東方小説番外編集   作:Lan9393

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後編っす。
あの神編の後にこんなの・・・蛇足でしかないw
ってなわけで、破片様の中編、輪花と朱莉の初恋、からお読みください!

ではどうぞ!


コラボ~魔理沙の弟子は魔法初心者~2

緋乃Sido

 

  くあぁ、とあくびが出る。

昨日も大量殺人犯との接触のために深夜でかけていた。

 

「でっかいあくび」

「うっせ」

 

いつものように朝食を取る。

ふと、夢を見る。

 

「なあ、夢。今日はなにするんだ?」

「そうね・・・マンションの様子でも見に行きたいわ」

「あいよ」

 

大量殺人犯との接触を避けるため、普段は共に行動する。

それは俺にとって建前でしかない。

本質は大量殺人犯・・・爽華、黄華との接触のため。

やつらの目的が定まった今、確実に説得して犯罪から手を引いて欲しいんだ。

 

「じゃあ夢着替えて来いよ」

「わかってるわ・・・ごちそうさま」

「いってらー」

 

俺は未だに食事を続けながら、着替えに行く夢を見送った。

  さて、今日はつくづくおかしな思考に走る。

まずは今日のよくわからない予感から。

何かが起こりそうで・・・・起こらなさそう。

梨沙ならこれを『面白そうな予感』という。

本人の言葉を借りるなら、

「これからなんか面白そうなことが起こりそうだ!」

だ。

面白そうではない。そんな気がするが。

もしや、今日こそ殺されるんじゃないか・・・?

それに、前世を思い出したくなる。

前の自分はどうだったとか・・・どんな状況下で暮らしてたかとか。

それを知りたくなる欲求が収まらない。

今回で何かつかめればいいがなー。

 

「あら、まだ食べてたの?行くわよ」

「ったく、マイペースなやつ」

 

食器を片付けながらラフな格好になった夢を見て笑う。

 

「さて、行きますかーーフードかぶっとけ?」

「はいはい、言われなくても」

 

フードをかぶる夢を見て、もう一度「よし」とつぶやいて外へ出る。

確か白沢神社のあった場所はこっから少し歩いてーーー山の方。

そう。山の方に白沢神社はある。

 

「はぁ・・・なんで山にマンションなんだか」

「こっちが聞きたいわ」

 

世間の考えにイマイチ納得いかないまま、俺らは歩いていた。

 

——————————————————

 

「で、一向に進んでない、と」

「これじゃあまだ荒れ地って言われた方がいいわ」

 

神社が取り壊されたばかりで、土台しかできてない。

一階も何もない状態だ。

これ、出来るのいつだ・・・!?

 

「まあしかたないわね、さっさと帰りましょう」

「早いな、まだ昼にもなってないぞ?」

「なんか勘が・・・ね」

 

こいつの勘は当てにならないがよく当たる。

ううむ。矛盾?

 

「俺はここにいる」

「あ、そうじゃあ家に帰ってるわーーーーなに?!」

 

頭上から何かが降ってくる

あれーーー?デジャヴ?

なんだろ、少女・・・?と、尻尾生えてる少女。

ん?見覚えがあってーーーない。

 

「いったいよ!もー・・・・て、え、緋乃?」

 

むくりと顔をあげたボーイッシュな感じの少女は、俺を見て首を傾げる。

 

「緋乃・・・!緋乃!?」

 

俺をただひたすら呼び、目を丸くする少女・・・。

 

「何で俺の名前知ってんだよ」

「ね、ねえ、何でここにいるの!?」

「うっせぇな!誰だよ!」

 

詰め寄ってくる少女から離れつつも俺は言い放った。

誰かもわからねーやつが頭上から降ってきて、急に俺になぜここにいるのか言われてもわからねぇって!

少女は、今にも泣き出しそうにうつむき、しょんぼりとする。

くそ、なんつーか、・・・可愛いんだが!

夢にはない感じで可愛いんだが!

 

「僕は後来輪花・・・。篠原緋乃、だよね?」

「・・・・ああ、そうだ」

 

輪花、と名乗った少女は、まじまじと俺を見ていう。

ってか、僕?!

 

「僕っこか?」

「む・・・」

「あはは!でも僕っこって面白いなお前!」

 

なんか、面白そうなやつと会った!

梨沙の言葉も伊達じゃねえ!

 

「・・・そ、そう?」

「ん?おう」

 

輪花は、くすりと笑んでから、改まって俺に聞いてくる。

 

「やっぱり、霊夢とは付き合ってるの?」

「なにいってんだ?」

「へ?だって緋乃、霊夢と付き合ってるって何回も」

「いや、そっちじゃない。霊夢って誰だ?」

「え?え?だって、そこにいるじゃない。巫女服じゃないけど」

 

夢を指差す輪花。

なんか頭痛がしてきたぞー。

なんか思い出せそうで出せないぞ。

すると、後ろから琴羽が歩いてきた。

 

「どうした、琴羽」

「あー!琴羽!!」

 

輪花は身を乗り出して琴羽に手を振った。

そこで、奥の尻尾生えてる少女が目を覚まして、琴羽を見た瞬間顔を染めた。

琴羽はなんのことかと首をかしげている。

そして、輪花もまたその反応を見て、「あ」と声をあげて俺を見て顔を反らす。

なんなんだ!?

