夏企画もこれで終わりです!
前編、中編に続き、後編まで読み切ってくださった方には、なんと!
・・・なにもありません!はい!
というわけで、はい、キャラ一覧とグループ一覧!
ゆっくりタイナマイト様/天津大翔 宍戸悠希
yuttii♪様/形名柚姫 柊彩華 森奈爽香 氷沙魔利 如月虎太郎
夢哉様/箕成創哉 桜 夜黒一星
ヴェルドール様/緋色夜月 リア・ヴランドエル ジルシーア・ネスクーフ
kiryuu3224様/竜道越夜
水崎鳴呼様/立花輝 前崎心也
片桐黒夜 白夜様/夜桜十六夜 宵闇黒騎 紅天鳳
ユキナ様/小野寺華菜
死季影輝様/氷空 海原弥生
ゆっくりヒッキー様/空蝉魄真
マテリアル(上條)様/鏡楽朱音
幽玄のレイ&梓様/レイ 嶺天梓
夕陽様/青滝雄飛 ルチカ
破片様/後来輪花 示唆朱莉 創漸風雅
来翔様/立凪光覇
参加者様:15名
キャラクター:32名
A:輪花 柚姫 魔利 夜月 黒騎 朱音 越夜 レイ 氷空 光覇 一星
B:悠希 十六夜 彩華 爽香 桜 ジルシーア 心也 梓 弥生 朱莉 雄飛
C:華菜 虎太郎 魄真 輝 リア 天鳳 ルチカ 風雅 大翔 創哉
というわけで、今回も目立つキャラ、目立たないキャラがいます。
そして、暴走しすぎてキャラ崩壊がひどいキャラもいます。ひどいですね!
今回はメタ話kが後半ちょっと多いかなと。
あと、急展開ですねわかります!!手抜き感がところどころあります!
マジですいません!
――――Bチーム
走りながら、心也は考えた。
なんでこんな事態になってるのか?
なんで、人里で妖怪が暴走しているのか?
そんな疑問は、走るうちに見えてきたその姿によって、どこか隅へと追いやられてしまった。
考える暇はなさそうだ、と肩をすくめながら、心也は改めてその姿を見やる。
図体はでかくはなく、むしろ小柄だな、という程度。
おそらく、小さないたずらでもして、人里の人々に警戒されてしまったんだろう、かわいそうな『子鬼』だ。
ちょろっと生えた角はやや黄色を帯びていて、くりくりした瞳は不安そうにこちらを見る。
しまいには、泣き出してしまったのだ!
驚き戸惑った心也は、この妖怪が『悪』であろうかという疑念を抱いてしまい、十六夜たち男性陣をちらっと見やる。
どうやら、同じようなことを思っていたらしい、全員が「うぐぅ」と声を漏らし、子鬼を見下ろした。
子鬼はやがててちてちと動き出すと、梓の着物の裾をちみっとつまみ、じぃっと見つめてくる。
何もできない梓は、「困った」という表情をして子鬼を抱き上げた。
「そこの人!ここは危ないですよ!早く、向こうへ!」
「おいおい、これはどういった騒ぎだよ!」
「いや、僕らで対処しますので、どうか・・・」
「加勢するんだよ。ほら、案内してくれ」
十六夜が気弱そうな男性の忠告を聞かず、要求だけを伝えた。
男性は、その十六夜にしぶしぶといった様子で「わかりました」と答え、人々が逃げてきた方向へと男性陣(+心也)を連れて行った。
そこでは、『四足歩行の何か』ががれきの中から姿を現し、掴み上げた赤黒いそれを思い切りくちぎった。
「・・・あいつをぶっとばせばいいんだろ?簡単だぜ」
十六夜は大変嬉しそうに、楽しそうに手を鳴らす。
「あんまり、無理はするなよ?」
「無理だァ?んなことねぇよ、いける、そうだな・・・俺が殺る。時間は、五分・・・いや、一分でいい」
「はぁ!?バカじゃねえか!」
「バカなわけねぇだろ。大真面目だ」
「あっそうかよ・・・まあ、がんばれ」
「言われなくても・・・ウラァッ!」
十六夜は悠希に応援されて、思い切り地を蹴り、『四足歩行の何か』の脳天を拳で打ち据えた。
一方、女性陣はというと。
「な、なにがあったんでしょう・・・」
「・・・やっぱり、心配だから私は・・・」
朱莉が踵を返して、男性陣のもとへ行こうとすると、パシッとその手首をつかまれる。
びっくりする面々を知らぬふりをして、『彼』はしゃべりだした。
「朱莉さん、そっちは危ないですよ!あっち!避難はあっちにいってください!」
「な、あ、あなた・・・」
「いいから!」
『彼』がそういうと、朱莉はしぶしぶ女性陣とともに避難していく人々の波にのまれていった。
「・・・ああもう、久しぶりに会ってこれとか。まあいいや、僕も彼らのもとへ行かないと・・・」
『彼』は、問題のある場所へ走っていった。
☆ ☆ ☆
―――――Aチーム
「あーあー、夜月が止めなければ、輪花ちゃんたちに抱き着けたのに・・・」
「バカいうな。あれで止めるなというほうがおかしいだろう」
はしゃぐ子供たち(見た目が幼い人たち)を見ながら、朱音がぼやく。
それを聞いてあきれた夜月が朱音を小突き、ため息交じりにつぶやいた。
「なによ」とむくれる朱音を放って、夜月は光覇に話しかける。
「おい」
「な、なんですか?」
「残りの金は?」
「えーっと、・・・まだ結構余裕にありますよ」
「そうか・・・。んー、・・・・・・・・・?越夜、どうした?」
巾着を持ち、笑って見せる光覇にうなずいて見せ、夜月は視界の端で不安そうに揺れる越夜の頭を見つけた。
越夜は声をかけられて戸惑うも、ちらりと柚姫たちを見て、言葉を紡ぐ。
「・・・いや、柚姫たちのところ行って、見てる」
「ああそうか、任せた」
「じゃあ私も・・・」
「お前はダメだ」
「ひどいっ!」
朱音が越夜に続こうとするのを、夜月がその頭をつかんで止めた。
見た目は彼女自体幼いというのに、どうして小さい子供をめでたがるのか。
夜月と光覇、そして口を開かなかった一星、黒騎は、一緒にため息をついた。
「ねえねえ、わたあめがあるよ!」
「そうだねぇ~」
「買う?」
「うん!」
「私はあっちのリンゴ飴を・・・」
「あ、魔利ちゃん、私も買う~」
柚姫は氷空の腕をつかんで、輪花と並んで歩いていた。
それと一緒にいた魔利は、ふと見つけた屋台につられるようにしてふらふら~っとその場を離れていった。
それにレイがついていく(きっと一人にしてはいけないと思ったのだろう、おそらく)。
「おう、ちびっこいの。楽しんでるみてぇだなぁ!」
わたあめ屋台のおっさんが愉快に笑いながら手を差し出す。
柚姫はそれに銅貨を載せながら、「三個ください!」と要求する。
まったくそんな気がなかった輪花は、「え?」と声を漏らすが、柚姫は変わらずおっさんからわたあめをもらうまで輪花には何も言わなかった。
「ういよ、お嬢ちゃん。気をつけて持って食べな」
「ありがとうございます~」
「おじさんもがんばってねー」
柚姫と氷空が軽く挨拶してその場を去る。輪花も、会釈をしてからその二人についていった。
☆ ☆ ☆
―――――Cチーム
「いい加減にしてよっ!」
そんな怒号が響いたのは、人気のない里はずれ。
祭りの熱気とは関係のないような少しくらいその草むらで、Cチームの面々はあきれてその様を見ていた。
ルチカ、だった。
先ほどから(みんなが食事に満足したあたりから)ずっと、ルチカは焼きそばやらたこ焼きやらを一人でバカみたいに食べているのである。
幽々子と同じくらいの食事量に、周りも気分が悪くなったとかそうでなかったとか。
だからといって、先ほどの怒号はルチカに向けてではなかった(それでもルチカは目を丸くして混乱はしていた)。
「なんで怒るのさ~輝さん?」
「怒るよ!前はコミュニケーション的な意味で仕方ないとは思ったけど、これはもう怒る!」
「怒られた~(´・ω・`)」
「まったく・・・」
リアにしびれを切らしたらしい輝がリアを軽く殴りながら叫んだのだった。
周りがルチカにあきれていたのに対し、輝とリアはたこ焼き片手に攻防戦を繰り広げていたのだ。
リアが輝の口にたこ焼きを放り込もうとして、それを輝が止めて、たこ焼きを爪楊枝で刺したものをリアの片手に持たせたまま、二人はグググッと押し合い引き合いをしていた。
「・・・はい、あーん」
「え?あー?・・・む、ぐ・・・あーーーーーーーー!!」
「食べた~♪」
注意しておく。
作者が勝手にやっているだけで、この二人はそんな関係ではない。
これはリアのいたずらの範囲かはわからないものの、そんなものである。
(両作者様申し訳ありません)
「何やってるんだお前らは・・・」
風雅があきれながらその二人のやり取りに口をはさむと、リアがほくほく顔でピースサインを作った。
訳が分からない風雅は首を傾げたまま、「お、おう」と相槌を打つ。
輝はたこ焼きを咀嚼しながら、がっくりと膝をついて後悔していた。
「仲がいいな・・・ってか、ルチカはいつまで食うんだ?」
「パックの中身がなくなるまでですよ、大翔さん!」
「あっそう・・・」
「よく食うな、ルチカは」
「食欲旺盛なのはいいことじゃねえか!」
「まあ、そうだけどな・・・まさか、俺らでも買いすぎたって思った量を数分でぺろりと平らげてしまうか・・・」
ルチカの食べっぷりに大翔と天鳳が苦笑し、虎太郎が軽快に笑い、そして創哉があきれた。
当の本人はそれらを気にも留めず、最後の焼きそばのパックとたこ焼きのパックを開けた。
「ふぅ・・・ねえ、風雅さん、あっちから声が聞こえない?」
「・・・聞き覚えのある声だな。ちょっと様子を見に行ってみるか」
「ええ」
☆ ☆ ☆
――――Aチーム
一行がそんなこんなで歩いていると、どこかで聞いたような叫び声が聞こえてくる。
「・・・・・・――――――――!!」
「輝ちゃんだ」
「朱音、いくらなんでもそれは怖い」
その叫び声を聞いて朱音が耳としっぽをまっすぐぴこんと動かし、声の主をばっちりと当てた。
