東方小説番外編集   作:Lan9393

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骨舞録に至ってはもうクリスマス関係ないデス(笑


招待録・散々的・骨舞録の聖夜

緋乃Sido

 

  今、とても大変なことが起きている。

 

「ねえ、緋乃・・・・僕、ちょっと軽く死にたい」

「俺もだ、琴羽」

「なんで理桜はあんな笑ってられるのかな」

「もうふっきれているからだ、諦めろ」

「理桜・・・」

 

大変・・・・というよりかは、まあ俺ら男の尊厳が危ういというか。

 

  事は数時間前に遡るわけだ。

朝起きて着替えるよな。

そしたら、赤い服しかなかった。

俺が普段着ている服なんて、どこにもなかった。

上半身真っ裸のまま出歩くことになるがまあいい。寒いけどそこは我慢できる範囲内だ。しかたがないだろう、これは。

え?なんで赤い服を着ないか?今日はクリスマスだぞ?

サンタのイタズラかなんて知ったこっちゃねぇけどよ・・・ねぇけどよ!

『フリフリ』、『ミニスカ』のサンタ服なんて!誰が着るかぁあああああ!!!

しかたなく俺は部屋を出る。・・・が、出られない。

とじられてるわけではない。扉を開けて出ても入ったようにその部屋へ足を踏み込んでしまうのだ。

・・・これは着なければいけないらしい。

俺は手っ取り早く着替えて、布団で芋虫状態になる。あのまま廊下をうねうね歩いて(?)いた。

いやあ、芋虫最高だね!

 

「・・・緋乃、なにしてんのよ?」

 

ミツカリマシタガナニカ?

まあ鈍いからしかがないよね。

 

「あら、あんた裸・・・なわけないか。なにしてんのよ」

「俺夫から布団を剥ぎ取る妻を初めて見た」

「私は布団を巻いた夫が廊下を進んでるのを初めて見たわ」

 

霊夢さん、俺は寒いので布団を巻いてるんですよ?

剥ぎ取るなんてひどいじゃあないですかー。

うう、さぶい。

 

「あっはっは!奇遇だな!」

「そうね、・・・ところであの服は?」

 

霊夢は可愛く首を傾げる。

やめろやめてくれ。

そんな仕草されても、あれだけは着れないんだ・・・!

 

「着ない。っていうか、霊夢が着ろよ」

「あら、私の格好が見えないわけ?」

「悪いんだがどこをどう見ても普通の巫女服・・・に・・・」

 

脇の空いた巫女服。

しかし、あのタイがもふもふしたリボン。そして肩にかけてるのは赤いショール。所々もふもふしてる仕様だ。すごい。

つまり霊夢は、自分はすでにクリスマス用の服装をしているからさっさと着ろと。

 

「・・・緋乃、あんたさ、売り飛ばされたいの?銃」

 

霊夢が持ち上げたのは銃。

俺の愛用のものだ。

 

「脅しか!お前は言ってはいけないことを言っているぞ?!」

「はいはい、たかが衣装よ。着なさい」

「せめてズボン!ズボーン!!」

「却下。うちにズボンなんてものは無いわ」

「ま、まさか俺の服は・・・!」

「全部井戸の中」

「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

「『封魔針』」

「ぶげらぁっ!!」

 

☆  ☆  ☆

 

俺が目を覚ますと、もう博麗神社はカオスの巣窟だった。

女装とばかりにミニスカサンタを着せられた琴羽と理桜。

理桜はもう笑って楽しそうにその服装を着こなしていた・・・。

かくいう俺もミニスカサンタなわけだが。

 

「やっと起きたわね、緋乃」

「なあ・・・俺を一思いに殺してくれ」

「縁起でもないこと言わないの。似合ってるわ」

「やめろ・・・やめてくれ・・・」

 

頭を抱える。くっ・・・理桜は遠いところへ行ってしまったのか・・・。

琴羽も諦めたのか笑い飛ばしたりしている。

秋兎と詩季もいて、二人は理桜と琴羽を散々からかっていた。

 

 

  それが、さっきまでの惨状で。

 