 

「んで、こいつは白沢夢」

「付き合ってるの?」

「うんにゃ?」

「え・・・!」

 

輪花は嬉しそうに笑みを浮かべた。

なんだよ・・・。おい。

夢は複雑そうに眉をひそめてから、さっさと帰ってしまう。

出会ってすぐ邪険にしなかったあたり、こいつをうちに泊めても問題はないだろうな。

理桜たちにばれたらからかわれる・・・・おもに由希さん。

 

「ね、ねえ・・後ろのコスプレしてる人、名前は?」

「こすぷれ?」

「あーえっと、尻尾と耳の人」

 

それを世間ではコスプレと呼ぶ。

尻尾の女は、あははと笑って耳を突き出す。

 

「本物だよー?」

「「まじすか!?」」

「触ってみなよ、作りものじゃない」

 

マジもんだこれ・・・。

 

「で?あんたは?」

「示唆朱莉。ずっと人人言ってるけど、怨妖っていう種族。人じゃないわ」

「そうなのか?」

「ええ・・・ちなみに悪口を言われたり聞いたりすると暴走しちゃうから、気をつけなさい?」

「うわー、まるで他人事」

 

琴羽はふくらはぎをさすりながら言った。

 

「琴羽、時間差攻撃か?」

「うん・・・・家からここまで歩いてきたらね・・・軽くつってる」

「相変わらずの身体の弱さだな・・・」

 

朱莉は琴羽をからかいながら心配する様子が見られた。

が、琴羽を見る目は・・・恋している。そんな目だ。

いやでもリア充のイチャイチャ見せられたらそうもなる。

 

「・・・・朱莉、紫が言ってたのは本当だよね」

「・・・ええ、確かに、緋乃や琴羽は死んだ」

 

二人は意味不明な言葉を発する。

確かに殺されそうにはなったが、死んではいないよな。

俺も、琴羽をいじれるくらい元気だ。

 

「なんのことだ?」

「いいえ・・・。私たちは、あなたの前世を知っている」

「な・・・!」

「どういうこと!?」

「・・・そのままよ。でも、教えてあげないわ」

 

朱莉は指を唇に添えて、悪戯っぽく笑む。

琴羽は、ビクッとしている。

 

「さて、と・・・お前らもくるか?」

「どこに?」

「んーー・・・警察」

「・・・行ってみる。朱莉は?」

「行くに決まってるわ!」

 

俺は、よしとうなずきそうになる。

と、琴羽がその俺のストップに気づいたのか、朱莉に言葉を投げかける。

 

「ああ、ちなみに、その尻尾。隠せるかな?」

「・・・・別に隠さなくっても、付けたものだと思わせればいいでしょ」

「それに耳も。ほら、僕の帽子貸すから!」

 

琴羽は己のかぶっていた帽子をとり、朱莉にかぶせる。

 

「それと輪花、お前の髪の色も目立つからな。朱莉も同じだが」

 

この世界では黒髪、茶髪が常識。

まあ外国では金髪もあるっぽいが、二人の髪色は別物。

俺は気紛れで着てたパーカーを抜いで、輪花に着せる。

 

「袖通してー。はい、フードかぶってー」

「むぅ・・・」

 

されるがままの輪花は、ほおを膨らませて指示に従う。

妹見てーだなー。

 

「どんなことがあっても・・・想いを・・・」

「輪花?」

 

どこか懐かしい感じがするのは、気のせいではなかったらしいなぁ・・・。

前世の俺・・・・どんなやつだったんだろう。

 

——————————————————

 

  そして俺らは昼。警察署内の由希さんの部屋に集合した。

 

「ねえ、まず言わせてもらっていいかな、緋乃」

「ああいいぜ。親友の特権使っとけ理桜」

「そこのお二人は誰かな?」

 

理桜が指差したのはもちろん輪花と朱莉。

まあ、俺と琴羽が最後で、ましてや思わぬお客もいるんじゃあ、その反応はいたしかたない。

 

「あーこいつらは、パーカー着てんの輪花、尻尾あんの朱莉」

「ちなみにそのパーカー自前?」

「俺の」

「だからそんな薄着なんですか?タンクトップってさすがに寒いんじゃあ・・・」

「ダイジョーブダイジョーブ。伊達に大量殺人犯と出くわしてないって!」

 

それに上半身裸で寝たっていう前科持ちだしなー。

あ、これ言ったら珱が顔真っ赤にして木刀で殴りつけてくるな。

 

「あと・・・俺らの前世を知ってるらしい」

 

「「「「嘘だろ?!」」」」」

 

おいおい、女の方。

我を忘れてそんなこと言っちゃダメっすよ。

梨沙はわかるが。

 

「じゃあ自己紹介ついでに前世のこと言ってもらうか」

「ねえ・・・朱莉・・・言いたくない」

「右に同じ・・・」

「じゃあ言える人選択」

「えーっと、僕は緋乃のが言いたくない」

「ピンポイントな」

「で、私琴羽のが言いたくないわ」

「何かな。いじめかな」

 

輪花と朱莉は真顔で言ってのける。

由希さんはニヤリと笑んだあと、二人を指差して言った。

 