それを隣にいた夜月がやはりあきれながらつぶやく。
「?輝さん、近くにいるの?」
「じゃあ、合流できるかもねぇー」
柚姫が朱音のつぶやきに反応する。
やっぱりそれを聞いていた氷空が「・・・グループは三つだから、そのうちの一つと合流するのかぁ」とつぶやいていたのは、近くにいた柚姫と輪花にも聞こえてはいなかった。
「ん・・・?輪花たちだったのか」
「!」
がさごそと物音がして、暗い所から姿を現したのはCチームにいた風雅と華菜だった。
華菜の姿を見た瞬間、柚姫と魔利の顔色が変わった。
「「げっ」」
「なによ」
「・・・べ、べつにぃ?」
「・・・なんでもない」
柚姫が顔を背け、魔利がそっぽを向いてつっけんどんな態度を見せる。
華菜はそれを見て何でもないように風雅に話しかけた。
「風雅さん、とりあえず会えたのは報告する?」
「そうだな・・・輪花たち、こっちへ来てくれ」
「え?あ、うん、わかった」
「おお、お前ら、無事だったか。・・・と、満足してらっしゃるようd
「ル――――チ―――――――カ――――ちゃ―――――んッ!!!!」
「ひいいいいいいいいっ!?」
・・・はっ?」
創哉が茂みに腰掛けたままAチームのメンツに声をかけようとしたところ、その隣を俊敏に駆け抜けていった姿があった。
銀髪が揺れていた。
「・・・あー」
「あー」
「あーらー」
「ルチカ、かわいそうに」
「あーあー」
朱音を除くAチームの人が口ぐちにあきれたように声をあげる。
それしかできないかのように、呆然とその様を見ていた。
「あっれ、これはひどい」
ルチカはAチームの人たちに見捨てられたと思って朱音を引きはがそうとしつつぼそりとつぶやいた。
「ルチカちゃん会いたかったようぎゅーしたかったようこっちでは夜月が邪魔して輪花ちゃんとか柚姫ちゃんとか魔利ちゃんとか氷空くんに抱き着けなかったんだよレイちゃんもかわいかったって言うのにひどいよね!」
「ああ、うん、私はなんだっていいから離れてほしいですぅ」
「私は!ルチカちゃんが!泣くまで!離れない!」
「じゃあ泣きます~」
「そこまで嫌なの!?」
朱音が頬ずりをしながら文句を垂れていると、ルチカはどこか遠い目をしながら、適当に返事を返していく。
「なぜこの場に武器がないのでせうか・・・」
「大丈夫!全部よけてあげるから!」
「あー・・・」
と、Cチームの面々もAチームの面々も呆然とする中で、約一名がおもむろに懐をまさぐり始めた。
氷空はそれを持ちながら、朱音の肩をたたく。
「これ、ほしい~?」
「ッ!!!」
「えーっと、これは・・・そうそう、『とある烏天狗くん』のぬいぐるみ~」
「瀬良君っ!!!」
バッとターゲットが変わった。
朱音さんが離れて安心したルチカは胸をなでおろしながらこそこそと未だに口論を続けている輝とリアの背後に隠れた。
「なあ、氷空」
魄真が氷空に声をかける。
「なに?」
「あれ、どうやって手に入れたの?」
「緋乃くんからもらった~」
「緋乃?!どこにいるの!?」
「今はいないじゃないかな?会ったのもさっきっていうか、はぐれてた時だし」
「あの時に?!」
「はぐれてたのかよ・・・」
きゃいきゃいとぬいぐるみを抱きしめて顔を赤くさせて悶える朱音を見て、皆はふぅ、と大きくため息を吐いた。
☆ ☆ ☆
――――Bチーム(男)
「マジで一分でのしちまうとは・・・」
「たまげたもんだな・・・」
「武器を構えた意味ねえじゃねぇか」
「それは・・・そうだな」
「十六夜、すげえなあんた!」
「へっ、これくらい屁でもねえぞ」
彼がその場所に足を運んだ時には、男たちが和気藹々とした雰囲気を作っているところだった。
がれきからはシュウゥ・・・と煙が上がり、そこからはだらんと力の抜けた四肢が見える。
「・・・なんですか、もう倒したんです?」
「お、なんだなんだ。『組織』のやつか?」
「・・・はぁ」
「あ!長!」
先ほど男性陣を案内した男性が彼を長と呼び、彼に駆け寄る。
と、男性の頭はつかまれた。
「晃君?なんで彼らはここにいるのかな?」
「い、いえ・・・いろいろありまして・・・」
「そっか。減給、後でお説教」
「はい・・・」
にっこりと笑顔を浮かべた彼は、晃と呼ばれた男性を置いて十六夜たちに向き直る。
「このたびは祭りで楽しんでいただいてる最中に、我々のミスのせいでここまでご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした」
「いいや、いいさ。俺らがそのコウ君を脅して連れてきてもらったんだ、だから問題はない」
「脅し・・・はぁ。妖怪の討伐、感謝いたします―――」
ヒュウ、と彼らの耳に風の音が聞こえた。
そして、次の瞬間『ギォイイイイイイヤァアアアアア』という悲鳴がとどろく。
「あー、仕留め損ねたか」
「一分で仕留めるんだったっけか」
「それは無効だ無効。あいつがしぶといのがいけねぇんだよ」
「それもそうか・・・ん?心也?どうs」
パァンッ
心也はおもむろに四肢を投げた妖怪の眉間を銃で撃ちぬいた。
あちらこちらに深い切り傷を作り、脳天はやや陥没し、眉間には穴が開いている。
かひゅー、かひゅー、とか細い息で妖怪は動かない体を動かそうと懸命にもがく。
それを見た心也はもう一度喉に風穴を開ける。
パンッ、と、先ほどと違う銃で。
「ど、どこから銃出したあいつ・・・」
「・・・あそこまでする必要あったか?」
「まあいいだろ」
「んで、長さん?あとの始末は任せたぜ」
「俺らはこれから待ち合わせがあるから!」
「え?!いや、あの?!・・・は、はーい・・・?え?!こんな死体置いていくか普通?!ちょっと―――?!」
―――女性陣
「あ、ここらへんだったわよね、ロシアンかき氷」
「じゃあ、ここらへんで待とっか」
「さんせい~」
☆ ☆ ☆
―――A・Cチーム
「せらくん~」
「すっかり朱音が別世界に飛んでるんだが、大丈夫なのか?」
「「「「「「私(僕)たちに被害はないから大丈夫(です)」」」」」」
「あ、そう・・・」
朱音が再起不能になることはつまり、一部の人からはとても安心する状態の様で、創哉は頭をガシガシと掻きながら、「どうするか」とつぶやく。
「とりあえず、彼女はこのままにするとして・・・ルチカ、ごみは大丈夫か?」
「ばっちり、懐に入れてますよ!」
「ゴミ箱があったら捨てような?」
「もちろんです!」
大翔がルチカに確認して、その返事を聞き、うなずいて見せる。
すると、黒騎が話を切り出す。
「といっても、この祭りはもう満足した感じだよね?彼は、『満足したらここに帰ってこい』・・・つまり、このまま博麗神社へ向かえってことだ。・・・移動、する?」
「もっと楽しみたーい、がないんだったらいいんじゃないかな。僕は移動でいいと思うけど」
「僕も、楽しみがあるからね。移動でいいと思う」
「楽しみ?」
「まあ、それは緋乃君が出てきてからのお楽しみ~♪」
「??」
黒騎の話に輪花と氷空が意見を提示し、氷空の言葉を聞いた虎太郎が問うと唇に人差し指を添え、氷空は苦笑した。
その一連の会話を聞いていた夜月はうなりながら、答えを絞り出す。
「・・・氷空の話によると、さっきまで、グループは三つに分かれていた。とすると、残った一グループはどうする?」
「放置!」
リアが笑いながらそれを口にする。
ガンッとげんこつを落としたのは一星で、「ありえねえだろ」と言い放つ。
「いや、それでいいと思うぞ?あいつらも満足したら博麗神社へ行くだろ。それだったら俺らも神社へ移動しようぜ」
「それだったら、また食料を買い込んで―――――」
「「「「おのれはまだ食うつもりかッ!!!!」」」」
「え?だ、ダメですかね・・・」
「・・・いいんじゃない?お金もまだあるし」
「輪花しゃんっ!ご主人たちに比べてすっごく優しいですぅ!!」
「まあ、食いたいのにお預け、はけっこうきついからな・・・」
「越夜さんに同意します」
「でも、あのパック全部食べちゃうくらいだから、いくらお金が残っていても・・・」
輪花、越夜、光覇がルチカに食糧を買い与えることに賛成すると、華菜がルチカが抱えているパックの山を見ながらため息をついた。
越夜はそれを見て「あー・・・うーん・・・」と迷うも、光覇が巾着を確認して、「あ、大丈夫かと」と笑った。
それを聞いて、ルチカがパァッと表情を香輝かせたのは言うまでもない。
「・・・お前らがいいのなら、別にいいんだけど・・・じゃあ、俺らは先にいってるから、輪花、越夜、光覇、此奴の面倒を見てやってくれ、頼む」
「あ、まさかの置いてけぼり?」
「いや、自分で賛成したんだから責任は取ってくれよって」
「ひどいですよ!創哉さん!もう、お三人とも行きましょう!」
「「「・・・あ、うん」」」
ルチカ、輪花、越夜、光覇の四人は祭りの賑わいのほうへと歩いていった。
その様を見て、天鳳が呆然と口を開く。
「・・・マジで買いに行くのか」
「これは俺も驚いた・・・」
「それに付き合う三人、気の毒だな」
一星と黒騎が肩をすくめながら口々に思ったことを口にした。
「・・・んじゃ、俺らは動くか。おいっ朱音!動くぞ!」
「えへへ~うう、恥ずかしいよぅ・・・」
「こいつはいったい何を想像してるんだ・・・?」
夜月が朱音を蹴るも、朱音は一向に正気に戻らず、ぬいぐるみを抱いてにへらと笑みを浮かべていた。
☆ ☆ ☆
――――Bチーム
かき氷屋台の前。
女性陣が待っていると、「ふぃー」という声とともに十六夜が現れた。
「おっと、待たせた」
「・・・他は?」
「そこ」
