ペラリ。めくる。
『○月○日 妖夢の色:黒』
『今回は、妖夢に着替えさせず、あえて元の服で稽古をつけた。年頃の娘とはいえ、幼い頃から修行ばっかりだったからか、肉親に見られても別に何とも思わないようだ。羞恥の赤に染まった顔とは、どんな物だろうか』
ペラリ。
『○月○日 ようむのいろ:緑のしましま』
『今日、初めて妖夢が妖忌叔父様と呼んでくれた!今までは(いつしかの自分がそう強く勧めたため)お師匠様、という呼び方であったのに、だ!これは進歩かもしれぬ!儂は、この興奮が冷めぬうちに、この日誌へ書き連ねることにした。うむ、ようパンは至極すばらしい』
ペラリ。めくる手が震える。
『○月○日 ようパン:真っ赤』
『特筆すべき出来事なんて無かった。しかし、強いていえば、妖夢が技をやっと覚えてくれたことだ。まあ、まだまだ未熟者ではあるものの、素質はよし。儂はこのときを待っていた!剣舞に隠されし、すばらしいご褒美がやっともらえる!』
次のページを開いた瞬間、。俺の思考回路は止まった。
『○月○日』
ふざけた書き出しでないページ。
文字は真っ赤で、その紙は赤黒く染まっていた。
何故ほかのページにしみなかったのだろうか。俺は、少々の疑問を持ったまま、ソノページの文字を読み上げた。
ちょうど、今から三年前の物であった。
『本日から、しばらく主が姿を消すらしい。なにやら、現代でおもしろいおもちゃを見つけたらしい。西岡風夜というとか。儂はあまり好かない小僧だが、あんな・・・『こっかこうむいん』とか言うのの、何がいいんだか。儂は、少々妖夢に家を任し、放浪すると見せかけ、幽々子様の監視に出かけようと思う。そのとき、この手記を妖夢に託し、儂はもうこの家には戻らないであろう。長々つきあってくれてありがとう』
そして、見開きの左に長々と書かれた紅い文字。隣のページは、凄惨な物だった。
『殺す殺す殺す殺すころすころすころすころすころすころすころすころすころすコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス・・・・・・・・・あのクソガキ、幽々子様に不老不死の歌を歌いやがった、悲惨すぎる、これは恐ろしい、なんでだ、何故だ、何故この男は幽々子様我亡霊であると気がつかなかったのだ、これでは楽しく聞いて居た主がかわいそうではないか、何故だ、何故だガキ、ふざけるなっ!』
硬直した。背筋が凍る。
まさか、あのときからすでに亡霊なのか?それにしても、わかるわけ無いじゃないか。ユウコさんが亡霊だ、なんて。
この血で書かれた手記、なんで妖夢ちゃんに預けられてたはずなのに、このページが書かれてるのは何故だろう?日にちは書かれていない、ページ。
見た瞬間、バッと戻ってきて、食わっと書いたか?それにしたって、この血文字は何なんだろう?
なにかやったんだろうか?
まあ、そんなことは、いいんだ。
いいんだろう。・・・どこから来ているかわからない悪寒が俺を襲う。
「・・・っ!」
息苦しさを覚え、手記を閉じ、深呼吸した。
くそっ、こんなの感じたことのないほどの変な感覚・・・。耐えれるかっての。
俺はそそくさと退散し、妖夢に返しに行った。
「よーむちゃーん。起きてるー?」
「あっはい、どうかしましたか?」
「ほいこれ。手記、ありがとね」
「いえっ、大丈夫ですっ!」
「・・・きみは、見たの?」
「・・・」
少し表情が暗くなったのが目に見えてわかった。
見たのだろう、中身を。
あれを、おじいさんの狂気を。
「・・・ありがとう、妖夢ちゃん」
「いえ」
悲しげに笑った妖夢ちゃんの頭をぽんぽんと撫でてから、俺はその場を後にした。
はい、そろそろまたいちゃつかせたいLanです。
はい。
妖忌おじちゃんマジで何があった、が今回の話です。
はっきり言いましょう!書きにくかった!
あそこまで変態にしておいて、何言ってるんだデスヨネシッテマス。
風夜「だねぇw」
しかも、風夜お兄ちゃん、PCだと一発変換できないから憎い。
風夜「ひどくない?」
いやいやまあまあ。
ちなみに、神狼クン次やるって言いましたが、多分緋乃か琴羽にします。
それか理桜か。
まあその辺は重なり合ったり矛盾したりするんで、頑張ります。
ではでは!