「あなたたち、この二人が好きなの?」

 

爆弾が投下された。

 

好き・・・もちろん、珱と理桜の関係を進めた当人の言うスキは絶対友愛じゃない。

恋慕のものだ。

 

輪花は驚いたように目を丸くして、それからじわじわと顔を染めて行く。

こいつ、一瞬どっちかわからなかったな。

朱莉はほんのり染めた状態で顔を背けた。ううむ・・・。

 

「あ、でも今気づいたわ」

 

ポン、と手を叩く朱莉。

なんだおい。

 

「んぁ?」

「そこの男二人、私は知らない」

 

極端に話を逸らしやがった。

理桜と風夜さんはガーンと衝撃を受け、しょんぼりとした。

珱は二人の肩を叩いて慰めていた。

 

「じゃあ珱と由希さん、夢と梨沙はわかるか?」

「あら、気になるわ~」

「うう・・・悪党だったりしたらどうしましょう・・・」

「・・・」

「お、なんだなんだ?!気になるぞ!」

 

朱莉と輪花は顔を見合わせて、考え込んだ。

 

輪花Sido

 

  緋乃がワクワクして見て待ってる。

なんていうか・・・霊夢と付き合ってないなんて嘘見たい。

でも、公平を望む緋乃が嘘なんてつくはずない。って、思ってしまう自分が怖いかもしれない。

・・・それは、前世の緋乃だけれど。

なんで、彼らを前世と割り切れるか?

僕は・・・・僕は、聞かない方が幸せだったことを、緋乃の世界の紫から聞いた。

 

 

『あら、ようこそ・・・・って言いたいけど、今は無理よ・・・いえ、これから永劫、あなた達の望む人とは出会えない』

 

『どういうこと?』

 

『あなたたちと出会った後・・・異変が起きてね』

 

『・・・』

 

『その異変は、少しでも歯車が噛み合わなかったら、幻想郷が滅ぶほどの、希望と執念の塊』

 

『え、まさ・・・か・・・?』

 

『滅んではいないわ。・・・あっちにいるのは、私と藍、橙、妖夢、鈴仙、永琳くらいよ』

 

『ねぇ・・・緋乃と琴羽、魔理沙と霊夢、それからノアたちの名前がないよ』

 

『そうねぇ・・・あなたたちが想いを寄せる緋乃と琴羽。その親友である理桜に秋兎、詩季はーーーーーーーーーー逝ったわ。そして、五人と想いを寄せ合った彼女らもまた、ね。まあ妖夢は例外ね』

 

『嘘よ!』

 

『嘘なもんですか。私は、しかとこの目で見たわ。己を未練と認識し、あるべき姿へ戻る彼らを、ね』

 

『あるべき・・・姿?』

 

『彼らは、本来なら幼少期に死んでるの。あなたたちが見た五人は、未練の塊。理不尽な生活の中、苦しみの中でこうありたいと強く望んだことで、彼らの命は秩序乱しながらに、命の糸を結んでいた・・・そういうこと』

 

『・・・』

 

『・・・・じゃあ、なぜあなたは止めなかったのかしら』

 

『さぁ?自分で考えなさい。このことは、別に言っても言わなくてもいい・・・言って、あなたの気が収まるなら、想いを諦めることができるなら・・・構わないけれど』

 

 

こう言われたの。

それを思い出すと、四人の前世を話すことは難しかった。

 

「ごめん、無理だわ。前世なんて知らなくていいのよ・・・知らない方が、楽だしね」

「そ、そうそう!前世はこうだからーみたいになってほしくないから!」

「そうか・・・残念だな。まあ約二名は語られることもないが」

 

「「ひでぇ・・・」」

 

落ち込む二人を見て、僕は罪悪感に駆られる。

理桜は話には出たけど結局会わなかったし・・・・。

 

「ほんじゃま、いい話のネタが来たってわけで他の話題に移ろうか」

 

「じゃあ私、さっき聞きそびれた好きな人を知りたいわ!!」

 

またその話なの?!

僕はまた顔が熱くなるのを感じた。

 

「あー・・・えー?って、あ、朱莉?」

「はいはい、見世物じゃないのよ・・・ん!」

「・・・っ!?」

 

朱莉は、琴羽に近づいて抱き寄せ、唇と唇を重ねた。

琴羽は何故か身じろぎもしないし、未だ続くキス。

珱は目を塞ぎ、理桜はなぜか感心し、緋乃はため息。

なんか、「リア充が増えた・・・」ってつぶやいてるような気がする。

梨沙は目を蘭々と輝かせてるし、夢は目をつむってため息。なんで?!

風夜は隣を気にしながら後ずさり、由希は風夜に詰め寄る。

こ、これ、僕って浮いてる?!

 

琴羽Sido

 

  急に唇に触れられ、押し付けられた柔らかいもの。

目の前に顔を染めながら目をつむる朱莉さんの顔が見えて。

え?え?今の話の流れ、好きな人だよね?

なんで、なんで僕はキスされてるの?!

するとーーー何か、何かが見えた。

 

『うわっ―』

『あ、琴羽、大丈―』

 

僕らしき人と、朱莉さんがキスするシーン。

なん・・・だと?!

