東方小説番外編集   作:Lan9393

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多少おかしいとこはありますが、これで彼のは終わりです!


風夜編~夜中の歌声はきみを思い出させる愛の歌~6

 俺は、幽々子を探していた。

彼女に謝らなければいけない。

信じ切って、不老不死を願ったこと。

君を決めつけていたこと。

しかし、しかしだ。

彼女を愛していたのは、変わらない。

変わらないんだ。

絶対、変わりはしない。

幽々子がユウコさんであったとしても。

ここで芽生えた感情は、変わらないのだから。

彼女が西行妖の幹に手を触れていた。

俺は幽々子に駆け寄る。

「幽々子!」

「あらあら、風夜。急いでるみたいね、どうしたのかしら?」

「・・・君に、言いたいことがあってね」

「??ええっと、そんな真剣な顔されても、私、ときめいちゃ・・・きゃっ」

軽口をたたこう解いた幽々子の腕を幹に縫い付ける。

動けない幽々子に顔を近づけて、低い声で言ってあげた。

「おとなしくしてて」

びくり、と震え上がった幽々子に、ほんの少し罪悪感を感じながらも、ふうっと息を吐いて続ける。

「ごめん、驚かせたよな、ユウコさん」

「!」

「ずっと忘れててごめん。いろんな人に教えられて、今やっとわかったんだ」

「・・・そう」

「あなたは、ずっと覚えていた?あの時を?愚かな俺を?」

「・・・愚かかどうかなんて知らないわ。ただ・・・覚えてた。知らないふりは得意なのよ」

「そっか」

覚えられていたか、と首をくくりたい衝動に駆られる。

よく考えろ俺。

もう死んでるだろっ!

「風夜があの時、不老不死になれるよう願いを込めて歌ってくれた歌、私覚えてるのよ」

「・・・」

「心を込めて歌ってくれたもの。そうそう忘れられないわ」

「心を・・・うん、そうだね」

「こめてないって言われたら、泣くわよ?」

「それは困る」

肩をすくめ、俺は苦笑した。

幹に縫い付けていた手をどけ、幽々子を解放する。

幽々子は、ふうと息を吐いて、こちらをうかがった。

俺は笑顔を努め、幽々子を安心させようと頑張る。

「風夜」

「ん?」

「キスして」

「ん」

幹に背中を預けた幽々子が、顔を上げて待っていた。

俺はその様子に気恥ずかしさを覚えながら、その顎を持ち、口付ける。

深く、角度を変えて、何度でも。

しばらくすると、幽々子から止めが入った。

間に手が入り込んだのだ。

俺はそれを合図とみる。

その手を払いのけ、もう一度、最後にと深く深く、キスを送った。

幽々子はどこか恥ずかしそうで、ついでに言うなら俺も恥ずかしい。

「さらっとしちゃうのね」

「まあ、愛する人の望みならな」

「私が死んでって言っても?」

「もう死んでるな」

「それもそうね」

二人でそんなことを話してから、苦笑しあった。

くだらない。

亡霊が生にすがって。

なんとなく、その様が笑えてしまって、どうしようもない。

「・・・幽々子」

「なぁに?」

「ごめんな」

「謝らなくていいわよ。気づいてくれた。それだけでうれしいわっ」

ぎゅう、と抱き着いてくる幽々子。

俺はその態度がかわいらしく思え、つい力いっぱい抱きしめてしまった。

「く、苦しいわ~!」

「わっ・・・。大丈夫か?」

「えぇ、大丈夫よ!」

そっか、と笑った俺は先ほどよりも弱い力で抱き寄せ、その頭を二度三度撫でてあげた。

幽々子は気持ちよさそうに目を細め、体を俺に預ける。

心地よい肌の感触。

暖かさを求める必要はない。

そこに存在があるだけで、どうしようもなく幸せになれる。

お互い、『生きることをやめた』者同士、そんな感覚があるんだろうか?

まあそんなことはいい。

「・・・ユウコさんなのに、違うなぁ・・・」

「ふふ、どうしたの?」

「いやなんていうか・・・。雰囲気も違うのに、なんで同じだって思えるんだろうって」

「わたしだから?」

「ああそういうことか」

「納得しちゃうのね・・・」

「だって幽々子の言うことだし」なんて言おうものなら間違いなくピチュるだろう。

それが嫌だから口をつぐんで、にっこりと笑った。

すると、頬に口づけられる。

「もう・・・。言いたいことはわかるわよ?」

いたずらっ子らしい笑みを浮かべて、幽々子は俺の頬に手を這わす。

・・・さすが、幽々子。

俺を『その気』にさせるのが得意だ。

「・・・覚悟しとけよ?」

「ふふっ、先に寝てあげるわ」

「そうかい、楽しみにしとくよ」

ふわりと抱き上げて、俺は嬉しそうに頬をほころばせる彼女を連れて自室へと向かった。

一つだけ、もやっとしているのは。

幽々子はなんでユウコとして現れたのか?

おもちゃ?

俺が、何をしたっていうんだ。

・・・なぜ、ユウコさんは俺の前に訪れたのか・・・?

 

  そんな俺の思考は、幽々子の『声』によってどこかへ行ってしまった。

この声を、いつまでも聞いていたい。

そう思うほど、それに酔いしれていた。

 




大人の付き合い方ってわからん。
恋愛分が足りなさ過ぎていちゃつかせ方がおかしかった気もします。
か、風夜さんと幽々子さんだから・・・!

風夜「はっはっは」

これで引かれたらどうしよう・・・。
あ、もう遅かった。

風夜「おいっ」

はいw
ではでは、次は理桜くんです。
ふふふ・・・。

過去がわかるといいね!

風夜・理桜「そこなの?!」

閲覧いただきありがとうございましたぁ!
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