どうなっているんだ
そしてクロス作品増えます
「川遊びのための買い出しだぁぁぁ!!!」
「「いえぇぇぇぇぇ!!!」」
いつもの面子+狼谷さんでやってきたショッピングモールでテンション高めに宣言する猫崎に合いの手をいれる俺と八満。
苦笑している和泉、式守、狼谷さんを横目に超絶冷静な口調で犬束が突っ込む。
「何を買う気だよ」
「バーベキューも元から道具用意されてるしね」
犬束の言葉に和泉も続くと、猫崎は明後日の方向を見ながら呟く。
「わかってない……ほ~んとにわかってないよ……」
「絶対に今考えてるな」
「言ってやるな犬束。ここから何を捻りだしてくるかが猫崎の腕にかかっている」
俺がさりげなく猫崎の退路を断つと、猫崎はたらりと汗を流す。
「あ! やっぱ川と言ったら水着でしょ!!」
「塩見、判定は?」
「水辺=水着という短絡思考の行きつく果て。猫崎、お前は芸人魂をどこにやった」
「芸人になった覚えないけど!?」
猫崎の反応にあ~だこ~だと言い争いになる犬束と猫崎。
「水着、確かに猫の発想は貧相だ」
「八満院」
そして何故か俺に語りかけるように言ってくる八満。
そして八満は俺の眼をまっすぐ見つめ、曇りなき瞳で口を開く。
「お前は狼谷さんの水着姿に興味ないのか?」
「超みたいです!!」
「え!?」
突然の流れ弾に狼谷さんが顔を真っ赤にしているが、俺は気にせずに八満の手を握る。
「先生……俺が間違っていたよ……!! 水辺で水着とか超ありだよ!!」
「そうだろう。なら、お前のすべきことはわかっているな?」
八満の言葉に俺は狼谷さんに向かって超綺麗に土下座する。
「水着姿をみせてください!!」
「え……ええ!?」
「すげぇ、マジでやったよ」
「ほんとどうにかなりませんかね。この性欲下半身猿」
式守の視線が絶対零度な気がするが、そんな視線向けられ慣れているのでそれは無視する。
困惑する狼谷さんに向かって俺は本気の土下座を続ける。
「狼谷さんの水着姿がみたいです!!」
完全なセクハラ発言に俺の頭部を思いっきり式守が蹴り飛ばす。その威力に3秒ほど意識が飛ぶが、即座に回復して式守を締め上げる。
「なにしやがる」
「そこに蹴りやすい頭があったから」
俺と式守による罵倒の飛ばし合いが始まった。
そして八満は狼谷に話しかける。
「どうだ、狼谷。このバカのために水着姿を披露してやっては」
「え? あ、ああ。まぁ、いいかな」
「よっし!! じゃあ水着選びに行こう!!」
狼谷さんの言葉に大喜びで狼谷さんの背中を押してお店に入っていく猫崎。そして俺は八満に慌てて声をかける。
「八満!!」
俺の言葉にサムズアップしながら俺をみてくる八満。
「ローレグビキニでいいか?」
「お前最高だよ」
「ふ、よせやい」
お店に入っていく八満を拝む俺。それを冷たい眼でみる犬束がいた。
「お前らなんなの?」
「むしろ美人のビキニ姿が見たくならないとかお前不能なの?」
俺の言葉に犬束は不思議そうに首を傾げる。
「あんなのただの布だろ?」
「逆にお前すげぇよ」
こいつ本当に不能なのではなかろうか。
「犬束くん、塩見くん」
「おう」
「あれ? 式守はどうした和泉」
声をかけてきた和泉は一人であった。ついさっきまでいちゃちぃていたはずの式守がいない。
「うん、式守さんはトイレって走っていっちゃった」
自然と俺と犬束の視線は店内に向かう。
真剣な表情で水着をみている式守がいた。
「トイレ我慢してたのかな」
「「違うと思う」」
何があったか知らないが、和泉関係で水着を真剣に選ばないといけない何かがあったのだろう。
とりあえずという形で犬束が口を開く。
「俺らはフードコートで勉強するか?」
「いや、俺らも遊びにいく買い物しにいこうぜ」
「え? でも特に買うものないんじゃない?」
犬束の言葉に俺がいうと、和泉が不思議そうに首を傾げる。
そんな二人に俺は真剣な表情で口を開く。
「いいか? 向こうでバーベキューのセットは用意してくれるとは言え、そういうのはだいたい量が少ない」
「なるほど肉を買いにいくのか」
「いぐざくとりー」
俺の言葉に犬束がすぐに思いつく。そして俺と犬束はがっちり握手。
食い盛りの男子高校生が三人である。肉はいくらあってもいい。
そんなわけで三人で食品売り場の肉売り場に移動する。カートには籠二つ用意。
「やっぱ牛は必要だよな」
「ばっか、箸休めに豚もいるだろ」
「あ、やきとりとかいいんじゃないかな」
「「和泉、お前天才か……」」
そんな感じで片っ端から肉を籠にいれていく俺達。
野菜? 草を食うのは偽善だ。
そして肉担当であろう店員が俺達の背後で舌打ちを始めたので場所を移動する。
「肉のタレも必要か?」
「いや、タレは俺が用意してくわ」
犬束の言葉に俺が答えると、犬束は胡散臭そうに俺をみてくる。