「十六夜ィイイイイイイ!!!!おいてくんじゃねえよ馬鹿野郎!!!」
「そうだぞおおおおおおお!!!」
悠希と心也が声を荒げながら走ってきた。
その後ろには、しっかりと雄飛と梓がついてきている。
その姿を見て「合流はできたわね」とジルシーアが軽くいう。
「ああ、だな・・・ん?あれって、ルチk」
「ルチカッ?!」
十六夜が返事をしようとしたとき、視界の端に写った影を『あの時呼ばれた全員の中の一人』に当てはめて、声を上げる。
すると、雄飛がそれこそものすごい反応を見せ、ものすごい勢いで首を動かした。
大丈夫か、と周りが心配になるほど、その行動は迅速だった。
「ほら、あそこ」
「・・・なんか、勝ってるわね。お好み焼き?」
「いや、もうすでに数パック付き添いのやつが持ってるぞ・・・何個だありゃ」
「・・・・・・・・・・・・・・・―――――――――――――――ッッッッッッ」
それこそ思いっきり顔色を悪くし、雄飛は一目散に彼女らのもとへ駆けつけた。
その時、彼女らは屋台を後にしたところだった。
☆ ☆ ☆
―――はい、お察しください。
「ルゥウウウウウウウウチイイイイイイイイイイカァァアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアア!!!!」
「ひぃっ!・・・あ、なんだ、ご主人でしたか!」
「・・・朱音と同じような叫び声だね」
「まあ、行動まで同じだとは限らないだろ」
「さすがにここでされても困りますしね」
「てめぇ!またこんなたくさん買いやがって!金を無駄に消費しやがったな!?なんでここまで大量に買うんだよ!!一緒にいる人に迷惑だろ?!ああ、輪花、越夜、光覇でよかったっていうか、本当にすまんな、大丈夫か?こいつから食糧奪ったって構わないんだからな?遠慮しないでいいんだぞ?ああそうだルチカお前はあとで説教なこれ確定だから安心しとけ」
「あーうあー」
怒涛の勢いでまくし立てる雄飛に、ルチカはパックを抱えながら耳をふさぐ。
・・・と、ここで雄飛の説教が止んだ。
「・・・おい、輪花」
「なに?」
「・・・今、さっき、お前、朱音って言ったか?同じ?行動?」
「・・・え?」
ただならぬ様子の雄飛に問われ、輪花は首を傾げた。
げっというような表情をしたルチカが輪花に耳打ちしようと動く。
「ルチカは動くな」
「はい・・・」
雄飛に咎められ、ルチカはしゅんと縮こまる。
「え、えっと、うん、朱音がさっき出会った瞬間、雄飛みたいにルチカを呼びながら飛びついて・・・え、えっと、それがどうしたの?」
「・・・アイツアトデブッコロス」
「えっ」
「おいおい、雄飛何してんだよ・・・ん?なんだ、お前ら、ほかのやつらは?」
「満足したみたいで、博麗神社へ向かってるぜ?俺らも食糧勝ったら向かうつもりだったんだ」
「・・・それは、また」
十六夜が腕を組んで越夜たちの大荷物を眺める。
能力を使って輪花が楽しだしたのを見て、悠希と梓が越夜、光覇からパックを少々受け取り、二人はふうと息をついた。
「おい輪花、なに楽してるんだよ!」
「いや・・・陣に乗せたら二人が持ってる分も運べるかなって・・・やろうとしたんだけど・・・」
「・・・ごめん」
「・・・う、ううん」
パンパン、と手が鳴る。
そちらを向くと、桜がにっこりとしながら口を開いた。
「じゃあ、私たちも移動しようよ!」
陣の上からパックを持ち去り、桜は歩き始めた。
十六夜はルチカを抱え上げ、それについていく。
その二人を先頭にして、Bチーム(+三人)面々もまた動き始めた。
☆ ☆ ☆
―――博麗神社
「なに、あんたたち」
明らかに不機嫌そうな霊夢が、ふんぞり返って来訪者たちをにらんでいた。
子供たちが不安そうに霊夢の背後に隠れ、彼らをちらちらと見ていた。
「・・・いや、ここに緋乃はいないか?」
「は?バカなの?緋乃は死んだわよ」
「「「「「へっ・・・?」」」」」
皆が一斉に声を上げた瞬間だった。
不機嫌だった霊夢が、より機嫌を損ねてしまったようで、何か考えるようにしながら、深呼吸を始めた。
「い い か ら で て い き な さ い !」
「・・・仕方ない、境内の外であいつらを待つか」
「そうね・・・」
☆ ☆ ☆
―――以下、台本形式です。
悠希「ん?なにしてんだ?階段でたむろして・・・」
やさぐれているように見えるA・Cチームを後から現れたBチームが見つけ、悠希が問う。
そして、夜月が先ほどあったことを説明した。
桜「・・・緋乃は、死んでる?」
雄飛「ありえねーだろ。俺らの前に姿を現したんだから・・・」
緋乃?「ああ、そうだよ。まさか霊夢の前で俺の名前を出すとは思わなかった」
面をかぶった緋乃が隙間から身を乗り出してそう言い放った。
緋乃?「って、なんだよ、その目は」
柚姫「いや・・・死んでるのか―って」
緋乃「死んでるわけねえだろ。生きてる・・・はずだよ」
氷空「じゃあ、そのお面は?」
緋乃「あー・・・これはだなあぁ・・・」
お面をつまみながら、緋乃は説明に入ろうとした。
・・・と、ここで怒声が響く。
雄飛「オイゴラてめぇええええええ!!!!!」
朱音「あぁ・・・えへへ・・・会いたいなぁ~」
雄飛「聞いてんのか!」
朱音「ぎゅーしてほしいな・・・なでなでしてほしいなぁ・・・♪」
雄飛「朱音!!!おい!!!てm」
朱音「殺 さ れ た い の ?」
雄飛「上等じゃねえか・・・!」
喧嘩をおっぱじめる二人と、その近くにいるもう知らないという風にパックをあけ始めるルチカ。
緋乃「はい、やめろよな?」
二人が同時に放った弾幕はスキマの中に吸い込まれて行き、空へと放たれて行き、大きく爆発した。
十六夜「おー、マジで汚い花火」
天鳳「あんな止め方でいいのか?」
天鳳がそう言って首を傾げた瞬間、声が聞こえた。
??『ジジ・・・ア、カネ、サ…カワイイ・・・』
朱音「ッ!」
声を聴いた瞬間、朱音は顔を真っ赤にして意識を手放した。
皆が突然のその出来事に目を丸くする中、緋乃と氷空だけは何とも言えない表情をしていた。
緋乃(朱音さんの作者さんからこれが聞くとは聞いたけど・・・感極まってこうなるとは・・・)
氷空(笑いたいけど、笑いたいけど、ここは我慢、我慢・・・)
緋乃(アレを無音で起動させた氷空ナイスだな・・・)
今度は『しゃべるぬいぐるみ』のようで、氷空は黙ってそれのスイッチを切った。
ルチカ(あれほしいな・・・)
緋乃「っと、お前ら、吉報だ。氷空の提案で、金魚すくいレースをすることになった。屋台を三つ拉致してきたから、今度はそこへ移動してもらう」
輪花「またなの?」
黒騎「というか、氷空が金魚すくいはやめて置こうって言ってたのはこういうことだったのか・・・」
心也「おお!俺がやろうとしていたことを提案してるやつがいたのか!氷空ナイス!」
氷空「いえ~い」
緋乃が指をちょいちょいと揺れ動かすと、彼らの足元にはまた大きな隙間が開き、彼らを飲み込んだ。
緋乃「んじゃ、遊んでいこうや!」
そして、彼らの姿は瞬間的になくなった。
・・・その様を、霊夢は境内から見下ろしていた。
「・・・変なの」
☆ ☆ ☆
店主1「おう!緋様!準備ならできてるぜぃ!」
店主2「人数分の網!大量の金魚!十一人が囲むってんだから、水槽も大きくしといたぜ!」
店主3「店主1がAチーム、2がBチーム、3がCチームの水槽だぜ!頑張ってくんなぁ!」
弥生「A・B・Cってどう分けるの?」
緋乃「いやそれは・・・えーっと・・・夜月がいるのがA、十六夜がいるのがB、残ったとこがCだ」
虎太郎「じゃあ俺はCか・・・」
と、そこで心也がマイクをもって立ち上がった。
心也「ここで、ルール説明のお時間がやってまいりましたぁああ!第一回!金魚すくいレーッス!」
氷空「ちなみに第二回は未定です~」
心也「参加者の説明はバッサリカット!それではルール説明へと参りましょう!」
氷空「参加者の説明するだけで文字数稼げちゃうから、稼がないようにって言う配慮だね。いらないね」
心也「メタい!!制限時間内に、もっとも多くの金魚をとれたチームの勝利!ちなみに最下位のチームにはかんだら恥ずかしい!早口言葉、『東京特許許可局局長今日急遽許可却下』を言ってもらうという刑が待ってま~す!」
氷空「心也くんは普通に言えたね!」
心也「やったね!というわけで、能力の使用は基本金魚に使用しなければアリ!いえ、網にのみ使用可能!おっとこれは使えそうな能力があるぞぉ!」
氷空「っていうのも、能無しが考えてるだけでは創哉君だけなんだよね。読み込み不足だね」
心也「考えなしめ☆それでは!皆さま位置へついて下さい!もう一度言いますよ?店主1がAチーム、2がBチーム、3がCチームの水槽です!」
氷空「それじゃあ、僕らも位置につくのではじめっ!の合図は緋乃君任せた」
緋乃「お、おう・・・」
心也と氷空の勢いとノリに任せっきりの説明が終わった後、もう制限時間が設定されてるタイマーを持たされた緋乃があきれながら口を開く。
緋乃「ってなわけだ。がんばれよ。五秒前!」
やる気の者がいる中、やる気のないものが目立つ。
緋乃は溜息をつき、カウントダウンした。
緋乃「5!4!3!2!1!・・・はじめっ!」
バッと皆が動き出す。
緋乃はそんな三十数名を見て、ブハッと一人噴き出した。
―――――――――――――――――少年少女奮闘中・・・。
氷空「ねえねえ、朱音ちゃん」
朱音「?」
氷空「ちょっといい話があるんだけど・・・」
朱音「・・・!」
―――――――――――――――――少年少女奮闘中?