そこまでの葛藤を十秒で終わらせ、一旦プツンと意識が途切れた。

 

——————————————————

 

意識がはっきりしてくる。

なんか思い出したっぽかったけど・・・忘れちゃったや。

ああ、なんか背中痛いし、キス終わったあとに放られたのかなー。

僕ってそんな扱いされるような人生送ってきたのかな・・・。

 

「で、次は輪花だぞ」

 

しかも親友にもスルーされる始末・・・。

 

「え?ぼ、僕はいいよ・・・その人に後で言う」

「ふーん?朱莉みたくキス付きでか?」

「う・・・・考えとく」

 

緋乃・・・僕が言えることじゃないけど、だんだん輪花さんがかわいそうに見えてきた・・・。

気づいてあげてよ・・・。

 

——————————————————そして短き琴羽Sido

 

緋乃Sido

 

  そして俺らは解散。

夢への説得により、俺の部屋に布団を敷いて輪花はそこで寝ることとなる。

 

「な、夢。頼み込んだからさー。俺に料理はやらせてよ・・・」

「・・・・・あんたって料理できたっけ」

「出来るよ!!一人暮らし歴一年だけど出来るよ!!」

「短い自慢ね」

 

輪花はただいま俺の部屋で下準備中。

なんか、気合いはいってたけどなぁー。

 

「夢、輪花呼んできて」

「あんたが私をパシるなんて百年早い」

「じゃあお願いします呼んできてください」

「なら、まだいいわ」

 

若干棒読みだったがまあ問題はない。

ダイジョーブダイジョーブ。問題ないぜ。

輪花は洋食が好みなのだろうか・・。

そんなことを考えながら、魚に塩をふって、焼き始める。

その間に味噌汁の続き。

わかめ切って豆腐切って・・・。入れる。

魚に焦げ目がついたらやめ、魚を食器にのせる。うん、大根おろしもつけてっと。

米が炊けたらしい。よし、今日は三人分だからな!

あとは野菜。・・副菜ってやつだな。んー。ここは俺の勘でいくか。

よし、これだ。簡単かつ美味い。

ほうれん草を出し、切りそろえる。その上にかつお節をのせ、醤油をたらす。

これだけ。いえーい。

そしたら机の上に食器に並べる。

ちょうどいい。輪花と夢も降りてきた

 

「あら?自分で言ってても和食なのね」

「はぁ・・・まあ、慣れってのもあるな」

「・・・・」

「ま、まさか、和食が嫌いとか・・・?」

 

食器を見つめて輪花が黙る。

おいおい、怖いじゃねーか!

 

「美味しそう・・・」

 

輪花のその一言に脱力。

よかった。

 

「じゃあ食うかー」

 

とかなんとか。輪花の分の椅子は、母親の分。

一応三人家族・・・のはずだからな。

 

「「「いただきます」」」

 

そして、楽しい食事が始まった。

 

——————————————————ふ  た  た  び?

 

琴羽Sido

 

  僕は作り終えた食事を並べ、朱莉さんに披露する。

朱莉さんは、ただただ拍手。

そして隣人+幼馴染の梨沙さんには無言。

・・・居づらい。

 

「食べましょうよ・・・」

「おう!じゃあいただきます!」

「いただきます」

 

僕らは、そう言ってから食事を始めた。

 

「で?今日も何で梨沙さんがたかりにきてるの?」

「んー?いや、だって隣が楽しそうだなーと」

「野次か!」

「ふふ・・・でもいいじゃない。楽しいのだし」

「う・・・」

 

朱莉さんが笑むと、先ほどのことが頭をよぎる。

顔が熱い・・・!!

 

「さーてと」

「?早いね、梨沙さん」

「いつもはお前がさみしがらないように、ゆーっくり食べてやったが」

「さみしがってないよ!」

「今日は朱莉がいるからな!私はお暇するぜ」

「はいはい・・・じゃーねー」

「おう!じゃな、朱莉!」

「ええ、また明日・・かしら」

 

梨沙さんは笑顔で志賀家を出て行った。

 

「にしても・・・あなたって一人暮らしなのね」

「うん。両親共にすでに他界してるから」

「・・・そうなの。辛いこと、思い出させてごめんなさい」

「いいよいいよ。父も母も・・・ずいぶん昔だから、悲しむこともない」

 

「あなたは、前世も一人の私を救ってくれた・・・」

 

慈しむような目で僕を見てくる朱莉さんのつぶやきは、僕に聞こえることはなかった。

 

——————————————————

 

輪花Sido

 

  深夜。

僕は、僕の世界でもやっていた空を見上げることをしていた。

屋根の上で。

すると、玄関から緋乃が出てくる。

 

「ねえ、緋乃。なにしてるの?」

「うお!輪花か。ってお前こそなにしてるんだよ」

「なにって、空を見てる」

「それだけかよ・・・」

 

苦笑しながら緋乃は僕を見上げて会話を続けていた。

 

「話しづらい。降りてきてくれるか?」

「?いいけど」

 

僕は屋根から飛び降りる。

 

「お、おい!バカか!」

 

緋乃が駆け寄ってくる。

でも、無事に着地したのを見て、安堵の息を吐く。

まあこれでも戦ってきたしね。

 

「そいや、お前は頭上から落ちてきて無傷なんだった・・・」

「少しくらい擦り傷はあったさ!」

「で?俺がなにしてるかだっけか。散歩だよ」

「じゃあついてっていい?」

「ダーメーだ」

「なんで?」

 

二人きりだよ?

