綺麗な君に恋をした   作:(TADA)

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狼谷さんヒロインの二次創作が読みたい→可愛いだけじゃない式守さんの二次創作がない現実→なら自分で書くしかない(今ここ

以下注意事項
若干のキャラ崩壊・キャラの口調や呼び方間違いあるかも・狼谷さんヒロイン・恋のトライアングラー・『和泉くんのヒロイン力の高さに驚愕』


上記のものが大丈夫な方のみどうぞ


始まり

俺が彼女を見かけたのは本当にたまたまだった。

図書委員をやっている友人に用事があって会いに行った時に、その友人と楽しそうに談笑をしていた彼女。

穏やかで優しそうな微笑み。その微笑みに俺は囚われたと言ってもいい。

呆然としている俺に彼女が微笑みながら声をかけてきた。

 『こんにちは』

なんの変哲もないただの挨拶。それでも彼女の一言で俺の人生は彩りに満ちたと言っていいだろう。

 

 

 

 

 「和泉が嫌な奴だったら良かったのになぁ」

 「えぇ!?」

いつもの昼休み。俺が友人達と食事をしている時にポツリとこぼした言葉に幸薄そうで優しげな友人・和泉が焦ったような声を出している。

やんちゃと言った言葉が具現化したような友人である犬束の『こいつ何言ってるんだ』的な視線が痛い。

 「いいか、よく聞け不幸体質に犬っころ」

 「誰が犬っころだよ」

俺の言い方に速攻で突っかかってくる犬束。俺と犬束が机の上でガンのくれあいをしていると焦る和泉。

 「け、喧嘩はダメだよ!!」

 「大丈夫、喧嘩する余裕なんてないから」

 「それな」

校庭から飛んできた野球ボールをキャッチしながら答える俺と、割れた窓ガラスを教科書でブロックしている犬束。

 「あぁ!! いつもごめん!! きっと僕のせいだ!!」

 「「だろうな」」

和泉は超不幸体質である。怪我をするのは当たり前、酷い時には周囲を巻き込むこともある。

彼女ができてからその彼女に守ってもらうおかげで怪我は減っているそうだが。

とりあえずいつもの茶番を終えて俺と犬束も席に着く。

 「そんで? なんで和泉が嫌な奴だったら良かったんだ?」

 「いいか、犬束。俺達は和泉の友人だから一緒にいる時間が長い。それ即ち不幸に巻き込まれることも多い。怪我をした俺達を和泉が手慣れた様子で手当てをする姿なんてこの学校では見慣れた姿だ。そのせいで漫研の奴には3PのBL本を書かれる始末だ」

 「和泉、BLってなんだ?」

 「なんだろう……ベーコンレタスとか?」

二人の純粋さに俺の汚れ度が目立ったような気がしたが気にしないことにする。というか気にしたら負けだ。

 「漫画の描写をリアリティにしたいから誰か俺を押し倒してくれ!!」

トチ狂った漫研部員(男子)が頭のおかしいことを言いながら教室に入ってきたが即座に別の生徒によって教室から叩き出されたことは気にしないでおく。

 「押し倒すって……」

 「あらぁ!! 和泉さんったら妄想してしまったのかしら!! 彼女に押し倒される姿を妄想してしまったのね!!」

 「和泉が押し倒される側なのか?」

顔を赤くしながら呟いた和泉に即座に俺が乗っかると、犬束がどこか腑に落ちない表情をしている。俺は犬束の肩に手を置きながら言い聞かせる。

 「いいか犬束。式守に押し倒される和泉と式守を押し倒す和泉。しっくりくるのはどっちだ?」

 「押し倒される方だな」

意見の一致をみたので硬く握手をする俺と犬束。それを和泉は不満そうに見ていた。

 「塩見くんも犬束くんも酷いよ!! 僕だって男だよ!!」

 「自分から手繋いだことあんの?」

俺の質問に顔を真っ赤にしながらゴニョゴニョしている和泉。いい加減自分から手くらい繋いで欲しい。そうでないと和泉の彼女である式守が幼馴染である俺に対する愚痴という名の惚気を聞くことになるのだ。

