詭弁ですよ!ヤオヨロちゃん! 作:名は体を表す
「モモちゃん。今更だけど俺らって付き合ってるの?」
「本当に今更ですのね。……まあ、世間一般的には恋人同士と言っても過言では無い……かと……」
「そっかぁ……じゃあそろそろ大人の階段のぼっちゃう?」
「ん”っ!!?ちょ、詭弁さん!?それは一体どういう意味でしょうか!?」
「どうもこうも、そろそろ本格的に将来の事決めなきゃじゃんか。俺達そろそろ卒業近いし」
「そ、そういう事でしたか……(それはそれで残念に思うのは何故でしょう)」
「あ、もしかして大人の階段って聞いて、エッチな事想像しちゃった?」
「ッッッ!!!!」
「モモちゃん、一旦その鉄球下ろそうか。明らかにそれ成人男性より重いですわよ?」
「……ふん!詭弁さんなんて知らないですわ!!」
「んぅー、そう言うなよー。ワザとそういう言い方したんだからさぁー」
「やっぱりワザとでしたのね!!?」
「当たり前じゃ~ん。可愛い子にイタズラしたがるのは宿命なのよ」
「かわっ!!?もう!そういって他の女の子にもいっぱいちょっかい出してるの、知ってるんですからね!!!」
「でも俺の中での一番はモモちゃんだよ?」
「ッ!!?もうっ!!もうっ!!!!詭弁さんは本当にもうっ!!!!」
「モモちゃんは?」
「ッッッ!!!!」
「私の中での一番は詭弁さんです…………///」
「俺もモモちゃんすきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
もう好きにしろよ……と思うクラス一同であった。
◆
「んで、真面目そうな話してたからウチも混ぜてもらうけど……いい加減にしなよ?特に詭弁」
「俺だけ?」
「……ヒーロー科の全員どころかサポート科の子もフっておいて、その上でアレを見せつけられる身にもなれよ?」
「それはスマン」
「謝るんなら態度で示せ?」
「キスでいい?」
「頬じゃなく口なら許す」
「そりゃ勘弁。口は先約があるので」
「ンだからそういう所だっつってんじゃん!」
「んぃぃ、なんか理不尽に怒られた気がする」
「詭弁さんのそういう所今でも直した方が良いと思いますわ」
「それは俺に喋るなと言ってるのと同義よ?」
「真面目に話して頂ければそれでいいじゃないですか!」
「逆に聞くけど、俺から不真面目要素除いたら何が残るジロちゃん?」
「……………………クズ」
「ほらぁ!だからこの軽さは必要なんだって!」
「何故100か1か0かの話をしているのでしょう」
「知ってるか?1の百倍は100だが、0は何を掛けても0なんだ。本当のオンリーワンってのは0の事なんだぜ?」
「ONLYという言葉の意味ご存知ですか?『無』をONLYとは呼びませんわ」
「ぐぬぬ……モモちゃんも手強くなったなぁ……」
「ずっと貴方の傍に居るんですもの」
「ねえ、誰かコーヒー買って来て。ブラックね」
「あ、では私はハロッズを」
「んじゃ俺ドクペ。おうでんちゃん頼んだ!」
「全部雄英の自販機にねえよ!特にハロッズ!っつかオレを巻き込むな!」
「なんか、あの二人も庶民慣れしてきたなぁ……」
「確かに」
「話がずれたな。卒業後はどうするんだ?」
「そうですわね……私の個性が個性ですし、卒業後すぐに独立したほうがトラブルが少なそうですわ」
「んーウチはやっぱサイドキックかなぁ。熱心なヒーロー活動も良いけど、やっぱり音楽で誰かに手を差し伸べられる様なヒーローになりたいからさ」
「……ジロちゃんも昔はなりたいヒーロー像語るのにマゴついてたのに変わったなぁ」
「誰の所為だ、誰の」
「さぁて、ね」
「それで、詭弁さんはどうなさるおつもりですの?」