輪花「ほっ・・・」
柚姫「わっ、二匹?!」
輪花「・・・とれると思ってなかった・・・」
魔利「ほら、柚姫もがんばりなさいよ」
柚姫「わかってるよう!」
越夜「あんまり張り切り過ぎて網破るなよ?コツコツ、一匹ずつ、確実に、やさしくとっていこうぜ」
柚姫「あーい・・・・・・・・・あっ」びりっ
三人「・・・・・・」
柚姫「せ、せめて、なんか言ってよう・・・」
輪花「え、えっと・・・ドンマイ!」
魔利「言われてるのに破るとか・・・さすが柚姫」
越夜「気にするな、少しのタイムロスだ」
柚姫「普通に慰めてるのが輪花さんしかいない!」
越夜「でも、俺らくらい平和にできてんだから良いだろ。あっち見てみろ」
黒騎「・・・」シュバババババ
夜月「・・・」シュバババババ
一星「お前ら、なんて速度でとってんだよ・・・」
夜月「あんな罰ゲーム嫌だ」
黒騎「右に同じく」
光覇「・・・よしっ!とれた!」
レイ「えっ!・・・・・・私もとれたよ!」
光覇「おお、一匹ずつ連続で三匹ですか!調子いいですか?」
レイ「うん、そうなのかも」
一星「光覇とレイを見習えよ」
光覇「え?」
レイ「何?」
夜月・黒騎「・・・あれは?」
朱音「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ」サ―――――――
氷空「♪」
一星「論外」
輪花「・・・僕らは、僕らのペースでとろっか」さっさっ
柚姫「あそこまで本気でやりたくない」網交換
魔利「朱音さんの手が見えない・・・」さっさっ
越夜「だろ・・・?」さっさっ
―――――――――――――――――少年少女奮闘中・・・(汗
心也「とーるぞーーーー!!」シュバッ
十六夜「お、じゃあ勝負するか?」
心也「受けてたとう!」
十六夜「じゃあ悠希も参加するよな?」
悠希「は?いや、俺は」
心也「参加するよね?」
悠希「・・・」
十六夜「ま、手ェ止めてたってしゃぁないし、終わったら確認するか」
心也「おう!悠希も忘れんなよ」
悠希「巻き込まれた・・・」
心也「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」ささささささささささささ
十六夜「よゆーよゆー♪」サ―――――――
桜「うーん・・・刀で一突きしたら簡単なんだよねえ・・・面白くないけど」ちびちび
朱莉「やらないわよね?」さっさっ
桜「やるわけないよ!」ちびちび
弥生「海だったら・・・でも金魚に能力はつかえないから・・・はぁ」ちびちび
ジル「もっといっぱいとらなきゃ、Aチームに負けるわよ?」シュババ
爽香「・・・あ、網破れそ・・・よかった、破れなかった・・・」さっ
彩華「大丈夫?」さっさっ
爽香「ええ、大丈夫でした。彩華さんは?」すっ
彩華「・・・まあ、ほどほどに・・・」すっ
爽香「・・・取れてます?」すっ
彩華「・・・華菜のやつがいるから、ドヤ顔出来るくらいには頑張らないとね・・・」ささっ
ジル「・・・何話してるの?」シュババ
彩華「あ、いや・・・恨みを?」
ジル「なんの話してたのよ・・・」シュババ
梓「雄飛さん、大丈夫?」
雄飛「・・・俺は今朱音を監視してるんだ、邪魔しないでくれ」
梓「君は・・・」
雄飛「ルチカに何かあるよりましだ」
梓「・・・」
―――――――――――――――――少年少女奮闘・・・。
創哉「・・・・・・『Cチーム全員、網が破れないことを確定』、と」
華菜「ふふ、あの二人に目にもの見せてやるいい機会よね~」
こた「んでさぁ、俺から器と網を奪ったわけは?」
華菜「別に?」
こた「返 せ よ !」
リア「・・・・・・・・・」
輝「・・・いじらないでね?」すっすっ
リア「・・・」ひょいひょい
輝「・・・なんで黙ってるの?」すっすっ
リア「・・・」ひょいひょい
輝「ねえ、ちょっと」
リア「集中してるんじゃないの?」ひょいひょい
輝「・・・」すっすっ
リア「・・・・・・つーーー」
輝「やめなさいっ!」チョップ
リア「妨害だよ!」
輝「仲間だよ!」
リア「仲間だからいいわけじゃないよ!」
輝「じゃあつーないでよ!」
リア「じゃあつー『は』しない!」
輝「他はするんじゃないか!」
創哉「おめえらうっせえ黙ってすくえ!」
ルチカ「・・・金魚」
大翔「食うなよ?」
魄真「食ったらさすがにやばいからな?」
天鳳「おそらく数に換算されないな」
ルチカ「・・・うう」
風雅「そもそもルチカが金魚といっただけで真っ先に『食うんだ』と思うお前らがすごい」
天鳳「いやもう・・・なんか・・・諦めた」
ルチカ「失礼な・・・さっき輪花さんと越夜さんと光覇くんに買ってもらったものは後であるらしい宴会で全部食べるつもりですよ!」
大翔「まだ食べるのか!」
風雅「ここまで来たらあきれを通り越していっそ尊敬するな・・・」
魄真「マジもんで幽々子と同等の胃袋持ってるんじゃないか・・・?」
ルチカ「彼女は強敵です」
大翔「もうすでに対戦したらしい・・・」
天鳳「・・・。雄飛も大変だな」
風雅「まったくだ」
魄真「普通にとろうっと」
―――――――――――――――――少年少女奮闘してた。
緋乃「というわけで結果発表・・・集計したので、心也任せた」
心也「おう!よっしゃーーーー!結果発表のお時間!」
氷空「お時間ネタはさっき使ったからやめよっか」
心也「はひ(´・ω・`)」
氷空「じゃあ二位から」
心也「二位はわれらがBチーム。惜しかったね!」
氷空「それじゃ、一位発表」
心也「あ、そっちいくぅ?一位はAチームだよ!何を吹き込まれたんだろうね、すっごい朱音ちゃんがやる気だしてたよ!あと、ちっちゃい子が楽しんでやってた!」
氷空「僕がちょっとあのぬいぐるみ君のことで交渉してただけだよ?」
心也「こいつ汚いっ!ってなわけで、Cチーム!罰ゲームだよー!」
(この流れでメタ話連発ですが、早口言葉言えるか言えないかは私の独断と偏見、+好みで決めております!
できれば「うっわこいつ噛んでるwww」くらいの軽さで見てくださるとありがたいです!)
心也「はい、名簿一番から言ってみよっか!」
氷空「名簿なんてないから、自由に言ってみてね」
氷空がにこにことした表情でCチームを見やる。
どこかひきつった顔で皆は硬直していた。
輝「リアが邪魔するから―――――ッ!」
リア「俺のせいか~」
心也「でも、二百三十六匹は取ってるから十分だと思うけどな~」
創哉「B・Aは?」
心也「Aはすっからかんだから・・・・・・・・・さんびゃく?んで、Bは二百五十四!なーかなかに近くないっ!!」
氷空「えっへん」
心也「氷空君・・・」
氷空「罰ゲームなんぞやりたくないって言うのと、どうせなら一位とりたいって思ったから」
心也「それで朱音ちゃんたきつけたか」
心也が苦笑しながら氷空を見やる。氷空はサムズアップをする。
心也「というわけで、罰ゲームだお!」
輝「・・・『東京特許きょきゃきょく局長今日急きょ許可却下』!」
リア「ブッハッ」
心也「早々に」
輝「・・・」
リア「『東京特許許可局局長今日急遽許可却下』♪」
魄真「ん?・・・『東京特許許可局局長今日急遽許可却下』・・・でいいんだっけ?」
心也「そうよ~」
二人がいい終わり、次は誰だ?と心也が楽しみにしていると、虎太郎が口を開いた。
早く終わらせようと焦っているのか?フラグを立てたような気がした。
虎太郎「『東京特許許き・・・や・・・局局長今日急遽許可却下』!どや!」
柚姫「こた言えてない」
魔利「許可局のあたりがだめ」
爽香「それでどやる意味が分からない」
彩華「やり直す?」
虎太郎「お前らあたり強いよな俺に対しては」
見事に回収した虎太郎は同じ世界の仲間から指摘され、ちょっとしょぼーんするのでした。
華菜「『東京特許許可局局長今日急遽許可却下』・・・」
二人(チッ)
華菜がさらっと言ったのに、約二名が舌打ちした。
なんとなく正体がわかっているような気がする華菜は(あとでぶったたこう)と心に決めるのだった。
風雅「・・・『東京特許許可局局長今日急遽許可却っくぁ』・・・却下」
輪花「風雅って早口言葉苦手?」
風雅「いつもは言えるんだがな・・・。言い訳するのなら、早口言葉に問題がある」
朱莉「風雅らしくない言い分ね・・・」
心也「カウントする?」
氷空「・・・彼のいいわけに免じてノーカン」
輪花・朱莉「ノーカンって適用されるの?!」
ひどい差別を見た(緋乃談)。
ルチカ「・・・・・・」
大翔「『東京特許許可局局長今日急遽許可却下』・・・あれ?ルチカ、やらないのか?」
魄真「『東京特許許可局局長今日急遽許可却下』。さきにやっとかないと、最後で間違えたら大恥かくぞ」
いつまでも黙っているルチカに声をかけた二人は余裕でいい上げた。
それを聞いたルチカが、「とう、・・・とう・・・」と声を上げる。
ルチカ「・・・『東京きょっきょ許くぁ局局長今日急遽許可却下』・・」
二人「・・・・・・」
ルチカ「・・・何も言わないでください」
朱音(ルチカちゃんかわいい抱き着きたい)
夜月「朱音落ち着け雄飛が睨んでる落ち着け真剣に落ち着け」
今にも飛びつきそうな朱音を夜月が精いっぱい押さえつける。
その少し離れた場所では雄飛が朱音をじぃっと見ていた。
天鳳「『東京特許許可局局長今日急遽許可却下』・・・トリ、任せた」
創哉「ああ、俺が最後か・・・『東京特許許可局局長今日急遽許可却下』・・・ほい、言えた」
心也・氷空((つっまんねえええええ・・・))
創哉「お前らなんか言ったか?」
二人「いいや、何も」
緋乃「・・・んじゃあ、俺らの住処に送るから、そこで宴会を開く。敷地内から出ないようにしっかり結界張っておくから、そこから出ないように!では転送!」
柚姫「あっれ?!イベント終わるの急すぎない?!」
緋乃「尺がやばい」
柚姫「メタァ!」
☆ ☆ ☆
―――八雲宅。
みんなはもうすでにそろっている。
緋乃はうなずいて、藍を呼んだ。
緋乃「藍、宴会、よろしく。こいつら帰す時、呼んで、寝る」
全員「寝る?!」
藍「かしこまりました、緋乃様」
橙「わーい!宴会!ですね!」
氷空「あんな賢者でいいのかなぁ、この幻想郷は・・・」
藍「・・・あまり、いいとは言えませんね。博麗の巫女でさえ子育てで動けないのに、彼は人前を恐れてお面をかぶる始末。どうすればいいのでしょうか紫様・・・」
氷空「まあいいや!宴会はじめちゃおう!」
かくして、『いっつあフリーダム宴会』(命名:柚姫)は開かれたのだった。
―――屋根の上