あ、手を繋いだら繋いだで惚気が面倒そうだからやっぱり当分しなくていいや。

 「で? なんで和泉が嫌な奴だったら良かったって感想になるんだ?」

購買で買ってきた惣菜パンをもしゃもしゃ食べながら聞いてくる。

 「いいか、犬束。俺と犬束はよく和泉の不幸に振り回される。そこで和泉が嫌な奴だったら容赦なく見捨てれるだろ」

 「あ〜」

犬束はどこか納得したような様子で和泉をみる。俺も和泉を見ると、和泉は不思議そうな表情で首を傾げた。

 「いいやつすぎるんだよなぁ、和泉」

 「こんないい奴がいていいのかってくらいいい奴だからなぁ」

 「え、と。僕、褒められてるの?」

とりあえず首を傾げた姿が可愛らしかったので写メを撮って和泉の恋人である式守に送っておく。即座に既読マークがついてGJスタンプが送られてきた。

式守も和泉にべったりだなという感想を持ちつつ、俺はポツリと呟く。

 「まぁ、それ以外にも理由はあるけどな」

 「? 塩見くん、何か言った?」

 「いや……犬束、お前の焼きそばパンと俺のパセリをトレードしないか?」

 「レートがおかしくねぇ?」

 

 

 

 

 「ふぅ」

俺はサックスから口を離して水を飲む。俺は吹奏楽部に所属しており、個人練の時にはいつも体育館の中が見えるところで練習している。

 「……自分ながら気持ち悪いな」

ここで練習しているのも彼女が見えるからだ。身長が高くてクールで美人。その上にみんなに優しいから男女共に人気がある彼女。

 「また狼谷さんのストーカーやってるの?」

 「失礼な言い方をするな式守。俺は彼女の自発的後方警備員をしているだけだ」

 「知ってる? それを俗にストーカーって言うのよ?」

俺にストレートに失礼な言葉をぶつけてきたのは和泉の彼女であり俺の幼馴染である式守であった。

 「美人だよなぁ、狼谷さん」

 「美人だねぇ、どっかの性格がねじ曲がってる誰かさんとは大違い」

 「鏡見てきたらどうだ?」

 「私が性格悪いと?」

 「和泉が可哀想になるレベルで」

胸ぐらの掴み合いが発生するが俺と式守にとってはいつものことである。

 「和泉さんに頼んだら? 紹介してくれって」

 「和泉にそれを頼むと奴の不幸が発動して何が起こるかわからんからダメだ」

俺の言葉に苦笑する式守。恋人である式守でもフォローできないレベルで和泉は不幸体質なのだ。

 「あれ? そういやなんでお前まだ残ってんの?」

 「和泉さんが図書委員で呼び出されたの」

 「把握」

それで和泉の用事が終わるまでヒマだから俺のところに来たんだろう。

 「と言うわけで私はヒマなの。何か面白いことやって」

 「お前のその俺に対する扱いの雑さはなんなの?」

 「今更私があなたに優しくしたらどう思う?」

 「命の危険を感じる」

 「そう言うことよ」

そう言うことらしい。

 

 

 

 

狼谷はタオルで汗を拭きながら彼を見る。いつも熱心にサックスの練習をしている吹奏楽部の彼。

いつもは一人だが、今日は一人の女子生徒がいた。

その女子生徒を見て狼谷は思わずタオルを力強く握ってしまう。

 「か〜みや! どうかした?」

 「猫崎」

狼谷の背後から抱きついてきたのは同じ部活の猫崎であった。

 「いや、彼が珍しく一人じゃないと思ってね」

 「あ〜、塩見か。一緒にいるのはみっちょんだね。学校で一緒にいるのは確かに珍しいかなぁ」

 「……学校外では珍しくないのかい?」

 「みっちょんは腐れ縁って言ってるけど、幼馴染らしいよ」

 「幼馴染か……」

狼谷が感じたのは羨ましいと言う感情。式守は和泉という優しい恋人がいて、その上彼とは幼馴染。

 「……彼女もいい人らしいからね……」

 「ん? なんか言った?」

 「いや、なんでもないよ」

狼谷はチラリと塩見を見る。そして楽しそうに式守と会話している塩見を見て胸がチクリと痛んだのだった。

 




塩見くん
主人公。吹奏楽部所属。性格は悪くないけど良くもない。狼谷さんに惚れているが、狼谷さんは和泉に惚れていると思っている。

狼谷さん
ヒロイン。身長が高くて美人、そしてみんなに優しい。塩見くんに惚れているけど、塩見くんは式守さんに惚れていると思っている。

和泉くん
原作主人公兼ヒロイン。え? ヒーローじゃないのかって? 和泉くんはメインヒロインですよ。

式守さん
原作主人公兼ヒーロー。言動がイケメン




初めての方は初めまして。作者の他の作品をお読みの方はいつもありがとうございます。
この作品は作者が『狼谷さんヒロインの可愛いだけじゃない式守さんの二次創作読みたいなぁ』と思って検索した結果、狼谷さんヒロインどころか可愛いだけじゃない式守さんの二次創作すらなかったので書いた代物です。恋愛ものを書いたことないからこれでいいのか不安になってます。
続くは未定です。というか読んでくれる人がいるのだろうか……
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