そんなセリフが口をついて出てしまおうとしていたのを飲み込む。

二人きりを求めているのは僕だけじゃないか。

 

「ダメなもんはダメ」

「・・・ケチー」

「どうとでも言え!」

 

でもまあ、このままだと機嫌を損ねそうだし、と話題を変える。

 

「ねえ、僕の好きな人の話・・・あったよね」

「ああ・・・あったな。教えてくれるのか?」

 

何でこの話セレクトしちゃったんだろう・・・。

でもまあ、いい機会だし・・・。

朱莉はもう想いを伝えた・・・!なら、僕も・・・。

 

「う、うん」

「教えてくれよ!誰だ?」

「そ、その・・・・」

 

緊張、する。

そして、次の言葉を口に出す。

 

「ぼ、僕は・・・!」

 

緋乃Sido

 

「僕は・・・君が好き」

 

顔を赤くした輪花から伝えられた言葉。

『好き』

その言葉は俺の心を満たし、そして不安を煽る。

もっとふさわしいやつがいるんじゃないか?

お前が好きなのはーーーー俺じゃないんじゃないか?

 

「で、でも・・・お前が好きなのは、前世の俺だろ?俺じゃない」

「ううん・・・緋乃、だから」

 

ついに輪花を抱きよせ、俺は困ったように眉を顰める。

うーん。

でもまあ俺に好きなやついねーしな・・・。

 

「・・・なあ、ここで」

 

俺が受け止めたら、どうなる?

俺とお前は結ばれるのか?世界が違っていても、前世の俺と違っていても・・・。

お前は、なおも俺を好いてくれるのか?

聞こうとした瞬間、輪花が笑んだ。

緋乃、と俺の名前をよんで。

 

「り、輪花・・・」

「大丈夫。聞いてくれてありがと!どうやっても、僕は霊夢・・・夢には勝てない。緋乃の心は、僕のものにはなれないから」

「おい、聞いてくーーー」

「んっ」

 

輪花からのキス。

俺は最初こそ驚きはしたものの、急に愛おしくなってーーーー貪るように求める。

触れ合う程度のキス、と思ってくれて構わない。

貪るようにとはいったものの、俺はそれ以上にはいけないから。

刹那、衝動が走る。

 

『え、ちょ、緋―』

『おい、いきなり起きる―』

 

事故だった。

事故でのキスは、俺らのスイッチを押した。

輪花の力が抜けても、俺は、俺はただその唇の重ねているしか出来なかったんだ・・・。

思い出させてくれた・・・輪花は俺の心にいたんだって。

でも、それ以上の存在がいてーーーーー無理だったって。

 

「・・・・輪花、俺は・・・輪花に感謝してる」

「・・・夢の存在を教えたこと?」

「いいや・・・・お前が、俺を好いてくれたこと」

「・・・」

「お前が、許してくれるなら・・・俺はこうしていたい」

 

絶対に、俺は・・・・・・。

 

「嬉しい、けど・・・ダメだよ?僕に、おとなしく諦めさせてよ・・・」

「・・・俺は・・・・・!」

「僕は・・・緋乃の一番になれない」

 

悲しげに笑う輪花にーーーーもう一度、キスをする。

もう、がむしゃらだった。

こうすれば満たされて、輪花のその悩みも解消できるような気がしたから。

 

「輪花・・・!そんなことを言うなよ!俺は、俺の前世を知って、俺の存在を知ってるお前に、こんなことしてまで「はいサヨナラ」で済むと思ってない!」

「前世は・・・「またな!」って、帰って行った」

「それは前世だ!俺は違うんだよ!」

「・・・」

 

 俺は、なぜか輪花をつなぎ止めようと言葉を並べていた。

輪花は、嬉しさやら悲しさやらで複雑そうに笑んでいた。

 

「おにーさん、遅い・・・・よ・・・・」

 

暗闇から黄華が飛び出してくる。

そのまま輪花に出刃包丁が向けられーーー

 

「だれ?」

 

狂ったように笑みを浮かべる。

 

「フランーーー!?」

 

輪花は俺から離れ、後退。

フラン?黄華のことか?