「ん?んぁー、まあ俺は独立してもサイドキックになるにしても多分やる事は変わんねえなぁ」
「ヒーローを援けるヒーロー、でしょ?まあ、アンタじゃオールマイトやエンデヴァーみたいなナンバーワンは無理だからね」
「ソレな。だけど俺は俺のやり方でトップになるさ。んまぁ、そういう意味じゃあこれからもきっとお前達の世話になるなぁ!」
「はん、ウチんとこに来たらガンガンこき使ってあげる」
「私は詭弁さんに負けないようもっともっと精進しますわ!」
「はっはっは。それじゃぁ結局今までの雄英生活と変わんねえわ!」
「それは言えてる」
「確かにそうですわ」
ガラッ、と教室の扉が開く。そこから現れたのは俺達の担任、相澤先生だ。
「詭弁、進路希望出してねえのはお前だけだ。早く出せ」
「先生はいつ婚姻届け出すん?」
「お前には関係ない」
「じゃあ先生の代わりにMs.ジョークに婚姻届け出してき「止めろ」食い気味ィ」
「いいからさっさと進路希望出せ、以上だ」
そう言い放って教室の扉を閉めて出ていった。
「くぅ~要件人間ベムめ」
「要件人間……?」
「妖怪人間のシャレでしょ」
「冷静に分析するなぁー」
……待て、何でジロちゃんは今のですぐ分かったんだ?まあ、ええか。
「……んじゃ、希望表出してくるわ」
「おう、サッと行ってすぐ訓練室来なよ」
「……詭弁さん!」
「んぅ?」
「私は、いつまでもお待ちしてますわ」
「ん、待ってろよ」
それは俺がヒーローの本場、アメリカに渡る前の話。
「……本気か?」
「勿論。俺の『言葉』がアメリカで通用しなきゃぁ~本当の意味で『トップ』になれねえでしょ?」
「あ、アメリカに行くのか!?詭弁少年!」
「ええ、最終的には『世界』を獲るので、その足掛かりを」
「マジかお前!アメリカに行くのか!!なら英語で困ったらオレに頼りな!いつでも力になってやる!」
「ありがとうございます山田センセ!」
「お前だから『プレゼント・マイク先生』て呼べっつーの!お前のせいで今の1・2年にも山田先生呼びされてるんだからな!?」
それは俺が、『世界』のヒーローになる前の話。
「あ”の、ボケがァ!!!勝ち逃げはぜってェ許さねえ!!!!」
「かっちゃん落ち着いて!もう詭弁くん今頃空港だよ!!?」
「やっぱプライベートジェットとか持ってんのかな?」
「持ってるんだろうなー」
「オレ国内線しか乗った事無い」
「……それが詭弁さんの選択なら、私は尊重します」
「本音は?」
「次会った時はもう逃がしません。フフフ……」
「うわぁ、闇崎茨」
「……ん」グスッ
「詭弁さん!サポートアイテムが必要ならいつでも私に連絡ください!!ドッ可愛いベイビーをいっぱい作って待ってますから!!!」
「ッたく、この私を袖にするなんて大した根性じゃねェか。バカ野郎。……『頂点』獲る前に逃げ帰ってきたら蹴っ飛ばしてやる」
「アタシもアメリカ行こっかなー」
「アンタはせめて県一のヒーローになれや」
「んぅー、そんな無茶なー」
「口調移ってんぞ」
「あっ、やだ……恥ずかしっ」
そして、『宇宙一』のヒーローになる。俺の前日譚だ。
「モモちゃん、トップになって迎えに来たぞ!結婚しよう!」
「……はい!!!」
はいBGM
えんだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああいやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
書いてて泣きそうになったのは内緒だ。
ヒロアカが完結して、自宅に単行本全巻揃ったらこれがこの小説の真エンドってことにしよう。そうしよう。
打ち切りは!認めません!!!