輪花「えっと・・・」
柚姫「お酒は飲んじゃダメって緋乃さんが言ってた!」
虎太郎「春の話だよな!」
爽香「春の話ですね」
彩華「その当人はいないじゃない」
魔利「だからっていいものなの?」
越夜「いや駄目だろう」
創哉「楽しそうだな、お前ら」
桜「だね~」
夜月「やっと落ち着いていられる・・・」
輪花(なんで僕がここでのんびりしようとしたらみんな来たのかな・・・)
柚姫「あっそうだ!輪花さん、ダメじゃんっ。先に一人でどっか行こうとしちゃあ!」
輪花「だ、ダメだったの?」
柚姫「どうせならみんなでわいわいしましょうよ!」
輪花「わ、わかった、ごめんなさい・・・?」
柚姫「だからお酒のもっ!」
輪花「嫌だ没収創哉これ返してきて」
創哉「桜任せた」
桜「え、じゃあ越夜君任せた」
越夜「嫌だ夜月返してきなよ」
夜月「めんどいから虎太郎パス」
虎太郎「なんで俺?!」
五人「そこにいたから」
虎太郎「俺の扱い雑ッ!」
―――居間の一角
雄飛「・・・」
朱音「・・・」
ルチカ「・・・えーっと」
雄飛「・・・」
朱音「・・・」
ルチカ「・・・せめて、なにかしゃべりませんか?」
二人「こいつがいるから無理」
ルチカ(仲よさそうなのに・・・)
雄飛「・・・朱音、酒飲むのか?」
朱音「うん、まあね」
雄飛「・・・酒くせぇから寄るなよ?」
朱音「何?寄ってほしいのカナ~?」
雄飛「うるせぇ黙れ」
朱音「あんまり変な態度とってると、私も怒っちゃうよ~?」
雄飛「瀬良のぬいぐるみをむにむにして癒しを求めてる時点でお前の負けだろう」
朱音「あ・・・はは・・・いい加減にしろやゴラァアアアアアア!!!!」
雄飛「待ってたぜお前に再挑戦するのをよぉ!」
ルチカ「・・・はー、焼きそばとたこ焼きとお好み焼きおいしー・・・」
―――居間の一角2
心也「美味いかそのつまみ」
十六夜「なかなかイケる」
悠希「さすが八雲藍の料理」
黒騎「褒めるところそこか」
天鳳「ゆっくりと酒が飲みたいのに・・・あそこでドンパチやってるから集中できないな・・・」
光覇「あ、あはは・・・」
雄飛「あッゴラ、避けんな!!」
朱音「それはこっちのセリフだボケェエエエエエエエエエ!!!!」
―――居間の一角3
ルチカ「んぐんぐ・・・おいしい・・・」
大翔「おい、あれ止めなくていいのか?」
魄真「さすがにうるさいと酒飲みに迷惑だろ」
一星「なんで放置してんだ?」
ルチカ「めんどい、です」
三人「あ、そうなの」
―――縁側
氷空「おいしいねぇ・・・」
朱莉「見た目が幼いだけに、犯罪みたいに思えてくるわね・・・」
弥生「私は何も見ていない・・・」
リア「あっはは♪酒もっと飲む?」
輝「ひぃっ!!!飲まないってば!!!」
レイ「リアさんも輝ちゃんも落ち着こうよ・・・」
梓「大丈夫ですか・・・?」
風雅「・・・静かに呑みたいものだなぁ・・・」
華菜「お酒飲むときってどういう状況が一番いいかってわかんないからどうとも言えない・・・」
☆ ☆ ☆
柚姫「ぜーいんしゅーごーーー!!!」
居間に立ち、柚姫が声を上げる。
ぞろぞろと集まってきたメンバーに、柚姫は満足げにうなずく。
虎太郎「おい、マジでやるのかよ?」
柚姫「だってここまでメンバーいるんだよ!やんなきゃ損損!」
虎太郎「・・・だからって言ってもだなぁ・・・」
柚姫「はーい!というわけで、『結婚してくださいゲーム』!!!始めます!!!」
輝「結婚してください・・・ゲーム?」
氷空「どんなゲームなんだい?」
柚姫が高らかに宣言すると、輝と氷空は首をかしげてゲームについての説明を求めた。
彩華「柚姫、説明」
柚姫「はいはいわかってるよ!えーっと、」
・まずみんなで円になる。
・五十音がかかれた表を作る
・鬼を一人決め、その鬼は誰かに『結婚してください』という。
・言われた人は断る。
・断るときに、使われた頭文字は次から使えない。
柚姫「あ、これに関しては、たとえば「ごめんなさい」だったとしたら、次からは「ご」から始めることができないってことねっ。
はい、説明終わり!」
悠希「・・・へぇ」
柚姫「よしっみんなでやろう!」
風雅「なんで俺らまでやらなきゃいけないんだ?」
輪花「ちょ、風雅っ」
風雅「・・・なんだ?」
風雅がため息交じりにぼやくと、柚姫の体がびくりと反応した。
それを目ざとく見つけた輪花が、風雅を見て鋭く咎めようと声を上げる。
柚姫「だ、だめです・・・か?」
風雅「・・・」
輪花「・・・だ め な わ け な い よ ね ?」
風雅「それもそうだな、しかたない」
柚姫「やった!」
嬉しそうにはしゃぐ柚姫を見て、風雅は困ったように眉をしかめた。
輪花はそれを見て微笑んでいた。
天鳳(今ものすごい威圧が)
越夜(僕っ娘恐るべし)
輪花「誰か何か言った?」
二人「何も言ってません」
輝「じゃ、じゃ、五十音表と鬼・・・」
爽香「五十音表は作りましたよ~」
輝「えーっと、そしたら鬼だよね・・・リアさん任せた!」
輝は爽香から見せられた五十音表と見て、「おお」と感嘆の声を漏らす。
リアの肩をたたきながら、輝はひそかな犯行をと思い、そういった。
当のリアは「え?俺?」と自分を指さし確認する。
これが彼らの席順だ。
経験者は経験者っぽさが出せない返答になりましたまじさーせん←
黒騎「お前がいいなら、いいんじゃないか?」
リア「うーん、だよねぇ・・・。じゃあ、やりますか~」
魔利「じゃあ指名して結婚してくださいって言ってね」
リア「うぃっすうぃっす。・・・・・・華菜さん、『結婚してください』!」
華菜「『はぁ?何言ってんのあんたはいっぺん寝て目を覚まして来たら?』」
リア「・・・あっはい」
華菜はすぐさまそう返すと、リアの何とも言えないような表情を見て小さく「あー、ごめんなさい」と謝った。
リアは特に気にしてなさそうに「にゃはは~」と笑った。
華菜「・・・十六夜さん、『結婚してください』」
十六夜「『ほう、いい話だがお断りする』」
華菜「いい話、なの?」
十六夜「結婚って、いい感じするじゃん」
華菜「そういうもの・・・」
十六夜は大きくうなずいてから、きょろきょろとあたりを見渡した。
そんな中、自分は関係ないかのように爽香は五十音表にかかれた文字を消していた。
爽香「・・・は・・・ほ・・・ぬりぬりっと」
彩華「・・・爽香、ちょっと怖い」
爽香「えっ」
彩華「まあいいか・・・十六夜さん、次お願い」
彩華に言われ、十六夜はもう一度面子を見渡し、朱莉のほうを向いて口を開いた。
十六夜「おう・・・朱莉、『結婚してくれ』」
朱莉「『貴女についていける気がしないから、ごめんなさい』」
十六夜「俺そこまで突飛な行動してないぞ?」
朱莉「女の子を強引に連れていくのは突飛ではないけれど、判断材料にはなると思うわ」
十六夜「あ、そこか」
爽香「ぬりぬり・・・」
朱莉「爽香、次言っていいかしら?」
爽香「どうぞ~」
朱莉(とりあえずまともな人・・・)
ため息をつく。
爽香は依然徹底して塗りつぶしており、次の言葉をまだかと待っていた。
朱莉「夜月、結婚してください」
夜月「・・・『悪い、無理』」
朱莉「・・・」
夜月「俺、もう相手いるから・・・言葉少なかった、ごめん」
朱莉「いや謝らないで頂戴」
夜月「お、おう」
爽「わ・・・ぬりぬり」
朱莉がふう、と息を吐いてリラックスすると、夜月が眉をひそめた。
次に言う相手を考えているのだろう、即決したような華菜、十六夜、朱莉はなぜすぐ言おうと思ったのか。
確かに伸ばすほど恥ずかしさは増すが、ばっさりと初対面の相手にあれを言うのは困難なものだろう。
そうなのだ、ほとんどのメンバーが初対面が多い中、このお祭りに参加しているのだ。
そこまで考えて、夜月は溜息を一つついた。
輪花「へぇ、こんな遊びかぁ・・・」
悠希「なかなかに面白いな。誰が誰を選ぶのか、誰がどう答えるのか。面白いしな!」
大翔「だな・・・」
三人が考える夜月を置いてそんな会話をしていると、
魄真「んでも、これ、答えられなかったら・・・断れなかったらどうするんだ?」
柚姫「そりゃ、付きあu 爽香「が ん ば っ て く だ さ い 」
魄真「は、はい」
爽香がどことなく黒いオーラを漂わせ手返事をしたので、柚姫も魄真も黙りこくってしまった。
夜月「・・・『結婚してください』」
弥生「ふぇっ?・・・『ごめんなさい・・・』」
夜月「うん、よかった」
弥生の断りを聞いて、夜月はほっと胸をなでおろした。
ひどい罵倒をしない人を選んだようで、弥生は「え?え?」と戸惑いながら、周りを見渡した。
それを見て、魔利は溜息をついた。
魔利「断り方がつまんないわー」
越夜「いや、面白さを求めるものなのか?」
弥生「そうだよ・・・」
魔利「聞いててつまらないんですー」
二人(そういうものなのか・・・)
がっくりと二人は肩を落とした。
弥生「虎太郎くん、『結婚してください』」
虎太郎「・・・・・・・・・・・・くぅ、うう・・・『俺はバカだから、釣り合わないよ』」
柚姫「おっ、認めたか!」
彩華「ついに認めたわね」
爽香「やっとですか」
魔利「やっとね」
虎太郎「だーーーー!!!うっせぇ!!!お前らがそんなこと言うだろうと思って思いついても言いたくなかったんだよぉお!!!!」
仲良し五人組に弥生は苦笑してみていた。
虎太郎は「ったく」と言いながら、「よしっ決めた」と笑った。
虎太郎「輪花さん、『結婚してくれさい』!」
輪花(今日本語がおかしかったような気がする)
ドヤッとした表情で彼は輪花の答えを待っていた。
輪花が考えていると、虎太郎の頬を汗が伝った。
そして、輪花は笑みを浮かべて言葉を放った。
輪花「えーっと、『君とはぜっ・・・きっと一緒にいられないから、ごめんね』」
虎太郎「絶対って言われないだけよかった!!!」
輪花(一瞬言いそうになったけど・・・)
華菜「それで喜ぶの?」
虎太郎「断られないよりはマシだろ?!」
華菜「まあ・・・」
輪花が口元を押えて顔を背け、気まずいような表情をするのを知らない虎太郎が華菜と会話をする。
輪花が「まあいいか」といった具合で自己完結したとき、
氷空「輪花ちゃん~ほら~」
と催促される。
輪花「あ、うん。・・・・・・『結婚して』、黒騎」
黒騎「『うん、ありがとう。でも、断らせてね』」
輪花「うん、わかった」
黒騎「なんか恥ずかしいな、こう言うの・・・」
輪花「あはは・・・だね・・・」
魔利(チッ)
黒騎(魔利が舌打ちをした?!)