 

「あはは!面白そうな人みーっけ!お姉様、お姉様!」

「はいはい・・・あなたは誰かしら。緋乃と抱き合ってたようだけど」

「お前にはカンケーねーだろ!?」

 

爽華が後ろから寄ってくる。

くすりと笑われると、むっとして声を荒げた。

輪花は、顔が赤い。

 

「お姉様・・・こいつ、私が殺していい?」

「いいわよ。別に、夢のように興味があるわけじゃないもの」

 

姉妹の会話は、殺しについて。

 

「輪花!!逃げろ!!」

「使えるかなーー・・・なら」

 

輪花が一枚のカードを取り出す。

 

「おい!バカか!?そんなもので・・・殺される!」

「どんなことがあっても次会ったら想いを伝える・・・。それは、僕が決めたことだから」

「・・・・・黄華と爽華は殺すな!」

 

俺でも、何で口走ったかはわからない。

 

「「「え?」」」

 

「・・・い、いや、まだ事件の真相がわからねぇえし、聞いてないことあるし」

「そっか。わかった。じゃあ・・・陣符『仭魔円』」

 

輪花は、あーーー魔法陣?っつーの?を投げた。

くすっと笑う声が聞こえる。

 

「あははははは!なにそれ!もっと面白いや!ねぇねぇ、もっと出して!?もっと、もっと殺り合いましょう?!」

「・・・・へぇ」

「輪花、止まれ!」

 

俺は飛び出し、出刃包丁を振りかぶる黄華を抑え込んだ。

爽華は、「あら」と漏らした。

 

「緋乃・・・?」

「さっき言っただろう?!」

「うん、そうだけど・・・」

「・・・・あー、悪いな。黄華、爽華。こいつは殺すな」

 

「「なら緋乃(お兄さん)はいい?」」

 

俺は声を揃えて言う姉妹に、梨沙並の苦労がかけられると知った。

 

「ダメだ!!」

 

やばい疲れた・・・・。

姉妹は笑いながら去って行った。

 

「あの・・・輪花?」

「なにかな」

「さっきのスキって・・・まさかの冗談?」

 

だとしたら、俺はかなりやばいことをした。

前世の俺は遠慮なくしていたようだが、そういう関係でもないのに失礼すぎただろうか?

 

「・・・緋乃は、冗談って思いたい?」

「あ、いや、そうじゃなくって、キスまでしたのに、冗談だったりしたら失礼だなーと」

「ぷっ。あはは!緋乃はそんなこと考えてたの?大丈夫大丈夫!僕は緋乃のこと好き・・・だから」

「・・・・・・おう」

 

しりすぼみになっていく輪花が可愛い。

そろそろ、夜が明ける。

 

「さて、と。帰ろうか・・・」

「うん」

 

——————————————————

 

琴羽Sido

 

時は少し遡る。

僕は隣に朱莉さんの部屋を用意して、眠りにつく。

 

(やっぱり、あの流れでのキスは・・・僕のことが、好き?)

 

ずっと昼間のことを考えていた。

 

(前世の僕は・・・・何を言ったんだ)

 

別に、好きな人がいるわけじゃない。

でも、でも・・・・。

梨沙さんを置いて、朱莉さんをとれるかと聞かれても、わからないとしか言えない。

梨沙さんは危なっかしくて、放っておくと万引きしだすからなぁ・・・。

だけれど、朱莉さんの想いを無下にできない。

どう答えればいいんだ・・・。

 

「はぁ・・・どーしよー」

「あら、悩みごと?」

「うん・・・朱莉さんがねーってわあぁああ!?朱莉さん!?」

「ええ。私がどうかした?」

 

扉をが何時の間にか開いていて、中に朱莉さんが。

僕は驚いて布団を投げた。

あ、やばい。寝てる時に時間差攻撃くるな・・・。

 

「そんな驚かれると、少し居辛いのだけれど」

「あ、ご、ごめんなさい」

「・・・ふふっ」

 

なぜ笑い出した!?

朱莉さんは口元を抑えて笑っていた。

それでいながら、僕のベッドに腰を下ろした。

 

「・・・・・ね、ねえ」

「?」

「あ、あの・・・昼のキスって・・・・」

「ええ、キス」

「うん。そうなんだけど。あの流れって、好きな人・・・」

「・・・あなたよ。悪いかしら」

「ぜぜ、全然!その、前世の僕を、なんだよね?前世の僕はなにをしたのかなーって」

「今のあなたも十分好きだけど・・・」

 

朱莉さんは言葉を漏らして、笑う。

それが、可愛いのか綺麗なのかわからなくなる・・・。

 

「それで、前世のあなたがしたこと?」

「そ、そうだよ」

「んー・・・・好きになったきっかけって意味でいいのかしら」

「そんな感じかな」

「あなたは、怨妖である私を気遣ってくれた。暴走した私を正面から受け止めてくれた・・・」

 

物理的にね、と笑う朱莉さんはどこか悲しそうで・・・。

つい・・・僕は抱き寄せてしまった。

頭をポンポンと叩いて、慰めるように。

 

「僕だって・・・君の過去を受け止めてあげたい」

 

口をついて出た言葉は、明らかに意識するような。

 

「・・・あ、いや、でも」

「嬉しいわ。でもあなたは梨沙が気になるんでしょう?」

「幼馴染で、昔から面倒見てきたからね。理桜や珱に任せられるんなら任せたいよ」

「あら。そう思ってるのだったら可能性はあるわね」

 

なんの可能性?

と思ったけれど言わないでおこう。

なんかありそうで怖い。

 

「やば・・・眠・・・」

「おやすみ、琴羽」

 

妖艶な笑みを見て、僕は眠りについた。

 

朱莉Sido

 

  琴羽が寝息を立てて寝始めるのに気づく。

 

「・・・・さて、と。私も寝るかな」

 

このまま寝るのもいいけど、それはちょっとマズい。

琴羽の頭を一回撫でてから立ち上が・・・・ろうとする。

 

「きゃっ!?」

 

ぴん、と服が引っ張られ、予想だにしない出来事に私はつい琴羽の上に倒れこんだ。

これは、琴羽が無意識のうちに掴んでたってことでいいのかしら。

 

「・・・・さん・・・」

「っ!」

 

琴羽の寝言が聞こえる。

さん!?誰のことかしら!?

