詭弁ですよ!ヤオヨロちゃん!   作:名は体を表す

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さて、何やかんや閑話含めて30話達成しました。そろそろ普通に連載扱いでいいかな……?

いい加減話を進めないと……


急転直下ですよ!

 監禁生活三日目。

 

「詭弁くん!チャーハン!チャーハン食べたいです!」

 

 今日もトガちゃんは元気にぴょんぴょん跳ねてる。

 

「えー朝からチャーハン?作れなくは無いが……多分具材足りねえわ」

 

「じゃあ買ってきてください!」

 

「おいおい……詭弁お前、トガちゃんの要望ばっかりじゃねえか。おじさんの希望聞いてもバチ当たらないと思うよ?」

 

「じゃぁなに食いたいんですかねぇコンプレス」

 

「おじさんやっぱ分厚いステーキを……」

 

「オーブンねえのに無理言うな。黒霧、チャーハンの材料メモするからちゃんと買ってきてね」

 

「これオレが悪いの?」

 

「ドンマイコンプレス!ざまあねえな!」

 

 

 ◆

 

 

「さあ出来たぜ!詭弁家に伝わる秘伝チャーハン!!」

 

「チャーハンねぇ、久々に食べるわね」

 

「しっかし何でトガちゃんいきなりチャーハン食いたくなったん?」

 

「詭弁くんが寝言でずっとチャーハンチャーハン言ってたので私も食べたくなりました!」

 

「んぇ、うそ。恥ずかしっ……待って、トガちゃん俺の寝言を何で聞いてたん?」

 

「添い寝してたので!」

 

「今日も!?」

 

「おい待って、オジサン困惑してるんだけど。お前等の会話は突っ込み所が多い……まずトガちゃん、キミなんで詭弁くんに添い寝してるの?」

 

「詭弁くんの事が好きですから!」

 

「OK分かった。……んで詭弁、お前いま『今日も』って言ったか?」

 

「聞こえなかった?じゃあもっと大きい声で言うね」

 

「言わなくていいよ!って事は何?昨日も添い寝してたの君達。オジサン不純異性交遊はゆるしませんよ」

 

「何言ってんだこのヴィラン……」

 

「大丈夫です!詭弁くんとは()()そういった事してませんので!」

 

「んぃ、良かった。実はこっそり寝てる間に俺の純潔が散られてる可能性を考えてたんだよね」

 

「大丈夫です!私が見張ってるので!」

 

「「あははははは」」

 

「最近の子って良く分かんなくて怖いんだけど。オレだけ?」

 

「安心しろコンプレス。オレも良く分かんねえ」

 

 

 ◆

 

 

 朝食が済み、とりあえずバーのカウンター席に座ってたら手男が新聞片手に現れた。

 

「よお詭弁くん、今日の朝刊見たか?」

 

「朝からチャーハン作ってて見てると思うか?」

 

「そうか、じゃあ今見ろよ。面白いことが書いてるぞ?」

 

 そうニタニタ笑いながら新聞を投げ渡す手男。手に取ろうとしたら、横からトガちゃんが伸びてきて新聞をさらっていった……と思いきや俺の膝の上に座った。猫かお前さんは。

 トガちゃん越しに新聞の一面を見る。するとそこには、デカデカと『雄英大失態』の文字が載っていた。

 

「『雄英大失態』『問われる危機管理能力』雄英高校の林間合宿にヴィラン連合が襲撃……わぁ、私達の事が載ってます!」

 

「重軽傷者合わせて10名を超え、意識不明者は16名、行方不明者1名を出した……まるで雄英が怪我をさせたみたいな書き方だよなぁ?」

 

「……チッ、お前等が怪我させたんだろうが」

 

「ああ、そうだな。だが紙面ではどうだ?内容こそよく読めばヴィランによる被害と分かるが、まるでヒーローが無能だからここまで被害が拡大した。みたいな書き方だよなぁ?オレ達の作戦開始早々に捕まったお前は知らないだろうが、此処に居るメンバー以外にも大暴れしていた奴は居た。そいつらは、まあ生徒によってやられた訳だが、そんな事紙面には乗ってないだろ?マスコミは少しでも『仕方ない出来事だった』なんて言い訳を作らせない徹底ぶりだ……テレビも見てみるか?」

 

 ニタニタしながら、俺の返事を待たずテレビの電源を付ける手男。映った朝のニュース番組では、男女のコメンテーターが雄英を散々に扱き下ろしていた。

 

「あの時のメンバーには相当血の気が多い奴も居た。それこそ生徒やプロヒーローの一人や二人殺してくるんじゃないかってくらいにな。……まぁ、結果から言って誰一人とて死んではいない。オレ達からすれば詭弁くん一人攫って来れただけ。だが世間様にとっては、誰も死ななかった事実より、()()()()()()って事実の方が重いらしい。ヒーローも大変だなぁ。違うか?」

 

「……今日はよく喋るじゃねえか手男」

 