塗りつぶし終わった爽香がどことなく笑みを浮かべて、黒騎を見る。
「早くしろ長さ的にあかんのだよ」といってるような気がして、黒騎は口を開いた。
黒騎「輝、『結婚してください』」
輝「・・・・・・『ま、まあ私には・・・私には・・・!』」
黒騎「うん、断ってるってことでいいよね」
輝「あ、うん」
打ち震え始めた輝の様子から察して、黒騎が笑って問う。
それにうなずいて見せた輝がポカーンと口を開けて呆然としていた。
輝「・・・」
風雅「おい、次は」
輝「あ、はい。・・・創哉、『結婚してください』」
桜「!?」
創哉「『ちょいと困るかな。でも、気持ちはうれしい』」
輝「おー」
創哉は頬を掻きながら苦笑する。
さて、と次の人にいおうとすると、爽香から止められる。
爽香「把握できていないと思うので、現在までに使われた頭文字を発表しますね」
柚姫「もっと早く~!」
爽香「うっさいです。えっと、『は、あ、ご、お、き、う、わ、ち』ですね」
創哉は「えっと、いいか?」と問い、爽香がうなずくのをみて、また言葉を発する。
創哉「んーっとだな・・・柚姫、『結婚してください』
柚姫「『なんで私なんですかいやです』」
創哉「・・・」
柚姫「ドヤッ」
創哉「あ、うん・・・まあ、いいや・・・」
柚姫はドヤ顔を披露し、創哉はもう何も言うまいという感じで、呆れたようにため息をついた。
柚姫「えーっと、越夜さん、『結婚してください』っ!」
越夜「『宴会での勢いに乗じてるのだったら、深呼吸して落ち着こうか』」
柚姫「深呼吸などし飽きた!!!」
越夜「元気だな」
柚姫「うん!」
仲の良い二人に、周りもほのぼの・・・するはずがなかった。
朱音「柚姫ちゃんかわいい!!!」
夜月「朱音落ち着けっての!」
朱音「いいから!!!離して!!!私は!!!今から!!!あの子に抱き着くのよ!!!」
夜月「二人で仲良くほのぼのしてんだから見守ってやれよ!!!」
朱音「じゃあ爽香ちゃん!!」
夜月「バカ言うな!!」
爽香(なんか巻き込まれたような気がする)
腕をつかまれぐぎぎと反抗する朱音と、それを行かせまいと強く引っ張る夜月の図が出来上がっていた。
と、次の瞬間、朱音は姿を消し去り、バッと柚姫の後ろに姿を現した。
朱音「柚姫ちゃあああああああああん!!」
柚姫「うわぁあああああ?!」
氷空「ていっ!」
朱音「あああああああああああっ!!!!」
叫び声が反響しながらも、一連の動作は以下の通りだった。
・朱音が柚姫に抱き着く。
・柚姫が悲鳴を上げる。
・氷空がぬいぐるみを投げる。
・朱音がぬいぐるみに飛びつく。
夜月「・・・能力か、欲求の力か」
大翔「もうあきらめてやれよ・・・」
越夜「えっと・・・じゃあ、ジルシーア、『結婚してください』」
ジル「『理由がないので却下』」
越夜「理由を言い訳にされた!」
ジル「そもそも、好きな人としか結婚しないでしょう・・・」
越夜「それもそうだな」
ジル「・・・悠希、『結婚してください』」
悠希「『嫌そうな顔をしてプロポーズしないでくれ』」
ジル「悪かったわね」
悠希「それほど嫌そうな顔でもなかったけどn」
ジル「・・・」
悠希「痛い痛い!!」
悠希「んじゃ、桜、『結婚しろ』」
桜「『その態度がむかつくから嫌かな~』」
悠希「・・・」
桜「悠希がやったのを私風にアレンジしてみた~」
悠希(これは確かに・・・ジルシーアをバカにできない・・・)
桜「梓さん、『結婚してください』!」
梓「!・・・『取り返しのつかないことをしでかす前に、丁重にお断りさせていただくよ』」
桜「・・・取り返しのつかないこと?」
梓「それが何かは、私もわからないけどね」
桜「それって良いの?」
梓「さあ?」
梓「・・・うん、ここは・・・レイ、『結婚してください』」
レイ「・・・『やだ』!」
魔利「つまらないってば・・・!」
爽香「そろそろ面白さを求めるのにも限界があるのでは・・・?」
魔利「だとしてもさー」
爽香「とりあえず、なんだか普通にみなさんで一周しよう~ってノリになってますよね」
魔利「えっと、それは空気を読んで・・・」
爽香「皆しゃべらせようっていう配慮ですね!わかります!」
魔利「爽香・・・そこ強調しちゃったら・・・」
レイ「『結婚してください』!」
魄真「え、俺?『妖夢がいるのでお断りします』」
ガタガタッ
氷空が椅子を巻き込みながら立ち上がった。
氷空「妖夢!?」
魄真「え?え?」
氷空「きみ!妖夢に何したの!?」
魄真「いや、言ってる意味が・・・」
氷空「僕の妖夢n―」
光覇「落ち着きましょうか!!」
魄真の隣で怒鳴りつける氷空を光覇を押しとどめる。
氷空は光覇のなだめもあったおかげか落ち着き、
氷空「そうだったね君の世界にも妖夢いるんだった!!」
と謎の結論に落ち着き、ふぅと息を吐いた。
氷空「もし、だけどさ・・・僕の妖夢に手を出したら承知しないからね、魄 真 く ん ・・・ ♪」
魄真(なんで俺威圧されてるんだろう)
魄真は隣の氷空の威圧感にたじたじになりながらも、「残ってる人は・・・」とみんなを見渡す。
魄真「・・・魔利、『結婚してください』」
魔利『彼女がいるのに私にプロポーズするとはゲスの極みね』」
魄真「そういうゲームなんだろ!?しかたなくね?!」
魔利「知ってる」
魄真「おい!!」
魔利が顔をそむけながらそういうと、魄真は青筋を立てながら膝に手をついた。
と、そこでもうすでに魔利は相手を決めていたらしく、すぐに口を開いた。
(さすがのスルースキルである)
魔利「風雅、『結婚してください』」
風雅「『すまんが、俺には到底釣り合いそうもない。ほかをあたってくれ』」
魔利「ほれ、次」
しっしと手で追いやるしぐさをして魔利は身を乗り出して、爽香の手元の五十音表を覗き込んでいた。
リアが笑っているので、気にしてないかと思うと、虎太郎が「邪魔」と頭をつかんでいる。
魔利がその手を払う。虎太郎はよりキレる。
近くにいた越夜が二人をなだめていた。
風雅「・・・ルチカ、『結婚してください』」
ルチカ「『食事がきちんとあることが保障されてないと私は結婚する気がないのですいません』」
風雅「そうか」
雄飛(そもそも俺が許さない)
ルチカ「それしても、私を選ぶとは・・・」
風雅「そこにいたから」
ルチカ(軽口すら言えないほどノリ悪い・・・)
何かを言おうとしたルチカの口は閉ざされ、苦笑して肩をすくめた。
さて、小さい組の視線がいたいからと再び口を開けた。
ルチカ「大翔さん、『結婚してください』!」
大翔「『食い物を多く用意してやれないから無理だな』」
ルチカ「それは・・・」
大翔「お前が言ったことだからな。それに、お前のあの食欲を見て結婚してやるやつは大変だなーって・・・」
ルチカ「失敬な!」
雄飛(その節は大変お世話になりました)
雄飛は顔を覆いながら、大翔とルチカの会話を聞いていた。
大翔「んーっと、爽香、『結婚してください』」
爽香「『夫婦というよりは普通に兄妹のように見えてしまうので嫌です』」
バッサリと笑顔を浮かべていった爽香に大翔は拍子抜けしたように目を丸くした後、「あー」と後頭部に手をやった。
大翔「まあ、身長的にも年齢的にもな」
爽香「ですよね」
爽香は紙にかかれた文字を塗りつぶしていく。
爽香「よし・・・光覇さん、『結婚してください』」
光覇「えっ?!あ、あー・・・・・・・・・『ね、念のためお断りします』」
爽香「念のため?」
光覇「うん・・・まあ・・・」
魔利「ほら、次々!」
光覇「は、はいっ。彩華さん、『結婚してください』!」
そこで振られた彩華は何度か目を瞬かせてから、笑みを浮かべて答えた。
彩華「・・・・・・『結婚という言葉を甘く見ないほうがいいですね』」
光覇「へっ?」
彩華「あー・・・うー・・・違う・・・失敗した・・・」
魔利「あんたらしくないわね」
彩華「うっさい」
答え終わった後、彩華は頭を抱えて「うーうー」とうなっていた。
光覇ははてなを浮かべたまま、首をかしげていた。
とりあえず次へ回そう、反省はそのあとだと彩華は溜息をついた。
彩華「氷空さん、『結婚してください』」
氷空「『楽しい楽しい意地悪ならしてあげるから、それで勘弁してね!』」
彩華「うれしくないので遠慮します!」
氷空「あはは~」
と、そのままの勢いで氷空は言葉を放つ。
氷空「と、いうわけで、心也くん、『結婚してください』」
全「!?!?!?」
心也「『もう俺も心に決めた人がいるからダメ~』」
十六夜「お、女はもう一人か」
朱音「そうね、私だけ」
梓「?!」
悠希「は?!心也、お前、女だったのかよ?!」
心也「ああ、うん・・・まさか、気づいてなかったの?!」
雄飛「す、すまん・・・」
心也「まあいいけどさぁ…ってなわけで、雄飛、『結婚してください』!」
雄飛「『ルチカの面倒を見なきゃいけないので今は無理だってか無理だ』」
答え終わって、雄飛は硬直した。
先ほどの中で、残ってるのは一人だといった。
雄飛は冷や汗を浮かべて『残った一人』のほうを見やった。
残った一人―――朱音は、きわめて笑顔で待っていた。
雄飛「・・・」
爽香「さすがに朱音さんを別の人に回すのはかわいそうですし・・・」
朱音「ゆーうひくーん?ねえ?ね?言わないのぉ?ねぇっ?」
雄飛(うぜぇ)
ルチカ(あれは心底うざいと思って言いたくないって言ってる顔だ。ご主人、ちょっとわかりやすい・・・)
朱音「ねーえーねーえー」
雄飛「だあああああああ!!!!!」
輪花「叫んでないでさっさと言っちゃえばいいのに・・・」
雄飛「・・・・・・朱音ぇえええ!!『結婚しろ』!!」
朱音「『雄飛!!!私にも勝てないくせにプロポーズしないで!!ありえない!!』」
雄飛「てめ、あとでぶっ潰す!!」
朱音「できるものならやってみなさいな!・・・さて、次々♪」
朱音は大変楽しそうな顔をして、二人の顔を見た。
輪花「そう言えば、このゲームいつ終わるの?」
ジル「確かに・・・女は一周終わったわよ?」
爽香「この五十音表が全部埋まるまで、ですね」
輪花「うわぁ・・・あとだいたい二十はあるのか・・・」
爽香「まあ、女の方はもう一巡すればいい話ですし」
輪花(もう返す言葉を考えたくない)
ジル(輪花の顔から気持ちがなんとなく察せた・・・)
その会話が聞こえたか、どこからともなく、ため息が聞こえた(返された言葉で徹底的に傷つけられた数名である)。
朱音「一星、『結婚しなさい』」
一星「『連絡手段を考えられたら考えてやる』」
朱音(何様だこいつは・・・)
かるーくいらっとしながら、朱音は隣の夜月の腕をつねった。
夜月「痛い痛いっ・・・なんで俺?!」
朱音「あいつ遠いから」
夜月(柚姫んときみたいに転移すればいいのに・・・)
一星「えーっと、・・・これ、誰に当ててもいいのか?」
魔利「まあ、女側は全員回ったからね」
一星「そうか。じゃあ、桜『結婚して』」
桜「『適当に選んだ感あるから嫌です』」
一星「適当じゃねえよ!一応!」
桜「はいはい」
桜「えーっと、それでは‼天鳳さん、『結婚してくださーい』!」
天鳳「『のんびりと話してるほうが楽しそうだから、悪い』」
桜「はなす・・・話したっけ?」
天鳳「・・・それも、そうだな」
桜が首をかしげていると、天鳳は隣に座っていた人と会話をしたかを思い返し、『無い』と結果が出ると苦笑して少々の矛盾を気にしないこととした。
天鳳の断り方は、ある意味「これからはのんびり話しましょう」のようにとれるからだ。
天鳳「じゃあ・・・そうだな・・・と、残り何文字だ?」
爽香「はい、えっとですね、十七文字ですね」
全(いかに相手に「を」・「ん」を言わせるか・・・!)
