ですがエタらないように頑張るつもりです
あと出久たちが幼少期すごしたところですがこの作品では東京にしてあります
『もう大丈夫』
そんなありふれた言葉だがその動画に写っている言葉の主は
誰よりも強く誰よりも大きな背中だった。
いつかこんなヒーローになってみたいと幼い少年は心から思った。
だから少年は幼い頃からヒーローになるために必要なことに挑戦しつづけた
少年は生まれながらの天才だった。
周囲の同年代が出来たことは彼らよりも何倍も上手くこなせたし
彼らが出来ないようなこともなんでもできた。
いつか、周囲の大人たちは彼を持て囃した
このような行為は幼い子供に自尊心の増長を招きやすいのだが
周りの大人はそれに気づかなかった。
だが少年は想像を遥かに超える天才、いや奇才だった
少年は周りが褒め称えても自分のことを鼻にかけなかったのだ
謙遜しているというわけではない。むしろそれよりも厄介なものだった
少年は自分が出来ることなどたかが知れているなどと思っていたからだ
勿論、少年がやっていたことはとうてい、同年代が同じように出来るようなものなどではなかった
周りより優れているはずなのに自分を低く見る少年は周囲から恨みを買った
だが彼に悪意などなかった。いや彼はむしろ優しい少年だった。困った者には手を差し伸べるほどに
幼い頃には既に人格者の母や父から人に対しての優しさや正しさを教えられてそれを理解できていたからだ
彼の目標とする基準が高すぎたのだ
皆が皆、彼が憧れた人物や彼ほどのスペックを持っているわけではない
それでも憧れに近づくために少年は更に上を求め続けた
故に彼は周りの同年代からは爪弾きにされた。更には褒め称えていた大人すらも彼の才能に嫉妬し、除け者にした
その対応が決定的になったのが少年が『個性』を発現した時だ
発現した『個性』が周りの同年代、いや全国基準で比較しても戦闘向きの『個性』だったからだ
周りからの無視同然の扱いを受けた少年は困惑した
なんでも理解できたはずの少年が初めて理解できないものだった。
そして投げられた石が当たった時、原因が理解できないはずなのに何故かわかってしまった
”ここに自分の居場所はないと”
初めて湧き上がる恐怖心を抑えて、彼はその場を去った。
家に帰って母に事情を話すと母は息子を抱きしめた。
そして啜り泣きながらただ『ごめんね……貴方は悪くないのよ……』と息子に謝罪を続けた
母はわかっていたのだ。息子が周りより秀でていることを
だが母は彼を増長させないように褒めながらももっと頑張りなさいと彼を謙遜させるように言っていた
その結果が周りから孤立させてしまうという結果になってしまったのだ
それを聞いた少年の父は引っ越すことにした
幸いにも父は全国に広く事業を広げていたので引っ越すことはそれほど苦ではなかった
だが曲がりなりにも一緒に過ごしたと彼にとっては友達ともいえる存在と離れることは少し心が痛んだ
が引っ越しの際に見送りにきたのは一組の夫婦と少年と面識があったその息子だけであった
それでも彼は泣いた。親友と同じ夢を叶えて再会しようと握手を交わした
それから彼は引っ越してはそこで孤立し、また引っ越すといった感じで全国を回った。
だがその旅は決して無駄なものではないと彼は思っていた
少数ではあるが自分を理解してくれている本当の友人と呼べる存在と出会えたからだ
そして初めて引っ越してから10年ほどの時が経ちー
「戻ってきたなあ……」
鞄を肩にかけながら校舎を見上げる赤目は不良のように見えるもその瞳の奥にはどこか優しさを感じる
暖かな風が爆発したような形の金髪をなびかせて彼を前進させるように静かに吹いていた
「元気かなぁ……
成長した少年は最高のヒーローになるべく再び戻ってきた
これは少年、爆豪勝己が最高のヒーローすらも超える史上最強のヒーローになるまでの物語である
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