「・・・なんだかんだ、理桜も俺らも楽しんでるよな」

「まあこんな機会ないしねぇ。・・・ミニスカは嫌だけど」

「同じく。来年はもうちょいがんばって女子連中を困らせるか!」

「露出の高いサンタコス?」

「そいつは妖真が拒否するからダメだ。やるなら・・・まあ、いいか」

 

俺と琴羽は安全地帯で笑いながら話していた。

霊夢と魔理沙がこちらへ駆け寄ってくる。

 

「ほら、あっち行こうぜ!」

「折角の聖夜よ?楽しみましょう?」

 

俺らは顔を見合わせた。

軽く苦笑し、霊夢たちに差し伸べられた手を取る。

 

・・・まあ、こんな騒がしい聖夜でも、俺らだし大丈夫、かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想鵐Sido

 

「よし、こんなものか。瀬良、助かったよ」

「いやぁ、別に。これくらいのお願い事でしたら、また気軽に聞くっすよ~!」

 

瀬良は笑顔でそう言ってくれた。

たった今、袋詰めが終わったらしい。

 

「そう。ありがとう、瀬良」

「アニキ・・・ところでなんすが。なんでこんなに?」

「ああ、それはね・・・」

 

僕はふぅと息を吐く。

きゅっと結んだ紐を弄りながら。

 

「人里の子がこのごろ欲求不満らしいんだ。欲しいものが買えないってさ。だから博麗神社の名前出して、巫女さんとサンタがプレゼントをするって言えば・・・わかるよね」

「まあ。そうっすね」

 

赤い箱に、緑のリボン。

いわゆるクリスマスのプレゼントボックスだ。

博麗神社の名前を出す理由?宣伝に決まってるじゃないか!

なんて考えたのは霊夢なんだよねぇ・・・。

瀬良もそれがわかってるのか、苦笑して言った。

 

「それじゃあ、あとはこれを配るんすね」

「うん。聖夜の夜に枕元において行くんだ。瀬良の分のリストは・・・はい」

「うわぁあい、多いっすね・・・。まあ、いきますか!」

「起きている子には、『しーっ』をしながら手渡しだよ」

「わかってるっすよ!」

 

大きな袋を持って、瀬良は飛び立った。

人里へ向かうために。

 

「サンタはトナカイにソリをひかせてやってくる。でもまあトナカイなんていないし、砂暗。お願い」

 

札から現れた砂暗の羽を撫で、飛び乗る。

先ほどまでいじっていた箱を袋へ押し込み、浮遊を指示する。

そうして、瀬良のように飛び立った。

 

☆  ☆  ☆

 

  仕事は終わりだ。

瀬良には解散を伝えた。おおかた、早苗の元に行ったんだろうけど・・・。

なんて僕も人のことは言えない。

今、僕は妖夢の元へ向かっているからだ。

妖夢へプレゼントを手渡すために、僕は一つの小さな箱を持って訪れた。

 

「・・・確か、妖夢はこの部屋」

「あれ?想鵐さん?」

「?!よ、妖夢!どうして・・・」

「それはこちらのセリフです。まあ、なんですしどうぞ」

 

妖夢は笑って僕を部屋へと招いた。

よく片付いた和室だ。まずそう思った。特に小物があるわけでもない。

布団が敷かれていた。まあこんな時間だし、寝ようとしていたのかもしれないな。

 

「それで、どんな御用でしょうか?」

「・・・ええっと、これ」

 

すっと手渡す、淡い黄緑色の箱。白いリボンが結ばれており、妖夢は不思議そうにそれを解いた。

 

「・・・これって」

 

つい、という感じでこぼした声。僕はこの反応を待っていた。

中に入っていたのは石。

この世界にもある、『パワーストーン』だ。

【オレンジガーネット】。

橙色のパワーストーンは、妖夢の手の上で転がる。

 

「持っているだけで、精神的、肉体的にエネルギーがもらえるっていうらしいんだ」

「これを私に?」

「あ、うん。妖夢には頑張って欲しいからね」

「そう・・・ですか」

 

キュッと妖夢がパワーストーンと握りしめる。

花が咲いたように妖夢は笑った。

 

「ありがとうございます!大事にしますね!」

「そうやって言ってくれると嬉しいな。じゃあ、僕はこれで」

「はい。プレゼント、ありがとうございました」

「うん?じゃあね、妖夢」

 

僕は白玉楼を後にする。

ポケットで転がった【アイオライト】。

自分を見失いがちにならないためにも・・・。

君に、あげたかったんだ。

砂暗を呼んで、その背に乗る。

空を仰ぎ見ながら、僕はホッと息を吐いた。

 

白い息は、やがて空気に混じり消えてしまった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紳羅Sido

 

  どうも。紳羅です。

みなさん、クリスマスについて詳しく知っていますか?

