綺麗な君に恋をした   作:(TADA)

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あまり入れる気なかったのにガッツリ入ってきた響け!ユーフォニアム要素


それでもメインは可愛いだけじゃない式守さんです!! この話だけだとどっちがメインかわからないですけど!!


吹奏楽部

激闘の球技大会から一週間。見事に男子野球と女子バレーボールで優勝した我がクラスには主に下級生の女子たちが訪れていた。

主に式守の追っかけとして。

 「……おかしい」

 「お前の頭がか?」

速攻で超絶失礼な突っ込みをしてきた犬束と胸倉のつかみ合いが発生するが、和泉のとりなしでとりあえず会話を続ける。

 「式守と猫崎が人気なのはわかる。二人とも女子バレーボールで大活躍だったからな」

 「そうだな」

 「だが、男子野球で八面六臂の大活躍をみせた俺に追っかけが来ないのはどういうことだ」

俺の言葉に至極真面目な表情で犬束は口を開く。

 「お前は自分の所業を忘れたか?」

 「所業とは酷い言い草だ。ただ俺は相手の主力の脳天にボールをぶつけて保健室送りにしただけだというのに」

 「塩見、お前本当にそういうところだぞ」

どういうことだ。父親と叔母に話したら『当然の処置だな』って反応をされたというのに。ちなみに母親と叔父は苦笑であった。

 「それにしても和泉も災難だな。最近は式守とも帰れていないだろ」

 「うん……でもみんなの式守さんだから仕方ないよね……」

 「「愛が重いファンみたいなこと言うなよ」」

俺と犬束が思わず突っ込む。そんな俺たちの反応を無視して和泉はしょんぼりとしていた。

 「!? 和泉!! 下がれ!! 野球ボールが!!」

 「い、犬束くぅぅぅん!!」

和泉に向かって飛んできている野球ボールに気づき、和泉を突き飛ばす犬束。その結果、和泉は無事であったが犬束に野球ボールが直撃した。

窓を開けていたので被害はボールが直撃した犬束だけであった。うずくまる犬束のそばに膝をつく和泉。俺も犬束のそばにしゃがむ。

 「生きているか、犬」

 「づ、束をつけろ」

 「大丈夫そうだな」

 「とりあえず応急処置をするね!!」

 「「手慣れてやがる」」

犬束の傷に手慣れた様子で応急処置をする和泉。そして手当をされながら犬束は何かに気づく。俺も犬束の視線の方向を見る。

殺す視線で犬束をみる式守がいた。

 「塩見」

 「がんばれ」

 「助けて」

 「超がんばれ」

 

 

 

 

さて、本日も和泉専用SPである式守が作動しなかったので和泉不幸バリアーである犬束は傷だらけになっていた。

 (それでも放課後まできっちり守る犬束は本当にいい奴)

俺はそう考えながらいつもの場所でサックスの自主練をしている。ちょっと疲れて顔を上げればそこには部活をやっている狼谷さんの姿がみれる素晴らしい場所である。

詳しいことは話を聞いていなかったので知らないがとりあえず新任の顧問から課題曲と言われた『海兵隊』を練習しているが、まあ、余裕である。

そんなわけでレッツ狼谷さんウォッチングである。

 「げ」

 「ああ、こんなところにいたんですね、塩見くん」

狼谷さんを見てゲージを貯めようと思ったら顧問のイケメンである滝先生がいた。

はっきり言って俺はこの教師が嫌いである。理由? イケメンだから以外に理由が必要であろうか。

 「なんか用っすか?」

 「いえ、私がみなさんに言った部活動の目標を覚えていますか?」

さて、このクソイケメン。赴任早々に嫌味みたいな提案をしてきた。

 「あの『全国大会を目指す』か『思い出作り』にするかって奴ですか?」

 「そうです」

『全国大会を目指す』と『思い出作り』という二択の選択肢を与えられれば万人は耳障りのいい『全国大会を目指す』を選ぶに決まっている。それをわかっていてこいつはあえて『生徒たちが選んだ』という形を作ってみせたのだ。

そこが個人的に気に入らないというのもある。

 「それが何か? 自分は今でも『思い出作り』でいいと思っていますが?」

さて、そんな空気でも空気を読まずに自分の意見を貫くやつはでるものである。それが俺と同じパートの斎藤先輩であった。

俺の言葉に困ったように微笑む滝先生。

 「ええ、ですから何故塩見くんがそう思っているかを知りたいのです」

滝先生の言葉に俺は無表情で滝先生を見る。滝先生も相変わらずの苦笑で俺を見てきた。

 「先生は去年の吹部のことを知っていますか?」

 「ええ、松本先生からうかがっています」

去年の我が吹奏楽部ではいじめがあった。いじめというよりは意見の相違であろうか。伝統的にやる気のない当時の三年に一部のやる気のある当時の一年が反発。当時の三年がその一年たちを無視し始めたのだ。