「それ食えるのか?」
「もし旨かったら俺に土下座して謝れよ」
「は、いいぜ」
俺と犬束のメンチの斬り合いは和泉の仲裁で終わった。
「あ、そうだ。何かお菓子も買っていこうか」
「「賛成」」
即座にカートを押しながらお菓子売り場に移動する俺達。
「あ、桔梗の娘だ」
和泉の言葉に俺と犬束が視線を向ける。
そこには二人の桔梗学園女子高等学校の学生二人がいた。
「あ~、桔梗ってたしか超お嬢様学校の」
「うん、すっごい偏差値高いらしいね」
犬束の言葉に和泉が続く。
そしてそんな会話が届いたのは銀髪で背の高い女子生徒が俺達のほうをみる。
そして俺と目が合った瞬間にものすごく嫌そうな表情を浮かべた。
「……知り合い?」
「お前なにやったんだよ」
「小中の同級生だよ」
和泉と犬束の言葉に俺は答えると話しかけようと近寄ろうとする。
その瞬間に銀髪女子は背の小さい女性とを促して俺から距離をとろうとした。
ほう、俺にそんな反応をとろうとは笑止千万。
「あっれれぇ!! すばるんそんな反応とっていいんですかぁ!! 俺はすばるんが小学生の時に市営バスでぐぼっはぁ!!!!」
「歯を食いしばらないで力を抜きなさい」
流れるように俺に飛び蹴りをして馬乗りになりながら俺に拳を振り下ろす友人の保科昴。
「あ、やっぱり塩見くんだったんだ」
そして小走りで近寄ってきた同じく友人の和栗薫子。
無言で拳を俺に振り下ろし続ける保科の隣で呑気に自己紹介を始める和栗。
「私は塩見くんの友達で和栗薫子って言います。あっちは親友の保科昴です」
「あ、和泉です」
「犬束だ」
和泉と犬束もとんでも案件には慣れているので普通に自己紹介をしている。その隣で保科は無言で俺の首を絞める。
「締まってる。締まってるよすばるん」
「そのまま死ね」
完全に俺を殺す眼つきになっている保科。そしてそれを止めたのはなんと犬束だった。
「塩見殺して前科つくのどうかと思うぞ。それなら式守に頼んだら証拠みつからずに殺ってくれんじゃねぇ?」
「止め方おかしくない?」
どこかずれた止め方ではあったが、保科は納得したのかスカートを払いながら馬乗り状態から抜け出す。
「あ」
「? どうかした?」
「いや、さっきの状態の時に『公衆の面前で騎乗位プレイなんて激しいのねすばるん!!』ってやったら面白かったと思ってな」
「死ね」
保科の蹴りが俺のみぞおちに突き刺さる。とてもお嬢様学校の生徒からはだしていけない威力がでているが、俺は持前のガッツで耐える。
「あれ? 塩見くん。式守さんは? 久しぶりに会いたかったんだけど」
「ああ、彼氏にみせるための水着を探しにいったよ」
「ええ!?」
和栗の言葉に俺が軽く答えると、和栗は顔を真っ赤にしながら口元を手で覆う。
「塩見くんと式守さん付き合い始めたの……?」
「気色悪いこと抜かすな!?」
なんでそんなとんでも勘違いをするんだ。それに冷笑付きで保科が続く。
「よしなさい薫子。どう考えても性格最悪の塩見に恋人なんてできるわけないでしょ」
「はぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!?????? この絶世イケメンの塩見周くんを捕まえてその発言ですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?????」
「いや、お前イケメンでも性格クソじゃん」
速攻で入った犬束の突っ込みに同意見だったのかガッチリ握手を交わす保科。苦笑している和泉に、何かに気づいた表情になる和栗。
「あ、昴。男の人と握手できてるね」
「え? あ!!」
和栗の言葉に顔を真っ赤にして慌てて犬束の手を放す保科。それに不思議そうに首を傾げながら俺に聞いてくる犬束。
「どういうことだ?」
「保科は同性愛者で異性嫌いだ」
「男性が!! 苦手な!! だけ!!」
即座に保科から繰り出された蹴りが俺の脇腹に突き刺さるのであった。
塩見くん
狼谷さんとのお出かけでハッピー!! 草を食べるのは偽善
狼谷さん
お店で式守さんと水着で悩む
和泉くん
最近、塩見くんのノリに染まってきた
犬束くん
貴重な突っ込みポジション
式守さん
和泉くんの視線を取り戻すべく水着で悩む。
猫崎&八満
狼谷さんと式守さんの水着をテンション高めに選ぶ
保科さん&和栗さん
桔梗女子学園高等部生徒。塩見くん&式守さんの友人
そんな感じで買い物編&クロス作品増加です。今回の登場キャラは薫る花は凛と咲くという作品のメインヒロイン和栗さんと、その友人である保科さん
保科さんがずばこんに突き刺さりすぎててこの作品の二次創作を書こうかとも悩んでいる作者です。銀髪長身クールとか性癖すぎてやばい。
そして次回は川遊び編。塩見くんと狼谷さんのいちゃつきを書きたいところ