詭弁ですよ!ヤオヨロちゃん!   作:名は体を表す

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さて、このままだとミルコに詭弁君のニンジンがモグモグされそうですね。ヤオモモ、ピーンチ。



生存競争ですよ!ミルコさん!

 気がつけば、いつの間にやら私服に着替えてるミルコが匂うだち……もとい仁王立ちしていた。

 

「起きたか。まあテメェの力量はだいたい理解した。これからは多少マトモなサンドバッグにしてやるから覚悟しとけ」

 

「サンドバッグになるのは確定っすか」

 

「まず、テメェの弱点は即効性が無い!基本的に二人以上で組んで動くことが前提だろうが、ソロ活動()()()()()()に現場で発言力はねえぞ!」

 

「……はい!」

 

「良し!いい返事だ!私とテメェとはタイプが違う!戦いで教えられることは全然ねェからとにかく実戦だ!いいか、テメェは私の攻撃を全て避けて、私に触る事を意識しろ!」

 

「避けて、触る……ですか」

 

「そうだ。お前、人を本気で殴った事無いだろ」

 

「……はい。分かるんですか?」

 

「ッたりめえだ。それで体育祭負けただろお前」

 

 やっぱ分かる人には分かるか。俺は誰かを本気で殴った経験はない。少なくとも、脳のリミッターを外している時に誰かの身体を直接殴った事はない。

 

「本気で殴った経験が無ければ、手加減が出来ない。手加減出来ないから、殴れない。だからまずはリミッター外した状態で、相手に触る事から始めろ」

 

「うーん流石プロ」

 

 正直、サンドバッグにするって聞かされた時はなんて脳筋なと思ったが、実際にはしっかり考えてあるんだな。

 

「テメェ今すげェ失礼な事を考えてるな?」

 

「ははは、ミルコって見た目以上に考えて動いてるんですねえー」

 

「よぉしテメェそこを動くなよ」

 

「お断りします!」

 

 ミルコの飛び膝蹴りが顔面に飛んでくるが、しゃがんで避ける。やはりまだ調子が戻ってないのか動きにキレが無い。

 そのまま潜るようにミルコを遣り過ごし、後ろから抱きつくように触れ……

 

「そう易々触らせるかよ!」

 

 ミルコが空中で縦回転し、伸ばした脚で俺を踏みつけるように再度跳躍する。そして少し離れた場所に着地したと思ったら、すぐに俺に向かって跳躍する。

 

「っ!ウサギだけに跳ねるのがすブッッ!!」

 

「はっはァ!くっちゃべらなきゃ発動しねぇなら喋る間無く攻めりゃ良い!私がヴィランなら喉を潰してヤるところだ!」

 

「怖いこと言うの止めて!!」

 

 んまぁー確かにミルコの言う通りだ。個性が強力なら、発動自体を抑えりゃいい。実際ヤオヨロちゃんとのヴィジランテデートの時も、無力化する際に個性に関係ありそうな所はガッチリ縛ってたし。俺の場合口を抑えられたらそこまでだ。

 

 ンだからって履いてた靴投げる!?凄い芳しい匂いでむせそう。

 

「オラオラァ!!さっきの威勢はどこ行ったァ!!?」

 

「口まわりばっかし狙わないでくれませんこと!?」

 

 靴を脱いで、ムレッムレの足先が俺の口……つまり鼻先を何度も掠める。掠める度にミルコの足の匂いを嗅がされる訳だからもう色々としんどい。発狂しそう。俺の詭弁君がスタンダップトゥーザビクトリーしそう。

 

 いやぁー着ているのが長ランで良かったわー!普通のジャージだったら詭弁君の詭弁君がピョンピョンしてるのがばれるところだったわー!

 

「どうした?動きがニブくなってきてるぞ!」

 

「そりゃニブくもなるわこんなん!」

 

「オラ足元隙だらけだァ!!」

 

「さべっじ!!!?」

 

 顔に飛んでくる蹴りを必死で避けていたら、思わず揃ってしまった両足が纏めてミルコの蹴りでなぎ払われる。両足を刈られ、瞬間宙に浮いた俺は重力そのままに床に仰向けで倒された。その直後ミルコの足が俺の顔に乗せられる。おい人を足蹴にするな。

 

「ったく、ガキの癖に口は達者で生意気なヤツだ!だが気に入った。これから一週間ガチで半殺しになるまで鍛えまくってやるよ!」

 

「ふむぐむむ、ふむむむぐぐむふふむふむむ!」

 

「あァ?何言ってっかわかんねえなァ!いいか?テメェみてぇなクソ生意気なガキには徹底的に上下関係を教え込んでやる!分かったら『ミルコさん』と呼ヘニャッ!???」

 

「よへにゃ?何が言いたいのか分からんなぁ!」

 

 一応年下として最低限の礼儀は弁えていたつもりだが流石に顔を踏まれるのはかなり頭にキたので、踏みつけていた足を裏から舐め、僅かに浮いた隙を突いて足の指を甘噛みする。

 

「ぴぁっ!?て、テメェ何してェひっ!!?」

 