「……ハハハ、少しお喋りしたい気分なんだ。昨日見たニュース、覚えてるか?どっかの有名人が子供を産んだって言ってたその口で、今度は雄英の態勢を扱き下ろしてるんだ。大怪我をした奴や、こうして攫われていた奴も居たってのに、自分らは関係ないって態度で、努力した奴等を貶す事しかしない」

 

「何が言いたいんだ手男」

 

「『死柄木 弔』だ。いい加減名前で呼んでくれてもいいだろ?……で、何が言いたのか、だっけ?最初に話しただろ?()()だよ。詭弁くんと、あともう一人……爆豪って言ったな、そいつを攫ってくる予定だった。お前達二人はそれぞれ違う意味でヴィラン連合に合ってると思った。……まあ、爆豪くんは捕まえられなかったけどな」

 

「だから言ってるだろ、俺はお前等に協力しないってよ」

 

「くくく……まあ聞けよ。オレ達の目的は『世間への問い』だって言ったな?新聞、テレビを見てどう思う?雄英も、お前達生徒も、あの時全員が必死にオレ達と戦った。だっていうのに、世間はお前達の行動を一切評価しない。それどころかあの時の行動のほぼ全てを批判しているだろ?本当に悪いのは、オレ達ヴィラン側なのにな。世間にとって批判されるべきなのはヒーロー側だ。『全て守って当たり前』『少しでも被害が出たら、ヒーロー側の責任』……それが当たり前にまかり通っている。おかしいと思わないか?」

 

「……だから、なんだってんだよ」

 

「今の時代、ヒーローもヴィランも生き辛いと思わないか?ヴィラン(オレ達)は、ただ『普通と少しだけ違う』だけでオレ達(ヴィラン)一括りだ。ヒーローは、常にミス一つ許されない、完璧であり続ける事(オールマイトである事)が求められ続ける。そこに、『自分は要る』のか?それが本当に正しい()()なのか?……難しい話は抜きだ。オレ達は、ただ自分のままで居たいだけだ。お前は、どうだ?」

 

 ふと気が付けば、手男……死柄木 弔の後ろにヴィラン連合の面々が揃っていた。トガちゃんは微笑みながら、俺の膝の上でじっと俺の顔を見ている。

 

「詭弁!お前は良い奴だ!嫌な奴だけどな!オレ達と一緒に騒ごうぜ!」

 

「オジサン達と一緒に世界を変えよう」

 

「ヴィラン生活も悪くは無いわよ?アタシが手取り足取り教えてあげるワ!」

 

「詭弁!お前はステインの主張に沿うかどうか、間近で見極めてやる」

 

「……」

 

「なあ詭弁くん。お前の本当にやりたい事が『ヒーロー』だって言うのなら、それでいいさ。オレ達も抑圧されてきた側だ。それを止めやしない……。だけど、本当にやりたい事が別にあるんなら、オレ達に協力してくれないか?なんも難しいことは無い。昨日や今日の朝みたく、オレ達専属の料理人になっても良い。他にやりたい事があれば、オレ達も協力しよう。ココが嫌でも、友達として時々力を貸してくれるだけでもいい」

 

「……俺は」

 

 本当は、分かってた。昔俺を監禁したクソ野郎みたいなヴィランも居れば、今俺を監禁しているとは言え気の良い奴等みたいなヴィランも居る、と。それぞれの事情があって今がある。中には、ただ一度間違いを犯してしまっただけでヴィランと呼ばれ、世間から後ろ指を指されながらも堕ちた生活しか出来ない者もいる、と。

 ……俺が、生まれながらのヒーローならこんな誘いに悩む事なんて無いんだろうなぁ。もしくは、もっと強い気を持っていたら、ヴィランはヴィランと断じて打ち倒すくらい出来たのかもしれない。

 

「詭弁くん、悩んでいるんですか」

 

 耳元でトガちゃんが囁く。

 

「私は昔から血が好きでした。でも、それは『普通』じゃないから、我慢させられました。好きなモノを我慢するのは、辛いです。『普通』じゃないからと理解してもらえないのも、辛いです。詭弁くんも、我慢してるんですか?」

 

「……そんなに辛そうに見える?俺」

 

「見えます」

 

「……そうかぁ……」

 

 好きなモノを我慢、してるように見えるのか。……そんなもの、俺に無いのになぁ。

 

 ホントウニ?

 

『緊急ニュースです!今回の事件について、雄英が緊急記者会見を開くとの情報が入りました!繰り返します!今回の事件について、雄英が緊急記者会見を開くとの情報が入りました!準備が整い次第、記者会見を始めるとの事です!!』

 

 この場にいる全員がテレビに視線を動かした。

 

 




ちょっと中途半端ですが、ここまで。
ヴィラン連合書くの楽しいけど、各々の内面書くの難しい。
そして詭弁くんの闇も見え隠れしてきました。良いぞ。

……記者会見の内容忘れたわぁ……どないしょ……

なんか最近書いてないことあるよね?
そうだね!感想、評価ヨロシクお願いしますだね!!ぶっちゃけ忘れてたね!
そういうわけで感想評価バンバンください。コッチは全ての感想に返信する勢いで居ますんで、コッチは。(絶対返信するとは言ってない)
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