俺はよくわからないんですが、クソめんどくさい行事ではないと思います。

なんていうのは置いといて、今俺は絶望的な状況に陥っています。

 

「本当にやるんですか?闇鍋」

「はい!霊夢さんがたがやれと言ったので!」

 

(あんの腐れ巫女ぉおおおおおお!!)

 

なんで闇鍋?とか思うだろう。

俺もです。

少なくとも、闇鍋は聖夜の夜に行うものではなかったと覚えている。

ああ、クソめんどくさいことになった。

俺はあえて食わない、いれない。

食ったふりをする。

そうすれば食わずにすむ!

 

パチン、電気が消えた。

 

「具材をいれて・・・・いたっ!」

「怪我するようなものが入ってるのか?!」

 

おそらく傷口を舐めているのだろう、「あいたた」という声が聞こえ、早苗さんのシルエット(?)は口元に手をやっているように見える。

しばらく経ち、煮えたか、というところで早苗さんが意気揚々としゃべり出す。

 

「よし、それじゃあよそいますね~」

「アウトッ?!ダメだ、それはダメだ!」

 

早苗さんや、闇鍋というのは鍋をつつくものでは?!

いけない、このままだと俺が死ぬ・・・!しかし、食わないとさらにめんどくさいことに・・・!

腹を、括るんだ篠崎紳羅。

この鍋で、俺は死ぬ!!!

 

「待ってました~。早苗、よそって~!」

「今年も楽しく過ごせそうだねぇ、博麗の巫女のおかげだな♪」

「おい神様?!止めよう?!自分の巫女の所業止めよう?!」

「「楽しければいいかなって」」

「ダメだぁああああ!!!!」

 

カタン、と。

諏訪子さん、神奈子さんに突っ込んでると、目の前に器がおかれる。

意外といけそうな感じ・・・。

見ると・・・・?

 

・汁

・海苔

・ヨーグルト(のようなもの)

・米

・肉

・冷凍みかん

・コーラ

 

・・・まともな食材っぽいのになぁ。

なんていうか、混ぜるな危険?

鍋の汁にヨーグルト混ざって、その上コーラ・・・。

生肉に炊いてない米。海苔は海苔で、別に欲しかったな・・・。

俺は誰も見ていない、とそれを鍋に戻す。

ふと気がつけば、三人の器には信じられないものが乗っている。

きっとそれで気を失ったんだろう、今でもうごめいている。

俺は見ないふりして、全部戻し鍋を妖怪の巣窟に放り投げた。

その翌日、人里を襲っていたらしい妖怪がめっきりいなくなったらしいが、俺は何も知らない。

・・・え?今日って何の日か?

クリスマスだよ。

 




この話を書くに当たって決めたテーマがあります。

招待録:愉快に楽しく
散々的:周りのために
骨舞録:平和を楽しむ

・・・です。
骨舞録はネタが決まらずなんとなく書いただけという(笑
悲惨な闇鍋をやりたかったのですが、こうなりました。
どうやったら悲惨な闇鍋を作れるのだろう・・・。
そして、お三方が食べた闇鍋の中身は秘密です。

一番悩んだのは散々的のパワーストーンです。
最初、適当な物を作ろうと思いましたが、それはいかんだろうと。
調べて書きました。
意味については、ご自分で調べてください。
まあ、間違った風に捉えてるかもですが・・・。

招待録はもう走りました。
リアルで描いた『理桜のミニスカサンタ』が自分でハマりまして(笑
「よし、近いクリスマスは、これを書こう!」
「でも散々的とかも書きたい・・・」
「まあいいか!」
のノリです。

お次の個別イベントは・・・バレンタインかな。
散々的で書きたいなぁとおもいます。
では!
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