梨沙?夢?珱?母親だったり?

 

「あ・・・さん」

 

私は、心臓の鼓動が早鐘を打っていることに気づく。

嘘・・・じゃあ、本当に・・・?

 

「私のことなの?琴羽・・・」

 

聞いても答えが返って来るはずもなく。

未だ服は握られているし・・・。

私は眠れない夜を過ごした。

 

——————————————————朝

 

緋乃Sido

 

  目が覚める。

目の前に、輪花の顔。

え?俺はベッドのはずだが。

ふと、俺の右腕がジンジンしていることに気づく。

俺・・・落ちた?

 

(やばいどうする動き様もねぇぞなんかやばいすごいやばい)

 

「ん・・・?あ、緋乃、おはよ・・・・ん?」

 

輪花が目を覚ます。

すぐに状況を把握した輪花は顔を染めて行き、口をパクパクさせている。

あ、これ叫ばれるオチだ。

 

「きゃ」

「待てぃ!!」

 

口を塞いで俺は制止する。

もごもごと輪花は口を動かしたあと、大人しくなる。

 

「・・・あーわりぃ。落ちてたみたいだ」

「あ、そういう・・・ごめん、緋乃」

 

輪花はなんか勘違いをしてたようだ。

 

「・・・・・諦めたいのに」

「なあ、思うんだけどさ。諦める必要なんてあるのか?」

「え?」

 

驚いたように輪花は目を丸くする。

 

「想いを持つのは自由。それは負の感情でも、同様に」

 

公平にしないとつまらないもんな。

駆け引きも、恋も。したことないけど。

 

「身を引く必要はない。ってーー夢に聞かせてもらった曲にあった」

 

女が歌う女の恋愛曲。

何で聞かせたしって思ったけどこの際俺は言っておこう。

 

「俺を好きなら・・・・いつまでも想っててみせろや!」

 

俺がそう言った瞬間ーーーーー

 

「こら!二人とも!食事はきちんととりなさい!」

 

「「うわぁああああ?!」」

 

フライパン+おたまの夢が登場。どうしてまたその装備。

輪花は驚いて転がって行き、俺はベッドに頭をぶつけた。

 

「いてぇ・・・」

「卵焼きアタック」

「熱いぃいいいいいい!!!」

 

フライパンから飛び出した生焼けの卵焼きが俺の顔に当たる。

フライパンがまだ熱を持っていたようで、熱い!!

 

「ぎゃぁああああああああああああああ」

「目は覚めたかしら、大馬鹿者」

「覚めた!覚めたから卵焼き退かしてぇえうぇえ!!」

「ちっ・・・食えないわ」

「誰のせいだ誰の!!」

「あんたの」

「ひでぇ?!投げたのお前だろ?!」

「どうでもいいわよ。じゃあね、早く来て」

 

と、これは、俺の日常だからしかたない。

夢が卵焼きを回収して戻ってった。

輪花が転がってった先が壁だったらしく、顔を強打したらしい。

俺は肩を叩いて起き上がらせる。

と、気づく。輪花の鼻が赤い。

 

「ぷっ。まあ行こうぜ」

「うう・・・鼻痛い・・・」

 

鼻をさすりながら輪花が移動を始める。

俺は着替えないと、だからなー。

輪花を追い出して着替える。

んで、俺は何となく窓の外を見る。

さぁ、と風が吹いたのか近くの桜が揺れる。

揺れるーーーー俺は、迷いだと感じる。

迷い、か。

 

(輪花の想いを受け止めて俺はあいつを好きになるとか、か?)

 

首を振る。

あいつにも、待ってる人がいる。

俺は・・いや、俺ごときで輪花をその人の元へ戻さないなんて決めたくない。

 

「おーい?緋乃ー?」

 

輪花の呼ぶ声に俺はハッとする。

 

「今行くー!」

 

ここでくよくよしてちゃーダメだ。

さ、行こうか!

 

——————————————————

 

琴羽Sido

 

  腹に程よい重み。

なんでだろうね・・・。

そうしてそこを見ると、眠っている朱莉さんの姿・・・朱莉さんんんん?!

 

「え?え?僕、あのままどうした?!」

「あら起きたの?・・・ふわぁ」

 

大きなあくびだなぁ・・・じゃなくて!

 

「なんで僕の上で?!」

「え?ああ・・・・んー。えーっと」

 

ひたいに指を添えて考え込む朱莉さん。

え?考えること?

