

 

「詭弁さん……!」

 

「おい、良い話に持っていこうとすんな!ヤオモモ、コイツただの馬鹿だからね!?」

 

「今良い雰囲気なんだから、空気読めよジロちゃん"ン"ン"ン"ン"」

 

「いいかげんに怒るよ?」

 

 心臓が破れそう。

 

「ど、とにかく、だ……仲良くなるなら、おハーブティーの話じゃなくてもっと下世話な話が良い……。そう、俺と練習しよう!」

 

「もう復活したし」

 

「詭弁さん……ありがとうございます!私、もっとクラスメイトの方々と仲良くなりますわ!」

 

「その意気だぜモモちゃん!早速会話トレーニングだ!さあモモちゃん、リピートアフターミー!『へいYou!君デイリー任務何回ヤッてんの?』」

 

「へ、へいゆー、きみでいりーにんむなんかいやってんの……あの、デイリー任務とは一体?」

 

「隠語だよ隠語!何回オナってんのってドストレートに聞くのは恥ずかしいだろ?」

 

「お前最初のやり取り覚えてる?」

 

 ちと黙れジロちゃん。

 

「そ、それは隠語と淫語をかけていらっしゃいます、の……?」

 

「えっ」

 

「えっ」

 

「…………あ、うん。あ、あ~なるほどね、あー、えぇ~、ん~……えっ、マジで言ってんの?ド天然かよ」

 

「聞かなかった事にしてくださいましッッッ!!!!」

 

 耳まで真っ赤にして教室から逃走したヤオヨロちゃん。やだぁ……可愛すぎて萌え死しそうだよぉ……。

 

「ちなみに俺はウィークリー任務で10回以上かな」

 

「聞いてないし……一日一回以上シてんのかよ」

 

「やだ、すぐ分かっちゃうなんてジロちゃんエッチ」

 

「死にたいのね?」

 

「最近のトレンドはイヤホンコキかな!とある可愛い子を思いながらするとめっちゃ濃く出るんだよね!」

 

「だから聞いてないって言ってるでしょ!!!」

 

「ん”目”がッ”」

 

 ジロちゃん、目はダメよ……。

 

 

 

 

 後日の話。

 

「あ、あの、アシドさん……!デイリー任務は何回行っているんでしょうか……!」

 

「……へっ?」

 

「あ、あ、あの、その、すみません何でもないです!忘れてくださいませッ!!!!」

 

「えっ、あっ……行っちゃった。で、デイリー任務……?

 

 

 

 

 

「…………はへぁ↑????!??!?!?!???/////」

 

 





先生「詭弁、ちょっと来い」



明日めっちゃ早いのに何書いてるんだ、俺。



・詭弁答弁 個性:口八百万丁
 イケメン、金持ち、高身長、んでオープンスケベ。ヤオヨロちゃんとは幼馴染。モテる男だが性格で全部台無しにしている感もある。モモちゃん大好き。
 個性は口が達者になる。異常。
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