もはや高校生にもなってなに幼稚なことをしているんだと突っ込みたかったが、俺は面倒だから干渉せずに放置。小笠原現部長や中世古先輩、斎藤先輩の頼みで若干の手伝いはしたが、結局一年側が大量退部するという結果になった。

 「こう言ってはなんですがね、うちの今の部活で全国は不可能ですよ。三年は現二年に負い目があるし、一年に対してもおっかなびっくりの対応。現在の部に残っている二年はやる気なし。一年は未知数。これで全国に行く?」

俺はそこで滝先生を睨みつける。

 「全国なめんな」

俺の言葉に無言の空間が広がる。そして滝先生は相変わらず穏やかな表情で口を開いた。

 「塩見くんは全国は無理だと思いますか?」

 「絶対に無理です」

 「私はいけると思っています」

 「理由を聞きたいですね」

俺の言葉に滝先生は不適な笑みを浮かべる。

 「確かに全体としてのレベルは低いでしょう。ですが個人レベルでは全国に匹敵する子が揃っています」

滝先生の言葉に俺は内心で頷く。

 「ユーフォニアムの田中さん。サックスの塩見くん。オーボエの鎧塚さん。この三人は文句なしに全国レベルです。そしてトランペットの中世古さんと高坂さん、ピッコロの雑賀さんも強豪校レベルです」

言葉を続けながら滝先生はにっこりと笑う。

 「あとは他の子たちのやる気を引き出せばいい。そうすれば全国に匹敵する演奏ができるはずです」

 「理想論ですね」

 「そうかもしれません。ですが、可能性はゼロじゃない」

俺と滝先生は睨みあう。

 「で? 先生は俺にどうして欲しいんですか?」

 「君の本気の演奏を見せて欲しいんです。幼い頃からコンクールで金賞を取り続けてきた君の本気の演奏を」

滝先生の言葉を聞きながら俺はマウスピースを一回指で弾く。

 「気が向いたら吹きますよ」

 「期待しています」

それで会話は終わりなんだろう。俺に背を向けて滝先生は歩き去っていく。俺はそれに中指を立てて見送った。

 「お~い、塩見あんたまた何かやったの?」

 「いつも何かやらかしているような発言はよせ猫崎!! 違うんだ狼谷さん!! 俺は何もやっていない!!」

 「うん、私は塩見くんを信じるよ」

その言葉だけで俺の魂は天に昇っていく。

体から魂が切り離される寸前のところで猫崎に魂キャッチをされた俺は現世に戻ってくる。

 「あの人は新任の先生だよね? 何かあったのかい?」

 「う~ん……」

狼谷さんの言葉に俺は少し考えこむ。すると狼谷さんの表情が曇った。

 「すまない、不躾だったかな?」

 「ああああああああああああああああ!!!! 全然気にしないでください狼谷さん!!!!!! 今回のは完全にあのクソイケメンが何考えているか理解できていないだけなんで!!」

 「はは、塩見の理解力が足りてないんじゃん」

 「ぶっ飛ばすぞ猫崎ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」

狼谷さんの言葉に俺は即座に五体投地。そして猫崎の突っ込みには即座に返す。

とりあえず狼谷さんの許可を得たので俺は体を起こす。

 「それで? 何があったの?」

猫崎の質問に俺は口を開く。

 「うちの吹奏楽部が全国行けると思う?」

 「「無理」」

俺の言葉に二人は即答するのであった。




塩見くん
実はコンクールで金賞常連の腕前。すげぇ!! 最強系主人公みたいだ!!(なお、中身

狼谷さん
吹奏楽部の内情は成瀬さん経由で聞いている。そして塩見くんに手を貸してもらった先輩達に嫉妬したこともある

犬束くん
和泉くんを守って傷だらけ

猫崎さん
色々顔が広いので吹奏楽部についても知ってる

和泉くん&式守さん
放課後は無事に二人で下校

滝先生
イケメン吹奏楽部顧問

吹奏楽部
去年にいろいろあった



いろいろ悩んだ末に響け!ユーフォニアム要素もぶっこみました。しかし、メインは可愛いだけじゃない式守さんなのでそこまで出張ってこない予定。

でも合宿の時は女子バレー部も同じ合宿所にして塩見くんと狼谷さんのイチャイチャを書く(目標
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