その時、ほとんどのメンバーが嫌らしく、いじわるな黒い表情をしていたという。
天鳳「レイ、『結婚してください』」
レイ「『みんなで仲良くしましょうよ!』」
天鳳「それもそうだな」
レイ「光覇さん、『結婚してください』!」
光覇「『無理とは言いづらいですが、お断りします』」
皆がみんな、「を」「ん」を誰に言わせるか、誰が言わされるか、誰が断られないか、考えて微笑んでいた。
そのせいか皆淡々とゲームを進めるようになって魔利がつまらなさそうに頬杖をついていた。
光覇「華菜さん、『結婚してください』」
華菜「『論外なので却下』」
光覇「そこまで言いますか?!」
華菜「いや・・・「ろ」が余ってたから・・・思いついたのがそれで・・・」
光覇「はあ・・・」
華菜「越夜、『結婚してください』」
越夜「『目を覚ませ、華菜』」
華菜「寝ぼけてるとでお思いか」
越夜「なんで俺を選ぶんだ的な意味で」
越夜「・・・弥生、『結婚してください』」
弥生「『楽したいので嫌です』」
越夜「楽?!」
弥生「ほら、めんどくさそうじゃない」
越夜「全世界の既婚者に謝れ」
弥生「十六夜さん、『結婚してください』」
十六夜「『ん?俺は嫌だ、断らせろ』」
全(強い・・・!)
魔利「カウントする?」
爽香「めんどくさいししましょうよ」
魔利(めんどくさいのか・・・)
十六夜「ジルシーア、『結婚しろ』」
ジル「『人間とは・・・まあ結婚できないかしら』」
十六夜(俺人間じゃないが・・・まあ、言わないでおこう)
ジル(人間にしては、常識外れの強さとか聞いたけどね)
お互いは言ったことには何も言わず、すんなりとその場で会話を断ち切った。
ジル「リア、『結婚しなさい』」
リア「『ぬくぬくと暮らしていたいから、嫌だ~』」
ジル「は?」
リア「ぬくぬく~」
氷空「ぬくぬく~」
柚姫「ぬくぬく~」
ルチカ「ぬくぬく~」
虎太郎「ぬくぬく~」
桜「ぬくぬく~」
朱音(襲いたい)
ジル(なんか感染してる)
輪花(みんなすっごい笑顔なんだけど)
やがて、突っ込むのをやめたジルシーアは溜息一つつく。
と、感染していた七人はキリッと表情を引き締めた。
リア「じゃあ、朱音さん、『結婚してください』」
朱音「『瀬良くんのぬいぐるみが目に入らぬか』」
リア「それ、瀬良っていうの?」
朱音「えへへ~そうなんだ~」
リア(とてもしあわせそうだ・・・)
ぬいぐるみを抱きしめながら、頬をほころばせた朱音は赤くなる顔をぬいぐるみで隠し、「えへへ~」と声を上げる。
朱音「というわけで、『結婚してください』、夜月」
夜月「『変態は嫌だ』」
朱音「失礼ね。誰が変態だって?」
夜月「ッ!!悪かった!悪かったから俺の足を踏むな!!」
足がのいたのを確認して、夜月は踏まれていた足を抱えた。
夜月「はぁ・・・輪花、『結婚してください』」
輪花「『つまらないことを言うから、朱音に怒られるんだよ?・・・あ、結婚はもちろんお断りです』」
夜月「おう」
輪花「ふぅ・・・えっと、『結婚して』雄飛」
雄飛「『さっきはあんたの言葉のおかげで踏ん切りがついた。感謝する。が、それとこれとは話は別だ』」
輪花「さっき?・・・ああ、朱音の」
雄飛「アイツアトデブッコロス・・・」
輪花(ルチカたちとの買出しで出会った時も言ってたな)
流れるような会話に、周りは何も口をはさまず、次はだれに言うんだろう?どんな返しをするんだろう?と楽しみに待っていた。
雄飛「あー、『結婚してくれ』、柚姫」
柚姫「『ひどいくらいにからかわれて疲れてるっぽいのでお断りします』」
雄飛「支離滅裂だ」
柚姫「私も思った」
柚姫は、会派が終わったと思えばニヤリと口角を上げた。
そして、ビシィッと効果音がつきそうな勢いで隣の虎太郎を指さす。
柚姫「虎太郎!『結婚してください』!」
虎太郎「『ヲタクを相手にするのは楽しい、だが断る!!!』」
パンッ、二人は手をたたきあっていい笑顔でうんうんとうなずき合った。
ちなみに、この二人は隣にいてもそんなにしゃべっていなかった(なので、打ち合わせはしていないのである)。
爽香(最後・・・!)
