綺麗な君に恋をした   作:(TADA)

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原作で式守さん&和泉くんの二人っきりゾーンに入って展開に困る作者

苦し紛れですので短めです


狼谷さんの休日

休日前夜。狼谷は風呂に入っていつものルーティーンである『塩見くんベストこれくしょん』を眺めようと思い、その前にスマホを確認すると友人である成瀬から連絡が来ていた。

塩見の特別写真が手に入ると成瀬から狼谷に商談の連絡が入るのは珍しくないのですぐに折り返しの連絡をする。

 『やぁ、待っていたよ』

 「今回はどんな写真だい?」

 『早い早い早い!! 確かにそれもあるけど他にも提案があるんだよ!!』

狼谷の早すぎる発言に笑いながら成瀬が突っ込んでくる。

とりあえず『塩見くん部活写真セレクション』を500円玉と交換で手に入れることを約束した後に他の提案を聞く狼谷。

 「それで? 提案ってなんだい?」

 『狼谷はサンライズフェスティバルって知ってるかい?』

 「? いや、知らない」

成瀬の言葉は狼谷には聞き覚えのない単語であった。そのために成瀬は説明を続ける。

 『サンライズフェスティバルは県内の高校吹奏楽部が集まってマーチングするのさ。興味ないかい?』

 「いや、ないかな」

確かに塩見の影響で音楽を聴く趣味は狼谷にもあるが、わざわざ休みの日に高校のマーチングを見る趣味はない。

 『ああ、聞き方が悪かったね』

そして成瀬は悪そうな声になる。

 『塩見くんが特別な衣装を着てマーチングをするんだけど興味ないかい?』

 「入場料はかかるのかい? いや、それ以前にどこで何時からだい? やっぱり前日から場所取りをしていたほうがいいかな?」

 『いやぁ! 入れ食いですなぁ!!』

とりあえず待ち合わせ場所と時間を約束して狼谷は通話を切る。そしてスマホの『塩見くんフォルダ』の写真を眺めながら呟く。

 「明日が楽しみだなぁ……」

そして机のコルクボードに張ってある写真を見る。

そこには幼い頃の狼谷と塩見の写真が張ってあるのであった。

 

 

 

 

サンライズフェスティバルが行われ公園。そこに狼谷は成瀬と一緒に来ていた。

 「仲野は誘わなかったのかい?」

 「妹達のお世話があるから不参加だってさ」

狼谷の言葉に成瀬が最近一緒にいる友人の不参加理由を答える。

 「それで? 塩見くんの出番はまだかい?」

 「うん、塩見くんの出番じゃなくてうちの高校の出番だね」

狼谷の欲望に忠実な質問に成瀬が答える。

 「あとここスタート地点でもゴール地点でもないよね? どうしてこんな途中で見るんだい?」

狼谷の問いに成瀬は指をピッと立てて答える。

 「いいかい、狼谷。君は最近塩見くんと絡める機会が多くて基本を忘れている」

 「基本?」

 「そう、基本」

そして成瀬は重々しく口を開く。

 「ファンは暖かく見守るものだよ」

その言葉に狼谷に電流走る!!

確かに狼谷は塩見と付き合いたいと思っているしできればラブラブチュッチュしたいと妄想しているが、彼が式守さんが好きなのも知っている。

だから決めたのだ。節度を守って暖かく見守ろうと。

 「……すまない、成瀬。最近の私はちょっと浮かれていたみたいだ」

 「そうだろう」

 「昨日なんか夢の中で塩見くんを襲ってしまう夢を見てしまって朝から昂って一回してきたんだ」

 「うん、末期だね」

 「だが、私も心を入れ替えよう。これからは節度を守るよ」

 「そうだろう。ところで今回の衣装の塩見くんの写真があるんだけど?」

 「いくらだい?」

 「100円だ」

 「いただこう」

狼谷のスマホに塩見がサンライズフェスティバル用の衣装を着ている写真が送られる結果になったが、狼谷は節度を守るのだ。

 「それと狼谷は目立つからね。スタート地点やゴール地点にいると塩見くんにばれてしまうかもしれない」

 「? それがダメなのかい?」

塩見に認知されるとか狼谷的にバッチコイ案件なのだが、成瀬はダメだと言う。理由は簡単。

 「狼谷も塩見くんの邪魔はしたくないだろう?」

ものすごく納得した。あの心優しい塩見くんが知り合いである狼谷と成瀬を見ることで動揺することを防いだということだろう。

おそらくスタート地点で塩見くんが狼谷さんを見つけた場合どちゃくそに張りきって他の部員置いてけぼりの演奏をするだけだろうが、それを知っているのは田中あすかからスタート地点に狼谷を連れてくるなという指令を仲野経由で受け取った成瀬だけであった。

 「お、来たよ」

いくつかの学校が通過した後、ついに狼谷達の高校がやってくる。

 「この曲は……?」

 「RYDEENだね」

成瀬がそこから曲のうんちくが始まっているが狼谷さんはその雑音をシャットアウト。スマホを構え、裸眼でも網膜に焼き付けるようにマーチングしている塩見を見つめる。

塩見は沿道にいる狼谷に気づくことなく通り過ぎていく。そして学校が完全に通り過ぎてから狼谷は何かに気づいた。

 「あれ? うちの学校上手くなっていないかい?」

 「気づくの遅くないかい?」




狼谷さん
かっこいい塩見くん(狼谷さん視点)が見れて幸せ

成瀬さん
仲野さん経由で田中あすか先輩の指示を実行。当然のように見返り(部活での塩見写真)は求めている

塩見くん
演奏後に狼谷さんが挨拶に来てめちゃくちゃテンション上がった結果、同学年の吉川優子に飛び蹴りを入れられた




そんな感じで可愛いだけじゃない式守さん視点から見たサンライズフェスティバル編でした。

着実に塩見菌に染まっていく狼谷さん。作者が書くと好きなキャラほどキャラ崩壊がひどくなる不思議

あとこの後が困っているんですよねぇ。原作だと式守さん&和泉くんの二人っきりタイムが増えるので展開が困ります。

まぁ、オリジナル展開を考えますか。
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