 甘噛みしながら足の指と指の間を舐め回す。

 噛み噛みペロペロしてるとすぐにミルコが脱力し、その隙を突いてミルコの脚を抱き締めるように捕まえ、転がる。

 

「はっ、わピッッ!!?」

 

 ミルコを引き倒し、うつ伏せにした状態でミルコの脚の間に俺の脚を差し込み、足を抱えたままミルコの上に跨がる。いわゆるさそり固めと呼ばれる極め技だ。

 

「ミぃルコさんよぉ……俺にもプライドってもんがあるってのに顔を踏むとはどういう了見ですかねぇ」

 

「くっ!?クソガキテメェ私の足をな、舐めるとか気持ち悪い事をしやがって!離しやがれ!!」

 

 まあ?分かるよ?ミルコみたいな勝ち気な気質の人は、その後の人間関係のために一度はっきりとした上下関係を決める必要があることは理解出来るよ?でもさぁ、やり方ってものがあるでしょ?

 

「ミルコさん、知ってます?人の足裏には大量の毛細血管が通ってて、大変敏感なんですよ。そしてウサギの足は、人の足よりも更に多くの毛細血管が通っていて、足の感度は人の約100倍だとか。なんでも地面の僅かな揺れから捕食者を感知して、すぐに逃げられるようにするためだとか」

 

「ッだからなんだってんだァ!さっさと離せ!!」

 

「離れたかったらどうぞ、ご自由に。極め技が完全に入っているのに振りほどけたら、ですが。さて、本題ですが……ミルコさんの足もウサギ並みに敏感何ですかねぇ?試してみましょうねぇ」

 

「ッッッ!!?テメェ、まさか!?止めろッ離せッ!!」

 

「感度100倍のくすぐり地獄にようこそ!」

 

 コチョコチョコチョコチョ

 

「ピィッ!?ひゃ、ひゃひひひひひひ!!!ふざけっ、ハハハハハハハ!!!」

 

 小さな体育館みたいな建物の中で、一人の女性が大きな声で笑い続ける。身体全体をガクガク震わせながら、必死に両腕を振り回しながら、ゲラゲラと笑い暴れる。

 

「ヒャハハハハハハハ!!!はっ、ハァッ!離せッ!ひひひひひひひひ!!!苦しっ、ひひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」

 

 常人よりも遥かに敏感な足をくすぐられ続け、身体が痙攣しだす。じたばた暴れても、完全に極った技から抜け出すには至らない。

 

「ひひっ!?ヒィッ!止めッ!!もう止めヘッッッ!!!死、死ぬぅ!!!ははははははははは!!!

 

 顔は引きつり、目からはポロポロ涙がこぼれ落ちるが、それでも地獄は止まらない。

 

「ハァッ!!?あ"っ!はっ、はっ、い"ヒッッッ!!?ま"っ、待てっ!!身体ッおかしッ!!?ヒィッ、ひっ、ふぁ"っ!!」

 

 

 

 まあ、ウサギの足が人よりも敏感かどうかなんて知らないんですけどねぇーーーーー!!!!!

 

 嘘八百万

 

 それらしい理論を用いて、相手にそれっぽいことを信じ込ませる。ウサギの足が、本当に感度100倍かどうかは重要ではなく、相手が『本当にそうだ』と思い込んだのならそれが実現する。今のミルコは足の裏だけ感度100倍という、どこぞの忍者が鼻で笑いそうなモノだが常人には想像を絶する地獄を見ている。

 くすぐり始めて30秒、俺はミルコを解放して嘘八百万も解除した。健康な大人なら1分程度でも息が苦しいくらいの時間だが、感度100倍状態だとこれ以上続ければ死にかねない。1分も続けたら重大な後遺症が残るか、もしくは発狂してしまうかもしれない。

 

 ……あ、これはヤオヨロちゃんや親父、路地裏のヴィラン相手に実験した結果であり、一応被験者全員生きているということを伝えておく。

 

 さて、個性を解除して、さそり固めから解放されたミルコは顔を真っ赤に染めながら血の気が失せている。顔色パープル。

 一応呼吸させやすいように回復体位を取らせようと、倒れているミルコを抱えると腕が湿って……

 

「……嘘でしょ?」

 

 白目をむいて気絶しているミルコの股間部分を中心に、アンモニア臭のする正体不明の液体が床に広がっていった。

 

 

 

 

 俺、明日の朝日を拝めるかなぁ。

 

 




ヤバイ。適当に書いてたらミルコがショロインになってしまった。何でだ?
こ、こういう時にキャラ崩壊タグはべ、べ、便利だなぁ!(震え声)
ミルコよし!(遺言)


ところでニコ静だと失禁描写はR-18G扱いなんですがハーメルンは大丈夫ですよね?大丈夫じゃなかったらミルコの私服にたまたまアンモニア臭のする薬品が入ってたことにします。

なんやかんやでミルコのお世話になる詭弁くん。さて、今後の展開は?

  • ミルコの動物的勘で保須市
  • ミルコとマンツーマン濃密トレーニング
  • そんな事よりおっぱい揉もうぜ!
  • は?尻以外ありえないだが?
  • ミルコで脱童貞ってのもええなぁ
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