 

「・・・・ああ、そう。部屋へ戻ろうとしたら服を引っ張られたのよ」

「ぅえい!?」

「なによそれ。とにかく、それで戻れなかったのよ」

 

くすくすと笑う朱莉さんに頭が上がらない・・・。

 

「うう・・・すいませんでした」

「いいのよ。まあ、さっさとご飯食べないとね」

「あ、そうだね」

 

僕らは起き上がって、リビングへと向かった。

 

——————————————————そして短き琴(ry

 

緋乃Sido

 

  俺らはデパートに来てる。

今日も珱がこんにゃくを頼まれたらしい。

 

「こんにゃく・・・」

「こんにゃく・・・・か」

「またこんにゃく?」

「安定のこんにゃくってやつか?」

「こんにゃくがゲシュタルト崩壊しそうね」

 

最初から理桜、俺、琴羽、梨沙、夢だ。

なんのことかわからない輪花と朱莉は首をかしげている。

 

「はい・・・『珱~。お腹すいたわ~。こんにゃく買ってきて~!』だそうで」

 

また途中で珱の口調が変わった。

・・・犯罪者に追われてるのにこんにゃくなんて、なんとのんきな。

 

「まあ、いいじゃないか。こんにゃく買ってくればいいんでしょ?」

「ああ・・・それだけなんだけどな。リア充を見ることになるから・・・あと俺の財布から必ず千円札が消える。それにこの目で万引き犯を見ることになる」

 

こんにゃくを買うたびに夢が甘いものを千円いないで買っていくし(しかもお釣りは返さない)、梨沙が万引きを決行する。

リア充?は?言い出しっぺ組に決まってる!!

 

「よくわからないけど、わかった」

「朱莉さん・・・お願い、梨沙さんを止めるの手伝って。万引きしだすから」

「了解」

 

こうしてデパートでのこんにゃくのおつかいは終わった。

 

——————————————————帰り道

 

  ひと気のない路地裏。

そこを通るのは、やっぱり大量殺人犯姉妹との接触のためでもある。

が、出くわしたのは姉妹じゃなかった。

くぱぁ、と空間が裂ける。

中は目がギョロギョロしており気味が悪い。

すると、そこから金髪の女が姿を現した。

 

「やっぱりここだったのね輪花、朱莉」

「ゆ、紫!?」

「なに?」

「あなたたちを連れ戻しにきたの。さて、そこの・・・まあいいわ」

 

紫、と呼ばれた彼女は輪花と朱莉の手を引いて空間が裂けた付近へ戻る。

 

「・・・あなたがたも歓迎するわよ」

「・・・・まあ、気が向いたらな」

 

俺はガシガシと頭を掻いて答える。

紫は笑んでから空間を展開しながら中へ入って行った。

 

「・・・緋乃、緋乃」

「?おう」

 

俺は輪花に呼ばれて近寄った。

すると、軽く頬のキスされて、耳元で囁かれる。

 

「・・・・いつか、また言うよ。好きだって」

 

俺はただ呆然とするしかなかった。

輪花は笑って、空間に入って行く。

 

朱莉も同様にしたらしい。琴羽がぼーっとしてる。

 

「じゃあね!みんな!」

「また会えたら・・・」

 

二人の声が聞こえて、その場に輪花と朱莉、空間の切れ目の姿がなかった。

 

「なんて言われたんだ?二人とも」

「え?あー・・・いや、秘密だな」

「うん、僕も」

「えー!教えろよー!」

「読心術でも学ぶんだな!」

 

俺らは、解散した。

 

 

 

『いつか、また言うよ。好きだって』

 

俺は、その言葉を信じる。

大量殺人犯とも戦おうとした勇敢な彼女の言葉だから。

 

『また会った時ーーー本心を話して』

 

その言葉を聞いて、よりもっと意識してしまったんだ。

僕・・・単純かなぁ。




BGM1:ナンカイレンアイ
やっぱりボカロ。話の中での夢に聞かせてもらった曲もこれ。
息抜きに聞いてたらなんか、歌詞ですっごいピンときちゃって・・w
BGM2:妖春夢
東方のアレンジ曲。
妖夢さんの画像いっぱいだったから覗いたら神曲だった経験をもつw

緋乃「説明」

あいさー!
って言っても張り合うように長文+10000何ですがどうしましょ。

緋乃「前編より気合い入れすぎじゃボケ」

うん、わかってる。だって恋愛。
だって僕の本領発揮?

琴羽「あー・・・・中編では僕かっこよかったのに・・・」

転生後。しかたない。

緋乃「思ったが、これなんかまた会おうっていうセリフ・・・お前狙ってる?」

キャラどうしの会話しかたないよ!
そこまでつっこまないで!!

緋乃「あー・・・このごろ砂糖なんてねぇしな」

お久しぶりの砂糖でしたーw

緋乃「まあ幻想招待録の徹のやつも砂糖あったが」

言わない言わない。
ではで(もが)

緋乃「それ以外のもあるぞ?キャラ崩壊」

・・・・・・(遠い目

緋乃「輪花が微妙にキャラが違う気がするんだが」

あれでも頑張ったんだ。

琴羽「朱莉さんは?」

・・・頑張ったんだ!

緋乃「しかもSいどまで二人参加してるし・・・」

いいじゃないかって言いたいけど、ストーリー上必要だったと言いたい。

では!こんな駄作で申し訳ありませんでしたぁああ!!
自己満足の案からコラボしていただけるとかマジで嬉しかったです!

緋乃「ったく。じゃあ、これからもよろしく!」
琴羽「じゃあ以上でーす!」

ありがとうございましたぁ!!
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