爽香がそう思った瞬間、皆が一斉に肩を震わせ出した。
そして次の瞬間、皆はすぐさま咆哮のような叫びをあげる。
テンションには差があるものの、ほぼ全員が立ち上がってばんざーいをしている。
全「お、お、お、終わった――――――――――――!!!!!!」
それほど嫌だったのか、と提案者である柚姫は苦笑したが、彼女も「やっと」という思いではあったので、素直に喜んだ。
対してこのゲームを嫌がっている様子はなかった。
嫌がっていれば、ボイコットしたりサボったりルールを違反したり・・・するメンバーがいるのだから、終わったということは楽しんでいたということ。
そう思うと、やっぱり「うれしい」という思いが先に来るかもしれない。
緋乃「なんだよ!!!うっせえな!!!寝れなかったじゃねえか!!!」
輪花「あ、緋乃、いいところに。宴会も終わったよ、帰れる?」
緋乃「は?・・・ああ、帰るのか。わかった、ちょっと待ってろ」
輪花「うん、ありがと」
スパーーンッと扉を開けて入ってきた緋乃に驚くことなく輪花は「帰宅したい」という意見を伝える。
急にそれを言われた緋乃は驚いたが、すぐに状況を把握し、指を動かす。
緋乃「あーっと、まあ、期待しないでくれ。これに入ればみんな自分の世界に行ける」
創哉「紫がいれば安心できるんだけどな」
緋乃「大丈夫だ、・・・たぶん」
朱音「不安しかないんだけど」
輪花「・・・僕は朱莉と風雅とのこって、最後に自分たちで帰ることにするよ」
緋乃「・・・それができるなら、そうしてくれ」
がっくりと肩を落とした緋乃は、スキマを展開したまま、そばに座った。
緋乃「俺からは何も言うことはないぞ。帰りたい奴から帰ってくれ」
十六夜「んじゃ、おっさきー。黒騎、天鳳、いくぞ!」
黒騎「あ、うん。・・・じゃあ!」
天鳳「世話になった!」
三人がスキマに入っていく。
それに続くように、六人が動いた。
柚姫「帰ろー♪」
虎太郎「あー、フランにあいたい~」
爽香「帰ったら、早苗様に今日のこと伝えとこ・・・」
魔利「魔理沙様のところに帰れる~」
彩華「げっ・・・」
華菜「別に、つくところは別なんだからいつ動こうが勝手でしょ」
彩華「・・・まあ」
それぞれ思ったことをつぶやいて、皆に会釈し、ひょいとスキマに身を投げた。
ルチカ「ご主人!帰りましょうよ!」
雄飛「ああ、わかった・・・って、お前、まさか食い終わってないのか?!その量を持って帰るのかよ?!」
ルチカ「もっちろんです!ご主人も運ぶの手伝ってくださいね!」
雄飛「くそ・・・!輪花たちに消費を手伝ってもらえばよかったものを・・・!おいていけっての!おい!ルチカ!」
朱音「じゃあ、私も帰るわ。氷空、ぬいぐるみありがとね♪・・・雄飛!!勝負はお預けでいいの~?」
雄飛「て め ぇ は 今 度 ぶ ち の め す」
ルチカ「では~」
三人は軽く会話をしたのちに、スキマへと入っていった。
その会話の内容に皆は苦笑しながらも、次に動く人は誰だ?と互いに伺いあった。
氷空「それじゃ、僕は帰るよ~」
弥生「あ、では私も!」
越夜「俺も行くか」
光覇「僕も・・・では!」
一星「俺は先行ってるからな!二人とも!」
五人はそのまま入り、姿を消す。
何も言わない緋乃を見ると、緋乃は寝ていた。
創哉「おい、起きろ緋乃」
緋乃「起こすなよ・・・」
創哉「スキマの行き先が変わっちまったらどうするんだ」
緋乃「大丈夫だろ。どうせ幻想郷だ、紫に頼めばいい」
桜「他力本願だった!」
緋乃「んで?・・・次はお前らか?」
創哉にたたかれながらも、緋乃はスキマの前に立った五人を見て頬杖をついた。
リア「うん。いこ、夜月~」
夜月「ああ、祭り、楽しかったぜ」
ジル「はぁ・・・つかれた・・・まあ、夜月に同じ、楽しかったわ」
大翔「俺も帰るよ、悠希!」
悠希「おう!」
それを言ってから、五人はスキマに入る。
心也「あー、楽しかった~」
輝「ちょっ、引きずらないでっ、心也!・・・あ、ありがとうございましたぁああ・・・」
緋乃(輝、哀れだな)
心也は五人の後に続き、輝の襟首をつかみながら引きずり、満足そうにしながらも隙間に入る。
輝は深夜に掴まれた襟首を離してほしいとばかりに手をたたき、間に合わないと悟ると、残っている皆に向けて礼を言った。
レイ「じゃ、私たちも帰ろ~」
梓「そうだな。お世話になりました、お祭りに誘っていただき、感謝します」
二人は皆に会釈してから、スキマをじっと観察し、中へ入っていった。
緋乃「・・・んで?なんで入らない?輪花たちは勝手に転送して帰ればいいだろ」
魄真「いや、ちょっと気になることがあってな」
創哉「些細なことなんだが、いいか?」
緋乃「却下だ。お前らが気にすることはない、帰れ、ほれ」
創哉「なんでお前、俺らを早く帰そうとするんだ?」
緋乃は創哉たちの背中を押す。
と、その手をつかまれ、創哉にいぶかしげに睨まれる。
手を離し、お手上げのポーズをすると、
緋乃「仕事があるからさ。俺がまだ未熟者でも、できることはする。それに何か?」
風雅「輪花、先に俺らだけ送ってくれないか?」
輪花「え?あ・・・うん、わかった」
輪花も気になる、というような表情をしていると、風雅から声をかけられ、輪花は転送魔法を使用した。
そこで、二人が転送されるのを皆で見届ける。
緋乃「いーいーかーらーかーえーれー!」
輪花「もう・・・。何を隠してるのかは知らないけど、そこまで知られたくないことなの?」
魄真「無駄だ輪花、たぶんこいつは話す気がない。素直に帰ろうぜ」
創哉「桜、待たせたな、帰ろう」
桜「あ、うん・・・」
魄真「・・・次、もしお前とこいつらと会ったら・・・今度こそ問い詰めるぞ!」
緋乃「へーへー」
輪花「じゃあ、僕はこれで」
魄真「よし、じゃ、スキマに入るか」
創哉「そうだな」
桜「はーい」
緋乃「・・・ったく、前も花見してた時から・・・。変わらねえなぁ」
一斉にこの世界を去っていく四人を見ながら、緋乃はどこかぼんやりとしながら、つぶやいた。
今まで気にも留めなかった蝉の音が、夏の暑さを感じさせる。
蝉は、俺を見つけてくれ!と一層鳴きだす。
楽しんでくれただろうか?
勝手に集めて、勝手に始めたこの『
・・・関わり過ぎたな、俺は思う。
俺を、知っている人がいる。
俺を、覚えてる人がいる。
あと数十日で夏も終わるだろう。
俺は残った夏の日を、仕事でつぶすんだろうな、なんて苦笑した。
に ま ん ご え ? !
文字数があかんことになっているのは、きっと最後の『結婚してくださいゲーム』のせいだと思われます。
プロット考えてる時、ここまで長くなるとは思ってなかったですもの。
っていうか、かぶってない?!大丈夫?!
今コラボ企画で提供していただき、使用させていただいたネタです。
yuttii♪様:ロシアンかき氷
『結婚してくださいゲーム』
水崎嗚呼様:金魚すくいレース
と、いうわけで、ここからはいろいろと語るというか、作者様に謝りますので長文失礼いたします。
主にキャラ崩壊のことがたくさんですので、しつこいほど「キャラ崩壊」という言葉が出てきます。はい。
タイナマイト様
大翔君はルチカさんのフォロー+ツッコミ、悠希君は雄飛くんのストッパー・・・。
お二人には中編および後編で役に立っていただきました、ありがとうございます。
そして春企画に続き、やっぱりキャラがブレる!!!本当に申し訳ありません・・・!
次、リベンジできる機会がありましたら、リベンジさせてください(おい
yuttii♪様
あの二つのネタを提供してくださって本当にありがとうございましたあぁああああああ!!!(スライディング土下座
しかし、あの五人の性格を把握できず、キャラ崩壊が起きてしまったかと思います、すいません!
とくに崩壊していたのは彩華さんの性格・しゃべり方、そして五人とも、呼び方に(´・ω・`)ドウスレバインダヨウとなってしまいました、すいません(二回目)
夢哉様
桜さん、一星くんお二人とも空気ですいません。
創哉くんも、今までの企画参加回数的に、輪花さんと一緒にみんなのまとめ役をしてもらいました。
はい、キャラもぶれてる上に空気が二名ってやばいですねすいません。
創哉君、桜さんともにキャラを把握、出来てるかな・・・?と思うので、しゃべらせられるところはしゃべってもらいました。慣れてる子ってとても会話させやすいのです。
・・・桜さんも、会話させやすかったはずなのにな・・・←
ヴェルドール様
ジルシーアさんが空気なことがあった上に夜月君が疲れ果てるほど朱音さんのストッパーおしてキャラ崩壊する勢いで頑張ってもらいました!
リアさんは春企画の時と同じように、輝さんのいじり役です。水崎様が喜ぶので・・・(´・ω・`)
夜月君、輪花さん、創哉君の三名は本当に会話の中心になりやすい子で、本当に大助かりです。ありがとうございます。
kiryuu3224様
えっちゃんってあれでよかったんですかね?!
とりあえず、yuttii♪様の五名の保護者的立ち位置に立ってもらいました。
オニイサンですね。わかります。
ところどころ空気なうえに扱いも保護者で・・・本当にすいません。
水崎嗚呼様
輝さんにはほんっとうにいじられてもらって・・・もう「キャラ崩壊?俺の中の輝さんはこれだよ?」と開き直りたい勢いです(土下座)
心也君は金魚すくいレースの司会を氷空君とやったときと、十六夜君と絡んでるときが書いてて楽しかったです。
え?女の子だったよネタ使うの遅い?出すの忘れてたんですよ仕方ない。
片桐黒夜 白夜様
お三方の性格・口調がつかめませんでした。
そのため、今回は黒騎くんが特に空気に・・・。
すいません、本当に申し訳ありません!!
それなのに十六夜くんはBチームの中心人物となっていました・・・十六夜君、書きやすかったです。
天鳳さんはCチームを後ろから笑ってみてる感じになりました。
それなりにしゃべってもらったかと思います。
ユキナ様
華菜さんが主に虎太郎くんをいじるお仕事をしていたような・・・(´・ω・`)
性格も違うような気がして、これは怒られてもしかたないかと半ばあきらめながら華菜さんを書いていました。
これでいいはずがない・・・でも変えようがない・・・すいません、こうなってました。
死季影輝様
氷空くん書きやすいですマジで。
弥生さんはしゃべり方が安定せず、呼び方も「ん~」とうなりながら書いたものです。
もっと氷空くんをのびのびと掻きたかった願望があります。
でも彼は妖夢さんと理桜君がいたほうがもっと書きやすいんだ・・・前者はイキイキするし、後者は語りだすし(←
弥生さんのことについては目をつむってください・・・とほほ。
ゆっくりヒッキー様
魄真くんも安定のキャラのぶれっぷりですね・・・。
妖夢さんのことを描いたらいじられだして「あ、これどうしよう」ってなりました・・・。
妖夢さんネタ使ったらまずかったかな・・・(汗
マテリアル(上條)様
朱音さんかわいいよ!!(もはや病気
雄飛くん・ルチカさんにたくさん絡んだ上に、柚姫さんたち小さい子らにハアハア悶々してもらいました。
中編から暴走が始まりましたが、暴走してからとても楽しかったです。
ぬいぐるみが出たのは上條さんのせいですよ・・・(滝汗
幽玄のレイ&梓様
東方用のキャラじゃないのに、参加してくださってありがとうございます。
レイさんのキャラが主にぶれっぶれ。そして梓さんの一人称なんだっけ?になり、「あかんまじであかん」とこわごわと書いてまいりました。
お二人とも、広く絡んでもらったかな?なんて。
・・・あ、これ広く浅くだ。←
夕陽様
雄飛くんの暴走が書いててすごく楽しかったです。
後編の大食いネタ乱用、すいませんでした。
Cチームの男女比率的にも仕方ないですけど、ルチカさんが男の子に囲まれてものをパクパクする謎のシチュエーションになりました。
なんでこの事実に雄飛君怒らなかったんだろう。
破片様
参加をお願いしに行っちゃってすいません。
そして僕っ娘輪花さんの書きやすさは異常です、大好きです。
朱莉さん・風雅くんが輪花さんに比べちゃうと空気かなぁ・・・?ってなりましたすいません。
Bチーム全体(特に十六夜君と心也くん)を注意する朱莉さん、天鳳くんと見守る風雅君、柚姫さん、魔利さんと一緒に朱音さんにおびえる輪花さんでした。
今思えば、なんで僕っ娘ネタいっぱいつかわなかったんだろう・・・(ピチューン
来翔様
光覇くん、「まじめまじめまじめ」と念じながら書いてました。
敬語・真面目を重視して書いていたつもりです。
Aチームの良心、そしてレイさんと結構絡んでたかな?と。
キャラ崩壊が目立つような結果にはならなかったと思いますが・・・不安で仕方ないです。
では、これにて夏企画は終了です。
もし全編読んでくださっていたのなら、大変お疲れ様です←
コラボして下った方々、読んでくださった方、本当にありがとうございました!
次もまた秋に企画を立てようと思います。
その時にもまた参加して下さったらとてもうれしいです!
ではでは!!
あ り が と う ご ざ い ま し た !